今日、考えていた事が無くなった

色々な事を考えていたけど、考えていた事が無くなった。

なんだか疲れていると思う。

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それは神に似ている

現状の大問題について。

職場の同僚から、何故、文字の読み間違いが多いのか聞かれる?同じような失敗が多い事についても説明して欲しいそうだ。

来週、どこかの時点で説明する事になる。自分でも理解出来ない問題を説明しなくてはならない。

まず、障害者手帳と僕のWAIS-Ⅲによる検査の結果を見せる事になると思う。完成、組合の数値が有意に低い。通常値の半分以下である。それが意味する事は、視覚情報と長期記憶の照合困難であり、部分―全体関係の理解が苦手な傾向だ。つまり、経験から学び難く、読字が苦手だ。想像力の弱さとは、計画を立案する力の弱さでもある。

対策としては、職場で推奨されている手順書、チェックリストの活用である。

多分、上記の説明は間違っている。間違っている前提で説明しなくてはならない。僕の説明は、納得感を与えるものではない。「自分」の存在を否定しなくては理解出来ないからだ。

それは神に似ている。

以下は、幾度も書いた話。

発達障害について話すと、大きく拒絶反応を示す人間が多い。それは、僕を責める事で問題が解決しない事を意味するからだ。

発達障害について被害を受けている人達の大まかな傾向として、学ぶ事を思いつかない事があると感じる。何故か、経験的に正しい方法に執着する。無自覚的に「自分」の存在を前提に思考している。

それは神に似ている。

幾度か書いた話だけれど、職場の発達障害者に悩むとする人間がインターネットの掲示板に投稿した文書を読んだ事がある。定時になると、そのまま帰宅し仕事の幅を広げようとしない。そこで職場の人間で発達障害者を無視する事にする。そうする事で危機意識を持たせ、反省を促そうとする。ところが、無視する事で苦痛を与えても発達障害者の行動は少しも改善されない。そこで、一挙手一投足を監視し確認しなくてはならないと思う所で文章は終了する。

読んだ感想として、何故、専門機関に相談するなり、関連する本を参考にしないのかが不思議だった。本人と話し合う事もせず、先入観だけで物事を進める。意見を近似的に表現すると、次のようになる。重度のアルコール中毒者がいる。アルコール中毒を治療するために苦痛を与えるが少しも改善されない。そこで、当人の行動を監視し確認する。それでは、何も改善されないと思う。

思想の前提にあるのは、「自分」の存在だと思う。

僕の場合、子供の時から、次のような事を言われ続けた。「どうして、そんな変な話し方なの?」、「どうして、そんな変な歩き方なの?」、「どうして、そんなに気持ち悪いの?」

まず、常識や標準がある。そこから外れるからには意図がある。意図を持つのは「自分」だ。だから「自分」である僕に質問すれば、回答を得る事が出来るし、改善する事も出来ると考える。痴呆症の患者やインフルエンザを罹患した人間に同じ行為をする事を考えれば、不毛性が伝わるだろうか?

それは神に似ている。

発達障害の話をした人間は、拒絶反応を示す。自らが関連する本を読み、有識者の話を聞き、専門機関に相談する事が出来るとは思わない。何故か、僕を追求し、僕に解決策を委ねる。何も出来ない無力な人間でいたがる。

僕を凝視して間違いを探そうとするし、嘘偽りを見抜こうとして糾弾する。責め立てた事により達成感を獲得し、そこで思考は停止する。

それは神に似ている。

かつて、気候変動や世界の帰し方行く末、etcは神の領域と考えられた。雷神、風神の存在を本当に信じていたらしい。雷雨が気温、気圧、湿度の変化等によって発生する事を知らせても、次のように反応したと思う。

「惑星の運行によって季節が変動される事は分かりました。でも、神々の意図によって季節が変わる場合はどうなんですか」

現代では、次のような言葉になる。

「発達障害が原因で、失敗する事は分かりました。でも、性格が原因で同じような事が起こりますよね」

「性格」も「心」も「自分」も実在しない。

それらは、道徳規範と結び付いた実に厄介な妄想だ。

「発達障害が原因で出来ないとなると、自分は発達障害者だから出来ないと言って言い訳をしてしまう」

それは、次の言葉と同意だ。

「インフルエンザが原因で体調が悪いとなると、自分はインフルエンザだから体調が悪いと言い訳をしてしまう」

実際には、努力や自己反省をしている人間は存在しないのだと思う。手に負えない問題だからこそ、自分の存在が妄信され、何かをしたつもりになる事が求められたと考える。

自分自身や他人を責め立てる事で達成感を獲得し、何かをしたつもりになる。それが病巣であると考える。現実には、周囲と協力しなければならないし、情報を獲得し、必要ならば諦めなければならない。

自分が否定される事は、僕が生きている内は無いかもしれない。ともかく、来週の話し合いに備える。それ以外の方法を僕は知らない。

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疲れた

色々と疲れる一日だった。

続きは明日やる。

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もうすぐ今年が終わる

何も無いようで、様々な事がある一年だった。

来年も同じようにはいかないだろう。

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発達障害は超自然的?

「バグる脳」(ディーン・ブオノマーノ著)の第8章「超自然的なものを信じる」から。

超自然的な存在を信じる人間の特性は自然に生じる。宗教の基盤は、超自然的存在である。超自然的存在を信じると公言し、授けられた道徳規範を順守する事で承認を得る。

宗教は認知能力が発達した事による副産物なのかもしれない。行為者を感知するシステムが脳にある。動物の感情は死後も残ると幼い子供は自然に思い込む。

ほとんどの宗教において、帰属集団における利他主義が尊重される。同時に、部外者への戦いも推奨される。集団内では慈悲深く、集団間では非情であれと説く教えは集団選択の下では理に適っている。超自然的存在が自分の味方であるという革新や集団内の一体感が、他集団との争いを優位に進める。

同時に、超自然を信じる特性は好奇心に伴う時間と労力の無駄を省く。自らの手に負えない疑問を考える事は危険だ。問題を「自然現象」と「超自然現象」に分類出来る脳の持ち主ならば、認知技能を解決可能な自然現象に集中させ、理解出来ない「超自然現象」を変えようとは思わない。達成可能な課題を見分ける能力は重要だ。

超自然的存在は、手に負えない疑問を考えない事に役立つ。生物が誕生した原因は、神の創造によるものとする。創造主たる神を創造した存在を、人間の知は想定しない。超自然的存在を行為者として認定した時点で思考は停止する。

そして、人間は超自然的存在を信じない能力も持っている。直観的には超自然的説明が必要と思える事象について、後天的に獲得した知識を通して唯物論的説明を受け入れる事が出来る。

宗教は、以下のように進歩したのかもしれない。

第一段階:
人類の大脳皮質が拡張し出した頃、扱い易い疑問と扱い難い疑問を分類する性向が生まれる。思考資源の優先順位を付ける。扱い易い疑問を「自然現象」、扱い難い事象を「超自然現象」に分ける能力は、自らの問題解決能力を有効に機能させる事に役立った。

第二段階:
超自然的存在を信じる遺伝子が定着していき、協力や利他主義を促す宗教の基盤となる。超自然的存在は、道徳規範を守らせる存在であり、利他行為への報酬や利己主義への罰を齎すものとなる。そのような超自然的存在を作り出す遺伝子を持つ集団が、集団間の闘争で優位に立つため、次第に同じような超自然的存在を信じる集団が生き残っていく。

第三段階:
農耕が始まって以来、拡大を続ける集団を組織化し管理するため、近代的な宗教が利用される。近代宗教が多くの側面を持つのは、利用する人間の認知能力が複雑だからだ。

*************

おそらく第四段階以降がある。全く新しい宗教が誕生するはずだ。

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スイスフランとコインパーキングとタイムチケット

①スイスフランについて
雑誌やブログ、Webサイト、掲示板等で、スイスフランに関する話題が多く出ている。儲ける機会なのだそうだ。2014年11月30日に行われる国民投票で、金準備に関する法案が否決されるという見通し。

以下は、Webサイトからのコピペ。

<背景>
2011年9月に、スイス政府はスイスフラン高対策のために1ユーロ = 1.2スイスフラン以上のスイスフラン高を許容しない政策を発動。1ユーロ = 1.2スイスフラン以上にスイスフランが高騰した場合、スイス国立銀行によるスイスフラン売りが行われる事となる。以来、スイス国立銀行による通貨介入を警戒して、1ユーロ = 1.2スイスフラン以上にはスイスフランは値上がらない状態が継続している。
介入の資金源として、スイス国立銀行が保有している金を売却する話があり、金売却に反対するスイス内の勢力が、スイス国立銀行の金売却禁止と外貨準備金に占める金の割合を最低20%とする法案を起案し、2014年11月30日に法案の国民投票が行われる。

<法案>
スイス国立銀行の金準備積み増しを義務付ける法案:
 ①スイス国立銀行は、国外に保管している金を、国内に持ち帰る
 ②スイス国立銀行は、外貨準備の20%を金とする
 ③スイス国立銀行は、金の売却を行わない事とする

投票者の半数以上が法案に賛成し、且つ、スイス26州の半分以上で法案が賛成されれば、法案は可決される。

<影響>
スイスの外貨準備は約5500億ドル程度?その内、ユーロが45%、ドルが30%、金は8%程度。法案が可決された場合、5年以内に金の比率を20%にするため、現在の約440億ドル?の金準備が約1100億ドルの金準備となる?7兆円~8兆円程度?の金を購入しなくてはならない。

⇒外貨準備の20%を金にしなくてはならない。スイス国立銀行がスイスフラン売り・ユーロ買いの通貨介入を実施した場合、ユーロを買った分だけ外貨準備が増加し、外貨準備に占める金の20%の比率を維持するためには追加で金を購入しなくてはならない。通貨介入の費用が増加する。

⇒法案が可決した場合、スイス国立銀行によるスイスフラン売りの通貨介入が困難になるという見方からスイスフランが値上がりしている。

<注目ポイント>
あらゆる雑誌、ブログ、Webサイト、掲示板でスイスフランを売るべきだとしている。スイスにて事前に行われたアンケートや、法案が可決された場合の影響を考えると、法案は否決される可能性が高い。仮に可決されても、スイス政府は何らかのスイスフラン高対策を打ち出すと予想されるため、2014年12月に入ればスイスフランは安くなるという見方だ。
問題は、多くの市場参加者がそのように考えているという事。多くの人間がスイスフランは2014年12月初頭に下落すると考えてポジジョンを構築している。そうした状況が何を引き起こすのかが注目すべきポイントだと思う。

***************

②コインパーキング

以下のブログを見つけた。

http://ameblo.jp/ps-guide/

コインパーキングの経営をしているそうだ。3000万円程度の初期投資で出来るのならば、外貨か株式を処分すれば可能だ。うーん。

以下の手順を踏むのかな。
 ・駐車場にする土地を探し購入する
 ・駐車場化するための設備を購入する
 ・業者に駐車場化するための工事を依頼する
 ・運営管理する体制を構築する

完全に独学で物事を始める事が難しいと思っていたら、以下のWebサイトを見つけた。

https://www.timeticket.jp/

アドバイスをしてくれる人間を探してみようかな。

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リバース・イノベーション

読んだ本の感想。

著者:ビジャイ・ゴビンダラジャン + クリス・トリンブル
2012年9月27日 第1刷発行。



第1部 リバース・イノベーションへの旅
第1章 未来は自国から遠く離れた所にある
リバース・イノベーション:
途上国で始まったイノベーションが、富裕国に逆流する事。途上国市場の需要を見定めて必要な商品を考えるマーケットバック方式。

グローカリゼーション:
富裕国の顧客向けに開発された製品に僅かな修正を加え、低価格モデルとして新興国市場を開拓する戦略。自国向け商品を持ち込み、大きな市場に到達させるプロダクト・アウト方式。

富裕国と途上国ではビジネス上の課題が全く違う。富裕国の商品が、そのまま途上国で効果を出す事は無い。マイクロ消費者のいるメガ市場だ。2010年のGDPでは中国は2位、インドが4位だが、一人当たりGDPでは中国は94位、インドは128位である。貧困国のGDPは、世界のGDPの約半分の35兆ドル程度。21世紀前半の数十年間で、世界のGDP成長率の少なくとも2/3を貧困国が占める。リバース・イノベーションによる開拓が望まれる。

第2章 リバース・イノベーションの五つの道
富裕国と貧困国の間にある以下の五つのギャップ。

①性能
富裕国:性能が高い製品を求める。
貧困国:超割安でそこそこ良い性能の製品を求める。

②インフラ
富裕国:インフラが広範に行き届いている。
貧困国:インフラは開発途上。

途上国では、インフラへの需要があり、既存のインフラとの互換性を考慮しない革新的な技術を採用可能。モバイル・バンキングや遠隔地医療等、貧困国が一足飛びに革新的なインフラを採用した例がある。

③持続可能性
世界中で約60億人いる貧困者が環境負荷の高い方法で生産・消費を行う事は現実的で無い。経済成長を持続させるためには、持続可能な次世代技術を柱とする必要がある。

④規制
富裕国:過去の経済環境、文化的・法的な伝統によって
     規制システムが整備されている。
貧困国:規制による影響を受けない。

⇒貧困国の方が、複雑で時代遅れな規制に束縛されない分、イノベーションを進展させる事が出来る。

⑤好み
各国で味覚や好みに違いがある。貧困国特有の食材を使用して、新商品を開発出来る可能性。ペプシコは、インドでのレンズ豆を取り入れたスナック菓子を開発した。

リバース・イノベーションが富裕国に受け入れられるには、以下の2つのルートがある。

①取り残された市場
市場規模が小さくてイノベーション投資を正当化出来なかった市場。ニューヨーク市のマイクロファイナンスや、低価格自動車等が貧困国から富裕国にイノベーションが逆流した例である。

②主流市場
途上国で新製品が生まれてから、富裕国で堅調な需要が生じる。従来品と競合出来るまで、性能を向上させる。小型で超軽量のノートパソコンであるネットブックは、2006年に非営利組織OLPCが貧困国向けに作ろうとした低費用ノートパソコンが基になっている。

第3章 マインドセットを転換する
支配的論理:
企業の主要な意思決定者の考え方を支配する様々な正統性。広く共有され、過去の経験に根差している。成功を齎したと思われる行動を繰り返したくなる。

以下の思考レベル。レベル5に達する事が理想である。

レベル1:重要なのは富裕国であり、貧困国に価値は無い
レベル2:貧困国では、経済ピラミッドの最上位に商品を販売する
レベル3:貧困国の需要に対応するために既存の商品を変更する
レベル4:貧困国の需要に対応するために新商品を設計する
レベル5:ローカルよりもグローバルが問題

レベル3は、グローカリゼーションであり、グローバルな規模とローカルな対応の中間で妥協するため、自国向け商品をローカル市場向けにカスタマイズして流通させようとする。この思想は、富裕国同士のビジネスでは有効である。

レベル4では、以下の問いに答える必要がある。
 ・ターゲット顧客は誰か
 ・顧客にどのような価値を届けるか
 ・価値を届けるために用いるバリューチェーンの構造

レベル5の思考は、何もしない危険を認識している。貧困国でのイノベーションが既存企業を破滅させる可能性。

以下は、リバース・イノベーションを起こすためにCEOが取る3ステップ。CEOが率先して働き掛け、全社を通じて強調的に、少しずつ変化を起こす。

①組織の重心を新興国市場に移す
 ・重要な意思決定者を配置する
 ・監督するポストを新設し、個別の損益計算書で業績を測定
 ・新興国市場で研究開発費を増やす
 ・低費用の実験を奨励する
②新興国市場の知識と専門性を深める
 ・取締役会の人員構成を変え、
  新興国市場で経験を積んだ人材を加える
 ・社員に途上国で複数年の駐在経験を積ませる
 ・経営幹部に、貧困国で短期間の集中研修を受けさせる
 ・富裕国と途上国の経営幹部間の繋がりを強める
 ・途上国で幹部向け教育プログラムを行う
③個人として明確で象徴的な行動をする事で雰囲気を変える
 人々は、見えない物やCEOが言わない事を信じない。

第4章 マネジメント・モデルを変えよ
特定のリバース・イノベーションに取り組むためには、プロジェクト・チームが社内の小さな組織単位として、直ちに行動面変化を引き起こす必要がある。

リバース・イノベーションのための特別な組織単位を「ローカル・グロース・チーム(LGT)」と呼ぶ。以下の3つの基本原則。

①白紙の状態で、独自の支配的論理を持った組織を設計する
LGTには、社内外から新興国市場の需要を理解出来る人間を参加させなければならない。外部人材が支配的論理をリセットする。
②グローバル組織の資源を活用出来るようにする
親会社の技術、ブランド、拠点、流通や供給のネットワーク、ETCを活用する事で、ローカルな競合企業より優位となる。
③統制の取れた方法で実験を行う
以下のような道の事柄を解明する。テストを繰り返し学習する。LGTのリーダーは、計画に対する結果で無く、学習について説明責任を負う。不確実性の高い状況で短期的な計画の実行や財務指標の値について説明責任を負う事は現実的で無い。
 ・市場規模
 ・望ましい価格帯
 ・顧客は革命的な商品を好むか
 ・競争相手の種類、参入時期、参入姿勢
 ・適切な商品を設計可能か
 ・適切な費用で商品を製造可能か

第2部 リバース・イノベーションの挑戦者たち
第5章 中国で小さな敵に翻弄されたロジテック
米国を本拠地とするコンピュータ周辺機器のロジテックが、ワイヤレス・マウスで戦略転換した話。2008年後半に、ラプーという中国企業が、中国で勢力を伸ばした事を参考にする。15ドルの低価格(ロジテックは50ドル)で、中国市場の実態に合った以下の特性。
①遮断性
中国の都市部の人口密度は高く、他のワイヤレス・マウスの信号で妨害されない遮断性が必要。
②範囲
中国ではケーブルテレビよりも無料のインターネット動画が好まれる。テレビのリモコンとしてワイヤレス・マウスを使用するのは十分な範囲が必要。

ロジテックは、2010年に中国で発売した商品を欧米で発売し、一年以内に450万個を売り上げた。

第6章 P&Gらしからぬ手法で新興国を攻略する
P&Gがメキシコで生理用品を発売した話。漏れ防止力と吸収力が品質の標準的指標であったが、メキシコには以下の需要があった。
①皮膚に優しい
長時間の通勤、衛生的なトイレ不足、プライバシーが守られない等の理由により、長時間ナプキンをつける事が多い。匂いの遮断や皮膚の不快感防止のために柔軟な性質の生理用品が好まれる。
②自然素材
科学物質よりも自然素材が好まれる。

P&Gは、新製品「ナチュレラ」をメキシコで販売する事となる。

第7章 EMCのリバース・イノベーター育成戦略
データストレージと情報管理ハードウェアのベンダであるEMCの話。イノベーターで構成されたグローバル部隊を組織している。
・イノベーターを新興国市場に配置し、地元の顧客の問題解決を
 する権限を与える
・イノベーターが地域資源を利用出来るようにする
・イノベーターを企業が持つ資源と結び付ける。

例えば、中国には以下の要因でハードディスクの需要がある。
①ケーブルテレビのインフラが整備されていない
ダウンロードされたコンテンツを視聴する事が多い。
②プライバシーを重視する
共用のWebサイト等で情報を共有する事を嫌う国民性

⇒個人情報共有を懸念する風潮は、米国等でも広まる可能性がある。中国で技術を構築し、米国に輸入する可能性。

第8章 ディアのプライドを捨てた雪辱戦
農機具メーカー ディアのインド市場攻略の話。
インドには、以下の需要があった。

①価格
インドの農家は比較的貧しく、金属製の機具の方が長持ちしそうで好まれる。
②サイズ
農地が小さいため、必要以上に大きなトラクターは好まれない。
③使用頻度
米国のトラクターは、年間150時間以上使用する事は一般的に無いが、インドではその10倍以上の使用時間となる可能性がある。
④多様性
インドでは、耕作等以外に運搬等にもトラクターを使用する。
⑤信頼性
5年は故障無し、15年程度の製品寿命。富裕国の要求はさらに多く、ディアの製品は過剰設計になっていた。

ディアは、2010年に新製品クリシュを発売した。他の新興国市場でもクリシュの製品開発モデルを適用している。

第9章 ハーマンが挑んだ技術重視の企業文化の壁
車のコンソール内に格納するGPS、音楽、ビデオを一体化したインダッシュシステムを開発するハーマンの話。高級セグメントでの市場シェアは高いが、家庭向け、業務用が弱かった。
ハーマンで確立されていたアプローチは、斬新的な改良に向いた分業体制だった。最初に技術を分離し、各技術をさらに要素に細分化して下位チームに割り振る。担当範囲を超えた仕事を要求されず、他チームの仕事を知る事が無い。

オープンソースを使用しない硬直的な体制を問題視し、2008年からインドと中国を中心にチームを立ち上げる。スクラムという管理手法。各プロジェクトを2週間~4週間で期限を切ったスプリントに分解し、タスクを分解する。最終期限を見据えるのでなく、週次で目標を与え、イノベーションの鍵となる頻繁なフィードバックと学習が可能になる。

第10章 インドで生まれて世界に広がった
     GEヘルスケアの携帯型心電計

インドでは、不安定な電力供給、設置場所の制約、暑さや埃等により、富裕国向けの心電計が普及しなかった。そうした点を改めて2007年に携帯型心電計MAC400を発売する。それは欧州の個人開業医の需要に適合し、売上構成の約半分を欧州が占めるようになる。

⇒新興国向けに開発した商品が、富裕国で新市場を開拓する。

第11章 新製品提案の固定観念を変えたペプシコ
スナック菓子を販売するペプシコの話。従来は、米国向け製品を開発し、それと似た商品を世界中で販売していたが戦略を転換する。インドのレンズ豆のように新興国で愛好されてきた食材を探し、スナック菓子の新しい方向性を探す。

クルクレと呼ばれるレンズ豆と米を使ったスナック菓子を参考に、アライヴァというスナック菓子を開発。小麦とレンズ豆を原料にして、揚げるのでなく焼き上げる。

第12章 先進国に一石を投じるパートナーズ・イン・ヘルスの
     医療モデル

PACTプログラムの実践について。医薬品で無く生活全般に渡る治療を行う。資源の乏しい途上国で考案された革新的な健康管理手法。各患者に、同伴者として地域保健従事者を付けて、患者の生活を理解して治療の障害を取り除く。

終章 必要なのは行動すること
以下の重要ポイントに沿ったシナリオ。

<戦略レベル>
①新興国市場の成長を掴むには、単なる輸出でなく、
 イノベーションに取り組まなくてはならない
②新興国市場のイノベーションを他の貧困国、
 富裕国の取り残された市場、富裕国の主流市場へ移転する
③新興国の巨人を自社のレーダーで補足し続ける

<グローバル組織レベル>
④人材、権限、資金を成長している途上国に移す
⑤リバース・イノベーションのマインドセットを全社的に培う。
 海外駐在、集中訓練、新興国での企業イベント、
 創造的な経営陣の登用、明確なCEOの行動等
⑥新興国ではグローバルとは別の独自の損益計算書を作成し、
 成長性に関する指標を重視した業績評価を別途設ける

<プロジェクト・レベル>
⑦ローカル・グロース・チーム(LGT)に権限を移譲する。
 LGTは創設されたばかりの企業のように振る舞う
⑧LGTが自社の経営資源を活用出来るようにする
⑨リバース・イノベーションの取り組みを実験として、
 迅速に重要な未知の事柄を解明する

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ミスをしない人間はいない

読んだ本の感想。

芳賀繁著。2001年12月4日 第1刷発行。



以下は、著者のホームページへのリンク。

http://www2.rikkyo.ac.jp/~haga/

人間のミス、間違いを以下の3つに分ける。

①アクション・スリップ
動作の実行段階の失敗。やろうとした事は正しいが、動作が出来なかった。
<原因>
慣れた動作は、半自動的に行われる。自動的動作のプログラムを「アクション・スキーマ」と呼ぶ。パターン化された認知や動作の纏まり。
以下のようにスリップを分類する。
 (1)意図しないスキーマの起動
   エレベータで目的の階ではなく、普段降りている階で
   降りる等。習慣的動作を実施してしまう。
 (2)妨害で混乱
   動作の流れの途中で妨害が入ると、注意の確認に失敗する。
 (3)意図の見失い
   冷蔵庫を開けてから、何を出そうとしたか忘れる等(ラプス)。
 (4)取り違え
   判子と口紅を間違える等。動作を実行する時の注意不足。
 (5)スキーマの混線
   初めのスキーマが同じ複数のスキーマが有る場合、途中から
   別のスキーマに乗り換えてしまう事がある。
 (6)無意識的モニターの狂い
   スキーマ実行中には、過程の進行を確認する
   無意識的モニターが作動するが、カウンターが
   誤作動した場合、動作の省略、繰り返し、逆転が発生する。

スリップには、注意型(スキーマの実行途中で経過を意識的に確認する事が苦手)と記憶型(行動開始時や行動途中で記憶システムとの情報交換に失敗しがち)の2種類があるとしている。

②ミステイク
動作の計画段階、認識、判断における失敗。やろうとした事が間違っていた。
人間は常に不十分な情報から全体を推測し、過去の経験や知識から情報を予測する。

③違反
以下は、違反の理由?
 (1)ルールを知らない
 (2)ルールを理解していない
 (3)ルールに納得していない
 (4)皆も守っていない
 (5)守らなくとも罰せられない

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性欲の科学

読んだ本の感想。

著者:オギ・オーガス、サイ・ガダム、2012年2月20日 初版発行。



人間をインターネット上の履歴から洞察する。従来の行動科学には、サンプルが偏っているという問題があった。ブリティッシュコロンビア大学 ジョーゼフ・ハインリックの研究論文によると、2003年~2007年に行われた心理学実験の被験者集団の96%に偏りがあったという。世界人口の88%は、そうした偏りのある集団に属していない。

インターネットは、世界各国の10億人以上の人々の活動を記録しており、人間の基本的な行動を見直す事が出来る。

第1章 大まじめにオンラインポルノを研究する
     ―性科学と「セクシュアル・キュー」

電磁波物理学と性科学は、1886年に同時に両方ともドイツ人によって生み出されたが、科学的なデータを集める容易性によって差がついた。性活動に関する情報を収集する事は困難である。

インターネットは、性に関する情報を取得出来る巨大な装置である。1991年に米国で出版されるアダルト雑誌は90誌だったが、1997年には900ものポルノサイトが出来ていた。2011年現在?では250万ものアダルトサイトがある。

著者は、以下の情報源を活用している。

①ドッグパイル
主要検索エンジンの検索結果を纏めて表示するメタ検索エンジン。著者は、2009年7月~2010年7月に入力された検索語句4億を収拾した。その内の5500万は、エロチックコンテンツを探すためのものだった。それは約200万人の性的興味を表す。
②AOL
2006年にAOLは、65万7426人分の検索履歴を含むデータセットを公開した。2006年1月1日~2006年3月31日の検索語句が含まれ、個人の検索履歴を調査可能。個人の嗜好を調査出来る。
③その他
インターネット上の官能小説・ロマンス小説の傾向、Webサイトのアクセス量、有料ポルノの入会状況、ポルノ動画のダウンロード情報、エロチックサイトの傾向、オンライン求人広告に投稿された500万件のセックスの募集内容等。

5500万の検索語句の80%は、20項目の興味の対象に収まった。さらに90%は上位35項目に収まる。インターネット上では、男性は映像を好み、女性は物語を好む傾向があった。

著者は、性嗜好を限られた数のキュー(手掛かり、反応を引き起こす切っ掛け)によって分類出来るとしている?

第2章 熟女人気と体のパーツの好みに関する考察
     ―男の「目」を惹きつけるキュー

人気有料アダルトサイトの訪問者の75%は男性である。しかし、決済代行会社CCビルによると、アダルトサイトの会員の内、女性名のクレジットカードで会員登録している人間は2%である。

男性は「見る」事に高い意欲を持つために、ポルノに課金する?

男性に最も影響するキューは年齢だ。性的検索語句で最も多く使用されるのは年齢を表す言葉だ。そして「若さ」だけが高く評価される訳でない。ドッグパイルの性的検索語句では、10代が断トツで最も検索されるが、次は50代、40代である。35歳~50歳のポルノをMILFものと呼ぶ。ポルノハブの性的検索では「ママ」が検索される事が多い。

teenとMILFの両方が好きな男性も多く、MILFを検索した男性の1/4はteenも検索している。GILF(セックスしたお婆ちゃん)を検索した人間の割合も同程度。GILFは英国とケニアで人気が高いらしい。女性をセックスから遠ざける傾向のあるケニアでは、祖父母と性に関する話をする事が多い?英国では全寮制の男子校で年配の寮母がいる事が関係している?反対に、ロシア、日本、欧州、インドの検索エンジンでは「teen」が断トツの検索対象一位である。

多くの性科学者が、女性の「ウエスト対ヒップ」の比率が男性を惹きつけるキューになると考えている。前帯状回という、大脳の報酬処理に関係する部位が活性化されるらしい。

近年、女性のバストが大きくなる現象が世界各地で発生している。性的検索語句で最も頻度が高い身体部位は乳房である。文化と歴史を超えて乳房は人気があるが、ヤノマミ族等の原住民族には乳房崇拝が見られないらしい。どの文化でも巨乳が好まれる。

また、様々な地域で女性の小さい足が好まれる。男性脳は、女性の足に反応するように作られている?性的検索語句では、足に関する語句は9万3885だったが、手に関する語句は5831だった。足専門のアダルトサイトは276あるが、手専門のアダルトサイトは1つ(Glove Mansion)だけらしい。足専門サイト閲覧者は、服従プレイ専門サイトにリンクを貼っている事が多い。

ペニスについては、5万人(18歳~50歳)を中心にした調査では、女性の15%はパートナーのペニスサイズに不満があったが、男性の45%はもっと大きなペニスを望んでいた。女性の9%は乳房を小さくしたいと思っているが、男性は0.2%しかペニスを小さくしたいと思わない。視認追跡装置を使用した実験では、男性には男性が写っている写真を見ると股間を確認する傾向があった。

第3章 お尻や乳房など体ばかりに注目するのはなぜか
     ―男性の性的欲望

動物の雄には、雌の体を物体として捉える傾向がある。雄鳥に作り物のトサカを見せると求愛行動を開始する。雄のチャクマヒヒに赤い尻を見せると発情する。
⇒雄は、雌の身体部位に着目する傾向がある?

男女の脳活動を比較すると、ポルノを見た時に男性の扁桃体と視床下部は女性よりも活性化する。視覚的刺激が男性を性的に興奮させる。

どの身体部位に興奮するようになるかは青年期に決定される?キンカチョウを使用した実験では、生後1年前後の数カ月で理想的な雌の姿が脳に焼きつけられるらしい。

巨乳や巨尻は、オーナメンテーション(装飾)と呼ばれる部位である。それは、将来的に出産出来る事を示す指標?女性のオーナメンテーションは「ガイノイド脂肪」と呼ばれる特殊な脂肪で出来ており、子育て期間中に消費される。

また、女性の活力や健康状態に反応するエストロゲン(女性ホルモン)は、足の骨の成長を抑制するため、足が小さい事は健康状態を測る指標かもしれない。

一定のキューによる刷り込みによって好みが形成される可能性。

第4章 セックスする前に脳が男を品定めする
     ―女性の性的欲望

バイアグラと同様に血管を拡張して血流を増加させる薬物を投与しても、女性を性的に興奮させる事は難しいらしい。男性の脳は末梢神経に作用するバイアグラ、シアリス、レビトラ等の薬物が引き起こす体の変化に反応するが、女性は違う。

カナダ クイーンズ大学メレディス・シバーズの実験:
女性の被験者にエロ写真を見せて、2通りの方法で興奮度を測定する。①本人から感想を聞く②膣壁の血流の変化を測定。
⇒女性の膣壁の血液量はエロ写真によって増加したが、感想を聞くと興奮していると言わない。意識的な興奮と無意識的な興奮が一致しない。
⇒同様の実験を男性で行うと、身体的な興奮と心理的な興奮が一致する。

女性を性的に興奮させる薬物を作るには脳を興奮させる必要があるらしい。女性脳は、男性の肉体的資質、社会性を品定めし、様々な情報を検討した上でセックスを認めるように出来ているのかもしれない。

以下は、「共感する女脳、システム化する男脳」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1533.html

①感情
自分と他人の感情を評価する前帯状皮質と島皮質は、意識的思考を司る大脳皮質に位置している。女性は、この2つの領域が男性より大きい。女性が性的刺激を処理している時は、前帯状皮質が反応して感情を抑制するらしい。
扁桃体については、女性は左の扁桃体を用いて感情を符号化し、男性は右の扁桃体を用いて感情を処理する。男性は、右の扁桃体と皮質の右半球を使用して全体像や要点の記憶力を高める。女性は、左の扁桃体と皮質の左半球を活性化させて些末的な詳細情報の記憶力を高める。男性がポルノを見ると右の扁桃体が活性化するが、女性がポルノを見ても活性化しない。女性はエロチックな話を読むと、左の扁桃体が活性化する。
②社交
女性は男性よりも意志疎通に多くの時間を費やすという。12歳~17歳を対象にした調査では、1日のメールの送受信件数は女性で平均80件、男性で平均30件。SNSのユーザー数も女性の方が多い。前頭葉の言語を司る領域は女性の方が大きく、大脳皮質の言語中枢と皮質下の報酬系を繋ぐ神経回路も女性の方が多い。男性の評判や社会的ステータス等の、他の女性が男性をどのように見るかを女性は気にする。
③文化
女性は、自分が属している社会のルールや考え方を気にする。女性向けのポルノサイトは政治的メッセージを伝えるサイトが多い。男性が心理メカニズムに影響されるのに対し、女性は社会規範や文化状況に影響される?文化認識機構は、前頭前皮質の中央部と下側、側頭皮質の中央部に集中している。道徳認識や社会的判断を担当する。DNA分析によると、人類の歴史を通じて女性の80%が子供を残すが、男性は40%である。男性は賭けに出なければ子孫を残せないが、女性は自分の文化に沿って安全策を選択した方が子孫を残す確率が高い?

男性は物体に執着し易いが、女性は感情的にフェチになる?

第5章 強くて支配的な大金持ちとちょいワルが好き
     ―女の「心」を捉えるキューその①ヒーロー

ロマンス小説を解析する。米国ロマンス協会のよると、2008年のロマンス小説の売上高は10億3700万ドルであり、7480万人がロマンス小説を読み、読者の90%は女性だという(米国とカナダで2008年にオンラインポルノにアクセスした人数は約1億人である)。
インターネットによって、あらゆる形態のロマンス小説(ファンフィクション等のパロディ、エロチックロマンス等)が広まっている。

ロマンス小説の共通点は、ヒーローが登場する事である。ハーレクインのロマンス小説1万5000冊に登場するヒーローの職業は、①医師②カウボーイ③支配者④王子⑤牧場主等である。
肉体労働者、役人、女性の職業だった職種(幼稚園の先生等)は登場しない。ステータス、信頼性、能力と関連性のある職業。女性は支配階層の頂点に憧れる。アルファ(群れの一位、自信満々で集団を守る意識)。社会的ステータスや支配階層を示す情報を認識するのは前頭前皮質の外側部であるらしい。ベータ(物腰が柔らかく、誠実で我慢強い)。ベータもロマンス小説に登場するが、圧倒的にアルファが好まれる。ヒーローが最初からアルファとして登場する小説は全体の半分で、ヒロインに出会って変化する傾向がある。強くて自分にだけ優しい男性を好む?

大金を所有している事は社会的優位に立っている事の証明である。裕福な貴族と結婚するロマンス小説は多い。ヒーローは有能である。ポルノで男性が好むのは、魅力的で無能な女性だが、女性の傾向は違う。

男性の夢想の世界では、ゴールはオルガスムスだが、ロマンス小説のハッピーエンドは長期的な恋愛関係である。ロマンス小説で続編が書かれる事は滅多にない。一方でポルノ作品は続編が多い。

第6章 自分の性的魅力で男たちを惹きつけたい
     ―女の「心」を捉えるキューその②ヒロイン

男性は欲望を自分の外に向ける。視野は狭く、視線は女性だけに向けられる。女性の視野は広く、外見も重視するが、人柄や資質も重視する。
ロマンス小説のヒーローの多くは強いエゴの持ち主で、自信過剰だったり、気取り過ぎたりする。ヒロインは、物語当初は自信が無い女性である事が多い。ヒーローがヒロインに魅かれる事で女性の自尊心が上昇する。ヒーローがヒロインへの愛を受容して、犠牲や行動を通じて女性への気持ちが本物である事を証明する。女性の性的夢想の半分は、男性を虜にする性的魅力を備えたいという願望である?

1970年代~1980年代のロマンス小説には、ヒロインがレイプされる物語が多い。女性向けレイプ物に登場する男性のほとんどが男前で魅力的なアルファだという。魅力的な男性に降伏する欲望?降伏願望は、中脳の作用によって生まれる?

男性の人気も、女性の心を捉えるキューである。既に選ばれている男性は、承認のお墨付きである。男性の場合、競合する相手の存在を喜ばない。女性は皆に愛される事がキューだと思うが、男性は敵を打ち負かす事を重視する。

男性の傾向:
orのパワー。性的欲望を機能させるキューは一つで良い。性的興奮に苦労しないが柔軟性が無い。急なセックスの機会を活かす。恋愛とセックスが区別される。青年期に刷り込まれた対象以外は危険と思う?

女性の傾向:
andのパワー。複数の基準を満たす事で性的欲望が機能する。性的興奮に苦労するが柔軟性が有る。衝動的なセックスを防ぐ。恋愛とセックスは同じ。

⇒男性は、性的刷り込みによってキューが特定の対象に向かう事により、子供が出来るという報酬が得られるセックスだけに目を向けるのかもしれない。

男性には性的興奮にどうしても欠かせないキューがある事が多く、フェチは男性に圧倒的に多い。一方で、女性の多くは性的興奮に欠かせない要因が特に決まっていない。格好良くて頭の良いアルファの男性が情熱を示しても、その男が金に困っていれば女性の目に適わない?

第7章 ストレートの男と違うところは3つだけ
     ―ゲイの男を惹きつけるキュー

ゲイの男性も、ストレートの男性と同様の傾向がある。以下の特徴。

①ストレートの男性を好む
ゲイの男性はストレートの男性を好む傾向がある?ゲイ関係の性的検索語句のに二位は「ストレート」である(一位はteen)。肉体面だけでなく内面も男らしい男性に惹かれる傾向?

③服従的なウケが多い
米国の各主要都市のクレイグズリストの「男性を求める男性」のカテゴリーに投稿された求人広告190万件を分析すると、求人広告の65%が、ウケがタチを求めているものである。一般的に、ストレートの男性は支配する事に性的興奮を覚えるが、ゲイの男性は服従する事を好む?

③身体面の特徴
ゲイの男性のペニスの平均は、ストレートの男性より1㎝長いという調査結果がある。

⇒上記①~③を説明出来るのは「胎児ホルモン」である。
アンドロゲン(男性ホルモン)とエストロゲン(女性ホルモン)が脳活動を操作する。妊娠中期(5ヵ月~7ヵ月)に性ホルモンが作用して、胎児の細胞はペニスや卵巣を形成し始める。
男性ホルモンの一種であるテストステロンの過多が最終的にゲイの原因となる?男性ホルモンが多い事が、男らしさに惹かれる事やペニスが長い事の原因となる?服従的役割を好む事も男性ホルモンの過多と関係している?

◎身体部位に反応:
ゲイ向けのポルノでも、ストレート同様に体のパーツが頻繁に映し出される。ゲイ向けの官能小説も身体部位の描写に重点が置かれ、ロマンス小説のように感情描写に重点を置かない。ゲイの男性に脳スキャナーを装着してポルノ映像を見て貰うと、ストレートの男性の脳活動と似ている。好みが違うだけで同じようにポルノを利用している。

ゲイの男性もストレートの男性と同様に、乳房、お尻、足、ペニス等の特定部位に惹かれる。その原因は、脳内の性的欲望機構とボディマップが結び付いている事と推測?男性脳は、好みの区域を感知する機能を備えており、性的に感じる部位が決まっている可能性。ゲイの男性は逞しい胸に惹かれ、ストレートの男性は巨乳に惹かれる。タイプは異なるが注目部位は同じ。柔軟性は、女らしさに反応するか、男らしさに反応するかである。

第8章 求む、背が高くてお尻がカッコいい男
     ―女の「目」を惹きつけるキュー

排卵期なると女性の思考が変化する?
女性が妊娠可能なのは、排卵期の5日間である。妊娠不可能期でも、拡張性欲を持つ。

以下のように思考が変化する?女性の価値観は二本立て。

排卵期:
短期的利益を好む。身の安全への意識が高まるが、新しい出会いの機会も探す。

妊娠不可能期:
長期的利益を好む。女性的な顔立ちの男性を選ぶ傾向。

女性のセクシュアル・キューは、声、匂い、動き等、目とは無縁な事がある。それらは男性ホルモンの一種であるテストステロンと関係しているかもしれない。低い声や汗の匂いは、テストステロンの過多を示す。背が高い事も女性を惹きつけるキューである。

男性の身体部位で女性の興味を引くのは、お尻である。また、バイセクシュアルの女性は、ストレートの男性と似ている傾向があり性欲が強い。バイセクシュアルの女性は、テストステロン値が高い可能性。

第9章 浮気妻と素人娘は競争原理と本物志向の表れ
     ―男の「心」を捉えるキュー

罪の意識によって快感を覚える傾向。人間は、危険な状況に直面すると交感神経系が働く。罪の意識に性的興奮を覚えるのは、交感神経系の関与があるのかもしれない。

ヘテロセクシュアルの男性の性的検索語句を調べると、浮気妻ポルノが二位である(一位はteen)。妻が体格の良い巨根の男性とセックスするのを夫が眺める構成が多い。
あらゆる動物には、精子競争があり、雌が他の雄と交尾しそうだと察知すると射精を急ぎ、射精回数を増やす傾向がある。ライバルとなる雄が支配的であるほど、性的興奮が激しくなる。
男性脳が、ライバルの存在をキューに反応する可能性。

また、男性には本物志向があり、女性の快感が本物か否かに拘る。女性が忠実であるか判断するための、男性脳の機能は女性よりも融通が効かない。快感が大きいほど、浮気されないと考える。女性の快感は、男性を惹きつけるキューとして強力である。女性は感情面で本物である事を重視するが、男性は肉体面で本物である事を重視する。

第10章 「支配」と「服従」あなたはどっちがお好き?
      ―男女両方の「心」を捉えるキュー

男性は性的支配を好む傾向があり、女性は性的服従を好む傾向がある。性的支配と社会的支配は違う。社会的ステータスに執着するのは男性の特性である。
社会的支配は、前頭皮質の部位によって意識的に判断される?が、性的支配は、視床下部の神経核を通じて、無意識的に管理される。

以下は、著者の意見の総括?

男性:
視覚に頼る。基本的な性別の好みがあり、好みは生涯変わらない。精子競争の影響で、浮気している妻に欲情し、本物、目新しい物を好み、罪の意識や相手の快感に興奮する。
以下の進化上の必要性。
 ・健康な女性を選ぶ必要
 ・機会が訪れた時に、即時にセックスする必要
 ・他の男達に勝つ身体機能
 ・他の男との競争

男の性欲は満たされる事は無い。未知の場所に冒険する原動力になる。

女性:
「心」を捉えるキューを重視する。反応するキューは数多い。一つだけで必要十分条件を満たすキューは無い。自分が愛されている事が自信に繋がる。環境面を重視し、他者と情報交換する。男性よりも交流の輪を広げる。周期的に性欲が強い時期と弱い時期がある。

第11章 そして欲望はイリュージョンを生み新たな次元へ
      ―セクシュアル・キューの創造力

ふたなり等のエロティカル・イリュージョンは、セックス脳を活性化させる不思議な力がある。米国では、パラノーマルロマンス(超常能力を持った生物が登場するロマンス小説)が絶大な人気があり、ヴァンパイア、狼男等が人気である。トワイライトシリーズがその典型。

男同士の恋愛も人気があり、男性2人の間に支配と服従の関係がある事が好まれる。男性同士のポルノが女性にアピールするのは、社会脳が介入しないからかもしれない。女性を蔑視したり、軽視する事は嫌がられるが、男性同士では気にならない?

男性には、女性化小説が人気?変身女性は男性を惹きつけるキューを全て備えており、バストサイズが大きい。検索履歴を調べると、変身小説の検索は服従系ポルノの検索と緩やかな関連性がある。女性化小説には、女性的な性的服従を司る神経回路の活性化と関係しているかもしれない。無意識的な服従願望?

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スピリチュアル・マシーン

読んだ本の感想。

レイ・カーツワイル著。2001年5月18日 初版第1刷発行。



以下は、「ポスト・ヒューマン誕生」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-283.html

読んでいると、やはり安部公房の話に似ていると感じる。以下は、そう思った時に書いた記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-240.html

手塚治虫の「火の鳥」も想起させる内容であり、多くの人間が同様の事を考えているのだと思う。原型はどこからやって来たのか?

プロローグ
計算機械の革新による社会変化が予想される。計算機械の計算速度は、20世紀初頭には3年で2倍、1950年代~1960年代に毎年2倍、1990年代には12ヵ月で2倍になっている。この傾向が2020年まで継続すると、人間の脳の記憶容量、計算速度を達成する。人間の知能と機械の知能を区別する事が困難になる。

第Ⅰ部 過去
第1章 時間とカオスの規則
宇宙は150億年前に始まった。その10のマイナス43乗秒後に、重力が誕生し、10のマイナス34乗秒後に電子等の物質が誕生。さらに、核子を結合する力、電弱力が誕生。

10のマイナス10乗秒後には、電弱力は電磁気力とベータ崩壊を引き起こす力に分裂。10のマイナス5乗秒後には、宇宙の気温は1兆度まで下がり、反陽子が作られた。

このように、宇宙開始後の1/10億秒以内に、重力の誕生などのパラダイム・シフトが起きた。長期間の安定は、時間を直線的に見せるが、指数関数的な変化が発生する時間もある。

人類の誕生も同様で数万年で驚異的な変化が発生する。技術は継続的変化であるため、指数関数的に変化速度が速まる。

時間とカオスの法則:
特定の過程において、新たな出来事が発生するまでの時間感覚は、カオスの量によって左右される。多量のカオスが存在すると、重要な出来事が発生するまでに時間を要する。逆に秩序が増加すると時間感覚は狭まる。カオスとはランダムな出来事の量である。

カオス増大の法則:
カオスが指数関数的に増大すると、時間は指数関数的に遅くなる。

収穫加速の法則:
秩序が指数関数的に増加すると、時間は指数関数的に速くなる。

進化過程は閉鎖系でなく、多様性を獲得するために混沌を利用する。進化は増加していく秩序を基礎にしており、進化過程においては秩序が増加し、時間は指数関数的に速まる。

********

著者は、ムーアの法則は、それが必要となった1958年~2018年まで有効としている。収穫加速の法則は一時的な原理体系で無いため、ムーアの法則が有効性を失った後に、別の技術が機能するとしている。進化過程は過去に達成した成果を基盤にするために加速するとしている。

第2章 進化の知能
人間が遺伝子によってコーディングされている話。機械による進化も同一である?

第3章 心と機械
脳をスキャンする事で、仮想空間上に同一の人格を構築出来る可能性。人間は素粒子の永久不変の集合体ではなく、物質とエネルギーのパターンであると考える。川の水の流れは独特な形状を作り出し、数秒間は変化しない。パターンを構成する物質は入れ替わる。

人間の自由意志に関わる以下の意見。

①意識は内省する機械に過ぎない
自由意志は幻想である。著者は、この意見の弱点を主観的経験を説明出来ない点にあるとしている?人間の心理は神経発火パターンに還元出来ない?
②論理実証主義者
内的経験を「ハード・プロブレム」とする。脳がどのように機能するかは「イージー・プロブレム」である。こうした客観主義的見解は、ヴィトゲンシュタインが提唱した哲学であり、語るに値するのは直接知覚に基づく経験、そこから構築出来る論理的推論である。しかし、ヴィトゲンシュタインの没後1953年に出版された『哲学探究』においては、黙殺されるべきと説いた問題を塾考に値するとしている。
③我思う、故に我有り
2030年頃になると、デカルトの言明を主張する機械が登場するとしている。デカルトの提唱した問題は、脳からどのように心が生じるかという心身問題ではないかと著者は考えている。
④意識は違う種類のもの
意識を、粒子や力のように、別の基本現象と見なす。科学による検証が行われるか、神秘主義を生み出す。
⑤人間は愚かである
人間に、自由意志を理解する能力は無いと考える。著者は、人間が自由意志に関する疑問を思い付くのなら、回答を理解出来るのではないかとしている。

⇒著者は、見解を総合するとしている。全て一緒にすれば正しいが、個別にすると十分でない。

以下は、別の意見。

⑥思考とは考える事なり
チューリングテストで示されるのは、意識された意図性である。機械が人間の特性を具現化すれば、機械に意識があるように感じられる。

第4章 地上に現れた新しい形態の知能
19世紀にチャールズ・バベッジが提唱した計算機械が、後の世に影響を与えた話。人工知能は、あらゆる領域に普及しつつある。

チューリングの意見:
我々がある物の行動を説明したり予測したり出来るのであれば、我々はそれに知能が有る等と考えないだろう。それ故、同じ物に関して、それを知的と判断する人間もいればそうでない人もいる。後者はその物の行動の法則を見抜いている人間だ。

以下は、知能の枠組み。

①再帰的手法
自分自身を呼び出す手法。膨大な数の組み合わせを調べる。チェスを指す機械では、自分の駒の動きに対する相手の動きを考える時に、再帰が入って来る。
②ニューラルネット
人間の脳を模倣する。パターン認識の選択手法。

以下は、「脳丸ごとシミュレータ」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-842.html

③進化的アルゴリズム
幾つかの規則をランダムに作成し、仮想空間上で模擬進化させる。プロセスの最後には目的に合致した規則が残る。

第5章 文脈と知識
第4章の理論的枠組みの他に知識が必要である。再帰的検索、並列的なパターン認識、反復的進化は知識が無ければ機能しないとしている。再帰的検索がチェスを行うには、チェスの規則を知っている必要がある。

第Ⅱ部 現在
第6章 新しい脳をつくる
知的機械を作り出すには以下が必要?

①手法の組み合わせ
第4章で提示された3つの手法。
②知識
過程が結果を生むには知識が必要。
③コンピュテーション

人間の脳のハードウェア性能:
人間の脳には、約1000億個のニューロンがある。各ニューロンが、平均的に隣り合う約1000個のニューロンと結合すると、総結合数は約100兆になる。各ニューロン結合部は、毎秒約200回の計算を行う。よって脳全体では1秒間に2京回の計算を行っている。

1997年には、2000ドルのニューラル・コンピュータ・チップが毎秒約20億回の計算をした。それが1年で倍増するとすると、2020年には、人間の脳に匹敵する事になる。

人間の脳の記憶容量は、約100兆シナプスで、ビット換算では約10の15乗ビットである。1998年に、10億ビットのRAM(128メガバイト)は約200ドルだった。メモリ回路の容量は、18ヵ月毎に2倍になっており、2023年には約10の15乗ビットの値段が1000ドルになるとしている。

*********

進化的過程は、以下の2つの資源を必要とするとしている。

①過程自体の増加していく秩序
②過程が起きている環境の中の秩序

知能は複雑であるが単純でもある。人間の脳をスキャンする事で、コンピュータ上に心を再現可能?

第7章 …そして身体
心の活動は、生存、安全、栄養、姿、etcといった身体に関連する事項と結び付いている。自己複製技術は、現実世界を変える可能性がある。

2030年代までにはセックスロボットが普及し、2040年代までには、体内神経移植による仮想体験の時代に移行するとしている。

霊的体験:
日常の物質的、現生的束縛を超越して、深い真実に至る感覚。

人間が体験する霊的体験と神経学的相関が明確になれば、意識を持つ計算機械も、自らが霊的体験をしていると確信する?

第8章 現在
現代は計算機械の継続的動作に依存する時代である。文芸や音楽を創作する計算機械は、既に存在し、活動の幅を広げると予測する。

第Ⅲ部 …そして未来
第9章 二〇〇九年
コンピュータ:
ポータブル・コンピュータ(メモリは電子的であり、キーボードが無い)が普及している。ほとんどの人間が10個以上のコンピュータを身に付けている。
1000ドルの計算機械が、毎秒1兆回の計算をする。スーパー・コンピュータの計算速度は、毎秒2京回である。

教育:
あらゆる学生が自分のタブレット型コンピュータを持つ。知的な教育ソフトが学習の一般的手段となる。

障害者:
視覚障害者用のテキスト朗読機、難聴者用の音声テキスト変換機等。歩行支援機も登場し、一部の身体障害者が義肢として活用する。

通信:
翻訳電話の技術が使用される。

ビジネスと経済:
知識コンテンツの台頭により、継続的な経済成長が見られる。物価の下落は悪い事で無い。取引の半分はオンラインで行われ、連続音声認識、自然言語理解、問題解決、イメージ・キャラクタを統合した「インテリジェンス・アシスタント」が手助けをする。本や音楽は、物理的に物を取引するのでなく、情報オブジェクトによって取引される。仕事のメンバーが地理的に離れて仕事をする傾向が強まる。家庭用ロボットは、十分には受容されない。長距離移動には計算機械管理の自動車が使用される。一般道は従来のまま。

政治と社会:
個人情報が政治問題となっている。技術の梯子に取り残された下層階級の問題。

アート:
高品位の画面と描画ソフトによって、コンピュータはアートの選択メディアの一つになっている。大抵のビジュアル・アートは人間とアートソフトの合作である。音楽活動も同様で、作家は音声入力ワープロを利用するようになる。文体チェックや自動編集ソフトの普及。

戦争:
無人の飛行装置による戦場の支配。情報通信のセキュリティが米国国防総省の焦点であり、国家安全の最大の脅威は生物工学兵器である。

健康と医療:
生物工学的治療によって、癌、心臓病等の死者が減少する。遠隔医療が広く利用される。計算機械によるパターン認識を利用して画像化情報を解釈。診断は医師とエキスパートシステムの連携で行われる。患者の生涯記録は計算機械に保存される。

哲学:
チューリングテストへの関心が高まる。計算機械がテストにパスする考えが強まる。

第10章 二〇十九年
コンピュータ:
眼鏡等に組み込まれた三次元ディスプレイが普及する。仮想現実を現実の環境に投影する。三次元環境の特定の場所に、高品位の音を流す聴覚的レンズもある。
計算機械との対話は、主にジェスチャーや自然言語によって行われる。コンピュータ・アシスタントの人格が注目される。4000ドルの計算機械の計算能力は毎秒2京回程度で、人間の脳とほぼ等しい。全ての人間と計算機械の計算能力を合算すると、10%以上が非人間の計算能力となる。
スキャンニングを基本とした脳の逆行学が進歩し、ニューラルネットの設計に応用される。量子ベースの回析装置を使用したレンズ。

教育:
仮想環境に文章を投影して読む事の普及。学習は模擬教師を使用して行われる。

障害者:
眼鏡型のリーディング・ナビゲーション・システムの利用。視覚障害者に文章内容を伝える。網膜や視覚神経の移植は、幾つかの制限があり、少数者にしか利用されない。

通信:
電話には、三次元イメージが付く。三次元ホログラフィ・ディスプレイも登場する。日常的に利用出来る会話翻訳。

ビジネスと経済:
業務のほとんどに模擬人間が関わる。イメージ・キャラクタと双方向音声意志疎通を特徴とする。家庭用機械は広く普及している。自動運転システムは、ほとんどの道路に設置される。

政治と社会:
人々が自動パーソナリティと関わる事が増える。機械知能より人間が優れていると明言困難。

アート:
全ての分野に仮想アーティストが登場。

戦争:
ウィルス・ソフトを用いた情報チャネルの破壊や、生物工学的に作り出された病原体が脅威となる。国家に対する小集団の脅威。飛行兵器は小型だが、ミクロの飛行兵器を研究される。

健康と医療:
平均寿命が100歳を超える。生物工学の普及が潜在的な脅威とされる。

哲学:
計算機械がチューリングテストに合格したという報告が相次ぐが、有識者の基準を満たすには至らない。計算機械の主観的経験は論じられるが、機械知能の権利は論議にならない。

第11章 二〇二九年
コンピュータ:
1000ドル単位のコンピュータは、毎秒20の19乗の計算能力を持つ。全ての人間と計算機械の計算能力を合算すると、99%以上が非人間の計算能力となる。脳の専門的領域の多く(数百カ所で大部分では無い)が解読され、 ニューラルネットに使用される。
ディスプレイは目に移植される。聴覚障害の改善策だった蝸牛殻移植が広く普及する。様々な神経移植が可能になりつつある。

教育:
人間の学習は仮想教師によって行われ、神経移植によって強化される。意味のある知識が機械によって生み出される。

障害者:
全盲者用の視覚ナビゲーション装置、聾唖者用の音声文字化ディスプレイ等により、生涯に伴うハンディキャップはかなり解消されている。

通信:
三次元ホログラフィ技術の改善。触覚通信が直接神経結合によって利用可能になる。

ビジネスと経済:
人口は120億人のまま横這い状態になる。大多数の人間が生活の基本を手に入れる。知的所有権を巡る争いが増える。製造業、農業、運送業には人間の雇用はほとんど無く、最大の雇用機会は教育関係で、医者よりも法律家の方が多い。

政治と社会:
計算機械がチューリングテストにパスする。人間と機械の明確な境界線は存在しない。人間的認識が機械に移植され、多くの機械が個性、技能、知識ベースを持つ。反対に、機械知能を基盤にした神経移植によって人間の知覚や認識機能も向上する。人間とは何かが法的、政治的問題として浮上する。

アート:
著名な芸術家の多くが機械になる。

健康と医療:
遺伝情報により制御されている情報処理過程が完全に理解された結果、老化の解明と改善が進む。人間の平均寿命は120歳である。

哲学:
機械の知能が人間に匹敵するかについての議論。

第12章 二〇九九年
人間の思考は、機械知能の世界と合体しつつある。人間の脳の逆行学の完成。ソフトウェアベースの人間の数は、神経細胞ベースの人間の数を大幅に上回る。機械知性体の基本的権利は既に同意されている。

機械知性体の基本的権利については、以下に書いた「脳はなぜ「心」を作ったのか」の第4章に似たような話があったような気がする。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-26.html

エピローグ
技術を創造する種と、種が創造した機械の合体について。地球の知能密度(1立法マイクロメートルあたりの毎秒の計算回数で表す)は低い。人間の脳の総重量は1000億キログラム程度で、地球上の物質の約1/100兆程度である。

その対局として、ナノチューブのコンピュテーション性能は、上限を持たない。そのため、地球上のコンピュテーション密度は、21世紀中に天文学的な数値になると予想する。

こうした知能が、宇宙の力によってさえ無視出来ない力になる。物理学の法則が知能によって無効にされる事は無いが、知能の前に実質的に消滅する。

宇宙の運命は知能によって左右される?

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国家の勢い

読んだ本の感想。

薬師寺泰蔵著。2011年7月21日 初版第1刷発行。



社会的規範によって技術タイプは規定される。

ドイツでは、社会と個人生活を結び付ける接着剤として技術が捉えられるが、日本では個性的な生活を持続する手段となる。

司馬遼太郎の『坂の上の雲』に表現される技術についての以下の考え方。

①相互模倣をする事によって国家は強くなる
 (坂の上の雲(二)P31)
②年齢に関係無く、天才的な人物に大きな仕事をさせる
 (坂の上の雲(四)P45~P51)
③経験に根差した独創的な技術ソフトを発展させる
 (坂の上の雲(二)P245、P267~P269、P273~P274)
④技術サンプルを真似て国産品を生み出す方式の欠陥は、
 その時点の水準を凌駕出来ない事である
 (坂の上の雲(七)P68~P69)
⑤上記④より、模倣技術に外部から新しい要素を加え、
 独創的な技術を開発する
 (坂の上の雲(四)P79~P83)
⑥国家の中で、部分毎の義務と機能を持ったスタッフ達が
 チームを強くするという目標を追求するオプチミズムを持つ
 (坂の上の雲(八)P309、P312、P323)

テクノスタイル:
社会が技術を受け入れていく文化。人々はライフスタイルを維持しようとするので、前衛的で非常識な技術であっても、テクノスタイルが求めれば現実化する。

第1章 国家の相互模倣
英国の興隆は、1685年のナントの勅令廃止に伴い、フランスから逃亡したユグノー教徒を受け入れた事に始まる。彼等の技術が産業革命の遠因となる(石炭利用や製鉄)。

英国の経営方式は、技術に依存しながら自然発生した大量生産方式である。蒸気機関は大きいほど効率が良く、大きくするためには資本投下が必要。大きな蒸気機関は大量生産に向いており(*)、資金回収の点からも大量生産が好都合。

(*)石炭は木炭燃料より品質が劣るため、薄利多売に向く。

米国の経営方式は、意図して考えられている。それは鉄道産業によって最初に試みられた。本社に選良が配置され、支線運営はラインが担当する。チャールズ・オコーネルは、そうした科学的経営を植え付けたのは、鉄道敷設に参加した陸軍工兵隊だとしている。軍隊の師団方式を考えたのはナポレオンであり、科学的戦闘方式が科学的経営方式に変貌した。

アルフレッド・チャンドラーによると、鉄道会社の経営方式は他分野へも波及し、事業部制へと発展する。

◎ライン型国家:
欧州国家(ドイツ、ロシア、フランス)。社会秩序を乱さない競争を好む?技術的に立ち遅れた国家が発達していく過程。

・ドイツ
保守的で均一的な文化を持つ。陳腐化に対処するために、最初に奇抜で前衛的な物を作る。第二次世界大戦におけるドイツの兵器の前衛性は有名である。

・ロシア
ギリシャ正教の国であり、カトリックのポーランドに対抗するために、プロテスタントのドイツやオランダから技術を学ぶ。軍事技術で周辺国から国を守る伝統。

・フランス
資本主義社会の中で、建国記念日に軍事パレードをする珍しい国。旧共産主義国の軍事文化はフランスを真似たらしい。

◎アングロ・アメリカン型国家:
英米国家。完全競争の文化?

米国のテクノスタイルは新奇性である。焼畑のように、常に新しい前衛技術が市場を席巻する。著者は、ケルト系民族であるアイルランドの影響によるとしている。

マルクス:
ドイツ有数の工業地帯であるドイツ西部を旅する事が多かった。彼が生きた時代は、英国の大量生産方式がドイツに押し寄せた結果、地域的で家族経営を中心とした小規模のクラフト型技術に支えられたドイツ企業が倒産した時代であった。マルクスは、家族経営の小規模企業(ミッテルシュタント)の存続を考えて資本論を書いたのではないか。

英国の大量生産は変えず、担い手を資本家から労働者に移す。

ビスマルクは、英国型の大量生産技術の担い手としての資本家の存在を認める代わりに、クラフト型技術の保護と育成という責任を課した。

第2章 日本型国家の勃興
社会規範が技術の方向性。

ドイツでは、保守的社会であるから変化を促す技術を敵視する意見がある?が、技術進歩を担保するために、保守的な標準技術と前衛的技術を並行させる。社会が人々を規定する。

米国では大衆が国家を規定する。大衆が満足する物を企業が提供する。焼き畑によって新技術が誕生し続ける。社会が人々を規定する社会では育まれない技術。

日本は、複数の中心(家)を持つ抜擢社会である。日本の家組織は血縁で結ばれている。しかし、機能的血縁として優秀な養子を迎える組織でもある。優秀な個人が、集団の競争を担う。

複数の家同士の競争であるために、外国製品と全く同じ物を作る事は無い。外部から何かを加える。

クロワッサン・マジック:
歴史的経緯や名前の由来を否定するほど、新製品がブレイクする事。オーストリアで作られたクロワッサンは、フランスで普及した。

第3章 国家の「バイ・デザイン」
雁行形態論:
赤松要が提唱した理論。農業から軽工業、高度産業へと国家の経済が発展するとする。国家間の関係は、雁が次々と飛んで行く様子に似ている。

ハーバート大学 レイモンド・バーノンは、「プロダクト・サイクル論」を提唱。技術は新製品として現れ、成熟して標準化され、サイクルを終える。標準化した技術は後発国に移転する。

社会は固有の生活様式を持つため、既存の生活様式に合致した技術のみが受容される。

自動車:
社会規範によって自動車の受け入れられ方が異なるとする。
ドイツでは、舗装されたローマの道が無いため、道具としての自動車が進歩した?鉄道や道路等の耐久消費財の一種として自動車を捉える。アウトバーン等の高速道路の建設。西部欧州では自然と自動車は受容された。
日本では政府主導で自動車産業が作り上げられた。

第4章 後発国の蛙飛び
各国が模倣を繰り返し、エミュレーション(競争的模倣)を行う事で、真似られた国を追い越す。

日本では、技術を物作りに使い、国民生活を豊かにする事で安全で持続的な生活を保障するスタイルが効かなくなっている。ライフスタイルか技術を変える必要性。

著者は、日本では技術が見せびらかしの手段であるために発展したとしている。見せびらかしの機能は、突飛な物よりも、大衆にとって分かり易くするために、少しだけ新しい方が良い。

米国のように全く新規で前衛的な物を作るのでなく、どんどん新機能を付け加えるのが「真似と改良」の日本的方式。それは機能過多という副作用も生む。

以下は、イタリアの経済史家 カルロ・チポラが提唱したステージ・モデル?

第一ステージ「初期条件」
16世紀初頭、英国(人口400万人)にフランス(人口1000万人)からユグノー教徒が移住した。当時の軍事技術大国はフランスとスペインである。

第二ステージ「イミテーションおよび第一次エミュレーション」
15世紀の終わりに、英国王ヘンリー7世が、フランスの技術者を招き、鉄製大砲を試作させる。ヘンリー8世の時代に鉄製大砲の開発に成功する。

第三ステージ「技術の運び屋」
英国の鉄製銃器製造はフランスからの技術移民に依存していた。英国の鉄製大砲は、フランスの青銅製銃器製造技術との混合である。

第四ステージ「第一次産業秩序」
エリザベス1世の時代には、オランダへの鉄製大砲輸出を禁じる法律が施行される。製鉄に木材を使用し過ぎてエネルギー危機が発生したため?

第五ステージ「制約条件の明確化と外生性」
英国の制約条件は、途上国の自覚と、青銅原料不足を鉄鉱石で補う事であった。そのため、フランスの技術を混合した鉄製大砲を作り出した。

第六ステージ「優勢と新奇性」
英国の鉄製大砲の優位性は安価である事。費用は青銅製大砲の1/3~1/4。

第七ステージ「主要なアクター」
英国の鉄製大砲開発には、フランスからの技術移住者、ヘンリー8世等が主要な役割を果たした。

第八ステージ「第二次エミュレーション」
英国の武器禁輸によって、オランダは鉄鉱石と森林資源が豊富なスウェーデンに直接投資を行った。

第九ステージ「優勢の維持」
英国の武器禁輸によって、スウェーデン投資が行われ、英国の優勢が崩れる事になる。

第十ステージ「技術のこばれ落ちとブーメラン効果」
英国は、大砲の国外移出を止めたが、技術者の国外移出は止めなかった。そのため、鉄製銃器の技術が欧州中に伝播した。

第十一ステージ「危機管理あるいは凋落」
英国はスウェーデンからの輸入大砲で当面の危機管理に成功。同時に、枯渇した木炭燃料の代わりに、熱効率で劣る石炭燃料の技術を開発。これが産業革命の切っ掛けである。

他に、以下のケース。

◎人工染料
英国で発明された人工染料がドイツで発展。第一次世界大戦中に、ドイツの染料禁輸に直面した米国がドイツの人工染料関係の特許を盗み、デュポン等の米国化学産業が研究開発に特化するようになる。

◎自動車
内燃機関はドイツで発明されたが、米国にて流れ作業の組み立て方式で廉価版のT型フォードが農民層に普及する。高級スポーツ用の自動車が農民の足になった。

◎白熱電灯
英国で外灯を中心にした電灯業があったが、エジソンが寿命の長い電球の開発に成功し、送配電を含めた電力産業を設計。

国家レベルの技術の優勢は創造的な活動からは生まれない。競争的模倣から生じる。しかし、模倣だけでは将来の優勢は保証されない。必ず改良しなければならない。

産業技術の優勢のためには、産業秩序を分権化し、混血化を促す必要がある。当該分野以外から、アイデアを混合する。産業界の革新は常に小規模企業によって起こされるため、技術クーデターを潰す圧力の強い国は凋落が早い。

国家レベルの技術の優勢には市場原理だけでなく、国家の介入があるが、それは独占を助長するのでなく、市場の分権化を助長すべきである。

日本では、旧財閥系名門企業に名門大学から良質の技術人材が均等に集まった。人材が同質であるため、特定の名門企業が複製出来る外国技術は、他の企業も複製可能。競争相手の完全な模倣をするのでなく、付加的な不純模倣を行う。

そうした日本システムは発展したが、不純複製を繰り返す事で、過剰品質・過剰機能による高価格になる。このサイクルは、同質の人材を有する名門企業が存在する限り、止められない。

過剰品質・過剰機能が嫌われ始めると、高賃金のみが残り、企業業績は悪化する。

こうした状況を打破するには、名門企業を作り直し、高品質の人材を環境・エネルギーのような新部門での複製にあてるしかない?全く異なる技術の模倣サイクルを動かす。

第5章 「オプチミズム」国家への道
著者の主張として、日本は開発途上国を技術的に支援すべきとしている?その結果として開発途上国に勢いが出たら、彼等の方法を学ぶべきである。途上国のオプチミズムを日本に移植し、再活性化する。

以下は、政策研究のアプローチ。

第一ステージ:
経済学、社会学、システム工学等の複数の学問を前提にする。

第二ステージ:
実験計画法を基礎に、疑似実験計画法を作り分析する。

第三ステージ:
非構造的危機問題を分析する。構造的危機問題とは、原因の構造が明確な危機である。非構造的危機とは、原因の構造が不明確で、ローカルとグローバルの境目が曖昧な危機である。

九・一一事件のように、構造的脈絡の無い所で突然発生し、急激に拡散して悪化する。全体像が見えないため、網羅的なリストアップが不可能。鳥インフルエンザ等の感染症は典型例である。

問題がアメーバーのように動くのだから、複数の専門家が様々な相殺戦略を考え、リアルタイムで実行する必要がある。そのための基本政策には以下がある。

・ランドスケープ型
資源配置を変える政策。火事が広がる前に、山の木を切り倒す等。

・トランザクション型
危機が社会的リンクを利用して伝播する事に着目し、リンクを変える。社会制度やルールの変更を行う。

以下は、国際関係論に纏わる疑問。

①国家は見えないのに、特定国家が悪い等と出来るのか
②自己不参加の世界を学ぶ理由は何か
③諸問題に役立たない理由

上記①に関しては、国家を個人に例えて見る人間が多い。集積の誤謬。国家は個人の集積だが、個人の性格を国家の性格に置き換える。それを回避するために、見えない国家でなく、見える企業、政党等の国家内部の非国家主体を中心に分析する。

上記②に関しては、一般国民もNGOに参加する事で国際政治に参加可能。

上記③に関しては、非国家主体を分析する手法に可能性があるとしている?

国際社会は、中央政府の存在しない無政府状態である。安全等の共通目標を獲得するための行動ルールを律する国際秩序が必要。国際政治学では、覇権国が強い拘束力で行動ルールを律するか、国家群で秩序を維持しようとする。

現在の国家秩序は、国家群による共同管理の方向へ動きつつある。

著者は、その中で、日本は科学技術力をソフトパワーとして外交資源に利用し、日本国際的地位を向上させるべきとしている?

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コミュニケーションのための10のアイデア

読んだ本の感想。

坂井聡著。2002年11月4日 初版第一刷。



1◎支援するとはどういうことか
世界保健機関の定める障害分類としてのICF。障害を機能形態障害だけでなく、活動を制限された制約とも表す。社会参加という観点から考える事で、誰もが障害者になる得るとする。

日常生活を円滑に行う技術と同様に、自己決定する能力も重要である。自閉症者や知的障害の場合、周囲との意志疎通が困難であるために、自己決定や自己選択の経験が未熟である人がいる。

2◎視覚的な支援をしてみる
エラコリア(反響言語)について。即時性のエラコリアが発生した場合、こちら側の意図が伝わっていない可能性がある。視覚的な情報交換の可能性。

3◎構造化
構造化の意義について。社会は構造化されており、意志疎通の手段としの構造化。

4◎構造化に魅了されているあなたへ
構造化は、自閉症者や知的障害者の行動を管理するためのものでなく、分かり易く伝えるために環境を整える行為である。それだから、約束を破ってはならない。
行動管理のための構造化は、禁止事項が多く、積極的に活動出来ない。周囲の状況を分かり易く伝えるために環境を整備する事であると理解する。

5◎構造化だけでは
儀式的行事に自閉症者、知的障害者を参加させる工夫。
通常、多くの人間が講演会等で講演者の話を聞くのは、以下が分かるからである。
 ①講演するのは何時か
 ②どこで講演するのか
 ③何をするのか
 ④何時までするのか
 ⑤講演が終わったら何をするのか
 ⑥講演で話す内容

上記の①~⑤は構造下によって伝達可能だが、⑥は伝達出来ない。音声で伝えられた情報を理解し難い場合は、視覚的な情報伝達を行う。

6◎生活に活かすために
本人が困っている事と、周囲が困っている事を整理する。例えば、一回の入浴でシャンプーを全て使い切ってしまう人間がいる。一回に使用する分量が理解出来ない事が原因ならば、使って良い量を小分けしたケースを使用する等の解決策がある。

7◎発信にこだわる
周囲から言われた通りに行動出来ても、一方通行の関係である。本人なりの意思疎通手段を理解する。

8◎テクノロジーを使う
VOCA(Voice Output Communication Aids)の略。音声を出力出来る意志疎通危機。

9◎支援機器の活用
IT機器を活用する事で支援の幅が広がる。

10◎適切な支援を受けることができるように
各人が情報交換のために、サポートブックを活用する。氏名や問題点、対処方法等を整理しておく。

以下は、「アクセスインターナショナル」のWebサイトへのリンク。

http://www.accessint.co.jp/

以下は、「パシフィックサプライ」のWebサイトへのリンク。

https://www.p-supply.co.jp/

以下は、「明電システムソリューション株式会社」のWebサイトへのリンク。

https://www.mss-meidensha.co.jp/

以下は、「こころ工房」のWebサイトへのリンク。

http://www.kokorokoubou.com/

以下は、「五大エンボディ株式会社」のWebサイトへのリンク。

http://www.mentek-godai.co.jp/

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発達障害の子とハッピーに暮らすヒント

読んだ本の感想。

著者:堀内裕子 + 柴田美恵子、初版発行 2010年2月10日。



発達障害の診断を受けた4人の子供(長女:アスペルガー症候群、長男:アスペルガー症候群・ADHD・LD、次男:アスペルガー症候群・ADHD、三男:ADHD)を持つ堀内氏の体験を書いた本。

以下は、堀内氏の運営する「ようこそ家庭の夕べ新聞」へのリンク。

http://sweety.jp/kateinoyuube/

以下は、堀内氏が登録(共生科学部)している「星槎大学」のWebサイトへのリンク。

http://www.seisa.ac.jp/

通信制で、「自閉症児・者の心理」、「自閉症児・者への支援」等を学ぶ事が出来るらしい。

以下は、堀内氏の実施した対応?

①拘りについて
二者択一で選ばせる事で気持ちを切り替える(例:有料の望遠鏡を執拗に覗きたがる場合、自動販売機でジュースを買うか、望遠鏡を覗くか選ばせる)。しかし、「ジュースを買ってあげるから、望遠鏡を我慢しなさい」という言い方になると、丸め込まれたと感じて不満が残る。

長男が同じ種類の靴を使用し続ける話が記載されている。新しい靴を購入しても、古い靴を捨てられない。何年もかけて拘りを外していく。

次男には、食事の前にコップの水を一気に飲み干す習慣があった。750ccの容量がある大きなコップを使用して拘りを外す。何回かに分けないと、750ccは飲み干せない。

②パニック
変化や予定変更によってパニックになる事がある。事前に予定変更を説明し、急な変更はしないようにする。パニックが発生した場合、一人にしてクールダウンさせる、又は何かを選ばせる事で気持ちを切り替える。

③意志疎通
父親の話が伝わる理由を以下のように分析。
 ・声が低い
 ・話が短い
 ・伝える事が一つだけ
 ・話の開始と終了が明確
 ・注目するポイントが解り易い

以下のように、話すようにした。
 ・「これから大事な話をする」と注目して貰う
 ・低い声で短く伝える
 ・確認する
 ・確認したら、「以上」と話を終了させる
 ・大切な話は機嫌の良い時にする

④ストレス
感覚過敏が原因でストレスが溜まる事がある。

⑤不注意・衝動性
枠組みを作る。
長女の話が興味深い。
長女が一人暮らしを始めた時、金銭の管理を一人二役で行う。毎日、自分が母親役になり、娘役の自分に1000円を渡す。娘役の自分は、渡された1000円の内、500円を貯金して、残りの500円を使用する。最初から500円を使用して、残りを貯金するとはしない。金銭管理の枠組み。

これは、以下の会話との関連があるのかもしれない?

著者「今日は雨が降るって天気予報で言っていたよ」
長女「うん、わかった」
(夕方、傘を持ち歩かなかった長女から電話がかかる)
長女「ママは、雨が降るとは言ったけど、
   傘を持って行きなさいとは言わなかったよ」

以下は、「いかにして問題をとくか 実践活用編」を読んだ時に書いた記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-822.html

天気予報の場合:

①天気予報が雨と言っている
   ↓
②雨が降れば傘が必要
   ↓
③傘を持ち歩けと言っている

金銭管理の場合:

①一日に1000円を渡される
   ↓
②1000円の内、500円を貯金すると決めた
   ↓
③一日に使用出来る額は500円である

上記のように、①→③と途中に存在する②を意識せずに考えられる人間と、考えられない人間がいるのかもしれない。無自覚の前提条件によって、人間の思考は簡略化されている?

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失われていく

仕事の担当範囲を増やす事を相談される。

現状は他の人間に使用されている状態だが、外部との折衝やスケジュール管理を行うようになるかもしれない。自信が無いと言ったが、どうなるかは分からない。

自分の年齢と仕事内容が合っていないと言われる。もう少し、責任のある仕事をしようとは思わないのか?

********

やっぱり、数年内に独立開業する事を考えるべきだと思う。それがどのような方法かは分からないけれど、雇用されないで社会と関わる方策を見つけたい。

職場の同僚や親族は、僕の勤める会社が倒産する事はまずないとしている。そうは思えない。会社の業務内容を代替する技術が確立しており、普及しつつある。そうした事に多くの人間が気付いた場合、必要とされなくなる。

考えているけれど、雇用されないで生活するというのは難しい。最近になって量産されている異世界転生物の物語を読むと、ほとんどの主人公は転生後に、仕事を紹介してくれるコミュニティに登録し、既に存在している仕事を始める。

成功する方法論は確立されており、敗者は魯鈍であるか怠惰であるだけである。

そうした共同体が存在せず、自分で職業を作り出さなければならない状況に、大半の創作者達は対処出来ないのかもしれない。

********

もう一つの課題は、資産構成だ。現行の法定通貨、証券、債券、etcに依存しない方法が難しい。

********

既に仮想世界に生活の基盤を構築している人間が多くいると思う。僕の持っている資産が有効に機能する間に、何らかの基盤を仮想世界に構築したい。

同じ事を何回も書いている。

かつての自分に存在していた何かが失われていく。完全に無くなる前に対処する。

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色々と面倒臭い

やらなければならない事とか、考えなければならない事とかが面倒臭い。

何もしなくて良いような状態になりたい。

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夢の中で、タイムマシンの秘密について聞いた。

食堂のメニューは、○○が書き換えていたらしい。秘密をメモしようとした所で目が覚めた。タイムマシンの秘密は守られたようだ。

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生活のリズムについて

最近、午後3時頃~午後7時頃に眠くなる。

生活パターンを変えたい。

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俺のイタリアン、俺のフレンチ

読んだ本の感想。

坂本孝著。2013年4月10日 初版第1刷。



以下は、「俺の株式会社」のWebサイトへのリンク。

http://www.oreno.co.jp/

<会社のコンセプト?>
立ち飲みの居酒屋と星付きレストランを合体させた業態。レストランの回転数を上げる事で利益を出す。席数が50、客単価が3000で計算し、回転数が4であればフード原価率が88%でも利益が出る計算。
立ち飲みの業態であれば、客の回転数が高いため、原価が高くとも利益が出る。

⇒高級料理を安く売る。

以下は、「俺の株式会社」が参考にした店?

かねます:(食べログの記事へのリンク)

http://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13002243/

びすとろUOKIN:(株式会社魚金グループのWebサイトへのリンク)

http://www.uokingroup.jp/

<背景にあるもの?>
社員が長時間労働している事、店舗毎に料理人が裁量権を持つ事等、かつては常識的だった考えを結集させているように感じた。現代の第三次産業はマニュアル化が進んでおり、職人が必要とされなくなっている?効率化して仕組みで利益を出す。そうした仕組みに不満を持つ顧客、料理人を集めたように思える。練達への望み。

銀座八丁目に複数店を出店し、自社内競争を発生させる。競争によって各店舗の実力を向上させ、その中の上位者が海外(パリやミラノ)に進出する目標。

<稲盛和夫 氏の影響>
以下は、Wikipediaの稲盛和夫 のページへのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E7%9B%9B%E5%92%8C%E5%A4%AB

利他の考え方や性善説。西洋的な思想ではない東洋風の思想だと思う。

アメーバ経営:
企業を長期的に発達させるために、企業哲学を全社員と共有する。組織に末端に至るまで、経営実態を正確に素早く把握する経営手法。

①組織を小規模ユニット(アメーバ)に分けて部門別に採算管理する
②小規模ユニットは、独立採算部門として機能する。
 ユニット毎の経営をユニットリーダーに任せる事で
 経営者意識を持たせる
③全従業員が経営哲学を共有する「全員参加経営」

⇒「俺の株式会社」のコンセプトだと思う。

以下は、稲盛氏の提唱する?経営12カ条、六つの精進。

経営12カ条:
①事業の目的、意義を明確にする
 公明正大で大義名分のある目的
②具体的な目標
 目標は常に社員と共有する
③強烈な願望
 願望を強く持続させる
④誰にも負けない努力
⑤売上を最大限に、経費を最小限に
 入るを量って、出ずるを制すれば、利益は後からついてくる
⑥値決めは経営
 値決めはトップの仕事。客も自分も喜ぶ値段は一点
⑦経営は強い意志で決まる
⑧燃える闘魂
⑨勇気を持って事に当たる
⑩常に創造的な仕事をする
 今日より明日が良くなるように改良改善する
⑪思いやりの心で誠実に
⑫常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で

六つの精進:
①誰にも負けない努力
②謙虚にして驕らず
③反省のある毎日
④生きている事に感謝
⑤善行、利他行
⑥感性的に悩まない

⇒他人も自分も喜ぶ事をすると自然と会社は伸びる

***********

社会が非人間化していく中で、排除されている物事を活用しているのだと思った。活用出来る資源が大量にある内は、伸びるけれど、社会全体の風潮に反した資源を使い尽くした所で、壁にぶつかるかもしれない。

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現実が仮想である事について

不安が刺激される事は無いです。意志疎通が難しいという事を書きたかっただけです。なので、許す許さないという話にはなりません。

ブログのコメント欄を読んでいると、伝えたい事が伝わらないように感じる事が多い。それは、僕も相手の言いたい事を分かっていないという事だ。

実生活でも、そうした事ばかりで意志疎通が難しい。

以下は、前に書いた記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-887.html

僕が書きたかった事としては、一緒に仕事をしている人間が業務について理解していないように思える問題だ。相手の主張が不可能であると言っても、怠けるための言い訳と解釈されてしまう。何を言っても通用しない。仕方が無いので、相手の指示通りに動いても上手くいかない。上手くいかないと言っても、相手が言い分を理解してくれない。そして、僕が勝手に作業した事になってしまう。もちろん、僕も相手の言い分を分かっていないのだから、どうしようもない。

この記事についてのコメントを読むと、伝えたい情報が全く伝わっていないように思う。

報告・連絡・相談の問題でなく、こちら側の主張が変な方向に捻じ曲げられてしまう事が問題だと思う。何を言っても伝わらない。それは、僕も相手の言い分を理解しないのだから、お互い様と考えて解決しない問題だ。僕の理解や推測、論理は周囲の人間と異なっている。だから、細かく確認されても問題が解決しない。

論理的な判断や客観的な根拠というのは仮想現実の一種だと思う。人によって客観的・論理的な判断は異なる。

************

以下は、僕のブログ内で最も色々な人からコメントされている記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-62.html

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-63.html

前篇を読んで終わってしまう人が多い。特殊な事例や特殊な人物の話をしているのでなく、一般的な話をしている。記憶は仮想現実だ。同じ体験をした場合でも、僕の記憶と周囲の人間の記憶が異なる事が多い。

それは全ての人間について言える事で、同一の経験をする人間はいない。記憶が書き換えられているので、矛盾に気付かない。

書きたい事は愚痴だけど、伝えたい事は上記のような内容だと思う。しかし、特殊な人間の特殊な話、或いは被害妄想と解釈されてしまう。

*************

近未来においては、携帯型の記録装置を各人が持ち歩くようになると思う。個人の呼吸、移動、言動、血圧、消費カロリー、ETCを記録していく。

記録される情報は、記憶している情報と大幅に異なると思う。

記憶上は、誰かに親切に教え諭した事になっているが、記録上は株で損をした腹癒せに他人を殴った事になっている。また、本人の主観では親切な行為であるはずが、血圧等から推測される心理状態では興奮状態で行った行動になる。

それは特殊な事例でなく、記憶の全てが信用出来ないという事だ。1時間前に発生した事、1日前に発生した事、1年前に発生した事、それらに関する記憶と機械に保存されている記録が大幅に異なる事が予想出来る。

さらに、個人間の記録を照らし合わせる事で、人間関係の因果関係が再構築されると思う。ある人物が問題行動を起こす理由、ある人物が良好な成績を達成出来る理由について、全く異なる見解が示される事になる。

僕が体感している現実は、改竄された仮想現実だと思う。実現しつつある仮想現実こそが現実を映すかもしれない(現実が存在したとして)。

という事を考えながら書いたのが以下の記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1661.html

でも、コメントを読むと、やはり伝わっていないように感じる。こうした事は考えない方が良い事だと思うが考えてしまう。

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発達のつまずきから読み解く支援アプローチ

読んだ本の感想。

川上康則著。2010年9月5日 初版発行。



具体的な指導例。原因や予測、指導方法。

以下は、「学びの場.com」へのリンク。

http://www.manabinoba.com/

PartⅠ 子どものつまずきを読み解くサイン…授業編
Case1 じっと座っていることができず、姿勢が崩れやすい子
座っている姿勢を維持出来ない理由の候補は以下の2点。
 ①バランスの崩れを感じ取る感覚が上手く機能しない
 ②体の筋肉や関節の動きを感じ取る感覚が上手く機能しない

上記②の躓きを「低緊張」と呼ぶ事もある。その場合、不器用、がさつ、怠惰、集中が持続しない等の問題が付随する事がある。

以下の対策。
 ①1枚のプリントに纏められる内容を複数枚に分割し
  1回の作業時間を短くする
 ②教材配布等の役目を設定し、動いて良い時間を設ける
 ③必要事項のみを小分けにプリントにして配布する
 ④終了時間を明示し、見通しを持たせる

姿勢が悪いと注意しても、どのような姿勢が良い姿勢なの分からない子が多い。背中で手を組む姿勢を指示する等して、良い姿勢を教える。

Case2 授業中の手遊び・足遊びが多い子
興味・関心が転じ易く、目的を持った行動が出来難い子供。授業中は手遊びをする時間が圧倒的に多い。行動を抑制する機能が育っておらず、注意の持続時間が短い。
手遊び等は自己刺激的な行動である。自分の身体感覚に刺激を加えて楽しむ。自分自身の目的が明確でない場合に発生する事が多い。
以下の対策。
 ①自分に課せられた課題を明確にする
 ②聞かされる時間を短くする

自己刺激的な行動は退屈を表すサインでもあり、指導場面切り替えの機会でもある。

Case3 鉛筆の正しい握り方ができない子
小学校・中学校では少なくともクラスの20%程度は、正しく鉛筆を握る事が出来ない。正しい握り方が出来ない子供は、親指の付け根で鉛筆を握る事が多く、姿勢が崩れやすくなる。以下の問題。
 ①綺麗な字が書き難い
 ②握る事に疲れて集中が途切れる
 ③ペン先が手の陰に隠れて見えない

鉛筆を正しく握る動的三指握りをするには、指の機能が分化している必要がある。
 小指~中指:
  指示機能(固定する・支える・握る)
 親指~中指:
  操作機能(摘む・動かす・操作する)

小指と薬指を握る込める事が、鉛筆・鋏・箸を操作する場面で重要である。根本的な対処としては、うんてい、上り棒、綱引き等の運動で小指・薬指を使う経験を積む。お手玉、竹馬、けん玉、木登り等の手先を使用した遊びをする等がある。

Case4 なぞり書きはできるのに、見ないで書くのが難しい子
小学校から中学校までに1945字の漢字を学習する。小学校1年生で80字、小学校2年生で160字だから、低学年でも240のパターンを見分ける必要がある。文字を認識する力や、再構成する(思い出す)力が必要となる。

繰り返せば習得出来るというのは、杉林で生活すれば花粉症が治るという思想と同じ。

以下の対処。

①一画毎に、運動の方向やイメージが浮かび易い形を言語化する
 (短い横線等)
②部首の組み合わせを「お日様の右側に青を書くと晴れ」のように
 位置関係が分かるように言語化する
③漢字の成り立ちカードを示し、意味を視覚的にイメージする

体の運動感覚のイメージが湧かない場合、手を取って動かし方を教える。

Case5 板書を書き写すのが苦手な子
以下が要因の候補となる。

①話を聞きながら書くという複数作業の同時進行が苦手
②黒板とノートの視線の往復運動が苦手
③教室内の他の存在に興味が向いてしまう
④視覚情報を記憶する範囲が少ないので、
 何度も黒板を見ないといけない
⑤記憶の保持時間が短いため、何度も黒板を見ないといけない
⑥全体的に考える事が苦手で、局所的な部分ばかり見てしまう

以下が対処方法。

①書く分量を少な目、小分けする
②行間を空ける(視線の往復の間の行飛ばしを防ぐ)
③強調したい言葉を枠で囲む
④言葉や文章を短く
⑤事前に短冊を用意する(コントラストの高い文章の方が注目し易い)
⑥席を近くにする(視線移動を少なくする)
⑦板書する時間を設ける
⑧乱雑な字でも書いた事を認める(丁寧に書く指導は別途行う)
⑨得意な教科から書き写す量を増やす

Case6 文字が枠からはみ出してしまう子
文字が枠からはみ出す場合、目の運動機能が十分働いていない可能性がある。目は単独で機能している訳でなく、前提感覚(平衡感覚)が大きく関係している。
簡単な前提感覚のテストとして、回転椅子に座り、10回転(1回転を2秒くらい)した後に、眼球運動を確認する。通常であれば、眼振(規則正しい細かい揺れ)が眼球で数秒間継続する。
他に、目を閉じた状態で片足立ちをして貰う等のテストがある。前提感覚が上手く機能しないと、集中が継続しない、不器用、etcの問題が発生する。

Case7 授業中にカタカタと机や椅子を鳴らす子
貧乏揺すりのような行動は、固有受容感覚(間接の角度調整や筋肉の張りの調整、骨に伝わる振動を感じる)への自己刺激?
小刻みに足を揺らすと、触覚の変化は無いが、振動を感知する。この時に使用されるのが固有受容感覚である。

自らの行為に注意を向けるセルフ・モニタリングの機能が弱い、集中力が弱い等の要因が考えられる。

Case8 音読が苦手な子①
以下の背景が考えられる。

①逐字読み
一文字一文字辿りながら読む逐字読みは、幼児期から低学年に現れ易い。しりとり遊び、逆読み遊び、中抜き言葉遊び、特定の音が何番目の文字にあるか答えるクイズ、文字を積み上げる積木型用具を使用した学習等の対処。

②言葉の途中で切れ目が入り、つっかえる
単語を見つける事が困難。語彙を増やす指導が有効。

Case9 音読が苦手な子②
上記の続き。

③勝手読み
読む能力が発達すると、次を予測しながら読むようになる。予測に頼るあまり、違う言葉に置き換えて読んでしまう場合がある。

④文字飛ばし、行飛ばし
見え方や形の捉え方に個性的な所がある。

指でなぞりながら読む、1行分のスリットを開けた厚紙を使用して、1行ずつ目に留まるように工夫する等。文字のフォント(ゴシック体の方が線の太さが一定のため読み易い)やプリントの色の工夫等の対処も考えられる。白は膨張色なので、文字が小さく見える特徴がある。蛍光灯の光を白が反射するため、読み難い場合もあり、他の色を使用する場合がある。

Case10 授業妨害をする子
自己修正力があり再挑戦意欲がある人間には、反省を促す事が有効。しかし、認められたい欲求が強い割に、成功体験が乏しく、自己評価が低い人間の場合、修正や反省は上手くいかない。成長の基盤が弱い。

以下の対処?

①活動時間や内容を先に示す
②皆の前で賞賛する
③言語指示量を減らし、短いキーワードを使用する
④問題の無い行動に着目し、褒めるようにする
⑤信頼を前提にする(問題を起こす事を前提にしない)
⑥感情の言語化を手伝う
 (内面的な感情を、ムカつく等ではなく上手に表現出来るようにする)
⑦周囲の子供へも気配りする(褒めて貰いたいのは同じ)
⑧指導を受ける側が自分から尋ねるような場面を増やす

Case11 斑での活動が苦手な子
子供自身の要因:
 ・途中でやる事が分からなくなる
 ・他の事に気を取られてしまう
 ・出来ない事や聞き洩らした事を言えない
 ・集中の持続が困難
 ・不器用で用具を操作出来ない
教師側の問題:
 ・仕事の内容・量・時間を示していない
 ・作業手順が複雑
 ・期待する基準が高い
 ・特性の無理解

以下は、対処。

①仕事の量と時間を絞る
 期待の範囲を明確にして、具体的に手順とゴールを示す
②協力という概念
 1人で出来る得意分野を任せ、終わったら誰を手伝うか説明する
③成功体験
 出来る事を少しずつ行う

Case12 授業についていけない子
学年が上がるに連れて、話言葉中心の授業となる。聞き取る力の弱い人間は、授業についていく事が困難。言語獲得前の意志疎通(相手の視線を追う、指された方を見る、相手と事物を交互に見る)は生後9ヵ月頃から始まる。こうした意志疎通が苦手だと模倣、見分け、見比べ、聞き取り等の学習の前提が構築出来ない。

現代では、視覚中心の情報収集を可能にする環境が一般化し、見て学ぶ傾向が強まっている。

Case13 授業中のおしゃべりが止まらない子
発想の転換を行い、問題児の良い所を見てみる。あまり、解決策になっていないと思った。

***********
<仮説構築>
表面的な問題から背景を考えるには仮説を構築する。

①状態の仮説
 何故~してしまうのか?何故~出来ないのか?
 →現在の状態を決め付けない
②方法の仮説
 ~な方法はどうだろうか?
 →こうする他無いという思い込みを捨てる
③経過の仮説
 ~したら、~が出来るようになるだろう
 →求めている結果が即時に出ない焦りから抜け出す

PartⅡ 子どものつまずきを読み解くサイン…生活編
Case14 相手への関わりが強すぎる子
暗黙の了解を感じ取れない。暗黙のルールを言語化する。

Case15 靴ひもがほどけたままでも平気でいられる子
以下が要因の候補。

①未経験・未学習の問題
②不器用
③気が付いていない問題

自己像が発達していないと、物の扱い方、人との接し方、集団での振る舞いに影響する。

Case16 友だちとのトラブルが絶えない子
人間は、幼児期前半頃からルールの中で行動する経験を経て、周囲に認められる自我(自分らしさ)の範囲を知る。幼児期後半の延長で、自己主張が強く出る子供も、学校生活に慣れると大半は落ち着く。

しかし、「相手の気持ちを良く考えなさい」という漠然とした言い方では伝わらない人間もいる。自分の行動が周囲にどのように影響するかを客観的に点検・修正する力が弱い。

以下が要因の候補。

①記憶の弱さ(類似した経験と結び付けられない)
②言葉の使い方の弱さ
 (場面毎、状況毎に異なる意味、言い回しを理解し難い)
③自分を客観視する事の弱さ
④身体感覚の弱さ(体の動かし方が分からず、動作が雑)
⑤情報を取捨選択する力が弱く状況判断が苦手

コミック会話法として、漫画のように本人と他人をイラスト化し、見えなかった相手の気持ちを書きこんで伝える方法がある。状況を視覚的に示す。

Case17 友だちをわざと興奮させる子
パニックを起こす人間に焦点が当たる事が多いが、パニックを誘発する人間が問題視される事は少ない。そうした人間も、相手の気持ちや状況を読み取る事が困難、細部に拘る、注目を集めたがる等の問題がある場合がある。自分とは違うという事実だけで相手を非難してはならない。

以下は、「からかい」への対処。

①相手の意見を受け入れ、違う所を教えて貰う
 「私に分かるように、教えてくれる」
②これで十分だと伝える
 「私なりに頑張った」
③足りない所を補って貰うようお願いする
 「それなら付け足しの意見をお願いします」

Case18 こだわりが強い子
拘りが生じる理由は、本人にしか感じ得ない細かい違いを見出しているからである。職人等の拘りが肯定的に解釈されるのに、一部の人間の拘りが問題視されるのは、状況への固着化が周囲の障害になるから?

拘りを潰そうとする指導は、反抗を生む。

Case19 失敗をごまかしたり、勝手なやり方で周りを困らせたりする子
上手く出来ない人間ほど他人に頼れない。自己流で対処する事で、返って間違った結果になり、自己否定的な気持ちが強くなる。相談出来るように援助要求スキルを身に付ける。
指導に際しては、「ムカつく」等の他者に向けられる感情のみの状態から、「皆が羨ましい」等の自分の感情を整理・命名する状態に転換する事が大切。他者への相談に向かう気持ちを育てる。

年齢が上がるほど、毎日の生活の中にネガティブな感情が湧き起こる。自分のネガティブな感情が命名されていないと、自分の感情を伝える事が出来ず、「うざい」を乱発したり、言葉にならず攻撃的に行動化してしまう。

問題児に対しては、自分の感情を言語化して伝える事が出来るように指導する。「ムカつく」等は他者に向ける言葉であり、自分の感情ではない。

Case20 偏食がある子
食べられるイメージが出来ないと食べる事は出来ない。食物を食べる場合、無意識的に、食具の使用方法、口への運び方、口の開き方、量の目安、味の予測、舌・歯・顎の動かし方、呑み込み方を見越してイメージする。

食べるイメージが無ければ偏食になる。その場合、以下の条件を満たす食材を選ぶようになる?

①味の濃い食物
②食感がクリア
③唾液が多く出る

白い御飯が好きだけど、混ぜ御飯は嫌いという人間の場合、白い御飯の方が唾液が出易いという処理のし易さに依存している。野菜は、上記①~③を満たしていないため、嫌いな人間は多い。

指導は以下の順に行う。

①食物を下唇に当てる(舌唇は食材の性質を感じるセンサー)
②食物を舌先に当てる

他には、食べられるように調理する事が解決策である。

Case21 ことばよりも先に手が出てしまう子①
対人関係スキルの問題。行動のレパートリーが少なく、思い通りにならない状況に置かれた時に、行動を修正する事が困難。暴力に頼る方法が機能してしまう場合、他の方法が育たない。
友達作りが上手な子供でも、新しい集団に入る時は50%くらいしか成功しない。グループに入れない場合の代替案は以下の通り。

①いきなり入らずに、タイミングを見計らってついていく
②活動の切れ目や、笑いが起きた時に、「仲間に入れて」と言う
③遊びに夢中になっている人間の肩を叩いて注意を向けさせる
④後から加わる事を予告する
⑤諦めて他のグループに行く

暴力に頼らなくとも良いように行動のレパートリーを増やす。

Case22 ことばよりも先に手が出てしまう子②
触覚防衛反応によって、手が出てしまう人間がいる。

一般的な触覚:
物を触り分けたりする等。

原始的な触覚:
気配を察する。

触っている訳ではないのに、気配を察するのは触覚の原始的機能である。敵から逃げる、攻撃する、餌を取り込む等の行動を操作しており、アメーバーにもある。通常は一般的な触覚が原始的な触覚を抑制しているため、逃避的・攻撃的な行動は少ない。原始的な触覚が優位になり過ぎている場合、嫌な事から逃げる、自分のペースでないと攻撃的になる、好ましくない物を取り込もうとするという行動パターンが出易くなる。
拘りの強さは、触覚の使い方に起因しているかもしれない。自分からは近づくのに、他人を押しのけようとする行動、女性に甘える、集中持続の困難、手遊び・口に物を運ぶ(爪噛み・鉛筆齧り等)が、原始的な触覚に問題が多い子供の特徴である。

Case23 わがまま、自分勝手な子
触覚が過敏な子供が多い。感覚の特異性に伴う情緒不安定は理解され難い。触覚防衛反応が強いと、受容可能範囲が少ないので、決まった手順・用具でないと嫌がったり、癇癪持ちであったりする。触られる事全般が苦手。

いじめの場面では、虐める側も虐められる側も触覚防衛反応を示す事が少なくない。虐める側は、自分のペースを守るために、周囲を取り込もうとする。虐められる側は常に防御・逃避的な行動を示すため狙われ易い。自分と同じ問題を抱える人間を見つけターゲットにする。

Case24 リーダーでいたがる子
支援を行うには、全体の雰囲気を整える事が大切。問題行動を起こす人間の周囲に、影響力を持つ人間がいる場合が多い。意図的に興奮させ、問題行動を引き起こして、庇うような発現をする等。陰の司令塔を把握する事が大切。
以下のような特徴?

①操作し易い人間を親友と呼んで指導者として振る舞う
②困っている人間の気持ちを代弁したり、状況説明を代わりに行う
③自分の得意分野を武器に、優位性を示し自分のペースに持ち込む
④表面的に見ると、面倒見の良い人間に見える

自分の立場を維持したい、ペースを守りたいというのは躓きの一種である。リーダーでいたがる人間にも支援が必要。感覚(触覚)の問題が内在している可能性。自分のペースが乱されたくない事を、暴力に頼る人間とは別の方法でカバーしている状態。

問題を放置すると、特定の一人だけを子分にして、2人だけの世界を作ってしまう可能性がある。頑張る部分を変え、表舞台に立つようにする。

Case25 ボンヤリしがちで自己主張が少ない子
以下の特徴?

①指示(特に一斉指示)を聞き取って理解出来ない
②周囲から1テンポ遅れる
③自分なりに状況を読み取っても間違っている事がある
④周囲から誤りを指摘されても、何処が間違っているのか気付かない

衝動性が高い人間や、乱暴な人間は目立つが、こうした臨機応変な対応が苦手な人間も対処が必要である。追い詰められた気持ちを表現出来ないと、周囲が気付かずに問題が深刻化する。

質問しても上手く表現出来ない事がある。

苦手な質問の例:
どんな風に、どうして、何があったか言って。

得意な質問の例:
何時、誰が、何を、何処へ。

以下の配慮。

①自信を持って取り組める事を見つける
②課題理解に時間をかける
③選択肢を狭める
④ペースが合う友達を作る
⑤事前にテーマを知らせ、事前準備する

Case26 キレやすい子
怒りや憤りは誰にでもある。

①行動の原因を探る
怒り易い人間の多くは、状況理解や場面説明が苦手。断片的に物事を見ているので、思い出す事を手伝って欲しいと思っている。本人に「何故こんな事をしたんだ?」と原因を質問するような質問風の言葉掛けが苦手である。切っ掛けや原因を一緒に探る。
②怒っていない場面に注目
常に不適応な人間はまずいない。適応している場面を認める。
③躓きを読み解くサインを知る

Case27 母親に手を上げる子
人間は、2歳半の段階で第一次反抗期を迎える。自己主張の一形態。自主・自立のエネルギー。
①自分の立てたルールや秩序が
②不本意ながら壊される時、
③湧きあがった怒り、憤りを
④絶対に見捨てられない安心感 = 共感性がある相手に
⑤ぶつける = 表現する状況

この場合、④から反抗や反発によって要求が通らない相手には強い態度に出ない。自己主張が強い人間の場合、以下のように対処する。

①自分で出来る事は自分でやらせる
②動揺した姿を見せない
③周囲の要望を聞き入れた時に褒める

高圧的に指導すると、そうした方法論を学んでしまう可能性がある。

**********

人間は一人一人が異なるため、安易に方法論を適用出来ない。自分が楽になるようにという気持ちが根底にあると、どのような方法論も上手くいかない。何とかしたい、伸ばしたいという探究心が大切。マニュアルに依存するのでなく、自らも学ぶ姿勢が重要である。

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纏まらない話

以下、思い浮かんだ事。文章にもなっていない。

①過去から切り離されている
サイクルから離れると、完全に孤立している状態になる。誰も自分を知らない。自分も誰も知らない。独立したサイクル。

②通貨システムの問題
大勢の人間が同一の通貨システムを使用している事に問題がある。集団A:1ドル = 120円が望ましい、集団B:1ドル = 80円が望ましい、集団C:1ドル = 100円が望ましい、etc。纏まった一つの共同体が一つの通貨システムを使用するが、共同体は、複数の集団に分割可能。さらに集団も複数の個人に分割可能。個人も様々な局面に分割出来る。一つの局面にもあらゆる解釈がある。

③間違った解釈について
過去、上手くいかない理由について考えてきた。考える事によって正しくなる事は無いと思う。何かを経験する事で劣化する。だj;lgじゃ;lじゃ;jが;l;lがdが;jj;じゃjfdぁ;。

*******

文章化出来ない事を、文章化しようとして疲れた。一日かかって、何もなっていない。

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雑感

以下、色々と考えた事。

円安が急激に進行している。1ドル = 120円が一応の目安になっているけど、どこまで安くなるかは誰にも予測出来ない。他の通貨について考えると、スイスフランが高騰している。1ユーロ = 1.20スイスフラン近辺。
2014年11月30日(日)にスイスにて、外貨準備高の比率を変更する?法案についての国民投票が行われるので、その影響なのかな?現行では、外貨準備の8%を占める金の割合を20%に変更する?

調べれば、それについて様々な意見があるのだろうけど、面倒だから調べていない。

通貨や株式、債券について、国家が価値を操作出来るか疑問だ。人為的に通貨価値、株式価値、ETCを操作した場合、何が発生するんだろう?

***********

10年後に消滅している職業の一覧をあちこちで見掛ける。

僕の予想として、消滅はしていないだろうけど、会社の経営者や政治家が危ないかもしれない。世相の変化の影響を最も受けるのは既得権層のはずで、既得権を持たない人間ほど変化に対応出来るように思える。

少ない給与や短い休み時間で働かなくてはならない人間の心配をしている人間がいるみたいだけれど、本当の脅威は、そうした人間達が才能を浪費している事だと思う。

過小評価されている人間達に投資する手段は既に存在していると思う。通貨や株式が信用出来ないのだから、本来はそうした人達に金銭を回すべき。しかし、そうした行為も面倒臭い。

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アレクサンダーは早世して幸福だった

以下は、祖父の書いた本から。

アレクサンドロスは僅か33歳で病死し、彼の大帝国は瞬時に瓦解してしまう。
(中略)
彼にとっては、全盛期に死んだ方が良かった。それ以降の年月は彼に幻滅を齎すだけだったに違いない。もっと長生きしていたら、彼は敗北と苦難を味わっていただろう。

***********

何となく上記の言葉を思い出したので、本の該当個所を確認したら、他の本からの引用だった。本を読んだ時に、こうした事を実生活で考える人間が社会と接続出来るのか考えたものだった。
祖父は僕と違って本当に詳しく、知識を利益に結び付ける事が出来たが、チューリングテストに合格する事が出来たんだろうか?

思い出した切っ掛けは、以下の2つの事だと思う。

①伝わらない事
以下は、2014年11月11日の記事。若干、ブログのコメント欄が荒れた事について。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1659.html

多分、以下のコメントについて、イラついてしまうと書いた事が原因なのかな?

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1653.html#comment300

イラツクのが何故なのかというと、僕が情報を正しく伝えられないからだ。考えていない事が考えている事になり、現実に発生していない事が発生している事になっている。それは生活の全てにおいて発生する事であり、考えても仕方が無い事なので考えないようにしている。

しかし、気になってしまうと拘る事になってしまう。そうした事は書いていないと言いたくなる。それでも、正確に情報を発信する手段を僕は持たない。そして、僕が情報を正しく解釈していない事は明らかであり、僕はチューリングテストに合格出来ない。

②現実を整理する論理
以下は、インターネット上の書き込みから。かなり変えてある。

世界中で庶民は、外国人とビジネスなんてしない。インターネットが発達しても自国で働く人が大半で、そうでなければ国は成り立たない。将来的に外国人とビジネスする人が増えても、自国内だけで働く人が大半。

そうした現実を認識した上で政策を決めないといけない。人間を無理に混ぜても同質の人間同士で固まる傾向がある。
イスラム移民だらけの欧州や、移民国である米国を見ると、移民を決めるのは上位層だが、彼等は対価を支払わない。安い労働力という果実だけを受け取り、高級住宅街に住み、仲間同士で暮らしてる。
移民は貧しい場所を中心に暮らし、向き合ったり排除されるのは庶民だ。弱者から順番に対価を支払う。そうした対価に抵抗して自己主張する弱者を差別主義者と決め付けて、蔑み罵り、排除や教化をしようとする事はおぞましい。

**************

上記の意見には賛同も反対も出来ない。現実を考えるには、理論を構築しなければならないと考える。幾つかの前提条件があり、情報を当て嵌める型がある。

まず、因果関係の型がある。「上位層が移民を決める」というのは、無自覚の前提条件だ。さらに階層型の社会を想定しており、人間を上位、下位に分類出来る事になっている。

以下は、前提条件となる確信事項。

・将来的にも国境を跨いで稼ぐ人の比率は低い
・弱者は移民の恩恵を受けない
・etc

移民に賛成している人間と反対している人間が議論しても、両者が使用する前提条件が異なっているのだから、話が噛み合う事は無いと思う。全ての人間が感知する現実は仮想現実であり、現実は存在しない。

***********

果たして現実は存在するのか?矛盾の無い真理を構築出来るのか?誤りに気付く事は可能なのか?

最初の関門は、前提条件や型を把握する事だと思う。自分が正しいと思っている事実。正しいと思う理由を知る。無限の前提条件があるので、非常に手間がかかり現実的で無い。

次に存在するのは自己言及の問題だ。ありのままに存在する事実があると仮定し、それを感じ取れたとしても解釈する自分の正当性は保障されない。

社会全体の方向性としては、無矛盾の世界を構築しようとしていると感じる。現実が矛盾に満ちており、誤りに気付く事が出来ないのなら、そうではない世界を作り出してしまえば良い。

秩序がある閉鎖的で美しい世界。

何となくだけれど、試みは期待とは全く異なる何かを生み出している気がする。

そうした状態を言葉にすると、次のようになるのかな?ヒルベルトは夢の成就が不可能である事を知りながら死に幸福だった。違うかな?

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疲れた

睡眠時間を上手く制御出来ない。

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荒れているのかな?

以下のコメントに色々と書かれています。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1656.html

まず、thorさん、僕に対する意見に僕の代わりに回答しなくても結構です。人格攻撃みたいになると、お互いの精神衛生に良くないです。僕の代理人ではないので、自分の意見を主張されるだけで良いと思います。

それから、GASSさん。

僕は断定とか決め付けとか、深く考えないで書いています。

このブログは僕の日記なので、適当な事を思いつくままに書く事を目的にしています。攻撃的な文章であると感じるなら、今月から抗鬱薬の投与を減らしている関係で、僕の精神状態が不安定になっているからかもしれなません。それなので、僕の情緒不安定を反映した書きぶりになっています。日記に不安や不満を書く事で、精神の安定を保っている訳です。こうした理由付けでどうでしょう?

それから、「他人にはその根拠を執拗に求めるのはなぜなのか疑問です。」という意見に対しては、ブログに書いただけで執拗に根拠を求める事になってしまうのかな?
まあ、そのように自分の意見を他人の立場から考える事が出来るのもブログの利点でしょう。

**************

thorさん、GASSさんの両者を否定するつもりは無いです。唯、色々と厳密に考えると、争いが生じて不愉快になると思うので、自分が気持ち良くなるようにコメントしてくれればと思います。コメント欄での言い争いは、自分も他人も気持ち悪くします。

こういう事を書いている僕自身が攻撃的な文章を書く。何という自己矛盾。

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元商社マンが発見した古代商人たち

読んだ本の感想。

布施克彦著。2012年2月8日 初版発行。



古代日本に、商社のような商業組織が存在したという著者の仮説?

【序章】弥生時代、日本列島に「商社」が誕生した?
商社:
広範囲の商品、多種類の事業を手掛け、多機能を有する業態。著者は、商社は日本にしか存在しないとする。自給自足可能でありながら、海外との活発な交易を行う日本の特殊性が商社を生んだとしている?

農業共同体を背景にする政権担当者や一般人は内向きであり、交易は特定の専門集団に任せる伝統。

古来、中国江南地方の漁撈民達が、分散拡大し、一部は日本に到達する。彼等は、鮫等の襲撃を防ぐために入れ墨の伝統があった。やがて漁撈民は陸上社会との運輸交通を手掛けるようになる。

【第一章】古代商社の機能と拠点
古代商社の活動は、紀元前108年に前漢が楽浪郡等4群を朝鮮半島に置いた事を契機に活発化したとする。中国人と倭人との取引の拡大。鉄や青銅器等の物品の交易だけでなく、技術移転や開発造成も行ったと著者は推測する。

ビジネス拠点:

①那津
博多湾の都市。後背地に奴国(須玖岡本遺跡)。交易を行った阿曇氏の本拠地とされる阿曇郷が湾の東側。

②鐘崎
交易を行った宗像市の本拠地。福岡市近辺。宗像氏は沖ノ島信仰を利用して大和政権に食い込んだとしている。

③筑後川流域
有明海に面した江南貿易の拠点。玄界灘ルートと異なり、対馬海流を遡上しない。福岡県大川市風浪宮は、阿曇姓を名乗る宮司が務めており、200年頃に博多北部の志賀海神社から分祠される。風浪宮から花宗川を降ると、筑後川の河口に合流。宗像氏の拠点は、阿曇氏の拠点を遡った三潴一帯と推測。宗像女神を奉じる水間氏。

④恵曇
島根半島北部。恵曇湾から佐陀川を遡ると佐太神社がある。出雲の物流拠点?恵曇は、江角とも呼ばれ、阿曇と語感が近い。

⑤牛窓、高島
岡山県、広島県の東部。同地に栄えた吉備王朝の拠点。

⑥阿多
鹿児島県薩摩半島西南群。阿多の隼人の活動拠点。

⑦対馬
九州と朝鮮半島の架け橋。ワタツミの神を祀る和多都美神社、住吉神社。

⑧五島列島
長崎県。揚子江、江南地方との交易の拠点。遣隋使、遣唐使は同地を経由。

⑨難波津
大阪市中央区大川周辺。大和朝廷の物流拠点。5世紀中頃の仁徳天皇の時代に建設。

【第二章】古代商社の事業戦略の変遷
以下は、扱う商品の変遷。

①黒曜石
金属器が出現する以前の後期旧石器時代から縄文時代にかけて、黒曜石は貴重な素材だった。隠岐、伊豆、大分県、佐賀県の離島等で産出された黒曜石が本州、シベリア、朝鮮半島等で発掘されている。黒曜石は、火山活動で噴出したマグマが変化したもので、火山の中腹域で採掘される。

②貝
縄文時代後期から弥生時代前半にかけての西日本各地の遺跡から貝類を材料にした腕輪が良く出土する。材料となるゴホウラ、イモガイ等の大型巻貝は沖縄諸島等でなければ採れない。
鹿児島県の高橋貝塚からは、巻貝で作った腕輪の完成品、未完成品が出土するため、南西諸島で採取された巻貝が薩摩半島で加工されたと推測出来る。

⇒黒曜石と比較して、巻貝の採掘地は島々に分散している。また、高度な加工技術が必要であり、一貫性のあるビジネスにするには難易度が高い。

③玉
翡翠、瑪瑙、琥珀、碧玉、etc。翡翠の日本唯一の産地は、新潟県姫川流域である。縄文時代には北陸が中心だった翡翠製品の交易は、弥生時代になると西に広がり、朝鮮半島の遺跡からも出土する。
姫川流域には、高志(越)の国が存在し、同国の沼河比売が、出雲の大国主に嫁いだ記録が古事記にある(弥生時代後半)。やがて姫河流域の翡翠は枯渇し、弥生時代後半から古墳時代前半には別の地域の翡翠が出回るようになる。
また、古墳時代中期からは、出雲の花仙山で産出する碧玉で作る勾玉が各地で出土するようになる。
勾玉の需要は、7世紀以降に仏教に台頭によって衰えたとされる。

④青銅器
朝鮮半島から日本列島に青銅器が齎されるようになるのは、弥生時代前期中頃(紀元前3世紀~紀元前2世紀頃)とされる。鉄器も同じころに流入する。青銅は祭祀用具として使用されたらしい。北九州では銅剣、銅矛。近畿地方では銅鐸。著者は、日本で銅鉱石が始めて産出された年代を続日本紀を根拠に698年頃とする。それ以前の銅は大陸から持ち込まれたと思料。古代商社が大陸から銅をかき集め、鉛の量からの分析では、朝鮮半島産の銅から大陸北部、南部産へ移行している。
日本列島から出土する青銅器鋳型の半分が福岡平野一帯から出土するため、近辺に青銅器鋳造の中心地があったとされる?

⑤鉄
弥生時代前期から日本列島に鉄が流入する。鉄器の普及が本格化したのは、弥生時代中期から後期(1世紀~2世紀頃)。弥生時代初期には、武器類の輸入が中心だったが、弥生時代後期には農器具が加わる。
弥生時代中期から後半にかけて、鍛冶の技術が日本に持ち込まれる。弥生時代後期から古墳時代にかけて、鉄鋌と呼ばれる10㎝~60㎝程度の鉄の平板が朝鮮半島南部や近畿地方の遺跡から出土している。日本の鍛冶技術の発展に伴い、半製品として輸入されたという見方。
本格的な日本列島内での製鉄開始は、5世紀後半が定説である。日本列島に鉄が流入して製鉄業が起こるまで600年~700年がかかっている。日本列島の原始製鉄の主流は砂鉄を原料とする「たたら製鉄」であり、大陸側の製鉄は鉄鉱石によるものであったため、技術移転が困難だった可能性?

【第三章】古代商社ビッグ2の実像に迫る!
代表的な2つの海人集団。

①阿曇
ワタツミの神(神武天皇の祖母である豊玉姫の父)の子孫を名乗る。博多湾一帯を根拠地とする。ワタツミ系の神社は福岡県と対馬に集中している。朝鮮半島と九州の交易を仲立ちする事で栄えたとする
日本書紀 応神天皇紀には、4世紀後半頃?に全国の海人が騒ぎ立てたため、阿曇大濱宿禰が、海人の宰相に任命されたという記事がある。その2年後に海人部が置かれ、政権に水産物を貢納するシステムが確立する。
この当時、阿曇が支配する対馬、壱岐を通じた朝鮮半島との交易ルートよりも、東側の沖ノ島を中継する交易ルートを支配する宗像氏が台頭しつつあった。
日本書紀では、履中天皇時代の5世紀前半に阿曇連濱子が謀反を企て逮捕されている。推古天皇時代には、阿曇連が新羅から賄賂を受け取っていたという記述があり、勢力減退が伺える。
摂関政治の移行と伴に阿曇氏は歴史から消えるが、信州には安曇群が残り、海人集団から転換したのかもしれない。

②宗像
大国主命六世の孫、吾田之片隅命の子孫と名乗る。福岡県宗像市を根拠地とする。出雲や瀬戸内海への進出に熱心であり、宗像神社は吉備にも存在する。奈良県桜井市の宗像神社は、7世紀後半に天武天皇と宗像君徳善の娘との間の子である高市皇子によって勧請され、宗像氏と大和政権の結び付きを伺わせる。
朝鮮半島との交易が減少するに連れ、宗像女神は国津神に変貌していく。その後、武士化して小大名となるが、1586年の当主 宗像氏貞に後継がいなかったため、領地を没収されている。

⇒両氏族とも、白村江の戦い(663年)の敗北により、大和政権が朝鮮半島における基盤を失った事が交易上の障害となり、衰退したとしている?

【第四章】時代順にビジネスの実態を推理する
著者の商社マンとしての経験を当て嵌めた古代ビジネスの想像。あまり根拠が無い気がする。

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すすんでダマされる人たち

読んだ本の感想。

ダミアン・トンプソン著。2008年12月15日 第1版第1刷発行。



あまり良い本では無いと思う。しかし、以下の記事に書いた内容を、僕より洗練した書き方で表現していると思う。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1395.html

著者の主張するように、インターネットの普及等によって現実が個人化したのでなく、インターネットの普及によって個人化していた現実が発見されたのだと思う。創生論を信じる人間の割合が大きくなったのでなく、大きい事が発見されただけである。

以下は、著者の主張?かなり変えてある。

近代は、真実を一つにしていく過程であった。西洋的な実証に基づく系統だった知的検証によって、理に適わない俗説は、社会の隅に追いやられた。真実は、蓋然性(確からしさ)によって示される。仮説は、矛盾する事実や、証明する事実が無い事を示される事で論破される。偽りと決めつける攻撃に耐えて認められ社会の共有財産となる。
インターネットの普及によって、個人の知的選択の範囲が拡大した結果、俗説が世界中に浸透するようになっている。何が真実であるかを確証する事が出来ない。運命から選択へ。

以下は、著者の主張する混乱を引き起こした要因?

①ポストモダン思想
伝統的な科学は本質的な白人男性による言語ゲームである。「あなたにとって真実なら、それは真実だ」
②政治的公正の動き
少数派の感情を逆撫でしてはならない。自分よりも格上の存在に従うべきであるという規律が弱まる。知識の境界線は個人の感受性によって変えられる
③情報産業
嘘をパッケージ化して配布する商売がインターネット上で盛んになっている。特別な情報を知っている事で特別な人間になる事が出来ると煽る。或いは、憎悪・嫌悪・恐怖等の感情へのアクセス。閲覧数の増加は力の増加である
④既成の権威の弱体化
英国では、1980年~2005年に教会に通う人間が470万人から330万人に減った。婚姻数は1972年~2005年に48万から28万4000に減少。教会、政党、家庭等の伝統的権力組織の崩壊

⇒個人の経験(主観)が、権威(客観性)に取って代わる状況

共同体の崩壊、電子メディアの普及、遠隔地の出来事が日常生活に及ぼす影響、豊富な選択肢、etc。現代は、自己同一性について、絶えず選択を迫られる時代である。次々に新たな可能性が出現するため、自分は常に未完成である。自分に出来る事が、自分自身に判断出来ない状況が出現している。

日本においては、従軍慰安婦問題がこうした状況なのかもしれない。以下は、『慰安婦問題という名の泥沼』の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1174.html

著者は、南アフリカでターボ・ムベキ大統領がエイズの抗レトロウィルス薬を有害だと主張した事例や、英国でイスラム教徒が増加した事で創生論やホロコーストの教育に配慮している事例、漢方・鍼治療等の東洋治療が普及している事例を脅威としている。

⇒印象だけれど、著者の差別的心理が感じられてしまう。エイズの事例は困った話だけれど、イスラム教徒の90%が進化論を信じていないという情報は本当なの?それが事実だとしても、欧米で進化論を信じない人間の比率も高かった気がする。また、民間療法については、以下の記事にあるように科学に取り込んで役立てようという動きがある。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1587.html

恐怖を煽って問題を引き起こそうとしているのは、著者も同じなんじゃないかな。情報の解釈や取捨選択が偏っているように感じる。

著者は、ゲリラ・ブロガーによる検証が偽を排斥する手段としている?著者の提起した問題に対する解決として、以下の記事に書いた『富の未来』の第4部19章「真実の見分け方」に記述されている科学による方法がある。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-373.html

全体としては、以下の記事に書いた『一般意志2.0』に書いてある?集団内の多様性を是とする?状況が現実化しているのかな?

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1449.html

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強迫観念の整理

現在の自分が不安定になっている。根拠は無いが、絶対に正しいと感じる事がある。

以下のコメントについて、どうしてこんなにイラツクんだろう?内容が理解されない事は分かり切った事であり、自分だって何も分かっていない事は知っているはずだ。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1653.html#comment300

①周囲の人間の理解
情報を整理するための理論について考えてみる。誰もが、絶対的に正しい事を前提にして情報を整理する。

・性格が原因で出来ない事と、障害が原因で出来ない事があるから難しいんだよ

上記は、数年前の職場の先輩に言われた言葉。当人は、自分が発達障害に関してとても詳しいと思い込んでおり、自分流の修正方法を僕に試した。

・じゃあ、仕事の事とかどうするの?

上記は、彼女が僕に対して試みる解決策に関して異を唱えた結果、言われた言葉。彼女によると、自分の方法論が上手くいかないのは、僕が周囲の人間の事を愚弄しているからであり、僕が心根を改めるよう悔い改めれば改善されるのだそうだ。

後になって精神科医が、僕の問題点を質問したそうだが、無視されたらしい。彼女は自分が正しい事を確信していたが、それは僕が弱者である事が前提になっており、その事に気が付いていない。

僕が職場を去る事になった時、どのように考えたのか?それは本人に質問しても仕方が無い事であり、自分が何をしたかは忘れてしまっていると思う。

そうした事を質問する事自体が無駄な事だと思っている。しかし、本人に対して聞きたくなる。発達障害者だから出来ない事と性格が原因で出来ない事とは何か?それはどのような根拠があって言ったのか?自分の解決策が正しい根拠は何か?

聞いても仕方が無い事だけど、聞きたくなる。それが問題だ。連動して学生時代の事を思い出す。文化祭で同じ斑になったクラスメイトから、殴らせろと言われた事がある。

「俺達の間で波風立つの仕方ないじゃん。お前が気持ち悪いのが気に入らないから殴らせろ」

僕が恐ろしかったのは、その理屈が肯定される事だった。

「俺さ、一年生の時からお前の事嫌いだったの。歩き方とか話し方とか人と違うじゃん。だから気持ち悪かったの。でもそれは個性だから大切にしないといけないと思うようになったんだ。だから、俺は赤がお前の事を殴ったりするのも個性だと思ってるの。両方とも他人を嫌な気にさせているんだからお互い様じゃん」

こうした事は特殊例ではなく、有触れた事だ。善悪が僕には分からない。周囲に存在する人間全てが僕に対して生理的嫌悪感を持っている。だから、僕に対して迫害を加える事は皆の意見を代弁する行為であり、正しい事である。

他人に行っても被害妄想と思われるだろうし、そうした人間達は僕に対する嫌悪感を別の感情に置き換えて理解するのだと思う。

②株式や通貨
暴落や円高が怖い。どちらに動いても良いようにしているはず。株式はそれほど持っていない。通貨はバランスしている。円高方面に備えたポジジョンを構築しているが、さらに円を買いたくなっている。

これは根拠の無い行為であり、危険な事だ。

別に財産を増やす必要は無い。それは分かっている。だから、リスクを取る必要は無い。減らさない事を考えれば良い。そのために既存通貨から別種の財産形態への移行を検討している。

理由は分からないが、何もしない事が難しいように思う。円高が進行した場合、精神的な打撃があると思う。

損失は仕方が無い事であり、当たり前の事だ。

自分の衝動を形成しているものは何だろう?

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怒り

体の不調が気分の不調に繋がる気がする。

怒る理由は無数にあって、余裕が無い時に怒りを抑制出来なくなると思う。

何十年か前の事でも、現在の出来事のように感じられる。過去と現実が分離していない。

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寝床が無い

また、寝床が本に占領されている。読んでいない本が大量にある。

以下、先週の日本銀行による金融緩和に関する断片的な言葉:

・実質的な通貨切り下げ(2014年内に1ドル = 120円が既定路線?)
・資源価格の低下が継続する場合、年率2%の物価上昇は困難
・米国の量的緩和終了を受け、流動性供給を引き継ぐ
・金融緩和を実施しなかった場合、2015年に日本国債が暴落する予測
・年金資産の海外運用増分の穴埋め
・ECBの政策との対照性
 (米ドル独歩高の根拠→NZドル売りの推奨)
・長期的な経済バランスを考慮した場合、2010年代後半には円高に
 回帰する必要がある?(その時まで政府の信用性は維持出来る?)

⇒全般的に政治的妥協だとか、物価上昇が困難であるために
 追い込まれたという意見が多い
⇒金融緩和を実施しない場合、経済活動の停滞が継続し、
 国家財政のバランス維持が困難という見方
⇒リスクを選択して経済を過熱させる必要性

円安によって韓国経済に打撃を与えるとかいう掲示板のコメント以外は、良い評価が無いように思えた。この機会に儲けてやろうという事かな。物価水準が動かないとしたら、円安は定着するんだろうか?ユーロ売りを推奨する意見が大きい?数値データやらモデルを使用した解説は、来週にならないと出てこないと思う。

⇒何も解っていないのに、知ったかぶりしていると思う。

****************

今日、手に入れた本は歴史系の本が多いと思う。自分の中に情報を入れていると、何かをした気分がする。

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殺しても良い人間がいる

以下、上手く書けないし伝わらないだろう話。

変化が齎す概念上の発見について。

日常生活を円滑にする概念的なフィルターがあると思う。可能性が低い事は発生してはならず、誰かに危害を加えたり、他人から危害を加えられる事は発生しないと思い込む事が出来る。

全ての出来事は予測可能で、介入によって変更出来る事になっている。

新しい概念や創造物は、フィルターを外す。

例えば、自動車の無人運転を巡る議論では、自己責任の話になる事がある。機械は人間のように責任感を持たないため、事故が発生した時に対処出来ないというようなものかな?

現実に問題になっているのは、多くの人間が特に何も意識せずに自動車を運転し、又、外出している事実だと思う。自分が交通事故の加害者になるとは思ってもみないし、被害者になるとも思わない。そうした事は特異な事象である。

自己責任の感覚とは、自分は安全であるという妄想に繋がっているのだと思う。交通事故の加害者になる人間は責任感覚の弱い人間であり、自分とは違う。だから、自分は加害者にならない。

そして、罰による脅しは責任感を呼び覚ますから、自分は安全である。

*************

世界は安全であるという感覚は、自然に発生するものだと思うから、上記のような理屈を考える人間は少ないと思う。無人運転という新しい創造物が、無自覚のフィルターに揺らぎを与え、社会構造に関する論理を構築させる。システム1からシステム2への移行。

これから、人間生活が仮想空間に移行するに連れ、自分が意志疎通する相手が人間なのか機械なのか区別出来ない世界が実現していくはず(変化が感じられるのは30年後?)。

そうした状況では、無人車や無人兵器に関する『責任』の議論と同じように、『愛情』だとか『思いやり』だとか『共感』の議論が発生するかもしれない。

機械は人間のように暖かい感情を持たない。人間とは異なる。そのような存在が人間と区別出来ない状態を懸念する議論かもしれない。

しかし、問題の本質はそうでなく、現在の世の中に殺しても良い人間が存在している事が問題なのだと思う。

コメント欄で、時たま、僕が会社員をしている理由を尋ねられる事がある。理由の一つは、無職は傷つけても良い人間であるとされるからだ。会社員であるだけで、概念的な護りを獲得出来る。僕が私服で日中の住宅街を徘徊していると怪しい人間と思われるが、スーツを来て会社という目的地を持っているだけで、社会が僕を傷つける可能性は大幅に減る。少なくとも僕を傷つける行為は社会的正義ではない。

何をして稼いでいるかは誰も気にしない。外面が重要だ。

障害者認定を取得した理由も同じようなもの。障害者である事を前提に僕を雇用しているのだから、僕が雇用契約を満たしている以上、僕を痛めつけるには理由が必要になる。正義とはそのように不健全で気持ち悪いものだ。

周囲の人間が自分を迫害しないと思う事は未だに出来ない。僕の状況は不安定だ。

人間に優しさがあって、社会は愛によって保たれているという神話を信じる事が出来る人間は本当に幸福だと思う。現実にはそうではなく、殺しても良いと思われている人間は沢山いる。

社会構造が大幅に変化した時、その辺りの認識も変化するはずで、何が発生するか興味がある。僕が死んだ後の事かもしれない。

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