試されない論理

『ニコニコ哲学』(川上量生著)を読んで。

人間の脳はパターン認識をするため、基本的に直感によって認識する。論理は不自然な行為であり、他者との情報共有のために論理構築は行われる。

最初に主張があり、他者に納得してもらう舞台として論理的世界を構築する。論理は量が増えるほど現実を説明可能になる。間違っている理屈を前提としているほど多くの論理が必要になる。

論理のみで考えると複雑な論理は必要無い。しかし、直感を説明するには膨大な論理が必要になる。人間が論理的に考える行為とは、パターン認識したものを論理で再構成する作業である。

間違っている論理には多様性があるが、正しい前提の上で組み立てられた論理は単一で競争が激しい世界を作る。誤りは多いが、真理は一つしかない事が多い。

正しいと思われる論理には、多くの人間が参入するため、競争が激化して多様性が減少する。多くの人間が流行に倣おうとするために、上位ランキングは似たものになってしまう。

多くの人間の関与と先行者利益を混同してはならない。新しい分野では新しい思想が生まれ、それが多様性となるが、多くの人間が関与すると模倣が生じて多様性が減少する。

人間の能力は、ある程度は全員が同じレベルまで伸ばせる。そこから僅かだけ伸びた人間が天才と呼ばれる。競争が激しくなると、上位陣の間には大きな差が生じない。

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中世欧州のスコラ哲学では、「神は存在する」という前提から、世界を解釈して論理学が発達した。天動説では「地球は不動である」という前提から天体の動きを説明した。

上記のような前提で世界を説明すると複雑な論理が必要になる。誤った前提であっても論理を増やして複雑にすれば世界を説明可能。

論理が集合すると、世界のほとんどの事は説明可能であり、大きな力になる。

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狭く変化の無い世界で成立している「論理」は試されないために否定されない。他者による承認が必要無いために、自分の商人だけで正しい事になる。

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