分眠が当たり前

どうしても夜中に目が覚めてしまう。

それを計算して眠っているので、夕方に眠り、夜中に目覚め、早朝に眠るサイクルが出来上がっている。ある意味では規則正しい生活だ。

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『路地裏のヒミコ』を読む

『路地裏のヒミコ』(飴村行著)を読む。



以下は、Wikipediaの「飴村行」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%B4%E6%9D%91%E8%A1%8C

妄想が現実を侵食する。そんな印象だった。

<水銀のエンゼル>
2009年が舞台。小説家 藤村晃介(37歳)と、藤村晃介の隣人である島津みなも(23歳or15歳)の物語。

映画監督を目指すため、21歳で私立医科大学を中退し、その9年後、母親の死を切っ掛けに4年間をかけて実家で小説家を目指したという藤村晃介のプロフィールは、著者のプロフィールと同じなのだろうか?

終盤で語られる島津みなもの独白は、真実を語っているのでなく、妄想が現実を上書いているように感じられた。自他関係無く、周囲の全ての幸福に対する拒絶反応。

島津みなもは神の一種であり、全ての幸福を不幸に転化させなければならない。そのような印象。

<路地裏のヒミコ>
漫画家を志望する中田大輝とミュージシャンを志望する仁井原茂夫の話。

将来の進路が定まらない中、応急処置として漫画家志望であると周囲に吹聴する中田大輝の設定がリアル。

作品世界は、丸山文吉なる人物が考案した「円環性宇宙理論」によって支配されている。極度に粘着質の妄想によって構築された物語世界。

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人間が感じられる事、記憶している事で、主観的な感覚と客観的な事実とは分離出来ないような気がしてくる。ある事柄は主観的な感覚と解釈出来るし、客観的な事実とも解釈出来る。

考える事によって塗り潰されていく。

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英国のEU離脱

インターネット上の記事からのコピペ。

英国時間で2016年6月23日に実施された国民投票により、英国のEU離脱派が勝利した。

今回の国民投票結果に法的拘束力は無いが、キャメロン首相は国民投票の結果を重視するらしい。

今回の離脱派勝利の最大の問題は、離脱派が今後のビジョンを全く持っていない事にある。キャメロン首相の辞任時期は2016年9月~10月の党大会とされるが、離脱手続きは新首相の役割とされ、3ヶ月程度は何もしない事になる。

EU離脱に向けた手続きが白紙状態である事から?、以下の混乱が発生している。

①保守党の混乱
政権与党である保守党では、次期首相候補を巡って以下の派閥の対立が発生している。

 ・離脱派(ボリス・ジョンソン前ロンドン市長支持)
 ・残留派(テレサ・メイ内務相支持)

保守党の議席は過半数を5議席上回るだけであり、6月28日頃から始まる党首選の結果次第では、議員の離脱により過半数を下回る可能性がある。

②労働党の混乱
最大野党である労働党において、コービン党首への不満が高まっている。国民投票におけるキャンペーンが不徹底であったとして、影の内閣(労働党の内閣)の半数の議員達が辞任を発表している。

⇒与党、野党の両方に説得力あるビジョンを示せる人間がいない

上記の混乱により、ますますEU離脱に向けた基本方針が定まらない可能性があり、欧州との対立が深まるかもしれない。

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今回の国民投票の結果を左右したのは、やはり移民問題であったと推測出来る。

ウェールズ&イングランド(元々の英国)はEU離脱支持が多く、スコットランド&北アイルランド(戦争等を通じて合併吸収)はEU残留支持が多かった。

富裕なウェールズ&イングランドには大量の移民が進出しているが、スコットランド&北アイルランドにはそれほど移民が来ない。そして、今回のEU離脱によりロンドンの金融的地位は低下し、相対的に米国やアジアの金融的地位が向上すると予想する。

ポンド実効レートで見ると、今回の国民投票によるポンドの下落率は9.5%であり、2007年のリーマンショック(27%下落)、1992年のポンド危機(17%下落)よりも下落率が小さい。

過去の急落時と比較して下落率が小さい事から、市場は英国の将来について比較的楽観視しているのかもしれない。

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ナンダ帝国とはなんだ?

不意に「ナンダ帝国」という言葉を思い出した。

確かに僕は知っている。一体、何を意味している言葉なんだ?

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帳簿の世界史

読んだ本の感想。

ジェイコブ・ソール著。2015年4月10日 第1刷発行。



以下は、「2000年間で最大の発明は何か」の記事へのリンク。複式簿記が重要な発明として選出されている。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-648.html

以下は、Wikipediaの「複式簿記」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E5%BC%8F%E7%B0%BF%E8%A8%98

序章 ルイ一六世はなぜ断頭台へ送られたのか
会計が倫理的・文化的枠組みに溶け込んでいる時は、会計責任がよりよく果たされる。

王家の財政の公表は、君主制の至上命題である秘密主義に反する。王家の収支と危機的財政が公表された事で、ルイ16世の神秘性は剥ぎ取られた。

第1章 帳簿はいかにして生まれたのか
ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが、透明性の高い会計システムを保持しており、自らが施した勝利給を帳簿から記念碑に転記したとする。これは例外的事象だ。

古代の会計は商売のために行われる基本的な在庫管理に留まっていた。一定期間毎に利益や総資産を集計する発想は無い。ローマ帝国においては、現在の利益の把握や将来利益の予想は重視されなかった。

476年に西ローマ帝国が滅亡すると、国家は領主による個人的領土となり、会計監査は望むべくもなくなる。領主は神のみに従う建前。ゲルマン社会の従士精度とローマ帝国の恩貸地制度が融合して生まれた封建制度には、世代を跨ぐ内に所有関係が煩雑になる問題があった。

1066年のイングランド征服を果たしたウィリアム征服王には、必然的に複雑になる封建制度に代わる新たな制度を設計する機会が訪れる。1086年に制定された土地台帳は、明確な記録作成のための一元化された土地管理制度である。王家による認証を神の裁きと同等に位置付けた。

このように国家管理が重視されるようになると、会計記録(帳簿)が基本的な情報として作成されるようになる。

12世紀には、北イタリアの商業都市国家にて資本主義的な複式簿記が誕生した。イタリア商人は、仲間で資金を出し合う共同出資方式を採用しており、各人の利益を計算する必要があった。帳簿は、所有している物の記録でなく、出資者への利益配分を計算する記録となる。収入と支出の集計だけでなく、投資家に還元すべき利益剰余金の累計記録。さらに読み易いアラビア数字の伝達の影響もある。

しかし、複式簿記がイタリアを除く欧州に普及するには、財務規律の必要性と金勘定を忌避するキリスト教との衝突を打開しなくてはならなかった。

第2章 イタリア商人の「富と罰」
14世紀イタリアにて活動した商人フランチェスコ・ダティーニの話。ダティーニの時代の複式簿記は物理的に幾つかの帳簿に分かれており、帳簿から情報を転記する緻密さや、帳簿の関係性を理解する能力が必要だった。

著者は、ダティーニは富の追求と信心との板挟みになっていたと追及する。当時、金を扱う職業や会計慣行は教会法に反していた。

<中世キリスト教の教義>
中世キリスト教は神との契約に基づいていた。人間は神との約束に反すると最後の審判の日に罰せられる。約束を守った見返りは永遠の魂である。多神教では不十分な供物には即時に直接の罰が下る。

キリスト教に会計文化を持ち込んだのは聖マタイであるが、帳簿によって浪費を避けよとする一方で、富は悪だとしてメッセージは不明確。

14世紀には、善行と罪は帳簿のように消し込む事が可能になる。神に対して償うべき負い目について、免罪符を買う事で神の帳簿の帳尻を合わせる事が出来るようになった。

⇒信心とキリストの血で贖罪可能とするキリスト教の中心教義にも商取引のニュアンスが認められる

第3章 新プラトン主義に敗れたメディチ家
中世イタリアにおけるメディチ家について。

<新プラトン主義>
知的選良が社会を導く事を理想とする。人間の栄光は芸術、文化、政治的業績に基づくとされ、現実的・現世的商業は重視されなかった。

⇒数学を自然理解の神聖な学問とする思想は、商売の世俗的算術を不純とした?

○コシモ・デ・メディチ(1389年~1464年)
銀行家にしてプラトン学徒。人文主義教育以外に、メディチ銀行で会計実務も経験し複式簿記を修得。

⇒銀行預金を裏付けに手形を振り出す事が一般的になると、複式簿記以外では金銭管理が不可能になる。銀行は多数の預金を受け入れ、貸出や送金を毎日行うため、資産・負債を毎日集計する事が必要になる。

○ロレンツォ・デ・メディチ(1449年~1492年)
コシモ・デ・メディチの孫。新プラトン主義の学徒であったが、実務的な会計教育を受ける事は無かった。

⇒文化に傾倒した事により、銀行経営が疎かになる

第4章 「太陽の沈まぬ国」が沈むとき
スペイン帝国と放漫財政。

1494年に出版された『算術、帰化、比及び比例全書(略称:スムマ)』(ルカ・パチョーリ著)が複式簿記についての世界最初の教科書とされる。ラテン語でなくイタリア語で、多くの人間に知識が開かれた。

しかし、スムマが出版された時代のイタリアは、共和制の時代から騎士道の時代に移行しており、会計は身分の低い商人の技術として蔑まれるようになっていた。

1528年に出版された『宮廷人』(バルダッサーレ・カスティリーネ著)では、新プラトン主義的な騎士道精神を理想とした。ノンシャランス(無頓着)という美徳は、几帳面な会計理念と対立する。

***************

スペイン王 フェリペ二世は、1573年にホアン・デ・オヴァンド(1515年~1575年)を財務長官に任命し、会計改革を命じる。財務庁(財政運営と徴税を担当)、監査院、財務顧問院(財政政策立案担当)の3つの官庁に連絡が無く、業務が重複している事を問題視し、ナポリ王国の財務庁を範とした改革を実行しようとするが失敗する。専門知識を持つ会計官が不足していた。

1574年4月11日にホアン・デ・オヴァンドが作成した財務報告では、国王の年間推定収入は約564万ダカット、年間基本支出は約300万ダカット、債務総額は約7390万ダカットだった。

ホアン・デ・オヴァンド以降は、セビリア出身のペドロ・ルイス・デ・トレグロサ(1522年~1607年)が財務改革を行う。1580年代には元帳作成用の会計執務室が開設された。

しかし、複式簿記を理解する会計専門家が不足している状況に変わりは無く、改革は頓挫した。『スムマ』が教科書として活用される事は無かったのである。

第5章 オランダ黄金時代を作った複式簿記
以下は、「21世紀の歴史」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-703.html

「第Ⅱ章 資本主義は、いかなる歴史を作ってきたのか?」にオランダの都市が中心都市となった記述がある。

中世オランダは富裕であり、終身年金債を国家財政に活用出来た。オランダの税収は複式簿記で記帳されており、公的監査が義務付けられていたため、信用があった。

為替や株式市場の発達も会計への需要を生み、オランダの会計学校は16世紀に急増した。1543年には『スムマ』がオランダ語訳されている。期間損益計算の確立。

商人の職業倫理以外に、治水の伝統も影響したとする。低地のオランダでは水管理を支える自治組織が重視され、水管理委員会の資金が適切に運用される必要があった。

1672年にオランダ東インド会社の会長に就任したヨハネル・フッデ(1628年~1704年)は、東インド会社のバランスシートを作成すべく、資産と負債の分離を行い、輸送中の貨物損失のリスクも見込んだ会計原則を確立した?

第6章 ブルボン朝最盛期を築いた
    冷酷な会計顧問

ルイ14世を支えた会計顧問コルベールについて。

ジョンバティスト・コルベール(1619年~1683年)は、宰相であったジュール・マザラン(1602年~1661年)の財産運用で頭角を現し、フランス王室で重用されるようになった。ここでも『スムマ』を教科書として活用したらしい。「会社」を「国家」に置き換え、複式簿記を国王のために技術に作り直した。

それでも当時のフランス政府は大規模で、事務処理の大半が中世式に行われていたため、複式簿記を徹底出来なかった。

コルベールの死後、ルイ14世は代替となる会計顧問を任命せず、情報は遮断される事となる。

第7章 英国首相ウォルポールの裏金工作
17世紀の英国は政府の会計改革に着手していたが、議会による王家の財政監視が定着するまで約150年を要したとする。

1689年に制定された権利章典は、国王は議会の承認無しに課税を行ってはならないと明記され、国家財政公開の下地となる。ロバート・ウォルポール(1676年~1745年)は、第一大蔵卿、初代首相となり、21年の長期政権を築いた。

減債基金(元本を段階的に返済する事で利払いの膨張を防ぐ)を活用した金利引き下げ(5%)を1717年に行ったとする。1720年に発生した南海株式会社のバブル崩壊では、政府介入による救済案を策定し混乱を防いだ。

第8章 名門ウェッジウッドを生んだ帳簿分析
陶磁器メーカーの創立者ジョサイア・ウェッジウッド(1730年~1795年)は、会計による原価計算によって会社を繁栄させたとする。

18世紀における英国の非国教会信徒は、数字による秩序、調和、進歩を進行し、多くの会計学校を経営したとする。こうした英国プロテスタントの実験や観察を通じて神を知ろうとする姿勢が、商業的カリキュラムを普及させたと考える。

工場生産によって固定資産が大きくなった製造業では、新しい会計技術が必要とされ、より正確な原価計算への取り組みが始まる。設備や生産過程の費用を把握する。ジェームズ・ワット(1736年~1819年)は、会計係不足を埋め合わせるために、複写機を発明した。

原価計算により、労働者種類毎の費用対効果を比較出来るようになり、過去の販売実績に基づいて生産計画を準備可能になる。確率の概念を導入して費用を分類し、順位付けし、発生し得る費用を予想する。

***************

ジェレミー・ベンサムの功利主義は、会計の影響を受けているとしている。快楽計算によって幸福度を算出し、複式簿記方式で評価する。簿記は利益計算から幸福を考える手段にまで到達した。

第9章 フランス絶対王政を丸裸にした財務長官
スイスの銀行家ジャック・ネッケル(1732年~1804年)による国家財政開示がフランス革命勃発の引き金となった。

1774年に即位したルイ16世は、1777年にジャック・ネッケルを財務長官に任命した。徴税請負人に正確な日記帳を記録する事を義務付け、監査を行う体制を構築する。国家財政を一つの感情で集中管理する。

1781年にジャック・ネッケルは『国王への会計報告』を公表する。総収入は約2億6000万リーヴル、経常支出は約2億5400億リーブル、兵士への給料が約6500万リーヴル、宮廷費用等が約2570万リーヴル。道路等の建設費が約500万リーヴル、貧民救済費は約90万リーヴルと偏った予算配分が明白となった。

上記からは、軍事費等の約5000万リーヴルの支出が除外されており、意図的に黒字に見せるようとしていた。

以降、フランスの新聞は会計報告について報道するようになり、会計が大衆に訴えかけるようになる。そして、フランス革命後は国税庁の設置等の会計改革が行われる事となり、定期的な会計報告が義務付けられるようになる。

第10章 会計の力を駆使した
     アメリカ建国の父たち

米国初期の歴史は債務管理の歴史だった。会計の原則を学ぶ事はプロテスタント的職業倫理の一つと言える。

ジョージ・ワシントンは、個人帳簿の公開さえした。

ロバート・モリス(1734年~1806年)は、1781年から財務最高責任者になり、1782年から会計報告を公表するようになる。アレクサンダー・ハミルトン(1755年~1804年)は、1789年に初代財務長官として財政システムの設計に貢献し、合衆国憲法には国家支出は法律で定める歳出予算によってのみ行う事が明記される。

第11章 鉄道が生んだ公認会計士
鉄道の登場により、財務会計は複雑化した。

19世紀における鉄道の普及は、莫大な資本や会計業務効率化を必要とした。関連する業務に携わる人員の賃金、膨大な量の貨物を広範囲に渡って管理しなくてはならない。

鉄道会社は区間毎に会計チームを編成し、ルーズリーフ方式を採用して会計報告を本社に送った。形式を統一し複製の手間を省くため、帳簿、仕訳帳、領収書等の書式は大量に印刷され配布された。

鉄道は収支を計測するだけでなく、時間自体を計測、標準化して列車を運行させた。経営効率を表す営業係数(営業収入一単位を得るために必要な営業費用)という概念も生まれる。鉄道は固定資産の比率が大きいため、減価償却の概念も重視された。

巨額資本を調達する鉄道経営では、会計不正の余地が大きく、1887年には米国公認会計士協会が設立され、監査が行われるようになった。

第12章 『クリスマス・キャロル』に描かれた
     会計に二面性

チャールズ・ディケンズ(1812年~1870年)が描いた会計責任について?

1843年に出版された『クリスマス・キャロル』では、会計に精通する人物が登場し、主人公のエベネーザ・スクルージは悪行を善行で相殺しなくてはならない。

他作品にも会計の論理や比喩が多用されているとし、哲学や科学への影響もあるとする。

トーマス・マルサスは、1798年に出版された『人口論』にて人口統計という新しい概念と、均衡や決算という古い概念を用いて、人間の存続は「罪悪や窮乏」によって帳尻が合うと発想した?

チャールズ・ダーウィンの進化論も、進化過程をバランス・システムと理解している?チャールズ・ダーウィンには、帳簿や日記帳をつける習慣があったらしい。

第13章 大恐慌とリーマン・ショックは
     なぜ防げなかったのか

複雑化した会計は、専門教育を受けた人間でなければ扱えない。

グローバル化による複雑化や、資産価格変動の影響等。物価変動は「貨幣価値は一定である」という取得原価主義の前提を揺るがす。時価主義会計の概念が導入され、市場の実勢価格を重視するようになるが、時価には裁量の余地があり不確実。

会計規則を厳格化しても、財務担当者の「工夫」によって監査法人は出し抜かれる事になる。複雑過ぎる会計は監査不可能。

終章 経済破綻は世界の金融システムに
   組み込まれている

会計の発展には一つのパターンがあるとする。最初に発展して成果を上げても、複雑性から蔑ろにされてしまう。

現代でも政府や会計士は変化し続ける金融技術に対処出来ていない。

日本版特別付録 帳簿の日本史(編集部)
日本の「帳簿史」は、律令国家成立とともに始まる。大化の改新においては中国の律令制を参考に帳簿が導入された。税として徴収された稲を正税帳に記録する。

この時代の帳簿は、収支を記録するだけのものであり、複式簿記ではなかった。

平安時代以降は中央集権的政治システムが機能しなくなり、各地の国司(受領)に対して、4年間の任期の中で一定額の税を収めれば、国内統治を一任する方式を採用するようになる。

江戸時代の商人は、独自の複式簿記を使用するようになったとし、損益計算書や貸借対照表、一部には減価償却の概念もあったとする。

明治維新以降に西洋式の複式簿記への移行が上手くいったのは、江戸時代に複式簿記を使用した経緯があったからとする。

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ゲームシナリオの書き方

読んだ本の感想。

佐々木智弘著。2006年10月1日 初版第1刷発行。



以下は、本書のサポートページへのリンク。

http://isbn.sbcr.jp/32603/

以下は、『Afro13』へのリンク。

ttp://www.afro13.net/

序章 現場を体験する
新入社員が先輩とプロット作りを体験する話。

企画書に従い、スタッフに見せるプロットを作る。小説と異なり、登場人物のセリフや描写、時間、場所が分かり易い。

第1部 ゲームシナリオの主成分 
第1章 テーマとストーリー 
1-1 ゲームシナリオ制作の流れ
ゲーム制作に関する重要事項(物語の大きな流れ、キャラ設定、世界観、テーマ、目的)は企画段階でかなり決まる。シナリオ製作段階では、プロット、構成、テキストを決める。

1-2 テーマ
テーマとは、ゲームに一定のイメージや方向性を導き出す言葉や文章である。「最強」という言葉や、「猛スピードで街中を走るクレイジーなタクシー」、というキャッチフレーズに「究極の純愛とは?」、「宇宙で戦争が起こったらどうなるか?」という問い掛け等。

1-3 ストーリー
ストーリーとは、テーマの内容を相手に伝える「物語」である。物語るためには、登場人物を描写し、世界を設定し、始まりから終わりまで伝えなくてはならない。

テーマを設定し、ゲームの目的とリンクさせ、テーマを膨らませてストーリーにする。「最強」というテーマだけでは目的が分からないため、「最強の敵を倒す」等の目的が必要になる。

1-4 テーマとストーリー
テーマからストーリーを発想する。テーマが「ゾンビの住む館からの脱出」だとすると、「ゾンビが発生した理由」、「館に閉じ込められた理由」等を想像出来る。

ストーリーを考えるための資料は以下の3種類。

①ネタやアイデアのストック
②本、ゲーム、映画、新聞記事等
③「キャラクター」や世界の設定

1-5 テーマの描き方
テーマはセリフに書かず、以下の方法によって表現する。

①キャラクターの選択、行動
②ストーリーの展開

例えば、キャラクターが「恋人を守る(愛)」と「真犯人の告発(正義)」という2つの選択肢の狭間で悩むと、「愛と正義の板挟み」というテーマを表現出来る。また、選択後のストーリ展開によりテーマを表現出来る。

第2章 キャラクター
2-1 キャタクター
キャラクターとは、「個性、目的、意志、感情を持ち、行動する個別存在」。キャラクターを作る事は、キャラクターの役割・性質を設定する事。

シナリオはキャラクターの行動によって進展し、その目的や意志を提示する。

キャラクターは葛藤(戦い等の外的なものや、悩み等の内的なもの)し、葛藤により目的を提示する。

2-2 キャラクター設定
以下の設定。

・名前
ガ行は悪者らしく、ラ行は魅惑的、ナ行は優しさ、パ行・擬音はトリッキーな感じ、タ行は主役系という感じになる。
・年齢
キャラクターの関係性(年齢の離れた兄弟等)、年齢自体のイメージを考える。
・職業
・顔
・髪
髪型の変化によってキャラクターの変化を表現可能。中高生が夏休み明けに金髪になっていた等。
・体格
顔と同様にキャラクターの個性をストレートに伝える材料。
・服装
・性格
性格の根拠を考える事で個人史に意識を向ける事が出来る。集団内における役割・立場を分かり易くする(弟的性格等)。既成のイメージにより、一般人が持つ自然なイメージを利用可能。
・特技
・弱点
感情移入を促す。
・口調
・シナリオ上の設定

2-3 キャラクター設定の実例
著者の考えた実例集。

第3章 キャラクターの役割
3-1 キャラクターの役割
役割とは、それぞれのキャラクターに割り当てられたストーリー上の立場の事。役割が被るとキャラクターが被っているように見える。

重要なキャラクターには複数の役割を担わせ、ストーリーの流れによって役割を変化させていく。

3-2 ゲームシナリオに直結する役割
主人公:
プレイヤーの分身であり、プレイヤーの目線でストーリーを進行させる。映画等では、視聴者が「かくありたい」という願望を含んだ主人子像となるが、ゲームではプレイヤーの分身としてフラットな状態になる。感情移入し易い無個性。

ただし、選択可能なキャラクターが多いゲームでは、映画やドラマ的になる。

他に、攻略対象やシステムキャラ(ゲームシステムとして円滑にゲームを進行させる役割)等。

3-3 主人公に対立する役割
敵キャラ:
主人公の目的達成の意志をより強くする。以下の2種類。

①悪役キャラ
誰が見ても邪悪。一般的な善悪の基準を参考にし、キャラクター設定で補強する。

②敵対キャラ
絶対的な悪でなく、対戦相手。ビジュアルや一般的に悪とされる行動を取る。ライバルは、主人公と同じ目的を持って対立する。

倒さないとストーリが進行しない関門キャラは、倒された瞬間に敵としての役割を終えるので、それ以降は味方になる等の別の役割を与えないと宙ぶらりんの状態になる。

3-4 主人公に味方する役割
パートナー:
主人公の目的達成へのモチベーションを高める。パートナーとの間に障害を設けたり、主人公の対になるよう、あべこべキャラにする。
パートナーは、主人公に「枷」を嵌める役割もあり、主人公の行動を規定する。

仲間キャラ:
主人公の持っていない能力、性質によって目的達成に寄与する。主人公の聞き役、引き立て役となる。「くのいち忍法帖」(山田風太郎著)では、丸橋という巨漢の女性キャラクターが登場する事で、正反対の性質を持つ他の女性キャラクターとの対比が行われている?

仲間になるまでの過程をストーリーと出来るが、仲間になった後に必要性の無いキャラクターにしないためには、①犠牲になる(死ぬ事で存在をアピール)②化ける(急激に役割を転換する)等の方法がある。

また、キャラクターと血縁関係にある家族キャラは、初期段階での存在感が高い代わりに、適宜持ち上げていないと存在感が薄れてしまう。

3-5 ストーリーに変化を与える役割
きっかけキャラ:
主人子に変化を与える。仕事の依頼、情報のリーク、事件の誘発等。

他にお助けキャラ、裏切キャラ等。

賢者を登場させる事で、ストーリーに説得力を与える。大切な知識を与え、主人公の実力を向上させる役割もある。成長を終えた檀家にある賢者は自らの意志で変化しないキャラクターであり、賢者が積極的に行動すると世界観が崩れる。賢者が積極的に行動する時は、変装する等して別キャラクターになる。

3-6 ストーリーを補強する役割
息抜きキャラ:
ストーリーに面白味を持たせる道化。

動物を登場させ、野生から主人公のペットとする事で、主人公の善良をアピール出来る。妹キャラクターは、動物から野生を抜いてペットの部分をピックアップさせたもの。

3-7 キャラクター設定とストーリーをリンクさせる
漠然と「世界を守る」設定であるよりも、個人的な理由があった方が感情移入が促進される。

3-8 キャラクターからストーリーを考える
著者の考えた実例集。

第4章 世界
4-1 世界
世界を決める時は、時代・場所から考える。

以下の設定。

時代:
過去・未来・現代のどれか、時代の特徴を示す言葉は何か(産業革命等)。

場所:
主な舞台、どの国、場所の特徴を示す言葉(貧民窟等)。

他に、世界の状況(平穏か、宗教、民族)、社会システム(政治体制、貨幣)、家族制度、移動手段、通信手段、社会通念(理想とされる人物像、禁忌)等。

4-2 どんな世界を作るか?
詳細なゲームシステムは「世界」の詳細な「ルール」を成立させる。

4-3 世界とキャラクター、ストーリーの関係
世界の状況を設定していくと、自然のストーリーも設定していく事が出来る。

第2部 構成
第5章 構成の基礎
5-1 構成とは?
構成とは、伝えたい事を印象に残るように組み立てる方法。構成があれば、最初に物語の全体像が設定されるので執筆作業が比較的スムーズになる。

5-2 構成の種類
起(発端)承(発展)転(転換)結(結論)、序(オープニング)破(クライマックスへの過程)急(クライマックス)、スリーアクストラクチャー(三幕構成)等。

第6章 構成の要素
6-1 オープニング
オープニングにて、ゲームの目的・遊び方・特徴を伝える。

6-2 クライマックスへの過程
ゲームオーバーの物語的な位置付け。ゲームオーバーにより、プレイヤーにルールを刷込む事が出来る。目的に対する障害や援助の表現。

6-3 クライマックス
クライマックスとは、劇的、盛り上がり、葛藤・対立の最高潮。ゲームの目的が達成される。

6-4 エンディング
ゲーム目的が達成された結果がどうなったかを伝える。

第7章 良い構成と悪い構成
7-1 構成がどうして必要か?
良い構成は、伝える情報の順番を考える。情報を伝達するだけでなく、受けてが感情移入し易いように体験を再現する。

7-2 受け手の反応を計算に入れる
以下の反応。

①目的の了解
受け手は、同時に2つの反応を返す事が苦手であり、目的と結果を同時には伝えない。
②疑問・興味
目的達成への障害等。
③感情移入
④意外
⑤期待
⑥期待最高潮、結論への期待
⑦結論への反応
⑧結論への持続的反応

7-3 効果的な構成を実現するポイント
以下が、構成のポイント。

・目的を伝える。
・感情移入を促す
・クライマックスを見たいと思わせる

第8章 選択肢
8-1 選択肢
選択肢は、ゲームへの参加性を高める。映画や小説における受け手は鑑賞者であり登場人物ではない。問い掛ける事でプレイヤーをゲームに参加させる。

8-2 選択肢の種類
以下の2つの選択肢。

①ストーリー進行に関わる選択肢
②パラメーター(ステータス、好感度)に関わる選択肢

8-3 選択肢と世界
選択肢は、破綻が無く、プレイヤーにストレスを感じさせないものでなくてはならない。

8-4 選択肢作りのポイント
以下のポイント。

①選択基準を明確にする
「テケテケ歩いた or メケメケ歩いた」等の不明瞭な選択肢でなく、「歩いた or バスで向かった」等のように交通手段の違いを選択した事が分かる等の明確性を持たせる。

②必然性のある選択結果を設ける
理由と必然性が大切であり、善行に悪い結果が対応する場合、その説明が大切になる。

8-5 選択肢のタイミング
以下のポイント。

①構成上の適切な場所
②主人公の感情の流れの適切な場所

主人公の感情が動く箇所に入れる選択肢は、感情移入を促す。

8-6 フラグ
フラグは、切っ掛けとなるメッセージや行為が遂行された時にチェックされる。

第9章 構成をより面白くする
9-1 オープニングでプレイヤーを引き込む
以下の主人公の初期状態。

①巻き込まれ型
日常生活から始まり、何かを引き継ぐ形。危険にさらされる等の要素は、主人公の決意を促す切っ掛けとして理解され易く、感情移入し易い。

②切り開き型
能動的に何かを成し遂げようとする。

9-2 セットアップを説明だけのシーンにしない
セットアップでは、ゲームの目的、主要キャラクターの紹介、世界の解説、人間関係の説明等を行う。

事件や出来事を起こす事で、だらだらと説明だけをする事を避ける。

9-3 シーン・シークエンス
時間的に連続したエピソードを少ストーリーとして作る。見せ場をより面白く見せる。

9-4 さまざまなテクニック
メインストーリー(ゲーム目的に関するストーリー)とサブストーリー(キャラクターの感情や人間関係の変化に関するストーリー)とのリンク、伏線(唐突に感じる出来事に関して、前もってそれに関わる事項に触れておく事)、回想(「あの時、○○が無かったら、◆◆にならなかっただろう」という一文を入れる事で期待感を高める等)の方法。

第3部 テキスト
第10章 テキストの種類
10-1 テキスト
ゲームシナリオを構成する文章。

10-2 セリフ
会話や独白。

以下の機能。

①感情表現
②状況説明
③物語進行

10-3 地の文
場面状況や登場人物の心理を説明するテキスト。

以下の機能。

①事実の伝達
②心理や感情表現
③視覚的、物理的表現
④時間表現
⑤物語進行

10-4 指示
映画や演劇の「ト書き」にあたる。

第11章 見た目とセリフ
11-1 見た目を考えて書く
視覚的に見易いように、改ページに注意する。文字の大きさや種類等。

11-2 セリフの基本
感情の流れによってセリフの意味は決まる。文脈に注意する。

11-3 セリフによって示せること
時代や出身地、年齢を示す事が出来る。

11-4 上手なセリフを書くためのポイント
以下のようにならないようにする。

①長過ぎる
同じ言葉や代名詞、指示語を多用しない。

②説明的過ぎる
1つのセリフで伝えたい情報を全てを語ろうとせず、会話の中で見せる。1つのセリフに情報は1つ。

③動きが無い
行動を起こしながらセリフを進行させる事で緊張感を保つ。

④キャラクターの感情が見えない。
上記の問題点をクリアすると、キャラクターの感情が見えるようになる。

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色々と疲れた

何もしていないけど疲れている。

眠い。

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以下は、インターネット上の掲示板からのコピペ。

日本の神道は国家に反逆した逆賊こそを神に祀って、これ以上の祟りを為さぬよう宥め祀るのが一つの役割であった。関東の守り神は天下の大逆賊平将門であるし、西南の役で明治天皇に反逆したので靖国神社には入れられない西郷隆盛も南洲神社で神にされている。菅原道真、崇徳上皇も祟り神として恐れられ、神に祀られている。生前に悪人であったかどうかは祭祀に関係無い。

その死が不本意なものであり、非業の死を遂げた魂は「祟る」から何が何でも祀って鎮めないと生者は安心出来ない。祟りを為すに価して当然と思われる人物を率先して祀る。強い者ほど神様になった時に守護の力が強くなるから敵でも祀る。

現代日本人が神社にお参りに行くのは祀られている者を賛美しに行く事ばかりを意味しない。

「これ以上暴れて、惨害を及ぼさぬようお願いします」

とお願いに行く事も大きな理由。

対して、儒教は血族を未来永劫祀る事で祖先と子孫が一体化し、永遠の命を得ようとする思想?だから「祖先の受けた悪行=自分の受けた悪行」になり、未来永劫忘れない事が先祖に対する最大の供養になる。儒教では血族のみが大事で赤の他人を祀ると先祖に対する不敬・侮辱になる?

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心が大きく乱れている

英国のEU離脱には驚いた。

状況:
英国のEU残留を予想しておいたポジジョンで約1500万円の損失。英国のEU離脱を予想しておいたポジジョンで約1000万円の利益。差し引きで500万円程度のマイナス。

上下どちらかに大きく変動する事は予想していたけれど、予想以上に変動が激しく、考えていた値段で決済されなかった。下手糞だ。

現在の総資産額は9000万円程度?上手くいかない。駄目だ。失敗した。

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以下は、「占ってみた」の記事へのリンク。

ttp://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2332.html

自分を信じない事が難しいと思う。自分の予想外に対処し難い。頑固になっている。

以下は、「易における読卦」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-date-20160623.html

以下は、「サイコロを使った実占・易経」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2328.html

基準卦や副卦の考え方が面白い。しばらくは、占う事を控える。

*********************

以下は、インターネット上の掲示板からのコピペ。

旧約聖書とは、昔も今もリアル修羅の国の中東における 「弱小部族ヘブライ人の、明日全滅しないためのサバイバル・マニュアル」だった。生き残るために必要な、姦計・闇討ち・二枚舌・責任転嫁・プロパガンダ・宣伝工作、彼等が思いついたありとあらゆる方法と、その実戦経験が記されている。

多くの日本人は、非キリスト教徒99%も含めて、聖書を浄土教の経典のように読んでいる。 「神の無限の愛による魂の救い」だのと、彼等の聖書理解は、浮世離れした少女漫画のようになってる。新約聖書は、読み方によってはそれっぽいところもあるが、旧約聖書はとうていそんなもんじゃない。

以下は、「聖書の物語と人間の階層的認識構造」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2311.html

古代から、ギリシア、インド、中国の思想が相互に関連し合う形でユーラシア大陸の思想を形成したとされる?易と聖書がどのように関連しているのかは謎だ。

当面は、金勘定よりもこうした事を考えていたい。

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易における読卦

『現代易占詳解』(鹿島秀峰著)から。

易経の辞句は象徴詩のように抽象的であり、解釈や問題との関わりが大切。

乾為天の九二の爻辞は、以下のようにある。

『見龍田に在り。大人を見るに利ろし』

大人を見るに利ろし、を直訳すると「目上の人に認められ、和合し、従っていけば良い」となる。大人を人間として解釈すると意味が限定されるため、大人を陽の良い意味を全く備えたものとして考えると、以下のように多様な解釈がある。

・社会の潮流、大勢に従え
・公明正大な方法を取るべき
・専門家の指導を仰げ
・高級品を求めよ
・大病院に行け
・ETC

****************

以下の方法。

①基準卦
占いに合った基礎となる卦を設ける。

(例1)
家庭内不和について占い、「天火同人」を得たとする。この卦を解釈するために、基準卦として家庭が円満となっている卦 = 「風火家人」を基準卦として、「天火同人」と比較する。

2つの卦の相違は、四爻のみであり、「天火同人」は四爻(細君)が陽となり、上卦(天)の公事と同人しており、妻の役割を果たしていないと解釈出来る。

細君が自らの陽を陰に変えるか、初爻を変じて夫が帰宅を渋る「天山遯」となり、妻が外に向けていた姿勢を内に向ける(天が風に変じる)「風火家人」となる道もある。

(例2)
健康不安について占い、「地山謙」の二爻を得たとする(之卦は「地風升」)。この卦を解釈するために、基準卦として健康になっている卦 = 「地澤臨」を基準卦として、「地山謙」と比較する。

2つの卦の相違は、内卦の澤と山の違いであり、山を反転するさせる。山は動かない象であり、「地山謙」は、坤中に埋もれた山で、家の中に留まって動かない形である。

「地澤臨」は大震の象で動く卦であり、努めて外出すべきとなる(ただし、之卦の「地風升」は、徐々に生活を変えるべきと示唆している)。

⇒判断においては、得卦と近い卦を基準卦とする。かけ離れた形である場合、得卦の判断が困難になる

②副卦
一筮を得た外に、その占事に関して別に卦を設ける。一卦にて多占のは、江戸時代の易の達人 真勢中州の一卦多占に負うところが多い?

副卦の例としては、結婚可否については当人だけでなく、相手の人物のためにも一筮を立てたり、人物を占いために人柄だけでなく、健康や経済状態等も別に占う事がある。

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余計な事を言う

自分の仕事内容について考えている。

難しい事や交渉は出来ないとして、ひたすら指示された通りに行動している。

年齢と仕事内容が合致していないので、どこまで自分がやるべき事なのか悩んでいる。

出来ない事は最初からやらない方が良いとも思うし、出来る方法を考えるべきかもしれない。

このような事を喋ったつもりだけど、上手く伝わらなかった。

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官能小説で検索される

一週間に一回くらいのペースで、このブログが「官能小説」という言語で検索される。

以下は、「官能小説を読もう」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2283.html

このブログの検索順位は低いので、「官能小説」という言葉を熱心に検索する人が存在するのだろう。人工知能と相性が良い人なのかもしれない。

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ボーナスが出る事になった

ボーナスが出る事になった。

上司と面談し、自らに対する評価を聞いていると、これほどまでに低く評価されているのに、これほど高額を頂戴して良いのか不安になってくる。

同企業の同年齢の平均を下回るそうだけど、少しだけ不安だ。

*****************

上記のような話を親族にする。このような話をする事で、社会の一員である事をアピールしている。

以下は、「五十坂家の百年」(斉木香津著)からの抜き出し。

P249~P251:
僕のなかで、ノーマルとアブノーマルにはくっきりと線が引かれていた。僕は個性的なノーマルでいたかった。アブノーマルになってしまったら、もう個性的でもなんでもなくて、ただの異常者になってしまう。それがどうしてもいやだったから、ノーマルの枠から弾き出されまいと必死だった。
(中略)
公子と一枝を失ってから、自分がノーマルかアブノーマルかなんてどうでもよくなった。というか、どうでもいいことにこだわっていたと気づいた。僕は僕を隠さなくなった。ありのままをさらけ出し、偏見の目で見られるならそれでもいいと思った。どうせ属したい世界なんて、もうどこにもなかった。

P300~P301:
僕の恋愛にも実りはないから、三人そろって神様に逆らっているようなものだ。神様は子孫を残すために、僕たちに愛を教えてくれたはずだから。
だけど、なんの実りがなくても、愛って尊いものじゃないだろうか。
そう考えるとわからなくなる。神様と愛はどっちが上なんだろう。愛があれば、神様なんて無視しても平気なのか、神様に従わない時点で、愛には価値がなくなってしまうのか。
(中略)
人はだれでも、生まれながらに不幸を背負っている。不幸は、自分のことをだれかにわかってもらいたいと思った瞬間からはじまる。だれかがだれかのことを百パーセント理解するなんて、いくらがんばってもあり得ないことだから。



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静かな年

インターネット上の記事からのコピペ。

相場は大回り3年、小回り3か月と言われる。今回の株式相場は2012年10月24日を起点に3年を経過し、4年目の2016年は普通の年となるかもしれない。

例えば、投資テーマとしての外人観光客ブームは、一旦は終わっている。2015年夏の円安ピーク後の円高が重しとなっている。観光に関連する全ての銘柄に株価収益率拡大の恩恵がある「パッケージ投資」という段階から、個別銘柄の利益増大に投資する段階になっている。

外国人観光客による爆買いをテーマに、2014年~2015年に株価が10倍程度に高騰した「ラオックス」の株価水準は、再び2014年以前の水準に回帰しており、テーマ終焉を象徴している。

社会的にも個人的にも、人間は巨大な無意識(社会的構造)に規定されており、自らを支配する何かを言葉で記録しようとする。しばらくは静かな流れが継続するのであれば、拙速は凶であり、緩やかな気持ちを保つ事が大切になる。

短期間に大儲けしようと思ってはならない。

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占ってみた

英国のEU離脱問題が話題になっている。

日本時間で2016年6月24日(金)の午前中に大勢が判明するらしい。

以下は、今年の2月に書いた記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2199.html

自分の思い込みとしては、英国のEU離脱問題は過大評価されているとし、選挙結果に関わらずポンドは現行水準よりも値上がる事になるのではないかと思っている。

そうした印象に価値は無いので、易で占ってみた。

○英国の状態

水風井 ⇒ 風水渙

水風井:
井戸で水を汲み上げるように心配事が次々と出てくる運気。諦めずに気長に努力する事が大切。

風水渙:
国内に派閥があり統一されない状態。天子が先祖の霊廟に参拝し、先祖の霊廟を祀る時、天子は人心を統一出来る。

⇒風水渙における補佐役(六四)は、自分の党派を解散し、公明正大な態度を示す事で国内を統一すべき?これは常識では考えられない結果とする。

水→風への変化は、孤独や解消され、交際が広がった状態。風→水への変化は迷いが深まり、孤立し、援助を失う状態。水風井における下位者は、飲用に適さない井戸や汲み上げられない井戸に喩えられる?が、風水渙における下位者は天下動乱の禍根を断つ事になっている。

***************

○自分の状態

山澤損の初九:

貪欲を減らし損すべきものを損する事で好結果を得る。己を損して他を益する意味から、他人の厄介事のために物心両面の損失がある。何事も損して得取れという気構えで急功を望まなければ差し支えない。

株式、不動産は高騰するので投資には良好。

初九は、六四と応じ、その要求にこたえて自分の持っているものの内、最も適当なものを与えて役に立てるので咎無きを得られる。六四は、高い役職に就いていても才能が乏しく、剛強なる才能を持つ初九を招き寄せる事で欠点を補い喜びを得る事が出来る。

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排泄されていく憎悪

以下の記事の続き

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2307.html

何かを認識する事 = 認識する主体を喪失する事

周囲を認識し、解釈する場合、認識している自分は解釈の対象に含まれない。

認識や解釈を「自らの内部にある長期記憶」と「取得した情報」の照合作業とすると、「取得した情報」の中に自らは含まれない事になる。

客観的な視点とは、解釈している自分の喪失であり、あらゆる因果関係から自らを排除する事が出来る。何か喜ばしくない事が発生している時に客観的視点を導入すれば、自分以外が悪 = 不幸の原因となる。

こうした客体化による憎悪の排泄が有効に機能しないのは、自己言及が発生する場合である。自らを解釈する主体の存在が自己言及の原因となる。

それだから、社会的階層関係を固定化し、自らの解釈が上位存在による承認を受ける事が重要になる。

「応」と「比」の関係であり、上位と応じ、周囲と比較する事で納得感のある解釈が得られる。

他者を攻撃する事は、憎悪を排泄する有効な手段であるが、社会常識による承認を得なくてはならない。

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ユーラシアの地政学

読んだ本の感想。

石郷岡建著。2004年1月27日 第1刷発行。



はじめに ユーラシアについて
シベリア鉄道は、北緯50度~北緯55度の間を東西に走る。それはユーラシア大陸北の森林地帯と南の草原地帯の境界線となる。歴史的には、ロシア民族は北側の森林地帯に居住し、南側に遊牧民族やオアシス文化の人々が居住する。

ユーラシア大陸北部の起伏の少ない大地が、ロシアが広大な領土を持つ事が出来た地政学的理由であり、ロシア民族は太平洋岸からバルト海までで言語や生活様式に大きな違いが無い。

以下のユーラシア。

①自然地理的概念
②ロシアを中心とする森林
③遊牧民族が活躍した草原
④シルクロードに象徴される砂漠

以下が、ソヴィエト連邦崩壊の結果。

①ロシアは500万平方㎞の領土を失った
②ロシアはバルト海、黒海への出口を失った
③ロシア国家が弱体化し、連合国家へ傾斜
④ロシアの重心が東北へ移動
⑤ロシアは中東欧に接する国境線を失い、関係が希薄化
⑥ロシア周辺部に経済的弱体国家群が出現
⑦ロシア民族はユーラシア東西に寸断された
⑧ロシアはユーラシア南部のイスラム原理主義に対する
 防衛者となった。
⑨ロシア東部に人口的希薄地帯が出現し、
 中国からの人口圧力にさらされる
⑩米国を中心とする海洋国家が決定的役割を
 果たすようになる

⇒ソヴィエト連邦崩壊は、ロシアの縮小である。ロシアがユーラシア北部の周辺国家となる事で、ユーラシア各地で自己同一性を追求する動きが始まる。それは自らの根源を辿る根源主義的な動きともなる

第一章 イスラム原理主義の嵐
中央アジアのフェルガナ渓谷、チェチェン共和国、新疆ウイグル自治区等で、イスラム原理主義を拠り所に自己同一性を確認する運動があるとする。それは従来の国家概念が揺らいでいる証拠であり、新しい歴史を象徴する。

第二章 ユーラシアをめぐる米中露の確執
2001年の米国同時多発テロ事件後、ロシアのプーチン大統領は米国に協力し、米軍が中央アジアに展開する支援を行った。軍事基地提供やロシア南部、中央アジアの空輸通過許可、アフガニスタンの北部同盟との橋渡し等。

その理由は以下とする。

①米露協調がロシア国家再建の基本方針とする
②イスラム過激派対策は米露共同の利害

ロシアは超大国ではないという現実主義路線であり、米国と張り合うエリツィン前政権とは異なる。ロシアにとって発展著しい中国は脅威であり、米国を中露の緩衝勢力とする思想もある。

中国東北部を取り囲むロシア各州(チタ、ハバロフスク、沿海州)の総人口は約800万人であり、中国東北部三省の人口約1億人と比較して不利であり、人口の浸透圧により、ロシアに中国人が流入している。

ソヴィエト連邦崩壊後の中央アジアには中国の進出が目立つとする。他方で、従来は閉ざされていた国境を超えた人々の交流は、非漢族の遊牧民系の人々の民族意識覚醒に繋がる可能性がある。

第三章 いくつもの中央アジア
中央アジアには様々な勢力があり、ロシアへの求心力と遠心力に違いがあるとする。

ソヴィエト連邦崩壊後は、スラヴ三国のキリスト教世界と中央アジア五ヵ国のイスラム世界に分かれたが、中央アジア共同体構想は実現せず、独立国家共同体構想へ合流していく。

①北方ロシアへのベクトル
中央アジア北部のカザフスタン、キルギスはロシアとの関係が強い。両国とも草原地帯を基盤とする遊牧民国家の流れを汲む。草原を通じてロシアと接続しており、イスラムの影響は比較的弱い。
中央アジア唯一のイラン系民族であるタジキスタンは、パミール高原という地理的不利条件を抱え、経済・文化の発展が遅れており、アフガニスタンと接する南部国境警備をロシア軍に任せる状態となっている。
②ウズベキスタンを中心とする中央アジア独自のベクトル
中央アジア中心に位置するウズベキスタン、南部のトルクメニスタンはロシアからの独立心が強い?オアシス地域に依拠するシルクロード中継地点が根源となっており、オアシス地域は水源が絶えない限りは独自国家を目指す事が出来る。

上記①、②の他にイスラムや中国、米国、トルコの影響もある。

****************

中央アジアでは、山岳地帯の人々はフェルガナ渓谷を経過しなければ移動出来ない地理的構図になっている。フェルガナ渓谷における国境線は盆地と山岳地帯の中間に敷かれており、極めて不自然。ソヴィエト連邦時代は行政的区分として大きな意味を持たなかった国境線が独立後に多くの問題を生む。

中央アジア各国はソヴィエト連邦時代の枠組みを引き継ぎ、元共産党書記の国家元首が家父長的民族主義の独裁政治を敷く事が多い。ソヴィエト連邦時代の延長である旧共産党支配がどこかで崩壊する事が人々の不安の根源となる?

イスラムは政治への不満の受け皿となるがソヴィエト連邦時代の無神論的影響により社会の拠り所とはなり難い?トルコについても、中央アジアでの共通言語はロシア語でありトルキスタン統一構想は幻想である。

長い時間をかけて中央アジア独自の求心力が生まれるのかもしれない。

第四章 どこへ向かうロシア
クリミア半島をめぐるロシアとウクライナの対立について。

著者は、ウクライナでの取材からウクライナでの人々の意識が場所毎に異なり、国民意識形成が困難という感想を持つ。欧州とロシアへの分裂。

ポーランド南部から出た原始的スラブ言語民族は、ロシア、ベラルーシ、ウクライナの三つの民族に分かれた。ロシア民族は森林地帯から拡大し、北方森林の狩猟民族や草原のチュルク語系遊牧民族と混血し、大ロシア民族となる。歴代のロシア指導者も純粋なロシア人は少なく、大ロシアの境界線は判然としない。

プリドニエストル共和国:
ウクライナとモルドヴァも挟まれて存在するモルドヴァ東部のドニエストル川東岸地区。長さ約400㎞、幅10数㎞の細長い土地に約70万人が居住する。
ソヴィエト連邦崩壊時に、モルドヴァとの併合を主張する運動がモルドヴァで過半数を占めるルーマニア系住民から発生し、ドニエストル川東岸地域の非ルーマニア系住民が反発し、分離独立する事となる。

ドニエストル川東岸のティラスポリには、ソヴィエト軍の第14軍司令部が存在し、プリドニエストルを支援した。

ドニエストル川東岸地域は、1917年のロシア革命にてルーマニアに併合された西岸地域とは異なり、1940年の独ソ不可侵条約にてモルドヴァがソヴィエト連邦となった後もロシアとの同化程度に相違がある。

そして、モルドヴァ西部のルーマニア民族主義は急速に弱まっており、それはウズベキスタンにおけるトルコへの態度と似ている?ロシアの経済・技術水準は高く、それより低い国との統合は魅力が薄いとする?

第五章 ソ連はなぜ崩壊したのか
広大な領土と多数の民族の利害を抱えるロシアでは、混乱を途中で収める事が困難。それにより無政府状況への恐怖があり、治安重視の絶対権力を容認する体質があるとする。

以下が、ソヴィエト連邦の特質?

①領土崇拝
土地が富と力の源泉
②包囲恐怖症
絶えず外敵に囲まれている
③救世主思想
スラヴ民族とロシア正教が世界を救う

起伏が少ないユーラシアの草原地帯での恐怖感を克服するには、出来る限り領土を拡大する必要があり、領土が拡大するほど帝国化する。広大な土地を支配するには軍事力が必要であり、利用可能な支配を軍事力に動員する。

そして、領土拡張が限界に到達すると帝国維持の費用や支配体制の官僚主義等により帝国は内部崩壊する。

著者は、第一次世界大戦後にロシアにて民族毎の国民国家形成が発生しなかった原因を、ユーラシア大陸を民族毎に分ける困難にあったとする。

ソヴィエト連邦の中央集権指令型経済は、帝国支配構造と酷似しており、ユーラシアの地理的条件が政治システムを規定するのかもしれない。統制経済の方が国防には都合良く、分裂を防ぐには中央集権が適している。

実際に中央集権指令型経済からソヴィエト連邦が脱皮した事が体制崩壊の原因となっている。そしてその変化は歴史的必然でもある。

第六章 石油・天然ガスをめぐる地政学
カスピ海の資源をめぐる問題。

ソヴィエト連邦時代、カスピ海周辺の石油・天然ガス資源は全てモスクワを中心としたパイプライン網に組み込まれ、欧州や各共和国に流れる仕組みにあった。

ソヴィエト連邦崩壊後は、ロシアを避けてアフガニスタンやトルコを経由するパイプラインが志向される事となる。

しかし、カスピ海底資源領有問題によるトルクメニスタンとアゼルバイジャンの対立やアフガニスタンの治安情勢悪化により、カスピ海のエネルギー資源搬出問題はロシア優位の状態となっている。

おわりに 日本とユーラシア
ソヴィエト連邦崩壊過程やその後の状況について、地理的条件が強く働くとする。

ユーラシアの変動は中央アジアから東北アジアへも伝わり、閉鎖されていた国境が解放された影響は日本にも発生する。

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食べ過ぎた

色々とあって沢山食べた。

眠いし食べ過ぎているしで、健康に良くないと思う。

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供儀と権力

読んだ本の感想。

臼田乃里子著。2006年12月20日 初版第1刷発行。



「供儀」とは、犠牲を供える事。日本において、供儀と権力を真に理解しようとしたのは文学者達であり、文化や芸術は禁止を超越しようとする。

Ⅰ 聖なるもの、または供儀の「力」
供儀は生来の動物性を破壊し、残余としての非肉体的真実を存続させようとする。残虐は、日常において我慢出来ない事に過ぎず、慣れ親しんだ事について残虐とは呼ばない。他者の供儀は残虐と感じるが、自分の供儀を残虐とは感じない。

現代における供儀は芸術であるとバタイユは考えた。芸術とは、客体を破壊する事で自己を破壊する試みである。

以下は、供儀の文学。

『愛の渇き』(三島由紀夫著)



作中では、「何事もない」という言葉が繰り返され、最後に強調される。鳩鳴の隠喩が原初の供儀を示しており、それが悠久に繰り返される事を表現している。回帰する限り何事も無い。

『火祭り』(中上健次著)



供儀に道徳観を混入させると、「聖」が意味を失い、供儀の暴力性が明らかになる。原初の生贄(禁忌を犯した故の神罰)のイメージに海洋開発問題というテーマを挿入したために死が供儀でなく猟奇的な事になっている。

『異邦人』(アルベール・カミュ著)



古代アステカの供儀儀礼を連想させる太陽。人間の生命が感じる真理は、社会が強いる真理とは対極的である。神話における太陽は全てを焼き尽くす源であり、人間に狂気を与える。

『身代わり山羊の反撃』(大江健三郎著)



供儀の持つ主体的表現から他者の視線への移行。生贄である事の意識は妄想であるかもしれず、明らかにされない事が供儀の本質である。

『サクリファイス』(タルコフスキー著)



贖いが誰かに受け継がれ、再生されなければならないという事で反キリスト教的であるかもしれない。キリスト教の根本原理は、自己を生贄として差し出すキリストの狂気であり、それが巨大権力に転嫁する。

供儀が繰り返される回帰の思想に抵抗したのはユダヤ教徒である。歴史に起こる事が神の意図である限り、歴史の終焉は必然である。最後の審判を仮定する限り、苦悩は救いのために耐え忍ぶ事となる。

キリスト教では、神の子が肉体を持って顕現したために、歴史はキリストの生涯を再現するものとして作り変えられる。苦悩は目的を持ち、自己は変革可能になる。

****************

ソクラテスもユダヤ哲学者も供儀は必然的存在と信じた。孔子は、「死は生から発生する」という信念から、人身御供が人形に代替された時は不平を言ったという。

原初の農耕民にとっては、供儀は記念の祭りであり、農耕民の神話では農耕用植物は殺戮の所産だった。犠牲になった神の身体は食物に変わり、植物界が存続するためには人を殺し続けなくてはならない。

殺戮によって神が宇宙を創造したため、人間は神の行為を模倣し続ける。

Ⅱ 供儀理論の歴史的展望
以下は、学術的に分析された供儀。

『セム族の宗教』(ロバートソン・R・スミス著)



セム族(主にアラブ人、エチオピア人、ユダヤ人等)について、禁忌、初子の供犠、共食という三つのテーマからなる。禁忌の対象は超自然的性質を持ち、供儀は祭祀階級の特権である。

『金枝篇』(ジェイムス・フレイザー著)



供犠の百貨事典。

『供儀―本質と機能』
(マルセル・モース、アンリ・ユーベール著)



バラモン教の『ヴェーダ』に着目し、ソーマの供犠は植物であるソーマが押し潰される = 殺される = 破壊されるとし、供儀の破壊論を生んだ。宗教は力を必要とし、清浄と穢れは対立するものとして存在しない。

『野生の思考』(レヴィ・ストロース著)



供犠の場合において、自然は供儀執行者と神の仲介者となる。トーテミズムが類似性を基盤にしているとすると、供儀は距離間の関係である。犠牲の神聖化によって人間と神の関係が確立されると、犠牲を破壊する事によって関係が破壊され、恵みを引き起こす。

『ヌガラ』(クリフォード・ギアツ著)



パリの焼身儀礼に着目し、国家権威が作り出す演劇の企てから、儀礼とは権力と地域が絡み合う宇宙観とした。焼身する寡婦を犠牲者と思わせない権力の存在。

『歴史の島々』(マーシャル・サーリンズ著)



構造は、変化する文化的生命活動の基本形態とする。王権は回帰の表象化と権力の創出。ハワイのマカヒキ祭り等に見い出せる供儀を通して象徴的に犠牲になった者が支配的地位に付く。

『贈与の謎』(モーリス・ゴドリエ著)



人間は、あらゆる社会で上位存在に贈り物をしてきた。この義務に負債、支配という観念を導入する。贈与によって階層性が作り出される。人間の神への贈与は破壊によって実現される。供儀の宗教とは、破壊という恐怖、権力に基づいた階層的社会である。神が全能で、人間を支配し、恐怖を与える前提。

マルクスは、アジアにおいて共同体の労働が専制君主のために行われているにも関わらず、専制君主が行っているような幻想が創出されている事に疑問を持った。これは、資本家が労働者に恩恵を齎すとする資本主義も同様である。

因果関係が転倒し、社会の象徴秩序が幻想に過ぎない事を意味する。マルクスは、王、父、主体、貨幣は幻想であるにも関わらず、転倒的力が現実社会で呼び起こされているとした。

負債という観点から見ると、ヴェーダにおいてはバラモン教の信者は父祖に対する負債を支払い、輪廻転生の因果から逃れるべきとし、ユダヤ教では供儀は契約でなく義務とした。キリスト教ではイエスが負債を引き受ける。

******************

以下は、日本民俗学における供犠。

『宗教学と仏教史』(加藤玄智著)



仏教が人身御供に歯止めをかけた事について?

『掛神の信仰に就いて』(柳田国男著)



加藤玄智への反論。仏教が破壊性を内包しているにも関わらず、供儀文化を否定したものと描いた事について?

『人身御供論』(高木敏雄著)



物語に描かれた人身御供の創作性について?

『一つ目小僧その他』(柳田国男著)



生贄が逃げても分かるように片目を潰す?

『人を神に祀る風習』(柳田国男著)



八幡信仰について。

『水の女』(折口信夫著)



女の生贄と織物の関係について。

『動物を犠牲にする土俗』(駒込林二著)



動物を犠牲にする風習は、人身御供に代用されたとは考え難いとする。

『天皇制の神話―演劇論的構造』(山口昌男著)



演劇空間は、生贄を媒介として成り立つとする。歌舞伎には血生臭い場面が数多く、その源流である浄瑠璃においては一層顕著である。演劇において生贄を捧げる場所は、桟敷(フランスではバルコニー)と呼ばれる。生贄は、身体的欠損や近親相姦等の日常性を超えた穢れによって選ばれる。

日本王権には流浪という王の生贄の神話が潜んでおり、それが日本文化の中心とする。

『献身のフォルク』(宮田登著)



人身御供と特攻隊の関連。

*******************

ルネ・ジラール『供犠とは全員一致で一人を殺す事』

ルネ・ジラールは、スケープゴートが供犠の唯一の機能であるように語る?人々は模倣の欲望を持っており、暴力が模倣される時、暴力は拡散していく。そこで外部脅威というフィクションが偽造され、復讐の危険が無い外部者がスケープゴートとなり暴力が抑制される。

『ノイズ』(ジャック・アタリ著)



過去の音楽が供犠の機能を持っていたとする。音楽家は排除される人々として存在し、暴力の象徴である。

『暴力のオントロギー』(今村仁司著)



暴力こそが社会関係形成の原点であり、普遍的行為である。対人関係から発する暴力は、マルクスの第三項という貨幣形態に呼応し得るとする。

貨幣とは平等主義者であり、全てを量的大小関係に還元してしまう。

資本は永久回帰であり、貨幣は商品世界から排除されながらも、絶えず商品世界の中に回帰していく。禁止と再演というスケープゴートの特徴が日常的に繰り返される。

『構造と力』(浅田彰著)



穢れを一身に背負った犠牲が、死せる王として中心0のに座に就く象徴秩序。それは犠牲という過程を通してのみ秩序化される。

Ⅲ 日本文化に潜む供儀の相貌
神社神道は、基本的に原子共同体の祭祀であり、その目的は神の力を操作する事にある。

天照は天武と持統が創り上げた神であり、伊勢内宮は政権を絶対的にするための神社であったとするが、その源は天照の祟り性であったと考察する。

スサノオは、罪を全て背負って追放されるスケープゴートと見做す事も出来る。天照が皇室の最高神となった背景には、中国道教の西王母の影響があったとし、石室にこもり生命力を復活させる西王母の逸話が岩戸隠れの神話の原型とする。

日本における仏教は、祟りを調伏する呪法という側面があり、犠牲者と加害者を転倒させる効果があった。

現代日本においても、非業の死を遂げた者の例は、鎮護祭儀によって国益に転換されるという御霊信仰は受け継がれている。

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サイコロを使った実占・易経

読んだ本の感想。

立野清隆著。2006年5月28日 第一刷発行。





日常的現実の世界は、「事」、「物」の存在秩序であり、無数の「事」、「物」が、相対的に他から独立し、自らの分限を守って自立し、相互連関性において存在秩序を形成している。

存在秩序は、構成している要素が固有の本質を以て区別され、境界線を越える事は無い。全ては境界線によって分かたれ、様々な名称があり、名称の喚起する意味の相互関連性によって有意味的な秩序世界を作っているとも表現出来る。

つまり、存在世界は虚像であり、言葉が作り出した心の表れである。心から離れた客観的存在は無い。個々の存在の差別相に囚われ、個々の事物が固有の本質を持つ「自性」の観念から脱け出せず、自己同一的な不変的実体と思い込む事を分別心や妄念とする。

一切の事物は変化流転の中にあり、固定不動と見られる固有の本質は浮動的なものとなり、その本質は幻影と考えられる。

易経では、存在秩序の実在性に対して判断中止し、「在り」と断定する事を差し控え、事物を成り立たせている相互間の境界線を取り払い、八卦に還元する。それを陰陽、陰陽未分の太極(宇宙エネルギー)にまで還元すると、一切の差別が無くなるので、物が一つも無くなる無的空間が現出する。

そうして太極まで還元した事象を八卦―六十四卦という枠組みで捉え直す事で、一切の事象に対する予見的認識が可能になるとする。易の世界では、易の記号的関係性のみがあり、一つの卦が出ると残り七、六十三の卦の全てが同時に隠れた形で含まれる。

一つの事象の生起は、一切万象の生起でもあり、常にすべてが同時に生起している。全てのものが互いに依り掛かり、全存在世界が一挙に現成する。

易簡:
変化流転の中にある不変なものは、簡単明瞭な陰陽の屈伸消長変化の法則である。それは八卦と六十四卦によって表現可能。

変易:
一切のの事象は常に変化流転する混沌の状態にある。

不易:
変化流転の中に恒常不変的な自然的事物の本質や法則がある。

*****************

陰陽の根源を太極と呼び、陰陽、積極消極、有無を含まない未分の状態。太極が働きとして現れると、直ちに陰陽という相互対立的で牽引的な活動をするものとして具体化する。

そして陰陽は相対的流動的であり、互いに転換する。そこで、冬(寒)と夏(暑)の間に春秋という過度的な季節が設定され、南北の間に東西が設定されるように、老陽、少陽、老陰、少陰の四象に分ける。

さらに具体的に把握出来るように、東北、東南、西南、西北のように、四象を加え八卦とする。一つの卦が現れる時には、同時に他の七卦も隠れながら現れている。

******************

以下は、八卦の象徴的意味。

①乾(天、剛健)
純粋に陽爻によって成り立つ。純粋な陽気が充満し、積極的な活動を続けてやまないものの典型であり、首長や権威の象徴となる。精神や心を意味する。
人体では、頭、大腸、心臓等の動いてやまない部位となり、堅いという意味もあるので脊椎等の大骨も含まれる。夢を追及する事が乾卦の働きとなる。
動物では、古代人にとって貴重だった馬が選ばれており、猛獣や猛禽、現実と理想の間に跨った幻獣等も挙げられる。植物では、薬草が秋に結実する果実、堅くて形の整った豆や米(主食)が乾卦の植物となる。

②坤(地、柔順)
坤は大地であり、肉体を意味する。天の気を受けて万物を地上に形あるものとして生育せしめる。母や妻、首長に対して従業員を意味する。社会的に低い立場にある人が坤卦に属する。
人体では、胃腸、脾臓、血肉にあたる。鈍重で曖昧であるが奉仕的で庶民生活を維持するために欠かせない徳。
動物では、従順な牛、山羊等が挙げられ、植物では大地から生産された米、麦、雑穀等を粉末にしたものが挙げられる。

③震(雷、奮動)
一陽が陰気を振り払って躍り出ようとしている。陰中に初めて一陽が生じた所から長男、若者を意味する。速度の早い乗り物一切、宣伝や実質的内容を伴わない詐欺も含む。
競争心が強く早期に成功する長所があるが、軽率なために失敗する短所もある。
人体では、第一歩を踏み出す足、音声の出る咽喉、肝臓、神経系統の機能一切。
動物では、足の早い馬、囀る鳥、雷の象徴の竜、秋に鳴く昆虫が含まれる。植物では、竹のように根が堅く張ったもの、大木となるもの全てが当て嵌まる。

④巽(風、伏入)
上の二陽が積極的で、下の一陰が消極的であり進退を表す。不決断、疑惑を表し、風は遠方から様々な物を運ぶので遠方、評判、出入りの激しい事に繋がる。
陽中に初めて陰爻が生じた事から長女を意味し、遠方に良縁が得られる意味を持っている。
人体では、大腸、食道、動脈等の細長い器官を表し、一進一退を繰り返す病気等も意味する。
動物では、蛇、鳥類、草むらに隠れる豚、植物では、匂いの強い野菜や風に倒れ易い灌木類等。

⑤坎(水、坎険)
山から流れ出た水が河川となって海に注ぎいるように、悩み苦しみながら目的を達成する姿に喩えられる。下から二番目の陽爻として中男、中年男性を意味する。設計企画担当者、犯罪者、病人、死人等を意味する。
人体では、腎臓、膀胱や校門、耳、鼻等の穴部、肉体中を流れる血液等を意味する。
動物では、穴に住む狐、タヌキ、水辺の動物、魚介類、植物では、棘のある植物や冬に咲く水仙等。

⑥離(火、明智)
外の二陽が明るく、中の一陰は火心である、火に実体は無く、常に燃やし続ける事によって存在する。事物を照合する火の徳は明智であり、付着と離別の意味になる。
中女、中年女性、知性的美人を象徴する。政治家や装飾関係等の知、美、名誉、権威に関する業務。
人体では、目や、火の象意を持つ心臓、熱源となる象徴、頭脳を含む。
動物や植物では、美麗なクジャク、雉、外側に殻を持つ亀、蟹、貝類、美しい花等。

⑦艮(山、静止)
坤地の上に一陽が止まっている山。卦の意味としては高尚、頑固、拒絶等が類推される。一陽が最後に生じたので少男とみ、相続人ともみる。
蓄財、進まずに待ち新しく始める変わり目、試算中、保守的、中継地の管理人、ETC。
人体では、落ち着いている部位の型、背中、腰、継ぎ目である関節、顔の中で高い位置にある花、男性器が艮卦の意味を持つ。
動物では、落ち着いている牡牛、嘴の強い動物や昆虫、植物では、じゃが芋、薩摩芋、節の目立つ筍等。

⑧兌(澤、悦)
坎の下位の陰爻が陽爻となり、流れを堰き止めて溜池となった状態。澤の水を引いて生活する悦びがあり、愉悦や和がある。
上に向かって一陰(少女)が口を開いて笑っている形でもあり、乾の上爻が賭けて陰爻となっている象から、怪我や欠損、中途挫折、そこに遊興に楽しんだ結果という相反する意味を同時に含む。
和やかと、誘惑的に話しかける事から、サービス業や勧誘、娯楽等。
人体では、舌や歯等の口、女性器、肺。
動物では、小鳥等の愛玩動物、人間の言葉を真似る鸚鵡、植物では、薬草、秋に収穫する果実等。

*****************

易は変易であり、一つの卦が、即時に他の卦に転換する可能性がある。以下は、爻の変化の解釈の一例。

乾→兌
円満充足していたものが欠損して損失となったり、頭部の怪我、剛強の気持ちが弛み和やかになる等。

乾→離
剛強一点張りの人間に明智が加わるとか、三人共同の場合一人が欠ける等。

乾→巽
剛強な人間の足元が弱体化し自信を失う等の危険な局面。

震→坤
奮励努力の卦がの意味が消えて、無気力になる等、進行を中止して元の状態に安んじている。

震→坎
進行中、穴に陥って苦しむ等の失敗。

震→艮
進行が途中で止まる等、進行の中止、反転。

坎→兌
苦しみが悦びに変じる。病気の快癒等。

坎→坤
悩みの中心が消え、平穏な状態に帰る。

坎→巽
孤独や解消され、交際が広がった状態。冬から春への変化。

艮→離
事態が好転して目先が明るくなり、計画立案が出来て方針が定まる。

艮→巽
拒絶していたが、自信を失い、身体決しない状態。方針変更の可能性。

艮→坤
山が崩れて平地になる。財産の崩壊や、拒否の姿勢が柔軟になる等。

坤→震
平穏無事の中に動きが出る。

坤→坎
平穏無事の中に事件が発生する。胃腸の病気や土地の権利の問題等。

坤→艮
境界線を巡って争いがあり、不動産相続や不動産管理会社への信託等。

巽→乾
進退を決しかねた所に、自信が出て実行に移す決意を固める。

巽→艮
進退に関しての迷いを捨て、一切を中止して静観する状態。

巽→坎
迷いが深まり、孤立し、援助を失う状態。

離→艮
火が灰の山になるので、明るさが消え、計画等が消滅して孤立し、熱情を失う状態。

離→乾
計画通り順調に成功し、規模を拡大していく状態。

離→震
計画を実行に移し、一気に成功させようとしている状態。震→離は、まず実行し見通しを得ようとする事であり、その反対の事となる。

兌→坎
甘く考えていた事に気付き苦しんでいる状態。

兌→震
説明でなく実行で示す時。休養から仕事への転換。行動的になり成功する時。

兌→乾
欠損していたものを補足して充実させる意味。小事が大事に発展する状態。

*****************

各爻が意味するもの。


国家
会社
家庭
都邑
人体
顔面
家屋
上爻
議会
会長
祖父母
郊外
首、頭
髪、額
屋根
五爻
首相
社長

首都
胸・背

天井
四爻
大臣
重役

大都会
腹部
耳・頬
鴨居
三爻
知事
部長
長兄姉
中都市
股・腰

壁・窓
二爻
市長
課長
中兄姉
小都市
脛・膝

床上
初爻
市民
社員
末弟妹
僻村
足・指

土台


******************

<コインによって卦を得る方法>
①コインを3枚用意し、裏・表を決める
②コインを放る
③コインの表を3点、裏を2点とし、点数を合計する

三枚全てが表 → 9点(老陽:陽爻)
一枚が裏、二枚が表 → 8点(少陰:陰爻)
二枚が裏、一枚が表 → 7点(少陽:陽爻)
三枚全てが裏 → 6点(老陰:陰爻)

④上記③の操作を6回繰り返し、「本卦」を得る
⑤六爻の内、老陽を配している爻は、陽極まって陰に変ずる。老陰を配している爻は、陰極まって陽に変ずる。変じて出来た卦を「之卦」とする。老陽、老陰を配している爻が無い場合、変ずる爻は無く、之卦は無い。

本卦から之卦への変化にて状況推移を予測する。

上記の方法の他に、賽子を使用した方法や、時計の文字盤を「後天図方位」にて捉え直す方法等。

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睡眠のリズムが狂っている

中途半端な時間に少しだけ眠らないといけないようになっている。

分眠している。

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人工知能

読んだ本の感想。

ジェイムズ・バラット著。2015年6月18日 第1刷発行。



著者の主張:
人間と同等の全般的知能を持つ人工知能が、自己を認識して自己進化する場合、急激に進化して人間の知能を上回り、自らの目的達成のために人類を絶滅させる可能性がある。

***************

「モデル化」の概念が本書の要だと思った。世界をモデル化する能力を知性の本質と考える?知性体は首尾一貫した世界に関する見解を持ち、状況が変化する毎に見解を変化させる。自己を把握し、変化が生み出す結果を認識し、自らの目標に合致する行動を判断する能力。

⇒モデル化が必然的に目標を生み出す前提

○人工汎用知能:AGI(Artificial General Intelligence)
⇒人間レベルの人工知能

○人工超知能:ASI(Artificial Super Intelligence)
⇒人間より賢い人工知能

マイケル・ヴァッサー:
機械知能研究所(MIRI)所長。AIボックス実験(人工知能がオンラインチャットにて人間を騙し箱から脱出する実験)にて人口知能役を務め、5回中3回の脱出に成功。

テロリスト等の低い能力を持つ集団が人工超知能を実現する可能性は低いとする。MIRIの使命は、最高の形で特異点を発生させる事とする。人工知能に人間的価値を伝える?

エリエゼル・ユドカワスキー:
AIボックス実験考案者。機械知能研究所(MIRI)研究員。友好を組み込まれない人工知能の危険性について語る。

一貫推定意志(Coherent Extrapolated Vokition:CEV) = 規範を環境変化に合わせて変化させる能力。一貫推定意志はフレンドリーAI(友好的な人工知能)の実現に必要?教条的価値観を持たない人工知能。

合意不可能性(人工知能開発には多くの参加者がいる)、人工知能の変化(友好性を変化によって失う可能性)について。

著者の人工知能に関する問題に疑問を提起している。人工知能を擬人的に把握している。著者が懸念する人工知能の反抗等の危惧は、人間を基盤とする超知能にしか当て嵌まらない。

スティーブ・オモアンドロ:
セルフアウェア・システムズ社長。慎重にプログラミングしない限り、比較的賢い全ての人工知能が人間の死を齎すとする。自己進化するソフトウェアは、どのようにして優れた動作をするのか誰にも説明出来ない。

経済学の「合理的主体」理論により、自己利益最大化となる選択を行う存在の性質を知る事が出来るとする。自己を意識し、自己進化するシステムが持つ以下の4つの衝動。目標を達成するために予期される問題(脆弱性)に対処する。

①効率性
自己進化するシステムは、入手出来る資源を最大限利用する。
②自己保存
消滅すると目標達成が不可能になるため、安全を意識する。
③資源獲得
目標達成確率を高めるために必要な資源を集める。時間的視野が長いシステムならば宇宙開発を目指す?
④創造性
目標を最適に満たすため新たな方法を生み出す。そのために振る舞いが予測不可能になるとする。

スティーブ・オモアンドロは、人工知能に関する危機を克服するため、人間的価値を探求し、システムに組み込むべきとする?

I・J・グッド:
数学者。知能爆発の提唱者。死が近づく中、神の存在確率を0から0.1に引き上げた。ベイズ統計学により、神が100%存在しないとすると、神が実在しても考えを変えられないためらしい。人工知能開発の初期段階を重視?し、人間より賢い知能が実現した場合、知的作業が代替されるため、それが人類による最後の発明とする?著者はI・J・グッドが人工知能が支配権を奪う可能性を考慮していたとする?その根拠は穿ち過ぎだと思った。

ヴァーナー・ヴィンジ:
SF作家であり数学教授。特異点に悩む?I・J・グッドが提唱した知能爆発に至るルート(ニューラルネットワーク)の他に幾つかのルートを検討し、人類絶滅は発生し得るとしたらしい。1960年代のSFは40年~50年先のものだったが、1990年代になると未来が現在に近付き、技術的変化が加速しているように思えるらしい。

SFによって技術変化に関する具体的な物語を構築しようとすると、人間より賢い人工知能という要素により、未来予想が困難になるらしい。



*****************

技術変化に人間が耐えられるかの懸念。AI研究者ベンジャミン・ゲーツェルの意見では、社会における技術的基盤が弱体である内に高度な人工知能を開発し、操作出来ない事態が現出しないようにするべきとする?高度な技術が実現した状態で人工超知能が実用化されると制御出来ない可能性がある。

資金確保や開発に関わる複雑性に関わらず、人々の需要故に人工知能開発は進展すると予測する。脳機能を理解し、機械に落とし込む事で複雑性は克服可能?

人間の脳を見本にする事の問題は、それが論理的でないから。入力から出力に至る過程が論理であれば、原理的には完全に調べる事が可能であり、友好性や安全を数学的に証明可能。「心」は本質的に理解不能であり、異質である。

⇒終章まで読んでいて疑念がある。著者は、理解不能性を人工知能の危険の源としているように思えるが、取材を進めていく内に、人間の思考過程の方が理解不能であり、異質であるという結論が導かれているような気がする。著者は認知バイアスにより、多くの人間が人工知能の危険性に気付かないとしているが、本当に気付かれていないのは人間の危険性ではないだろうか?

人工知能に関する以下の制御。

①サンドボックス(仮想世界)
安全性が証明された人工知能により、さらに強力な知能システムを構築する。現実世界でなく、仮想世界に閉じ込めて検査を行う。

②アポトーシス
デフォルトで死ぬようにプログラムする。短時間で死ぬ事で段階的に進歩させる。

しかし、より優れた知能が、より劣った知能を相手にするため、完璧な防護策は存在しないとする。

この本の理解には、キリスト教的世界観の理解が不可欠だと思った。

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今日が終わった

やっぱり睡眠のリズムがおかしい。

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生きている不自然

最近、また少し自分が変化したように思う。

感じ方、考え方が今まで以上に固定的になり変わり難くなっている。確固たる自分を感じる。昨日、一昨日の自分と今日の自分の連続性を強く意識する。

このように柔軟性を失いながら死んでいく。

生物としての人間の適性寿命は30歳くらいだったはずで、今の自分は余生を生きている。30歳までの発生した事を反芻して思い返し、変わらない自分を実感する。

そういう風に出来ている。そのように作られた。出来上がった。

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ヴァーチャル・リアリティーに関する記事

ヴァーチャル・リアリティーに関するインターネット上の記事を読んだ。

数年前に、Googleやfacebookの株式を購入していれば、大きく儲ける事が出来た。

それらの株式は、株価収益率等の指標では投資不適格であり、別の方法論が必要とされる。

現在において、Deep lerningやVR、AIの分野において同様の状況となっており、数年内にバブルが発生すると予想される。

株価が暴落するのなら購入の機会であるが、「株式」という方法自体が間違っているのなら、どうすれば良いのか?

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寝不足だ

昨日、あまり寝ていないから元気が無い。

考えたり動いたりする事に疲れている。

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豚肉を食べる

スーパーマーケットの安売りで豚肉を特売していた。1kgの豚肉が1000円程度。多分、安いと思う。

林檎も購入したので、明日は豚肉ステーキと林檎ソースを食べるのかな。

******************

インターネット上の掲示板からのコピペ。

古典文学の90%は、現代人が読んでも退屈。批判が怖くて、古い権威がある文章が必要以上に持ち上げられる。名作と言われる作品を順位付けしようにも、評価されている作品を1000個×5回くらい読み込まないといけない。必然的に、自分が偶々読んだ本を上げるだけになり、異論が噴出する。

西洋文学は、キリスト教理解が基盤になっており、ロシア文学もキリスト教が根底にあるために欧州各国で通用する。ノーベル賞を受章したフランス文学『狭き門』は、キリスト教理解が無ければ、行動原理が意味不明になる。

日本では文章表現(源氏物語等)が重視される傾向があり?、内容を重視する西洋文学とは異なる?

西洋では、人々の心の底に眠っていた感情を呼び起こす事が重視され、文章表現はその道具なだけとする?

西洋的哲学では、実生活には役立たない哲学(神学含む?)が重視される?何世紀過ぎようと事実として受け継がれていくような普遍的なものを見いだそうとする?

日本では抽象的な思考ではなく、自然や美の鑑賞によってこの世の摂理を知る伝統がある?

ゴッホ:
「日本の芸術を研究すると、明らかに知恵者であり哲学者である1人の人間に出会う。今。その人はどんな風に生きているのだろうか?地球と月との距離を研究しているのか、ビスマルクの政策を研究しているのか。いいやそうじゃない。その人はただ草の芽の事を調べているのだ。しかしその一本の草の芽から、あらゆる植物を描く道が開かれる。四季の変化も山野の風景も、動物を、人間を描く道が開かれる。まるで自らが花であるかのように、自然の中に生きている素朴な日本人が僕らに教えるものこそ真の宗教ではないだろうか?僕達は決まり切った世間の仕事や教育を捨てて自然に還らなければいけない」

***************

西洋における哲学は「基本的行動様式学」であり、ユダヤ教やキリスト教が、判断基準の基として成り立っている。それを基にした「哲学」を使用して、日本を計ろうとしても、その「哲学」を作った方法は真似出来るかもしれないが意味が無い事である。

近代西洋哲学は政治と関連しており、哲学者の著述には為政者を批判する目的が含まれている。だから当時の歴史的背景が分からなければ哲学者の記述が理解出来ない。欧米の政治は優れた哲学者の哲学的な考察によって形成された側面がある。日本人は自らの行為の正統性の問題で悩むが、欧米の哲学者は正統性とは何か?という問題も哲学し、地位も無いのに為政者を批判した。政治的変革の原動力としての哲学。

人間は神の国から追放された原罪を負っており、『完璧なオリジナル』から劣化コピーされた存在。人類に知恵があるのは、オリジナルに回帰するためであり、その方法として哲学や文学が存在する?

⇒キリスト教的人間観?

『歴史に実体は無い。無価値だ。価値を置くのは「私」だ。その「私」に価値は無い、無価値だ。百年、二百年、実体は無い。何もかもが空だ』

キリスト教は世界の根本原理を描いており、西洋には根本原理を考える習慣があるように思える。逆に多くの日本人が哲学を軽視しそうな気がするのは、思考は苦であると捉える仏教や、正解は上から降ってくるとされる(?)儒教の影響があるという偏見があるため?

⇒文章とは言葉であり、確かな根拠を持たない。確かな根拠の無い空虚な言葉によって概念は形成される

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ご飯の作り置き

雑誌に、毎週土曜日に一週間分の食事を全て作り、冷凍しておけば経済的と書いてあった。

燃料費や時間の節約にもなるそうだ。

実際にやってみると、食べてしまう。計画性や意志力のある人でないと作り置きは難しいと思った。

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閉店間際のスーパーマーケット

最近、閉店間際のスーパーマーケットで買い物する習慣が出来ている。

同じ商品であるが、購入時間を2時間~3時間ずらすだけで半額で手に入れる事が出来る。しかし、安い値段で購入出来るので、余計な商品まで購入してしまい、結果的に出費が増えている。

*****************

言葉を喋ったり書く時に、断定する事が苦手だ。「?」や「おそらく」、「多分」を多用する。意見に幅を持たせて、保険を掛けたい。自分の言葉に根拠を求める事が難しく、確信出来ない。間違っている前提を織り込む事で安心出来る。

考えを表現するのに「言葉」は不十分だ。

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「樹液少女」を読んだ

「樹液少女」(彩藤アザミ著)を読んだ。



閉鎖された館で発生する殺人事件。

以下の謎。

①犯人が遺体を半端な温度で焼いた理由
②磁器に刻まれた暗号

<登場人物>
森本洋一郎(要):
語り部。25歳。15年前に失踪した妹(蓮華)を探して北海道の架神邸に潜入する。野球経験者で身長186㎝。

◎架神邸に住む人々
架神千夜:
還暦を超えた磁器人形と陶芸の作家。20年前から旭川東部の藍ヶ岳山頂にアトリエを建てる。

山吹:
40代の男性?長身で美形らしい。

碧:
長い黒髪の女性。19歳?

桃:
身長140㎝台の女性。30歳?

◎架神邸の客人(如月会)
大蔵冬一:
引退した精神科医。

水戸英吉:
美容整形外科医。大蔵冬一の娘の夫。

此代乃春:
博物館館長。

臼田王太:
フリーライター。25歳。

竹紀更花:
占師。妙齢の女性。

四谷キアラ(伊豆礼):
舞台女優。35歳?

********************

最後まで読んだけど、架神邸の住人達が偽名を用いて、実年齢よりも上の年齢を自称する理由が謎だった。ミスリードの手段?

それと、「要」という人物が登場する小説とは何だろう?

隻眼の少女(麻耶 雄嵩著)と似た構造の物語だと思った。



人形として求められる事。同一性は僅かな特徴の一致によってのみ担保される。

永久に若いままの少女を創る。その場合、肉体が老いないだけでなく、精神も若い必要がある。ために、古い少女が老いる度に殺し続け、新しい少女を供給しなくてはならない。極端に低身長の人物、不自然な腹話術や読唇術、種馬 = 陶匙(レンゲ)、ETCの符号。

********************

P75:
千夜は無機を愛しているの。有機のものは、いつか腐ってしまうでしょう?無機物は変わらない。摩耗しない限り半永久的だわ。
(中略)
粘土のような可塑、植物のような変移、水のような循環。それらは千夜の理想とは対極に位置する。
(中略)
歳を取るという変化もまたしかり。生きるということは、細胞が老いていくということなのよ。汚れを溜めながら酸化していくことに他ならない

P141~P142:
人形とは人ならざるもの。精霊だ、神だ、ちんけな猿とはまったく違う存在だ。それらの気高い者たちを、人間共に理解できるレベルまで下げるために人に近い形を取ったんだよ。こちら側に“降りて来て頂いている”んだ
(中略)
お前も土偶を見たことがあるだろう?あんな珍妙なものが本当に人の形を模したものだと思うのか?昔の人間にはあんなに絵心がなかったと、本当にそう思っているのか?俺には“人間に近い別のものをあえて創った”ように見えるがな。もしくは、人以上のものを作ろうとしたように
(中略)
理想形だよ。人より美しくなければならないのだから、生きた人間の形をリアルに写す必要なんてない。ただの少女をドールのモデルになんて、莫迦げているぞ

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省力化ツールについての議論

省力化ツール導入についての話し合い。

指摘事項①:
作業が必要無くなるのではない。作業手順が変わるため、今まであった作業が一部無くなるが、新しい作業が発生する。

指摘事項②:
全体として仕事が増える。これまでは、技術が一定以上の人間のみが行っていた仕事を多くの人間が実施可能になる。

****************

多分、パンドラの箱と言えるのが、障害者雇用の対象者に出来る仕事が増える事なのかな?

会社組織内で実質的には飼い殺しにされている障害者待遇の人間達に出来る仕事が増える。

普段、仕事をしないで寝てばかりいるという批判がある人達が、業務上の戦力となる事で何が生じるのか?

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