インターネット上の人間達

本に書いてあった事から。

インターネット環境の特徴は、匿名性と権威者不在である。そのために、通常の社会制約が弱まり、インターネット上の社会制約に行動が規定されるようになる。

インターネット世界は、単一の共同体でなく、共同体の集合体である。各共同体では、地理的距離は問題にならず、目的が重要となる。人々は複数の共同体に参加し、別の共同体に移る事で行動を切り替える。

<インターネット上の言葉>
インターネット上では書き言葉が意思疎通の基盤となる。言葉遣いは社会的文脈によって左右されるが、インターネット上の発言はインタビューに見られる話し言葉に似る傾向がある。インターネット上の発言者は特定個人にのみ語りかけているようでも、自らの発言が他者に伝わる事を意識している。

複数の話題が同時進行し、簡略化や短縮、顔文字等の独自の表現形式が生まれる。

そうした表現形式の目的の一つは、非言語的手掛かりの補完であると考える。他人の心中を察するには、声調や態度、視線などの非言語的手掛かりが必要であるが、インターネット上では書き言葉しか伝わらない事が多い。

現実に対面した時に、相手の言葉に頷く行為は自然に出来るが、インターネット上でキーボードを使用して「はい」と入力する事は不自然だ。そのために、コンピュータ会話群は意見の不一致を示す発話が多くなり、緊張を和らげる発話が少なくなる。

相手が論理的で分析的思考を好む傾向が強いように感じられ、「感情」が過小評価され、「制度」や「秩序」が過大評価される。

顔文字は、そうした社会的緊張を和らげ、感情を伝達する手段であり、言語表現を和らげる「ソフナー」 = 「~ね」、「~みたいな」、etcで断定的にならないような言葉遣いが多用される。これらは、インターネット世界独自の表現であるのかもしれない。

<印象操作>
人間は、その場に相応しい方法で自己呈示したいという欲求があるとする。人間は独自の自己呈示方略を選択しており、印象を操作するために労力を費やす。

そうした印象操作の起源は、2歳~5歳頃に行われる役割演技 = ごっこ遊びに由来する?役割演技をする幼児達には、空想維持のルールがあり、自分も他人も役割演技の世界に留まる事を期待する。空想を壊す発言や行動は禁じられる。

インターネット世界においては、容易く年齢や性別、人種を偽る事が可能で自己同一性の実験が行われる。通常の自己同一性は、上記の役割演技を経過し、青年期に行われる事が普通である。自分に何が合うのかは試してみなくては分からない。

変化が激しい世界では、価値観や信念を問い直し、目標を組み立て直す必要がある。インターネットはモラトリアムとアチーブメントの周期の機会を増大させ、モラトリアム状態に長く留まる事を可能にする。

<時間泥棒としてのインターネット>
インターネット世界では、利用者の使用時間が長期化する傾向がある。多くの参加者が、実世界における人間関係をインターネット上の人間関係に置き換える。その結果、インターネット利用時間の増加が孤独感や抑鬱状態の強化に繋がるのかもしれない。

人間を以下の2つに分類してみる。

①内的統制者
自らの行為が事象に多いに関与すると感じる。運命を左右するのは自らであるという思想。
②外的統制者
人間は環境に左右され、外的要因の役割を強調する思想。

上記①の人々は、自らの環境を操作する環境を楽しむ傾向があり、それがインターネットに耽溺する理由であるのかもしれない。

インターネットは、自分で選択し、内的統制を可能にしていると感じる。対照的に、電話は外的統制を促す機器であると言える。警告無しに鳴り響き、それは操作出来ない。電話で話している時は、電話の使用マナーに埋め込まれた文化的慣習に規定される。

電話に埋め込まれた文化的慣習:
何も言わずに電話を切る事は出来ない。話せない状態である場合は、「後でかけ直す」と伝えなくてはならない。

⇒インターネット上の意志疎通では、そうした必要が無い?

*******************

以下は、インターネット上に流布している小噺?

確率の法則から推測すると、百万匹の猿が百万台のタイプライターで百万年間タイプし続ければ、偶然にシェークスピアの全作品が出来上がる。しかし、インターネットのおかげで、この説は真実でないと判明した。

⇒既に、シェークスピアの全作品を超える何かが誕生しているかもしれない。

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