経済は世界史から学べ!

読んだ本の感想。

茂木誠著。2013年11月21日 第1刷発行。



以下は、「もぎせかブログ館」へのリンク。

http://mogiseka.at.webry.info/

第1章 お金(1)
紙幣は、民間金融業者が、金銀の預かり証として発行したのが始まり。金銀が信用の源だったが、政府が真似て紙幣を発行するようになり、乱発して信用が失われるようになる。

<交子>
世界最初の紙幣。北宋にて、商人が重い鉄銭を預かり、引換券として発行した。政府が商人から権利を取り上げて、国が発行するようになる。南宋の会子、元の交鈔等は、全て政府が紙幣を乱発してインフレになり、王朝が崩壊している。

欧州では、スウェーデンのカール10世が最初に紙幣を発行しており、民間のスウェーデン銀行が発行していたが、やがて国の恣意的支配から独立した中央銀行(リスク銀行)を設立している。英国でも、名誉革命で即位したウェリアム3世が、フランスとの植民地戦争による国債を引き受けるためのイングランド銀行設立を許可している。

第2章 お金(2)
最初の基軸通貨は、メキシコドル(スペイン領メキシコで発行された銀貨)とされる。やがて19世紀を通じて英国のポンドが国際通貨となり、第一次世界大戦後は米国のドルが国際通貨となる。世界大戦によって貿易代金と戦債の償還金が米国に流れ込んだ事で、米国は世界最大の債権国となった。

第二次世界大戦後は、1ドル = 360円の固定レートを維持したブレトン=ウッズ体制により、米国が日本円の信用を担保した事で日本企業の輸出が促進された。

やがて米国のパワーダウンにより、固定相場制から変動相場制に移行する。日本は円高で輸出企業に不利と分かっていながらも、安全保障を米国に頼っているために1985年のプラザ合意等を受け入れている。

第3章 貿易
自由主義(経済活動の自由を求める)と保護主義(外国製品の流入を阻止して国内産業を守る)の対立。

第4章 金融
金融とは、貸し手が借り手に資金を融通する事で、返済と同時に利子を支払うのが一般的。ハンムラビ法典が、利子の上限を定めた最古の規定らしい。

金融業者として活躍した民族は、異民族に支配された少数民族である事が多い。フェニキア人(中東レバノンを本拠地とした)、ソグド人(中央アジアのウズベキスタンを本拠としたイラン系民族)、アルメニア人(イランと欧州との中継貿易で栄えた)、ユダヤ人、客家(黄河流域から広東省、福建省へ移住)。課税対象になり易い固定資産よりも、持ち逃げし易い金融資産を持つインセンティブ。

第5章 財政
財政とは、政府の収入と支出の事。多くの国家は、官僚機構と軍組織が肥大化し、増税と民業圧迫による貧困層増大によって法家敷いている。

<中国>
漢の武帝による対外遠征の資金を財政危機を克服するために、桑弘羊が均輸法(物価の安い地域で物資を徴発し、高い地域で転売する)や専売制(塩、酒、鉄の販売の国営化)等を行う。

唐王朝は、国有地(均田)を人民に貸し与えて租庸調を取り立てたが、農民逃亡によって破綻すると、塩の専売制によって塩税を重くしたために黄巣の乱等が起こり国乱れた。

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徴税権は権力の源であり、議会政治は課税権をめぐる王と貴族の対立の中から生まれ、経済学は国家財政のバランスシートを重視する思想から生まれた。人口、耕地面積、生産量、税収、貿易収支、軍事費等を数量化し、産業育成による国富増大のための政策決定。

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