イラスト版LDのともだちを理解する本

読んだ本の感想。

上野一彦編著。2011年2月15日 第1刷発行。



事例編
01 特定の音を聞き間違えやすい
原因の候補は以下の通り?
①聞き取りの段階でそう聞こえている
②似た音を聞き分ける事が困難
③上手く喋る事が出来ない

しっかり聞けと注意し続けると自信を失って、話す事を自体を躊躇うようになる。集中出来る環境で練習したり、上手く聞き取って喋る事への自信を失わせないようにする。

02 話の内容の一部分は理解していても全体の理解が弱い
文章の繋がりが理解出来なかったり、文の一部だけを聞き取ってしまう事が原因?

指示事項を箇条書きにしたり、話す前に注意を促すようにする。

03 筋道だてた話が苦手
自分が話している内容や流れを把握しながら会話を構成していく事が苦手なため?「○○について話すように」と具体的に話す内容を絞ったり、会話の内容を適宜纏めて伝える、一つ一つ質問する等。
本人の話を録音し、聞き直させながら、どのように話すのか指導する方法もある。

04 自分の意思を言葉で伝えることが苦手
単語や短い言葉でしか話せない。助詞の使い方がおかしい等。「○○の事か、それとも××の事をか?」というふうに、言いたい事を選択肢で提示し、確認しながら会話をするべき?

05 集団の中だと話の内容が理解しにくい
集団内では集中力が持続しなかったり、周囲の音が気になったりする。皆に話し終わってから個人的に説明する等。

06 ひらがなの一部の読み書きが苦手
「ん」、「っ」等を聞いて書き表せない、形の似た字と混同してしまう、文字を裏返してしまう等。正しく書くように叱責しても効果は無い。文字の形を把握する力が弱いためだとすると、絵のついた50音表や、ひらがなカードを用意して確認出来る手段を用意する等の方法がある。

07 漢字を読むのが苦手
漢字の読み方は多くあるため、苦手な子どもは多い。復習の契機にしたり、繰り返し漢字に親しむ機会を作る等。あらかじめ漢字に振り仮名をふっておく方法もある。
間違える事が自信を失う理由にならないようにする。

08 文章を拾い読みしたり、間違って音読したりする
目の動かし方の練習や、デージー図書(パソコンで文字を音声化する図書)等の活用。紙に一行分の穴を空けたスケールという道具で、隣の行が目に入らないようにする方法もある。一文ずつ読む練習や、最初に内容を伝えた上で音読させる等の指導もあり。

09 読めても、単語や文章の意味が理解できない
読む事と、意味を読み取る事を並行して実施する事が困難?キーワードや重要部分にマーカーを引いたり、矢印や番号、イラストの活用。短文読みや読み慣れた文章の活用等。

10 文脈から気持ちや情景が読み取れない
気持ちや情景の理解には、関連する言葉を文中から探し、組み合わせながら具体化する能力が必要。選択肢を提示したり、体験と結び付ける等の指導がある。

11 指示語や代名詞、慣用的な表現が理解できない
指示語の代わりに具体的な言葉を使用する等の対処。指示語や代名詞は、文脈や雰囲気によって指し示す対象が変化する。慣用句の場合、言葉の成り立ちを理解していないと、意味を理解し難い。

12 助詞の使い方や受動・能動表現の区別が苦手
イラストや具体物を提示し、助詞や語尾の部分を空欄にした穴埋めプリントや、単語カードを組み合わせて間に入る助詞カードを選ばせる練習等。

13 文字がうまく書けず、きちんとノートがとれない
板書の文字が読めても、上下左右の位置、斜線や曲線の認識、文字の特徴等の認識が苦手な可能性。やみくもな反復練習は逆効果。正しく文字を捉え、バランス良く書くための支援が必要。漢字を部首毎に色分けしたり、補助線を活用したり、見本を手元に置いたりする。

14 漢字を書くのが苦手
原因を考える事が重要。筆先を目で追えているか、空間認知の力はあるか、巧緻性の問題か。

15 黒板の字をノートにうまく書き写せない
見た文字を短期記憶出来ない、黒板のノートの間の視点移動が苦手、文字量が多過ぎる等の原因?枠で囲んだ部分だけを板書させる。板書する内容をあらかじめ配布しておく等の工夫がある。

16 計算をするときに指を使うくせが抜けない
抽象的に考える事や数量概念が未発達な可能性。フラッシュカードや双六で数概念の育成、数ものさしの活用等。

17 九九が覚えられない
九九表や、練習カード等、当人にあった練習をする。

18 筆算はできるが暗算が苦手
筆算をする手順表を見ながら暗算の練習をする等。

19 分数が小数の理解ができない
具体的な意味を理解させる。折り紙やテープのような身近な物の操作を通して理解させる。

20 図形を正しく描くことができない
手順表の活用等。手先が不器用な場合、滑り止めのついた定規、コンパスを使用する時の下敷き等を活用する。

21 時間の計算や単位の変換などが苦手
単位の概念が曖昧であったり、単位は交換出来る認識が無かったりする。自分の身体や身近な物から、基準となる物を計測する時のポイントにする。掌の長さ、一歩の幅、身長等。
神経衰弱等のカードゲームで単位に慣れる方法もある。

22 計算は得意だが文章題ができない
問題文を具体的にイメージするために、絵や図を活用する。
以下のようなカードを使用する方法もある。
 ・キーワード
 ・分かった事
 ・求める事
 ・式
 ・答え
→文章題から、上記の言葉に当て嵌まる単語を探す。

また、当人に問題を作成させる方法もある。問題を作る練習をすると、文章題の仕組みが分かる。

23 表やグラフの読み取りがむずかしい
視覚的認知の問題?
具体的で見易い表にする(場所毎の区切りを太く、具体的な内容、文字が細かくならないように)。グラフや表について、以下の内容を音読する事で聴覚的な理解を促す。
 ・何のグラフか
 ・一番高い棒と一番低い棒はどれか
 ・棒の頂点を横に辿り、目盛の数字を読む
 ・棒の頂点を縦に辿り、当たった所を読む
 ・目的の項目と数字を読む。

視機能を高める方法として、けん玉、お手玉、折り紙、オセロ、ブロック、パズル等がある。

24 物事の手順を考えられない
「ちゃんとしなさい」という指示では伝わらない。
手順を考えるには、どのような段取りで、何時までに、どのくらいという計画を立てる事が必要。手順表を使用した支援。

25 前後左右などが即座に答えられない
利き手を基準にして左右を覚えている事が多いので、利き手を確認する。見本を示しながら、声に出して練習する。

26 ロッカーなどの位置がなかなか覚えられない
目立つように色シールや動物シールを貼っておく。

27 学校で行くべき教室の場所がわからない
本人用の地図を作ったり、案内板をイラストで見易くする。

28 連想ゲームに答えられない、ダジャレが言えない
同音異義語や比喩表現についての理解が必要。ダジャレや謎々についてインターネットで調べてレパートリーを増やす。また、イメージマップを作る方法もある。例えば、「海」という言葉を書き出し、連想した「魚」という言葉を書き出した後で線で言葉を結んでいく。蜘蛛の巣状に連想が広がっていく。

29 話し合いにうまく参加できない
極端に無口になったり多弁になったりする。事前に話し合いのルールを決めておき、司会が喋る時間を決めるようにする?

30 現実とかけ離れた目標を目指し、心配しすぎる
メタ認知が弱い場合、自分自身を客観的に把握する事が困難。自己チェック表を他人と共有し、自己評価と他者評価の違いを確認する。
高過ぎる目標に対しては、スケジュール表を作る等して具体的に考えるようにする。

31 学習用具がうまく使えない
ユニバーサルデザインによって、LDの人間が扱い易い道具がある。オプトメトリーというビジョントレーニング等の練習もある。

32 自分の身体が器用に動かせない
重り付き半分カット縄跳び等の用具の工夫。脳と筋肉の伝達ルートを作るため、自分の体勢を鏡を見ながら確認する。自分の身体がスムーズに動く様子を想像する事で、脳から筋肉への指令が伝わり易くなる。

33 ドッジボールやサッカーで動き方がわからない
モデルの子供に行動モデルになって貰う。この場合、モデルとなる子供が達成感を持つ事が大切。面倒を見させられていると感じさせるのでなく、自己有能感を育てる機会とする。

34 家具や人にひんぱんにぶつかったり転んだりする
ジャングルジム等を活用した。何かにぶつかる、不器用、落ち着きが無い、姿勢が悪い、忘れ物が多い等の場合、感覚統合療法が必要事がある。
五感の脳への登録と調整に不具合があると考え、改善する方法。トランポリンやジャングルジムで身体の動きを調整する方法を育てる。

35 友だちとのトラブルが多い
自分の主張を変える事が出来ない等。嫌がる理由を聞いてみる。あまり具体的な解決策が書いていない。

36 複数人数の遊びを極端にいやがる
複数人数を嫌がる理由は様々。最初は少人数から始めて、徐々に人数を増やしていく?

37 相手に近づき過ぎたり親密な行動をする
距離感を掴み辛い場合、自分の身体イメージが出来上がっていない場合がある。距離感をイメージし易いように具体的にシミュレートする。

38 自信がなく、いつも自分を卑下する
遊びに入れる事を促すだけでは不十分。失敗を指摘されない集団遊びをする。

39 友だちの物を勝手に使ってしまう
勝手に使う事が駄目な理由を伝え、どうすれば良いのか教え巣。自分の物が見つけ易いように目印シール等を活用する。

40 身辺整理が苦手で忘れ物が落し物が多い
整理整頓の仕方を教える。身辺整理が苦手な事は、盗難事件に発展する事もあるらしい。

41 直接関係のない相手に攻撃的言動をする
衝動性に問題がある?信頼関係を構築しておき、困ったら助けを求めるようにする。衝動的な感情を誘発する前兆を察知し、誘発因を除去しておく。

知識編
LDに関しての説明。要するに、良く解らないという事だと思う。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ABCDEFG

Author:ABCDEFG
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード