韃靼の馬

読んだ本の感想。

辻原登著。2011年7月6日 第一刷。



読まなければ良かった。

強引な物語を蘊蓄で誤魔化している印象。

朝鮮通信使が日本で鳩泥棒をしたという有名な逸話が記述されている。その背景にあるのは身分による秩序意識で、下位者は粗雑に扱って良いという思考としているのかな?

登場人物達の行動は一発逆転の博打に近いものが多く、もっと確実な手段を選択出来ないのだろうか?うーん。

話の内容も無駄が多く、1/10くらいの厚さに出来る本だと思った。

【登場人物】
阿比留克人/金次東(1689年?~)
神代文字とされる。阿比留文字を使用出来る。9歳下の妹 利根と同年の恋人 篠原小百合がいる。各国語に通じ、朝鮮半島の情勢を知るべくスパイ活動を行っている。後に朝鮮半島に渡る。

李順之:
朝鮮側のスパイ。阿比留克人と通じ、二重スパイになっている。後に娘である恵淑が阿比留克人と結婚する。

柳成一:
朝鮮の監察御史。1650年頃に大陸に渡った対馬藩 家老 柳川調興の子孫。息子である除青が第二部に登場する。

朴秀実:
朝鮮通信使輸送担当通訳。第二部では朝鮮半島にて牧場を経営しているが殺される。

<朝鮮通信使 来日編>
1711年に朝鮮通信使が来日する時の話。朝鮮国王から徳川将軍への国書の称号を「日本国大君」から「日本国王」に変更する話等。

途中で阿比留克人のスパイ活動が露見し、告発者の柳成一を殺害するもの、阿比留克人は逐電する。

⇒通信に使用した阿比留文字が平仮名に似ているから、通信内容がばれた?そんな文字を使っていたの?

朝鮮半島に密航した事になっているけど、小百合様も一緒に連れて行けば良かったのでは?

P101:
暴力によっていったん確立された王の支配は、権威、すなわち儀礼によって維持される。儀礼の中心に位置するのは称号である。

P310:
わが国がこれまで鋳造した慶長銀は百二十貫目(四千五百トン)だが、国内で貨幣として流通したのはその一割にもみたない。九割が国外へ流出している。しかも、銀の産出量は減少の一途をたどっているため、私は将来、銀を全面輸出禁止すべきだと考えている。なぜならば、金銀こそが万国共通の宝貨であり、これなくしては国の礎が築けないからだ。さて、わが国の銀の大半は対馬を通じて朝鮮へ流出している。うち八割が白糸と絹織物の輸入代金に、二割が人参に当てられている。

<汗血馬獲得編>
1726年に大陸にて汗血馬を入手する話。

対馬藩は朝鮮通信使関連の膨大な費用二十数万両を幕府からの拝借金によって賄っていたが、幕府からの取り立てが厳しく、漢の武帝が中央アジアから手にした汗血馬を徳川吉宗に売る事を思い付く。

徳川吉宗は日光社参を企てており、韃靼の馬を行進に加えれば威信が増すとする。四代将軍 徳川家綱の時の日光社参には二十二万両の費用がかかったらしい。

大陸にコネがある阿比留克人の協力により、汗血馬を三頭入手し、対馬藩は危機を乗り切る。しかし、阿比留克人は朝鮮半島に書体を持っているため帰国はしない。

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