焦燥感が募る

特に何も無いけれど、気持ちに余裕が無いと思う。

以下、考えて纏まらない事。

人間の思考や行動は規約と模倣(周囲との比較)によって成り立っているとしてみる。

模倣(周囲との比較)は簡単だ。周囲の人間を見本とし、それに倣おうとする。自由に選択していると思い込んでいる事は、周囲を真似しているだけだ。

規約 = 物語が難しい。

善悪や目標、戦いや和平、ETCがあり、その中で何かを正しいと思い込んでしまう。

隠されたものがあり、認識出来ない事がある。その中で、憎悪が排泄されていく。

誰もが何かを憎んでいる。それは日常生活の中で、どのようにしてか排泄されていく。

あらゆる人間達が、悪意に対してあまりに無自覚で、無防備であるように感じられる。強く憎んでいるが、それを自覚していない。自分の周囲の人間の悪意にも鈍感。

その仕組みが知りたい。

憎悪を認識から消し去る機構については、既に多くの本に記されているはず。僕が理解出来ないだけで、読んでいるとそれは既に解明されていて、当たり前の事になっている。

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ビットコインの高値、不安定になっている

仮想通貨ビットコインの価格が2014年以来の高値(500ドル程度)を回復しているらしい(2015年9月に200ドル程度の安値を記録、1年足らずで2倍以上に高騰?)。中国の起業家がビットコインを買っている事が原因?ビットコインチャーツ・ドット・コムによると、ビットコインの交換量の90%は人民元で行われているらしい?

以下は、『「仮想通貨」覇権争いの裏表』の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2246.html

以下は、『日経マネーから』の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2122.html

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少額しかビットコインやリップルコインを購入していなかったので、もっと購入しておけば良かったと思っている。

しかし、本来、仮想通貨は投機目的で購入するのでなく、自らのビジネスに役立てるものであると思う。数十年後を見越すと、仮想通貨的領域が拡大しているはずで、自分が変化に対応出来ないであろう事が不安だ。

購入するだけでなく、買い物で使用する経験が必要だと思う。そうなると、スマートフォンも買う必要があるのかな?

インターネット上の仮想空間を利用した商売や表現の形式は本当に多彩で、現代は意欲さえあれば様々な事が出来る時代なのだと思う。

僕も自分で、やる夫スレを書いてみたりしたいし、美術館を作ってもみたい。

商売や表現においては儲ける事や多くの注目を集める事は重要でなく、経験を積める事が大切だと思う。そこに至るまでの面倒な事を代替する仕組みを立ち上げた人が儲かるはず。

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職場で他人の悪口を聞いていると不安定になってくる。

誰かの悪口なんて聞きたくないし、上手く仕事が出来ないものかと思っている。

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老いる

今日も何だか元気が無い。

最近になって考える事として、年長者になっていくと周囲に対して言い訳が出来ると思う。

20代の時は、資格取得だとか業務経験だとかで焦っていたと思う。

新聞や雑誌、テレビやインターネットから、「これくらいの事は出来なくてはならない」という情報が沢山入ってくるので、それに合わせなくてはならないと思っていた。

20代と比較して、今の僕は頭も悪くなっているし体力も衰えた、何より意欲が無い。それでも、昔に比べて楽になっていると思う。

僕の勤務している会社は、ここ10年間継続して破綻確実と言われているが、未だに倒産していない。このまま数年間は延命してくれて僕が40代になれば、「会社が倒産してしまって困っています」と自分自身に言い訳が出来る。

「やらなくてはならない」、「できなくてはならない」という観念から解放されていく。可能性が狭められる事で自由になっていく。

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技術進歩の影響もあると思う。

様々な媒体で「テクノ失業」という言葉が特集されている。技術が進歩する事で人間が必要無くなるそうだが、現実にはそうならないと思う。

あらゆる事の難易度が下がるのなら、僕のように能力値の低い人間にも出来る事が増えるので、徐々に住み易い世界になっていくと思う。

とか書いているけど、実際に失業したり、病気なると考えが変わってしまうんだろう。

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りるれふ

読んだ本の感想。

原案/春紫、著/むらさき。2016年1月27日 初版発行。



以下は、『りるれふ - harumurasaki ページ!』へのリンク。

http://harumurasaki.jimdo.com/%E3%82%8A%E3%82%8B%E3%82%8C%E3%81%B5/

P82:
山菜採りは子どもたちに暴力を振るわれた際、無意識のうちに笑顔を浮かべるようになった。子ども達はそんな山菜採りを見て、不気味だと近寄ることすらなくなり、山菜採りは一人ぼっちの平穏を取り戻した。笑顔でいることが、山菜採りの武器になった。
(中略)
徐々に大人達に変化が起こった。親を失った悲しみを乗り越え、健気に前へと歩みだした少女へ手を差し伸べる自分に陶酔する大人が増えてきたのだ。

P109:
そのころだ。羊飼いが防衛のために笑顔の仮面を身につけたのは。
常に笑顔でご機嫌を取る道化になり、言われたことを従順に守り、そして殴られても決して泣かずにヘラヘラと笑う。すると父親は興ざめして殴る回数が減る。そうしていないと殺されてしまうと羊飼いは本気で思っていた。

P110~P111:
そんな羊飼いだからこそ、作られた山菜採りの笑顔に気づくことができた。彼女は自分と同じ仮面をつけているのだと、決して誰にも心を許していないのだと、今でも思っている。
実際は、今の山菜採りはわりと誰にでも簡単に心を許すし、笑顔は決して偽りのものでなく、必要な時だけ笑顔を偽っているのであり、普段から仮面をつけたままの羊飼いとは若干異なっている。
そこに羊飼いは気づいていない。気づいていないからこそ、どれだけ表面上で仲良くなったところで絶対に山菜採りは自分のことを受け入れてくれないと思っていた。
それならば、と羊飼いは考える。彼女の仮面の下を暴いてしまえばいい。
それを知っている唯一の特別な存在になってしまえばいい。

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試されない論理

『ニコニコ哲学』(川上量生著)を読んで。

人間の脳はパターン認識をするため、基本的に直感によって認識する。論理は不自然な行為であり、他者との情報共有のために論理構築は行われる。

最初に主張があり、他者に納得してもらう舞台として論理的世界を構築する。論理は量が増えるほど現実を説明可能になる。間違っている理屈を前提としているほど多くの論理が必要になる。

論理のみで考えると複雑な論理は必要無い。しかし、直感を説明するには膨大な論理が必要になる。人間が論理的に考える行為とは、パターン認識したものを論理で再構成する作業である。

間違っている論理には多様性があるが、正しい前提の上で組み立てられた論理は単一で競争が激しい世界を作る。誤りは多いが、真理は一つしかない事が多い。

正しいと思われる論理には、多くの人間が参入するため、競争が激化して多様性が減少する。多くの人間が流行に倣おうとするために、上位ランキングは似たものになってしまう。

多くの人間の関与と先行者利益を混同してはならない。新しい分野では新しい思想が生まれ、それが多様性となるが、多くの人間が関与すると模倣が生じて多様性が減少する。

人間の能力は、ある程度は全員が同じレベルまで伸ばせる。そこから僅かだけ伸びた人間が天才と呼ばれる。競争が激しくなると、上位陣の間には大きな差が生じない。

**************

中世欧州のスコラ哲学では、「神は存在する」という前提から、世界を解釈して論理学が発達した。天動説では「地球は不動である」という前提から天体の動きを説明した。

上記のような前提で世界を説明すると複雑な論理が必要になる。誤った前提であっても論理を増やして複雑にすれば世界を説明可能。

論理が集合すると、世界のほとんどの事は説明可能であり、大きな力になる。

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狭く変化の無い世界で成立している「論理」は試されないために否定されない。他者による承認が必要無いために、自分の商人だけで正しい事になる。

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隠れた高配当株式銘柄

『ダイヤモンド・ザイZAI 2016 7』のP80~P97 『株主総会みやげ&懇親会ベスト48』を読んで。

株式の配当金や株主優待の利回り以外に、株主総会出席時に配られる贈答品を利回りに換算する手法があるようだ。

<株主総会に出席するために>
3月決算企業の株主総会に出席する場合、3月の権利確定日時点で該当企業の株式を保有している必要がある。6月下旬に3月決算企業の株主総会が集中する。

株主総会の目的は、企業の議案に対して株主が賛否の意思表明をする事。

以下のスケジュール(3月決算企業の場合)。

○4月下旬~5月中旬
企業の決算発表が行われる。

○5月上旬~5月下旬
株主総会の2週間前までに、株主総会への招集通知(議決権行使書も)が届く。

○6月中旬~6月末日
株主総会に参加。議決権行使書を株主総会受付に渡して、総会出席票を受け取る。

*******************

記事を読んでいると、株主総会での贈答品目当てに人が殺到するので、オリックスやキリンHD等は株主総会での贈答品を廃止したらしい。

優待利回りは知っていたけれど、株主総会の贈答品目当ての株式購入とは新視点だ。最小単位の購入でしかないけれど、アルバイト感覚で平日に参加出来るかがポイントだと思う。

企業から見ると、贈答品目当てで株主総会に出席して欲しくないかもしれないが面白いと思う。

*******************

以下は、記事に掲載されていた企業について。株主優待利回りと、株主総会での贈答品利回りを2016年5月9日終値の株価で算出?贈答品は、2015年の実施事例に基づく?

◎銘菓、ケーキ、果物等
IBJ(6071):
優待利回:1.79%
土産利回:1.74%(銀座菊廼舎の富貴寄)

ルネサスイーストン(9995):
配当:2.96%
優待利回:2.46%
土産利回:2.39%(文明堂のどらやき)

ユニゾHD(3258):
配当:1.19%
優待利回:3.07%
土産利回:0.18%(KIHACHIのバウムクーヘン)

クックパッド(2193):
優待利回:3.93%
土産利回:1.29%(最中に入ったお茶漬けセット)

オーハシテクニカ(7628):
配当:3.29%
優待利回:0.76%
土産利回:1.40%(帝国ホテルのクッキー)

大黒天物産(2791):株主総会は岡山県で開催
配当:0.46%
優待利回:0.42%(果物類)

大和証券G本社(8601):
優待利回:0.65%
土産利回:0.49%(とらやの羊羹)

フジコー(2405):
配当:1.95%
土産利回:6.22%(岩手県産はちみつ)

高千穂交易(2676):
配当:2.68%
優待利回:1.47%
土産利回:1.45%(オレンジケーキ)

フジ・メディアHD(4676):
配当:3.23%
土産利回:3.68%(まい泉カツサンド等)

三菱UFJFG(8306):株主総会は日本武道館で開催
配当:3.63%
土産利回:2.42%(麻生かりんと)

AOKI HD(8214):
配当:3.27%
土産利回:1.19%(ブラウニー)

アスクル(2678):
配当:0.70%
土産利回:0.26%(アマンドリーフ、ボックスティッシュ)

日本テレビHD(9404):
配当:1.90%
土産利回:1.34%(バウムクーヘン)

マバイルファクトリー(3912):
配当:1.25%
土産利回:0.35%(トートバッグ、せんべいセット)

フューチャー(4722):
配当:3.42%
土産利回:5.03%(こめかんセット)

いちよし証券(8624):
土産利回:1.15%(赤福)

◎ビュッフェ、抽選会、懇談等

サイゼリヤ(7581):
配当:0.93%
優待利回:1.04%
土産利回:1.04%(生ハム、チーズ等)

エイチ・アイ・エス(9603):
配当:1.00%
優待利回:2.30%
土産利回:0.67%(ショコラダックワーズ等)

GMOインターネット(9449):
配当:1.56%
優待利回:18.68%
土産利回:4.67%(5000円相当のギフト券等)

ぴあ(4337):株主総会にて映画上映会を行う?
配当:0.79%
優待利回:1.23%
土産利回:0.71%

ロック・フィールド(2910):
配当:1.38%
優待利回:1.23%
土産利回:0.61%

マックスバリュ東海(8198):
配当:2.23%
優待利回:2.93%
土産利回:0.59%

◎新商品、定番品等

カッシーナ・イクスシー(2777):
配当:3.62%
土産利回:10.76%(タオル等のギフトセット)

トライアイズ(4840):
配当:4.05%
優待利回:3.38%(HAMANOのポーチ)

J-オイルミルズ(2613):
配当:2.63%
優待利回:1.17%
土産利回:1.52%(オリーブ油等)

中央経済社HD(9476):
配当:2.53%
土産利回:35.20%(和菓子、本5冊等)

東亞合成(4045):
配当:2.45%
土産利回:2.36%(接着剤等)

キーコーヒー(2594):
配当:0.88%
優待利回:1.10%(コーヒー豆セット)

クミアイ化学工業(4996):
配当:0.89%
土産利回:7.21%(石鹸)

ゼンショーHD(7550):
配当:0.58
優待利回:1.44
土産利回:0.85(レトルトカレー)

ファンケル(4921):
配当:2.43
優待利回:2.15
土産利回:3.28(健康食品等)

フルッタフルッタ(2586):
優待利回:3.83
土産利回:1.61(アサイービネガー等)

クロスプラス(3320):
優待利回:5.03%(ストール等)

ルネサンス(2378):
配当:2.08%
土産利回:0.94%(カロリーメイト等)

◎金券、食事券、入場券

ベルパーク(9441):
配当:0.96%
優待利回:0.64%
土産利回:0.64%(東京メトロ一日乗車券等)

バンダイナムコHD(7832):
配当:1.86%
優待利回:0.88%
土産利回:3.87%(浅草花屋敷入場料等)

ダイナック(2675):
配当:0.73%
優待利回:2.42%
土産利回:1.54%(ランチ券2000円分等)

ドトール・日レスHD(3087):
配当:1.50%
優待利回:0.54%
土産利回:1.36%(洋麺屋1000円分食事券等)

テー・オー・ダブリュー(4767):
配当:3.06%
土産利回:2.95%(クロカード2000円分)

ジャパンベストレスキューS(2453):
配当:1.32%
土産利回:7.97%(クオカード1000円、チョロQ)

グローバルダイニング(7625):
土産利回:5.47%(自社食事券1500円)

エヌ・ピー・シー(6255):
土産利回:5.1%(クオカード1000円)

Jトラスト(8508):
配当:1.41%
土産利回:4.41%(クオカード1000円等)

ランドビジネス(8944):
土産利回:3.94%(クオカード1000円)

トラスト(3347):
配当:0.92%
土産利回:3.06%(図書カード1000円)

大盛工業(1844):
土産利回:2.75%(クオカード500円)

長大(9624):
土産利回:2.43%(クオカード1000円)

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悪口を聞く

職場で他の人間の悪口を聞いていると気分が沈む。

特定個人が犠牲者になるシステムが形成されていて、上手くいかないようになっている。

仕事の一部を肩代わりしてあげたいけど、自分の仕事能力が低い事が問題だと思う。

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面白い漫画を見つけた:「黒」

以下は、「となりのヤングジャンプ」の「黒」のページへのリンク。

ttp://www.tonarinoyj.jp/manga/kuro/

以下は、「漫画家 ソウマトウのウェブサイト」へのリンク。

http://so-ma-to.com/others

以下は、「ソウマトウブログ」へのリンク。

http://somatoblog.blog31.fc2.com/

ブログを読むと、コミックスが売っているらしい。知らずにスピンオフ作品が掲載されている2016年 6/2 号を購入してしまった。









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データ資本主義

日経ビジネス 2016.05.23 P24~P41「データ資本主義」から。

データ資本主義にて、情報の価値が市場原理に基づいて変動し、自由に取引される社会が到来する?

シスコシステムズの予測では、2013年~2022年で、世界的に14兆4000億ドルの経済価値がIoTによって生まれるらしい。その内訳は以下の通り。

・イノベーション:3兆ドル
・消費者価値増加:3.7兆ドル
・物流効率化:2.7兆ドル
・資産活用効率化:2.5兆ドル
・生産性向上:2.5兆ドル

東京データ取引所:
オムロンの宮田喜一郎CTOが、自民党IT戦略特命委員会の2016年3月の会合にて提唱?オムロンは既に属性情報の売り手と買い手をマッチングし、適切に情報制御する機能の特許を取得済。

株式市場と同じように、審査を受けた企業が情報を公開する資格を得て、情報をデータ取引所に登録、購入希望者が取引所を経由して情報を購入する仕組み。

希少情報や需要の多い情報の価格は高くなり、価値は変動する。

以下は、「EverySense」のWebサイトへのリンク。

http://every-sense.com/

2015年12月に、個人や企業が情報を売買する「IoTデータ交換取引所」の試験版運用を日本で開始。取引所における決済には、「EverySense」が発行する仮想通貨を使用。仮想通貨は、「EverySense」が提供するWebサイトで他社が保有するポイントや金銭と交換可能。買い手は、「EverySense」に月額サービス利用料と手数料を支払う。

以下は、「Cerevo」のWebサイトへのリンク。

https://www.cerevo.com/ja/

2016年夏に、データ自転車「ORBITREC」を約2万円で販売予定。8種類のセンサーを搭載している割に価格が安いのは、センサーから取得した情報を売却する事を想定しているためとする。

以下は、「japanTaxi」のWebサイトへのリンク。

http://www.japantaxi.co.jp/

2016年度中に、潜在顧客の居場所を予測して運転手に情報提供する仕組みの導入を目指すらしい。

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以下は、「アマネク・テレマティクスデザイン」のWebサイトへのリンク。

http://amanek.co.jp/

GPSで自動車の位置を把握し、エリア毎にラジオで個別情報を発信する。交通や観光、気象情報等。

以下は、「KAMARQ」のWebサイトへのリンク。

http://kamarq.jp/

家電と家具を融合させたIoT家具を製造しているらしい。消費者の自宅で温度、湿度、人の有無等の情報を入手出来る可能性。

以下は、「Alchema」のWebサイトへのリンク。

http://www.alchema.com/

ワインの醸造時に、使用者が炭酸濃度、酸味、甘さ等を設定し、最適の基準値まで醸造させる醸造器の販売?

以下は、「ユーシーシーフーヅ株式会社」のWebサイトへのリンク。

http://www.uccfoods.co.jp/

UCC上島珈琲では、「UCCフードマッチングシステム」を開発し、コーヒー鑑定士の舌をセンサーにて再現した。食物とコーヒーの相性が分かる。

以下は、「ヤンマー」のWebサイトへのリンク。

https://www.yanmar.com/jp/

ヤンマーヘリ&アグリでは、無人機による農業支援を行っている(可変追肥自動化プロジェクト)?葉緑素センサーを無人機に搭載し、葉の色や茎の数から窒素や蛋白質の含有量を計算し、育成状況や食味まで調べる。育成状況に応じて無人ヘリが施肥量を変える。

2015年には、稲作において普及品で収量が14%向上し、ブランド米では収入が33%増加したとする。

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2016年4月18日に、ファナックはシスコシステムズ、ロックウェルオートメーション、プリファード・ネットワークス等と共同で、工場向けのIoT基盤「フィールド・システム」を開発すると発表した。 

以下は、「Preferred Networks」のWebサイトへのリンク。

https://www.preferred-networks.jp/ja/

ファナックのロボットや工作機械に設置したセンサーから得た情報を分析し、不具合の予測や機械同士の協調を実現するシステム。システムをオープン化し、既に大手メーカー100社と協業の話をしているらしい。

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人工知能研究において、人間がルールや法則、知識を入力する「ルール移植型」から、計算機械自体が知識の改善、蓄積を行う「自己学習型」への転換が進んでいる。

計算機械の自己学習には大量の情報が必要であり、特にGoogleやfacebookが手にする情報には莫大な価値があるとしてみる。

日本企業の弱点は、入手出来る情報が日本国内、日本語に限定されている事にあり、世界規模で情報を入手出来る仕組みを構築した企業の価値が向上するものと予想する。

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デス・ゲーム系の物語について

インターネット上の記事からのコピペ。

以下は、Wikipediaの「デス・ゲーム」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0

異世界転生物語等、主人公が非日常な世界にてデス・ゲームをやらされる物語について。

原型は、「不思議の国のアリス」?

ディストピア文学という古典的ジャンルからの流れがあり、そこからマスコミ批判とか、階級や人種の対立要素を入れた社会派系が北米に生まれる。

バトルランナーとかデスレース等のデスゲーム系映画は主催者=権力者、目的=娯楽、主人公=底辺 or 反逆者と対立構造が明確で、一種の社会派作品としての顔があった。

昔から一定数供給されていたが、設定が自由過ぎる事が理由で根本的に物書きに好まれず、A級作品には多くなかった。

しかし、1980年代頃の欧米のB、C級映画には多く、ルトガーハウアーとかクリストファーランバートが出演する映画のパターンは、タフガイ達がマッチョにゲームシステムを打ち破る。そこへ、キューブがリアルな人間心理描写や、看守実験の要素、知性を武器にクリアする展開で新風を吹き込む。さらにソウが現れてソリッドシチュエーションとか持て囃され、日本にフォロワーが大量発生して今に至るイメージ 。

日本の「バトルロワイアル」にも社会派の影響が見られる。最近は、社会性を排除し、ゲーム的設定のみ使う事が多い。作者側が現実でなくゲームを再現しようとしている。

非日常への漠然とした憧れがあり、自分から行動を起こさず極めて受動的に巻き込まれる。自分の得意な分野 = ゲームの世界等の出来事に巻き込まれるパターン。

自由な土台に以下の3点を簡単に構成出来るプロットであるため、 『設定ぶっ込んだ者勝ち・書いた者勝ち』な、お手軽分野として食い荒らされているイメージ。

①表層
各キャラクターの思惑、過去、性格の表出
②ゲーム的小目的
目下の危機からの生存
③大目的
システムの解明と脱出

かつての遭難物語との相違は、絶対者がルールを強制し、チームに分かれて殺し合いをするパターンが散見される事。大切なのはゲームであり、非日常に飛ばされた原因は解明されない事もある。

登場人物達は、真の敵であるはずの首謀者と戦わず、ゲームに付き合う。

⇒制作者の都合?登場人物を強制的に動かすため、動機や矛盾を無視する。非日常の物語は、心理的要素を無視し易いため物語を作り易い。読者と同じ観点で話が進められる。

過酷な状況を設定し、その中で人はどう思考し行動するか、というシミュレーション要素はSFにも通じるが、大抵の場合、主人公達は物語の奴隷になって意思が感じられない。人が死んでいるのに、ゲームを楽しむ。冷静過ぎて不自然。性格が変わり、何の躊躇も無く人殺しを肯定するようになる。

一般受けするには、読者が登場人物に自己投影し、以下のような願望を成就させるようにする。

・俺みたいな凡人に秘められた才能が!
・力も根性も無いが冷静な自分みたいな奴が生き残る
・いじめっ子や気に入らない奴が悲惨な目に遭う
・現実のポジションは役に立たない!

*****************

何故、神は人間を創ったのか?

自らを崇め奉らせるために

何故、人は物語を創るのか?

自らを肯定するために

******************

子供の教育の一環として、上記のようなゲーム的物語を創作させる試みがあるかもしれない。

動画制作、漫画、小説、etc。

インターネット上で公開して自分の影響力を見つける事が出来れば、自らの存在意義を実感出来るらしい。

現実世界は創作世界以上のデス・ゲームなので、小学生や中学生の御子様に推奨出来るかもしれない。

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カレーを作る

タイ風カレーを作る。

最近はスパイスだとかが手に入り易くなっていて、昔よりも複雑な料理を作る事が出来るようになったと思う。それでも、出来合いの料理が美味しいので惣菜を買う事がほとんどだ。

餃子なんて10年は作っていない気がする。

*********************



以下は、「スペードの3」(朝井リョウ)からの抜き出し。

P26:
むつ美は、美千代が自分のグループに入るよう呼びかけなかったら、きっと教室でずっとひとりだっただろう。美千代はむつ美を見るたびに、自分のやさしさをたっぷりと感じることができた。

P105~P106:
「小学校って、勉強ができるとか、足が速いとか、なにかひとつ優れたものがあればまとめ役になれた最後の時代だったよね」
(中略)
「同じ学校に通って、同じ授業を受けて同じ給食を食べて……もうあのときみたいに、みんな同じ条件で生きているわけじゃないんだから」
(中略)
「だから、何かひとつだけの項目で順位をつけるなんて、そんなこともう無理なんだよ」

P112:
「同じ条件の中でみんなで手をつないで、平等に、手に入らないものを見つめ続けてる。その中で、ちょっとだけ自分がリードしていることに優越感を感じてる。あのときは五十嵐君。いまはつかさ様」

P176:
神様はいる。むつ美はそう思う。神様はこうして、たまに、忘れられないようにしてくれる。自分が生きていくべき場所を、勘違いさせないようにしてくれる。

P239:
「あなたはね、悲しみを表現すときの説得力が、やはりずば抜けているの」
(中略)
「技術では決して手に入れられない感情表現を、あなたはすでに手に入れている。(後略)」

P249:
付加価値。相手が勝手に物語を想像してくれるような余白。

P256:
どんな映画だって漫画だって小説だって、道を覚えられなくてみんなに探されるような子が主人公になる。みんなが散々探したあと、けろりとした顔で「ちょうちょを追いかけてたの」と戻ってくるような子が、主人公になる。

*******************

スペードの3、ハートの2、ダイヤのエースと章が続くけど、トランプのカード名と章の内容の関連が分からなかった。

トランプにおける大貧民ゲームと小説の内容との間の関連性が弱い気がした。

P115:
大富豪ゲームでは、大きな数字のカードが強い。3から順番に強くなっていき、13を表すキングまでいくと、次に強いのは1を表すエースのカード。さらに強いのが2のカードとなる。
(中略)
ジョーカーは、どんなカードにも化けられるうえに、単体で使用すると2よりもさらに強いため、最強のカードと言われている。ジョーカーを持っていればかなり余裕を持ってゲームに臨めるのだが、そんなジョーカーをも打ち負かすことができるカードがたった一枚だけある。

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世界の外側

昨日の続き。やはり上手く書けない。

認識出来る事と認識出来ない事がある。

思考の範囲は限定されていて、考えられる事や感じられる事は規定されており、規定された範囲内のみを知覚する。

生きている事は社会システムの構築したルールに従って正解を探す作業であり、規定された範囲内での問題を試行錯誤して解く。

処理可能な情報量には限りがある。

全てが変化していく世界にあって、変化なく停滞する法則や守るべき掟が考案される。それは第三者による承認によって現前し、時には自らを第三者として「客観的」という評価を授ける。

自分と世界の分離。

主体性や自我とは、そうした認知構造によって形成されているのであり、必然であるが致命的に間違っているはず。

物語るには、自らを世界の外部に位置させなくてはならない。

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因果関係の外へ

考えて纏まらない事。

自分が「原因」ではないという状態が心地良いのだと思う。

自らの思考や行動が「原因」にならず、何かの「結果」でもない状況。

世界の外へ。

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熟成肉を食べる?

考えている事を細切れに書いていく。

機会があれば、どこかに熟成肉を食べに行きたいと思う。

*****************

以下は、「そーせい」のWEBサイトへのリンク。

http://www.sosei.com/

以下はコピペ。

東証マザーズ指数は2016年4月21日に1230ポイントまで上昇して年初来高値を更新したが、2016年5月13日の「そーせい」の決算終了によって、調整局面入りしたと見られる。同社株は時価総額が大きく、東証マザーズ指数に占めるウェートが20パーセントにも達するため、値動きに全体が左右される。

⇒株式市場が実は面白くなっている。

人工知能やバーチャルリアリティー関連で、意欲的な人が多い。

投資や投機について、株式市場を通じて資金を投入するのでなく、別のルートが存在するはずだと思う。

株式を購入する手法は古い。

*****************

因果関係について考えている。

意見を纏めるには、何冊か本を読む必要があり、読む事に体力がいる。

憎悪が自分の中に蓄積されていて、排出する方法を探している。機会があれば懲らしめたい人間が何人もいる。

憎悪には形式がある。定められた形に憎み恨むようになっている。

考える事は思い出す事であり確認する事であるから、新しい視点は考える事によっては生まれない。新しい視点を導入する必要がある。

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スポーツやゲームという物語

スポーツやゲームは物語の一種であるという話がある。

定められた形式に則て思考し、行動する。

その本質は思考や行動の制限であり、場所や時間、方法、ETCの制約がある。

人間が理解する物語の世界と、現実世界は太古の昔に分かれたとする。

仮想世界の充実は、世界を統合する試みであり、物語の世界への完全な没入を意味し、現実世界は消失する?

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ニュー・アトランティス

コメントがありました。

回答しますが、シェアしても構わないです。

**********************

読んだ本の感想。

ベーコン著。2003年12月16日 第1刷発行。



仮想国家ニュー・アトランティスについて。

①厳格な家族制度に支えられ安定した社会
家族の宴:
自らの子や孫がで3歳以上の者が30人以上になると行う事が出来る催し。ターサンと呼ばれる一家の長が、家族全員を招集し、2日間に渡って一家の和合について審議する。

ターサンは息子の内の一人を同じ家に住まわせ、その子は「葡萄の子」と呼ばれる。儀式において、「葡萄の子」は金製の葡萄の房を授与される。

一夫多妻は許されず、両親が同意しない婚姻は遺産の1/3以上を相続出来ない罰が科せられる。

②サロモンの家の研究体制
「サロモンの家(ソラモナの家、六日創造学院)」と呼ばれる教団、学会の存在。諸原因を探り、人間の君臨する領域を広げる事を目的とする。

12年毎に、ニューアトランティスから二艘の船が航海に出る。目的国の国情、民情、学問等の知識を集める。

○洞窟(下層界)
諸物体の凝固、硬化、冷却、保存に使用される。埋蔵所には様々なセメントが埋められている。

○塔(上層界)
山の高さを加え、最高3マイルの高さ。それぞれの高さに応じ、大気現象の観察に用いられる。高地と低地の間は中層界と呼ばれる。

○湖
淡水と塩水の大きな湖。蒸気を使用する作業、魚類や鳥類の飼育等。

○井戸、泉
硫酸塩、硫黄、鉄、銅、鉛、硝石等の鉱泉。楽園の水と呼ばれる水は、健康維持と長命に効果がある。

○広壮な館
様々な大気現象を人工的に作り出す。

○健康室
空気を調節し、治療と健康維持を行う。

○浴場
水に数種の成分を溶かし、治療や水分不足回復、体液強壮を行う。

○果樹園、菜園
接ぎ木、芽接ぎ等の実験。季節よりも早く遅く成長する植物。

○動物園
動物を解剖、実験し、内科や外科上の成果を出す。巨大、矮小、多産、不毛等。虫の繁殖と生育。

○醸造所
様々な印象、パン、料理を作る。飲料と食料を兼ねた酒等。

○調合所
薬品の調合。

○光学研究所
全ての光線と放射線、色彩を現出させ、光の着色実験等を行う。

○音響研究所
あらゆる音による実験。様々な楽器。

○香料研究所
味覚の実験も行う。本物に似た匂いを作り、本来その匂いを出す物質とは違う混合物からあらゆる匂いを発散させる。様々な味を模した食品。菓子製造所では、豊富な菓子を作る。

○動力研究所
動力機械による模擬実験。鳥の飛翔を模倣して、ある程度空中を飛ぶ。

○数学研究所
幾何学や天文学の器械を保有。

○錯覚研究所
記述や詐欺、幻影の実演。

**********************

<研究員について>
○光の商人
12名おり、外国の実験に関する書籍、要約、模型を持ち帰る。

○収奪者
3名おり、書籍に記された実験を収集する。

○技術者
3名おり、機械工学や教養諸学科に関わる全ての実験、実用的技術に関わる実験を収集する。

○開拓者(採掘者)
3名おり、新しい実験を行う。

○編纂者
3名おり、上記の4種の業績を分類、記述、表にして、業績から具体的事実や法則を引き出す助けを与える。

○贈与者(恩恵者)
3名おり、同僚研究員の実験を吟味し、人間生活に役立つ方法を引き出すよう考察する。

○灯火
3名おり、既存の作業や討議からさらに高度な実験を企画する。

○自然の解釈者
3名おり、実験により過去の発見をより大きな事実、法則へと引き上げる。

以下の2つの会場。

①発明品の模型と見本を展示
②発明家の像を置く

**************

著者ベーコンが理想とする自然科学研究の設備と、研究成果を実用化する製造工場を併せた一大施設のモデルであり、完全な法律、政治、経済体制を持つ理想社会の見取り図であるらしい。

箇条書きに近くなっており、確かに未完なのだと思う。

ベーコンが1594年?に書いた仮面劇の台本には、①古今東西の学術書、手稿等を集めた図書館、②様々な植物、鳥類、魚類を集め自然界をモデルとした植物園、③機械等を収めた博物館、④蒸留精錬所を作るように書いてある?

こうした着想が、1660年の英国王立学士院、1666年のフランス科学協会の設立を促し、欧州諸国の学問研究の組織化、成果を社会に還元する体制整備に寄与したとする。

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憎しみの起源

昨日の続き。

ある種の動物は、自らの血族や縄張りを守るために自らの天敵と戦うが、戦うべき敵を取り上げてしまうと、自らの攻撃を守るべき血族に向けて殺してしまうとされる。

上記と同じような事を子供の時に見た事がある。

ある日、母が何発か殴られて家の外に締め出された事がある。妹が鍵を開けて母を家の中に入れると、家の中に入った母は妹を自分が殴られた分だけ殴った。

「私はお母さんを助けてあげたのに、どうして私を殴るの?お母さんを殴ったのは私じゃないよ」

憎しみは自分よりも強い対象には向けられないと思う。自らの中に攻撃衝動があり、自分より弱い存在があれば何でも良いと思っている。

また、憎悪には伝染性があって、周囲の人間が憎むものは自分にとっても憎むべきものになる。好感も嫌悪も本質的には同種であり、周囲からの影響からは逃れられない。

憎悪する者が主張するのは、スポーツのような道徳観念であるように感じられる。

それは対称性や応報を基盤にしており、一種の復讐だ。自分は○○が原因で、不快感を感じているのだから、同じくらいの不快感を与える事で等しくなる。それはスポーツのハンデのような平等の概念に似ていると思う。

それと思う事、感じる事の関連性は、何冊か本を読まないと纏まらないような気がしている。

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掟の存在と率直な人々

インターネット上の記事からのコピペ。

世の中には、率直な人間 = 「思っている事をそのまま口に出す人間」への需要がある。

現代社会が人権への配慮等で率直な発言がし難いだとかで需要があるのだとか。

そうした人間は、9/10までは暴言で構わない。1/10に正しい観察があれば、確率が高い事になって一定の支持を受ける。

彼等が使用するのは形式論理的正しさだ?それは、ゲームのルールの範囲内での狡猾を擁護する事に近い。

スポーツ等のゲームは、ルールの範囲内で敵の裏をかき、審判の目を誤魔化す事を競い、詐欺的な手練手管を含めて楽しむ枠組みで、ルールの範囲内であれば何をしても構わない。

しかし、現実世界を支配しているのは、必ずしもルール = 法律ではない。最初に道徳があって、道徳を実現するために法律が定められるという順序でルールは形成される。

法哲学では、自然法が最初にあり、その後に成文法が出来る事を繰り返しているとある?人間社会は、道徳を実現するために法律を定めるという名目で建設されている。

現実社会の決まり事は、法律文書が曖昧に定義している法の網の隙間を、人間の「常識」と社会の「倫理」で埋める事で動いている。ゲームのプレイヤーがルールの裏をかいたり、対戦相手にフェイントをかけて繰り出すクリティカルな行為は、実社会では信頼を失う。

率直な人間 = 「思っている事をそのまま口に出す人間」が主張しているのはゲーム的道徳観念であり、それは無自覚的に自分がゲームのプレイヤーのように世界から隔離された存在である事を前提にしている。

スポーツ等のゲームでは、自分が理不尽に痛め付けられる事はあり得ない。その前提があるからこその率直である。

しかして、ルール = 法律は現実に追随出来ない。時代が変化したり、社会の構成メンバーが変われば、古い法律は新しい世界を制御出来なくなる。適法であっても、倫理的には許されない行為は、社会変化によって不断に生み出される事になる。

そのような状況において倫理(道徳)は、法によって守護されない脅威から身を守るための武器となる。

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眠い

今日も眠たい。

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今週が終わった

何だか疲れている。

最近は、早く寝て早く起きているので、このくらいの時間で眠くなってしまう。

眠りながら出来る娯楽はないものかと思っている。

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インド 解き放たれた賢い象

読んだ本の感想。

グルチャラン・ダース著。2009年3月8日 発行。

以下は、「インド哲学七つの難問」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2156.html

以下は、「ビックリ!インド人の頭の中」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2218.html

著者の二元論的思考や原因に対する拘りと、インド哲学とを合わせて読むと面白い気がする。

はじめに―賢い象
インドの経済的、社会的変革について。インドにて発生した出来事を個人的体験に重ねる。第二次世界大戦後のインドは、①輸入促進路線でなく輸入代替路線採用、②非効率で独占的公共部門、③民間企業への過剰規制、④外資を導入しない、⑤労働規制による低い生産性、⑥少女の教育を無視、によって自立的成長から遠ざかったとする。

著者は、インドが明治維新に匹敵する変革の中にあるとする。リベラル革命によるグローバル経済への各国経済統合、情報主導経済はインドに有利。

インドでは、肉体労働へのバラモン的軽蔑があり、労働を任された下位のシュードラは知識の所有を認められなかったため、知識と肉体労働が結び付かずに産業革命創出に失敗したとする。しかし、知識時代においては、ウパニシャッドの抽象概念と格闘したインドが有利となる?

インドでは、資本主義より先に民主主義を導入した。1950年に国民参政権と広範な基本的人権を持つ国家となったが、市場開放は1991年頃である。そのため、インドは束縛の無い資本主義ではなく、諸勢力間の対話を通じた進化になると予想する。

インドは、素早くはないが、重々しく進み始めた象であり、それ故にグローバル文化襲来に対抗してインド文明を維持出来る賢い象になる可能性がある。

第一部 希望の春(一九四二~一九六五)
第一章 英語で怒鳴り、サンスクリット語で詠唱する
著者が誕生したのは、マハトマ・ガンジーが1942年に英国に対する植民地解放運動を初めてまもなくである。インドはガンジーという聖人によって創造された民族と感じる人々がいる。

1942年は分水嶺であり、著者の家庭では日本と英国の戦争でどちらを支持すべきかという議論があったらしい。仮に日本がインド制圧に成功していれば、インドは他のアジア新興国と同様に、日本モデル(輸出主導型経済成長モデル)を採用していたかもしれない。

著者は、インド西北部パンジャブ州の中流家庭で育ち、父親は灌漑用水路を維持する技術者だった。専門職業を持つ都市型エリートの台頭は、地主階級の衰退を引き起こしたとする。ムガール貴族やイスラム、ヒンドゥー貴族。バラモンは知的独占を危うくされ、英語を学ぶ事で新中流階級に入った。英語で怒鳴り、サンスクリット語で詠唱する人々。

西洋型の教育はインドを変えたが、バラモン的遺産により、インド人は科学技術よりも純粋科学に魅力を感じるとする。そして、英語教育はインド人に自由主義的発想とフランス革命の理想を持ち込んだ。それは反植民地運動へと繋がる。

著者の父親は、昼間は洋服で英語を話し、夜はクルタを着てパンジャブ語を話したとする。文化的通勤者。英国統治は近代的価値観を伝えたが、インドの伝統には干渉しなかった。インドは英語により16の公用語を持つ同胞と会話出来るが、同時に英語を学んだ10%の選良とそれ以外を分けた。

インドはヒマラヤ山脈により北風が遮断され、農業が発達した。農業による富が侵略者を招き、温暖な気候が侵入者を引き留めた。アーリア人、トルコ人、アフガン人、ムガール人はインドに同化し、同化した人々を受容するためにサブカーストが作り出されたが、英国人はインドと同化しなかった。

第二章 バサールの匂い
著者の一家は、クシャトリヤに属すアローラというサブカーストであり、商業を軽視していたとする。1757年のプラッシーの戦いは、銀行家オミチャンドの密通により英国が勝利したとして、外国資本や商人への不信感の遠因となっている?

商人階級であるガンジーも、商業への疑念を変える事は出来なかったとする。しかし、パンジャブのラホール アナルカリにあるバザールには商業的ネットワークが形成されており、インドの機能不全の原因は混合経済によるとしている?

第三章 行き先のない列車
ネルーやインディラ・ガンディーが創出した社会システムが成長を抑制した事について?

インドの鉄道網は世界最大であり、英国資本による大規模建設はインドを近代化させなかった。1947年までに鉄道網の総延長は5万マイルになったが、波及効果は限られた。

インドにおける鉄道は民主主義を象徴し誰でも移動出来るが、同時に非効率も象徴し150万人の鉄道従業員は1㎞当りで先進国の7倍とする。

***************

著者は、紀元前326年のアレクサンダーによるインド侵略に、インド人のチームワーク欠如を見ている。アレクサンダー大王に敗れた理由は、結束力の弱さにある?カースト間の結束力の弱さ?大英帝国がインド軍を職業化し、1947年以降、インド軍は規律の孤島になっているとする。

心理学的意見として、男児を求められるインドの母親は息子を甘やかす傾向があり、父親と隔たったインドの男性は自己陶酔的になり弱い自己を持つとする。自己意識が弱いために権威の支持が必要であり、自分を認める年長の上位者を求める。人間関係は指示待ち型となり、横型で協力的な関係を持つ事が苦手になるとしている。優れたチームプレーヤーは自信家で、対等を基礎に気楽な人間関係を構築する。

⇒著者は歴史的、心理学的意見を危険とする。市場における競争が激しくなれば、利己的に振る舞う余裕は無くなるとする

第四章 あのとき盲目、そして今は?
ネルーによる民主化と、商業への偏見助長について。資本主義は不平等を広げ、社会蓄積を独占するという思想。

第五章 もしかつて豊かだったのなら、
    なぜ今は貧しいのか

ムガール帝国支配下の16世紀末、インドの富は西欧に劣らなかった。しかし、科学精神欠如のため、インド商人は国内の供給構造変革が出来ず、インド熟練工の技能は科学技術の代用とならなかった。

人口過剰のインドには安い労働力が大量にあり、技術導入のインセンティブが弱かった。英国がインド発展を抑制したという解釈は英国を過大評価しているとする。

第六章 新聞配達の道
1950年代半ばに、著者の一家が米国ワシントンDCに引っ越した話。

著者は米国での新聞配達を通じ、米国では顧客が重要な人間である事、米国が機会の地である事を学んだとす?インドでは、成功するには他者から奪わなくてはならないと考えたが、米国には十分な活動余地があったので隣人と一緒に前進可能だった。

著者は、機械を使用する授業に衝撃を受け?、肉体労働を軽蔑する発想との違いに気付いた?

米国には国家的過去が無く、未来に生きる。インドは黄金の過去という困難な問題に対処する必要があった。米国に移住した民族は英語と米国的生き方を学んだが、インドは多様性にカースト制で対処した。カーストはサブカーストに吸収される事を拒否するイスラム教徒流入まで上手く機能したとする。米国は「るつぼ」であり、インドは「モザイク」。

著者は、ハーバード大学にて、ジョン・ケネス・ガルブレイス(インドのような発展段階の国では民間企業が多い方が良いかもしれない)やジョン・ロールズ(平等についてのマルクスの概念への疑問)、ダニエル・インガルス(サンスクリット語)、ヘンリー・キッシンジャー(国際政治に関する超道徳的理解)の影響を受けた?

ロールスは、自由な個人は恵まれない者の状況改善のため等の一定状況において、自発的に不平等に同意するとした。これは効率性追求等の実利的訴えよりも満足出来る道徳的基盤とする。機会平等を目指す市場本位のリベラルな民主主義の基礎。

************

米国とインドの違いとして、米国はあらゆる形の地域組織があるが、インドの社会生活は家族やカーストを中心にしており、社会全体を包括しないとする。1990年代にようやく地域民主主義を導入するための憲法改正が行われたとする。

著者の大学時代は、富の分配に注意を向けて、富の創出という主題を無視していたとする。当時の西欧は経済成長が著しく、経済成長を当然視していた。インドでの課題は異なり、まずは富を創出すべきだったとする。

著者は学生時代において、資本主義革命や創造的破壊が呼び起こす興奮を取り逃がした?

第七章 資本主義で富み、社会主義で貧する
学生時代の著者が、インドに帰郷した際、公共部門の非効率が問題になっている事を知った話?

英国統治下の自由放任でなく、中央による計画・統制への希求。しかし、混合経済は、社会主義の「規制」と資本主義の「独占」の混合という結果に終わり、資本主義のイノベーションと社会主義の福利は手に入らなかった。

第二部 失われた世代(一九六六~一九九一)
第八章 バザールの力
ハーバード大学を卒業した著者が、医薬品メーカーのインド子会社で働くようになる話。子会社における12人という少ない人数が、社内政治等の非効率を遠ざけたとする?

著者は、産業を軽蔑対象でなく、繁栄の象徴と見做すように変化していく。

バサールでは商人達が抜群のサービスを提供しており、競争の存在しない非効率とは対照を成していた。著者は、全従業員を年間で2日間バザールで過ごさせ、10人の消費者、小売業者に会って提案を含むレポートを書かせる事を経営委員会に提案し、実行させたらしい。

顧客を見ないようになると社内政治が盛んになり、社内での縄張り争いが激化するとする。従業員を訓練するのは良いが支配してはいけない。明確で野心的目的を与え、多くの指示を与えないようにする。

企業秘密漏洩を恐れずに従業員に情報を伝え、会社の任務と目的を従業員と共有する。特に評価基準に関する情報は、従業員の意欲を引き出す。

第九章 ≪レルマロホ≫と≪台中在来1号≫
インドの農村経済における自給自足性の高さ。カーストのための社会的責任の定義。地主達は英国統治の平和から恩恵を受けており、民族独立闘争は都市知識階級によって行われ、民族主義者はモティラル・ネルーのような法律家だった。マハトマ・ガンジーの偉業は都市と農村を繋いだ事にあるが、両地域の社会的違いは一致しなかった。

英国からの独立後は農業が無視され、1950年代初めにはインドは米国から定期的に小麦を輸入していた。

その後、緑の革命により、矮性小麦レルマロホにより、1967年~1977年に小麦の生産量は年率5.5%伸びた。緑の革命により農村が余剰労働力を吸収した事がインド人の65%が農村に住む理由とする?

稲の台中在来1号等の影響もある?ベルゲーズ・クーリエン博士による協同農業により、インドが牛乳生産国になった話もある?

第十章 カースト
インドにおける結束力の弱さは、カーストに起因しているかもしれないし、情報主導経済における成功の理由もカーストかもしれない。

インドでは、上位三つのカーストが人口の約15%を占め、半分が肉体労働をするシュードラで、さらに数百のサブカーストに分かれたとする。人口の約20%は不可触民と部族民で、マハトマ・ガンジーはその地位向上に努めたとする。

インドの寛容性や多様性はカーストによって保障されたのかもしれない。インドには、①農村文化、②都市のエリート文化の負圧があり、近代的専門職業人はカーストをほとんど考慮しないらしい。下位カーストが豊かになれると思えば、農村社会での自らの低い地位や伝統的依存関係を受容しなくなる。

著者は、ここでもインド社会の結束力の弱さをカーストに求めるべきか悩んでいるように思える。また、経済成長が格差を拡大させ、個人主義により家族や社会が分裂する事を心配している?著者は、カーストが階層でなく、民族性の象徴になると予想している。

第十一章 ゼロを掛ける
1966年に、ラル・バハドル・シャストリが死亡した事が一時代を終わらせたとする。仮にシャストリが生きていれば、経済政策はもっと上手く機能したと予想する?後任はインディラ・ガンディーとなる。

工業生産の伸びは、1951年~1965年の年率7.7%から、1966年~1980年の年率4%に低下した。国営企業の拙さや、電力・鉄道等のインフラ経営の失敗による影響。

第十二章 マルワリ商人
インド製造業は商人カーストに起源を持ち、1997年に上位20の財閥の内の15は商業カーストの所有であり、その内8つはマルワリ人に属していた。

マルワリ人は、マルワル(ラジャスタン州の旧ジョドプール藩王国)の出身であり、カーストはバニアで宗教的に派ヒンドゥー教ビシュヌ派である。

数世紀に渡りマルワリ人は、金融業者で、主要通商路がラジャスタン北部を通っていたので、東西交易の融資を助けた。マルワリ人は、カルカッタに集まり成功したらしい。マルワリ人が共同体内部に強力な互助システムを持っていた事が優位性の源?

第十三章 カブタルカーナの夢
ボンベイのバザールにある、ブレシュワルのカブタルカーナのアパートに住むディルバイ・アンバニが官許統治を利用して伸し上がった話?リアイアンスという石油化学製品でインド最大の会社。

化繊織物の取引から始まり、化繊織物の製造や原料調達等を行うようになった。

第十四章 許認可の憂うつ
1981年に38歳でリチャードソン・ヒンドスタンの代表取締役社長となった著者の話。子供は、10歳と8歳でメキシコからインドに戻った事でインド人となる勉強をする時期になる。

インディラ・ガンディーとの話し合いの機会があったが、許認可等に関する意見では話が噛み合わなかった。

***********

引退した著者の父親は、ラーダソアミ信仰の僧院に移り住み、古代ベーダンタてつがくに遡る禁欲的精神を実施する事になる。瞑想を通じた意識実験があり、出来合いの解決は無く、示唆だけがあり、信者は自力で答えを探さなくてはならない。

第三部 夢の復活(一九九一~一九九九)
第十五章 一九九一年「黄金の夏」
ナラシマ・ラオが1991年に開始した経済革命について。

1991年5月に、ラジブ・ガンジーが爆弾テロで暗殺され、国民会議派のナラシマ・ラオ(70歳)が首相に選出された。当時、湾岸戦争による石油価格高騰により、インドの外貨準備は危険なレベルまで減少していた。国際通貨基金との緊急救済計画の交渉により、経済改革の必要性。

マンモハン・シンが財務省となり、新内閣による改革が始まる。

①通貨ルピーを二段階で20%切り下げ
⇒通貨切り下げにより、輸出補助金が不必要になったとして廃止。財政赤字を0.4%削減

②通商改革
輸出許可制を解体するために?、市場で売買される輸出入証明書の発行?→1992年に輸出入許可証は廃止され、二重為替レートが導入された→1993年に単一為替レートが導入される。

⇒固定相場から単一変動相場制へ移行

⇒原材料や資本財を制限無しで輸入可能となる

③産業改革
多くの産業を許認可から外し、外資を導入する(外国人投資家による過半数の企業株式保有を許可)。銀行、航空、電力、石油、携帯電話等の事業を民間に開放。

④その他
関税を1991年の最高200%から1990年代半ばの最高40%まで引き下げ。所得税率を1991年の56%から1993年の40%まで引き下げ。複数の物品税を簡素化して従価税に変更。銀行に対する準備金要求を減らし、国債利回りが市場で決まるようにした。etc。

改革の結果、1990年~1993年に財政赤字はGDP比8.4%から5.7%に低下。外貨準備高は同期間に10億ドルから200億ドルに増加。インフレは13%から6%に低下。

著者は、危機が去った事で改革は停滞しているとする。公共部門の民営化や労働関連の改革、農業の解放等が必要とする?

著者は、改革を主導した人々にインタビューしている。彼等は一人も日記をつけておらず、インドの歴史に関する情報は外国の記録に頼る傾向があるとする?著者は、当時の政策立案者達は改革への熱意を持っていなかったとする。

異質的で異論の多い民主社会において、改革を叫ぶ事は困難?

第十六章 百万人の改革者たち
変化していくインドについて。

1994年に著者はP&Gwo退職し、人生の段階を変える事になる。

以下は、ヒンドゥーにおける人生の四段階。

①ブラマチャルヤ
学生、独身の生活
②グリハスタ(家長)
世俗的楽しみの生活。結婚して家庭を持ち、社会的責任を果たす。高級売春婦を含めてあらゆる形態の性的快楽が許される。
③バナプアスタ
子供が独立し、人生の俗事から解放され、人生の意味について探究する。
④サンヤス(解脱)
社会と快楽を捨て、絶対神との一体化に専念する。

著者はインドのデリーに住むようになる。ボンベイが商業都市を起源とし、優しいマナーがある都市とすると、デリーの起源は封建的、君主制的であり、官僚社会の階層的性格を持つとする。

階層ではゼロサム・ゲームであり、誰かが勝つには誰かが負けなくてはならない。商業のような互恵関係は無い。他人を打倒しなくてはならないデリーの商取引では権力と縁故に依存する?

著者はインドで様々な人々と出会い、人々の思想が変化しているとする。特に若年層は自分達の未来が裕福になる事を確信しており、金銭が権力に代わる。

インドは運命に従う不変の国でなく、国家を疑う事が新しい思想の一部になっているとする。

第十七章 ニューマネー
インドにおける起業家達。

情報技術産業においてインドは優位にあり、著者は様々な起業家の物語を記述している。

第十八章 オールドマネー
1991年の改革以来、財閥は尊重と権力を獲得した。

しかし、旧経済は新しい競争社会には対応困難とする。

インドには、①知識を基礎とする国際競争力を持つ企業、②同族経営の古い財閥があり、②の企業は破綻しかけているとする。

インドのビジネスにおける同族所有は際立った特徴である。同族企業は他国にも多いが、成功するには外部の専門家を導入しなくてはならない。所有と経営の分離。

日本の大企業も同族会社として出発したが、「番頭」と呼ばれる専門管理職が導入されている。こうした変化には、他人同士が自然に互いを信頼する社会資本が必要であり、個人主義が緩和される必要がある。

インドにおける旧来型企業には変革が必要?

第十九章 中流階級の着実な台頭
新・中流階級の台頭。

旧・中流階級:
19世紀に英語教育の普及によって出現。専門職業人として、教育と実力を基礎にする。一般大衆とは疎遠。

新・中流階級:
下流から中流になった。金銭、意欲、実行力を基礎にする。

インド独立時の中流階級は、人口の約5%だったが、1990年代半ばの中流階級は人口の18%程度。

著者は、旧・中流階級?の精神はインドと西洋に分かれ、どちらにも帰属していないとする。官僚制度の中で公務員として民主主義の不可避の産物である政治家に我慢する。

新・中流階級は西洋による承認を求めず、国家の品格に束縛されないとする。

この章の最後で、著者は人的技能への投資の有効性を説いている?歴史や文学に学ぶ事で、洞察力が身に付く?多くの事実を暗記するのでなく、正確な思考を習得するべき。

第二十章 近代と西洋
グローバル化する中で保護を求める気風について?

インドの伝統を失う恐怖は、西洋に対する劣等感の裏返しである。

独立後のインドには、近代的社会を必要とする同意があり、強力な国民国家と運営のための官僚機構を用意し、異なる宗教共同体の間で平和を維持するために世俗的になる必要があった。

19世紀以前のインド知識人の関心は自らの解脱だったが、次第に近代的であるための社会改良が関心事となる。

著者は幼少期より、西洋とインドの双方の教育体制の狭間にあったように思われる。

西洋の成功は人間理性の信望にあり、物理世界の問題を理性による検証の下に置いた。その結果、西洋は物質的繁栄を手にしたが、精神との接触を失ったという意見。著者の隣に住むハンダ・サヘブは、①世界の知識②自己の知識③神の知識の3種類があるとし、西洋は①、②に回答出来るが、③は書籍だけでは不十分で行動と合体し、経験しなくてはならないとする。

著者は、インドの迷信を軽蔑する不可知論的なインド人さえ、宗教的、哲学的問題に引き込まれるとする。

インドは、中流階級台頭等の経済の圧力や宗教的独自性への拘り等の葛藤を経験すると予想する?インドでは宗教の支配力が強いので、インド人が信仰心を早くに失う事は無いと信じているらしい。

第二十一章 まず民主主義、それから資本主義
インドでは民主主義が資本主義に先行した。

異質な集団を抱えるインドでは、自由市場や激しい競争への警戒感が強く、国家による保護が望まれ易い?

多くの国では資本主義の後に民主主義が興る。インドでは、人口の2/3が農村部に居住し、組織労働者は全体の10%以下、1980年まで中流階級は人口の10%に満たない状態で民主主義が導入された。

パイが焼ける前に再分配を試みた。そのため、民間経済が社会を変える前に複雑な規制が構築された。

インドにおける改革は既得権による妨害を受け、規律ある政党組織が不在とする。インドの指導者は選挙に勝つために個人的魅力に過度に依存し、支持者が少ないので政策の実行が難しい。巨大な力がネルー、ガンジー一族に集中したが、政策能力は低い。

1991年の改革は、雇用喪失等を含まず、①富裕な農民、②中級起業家、③中級専門職業人、④組織労働者、⑤貧困層等の主要利益集団と対決しなかったため実現したとする。

第二十二章 知識は富なり
知識経済におけるインドの優位性。

過去200年に渡り、国家の反映は通常、一つの産業部門によって推進された。英国の繊維、米国の鉄道、スウェーデンの木材、etc。インドは情報技術に優位性を持つとする。

この章では、情報技術、教育、インド映画等に関する著者の意見が記述されている。著者の情熱を感じた。

第二十三章 新しい国家
インドに変化が発生し、古い統制型国家からの移行が始まるとする。

産業革命を迂回して情報化時代に入る。新生インドは、競争と分権化の国となり、科学技術等により多くの人々が貧困から脱却すると予想する。

画一化的なグローバル化とインドの宗教・精神性を両立する事に葛藤がある?

追補
2000年版に、著者が2007年に追記。官僚制や精神的変化への不安を感じながらも希望をもっている。

インドについての二元論、上位カースト・下位カースト、都市・農村、インディア・バーラト、etcの中で英語話者とそうでない人の分断があったが、英語の民主化により大衆と支配層、南北で共通する言語が登場するかもしれない。

インドのイスラム征服者の隠語として使用されたウルドゥー語は、ペルシャ語とブハシャを混合して作られ、デカン高原に移入された。英語も同様にインド中に広まりつつある(ボリウッド)。

インド人社会は不合理な国家に対抗しながら自立していく?

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人工知能 VS 神

日経ビジネス 2016.05.09 P22~P40 「強い会社は会議がない」から。

迅速な意思決定を可能にする手段としての「人工知能」と「神」。

【VUCAの時代】
Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)。VUCAとは、軍事用語であるが、2010年代から解析不能な経営環境を表す言葉として流行している。

安定していた時代は、会議によって入念に検討する事でリスクを減らす事が出来たが、経営環境の変化によって予測不能な事態が発生する状況では即断即決が求められる。

変化の原因候補として技術革新があり、以前は各共同体の少数派として孤立、無力化されていた人物が、ネットワーク化によって大きな勢力を形成し、従来では考えられなかった行動をするようになった事がある。

別の意見として、世界は最初から不確実であり、正規分布に基づいて現象の発生確率が決まるという思想に問題があるという。
以下は、Wikipediaの「ブノワ・マンデルブロ」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD

ブノワ・マンデルブロが1963年に発表した統計モデルでは、正規分布では滅多に発生しない事象が頻発?する。珍しい事象は、偶然、顕在化しなかっただけなのかもしれない。

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会議無しで即断即決するためには、以下の2つの条件を満たす意思決定機構が必要になる。

①人間ではない「何か」が決める仕組み
②失敗しても不満が出ない決め方

以下は、意思決定方式の候補。

<人工知能>
◎日立製作所:
2013年から、経営用AIの研究をしている。「価値体系辞書」、「相関関係データベース」を駆使し、成功確率の高い解を導き出す。2018年~2019年に実用化予定?

◎かんぽ生命保険
米IBMが開発したAIを2017年3月までに保険金支払い業務に導入する計画。AIが関連法規や過去事例を参考に保険金支払い可否を判断する。

◎ソフトバンク
プロジェクトチーム組成に人工知能を活用する計画。連結従業員が6万人を超える状況では、人間ではなく、人工知能が社員の属性を学習し、プロジェクトチームを自動で編成する事が現実的?

⇒人工知能の導入事例が少ないと思った。これからの10年で評価が決まるような気がする。

<神:占い>
◎鴻海
鴻海とシャープの買収契約において、シャープが鴻海の買収提案を受け入れたのは、2016年3月30日(木)だったが、買収契約を締結したのは、2016年4月2日(土)である。2016年3月31日(木)は暦の六曜で「赤口」とされる日で不吉とされる。翌日の2016年4月1日(金)は「愚人節」と表現され、物事を決めるには適さないとされる。そのため、2016年4月2日(土)まで買収契約を延伸したらしい。

鴻海の郭台銘董事長は、大事な商談交渉には金色のマフラーを巻くとされ、これは関羽(商売の神様)を象徴している。

⇒台湾では風水や易学で経営方針を決める事は珍しくないらしい

日本でも占術によって経営方針を決定した例は多く、三菱財閥に仕えた「高島易断」が有名。

以下は、Wikipediaの「高島嘉右衛門」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%98%89%E5%8F%B3%E8%A1%9B%E9%96%80#.E9.AB.98.E5.B3.B6.E6.98.93.E6.96.AD

以下は、「高島易断」のWebサイトへのリンク。

http://www.takashimaekidan.com/

以下は、「高島易断神聖館」のWebサイトへのリンク。

http://www.takashimaeki.jp/

1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して誕生した「三菱マテリアル」は、高島易断神聖館の7代目 高島龍照氏であるらしい。

以下は、「小塚易学研究所」のWebサイトへのリンク。

http://www.k-daikichi.com/

以下は、「オアシスセラピー ルーム」のWebサイトへのリンク。

http://www.exceptional.jp/oasis/index.html

マーチ菊本氏は、上記のセラピールームにて直感を磨くトレーニングサービスを手掛けているらしい。論理的に説明出来る意思決定は、誰にでも思い付くもので競争優位性は無いとする。

◎アオキ
人工衛星「まいど1号」開発の中心的役割を果たした企業。

アオキは、姓名判断を得意とする占師 南山誠林氏の助言を受けている。人事や業務提携に姓名判断を使用する。

以下は、「南山誠林オフィシャルサイト」のWebサイトへのリンク。

http://nanzanseirin.com/

◎インフォファクトリー
英語用教材を販売する会社。

契約日や新商品を発売する日の判断材料に風水を利用している。

以下は、「風水コンサルタント清水 瑛紀子」のWebサイトへのリンク。

http://usfl.com/2014/07/news_articles/careerup/671

◎ディライト
関西で結婚式場やレストランを運営。

社長である出口哲也氏が重要な意思決定をする際には、奈良県桜井市の大神神社で考えるという。

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豪アトランシアンの調査によると、平均的企業の会議の50%は無駄で、不必要な打ち合わせによる世界の産業界全体の損失額は、年間370億ドルに達するという。

以下は、会議が減らない理由。

①階層が多い
階層毎に承認会議が必要になり、中間管理職が増える事で、業務の大半を会議に費やす連絡係のような社員が出現する。会議でしか存在感を発揮出来ないため、会議を開きたがるようになる。

②決定権が曖昧
最終権限が曖昧だと全員への根回しと情報共有が必要になる。

③会議のやり方悪い
会議の目的が明確でなく、聞く事自体が目的になっている。参加人数が7人を超えると、会議の効率は急速に落ちる。

④決断出来る人材を育成する仕組みが無い
社員が意思決定する訓練を受けていない。

⑤会議で威張って威厳を保とうとする社員
⑥じっくり話したい社員
⑦皆で決めないと不安な社員

⇒上記⑤~⑥のような社員は、意思決定ラインから外すのが手っ取り早いとする。しかし、上記⑦の社員は日本人全員がそうである可能性があるため、簡単には排除出来ない?

社内システムの改善も必要で、階層を減らして組織をフラット化し、意思決定者の権限範囲を明確化、会議テーマをはっきりして参加人数を制限する。

半導体製造装置を開発・生産するディスコでは、2011年から社内用仮想通貨「Will」を導入し、会議を開く際には招集者が会議室の利用料を「Will」で支払い、会議の参加者にも「Will」を渡さなくてはならないようにした。「Will」は成果によって稼ぐ事が可能で、賞与にも反映される。「Will」導入後は、自然と無駄な会議が減ったらしい。

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「神」にしても、「計算機械」にしても正しい判断が重要なのではなく、失敗しても不満が少ない事が大切なのだと思った。

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眠りたい

今日も疲れた。

人と会話しなくてすむ仕事は無いものか。

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官能小説を読もう

以下は、「官能小説を人工知能に読ませるGoogleの狙いとは?」の記事へのリンク。

http://gigazine.net/news/20160506-google-ai-steamy-novel/

以下は、「Google人工知能が官能小説を猛勉強するワケ」の記事へのリンク。

https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/google-romance-novels?utm_term=.yqJ0no4Kr#.ttEBpvyKw

人工知能の性能改善のために、官能小説を読み込ませる試みがあるらしい。

人工知能に個性や多様性を持たせる。官能小説や恋愛小説は、似たプロットが採用されるので同型の物語に異なる言葉が使用されおり、幼児向けの本よりも人工知能の学習に向いている?大量の官能小説や恋愛小説を読む事で、人工知能は同じ意味を持つ文章を知覚し、言語のニュアンス的な部分を理解出来るようになるらしい?

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官能小説を書く場合、「禁忌を定める事」が重要であると、何かで読んだ気がする。物語内における禁止事項を明確にする事で、作品の骨格が明確になるらしい?

多くの官能小説においては、社会階層の破壊が意図されているようで、階級上位と階級下位が対等になる事が多いように思う。

記事の中にもあったけれど、異なる作者が書いているはずなのに、同型の物語が量産されてしまう理由は何なのだろう?

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以下は、多くの人間社会において共通して観測されるパターン?

・顔による個人識別
・決まった食事時間
・死の認識
・正常と異常の区別
・善悪の概念
・夢解釈
・身体装飾
・真理の追究

異なる人間群が異なる環境、異なる時代に生活しているはずなのに、同じような信念が形成される?

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上手く言語化出来ないけれど、上記を説明出来る概念がある気がする。

認識の客体化における異常について。

第3者の立場にて、状況を説明する場合、必ず特定の誤りが発生する。

想起出来ない記憶が発生し、認識出来ない概念が誕生する。

客観的に状況を分析する際に特有の誤りが発生するため、客観的意見は絶対に間違っている。

では、客観視する際の誤りがどのような形態であるかは、様々な物語を読んで考える事であり、僕も官能小説を読むべきなのかもしれない。

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ノブム・オルガヌムから

やはり上手く書けない。

以下は、Wikipediaの「ノヴム・オルガヌム」の記事へのリンク

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%8C%E3%83%A0

以下、適当なコピペ、抜き出し、意訳。

人間が思考する際に使用する概念は周辺情報を抽象化した土台の上に建てられた砂上の楼閣である。

世界は考察する人間の知性にとって迷路のように紛らわしく、誤り易い類似や諸性質の掲示に満ちている。

人間の知性は、実体以上の秩序や斉一性を、想定する物であり、並行的、対応的、相関的な存在を仮定する。

⇒神の誕生?

さらに、人間の知性は静止する事が出来ず、究極や極限を思う事が出来ず、常に先を考える。無限を想定すると、より以上の無限を考える。こうした特性は、原因を見い出す場合の障害となる。根本原因 = 普遍的な原因を求めるために、目的原因へと逆戻りしてしまう。

⇒ヒューリスティックの概念が書いてある

抽象化する事が人間知性の本質であり、流動的な事を恒常的とする。

以下の2種類の知性。

①差異に着目
分割する。持続的で鋭い知能。観察し、細かい点を心に止める

②類似性に着目
抽象する。高翔的で見渡す知能。

そうした論理は論争には効果があるが実施には無能である。論理には真理を顕わにするのでなく、誤謬を固定する効果がある。論理的判断は、真理ではなく、最も強力な思い込みを基盤としなければ成立しない。

以下の三点から成る論理の提唱?帰納法。

①論法でなく技術の追求
②原理に合う事実でなく、原理自体の追求
③蓋然性でなく、実地への指標を見い出す

推論は命題 = 言葉 = 概念の集合から成り立ち、曖昧で抽象化されているために欠陥がある。一般常識から個々の事例を推察するのでなく、個々の事例から概念を構築する。

ただし、周囲の同意を獲得するには演繹の方が適切?身近な情報から構築された余談は、多様で隔たった事物から構築された帰納的論理よりも一般的見解に合致する。

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トランプ氏の抽象と具体

インターネット上の掲示板からのコピペ。

2016年の米国大統領選において、ドナルド・トランプ氏が共和党指名獲得に至った理由。

マスメディアを上手く利用した事。知名度を上げるために、自分の主張を過激に言い換えて炎上させる戦略が有効に機能した?

トランプ氏は、主張を頻繁に変えるとされているが、彼の政策には以下の三本柱があり、それについては1980年代から主張を変えていない。

①格差是正(セーフティーネットの財源に軍事費削減)
②国内産業構造の健全化(国内の雇用確保)
③不法移民排除

上記①~③を以下のように言い換える事でマスメディアを挑発し、知名度を上げる。抽象的構想の具体化。

①米国は世界の警察を止めるべき
②グローバル経済への反対
③米墨国境に移民対策の壁を建設する提案

具体的な提案を頻繁に変更しても、根幹となる抽象的構想が変わっていなければ、問題は無いとする。彼の理論は社会主義的であり、それも「共産党宣言」のような暴力ではなく、「資本論」のブルジョア批判に近い。主張が大衆が同意出来る範囲内に収まっているため、指示を集め易い。

具体論は、抽象的構想を売り込むための看板に過ぎない。過激な提案で気を引き、実際には穏健な政策を採用しても、抽象的構想が変わっていなければ虚偽にはならない?

2016年現在の米国における経済格差は、トマ・ピケティ によるとフランス革命前の貴族と平民の経済格差に匹敵しており、何らかの革命が予期されている。

そのような環境下では、トランプ氏の社会主義的主張は支持を集め易いが、旧社会主義のように科学の進歩や新産業の誕生と言った点を考慮しておらず、環境変化には対応出来ない可能性がある。

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自らの主張を抽象と具体に分けて、抽象的な構想を変更せずに、具体的提案を状況に合わせて変えるという考え方が面白かった。

僕が寄り掛かっている社会システムも根幹には歴史的経緯や構想、思想、哲学があるはずで、根幹となる事は何も解らない状態なのだと思っている。

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苦しい

何となく体調が悪い気がする。

ボーっとしているし、堪え性が無い。

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一つ山を越えた

今月の作業を一つ終えた。

この後は定型的な作業だけなので難しくないと思っている。

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低金利について

インターネット上の記事からのコピペ。

世界的に低金利が継続している原因について。以下の3つの要因。

①資金需要減少
新興国、資源エネルギー等のバブルが崩壊し、新投資に付随する資金需要が激減した。企業は、バブル期に膨らませた負債を過剰と判断して債務返済を進めており、資金需要は低水準で推移している。

②安全性需要増大
バブル崩壊により、多くの投資家がリスク回避的になっている。マイナス金利にも関わらず、国債等の安全とされる債券市場に資金が滞留している。

③中央銀行の政策
日本銀行等の低金利政策。異次元緩和、リスク資産(株式ETF、Jリート)、マイナス金利の導入と緩和政策(QE)を進めている。

上記の3要因が相互に関連しながら金利を大幅に引き下げており、それが変化した時に金利は上昇する。

<インフレの背景>
現在、各国の政府が望むのは、好景気に伴うインフレ(物価上昇)である。景気が回復し一定の時間が経過すると、景気が過熱して、インフレが起こると言われている。

インフレが生じる理由は、人(従業員)、物(製品やサービスを作るための資材)、金(商売に必要な資金)の取り合いによる、人・物・金の価格(賃金、資材価格、金利)の上昇である。そのためには強気の判断をする企業経営者が増加する必要があり、それは景気サイクルの後半に顕著になる。景気回復から1年目~2年目は懐疑的な企業経営者でも、景気回復が3年も続くと好景気の持続を信じるようになるのが一般的。

現状の人、物、金の状況は以下の通り。

①「人」の需要
非正規雇用者への需要が増している。

現在の日本は好調な小売業が多いが、個人消費は冴えないと報道される事が多い。それは消費者が以下の2群に分離しているからである?

1.景気好転、賃金上昇、資産効果により消費を増やす
2.賃金増加分を貯蓄に回して消費を増やさない

2009年以降の世界的な景気回復による株価上昇や、アベノミクス以降の日本の不動産価格上昇によって儲けた人々は消費を増やしているが、そうでない人々は将来不安により消費を増やさない。

統計的データからは以下の事が分かる。

1:雇用者の人数は2007年から増加している
2:一人当たり賃金は横這い
3:雇用者数×賃金=国内で支払われる賃金総量は
  増えている

日本全体では賃金は増えている。しかし、平均賃金は横這いなので、賃金は増えていないと感じる人々が多い。そして、正規雇用者の70%以下の賃金水準とされる非正規労働者の賃金は伸び続けている。

企業経営者は、景気回復で雇用を増やしたいが、好景気の持続に自信が無いので、非正規労働者の賃金を上げて労働者を確保している。同じ成果を出せるなら、賃金が70%以下の非正規を採用する。

現在、安倍政権は「同一職種同一賃金」という政策を推進している。それが有効に機能し、欧州並みの「非正規労働者の賃金=正規労働者の80%」となれば、会社に対する帰属意識、責任感を重視する動きが強まって、正規賃金が上昇する可能性がある。

②「物」の需要
国内経済活性化要因は、国際経済沈静化要因を打ち消すに足らない。

世界的な物価動向は、リーマン・ショック後の最悪期を通過し、米国と中国の消費者物価指数は大幅に回復したが、その後は低下基調になっている。

日本では、リーマン・ショック後も依然としてデフレが継続していたが、アベノミクスにより穏やかなインフレが発生するも2015年以降になると、消費者物価指数は急速に低下している。

2010年~2011年にインフレが発生した原因は、中国がリーマン・ショックに対応して、4兆元の経済対策を行ったからだ。財政出動は「財源の約70%を負担する地方政府」が主体であり、鉄とセメントを大量に消費する建設不動産等の投資に傾注した。その結果、中国での需要増大により資源エネルギー価格は高騰した。

大規模な経済対策は、大規模な環境破壊という副作用を引き起こし、江沢民政権時に始まった高い経済成長は巨額の汚職(金権政治体質)を蔓延させた。経済成長の恩恵に浴さない大多数の中国国民は、貧富の格差と環境破壊に反対して各地でデモを頻発させている。

2013年にスタートして習近平政権は、汚職撲滅、綱紀粛正、省エネルギー、環境改善を打ち出したが、その政策は短期的には経済成長を抑える要因となっている。

習近平の綱紀粛正政策が長期間に渡り継続されるという理解が世界的なコンセンサスとなるに連れて、今後は長期間に渡って資源エネルギー消費はバブル時代のレベルには戻らないと判断されるようになった。

そのため、資源エネルギー価格は暴落している。

主に国内で取引される資材価格は、国内の需給で決まる。しかし、多くの資材は国際的な商品であり、国際経済の帰趨で価格が上下する。

中国経済の不振により、国内物価が下落に転じ、日本銀行が目指す2%インフレの達成は困難になった。日本銀行の金融政策が失敗したのでなく外部経済環境が変化した事が原因であり、日本だけでは対処出来ない。

③「金」の需要
アベノミクスで景気は回復したが、金利は史上最低水準を更新して低下を続けた。

お金を借りたい人(需要)が増えれば金利が上がり、減れば金利が下がる。お金を借りたい人(需要)が増えても、それ以上にお金を貸したい人(供給)が増えれば、金利は下がる。

リーマン・ショック後の世界景気は米国を中心に改善しているが、回復は弱く、需要の回復増加分は海外工場の稼働率改善で十分足りるので、日本国内の設備を増強するほどでない。特に重厚長大産業の資金需要は下がり続けている。

一方、外国人観光客の増加等に伴う旅行関連設備の増強、2020年の東京オリンピックに向けてのインフラ整備は、国内の資金需要を増大させている。しかし、家電産業のリストラの動きや、低迷を続ける中国向け産業への慎重な態度から、全体としての資金需要は低調なままである。

日本の長期的な経済構造は巨大な資金を必要とする製造業から、巨大な資金を必要としないサービス業へと移行を続けており、その面でも資金需要は過去ほどには増大しないはず。

世界的にもバブル崩壊により株式よりも債券を選好する傾向が強まっており、株式から債券へと資金がシフトした結果、世界中の金利が急速に低下した。

世界中の投資資金の過半数は、株には投資しない、又は投資出来ない資金であり、その巨大な資金は金利が大幅に下がっても債券市場に滞留し続ける。

2016年1月29日に日本銀行がマイナス金利の導入を発表した。銀行に対し、手持ち資金を経済活動の活性化に資する事に使わずに、余剰資金を日本銀行に預けるなら、残高の一定割合に対しマイナス金利を適応するという強権発動に出たのだ。

マイナス金利は欧州では2年ほど前から導入されているが、市場の評価は欧州銀行株の大幅な下落となっている。

日本の銀行に対するインパクトは、今後の日本銀行の態度次第だが、現状では「▼7%~▼15%」の利益減少というアナリストが多い。現状のマイナス金利は「-0.1%」だが、「-1.0%」程度までを予想する元日本銀行関係者もおり、そうなれば、銀行収益に与える悪影響は拡大する。

日本銀行のマイナス金利導入後、欧州銀行の苦境が邦銀に再現するとの懸念により、日本でも銀行株の株価は大幅に下落した。

景気回復に自信が持てない事から、企業は利益の多くを、現預金と債権に投資しており、これも低金利の原因となっている。企業の投資は、「人・物・金」への集合体投資であり、投資判断は最小の投資で最大の利益を得るための経済計算に依存する。

企業は慈善団体ではないのだから、日本に投資を呼び込むには、他国に比して有利な経済環境を整備する必要がある。そのためには、法人税の低下と、それを相殺する消費税の増加という世界の流れに合わせる事と、日本流に固執せずに世界標準に合わせる規制緩和が必須である。

<利上げについて>
物価上昇が発生していなくとも、中央銀行が利上げをする時に、それを正当化する根拠は二つある。

①金利の正常化
 =異常事態の収束宣言的な位置付け
②数四半期後に景気が過熱してインフレが高進する
 =予防措置的な位置づけ

2015年来、正常化に対する疑念が呈されている。1980年代以降、景気サイクルの高さと深さは、「より低く&より浅く」という傾向が続いている。経済のvolatilityの低下は継続しており、以前の景気サイクルでは正当であった「利上げタイミング、利上げペース、利上げの幅」では「早期過ぎる、急ぎ過ぎる、大き過ぎる」という不適当な措置になって持続的な経済成長を阻害してしまう。

2つのバブル(リーマンショック前のバブルと、中国4兆元経済対策バブル)が連続して崩壊した後の景気回復局面では、金融機関の体力が弱まっており、導入された厳しい金融規制により金融機関が果たすべきリスク・テイク能力が制限されている。

こうした環境下では低レベルの経済成長しか起こらないので、利上げは制限的に実施されるべきであるし、現状では不要である。「世界は以前とは異なる「新秩序=“New Normal”」になっていると主張される。ローレンス・サマーズ教授等が主張する「New Normal論」だ。

「利上げしなければ、数四半期後に景気が過熱してインフレが高進する」から予防的に今から利上げする。これは将来判断であるが、景気回復が良好な米国ですら、2015年12月におけるFRBの判断と2016年3月における判断を比較すれば「利上げが必要な程には米国経済は強くない」という方向に判断が下方修正された。利上げの回数予想も「年4回の利上げ→2回」に下方修正されている。

米国や中国の動向に大きな影響を受ける日本経済に関しても、経済の見通しは下方修正され、その修正幅はより大きい。

資源エネルギー価格の暴落で苦境に陥った「ロシア、ブラジル、ベネズエラ、メキシコ」は通貨が大幅に下落する等、投資家を懸念させており、中国経済も以前ほどの力強さは見られない。

新興国経済が立ち直るまでは利上げは極力回避すべきである。特に、世界第二位のGDPである中国経済の不振は先進国経済をデフレ化させるリスクがある、中国は大き過ぎて潰せない(China is “Too Big to Fail”)と認識されている。

<現在の状況>
2016年2月と2016年4月のG20を通じて、世界経済に関するコンセンサス的な考え方は、次の2項目に集約される

①2016年2月の上海G20会合で上記の新興国経済への懸念が共有された。
⇒新興国自身の自助努力だけでは無理なので、先進国が手助けすべき

②新興国経済に対する悪影響を緩和する必要がある。特に借り換え時の資金調達を助けるために、ドル高と米国金利上昇を回避すべきだ

以上のような様々な状況を総合的に判断すれば、2016年の利上げは非常に制限的に実施されると考えられる。むしろ金融緩和が進められる可能性が高いだろう。

1990年代から加速したグローバリゼーションは、人・物・金の最適調達(=グローバル調達)、特に生産拠点の配置を大きく変えた。各種資源をグローバルに調達する企業とグローバルに調達しない企業では、人・物・金の資源の最適調達力で差がつく事が明白。グローバル調達は生き残りのために必須であり、今後も進展すると予想される。

工場の海外流出によって、先進国内では調達される資源量が以前よりも減少するので、インフレが起こり難くなる。工場の進出先(=新興国)で調達するようになった資源(特に、人・物)は、先進国では余剰傾向が強まり、価格は低下する。

一方、新興国内では以前よりも調達される人や物の量が増加するので、インフレが起こり易くなる。

自動車産業に代表されるような雇用吸収力が大きく、将来的に輸出(=外貨の獲得)が期待出来る産業は、新興国が税金等の各種恩恵措置を講じて、工場の誘致を行う。さらに輸出企業に対して「消費地生産=工場と技術の移転」を要求するので、日本の自動車産業の工場の海外移転は終わらないだろう。

外国企業の製造拠点が新興国に進出するためには、新興国内で電気、ガス、水道、空港、港湾、道路、教育(英語が話せる労働者、文字が読める労働者が必要)等の多岐にわたる分野への巨額投資(=インフラ投資)が実施される必要がある。

しかし、新興国政府には、上記のような大規模インフラを整備するための資金が無い。その資金は先進国から「新興国投資」という形で、新興国へと流入する。先進国の余剰資金が高いリターンを求めるリスク・マネーとして新興国へ流れ込む。

この資金の流れは、経済発展段階に付随する資金需給の構造的な変化(=先進国の資金余剰&新興国の資金不足)から見れば、「正常な資金の流れ」である。

グローバル調達(=製造拠点の新興国シフト)は、新興国へのリスク・マネーの流入があるから正常に機能する。

リスク・マネーの大部分は民間の資金だ。政府の資金は損得を度外視できるが、民間資金は損得に敏感で、変調があれば即時に逃げ出してしまう。

新興国・資源エネルギー・重厚長大産業といったバブルが崩壊した後に露呈したのは、「過剰な生産設備、過剰な借金」という問題であり、バブル期に急増した需要は消えてしまった。

リスク・マネーは、先進国内の債券市場に流れ込んで滞留している。低金利では儲けなど無いが、リスク回避的になっている。

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重圧を感じている

明日から会社という事で、精神的に重圧を感じている。

守るべきルールやら時限があり、その通りに行動しなくてはならない。一方では、そうした規約に頼っている自分が存在していて、色々な事を考えたり決断したくないのだと思う。

毎日、何時に起きて、何を着て、どこに行って、何を食べて、ETCを決めなくてはならない事は大変な苦痛だ。

数年の内には、そうした状況から脱却して自立したいと思っているけれど、そこに至るまでの道筋が見えていない。

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独立して自営業を営むための最大の障壁が、こうした面倒臭さだと思っていて、将来への危機感だけでは足りない。何か前向きな面白さがないものかと思っている。

会社内では、50代以上の社員向けの独立講習制度がある。自力で同様の学習をする事も出来るはずだけれどやっていない。

同じ事を同じように考えている。

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