裁くのは誰か?

以下のコメントがありました。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1536.html#comment268

正直、このコメントに回答すべきかは迷いました。ともかくコメントを読んで考えた事を書いてみます。内容は支離滅裂だと思います。。次からは回答しないかもしれないです。

発達障害という概念を有効活用するとは、周囲や本人が余計なエネルギーや時間を使用しないようにするという意味です。自らが社会的リスクを抱え込んでいる事を意識するべきです。

職場に身体的障害者や病人がいた場合、医師等の専門家の助言を得た上で、障害者雇用の対象にするなり転職を促す事が出来るはずです。

同様に、職場に発達障害という診断を受けた人間がいるのであり、周囲が膨大なエネルギーを浪費させられているのならば、社会的なサポートが必要になります。

現状は、社会的なサポートが未整備な状態で、社会的責任のみが圧し掛かる事が問題です。裁く者が裁かれる立場になった時、善悪は逆転します。

****************

個人の経験から言うと、そうした有効活用は困難であると思います。

以前の職場で発達障害の話を診断結果を添えて説明した時に、以下のような事を言われました。

「盛大な言い訳をしているようだな。そうやあって言い訳をしている時はまともな日本語を喋る事が出来るのだから、仕事の時もまともな日本語を喋る事が出来るはずだ」

その上で、僕に行われた対処は以下のようなものでした。

①資料作り
教えると考えなくなるので、何も教えない状態で仕事用の資料を作成させる。作成された資料を検証し、間違った内容があれば、何を根拠に資料を作成したのか細かく追及し、誤りの原因を探る。

②メール作成
僕がメールを送信する場合、送信する前に課員全員にメールを送信し添削する。課員全員が了承するまでメールの文章を再作成させる。

③持ち物検査
定期的に僕の持ち物をチェックする。

④スケジュール管理
一日の行動を全て事前に申告し、且つ、一日の終わりに当日中の行動を全て報告する。作成した資料は全て周囲の人間に提出し、チェックを受ける。

上記は、周囲の人間が経験的に修得した僕への対処方法です。その正しさを課員全員が確信していたはずです。結果的に僕は鬱病で休職する事になります。

その際に、精神科医が僕の上司に行った質問は以下のようなものです。

1.発達障害者であると本人に告げられながら、対処方法について
  医師の助言を受けなかった理由は何か?
2.医学的に根拠の無い管理をしている。
  上手くいかないと思っていたなら、専門機関に相談するなり、
  障害者雇用の対象にするなりの対処をしなかった理由は何か?
3.新型鬱を疑っているようだが、医師との面談を拒否する理由は何か?

僕の上司は医師の質問に答えられなかったそうです。僕の存在が迷惑である事は自明であり正しい認識です。それなのに、そうした主張をする事が出来ない。上司の「正義」は司法や医師には通用しない「正義」だったからです。

善悪は変動する。僕達が確信している「正義」は、状況次第で「正義」では無くなってしまいます。

****************

多分、周囲に発達障害者が存在する人達は、自分が被害者であると思っている。それは正しい。自分が発達障害者に対して行っている事は正当な行為であると確信している。それも正しい。

「正義」は経験に裏打ちされ、論理的に正しい行為であり、周囲の人間達も賛同している。

しかし、その「正義」は司法や一般常識には通用しない「正義」であるかもしれない。そして、あなたの論理は医師に通用しないかもしれない。周囲の人間は趨勢が変わるや全ての責任を、あなたに押し付けるかもしれない。

僕のような人間と関わる事はそうした危険性を抱え込む事であるのかもしれません。

『発達障害』という概念は、社会に存在する迷惑な人間に立ち向かう事を可能にした。

本を読み、専門機関の助言を仰ぎ、対策を練る事が出来る。

耐え難いほどに不快であるならば、障害者認定等により権利を制限し、必要とあらば遠ざける事が出来る。

そうした自由の代償に、説明責任や結果責任が伴う事になる。

取りあえず、僕には対策を練ったり、遠ざけるための努力は出来ません。そして、多くの人間にも努力は出来ないと思っています。仮に改善を志したところで、それが無謀な試みである事が分かるだけです。

心臓病で苦しんでいる人がいると仮定します。本を読んだり、医師の助言を得たところで、気休めにもなりません。障害者認定や転職の促進も根本的な解決にはなりません。立ち向かう事が出来ても、成功する可能性は低いはずです。確実に失敗すると思いながらも、取り組むしかない。

発達障害も同じような問題のはずですが、人格の問題と誤認されるため、容易く対処出来ると思われてしまう。

それなので、今後、数十年をかけて社会的に何らかの対策が確立されている事を望んでいます。長い時間をかける問題であるはずです。

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No title

上記コメントを記載した者です.

まずは,ご返信ありがとうございます.

時間のある時に熟読・熟慮いたします.

前回は,わざと辛辣な意見を書きました.

記述したことについて,このままの状況で良いとは思っていません.

また,こちらが良かれと思って改善しようとした事が,「押しつけ」になってしまうかもしれません.

組織の一員として「全体最適」を意識しなくてはならないと考えますが,それがなにかもわからなくなってきました.合理化ばかりを押し進めれば犠牲も生じます.

これは書くべきか躊躇いましたが,私の娘も支援級に通っており,この問題が他人事ではないと日々思っています.

種には,絶滅から回避するための「多様性」が備わっており,特にヒトのような複雑な生き物を単に「アスペルガー」とカテゴライズすることは困難です.そういった点では「人類総発達障害」なのかもしれません.したがって,何らかの基準を設けた法整備も難しいかもしれません.

真摯に考えます.

考え続けます.

今後のブログ主様のご活躍を期待しております.
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