あたし研究

読んだ本の感想。

小道モコ著。2009年10月31日 初版発行。



以下は、著者が参加する「自閉症スペクトラム」から考える会「くれよん」へのリンク。

http://crayon-ataken.cocolog-nifty.com/blog/

感覚編
1 あくまでも私のイメージ
自閉症スペクトラムの人達 = 視覚的に思考する人達である。よって、以下の2つを理解する事が困難。

①場の雰囲気
 他者の動向から、状況を把握したり、相手の立場に立つ事
②含みのある言葉
 皮肉や冗談

言葉編
2 慣用句に弱いワケ
慣用句:
二つ以上の語から構成され、句全体の意味が個々の語の元来のいみから決まらないような表現。

比喩や象徴のような言語表現は、具体的・視覚的に認識・思考する人間には解り辛い。言葉通りの意味以外に、状況や人間関係等の社会的文脈を察する事が難しい。

3 ちょっと 待ってて
曖昧な表現が苦手な事について。

ちょっと = どのくらいの長さか分からない
待ってて = 何をして待っていれば良いのか分からない

見通しを持つ事が困難なため、不安感に囚われ易い。

視覚編
4 方向感覚
部分的な目印しか見えないため、迷子になり易い。来た道と帰る道が異なって感じられる。平面の地図を三次元に再構成する事が困難な事等。

目印になる物が他者と異なるため、道の説明をされる事が難しい場合もある。

5 見えないモノはないもの!?
視界に入らない物はおろそかになりがち。見えていない事は、考慮の対象外になるので後から話しかけられると驚いたりする。

6 ならべる
全体的に考える事が苦手であり、同時に複数の情報を処理する事が困難な著者の戦略。

引出しの中から物を探す時は、並べてから探す。
スケジュールは、紙に書いて時系列に並べ、視覚的に理解する。
料理の材料も、まずは並べる。

⇒視覚的に考える。同時並行的な情報を、継時的、逐次的な情報に変換する。

細部に集中する特性に合わせる事や、聴覚情報を視覚情報に変換する工夫。

7 あこがれの優先席
著者が優先席のマークを具体的に理解していた事について。

優先席のマークに書いてある「小さな子供を持つ人」、「妊婦」、「高齢者」、「足を負傷した人」でなければ優先席に座れないと思っていた。腕を骨折した場合は、優先席に座れない、高熱があっても座れないという理解。

マークと完全に同じ状況でなければならないと思っていた。

身体編
8 体の把握
著者の運動神経は悪くないが負傷し易い。具体的に理屈を教えてもらうと体の操作方法を習得出来る。日常生活は理屈が追い付かず、視認出来る場所以外は思考出来ないため、失敗し易い。

9 服との格闘
著者は触覚過敏が原因で、タグの付いた服が苦手であるという話。冬になると服を重ね着するので、服の凹凸が気になる。素材も毛皮が苦手で綿を好む。

肌着を裏返して着こみ、その上から重ね着する事で、福の凸凹に対応している。

10 マニュアル操作
著者は、何かに集中すると瞬きの回数が減る。他の人間が自動的に行っている身体調節をマニュアル的に実行する必要がある。

学校編
11 学校は jungleのようでした
著者にとって学校はジャングルのように予測不可能で危険な場所だったという話。

感覚過敏、聴覚、視覚、時間間隔:
突然、大きな声が聞こえたりする。教師が話しながら書き、書きながら書くため、マルチタスクをしなくてはならない。避難訓練は不確定要素の塊。

12 いじめって何?
相手の言動の意図が理解出来ないため、加害者の意図を理解出来ず、遊んでくれていると理解する場合がある。

13 私を救ったにゃんころりん
著者が「にゃんころりん」という漫画を読んで元気を出した話。忘れ物をしないように、必要な物を全て持ち歩くようにした。現在であれば、時間割り毎に必要な教材を写真に撮って視覚的に理解出来るようにする。

これからのあたし編
14 自分という器
自分の体を自分で上手く操作出来ない感覚。着ぐるみの中に自分が収まっている感覚。自分の体に慣れる事が出来ないように、他人になる事も出来るような気がする。フィクションの登場人物への自己投影等。

15 特訓の成果
著者が英会話講師の仕事を継続出来なかった話について。
以下の困難があった。

・電話を受けながらメモ出来ない
・スケジュールの把握が出来ない
・顔と名前が記憶出来ない
・立ち止まっていけない所で立ち止まる

特訓によって困難を克服しようとしたけか、病気になってしまう。

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