気になる子の問題行動がぐんぐん解決できる!

読んだ本の感想。

千谷史子著。2009年2月1日 初版第1刷発行。



第1章 学校生活での問題と対応方法
    ~学習・授業・活動~

ケース1―座っているのに、いつも動いています
理由:
①「正しい姿勢」を取った体の状態が分からない
②姿勢を保とうとすると、姿勢の事だけに集中し、
 他の事にまで行動が及ばない

「正しい姿勢」を体感させる事が大切。足は床に付ける、背中を真っすぐにする等を1ステップずつ段階的に教える。「姿勢をちゃんとしなさい」という曖昧な表現は理解し難い。

ケース2―忘れ物が多い
理由:
①管理する物が多過ぎる
②大切な物とそうでない物の区別がつかない
③収納方法に苦手な部分がある

失くす事を前提に予備を用意する。さらに、失くすと困る物から管理出来るようにする。最重要物だけを管理するようにすれば心理的負担が軽減される。また、手先が不器用なために収納が億劫になる事が失くす原因になっている場合、簡単な収納方法を考える必要がある。

ケース3―机の周囲が落とした物で一杯
理由:
①視野が狭く、多くを意識しながら作業する事が苦手
②不器用で狭い所での細かい動きが出来ない

机の上に出す物を制限する。沢山の道具を使用する場合、床での作業を許可する等、スペースを広く使えるようにする。

ケース4―準備に時間がかかる
理由:
①時間の感覚が分かり難い
②2つの事、「準備をする」と「制限時間を意識する」が
 同時に出来ない
③行動の切り替えが難しい

制限時間を意識する作業を簡単にする。時間内に準備をする時、時計を見ながら作業するが、時計は残り時間を示す道具ではない。タイマーを使用して、視覚的に残り時間を意識し易いようにする。
行動の切り替えが苦手な場合、終了を合図してから何分後に作業を終了させる事が出来るのか事前に計測しておく。

ケース5―先生→大勢への指示が意識に入り難い
理由:
①雑音に邪魔されて、指示の声が聞き取れていない
②指示の文章が長いと、指示を記憶出来ない

「図と地の弁別」という、大事な音以外を遮断する機能が未発達である場合、一斉指示の前に周囲を静かにさせる。聴覚記憶に問題がある場合、指示を短くする事を心がける。

ケース6―教室に居続ける事が困難
理由:
①クールダウンするための手段
②パニックにならないようにする自衛手段
③授業内容が理解出来ない

パニックになった時の避難場所を確保しておく。また、教室を出ていく理由を互いが把握しておく。

ケース7―言いながらでないと書けない
理由:
①内言語(声を出さずに言葉を使う事)が発達していない

マスクをしてみる等の物理的対応。また、声の大きさを視覚化したボリュームカードによる指示も有効?

ケース8―聞くべき時に、黙っていられない
理由:
①話を聞く時間、喋る時間の区別がつかない

絵カード等によって、喋って良い時間であるか指示を出す。喋って良い時間と悪い時間がある事を理解出来れば、失敗しても何が悪かったのか反省する事が出来る。

ケース9―宿題を管理出来ない
理由:
①宿題の存在を忘れる。メモしても、見るのを忘れる
②宿題の量が能力を超えていて、意欲を失う

課題は学校で終わらせるシステム?また、学習障害の要素も考えるべき。少量でも達成出来たら褒めて、やり遂げる事の大切さを伝える。

ケース10―掃除の時間にダラダラする
理由:
①具体的に「どこ」を「どのように」掃除するか分からない
②一斉にクラス全員が動き出す事に恐怖を感じる

具体的に掃除エリアを指示して貰う。作業範囲が明確化した分担。一人で出来る作業の依頼等。

ケース11―給食の時間が辛い
理由:
①状況に応じた量の加減が難しい
②口の中の感覚が過敏

量の加減等、曖昧さがある作業が苦手。固形物の配膳等、明確な作業をする。感覚過敏に対しては偏食とは異なる対応が必要。

ケース12―運動会での困難
理由:
①いつもと違う環境が不安
②見通しのつかない状況
③身体を動かす不器用さからくる劣等感
④体温調節が苦手
⑤聴覚過敏により、ピストル音が怖い

非日常的なイベントでは、見通しが立つように詳しいプログラムを作る。周囲の子供も興奮状態で無秩序状態だと、何をして良いか分からなくなるかもしれない。安心できた経験が次に繋がる。

ケース13―板書が苦手
理由:
①視覚的記憶が弱い
②文字を書く事が苦手

略語や簡単な表記、ひらがなの多用等。

◎苦手強化の手助け
国語―物語の内容を理解する手助け
字面を読んでも、あらすじを想像出来ない事がある。現実世界での意思疎通が苦手だと、物語の意思疎通も理解出来ない。行間を読む技術の不足。

⇒物語を簡単に伝え、順を追いながら図解すると理解出来る?

算数―文章問題はキーワードで解く
「数の順序は分かるが、量の概念に結び付かない」というケースがある。計算問題は出来ても、文章問題は分からない。その場合、文章中に「全部で」、「あわせて」のキーワードが出たら「足し算」という風にパターン化して覚える。根本的な理解に至る前に、パターン化した解き方を教える?

書写―タイプに合わせる
以下の2パターン。
①書くのに時間がかかる
少ない量を丁寧に練習する。
②文字そのものを見られない
口唱法によって、漢字をパーツ別に分けて覚える。

体育―
体育の時間に良い姿勢でいる裏ワザ?

音楽―
不器用で楽器の使い方苦手。聴覚過敏の場合、音が苦手。

図工―
出来上がり見本の無い、自由な課題で何をして良いか分からない。見本を用意して、選択肢を示す。

第2章 学校生活での問題と対応方法
    ~コミュニケーション~

ケース14―自由な時間の使い方が分からない
理由:
①課題の無い時間の使い方が分からない
②自分で遊びを作り出せない
③意思疎通の問題で他者と遊べない

自由な時間に出来る事を事前に獲得しておく。

ケース15―挨拶の使い分けやタイミングが苦手
理由:
①その場に相応しい挨拶が分からない
②考え事に夢中になっている
③タイミングが分からない

場面毎に挨拶をする手順をポイントを絞って考えておく。声をかけられたけれど、考え事を止められない時は、「ちょっと待って」の一言が言えるようにする。汎用性の高い挨拶や呼び掛けを覚えておく。

ケース16―目を合わせて会話出来ない
理由:
①「相手の目を見る」と「話をする」を同時に出来ない

自分で自分に合ったルールを設定する。人と話す時は、おでこを見るようにする等。

ケース17―状況に合わせた行動が苦手
理由:
①曖昧な状況を察知出来ない
②視野が狭く、同時に複数を感知出来ない

状況を説明して貰う。その場の空気を解説して貰う事が大切。

ケース18―相手の立場で考えられない
理由:
①状況を全体的に感知出来ない
②表情や声の調子を判断出来ない
③相手の立場という設定をイメージ出来ない

状況を図にする事で客観視する。図を完成させる事で状況を伝える。気持ちに共感する等。

ケース19―独特の言葉遣いをする
理由:
①会話の相手に合わせた言葉遣いが苦手
②状況と結び付けてでなく、本の言い回しを丸暗記してしまう

最低限言ってはいけない事を言わないようにする。言葉遣いには細かいルールが多過ぎて、非常に難しい問題。

ケース20―感情操作が苦手
理由:
①自分の気持ちに気付かないので、落ち着く機会を逃す

色で気持ちのレベルを表現し自覚出来るようにする。落ち着く方法を考えておく。

ケース21―自分の物と他人の物の区別が出来ない
理由:
①相手の立場で考える事が苦手
②自分にとって大事でない事に気が向かない
③借りた事を忘れてしまう

自分の物への記名を徹底して、確認出来るようにする。まずは、自分の物を確認出来るようにする。

ケース22―話し方の使い分けが苦手
理由:
①相手によって、立場が違う事が分からない
②幅広い話し方出来ない

ソーシャルストーリーを基に社会のルールを知らせる。パターン別に正しい話し方を示す。

第3章 家庭生活での問題と対応方法
ケース23―歯ブラシを口に中に入れるのを嫌がる
理由:
①口の中が感覚過敏

乳幼児歯ブラシやガーゼで歯を拭く等。

ケース24―特定の音が苦手
理由:
①聴覚過敏

携帯音楽プレーヤーによる遮断等。

ケース25―素材のチクチク感や洋服の締め付けが嫌い
①体に感覚過敏を持っている。

苦手な素材やデザインを把握しておく。何度か洗濯すれば着れる場合がある。初めて着る服が不安な場合、何回か着て着慣れる。

ケース26―拘りに執着する
理由:
①機能的でない日課や儀式に拘る

禁止ルールを明確にして、公私を区切るようにする。強迫症状については、専門機関に相談する必要がある。

ケース27―恥が分からない
理由:
①恥の意識が分からない
②人からどのように見られているか想像出来ない
③不快に感じない感覚の問題

鏡を使用して、他人から見た自分を確認する。服装については簡単なルールを作り、下着は全て白にして、上着は白以外にする。「白が見えると駄目」というルールにすると視覚的に分かり易い。

ケース28―乱暴な言葉遣い
理由:
①体調不良やストレス
②人の受け取り方を考えない

暴言の意味を理解していない事が多い。どのような時に暴言を吐くか記録すると、金曜日の夕方等の疲れている時に暴言を吐く、空腹時に暴言を吐く等の状況が理解出来るようになり、暴言を「疲れた」や「お腹が減った」等の別の言葉に置き換えるよう指導出来る。禁止ワードとして特定言語を禁止する方法もある。

ケース29―噛む癖
理由:
①口の中の感覚が分かり難いため、噛む事で試している
②興味に対する衝動を抑え難い

噛む専用タオルの用意等。好奇心を抑制し難い場合、知らない他人に行わない等のルールを作る必要がある。

ケース30―睡眠障害
理由:
①睡眠のリズムの波が通常より浅い等

症状が強い場合、薬を使用する事がある。

ケース31―誰にでも積極的に話しかける
理由:
①相手との距離感が分からない
②他人が誰であるかに興味が無い

ソーシャルストーリーによる例文での説明。

以降の章の内容は割愛。

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