決定力を鍛える

読んだ本の感想。

ガルリ・カスパロフ著。2007年11月30日 第1刷発行。



以下は、Wikipediaの「ガルリ・カスパロフ」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%95

名言集みたいな本で、要約するものではないと感じた。良い本だと思う。

以下、適当な抜き出し、意訳:

成功の秘訣:
必ず素晴らしい結果に導いてくれる普遍的な秘策は無い。全ての人間は類の無い存在で、無数の要素と変化の結果である。個人は独自に意思決定の公式を立てる。

自己認識と他者理解が重要?著者は、ウィンストン・チャーチルの著書を愛読しているらしい。

戦略について:
遠い未来の目標を設定し、そこから現在へ逆向きに考える。長期目標があれば、最大の効果と最大の速度は排他的にならない。目標が無いと受身の決断しか出来ず、相手に合わせてプレーする事になる。

長期目標を達成するための中間目標は不可欠であり、手順が大切になる。

自らの戦略を発展するには、「何故?」という問いが重要。自らの手段が戦略に合致するか考える。戦略抜きで幸運にも成功した場合は注意が必要で、成功にも失敗にも問いを投げ掛けるべき。

戦術無き戦略は勝利に至る遠い道のりであり、戦略無き戦術は敗北の前の雑音である。

戦術には先読みが含まれるが、それは人間の脳には困難であり、読みは強いて計画された応答であり、「もし○○なら、その時は◆◆」という文の連なりであり、戦略と比較すれば些細な事である。

チェスの評価基準(MTQ):
以下の要素から局面を評価する。

①物質
駒の数と種類から戦力を比較する。初心者は極端な物質主義者であり、敵の駒を多く獲得しようとして、他の要素を気にしない。

②時間
自らの持ち時間や、目的達成に要する手数。駒を犠牲にする事で、手数を得る事がある。

③質
駒の価値は局面次第で上下し、一手毎に変化する。戦力の配置は数に劣らず重要である。

物質を長期的と動的で分類し、特定の駒を犠牲にする事で、他の駒の価値を短期的に上げたり、長期的な駒得に賭けたりする。

チェスプログラムでは、駒の質と駒の価値変動を評価する事に手こずっているらしい。

ゲームの段階:
簡略化のために、ゲームを以下の段階に分ける。

①序盤(書物)
戦線が張られていく段階。キングが安全な場所に移り、各駒が最初の枡を離れた時点が序盤の終わりとされる。望み通りの中盤を実現出来るよう準備する。

②中盤(奇術師)
交戦の場。新たな判断が必要とされ、全景を俯瞰し、不均衡を検証し、戦略を立てる。

③終盤(機械)
両陣営の可動性が最小レベルに減退し、論理と読みが前面に出る。数学の練習問題のように想像力の出る幕は無い。

他プレイヤーのゲームや定跡の記憶と、自らの独自性のバランスが難しい?

全体像の把握:
獲得する情報を増やす以上に、情報の関連を知る事が大切。情報量に頼り過ぎると、様々な事実に付随する偏見にも陥り易くなる。

長期的利益のために短期的損失を序用出来る事が大局的思考であり、そのためには要素間の繋がりや推移をしる事が必要になる。

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