市場のイドラと抽象性について

以下のコメントがありました。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1702.html#comment319

明日の自分が考える事は、今の自分が考えている事とは違う。今はそういう時期です。何もしないという選択肢もありますが、良い機会なのでやってみたい。金額を制限しておけば、それほど害は無い。そんな事を考えています(何の事を言っているのか意味が解らないですね。すみません)。

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<市場のイドラ>

以下は、やる夫短編集『ウィンストン・チャーチル著 『第二次世界大戦回顧録』より』へのリンク。

http://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-8833.html

「WiLL2005年8月号」のコラム『繁栄のヒント』(日下公人)の引用。日本人は、礼儀を尽くすという欠点があるが、外交交渉においては駆け引きをするべきという話が、チャーチルの『第二次世界大戦回顧録』に書いてあるとしている。

この記事に付加されている「御感想or寝言」のNo39989に、以下のリンクが貼られている。日下公人氏のコラムは嘘であるらしい。

http://d.hatena.ne.jp/niguruta/20130126/1359208570

河出書房新社から出ている『第二次世界大戦』全4巻(佐藤亮一訳)を調べても、そのような記述は無いとしている。毎日新聞社版『第二次大戦回顧録』(全25巻)にも、そのような記述は無いらしい。

逆に、日新聞社版『第二次大戦回顧録』(全25巻)の11巻399ページには、以下のような記述があるらしい。

「長年の間、日本は凶悪な侵入と征服によって中国を苦しめて来ていたのである。そして今インドシナの奪取によって日本は事実上、そして三国条約によって公式に、枢軸国と運命を伴にした。日本は思う存分に振舞って、その責任を取れば良いだけの事であった」

参考になると思うのは、「御感想or寝言」のNo39989以降のコメントだ。嘘であるという意見があると、原書を確認しなければ分からないというコメントがあり、嘘であるという意見を無視したコメントが散見される。

○○人は礼儀正しい民族であり、我慢する美徳がある。その美徳が外交交渉においてはマイナスに作用するため、意見を主張しなくてはならない。おそらく、どの民族においてもそうした意見は支持され易いのだと思う。

信じたい意見を信じる。原典を確認しなければ分からないというコメントをする人間が現実に原書を確認する事は無い。可能性が0%で無いだけで真実だと思ってしまう。

あらゆる人間の発言について、原典を確認する事は不可能であるから、誰もが自分の信じたい意見を信じるしかない。

市場のイドラだ。権威ある人間が書いた本からの引用とすれば、確認する事無く信じ込んでしまう。やがて意見の出所は曖昧になる。交換されていく内に、正しい意見とされてしまう。

人間の認知特性がそうしたものであるのなら、僕の意見は必ず間違っているし、何が間違っているのか知る事も出来ない。

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<抽象性について>

以下は、『思い違いの法則』について書いた記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-656.html

『PartⅠ 体の感覚と思い違い 法則6 マップメーカーヒューリスティック』に、近距離にある事象は具体的に考えられるが、遠距離にある事象は抽象的に考えられるという説が記述されていた。

距離概念が、思考形式に影響するなら、仮想世界の普及は国民概念に影響するのかもしれない。

領土問題について考えると、係争地帯となっている領土を渡せば良いという意見が出てくる。これは抽象的な思考であると思う。あたかも、自らが帰属する民族の代表者であるかのように錯覚してしまう。

現実には、係争地帯付近には大勢の人間が住んでおり、そうした利害関係者の意見調整が必要であると思う。

自分の帰属集団が何かという感覚は無自覚的であるが、確実に思考に影響していると思う。

「○○人が無作法な行為をしても優しく接しなさい。そうすれば○○人は、私達△△人を礼儀正しい民族であると思う」

この時、礼儀正しいと思われる△△人とは意見を主張する当人である。自分の評判を良くするために他人に我慢を強要する。自民族という概念を通すと、このように奇妙な現象が発生する。

集団での話し合いにおいて、宥和策の主張が不利になるのは、自分の利益のために他人に我慢を強要するからだと思う。自民族という妄想に基づいても、結局は自分は何も損をしない。

環境変化によって具体と抽象の境目は揺らぐ事になる。

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