社会人としての10年間

休職期間を除くと、社会人となって10年間が経過している。これまでの経緯を自分なりに振り返ってみる。

僕が就職した時の世相は、「終身雇用は時代遅れ」というような言葉がテレビや雑誌等から発信されており、何だか自分なりの実力を身に付けなければならないような事が様々な媒体を通じて発信されていた。

23歳~24歳の自分の仕事は、雑用的なルーティンワークが多かった気がする。システムエンジニアとして就職したが、仕事内容は書類整理が中心であり、何か経験として蓄積出来るような事は無かった。

会社で管理しているシステムは、既に完成されたシステムであり、仕事内容はシステム保守が中心だった。そうした中で自分なりに技量を向上させるためには勉強しなければならないと思っていた。社内の資料も読んだし、社外の勉強会にも行った。議事録を書く事が下手だと言われたので、議事録研修に自費で出席したりもした。文書作成は今でも出来ない。

この時の自分は焦っていたと思う。若い時は短い。自分なりの可能性を探求したくとも、年齢を重ねるに連れてされは出来なくなる。何か高い目標を持たなくてはならないような気がしていたが、自分が何も出来ない事が解っていた。

25歳~27歳頃になると、仕事内容が怒られる事になる。この年代になるまで、僕は周囲からの自分の評価の低さに気が付いていなかった。評価が低い事は知っていたが、僕が思っていた以上に、周囲からの評価は低かった。

周囲の僕に対する対処方法は主に以下の2つだったと思う。

①監視
僕の一日の仕事内容を日毎に報告させる。怠けないように不明点を追求する。仕事内容について詳細を問いただし、誤りを見つけ出す。

以下は、「アスペルガーは千葉へ行けない」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-52.html

周囲の人間によるマイクロマネジメントは辛かった。会話が出来ない人間と不毛な会話をしなくてはならない。

②鼓舞
僕の意欲を引き出そうとする。

「お前さ、このままで良いと思ってるの?後輩からも馬鹿にされてさ」
「間を置かずに考えさせる」
「もっと努力しろよ」

褒めるか貶める事で、僕の意欲を引き出し、仕事能力を向上させる意図があるらしい。成果が出ないと、働き掛けがエスカレートする。

この時に、仕事の進め方を教えてくれる人がいたらどうなっていたか考える時期があった。或いは、自分なりの努力をしていたらどうなっていたか。入力が何も無い状態で、詳細な出力を強要される状態だったと思う。後に、考え方が変わる。周囲も自分も、そうした状態になる以外は無かった。

28歳~32歳までは、部署移動して別の部署にいく。これが最後の機会だと思い、仕事の進め方を改善する。ノートやメモ帳を多用し、スケジュール管理も工夫する。しかし上手くいかない。

「応用力がない」
「言われた事しかしない」
「反応が遅い」
「仕事の幅を広げようとしない」

やはり問題になるのは僕の学習能力の低さだったと思う。どうしても僕の業務能力は低い。僕が発達障害者である事は、周囲の憎悪を煽る結果になったのか?

「盛大に言い訳をしているようだが、自分の立場が分かっているのか」

こうした言葉によって、僕に対する教育が行われる。

「言い訳をしている時は、まともな日本語が喋れるのに、仕事に関しては変な日本語になるのは愚弄しているからだ」
「お前が吃のは”分かりません”という時だ。お前がナルシストである証拠だ。だから自分が駄目な人間であると思い知らせてやる」
「性格が原因で出来ない事と障害が原因で出来ない事があるから難しいんだよ。出来る事もあるでしょ」
「俺は、お前の親父に文句が言いたい」

どこに行っても変わらない。不思議な事に、発達障害者に接した人間の多くは、関連する情報を書籍や専門家へのインタビューから得ようとしない。自分の中に存在するイメージを当て嵌めて、理解したつもりになってしまう。自分独自の解決策を実施して、上手くいかないと怒り狂う。

結局、僕は休職する事になる。怠けるための演技であると言われた。

株式投資や外貨証拠金取引で一定の利益が出るようになったのは、この時期だったと思う。休職期間中には、一時的だが約2億円の資産があった。

最初は、勉強するつもりで株や通貨を売買していた。金融系のシステムエンジニアだったから、経済や金融に関する本を何冊か読んでいた。そうした知識を実践で使う事で、仕事に役立つ能力が獲得出来れば良いと思っていた。獲得した知識は仕事上の役に立つ事は無かったし、これからも役立つ事は無いと思う。僕には何の蓄積も無い。

社会からは自己向上しろという圧力がある。しかし、僕は仕事で向上する事が出来ない。中途半端な状態は今でも継続している。

個人的には、弓道を経験していた事が良かったかもしれない。売買する瞬間の待つ感覚は、今でも弓道の会の状態を意識している。昔と同じように的中は出せないが、自分が中らない事を僕は知っている。

多分、この期間に自分が経験した事を全て注ぎ込んで、幾許かの資産を入手したのだと思う。現状の僕の蓄積は空っぽだから、同じ事はもう出来ないと感じる。

**************

現在の状態は、最初の状態に戻った気分だ。資産量はダウンしている。というより億単位の資産を持っている状態に、僕の心が耐えられない。

経験や技術は少しも蓄積されていないが、障害者雇用なので高い能力は必要無いかもしれない。

向上する事を求められていたが、気が付いたら降りていた。今までの10年間を総括すると、そんな所だろう。

現状の資産額を維持していれば、働く必要は無いかもしれない。しかし、社会との接点は維持していたい。10年間で学生時代や会社員時代の人間関係の多くが壊れてしまったが、社会から離れて生きていく勇気は無い。社会と接点を保つためには、社会道徳に従って生きる必要がある。そのために勤労の価値観を遵守する。

将来は不確実なので、現状の仕事を継続せずに、どこかの時点で独立したい。日常業務に埋没しそうになるが、数年間をかけて独立自営出来る人間になっていたい。

振り返ってみると、僕が望んだ事は歪んだ状態で成就している。後は残りの人生をどのように生きるかだ。

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