世界が破滅するまで

NHKで2015年1月24日(土)に、放送された『NEXT WORLD 私たちの未来』の「第3回 人間のパワーはどこまで高められるのか」でやっていた寸劇について。

【あらすじ?】
2045年の日本?が舞台。70代の男性が主人公。彼は、街中のショーウィンドウに飾られているアンドロイドマネキンに恋をする。彼は、アンドロイドマネキンの持ち主である店主にアンドロイドマネキンが高額である事を告げられ、貧しい自分には購入出来ない事を知る。そこで主人公は自分と同じ外見のアンドロイドを購入し、その暴力を使用して店からアンドロイドマネキンを盗み出す。

そして、自分に似たアンドロイドとアンドロイドマネキンの恋を見物する事で満足を得ようとする。

2015年2月8日(日)に放送された「第5回 人間のフロンティアはどこまで広がるのか」では、何故か自分と同じ外見のアンドロイドは存在しなくなっており、自らとアンドロイドマネキンが結婚している。

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インターネット上の掲示板での反応は、以下のようなものであった。

・エロ爺
・金が払えないから盗むのかよ
・警察は何をしているんだ?高価なアンドロイドなんでしょ
・完全にオマエラ

この寸劇の脚本・演出は、落合正幸という人物であるらしい。この話を放送してしまった事で、製作者の責任が追及されるレベルだと思う。何で、こうなってしまったんだろう?

話の印象として、官僚的組織でヒエラルキーの上部に位置する男性が、自分が社会に対して抱いている不満を書き連ねると、こういう話になるのかと感じた。
アンドロイドマネキンは、喋る事が出来ない?店のショーウィンドウに飾られる事も、老人の私欲の対象となる事も、大差無い気がする。
何も語らず、黙って自分を肯定し、言われるがままになる。そうした存在を望んでいるのかな。自分の気分次第で、購入したアンドロイドも廃棄してしまう。機械に人権は無いのか。

以下は、やる夫スレの「コピペ 老年向けのドリーム小説」へのリンク。要するに、こういう事だよな。

http://yaranaioblog.blog14.fc2.com/blog-entry-7558.html

最近読んだ『劉邦の宦官』のP257には、以下のような記述がある。

若いときは、大后のように頭のよい打てば響くような才気に満ちた女性が可愛く思えるが、年を取ってくると、無力でも、こちらをひたむきに頼ってくれる女性の方が魅力的に見えてくる

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それから、ドラえもんのエピソードを思い出した。ドラえもんが猫型の玩具に恋をする。ロボットだから玩具に恋をするらしい。持ち主に頼み込んで、玩具を譲って貰うと、会話する機能や動く機能、人口知能等を玩具に付与し、自らと同じロボットにする。
そして、「僕、ドラえもん、君のお婿さん」と猫型玩具に告げる。玩具の回答は、「嫌だなー。お婿さんなんて。僕、男だよ」だった。

機械の意志や権利を前提にするなら、強制的に花嫁にされる義務は無いという事だ。藤子・F先生の物語に登場する宇宙人や未来人、異世界人、機械は、それ自体の原理や思想、制約を持ち、主人公達の思い通りにはならない。

NEXT WORLDの脚本・演出を担当した落合正幸氏も、この話を参考にすれば良かったのに。老人の変態性欲が成就される話なんて、それこそ倫理的に問題が有ると思う。未来社会において、本当に人工知能が高度に発達した場合、機械の人権や人間存在についての議論が活発化すると思う。

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自己主張せず、自らの全てを肯定する人工知能は実現しないと思う。全てを肯定するにも、人間は醜過ぎる。

以下は、やる夫スレの「やる夫ショートストーリーセレクション Ep154 終末の過ごし方」へのリンク。本当に実現するのは、こうした世界かもしれない。

http://mukankei961.blog105.fc2.com/blog-entry-8052.html

「他人の心」は存在するのか?それは哲学上の大きな問題だと思う。自分の心も他人の心も幻想に過ぎないと考える。それでは、心が無機物から伝わってくる場合、世界はどのように組み変えられるのか?

自分が日常的に使用している布団、枕、靴、歯ブラシ、眼鏡、鉛筆、携帯電話、食器、etcが自分に情報を伝えてくる。

・このままでは壊れてしまう
・寝不足です
・栄養が足りませんよ
・もうすぐ虫歯になります

「心」など存在しないはずの人工物達が様々な要求をしてくる。それは、彼等に「心」が存在している事を意味する。心は鏡のようなもので、他者を通じて自らを写しだす。それは地獄の一種であり、世界は破滅するかもしれない。そうした世界の中で世代を重ねる事で、人間の思考形態が大幅に変化するからだ。

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他人を批判する事は簡単だ。しかし、僕自身が他人を尊重出来るかというと難しいと感じる。

他人を好きになる事が難しいし、集団の中に溶け込む事も難しい。社会との関わりは、僕個人にとっての大問題だ。

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