人工知能 VS 神

日経ビジネス 2016.05.09 P22~P40 「強い会社は会議がない」から。

迅速な意思決定を可能にする手段としての「人工知能」と「神」。

【VUCAの時代】
Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)。VUCAとは、軍事用語であるが、2010年代から解析不能な経営環境を表す言葉として流行している。

安定していた時代は、会議によって入念に検討する事でリスクを減らす事が出来たが、経営環境の変化によって予測不能な事態が発生する状況では即断即決が求められる。

変化の原因候補として技術革新があり、以前は各共同体の少数派として孤立、無力化されていた人物が、ネットワーク化によって大きな勢力を形成し、従来では考えられなかった行動をするようになった事がある。

別の意見として、世界は最初から不確実であり、正規分布に基づいて現象の発生確率が決まるという思想に問題があるという。
以下は、Wikipediaの「ブノワ・マンデルブロ」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD

ブノワ・マンデルブロが1963年に発表した統計モデルでは、正規分布では滅多に発生しない事象が頻発?する。珍しい事象は、偶然、顕在化しなかっただけなのかもしれない。

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会議無しで即断即決するためには、以下の2つの条件を満たす意思決定機構が必要になる。

①人間ではない「何か」が決める仕組み
②失敗しても不満が出ない決め方

以下は、意思決定方式の候補。

<人工知能>
◎日立製作所:
2013年から、経営用AIの研究をしている。「価値体系辞書」、「相関関係データベース」を駆使し、成功確率の高い解を導き出す。2018年~2019年に実用化予定?

◎かんぽ生命保険
米IBMが開発したAIを2017年3月までに保険金支払い業務に導入する計画。AIが関連法規や過去事例を参考に保険金支払い可否を判断する。

◎ソフトバンク
プロジェクトチーム組成に人工知能を活用する計画。連結従業員が6万人を超える状況では、人間ではなく、人工知能が社員の属性を学習し、プロジェクトチームを自動で編成する事が現実的?

⇒人工知能の導入事例が少ないと思った。これからの10年で評価が決まるような気がする。

<神:占い>
◎鴻海
鴻海とシャープの買収契約において、シャープが鴻海の買収提案を受け入れたのは、2016年3月30日(木)だったが、買収契約を締結したのは、2016年4月2日(土)である。2016年3月31日(木)は暦の六曜で「赤口」とされる日で不吉とされる。翌日の2016年4月1日(金)は「愚人節」と表現され、物事を決めるには適さないとされる。そのため、2016年4月2日(土)まで買収契約を延伸したらしい。

鴻海の郭台銘董事長は、大事な商談交渉には金色のマフラーを巻くとされ、これは関羽(商売の神様)を象徴している。

⇒台湾では風水や易学で経営方針を決める事は珍しくないらしい

日本でも占術によって経営方針を決定した例は多く、三菱財閥に仕えた「高島易断」が有名。

以下は、Wikipediaの「高島嘉右衛門」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%98%89%E5%8F%B3%E8%A1%9B%E9%96%80#.E9.AB.98.E5.B3.B6.E6.98.93.E6.96.AD

以下は、「高島易断」のWebサイトへのリンク。

http://www.takashimaekidan.com/

以下は、「高島易断神聖館」のWebサイトへのリンク。

http://www.takashimaeki.jp/

1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して誕生した「三菱マテリアル」は、高島易断神聖館の7代目 高島龍照氏であるらしい。

以下は、「小塚易学研究所」のWebサイトへのリンク。

http://www.k-daikichi.com/

以下は、「オアシスセラピー ルーム」のWebサイトへのリンク。

http://www.exceptional.jp/oasis/index.html

マーチ菊本氏は、上記のセラピールームにて直感を磨くトレーニングサービスを手掛けているらしい。論理的に説明出来る意思決定は、誰にでも思い付くもので競争優位性は無いとする。

◎アオキ
人工衛星「まいど1号」開発の中心的役割を果たした企業。

アオキは、姓名判断を得意とする占師 南山誠林氏の助言を受けている。人事や業務提携に姓名判断を使用する。

以下は、「南山誠林オフィシャルサイト」のWebサイトへのリンク。

http://nanzanseirin.com/

◎インフォファクトリー
英語用教材を販売する会社。

契約日や新商品を発売する日の判断材料に風水を利用している。

以下は、「風水コンサルタント清水 瑛紀子」のWebサイトへのリンク。

http://usfl.com/2014/07/news_articles/careerup/671

◎ディライト
関西で結婚式場やレストランを運営。

社長である出口哲也氏が重要な意思決定をする際には、奈良県桜井市の大神神社で考えるという。

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豪アトランシアンの調査によると、平均的企業の会議の50%は無駄で、不必要な打ち合わせによる世界の産業界全体の損失額は、年間370億ドルに達するという。

以下は、会議が減らない理由。

①階層が多い
階層毎に承認会議が必要になり、中間管理職が増える事で、業務の大半を会議に費やす連絡係のような社員が出現する。会議でしか存在感を発揮出来ないため、会議を開きたがるようになる。

②決定権が曖昧
最終権限が曖昧だと全員への根回しと情報共有が必要になる。

③会議のやり方悪い
会議の目的が明確でなく、聞く事自体が目的になっている。参加人数が7人を超えると、会議の効率は急速に落ちる。

④決断出来る人材を育成する仕組みが無い
社員が意思決定する訓練を受けていない。

⑤会議で威張って威厳を保とうとする社員
⑥じっくり話したい社員
⑦皆で決めないと不安な社員

⇒上記⑤~⑥のような社員は、意思決定ラインから外すのが手っ取り早いとする。しかし、上記⑦の社員は日本人全員がそうである可能性があるため、簡単には排除出来ない?

社内システムの改善も必要で、階層を減らして組織をフラット化し、意思決定者の権限範囲を明確化、会議テーマをはっきりして参加人数を制限する。

半導体製造装置を開発・生産するディスコでは、2011年から社内用仮想通貨「Will」を導入し、会議を開く際には招集者が会議室の利用料を「Will」で支払い、会議の参加者にも「Will」を渡さなくてはならないようにした。「Will」は成果によって稼ぐ事が可能で、賞与にも反映される。「Will」導入後は、自然と無駄な会議が減ったらしい。

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「神」にしても、「計算機械」にしても正しい判断が重要なのではなく、失敗しても不満が少ない事が大切なのだと思った。

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