人口増加と燃料

読んだ本から。

過去の人類史の前提として、人間が増えていくという事があると思う。

人口増加
  ↓
エネルギー需要増加による森林破壊
  ↓
農地拡大
  ↓
生産が増える事により人口増加
  ↓
エネルギー需要増加による森林破壊

森林資源を現在よりも活用していた古代文明は、後戻り出来ない変化を発生させた。メソポタミア文明の中心都市ウル、ウルクでは、最盛期に20万人~30万人を抱えたとされるが、膨大な燃料消費のために上流地域の森林資源を枯渇させ、現在のメソポタミア地域は完全な砂漠地帯である。

同様の現象は、インダス文明でも発生しており、黄河、揚子江でも同様である。

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産業革命発生の原因は、森林資源枯渇による石炭の大量使用開始である。石炭を地中から掘り出すには多大な労力が必要であるが、石炭の重量当たりの含有熱量は薪炭よりも高く、可採埋蔵量は森林資源量を上回る。

1950年代には、石炭から石油への転換が発生し、20世紀初頭には世界のエネルギー消費の80%を占めていた石炭は、1950年には40%まで低下し、世界の一次エネルギーにおける石油のシェアは1970年代に50%にまで達した。

石油は、重量当たりのエネルギー量が石炭の倍以上あり、扱い易い。その後、第四次中東戦争を契機とする石油ショックによって、1973年からの7年間で、原油価格は10倍以上になり、2010年頃のエネルギー需要における石油と石炭のシェアは33%ずつで拮抗している。

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化石燃料の大量使用は、日本の自然を回復させる事により、問題を発生させている。

日本では、明治維新まで森林資源が大量に使用されており、国土の森林の多くが伐採され、江戸時代の後期の日本国土の1/4近くは荒れ地であったとされる(2010年頃の日本の森林面積比率は約70%)。

江戸時代の日本では、荒れ地にしか生えない赤松林に生える松茸が大量に取れたが、自然植生が回復した現代では松茸は希少品となっている(京料理の秋メニューで松茸が必須であるのは、伝統的に人口が多かった京都周辺の里山が荒廃していたからという説)。

最大の問題は、砂浜海岸における海岸浸食の発生である。平安時代から江戸時代までの日本では、森林破壊によって荒れ地が作られた結果、大量の砂が海岸に押し寄せ、広大な砂地を形成した。自然植生が復活すると、海岸への砂の供給が減少するため、海岸浸食が進む。21世紀初頭における日本の大規模砂浜海岸は、鳥取砂丘くらいになっている。

1950年代以降、毎年約5平方㎞もの国土が失われており、海岸地帯の防災上の問題が発生しているらしい。

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森林資源から化石燃料への転換が、人口増加により発生したとされており、世界的に人口が減少すれば森林資源への回帰が発生するのかもしれない。

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