森友学園が話題になっている

テレビや新聞、インターネット等で『森友学園』というキーワードがヒットするようになった。

媒体によって主張する内容、事実、思想が全く違うので、何が発生し、現在どうなっていて、これからどうなるかが全く分かららない。

森友学園という「戦前の教育」を良しとする学校があり、朝日新聞等が森友学園が安倍首相と組んで日本を右傾化させようとしているという思い込みから針小棒大に大騒ぎしているという解釈が最もしっくりくる。

が、他がはっきりしない。

教育で野党を攻撃していたという籠池理事長が、幼児達に敵と教えていたはずの野党とタッグを組んで安倍首相を攻撃しているようだし、民進党が根拠不十分な発言をして謝罪をしたというが報道されないから明確にならない。

様々な人達の間で、最初に結論があり、それを補強する情報のみが取捨選択されているようで正しい事が不可能になっている。

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中東の絶望、そのリアル

読んだ本の感想。

リチャード・エンゲル著。2016年11月30日 第一刷発行。



1996年から中東で活動する米国人の取材記録。

中東の問題は、国家意識が未成熟な土地に、部外者である欧州人が第一次世界大戦の戦後処理の一環として、即席に国家を作った事にある。

第二次世界大戦後は米国が中東を仕切るようになり、ソヴィエト連邦と覇権を争うようになる。1957年のアイゼンハワー・ドクトリンは中東諸国への経済・軍事支援を約束し、1980年のカーター・ドクトリンはペルシャ湾保護を誓った。

米国配下の中東では、人工的に作られた国家を支配する独裁者と、イスラム国家を夢想する原理主義者の争いがあった。イスラム原理主義者にとって、政教分離は異端であり、日常生活全てを規定する宗教があるのだから、国家も宗教に従うべきとする。

21世紀に入って、ブッシュ大統領の介入と、オバマ大統領によるムバラクやシリアの放棄が混乱を加速させたとする。

<イスラム教>
草創期から急速に拡大し、8世紀~11世紀にかけては世界の文化の中心だった。13世紀末にモンゴルによって破壊されると、トルコ系部族による帝国が600年間維持された。

この地では国民国家という概念が構築されないまま、第一次世界大戦で以下の問題が発生した。

クルド人:5つの国へ分散された
シリア:初期カリフ制の中心地が小国へと縮小
イラク:スンニ派、シーア派、クルド人の連合
パレスチナ:ユダヤ人の委任統治領

イスラム教徒は、ユダヤもキリストも自分達と同じ神を信望しているが、それは古いテキストに則ており、完全なのはイスラム教だと考えている?

<ワッハーブ運動>
ムハンマドの時代に戻ろうとするイスラム教の運動。

オスマン帝国に対する反発から始まり、オスマントルコ人はアラブでないとする。1811年~1818年にオスマン帝国と、オスマン=ワッハーブ戦争を戦って敗北している。

著者は、ワッハーブ派をアーミッシュ(米国等に住む質素な生活様式を保持する宗教集団)と同類と考え、古代に書かれたテキスト通りに行動しているとする。ワッハーブ派は、イスラム文化の中心たるメッカとメディナを支配する事で影響力を持っている。

****************

著者は、エジプトやイスラエル、イラクでの取材を通じて、米国が抽象的な怒りの象徴になっていると感じているようだ。アラブ人達が国境警備が厳重なイスラエルに有効な攻撃を仕掛ける事は難しいが、イラクへは比較的簡単に行く事が出来る。

イラク戦争によって、イラクはジハードの象徴的場になってしまい、個々人の様々な理由からなる怒りを米国にぶつける場になってしまっている。

イスラム国の戦いは、現代世界のルールに歯向かって生きる可能性を示唆し、サイコパスや欧州社会での人種差別に直面したイスラム教徒に訴えかけた。グロテスクな行為が信仰だと主張すると、ある種の人々が引き寄せられる。

著者の取材では、過激派になる者達は感情の赴くままに流される追随者であり、自信が無く、鬱の傾向があり、感情的になると泣く型とした。彼等を社会復帰させるには、就職や結婚を斡旋する事が有効とする。

かつての単純な時代のジハード戦士は理想主義によって動機付けられていたが、2015年までには社会不適応者も引き寄せるようになり、欧州の繁栄から疎外され帰属意識を渇望する人間や、権力に反抗したい憤怒を抱えた人々等を誘っている。

2014年にイスラム国の首席スポークスマンであるアブムハンマド・アル・アドナニは「イスラム教徒は、自分達が苦しめられたのと同じような罰を相手に与えなくてはならない」と語っている。

著者は、これからの数年間で中東にて新たな独裁が確立すると予想している。

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