インサイドボックス 究極の創造的思考法

読んだ本の感想。

ドリュー・ボイド/ジェイコブ・ゴールデンバーグ著。
2014年5月15日 第1刷。



創造的思考を行う以下の5つの技術について。創造性は、一定のパターンから生み出す事が出来る。身の回りの制約の中から考える。最初にアイデア(機能)を生み出し、それによって解決出来る問題(形式)を考える = 機能は形式に従う。

①引き算
要素を洗い出し、削除した要素を他の要素で代替するよう思考実験する。最重要要素と、些細な中間の、欠かせない要素を削除する。
<例>
メッセージの文字数を部分的に削除したツイッター、ボタンとディスプレイをリモコンやテレビ画面で代替したDVDプレイヤー

・好ましくない要素を取り除いただけで終わらない
・欠かせない要素を取り除く
・削除した要素の代替物を慌てて決めない
・認知不協和に屈しない
→馴染みの無い状況では、認知不協和を解消するために、
 解り易く説明したい欲求が生まれる
→馴染みの何かで説明してしまうと、
 新しい発想を逃す可能性がある
・単なる簡略化に陥らない
→機能を取り除いたり、質を落とすだけでは
 新しい価値は生まれない

②分割
製品を分割して要素の組み換えを行う。要素間の位置関係や時間的前後関係を変える。
以下の3つの方法。
(1)機能的分割
 製品から機能を取り除き、位置や登録順序を変える
(2)物理的分割
 ランダムな物理的線引きに沿って製品を分ける
(3)機能を維持した分割
 製品をミニチュア版に分割し、
 各々が機能を維持した場合を仮定する

分割を行った事で生まれた商品の利点、価値、市場について検討してみる。しかる後に実現可能性について考える。

上記(1)~(3)の例として、(1)モーター機能を室外に出したエアコン(2)内部スペースを物理的に分割して安全性を向上させた潜水艦(3)PCの記憶装置を小分けして生まれたUSBメモリ

時間的組み換えの例としては、先に料金を支払うプリペイド式携帯電話等。

・分割した要素を空間と時間の両面で並べ替える
・構成要素をリストアップする時点で分割は行われる
・上手くいかない場合は解像度を変える
→構成要素の一つに着目したり、より広い視点から考える

③掛け算
構成要素をリストアップし、特定要素の数を増やし、複製に原型と異なる性質を持たせる。

<例>
二枚刃の剃刀、両面テープ、住宅ローン

・新しい要素を増やすだけで良しとしない
→機能を追加するだけでは複雑になる
・複製した要素を変更する
→二枚刃の剃刀の場合、
 一枚目が髭を毛穴から引っ張り出し、
 角度を変えた二枚目が髭を切る
→角度を変える変更により、新しい価値が生まれる
・属性を複製するだけでは終わらせない
→要素は製品の一部で、属性は変更可能な性質
→目覚まし時計のアラームは要素だが、その音量は属性
・複数の複製を考える
→2倍、3倍、・・・・と考えていく

④一石二鳥
構成要素を洗い出し、以下の3つの方法で新しい機能を加える。

(1)外部要素に機能を移す
(2)内部要素に機能を追加する
(3)内部要素に外部要素の機能を移す

一石二鳥を行った事で生まれた商品の利点、価値、市場について検討してみる。しかる後に実現可能性について考える。

上記(1)~(3)の例として、(1)アプリ開発を外部委託したiPhone(2)俳優兼演奏者というアイデアで2006年にトニー賞を受賞したスウィーニー・トッド(3)品物に物語を付け加えたテールズ・オブ・シングス

・相性が良さそうな要素と課題だけを組み合わせない
・当たり前の要素を見落とさない
・複数の機能を束ねる事と混同しない
→要素がばらばらだった時と同じ機能を担っているだけでは
 新しい価値は生まれない
・上記(1)~(3)の全てを試す

⑤関数
製品に関する変数をリストアップし、表に割り振る。複数の変数間で関数関係を作り出せないか考える。関数によって作り出した製品の利点、価値、市場について検討してみる。しかる後に実現可能性について考える。

互いに関係の無い変数間にも関数関係を構築出来るか考える事も可。一方の変化に合わせて、他方の性質を変える事で価値が生まれる可能性。

<例>
当日の気温や販売時間によって商品の値段を変える、温度によって色が変わる哺乳瓶

・要素と変数を混同しない
→変数は製品の性質の中で変化する余地のある性質
・時間を惜しまずに、適切な表を作成する
・複数の関数を検討する
・操作出来ない同士の変数間には、関数を生み出せない

****************

矛盾は、歓迎すべきものと書いてあった。

矛盾は、以下の3つから構成される

①利益や恩恵の要求
②利益や恩恵を得るための費用
③上記①、②を結び付ける連結要素

上記③が暗黙の思い込みである事が多いとしている。

<例>
SETIのデータ解析

利益:計算機械の能力を増強したい
費用:支出は圧縮したい
連結要素:支出はSETIの予算から出さなくてはならない

⇒一般からPCの余剰処理能力を寄付して貰う事で矛盾を解消

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