教えて私の「脳みそ」のかたち

読んだ本の感想。

岡野高明/ニキ・リンコ著、2002年12月10日 第一刷発行。



以下は、「自閉連邦在地球領事館附属図書館」へのリンク。

http://homepage3.nifty.com/unifedaut/

ニキ・リンコ先生の本は、面白いけど難しいなと思いながら読んだ。

以下は、本を読んでいて思った事。

<発達障害の意味>
精神療法を施しても良くならない患者がいる。そうした人達に中枢神経刺激剤を処方すると劇的に症状が良くなる事例がある。精神病理の背後に発達の問題があり、そうした問題に対処するために「発達障害」の概念が必要?

自らの生物学的特性を知るための手段。

人格:
人間の精神機能の持続的様式の内、知的機能に関するものを「知能」、情意に関するものを「性格」とする。性格の中核をなす感情の先天的特質を気質と呼ぶ。気質を中核として、躾け、教育、環境等の後天的要素を加えて、個人の行動特性が形成される。

<発達障害のフラストレーション?>
ADHDの場合、実行機能の問題だから、分かっていても出来ない状態に置かれているため、傷つき易い。自閉圏の場合、心の理論が機能しないため、自分が考えている通りに相手が動かないと思った時に全世界が揺らぐ?

<閉じた環>
P91~P100の「閉じた情報の環っか 俺ルールの世界に生きる人々」が面白かった。

自閉的特性として、「視野が狭い」という事がある。細部に注目する力はあるが、全体を見る力が弱い。自らの担当範囲だけが詳しく見える。

見えている範囲が狭いという事は、見逃している情報が多いという意味である。全体像、構図、主目的、大前提、全体の雰囲気、文脈、TPO、背景情報、暗黙の了解、etc。

細部だけ見て、背景情報が見えないと応用が利かない事になる。

<例>
赤いホーロー鍋を触って「危ない!」と叱られても、銀色のアルミ鍋は触る。ホーロー鍋から、「鍋」という総称の理解が困難。或いは、「鍋を触ったら叱られる」という事を覚えても、「危険だから」という背景までは見えない。だから、熱くない鍋でも触る事を拒否したり、他の人間が鍋を触ると注意したりする。

見逃している情報が多く、情報の結びつけが出来ない以上、断片的な情報を活用しようとする。記憶した事を守ろうとして融通が利かない、入力の少ない分を出力で補うため奇妙な結論を出す等。

⇒この部分は重要だと思う。アスペルガー者の奇妙な行動の多くを説明可能にすると感じる。

P207に書いてある、他人の「意見」と「事実」を混同する傾向は僕にもあると思う。

<3次元的解釈>
自閉症スペクトラム障害の特徴である、対人関係障害、言語・意思疎通障害、反復的・常同的な興味や関心のパターンと、ADHDの基本特性である、注意集中障害、多動性、衝動性は両立しうる特性である。
自閉的特徴、ADHDの特徴、知能という3つの発達的特性は、一人の人間について同時に考える事が出来る特性である。

***************

P183に書いてあった自立手段が多様化していない問題が根本だと思った。

生物学的偏差が激しい人ほど、自分の好きな事、得意な事をしているかで充実感が変わる。

価値の多様化といっても、会社勤めか、自営業か、資格商売か、漫画家になるくらいしか自立の手段が無いなら、大半の人間は会社員になるしかない。学校教育は、ジェネラリストを育てる場であり、会社員以外の選択肢を選び難い。

自営業的な考え方を学ぶ機会が少ないと、会社員の適性が無い人間が会社員にならなくてはいけなくなる?

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