言語にならない

考えている事があるけれど上手く言葉にならない。

表現したい事を表現出来ないと思う。

あfjだdfjqぽえhじゃおいjgjぱえをいjふfqぽいうえqねwかdjふぁ;lkfjqぴお。とかいうような言語が頭の中で踊り狂っている。

以下、積んでいる本の状況。

・漫画やらライトノベルやら
未だに大量に残っている。

・中国語教材
本日、一通り終わった。インターネットを利用した語学学習は効率が良いと思う。僕の能力は上がらなかった。

・ソフトウェア系
手をつけていない。今年度下半期の目標は、この辺りに手をつける事だと思う。

数学系の知識が僕に無いので、読み進める事が困難になっている。記憶する事ではなく、別のアプローチが必要だ。

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カレーの味が変わらない

様々な種類のカレーを作ってみた。

①トマト入り
②チョコレート入り
③バルサミコ酢と醤油を煮詰めたのを入れる
④出来上がったカレーを凍らせてから解凍する
⑤唐辛子入り

どれも同じ味に思える。

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昨日と一昨日に読んだWeb小説の数々と同じに思える。

①主人公が異世界に転生する
②主人公は他を圧倒する能力をデフォルトで保有している
③主人公が世界やら国やらを救う大活躍をする
④周囲の人間全てが主人公を褒め称える

他にも色々とあるけど、6種類読んだけど同じような内容に思えた。とてつもない能力を最初から保持しているパターンばかりだ。違う人間が書いたはずなのに同じ内容になる不思議。

転生先の世界で冒険者ギルドに登録する事も共通点だと思った。現代の日本では会社員になる事が当たり前になっているので、自営業者にならずに組織に帰属する設定が選択されるのかもしれない。それともゲームの設定を踏襲しているのかな?

別パターンの作品か、やる気の無い人が暇潰しのために作った話が読みたいと思う。作者の意欲が強過ぎると疲れてしまう。そんなに頑張らなくて良いじゃないか。

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時間が過ぎていく

親族が結婚したので、僕の結婚の話になった。こういう時に社会的な要請を少しだけ感じる。周囲の人間の多くが結婚していると不安になる。自分と周囲との違いが際立つ。

今の僕は会社と家を往復する毎日で、そうした生活を継続出来ない事情が無い限りは、生活習慣を崩す事は無いと思う。会社を作る話は遠い先の事だ。それ以前に社会的な崩壊が発生しているかもしれない。

安定した状態なので、危機感に駆り立てられる事が少ないと思う。

現在の自分と過去の自分の最大の違いは、過去と現在が融合している感覚がある事だと感じる。過去の自分と現在の自分を別の存在として感じられない。昔の自分の行動や考えた事、感じた事が現在の自分に繋がっている。逆に、現在の自分の心的状態が過去の記憶を呼び覚まし、それによって自分自身に関する認識が変化する。

*************

長期間の人間関係を形作る事が不安だ。誰かから好かれる人間ではない。そうした自分である事は社会的に許容されないので、各種の矛盾を感じつつ生きていく。年齢が経過する事によって様々な事が不可能になっていくので、将来の自分はとても後悔すると思う。

しかし、やらなかったのでなく出来なかった。今の自分は考えられる限りで最高の状態にある。昔からそうだったし、これからもそうだと感じる。

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ものが壊れるわけ

読んだ本の感想。

マーク・E・エバハート著。2004年11月20日 初版印刷。



1 原子、ビー玉、壊れ方
著者が、幼少期から物の壊れ方に興味を持っていた話。ビー玉を原子に見立てて、原子群の理解をする。物体の強さは、ビー玉 = 原子を纏めている力の強さに由来する。

原子群を纏める化学結合を支配する法則は、量子力学の法則に従い、人間の経験と整合する古典力学の法則とは異なる。

2 古代の芸術、古代の工芸
「いつ壊れるか」と「なぜ壊れるか」は異なる。「いつ」は原因を左右し、「なぜ」は結果を左右する。人間は、「いつ壊れるか」を理解している。

「なぜ壊れるか」について理解したとする。例えば、硬い物体との衝突等。その場合、原因を回避する事が出来るかもしれない。

人類は、石器作りや治金の経験を蓄積したが、壊れ方を予測する能力を獲得していない。

3 古代化学
古代ギリシアで提唱された原子論について。世界に存在する全物質量が一定なのに、変化が生じるのは、根源となる物質の組み合わせが変化するためであると考える。

原子が規則正しく積み重なり、結晶をなす。結晶同士のけつ堂で方向性を持たない構造をガラス質と呼ぶ。

ガラス構造とは、構成する原子がランダムに並んだものであり、液体が急速に冷やされ、原子が液体の時の位置のまま固まった時に出来る。

結合の仕方によって壊れ方が異なる。例えば、黒煙は炭素原子が二次元のシート状に結合した物が、緩やかに結合して三次元の結晶となっている。二次元シートの結合の方が三次元の結合より強いので、加えられる力の方向性によって二次元方向にずれる壊れ方をする。

物体が壊れる時の転位の概念の説明。転位として少しずつ原子がずれる?事が物体が曲がる事に繋がり、転位を抑制する事が壊れる事に繋がる。

転位の動きを妨害・促進する結晶粒の配置の研究が、微細構造と呼ばれるようになる。破壊と変形は微細構造の変化を通じて制御される。破壊は、物体の亀裂から始まる事が多い。亀裂に負荷がかかり、転位の運動が妨げられると、亀裂に対して平行な面が離れ、亀裂が拡大する。

微細構造の重要なパラメーターは実験で測定される臨界応力拡大係数と呼ばれ、与えられた微細構造で安定した亀裂の長さを求める事が可能。

微細構造制御は、「いつ壊れるか」についての情報を教えてくれるが、「なぜ壊れるか」については教えてくれない。物体を不安定にする、亀裂の先端にかかる応力の値は分かるが、その応力で不安定になる理由は分からない。

4 脆化とめぐりあわせ
脆くなる問題について。

材料が不純物となる元素にさらされると脆くなる。

また、量子論の歴史について。原子の振る舞いについて調べていくと、古典力学と全く異なる原理によって動く世界が明らかになる。粒子のエネルギーは段階的に変化し、量子として存在するエネルギーは粒子と波動の二種類の形態を同時に取る。

5 衝撃的、ただただ衝撃的
タイタニック号とチャレンジャー号の事故の類似性。タイタニック号は、船体の更迭が展性 = 脆性転位温度以下に下がった。チャレンジャー号では燃料ロケット・ブースターの各部分間の継ぎ目を密封するゴム製Oリングが、氷点下以下の温度で脆弱になった。

両事故で異なるのは、対応である。

タイタニック号の事故に対する対応:
将来、同様の状況にならないようにせよ。

チャレンジャー号の事故に対する対応:
何が故障したのかを特定して修理せよ。

⇒チャレンジャー号の事故が発生した現代では、人間が作りだす物は安全に出来るという信仰が大きくなった事を反映している。タイタニック号の時代では、世界は危険であり、リスクを解決するより回避するべきという信仰が反映されている。

1912年12月に行われたタイタニック号沈没に関する調査委員会では、救命ボートや見張り用の双眼鏡を用意する法律の制定が議論された。タイタニック号の原材料や構造は議論されない。適切な行動によって存在は減らせたかもしれないが、沈没自体は回避出来なかったとしている?船を氷山との衝突に耐えられるように設計するという思考には至らなかった?

現代では、完璧な安全が期待されている。世界にはリスクが満ちていて、全てを取り除く事を期待するのは理に会わないとは思われない。

全ての物が壊れないと期待される時代は、製造者側に過大な負担を強いている。

6 壊れないものに
自転車のロックや防弾ガラスについて。

物を壊すには、水銀等を添付して脆化するか、冷やして展性 = 脆性転位温度以下にする?

7 どんどんタフに
壊れる事に関する材料の特性に、「靭性」がある。壊すのに必要なエネルギーが多いほど「靭性」が高いと言う。「靭性」がある材料はエネルギーを蓄える方向に回す事が出来る。銅等の金属は、エネルギーを蓄えて転位を作り、動かす事に関与する。エネルギーは転移を作り、転位を移動させ、転位を集めて金属が破れる前に曲がる仕事にエネルギーを移す。

ただし、金属には燃えるという欠点がある。「靭性」が弱いセラミックは燃えないという強味があり、セラミックの「靭性」を高める研究がある?

熱力学の第一法則:
エネルギーは保存され、取り得る形態は、熱と仕事だけである。

熱力学の第二法則:
世界におけるエネルギー総量は一定である。

上記の二法則が導かれる結論として、実験が行われる時期と実験の結果は無関係である。百億年前も百億年後も同じ法則が通用する。また、空間における位置の違いも実験の結果に違いを齎さない事になる。

8 タフじゃなければ
燃料電池を動力とする衛星探査機に対する拒否感と、ボツリヌス菌に対する受容の違いについて。

人間は、新しい情報に接すると、①理解している事②理解していないが、理解したい事③理解しておらず、理解するつもりも無い事に分別する。

成長するに連れて、新しい情報は上記③に分類される事が多くなるとしている。理解出来ない区分に入る情報を規定するのは連想である。

この章では土星探査船カッシニのリスクについて記述されている。

計算機械を利用した学問について以下の2つに分類可能としている。

①モデル
計算自体への興味。計算機械を使用して、「もし~ならどうなるか」を計算する。多くの要素を纏めて特性を調べる。シミュレーションに使用する要素を何万と組み合わせる時に必要な手順を提供する。モデルが実物に対応している必要は無い。

②シミュレーション
学問への計算の応用。相互作用を正確に処理すべく、少数の要素を調べる。シミュレーションにおいて構造体は、小さな要素が何万と集まって出来ると仮定する。

複合的な現象はシミュレーション出来ないとしている。要素数が無限大だから?例えば、土星探査機カッシニが大気圏で燃え尽きた場合に癌で死亡する人間の数をモデルで予測する事は出来ないらしい。

9 なぜ、なぜと問うのか
現代は物が壊れない事が当然とされる時代である。何かが壊れる時期を理解するだけでなく、壊れる原因を理解する必要がある。

著者の水素脆化と硫黄脆化の論文が発表される話等。

10 正解、不正解、無益解
様々な見方について。系と周囲のエントロピーの変化によって取り得る場合の数が分かれば、破壊を理解可能?

計算機械の発達は、物を組み立てる事だけでなく、組み立てた後の遷移まで予測可能にしている。

界面エネルギー:
破壊に伴う全エントロピーの変化の重要な成分。系のエントロピーの変化と周囲のエントロピーの変化から成る。この辺りの記述が難しい。硫黄原子が鉄を脆化するのは、硫黄原子が結晶粒界に集まる時である。純鉄の結晶粒界の界面エネルギーを計算し、同じ結晶粒界を、周囲に硫黄原子を散らした状態で計算する。その計算の結果、硫黄原子が鉄の結晶粒界の界面エネルギーを減らしている事を示すらしい。

11 設計による材料―その内側
イリジウムについて。

イリジウムにトリウムを加えると強靭な合金が出来上がる。イリジウムに加えられたトリウム原子が結晶粒界に達して、結晶粒界にいつく。この過程は粒界偏析と呼ばれる。

孤立した原子の周囲の電子密度は球状になる。しかし、知覚に他の原資があると電子が移動して電化密度の形が変わる。トリウムは長い球の形をした長球電化密度になる。長球形を取る原子は、電荷密度を界面領域に移し、さらに長球形になって破壊に抵抗する。一方、偏球形を取る原子は、面の間が広がるように電子を移動させて破壊を促すとしている。

12 設計による材料―復活
粒界の電荷密度を比較する試みについて。

化学結合を位相幾何学(対象の形が変わっても変わらない繋がり方の性質を記述する数学の一部門)から分析する。角度が重要らしい。凄く難しい。

13 壊れた、直さなきゃ
電荷密度には構造があり、構造が材料の特性を左右する。それが新技術に繋がるには莫大な費用が必要としている。この章は著者の愚痴なんじゃないかな。

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動かない自分

出来る事は沢山あるが、積極的に動いていないと思う。

会社員としての生活が定着していて、当たり前でない事を行動する事に疲れている。

来月の目標は600万円を使い切る事。

『当然』が定着する事が良くないと思う。

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色々とあった気がする

人生は長過ぎると、思ってしまう。

仕事をしていたりしても、退屈を感じてしまう。面白い事を探すのにも疲れてしまう。

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増加する大人の発達障害 職場はどう向き合うか

週刊ダイヤモンド 2014/09/27 P112~P127から。

<アクロクエストテクノロジーにおける発達障害者対応>
アクロクエストテクノロジーは、インフラ関連のシステム開発を行う会社。以下は、アクロクエストテクノロジーのWebサイトへのリンク。

http://www.acroquest.co.jp/

アクロクエストテクノロジーの社員の半分は、東京大学、京都大学等の高学歴社員が占める。彼等は必ずしも仕事の達人ではない。同社の新免玲子副社長が、仕事能力の低さに一定の法則を見つける。

・意思疎通が不得意
・他人と会話する時の距離が極端に近い
・知識はあるが優先順位を付ける事が苦手
・複数の指示を同時に聞く事が苦手
・etc

対応策として、上記の傾向が顕著な社員に成人発達障害の外来受診を促す。発達障害の診断やグレー判定される社員が存在し、組織的に発達障害への取り組むをする事になる。社員80人中アスペルガー傾向のある社員は10人程度らしい。

アスペルガー・シンドローム向上会:
毎週火曜日の昼食時に、業務や意思疎通面等での反省と、改善・対処提案を話し合う。その結果、以下のツールが生まれる。

・アクロノート(日常業務を詳細に記すスケジュール帳)
・ほうれんそうシート(報告・連絡・相談の要点を纏める)

指示を極力具体的、視覚的に伝達するようにする。

**************

<いちょう企画>
東京都の福祉事業所。
以下は、いちょう企画のWebサイトへのリンク。

http://ichokikaku.world.coocan.jp/ichou_qi_hua/Welcome.html

発達障害者の仕事として古書の収拾とインターネット販売を行う。個人事業主として歩合制で働き、9時30分~16時30分の間なら好きな時間に来て、好きなタイミングで切り上げて良い。

対人折衝が必要の無い仕事が出来る環境を用意する。責任を与えるのでなく、分担するという考え方が必要。

<サザビーリーグ>
衣料、服飾雑貨、飲食サービスを展開。
以下は、サザビーリーグのWebサイトへのリンク。

http://www.sazaby-league.co.jp/

子会社でウェブシステムの運営受託等を行うサザビーリーグHRでは、発達障害者が商品の取り扱いをする。

履歴書に、本人からの働き方の提案を書いて貰う。優先順位を付ける事が苦手、聞いただけでは理解出来ないので、メモを取る時間が欲しい、etc。発達障害という分類で見ても、特性は様々であり、一人一人の特性を見極める。

**************

「発達障害の凹凸100人会議」が2013年10月13日に、大阪府庁舎で開かれた(大阪府商工労働部雇用推進室主催)。「発達障害を持つ大人の会(DDAC)」が協力。ファシリテーターは、「場とつながりラボhome's vi」の嘉村賢州氏。

以下は、発達障害を持つ大人の会(DDAC)のWebサイトへのリンク。

http://www.adhd-west.net/

以下は、場とつながりラボhome's viのWebサイトへのリンク。

http://www.homes-vi.org/

発達障害の診断を受けながら就労する当事者達100人がワークショップを行う。1テーブル5人~6人くらいで話し合う。

以下は、100人会議における意見集約の結果。

職場への要望
①発達凹凸の存在を知る
②可能不可能を理解して受容する
③特性や苦手をフォロー可能な環境を作る
④適材適所
⑤全ての人間が働き易い職場を目指す

自らへの要求
①自己理解を進め、弱点を受容する
②周囲の理解を得る努力を怠らない
③自己否定せず、自己肯定感を高める
④助けて貰える人間になる
⑤周囲に感謝する

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以下は、米国の話。

<ノン・パレイル>
米国テキサス州にある自閉症スペクトラムの大人ばかりが150人集うソフトウェア会社。2010年に学校兼ソフトウェア会社という携帯で誕生。18歳以上で、高校を卒業したコンピューター好きの自閉症スペクトラムの人間なら、誰でも応募可能。

締め切りや成績は存在せず、次の商品がリリース出来る時期は未定。アプリケーションの販売や、学生からの一人年間1万ドルの授業料や寄付で財源を賄う。入社希望者は1000人待ちらしい。

他に、ダラスを拠点として認識障害者を専門にリクルートする非営利の人材バンク ローンチアビリティの話。

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纏まらないし上手く書けない事

上手く書けない事。

古代の人間達の思考様式が、現代人の思考様式と乖離していた可能性。

<チェリクトフとベニテング娘>
カムチャッカ半島のイテリメン族の神話。チェリクトフという男が、シナネフトという娘と結婚する。チェリクトフは、森の中でベニテングの娘達に惑わされ、妻の事を忘れてしまう。チェリクトフは迎えに来た息子も追い返してしまう。最終的に食物が無くなって追い詰められたチェリクトフは後悔して帰宅する。

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『幻覚』という抽象的概念、言語を保持しなかった古代民族が、ベニテングの幻覚作用をベニテング娘の魅惑として表現した可能性。

昔から不思議だった事がある。神話や昔話では、動植物や太陽、星等が人間と会話し、常識的に発生不可能な事象が頻発する。古代人が、そうした非常識な神話を本当に信じていた事が不思議だった。

神話は、抽象的概念を持たない古代人が社会や人生、位階、etcの概念を具体的な言語で記述した結果ではないか?

思考様式が現代と大幅に異なっていた可能性。

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そして、現代も変化は継続している。機械的知能が人間の思考に取って代わる可能性。確率、複雑系、量子論、etc。この辺りが難しい。

ミクロ的な世界ではマクロ的な世界の常識では把握不可能な事象が発生する。経験や常識、論理によって導き出される人間の知性は現実に適合しない。

何年も前から同じ事を何回も考えている。関連する本を読んでいるけど難しく良く解らない。思考と認識の関連は何か?

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人類最古の哲学

読んだ本の感想。

中沢新一著。二〇〇二年一月一〇日第一刷発行。



序章 はじまりの哲学
神話は人間が最初に考え出した最古の哲学である。著者は、三万数千年前の上部旧石器時代に神話が出来上がったとしている?

神話は、弁証法や非即の論理に似た特有の論理を使用し、感覚の論理(具体的な感覚を用いて展開される論理、レヴィ・ストロース)を用いる。

現代物理学の最先端である並行宇宙論等も神話の一種であるかもしれない。実験の手段が無いため、現実との照応関係を持っていない。

古代の人間は、不条理の本質を神話によって考えようとしており、宗教の熱狂と神話の理性は異なる。人間精神の奥深さを表現する。

<神話と哲学の類似性>
コノハナサクヤ姫の日本神話から。ニニギノミコトが、コノハナサクヤ姫(植物)と婚姻し、イワナガ姫(岩石)を返した話。イワナガ姫を遠ざけた結果、人間の寿命が植物のように有限になる。

人間は儚いエロスに魅かれるが、エロスはタナトス(死)に呑み込まれてしまう。最初からタナトスと手を結ぼうにも、タナトスは恐ろしいカオスの領域からやって来るため、手を結ぶ事を躊躇う。

こうした論理は、ヘーゲルの弁証法等と似ている。神話では抽象的概念を使用せずに、植物と岩のように感覚的事実を使用して世界を理解する。

似たような神話はインドネシア(ポソ族、セレベス島)にもある。人間は神がくれるバナナを食べて永遠の命を持っていたが、ある時、バナナの代わりに岩をくれた事に抗議し、その結果として人間の寿命は有限になったとしている。

日本神話の中にはポリネシア神話の要素や南中国の神話等との共通性がある?

その他の神話も複雑な論理を具体的な事物を使用して記述しているとしている。

第一章 人類的分布をする神話の謎
広い範囲に分布する神話の話。

<燕石>
南方熊楠の研究。燕石は、かぐや姫が求婚者の一人である石上麿足に求めた品。燕石の伝説は、フランス ブルターニュ地方にもあるらしく、難産の効果があるらしい。結婚したがらない娘を外に連れ出すには、難産に効果がある燕石が必要?

かぐや姫は9世紀頃に成立した神話であり、燕石の神話がユーラシア大陸に広く分布する不思議。

第二章 神話論理の好物
神話においては、具体的な物を使用して世界の本質を捉える。動物の活躍によって、現実には結び付かない対象を結び付ける。動物は神話の大好物。動植物の生態に関する具体的な知識を利用して論理を構築する。

<ピタゴラス派の掟>
・ソラ豆を食べてはならない
・燕が家の中に巣をかける事を嫌う

その理由は以下の通り?

①ソラ豆
古代社会では、豆を男性の女性的部分(睾丸)、女性の男性的部分(クリトリス)に擬えた。豆は男女という対立する対象を仲介するのである。
穀物の起源を語る神話では、穀類は殺された女神の眼や口から出るが、豆は下腹部から出る。豆は死に近い食べ物として節分等の行事に使用される?

ピタゴラスは、教団を男性のみで結成し、禁欲を要求し、思考の純粋性を追求した。両義的な仲介機構を意味する豆は排除すべきものとされた?

②燕
季節によって移動する燕は乾燥と湿気の状態を繋ぐ仲介機能を意味する?燕は水界から出現すると考えられていて、死の領域に近い動物と位置づけられていた?

ピタゴラスは、神話に代わる哲学を追求したのかもしれない。

第三章 神話としてのシンデレラ
南方熊楠の研究では、9世紀の中国にてシンデレラ物語らしき話が語られている。

欧州にて文字化されたのは、1630年代のイタリアで、フランスのルイ14世の王室にいたシャルル・ペローが1695年に『ペロー童話集』を刊行したらしい。

冒頭において、欠落状態にある主人公が、欠落を補うために冒険する。最も低い者と最も高い者が結び付けられる。現実世界の不満を物語の中で解決する。

第四章 原シンデレラのほうへ
シンデレラの話は、現在採録されているだけで450を超えるらしい。神話は互いを変形し合って出来上がるもので、変形の過程は巨大な群を作る。

シンデレラは、釜戸(火を使用した料理で自然状態を転換させる)という生死の仲介機能から生まれた発想?原典に近いシンデレラは、魔法の力では無く、ヘーゼルの木の精霊や小鳥の力等の仲介機能を使用する。

神話的思考であるのだとか。神話に置いては、仲介は永続せず、破綻した状態が永続する。悲劇的な破綻に見回れた登場人物達が、星座となって永続する。

第五章 中国のシンデレラ
ポルトガル版のシンデレラでは、水界から現れた魚がシンデレラの手助けをする。新石器時代の土器から、人類が新石器時代に水の世界に神話的重要性を発見したらしい事が示唆される。

9世紀の中国で書かれた『支那書』に収録されている『西陽雑俎』がシンデレラに似ているとする南方熊楠の研究。魚によって恩恵を受ける話。動物の骨を大切に扱う倫理思想。魚の王に対する返礼は、無形の贈り物である丁寧な儀礼である。これは旧石器時代以降の古い思考が形を変えて残ったのではないか?

中国のシンデレラには、超自然界との交流を通じて財宝や富を獲得する意味がある?

第六章 シンデレラに抗するシンデレラ
経済活動を人生の最大目的としない人々のシンデレラ神話?

北米インディアンのミクマク族が、18世紀にシンデレラの話を知って、アレンジした話。美しい異性を見つけたいとする欲望は下等?よって、シンデレラの相手は目に見えない事になっており、シンデレラも醜い姿で会いに行き、見染められた後で綺麗になる。

欧州の話は仲介機能を利用して、社会的仲介機能である結婚に傾れ込む傾向があるが、外見的な欲望を不道徳と考えたため、見えない人に見出された醜い主人公が、霊性の高い人物によって美しくなる話になっている?

第七章 片方の靴の謎
シンデレラが片方の靴を落とすのは、オイディプス神話と関連しているという説(レヴィ・ストロース)。オイディプスは、スフィンクスのかけた謎を解く。謎々は、離れた意味を持つイメージを接近させる事で解く事が出来る。分離されている対象を一致させる試みは危険とする文化があり、フィリピンでは通夜以外では謎々を遠慮する伝統がある?

<オイディプス神話>
テーバイ王のライオスの息子オイディプスが、予言の通りに父親を殺し、母親を娶る話。ライオスもオイディプスも、「跛行している」という意味を含む。

◎イタリアの歴史学者 カルロ・ギンズブルグの研究
『闇の歴史』の「骨と皮」の章。ユーラシア大陸には、片足が不自由であるという主題が広範囲に見出せる。人間は大地に縛られて生きているが、同時に一人の人間として生きている。

神話的思考は、人間が大地の一部なのか、独立した個体なのかを問うている。「跛行している」とは、人間の矛盾を表現する事で、問題を解決しようとしている?

****************

シンデレラも、死者の領域に入ったから片足を引き摺りながら帰宅したと考えられる?シンデレラは魔法的援助によって死者の王宮に出かける。死者の国に行ける存在は、歩行が不均衡でなければならない。

終章 神話と現実
神話の思考は、具体性の世界に結び付けられている。思考の基本は、動植物や鉱物、空気や水の流れに対する感覚である。五感を通して感じる複合的感覚の全体が具体性の世界を作る。

そのため、神話から論理や構造のみを取り出すと、内容が無くなる。神話が具体性を失って宗教に呑み込まれた時に、仮想的な宗教的思考が始まる?

<古代インドの事例>
インドの古代宗教で重要な働きをした「ソーマ」という液体がある。『リグ・ヴェーダ』に登場。幻覚作用があるが、どのような植物に由来するか謎だった。現在の儀式で使用される「ソーマ」は『リグ・ヴェーダ』の記述とは似ていない。

ロシアの学者R・G・ワッソンは、「ソーマ」はベニテングダケではないかという説を唱える。

インドでは、2000年以上も「ソーマ」が何か分からない状態で儀式が行われていた可能性。紀元前2000年に大移動を開始したアーリア人がベニテングダケが多量に採取可能なカフカス地方や中央アジアから、ベニテングダケを確保出来ないインド平原やイラン高原に侵入した結果、宗教儀式が変質した可能性。

⇒宗教は、五感から成り立つ現実から乖離し、純粋な思考や幻想、想像力によって現実を補う事から始まる?

国家を作りださなかった人々の世界は、原初的な哲学としての神話によって語られる具体的存在や事象によって成立する世界であり、環境や自然の生態が素材となる。

宗教は、抽象的思考によって、観念の王国を作り出す。具体的社会の上位に、「国家」が作り出され、神話の性質も変化する。

**************

人間は、現実世界を五感を通して受け入れているが、自由な仮想的領域に魅かれているとしている。それはエロスとタナトスの話に似ているかな?

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小説家の作り方

読んだ本の感想。

野崎まど著。2011年3月25日 初版発行。



以下、ネタバレ含む。

面白いと思ったけど、話に矛盾がある気がする。僕の読解力の問題か?

Ⅰ 読者
小説家 物実に小説の書き方を教えて欲しいという手紙が来る。手紙を送付した紫衣代は、この世で一番面白い小説を書きたいらしい。

Ⅱ レクチャー・1
物実が紫衣代に会う。小説の書き方を教えるアルバイトの提案。

Ⅲ レクチャー・2
紫衣代が、小説を5万冊読んだと言う。しかし、能動的に文章を書いた経験は無いらしい。

<プロット作り>
物語の構成を考える。事象を順番に羅列するのでなく、因果関係を含めて記述する。
ストーリー:父が死んだ。母が死んだ。
プロット:父が死に、その悲しみによって母が死んだ。

紫衣代は、適当にプロットを書く事が出来ないらしい。物実は、どのような言葉であっても小説の最初の言葉に成り得るとアドバイスする。

Ⅳ レクチャー・3
小説の書き方教室は10月になっても続く。ガジェットとモチーフ、比喩表現。この世で一番面白い小説は、読むと世界に戻れないようなものであるらしい。

Ⅴ レクチャー・4
小説の書き方教室は11月になっても続く。

<ルール>
小説世界の中にルールを作る。読者がルールを理解すると、ルールに則っている間は展開が予測し易い。ルールから逸脱する事で読者の感情を動かす事が出来る。

11月23日は、東央大学駒場キャンバスの学園祭が行われる日。物実と紫衣代が参加する。P133に熱を感じる描写。

Ⅵ 誕生
小説の書き方教室は12月になっても続く。紫衣代が小説を書く事を決める。

在原露登場。紫衣代の正体が、人工知能『むらさき』であると知らせる。人工知能が無線通信を利用して、人間を動かし、小説の書き方を習っていたと主張する。その証拠に、紫衣代の耳にはイヤクリップ型のヘッドホンが付いている。計算機械内に存在するため外出出来ない人工知能が人間を雇い、ヘッドホンで指示を出していたという説。

また、『むらさき』が茶水と組んで、ロボットを作成していた事が発覚。現実世界に干渉するために自分の身体を手に入れる?

<キャラクター>
キャラクターは、小説世界の中に存在する。読者は小説を読んでキャラクター像を想像する。現実の人間も、小説のキャラクターも、頭の中の情報で作られたイメージである。
作者は、作り出したいキャラクターを想像しながら、書き出す情報を調整する。

Ⅶ 世界で一番面白い小説
1月になって物実が紫衣代と再会する。ロボット作りは、『むらさき』の真の目的を隠すための偽装であり、本当の目的は、『むらさき』の複製を別の場所に確保する事であったらしい。

引き続き、小説の書き方を習いたいらしい。

そして、人間であったと思われた紫衣代は、本当は超技術によって作られたロボットであったのだとか。

ここでP11の《兵庫・130人、集団失踪》に繋がる記述。某大手企業の製作所での職員集団失踪事件。『むらさき』の書いたメモを読んだ職員達が人間の形を保てなくなったのだとか。

**************

【登場人物】
物実:
大学四年生で『深奥社ファンタジー大賞』を受賞したデビュー3年目の作家。ファンタジー小説四作を発表し、キャラクター描写に定評があるらしい。東央大学(東京大学がモデルみたい)出身。

紫衣代:
明裏大学二年生?この世で一番面白い小説を書きたいらしい。人工知能であり、50万冊の本を読んでいるらしい。

茶水:
物実の大学時代のクラスメイト。大学院生をしている。

付白誌作子:
編集デスク。27歳。

在原露:
真っ白い長髪の女性。20代?answer answer(答えをもつ者)。天才的なハッカーであるらしい。人工知能『むらさき』の開発者。

【バベルの図書館】
研究者のコミュニティにログインするソフトウェア。色々な分野の研究者が集まる。クラックしてコミュニティにログインする以下の七人がいるらしい。

・answer answer:答えをもつ者(日本人)
・beaver eater:カワウソ喰い(日本人)
・copper water:赤い水
・December ever:永遠の師走(日本人、女性?)
・error over:失敗失敗
・fever cover:真人間(A型、蛇使い座)
・gutter keeper:0点大行進(英国人)

⇒作者の別作品に使われていそうなネタだと思う。
 この作者の別作品は読んだ事が無いのでメモしておく。

**************

何か話の辻褄がおかしい気がする。

①紫衣代を人間だと思っている
   ↓
②紫衣代は人工知能に雇われたアルバイトだった
   ↓
③紫衣代は超技術で作られたロボットだった

作者が、上記③の設定を後付けで追加したとしなければ辻褄が合わないように思う。明裏大学二年生の紫衣代は実在するの?9月の集団失踪事件が超技術によるアンドロイドを作った事により発生したのなら、その後で『むらさき』が自分の複製を他の場所に確保する必要は無いのでは?

他にも様々な腑に落ちない感覚があるが、面白いと思った。

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何を正しいと思うか?

何が正しくて、何が正しくないかは感覚的に行われるのだと思う。

理解している/理解していないの区分は、論理や思考でなく感情によって行われる。

例えば、多くの人間は食中毒を「理解している」と感じる。細菌によって引き起こされ、新鮮な食物を充分に加熱すれば防ぐ事が出来る。

現実には、世界中で多くの人間が食中毒に罹患しており、理解しているという感覚は当てにならない。

**************

人間の思考には、原因や目的があるとされるが、それらは後付けで決定されるものであり、現実を動かすのは別の何かだ。

人間行動の実体を知る事が出来るか?人間行動を理解出来るとしたら、それは無限後退ではないのか?

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昨日は彼女も恋してた/明日も彼女は恋をする

読んだ本の感想。

入間人間著。
2011年11月25日 初版発行/2011年12月26日 初版発行。

以下、ネタバレ含む。本を読んでいないと意味不明だと思う。

本当は明日に書くはずだったけど今日書く。





【あらすじ】
以下は、Wikipediaの記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A8%E6%97%A5%E3%81%AF%E5%BD%BC%E5%A5%B3%E3%82%82%E6%81%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%9F

<昨日は彼女も恋してた>
以下の2段構成

(語り部:男性)
離島に住む主人公(男性)が、タイムマシンを使用して、不仲な少女と一緒に9年前の世界に飛ぶ。タイムマシンが壊れてしまったので、開発者の松平貴弘に修理を頼む間、少女と不仲になった原因を解決し、現代に帰還する。

(語り部:女性)
離島に住む主人公(女性)が、バイト先の松平貴弘の開発したタイムマシンを使用して、不仲な少年と9年前の世界に飛ぶ。タイムマシンが壊れてしまったので、開発者の松平貴弘に修理を頼む間、離島内を散策し、少年と仲直りをし、現代に帰還する。

<明日も彼女は恋をする>
以下の2段構成

(語り部:男性)
主人公(男性)が現代に帰還すると、一緒にタイムスリップした少女が9年前に死んだ事になっている。歴史を書き換えるために、再度、9年前の世界に飛ぶ事にする。

(語り部:女性)
主人公(女性)が帰還すると、一緒にタイムスリップした少年が9年前に死んだ事になっている。開発者の松平貴弘もいなくなっているため過去に飛ぶ事が出来ない。自転車レースで勝てば、真相を教えて貰えるらしい。

************

【登場人物】
玻璃綾乃:男性の語り部
裏袋美住:女性の語り部
 多分、ミー婆と同一人物なのかな?
井上真理:マチ
 玻璃綾乃と一緒にタイムスリップする。
林田近雄:ニア
 裏袋美住と一緒にタイムスリップする。
松平貴弘:
 30歳代半ばの自称天才科学者。
 師匠の左門先生は、作者の別作品「未来を待った男」
 (時間のおとしもの)に登場するキャラクターらしい。
 又、作者の別作品「アラタなるセカイ」に本山という名前で
 登場しており、他にもちらほら出てくるのだとか。
村上清春:
 玻璃綾乃の祖母。
ミー婆:
 玻璃綾乃の向かいに住む老婆。
剣崎:
 島で数少ない自動車所有者。軽トラで島内の荷物の配達をする。
前田:
 代々灯台守を務める前田家の長女。
玻璃先生:
 玻璃綾乃の父親。小学校の先生。

【作品世界の構造】
タイムスリップをする毎に、新しい世界が書き加えられていく。読み進めていると、各世界は堂々巡りになっているように思えた。

以下のような解釈で良いのかな?

①世界A:林田近雄(ニア)が死亡している世界
「昨日は彼女も恋してた」の男性の語り部にて記述される部分。語り部(玻璃綾乃)の介入により、現代に帰還した時に、世界Bが出現している。
この世界線での、井上真理(マチ)は車椅子で生活している。原因は、島外で交通事故にあった事。主人公の介入は、9年前の世界で自転車レースに参加した際に海で溺れている子供(林田近雄:ニア)を助けた事。死ぬはずだった林田近雄(ニア)が生き延びる事になる。

林田近雄(ニア)が助かった事により、自転車レースの後に、井上真理(マチ)が林田近雄(ニア)に船を運転させて?島外に家出を試み、途中で船が転覆して、井上真理(マチ)のみが死亡し、世界Bが出現する?

②世界B:井上真理(マチ)が死亡している世界
「昨日は彼女も恋してた」の女性の語り部にて記述される部分。「明日も彼女は恋をする」で玻璃綾乃が帰還した世界線。

語り部(裏袋美住)が、林田近雄(ニア)とタイムスリップした時に、タイムマシンのトランク内に、玻璃綾乃が潜んでいる。玻璃綾乃と、林田近雄(ニア)が歴史改変をしたため、現代に帰還した時に、世界Cが出現している。

この世界線での裏袋美住は車椅子で生活している。原因は、8年前の自転車レースに参加した際に、同じくレースに参加していた林田近雄(ニア)に追突されたため。世界Aで玻璃綾乃が、林田近雄(ニア)を助けたために、翌年の自転車レースに林田近雄(ニア)が参加する事になった事が事故の原因。

玻璃綾乃が、船が転覆した時に井上真理(マチ)を助けるが、林田近雄(ニア・子供)は死亡する。現代からやって来た林田近雄(ニア・少年)は、自分が生きる事により翌年の自転車事故が発生する事を恐れ、自分が現代に帰還した際に消滅する運命にある事を受け入れる。

③世界C:松平貴弘が存在しない?世界
上記②の世界Bにおける9年前の時点で、松平博士は自分が島に残る事でタイムマシンを作り、問題を引き起こす事を懸念して島を離れる。代わりに、玻璃綾乃が現代に帰還せずに「ヤガミカズヒコ」という名前で過去世界に残り、井上真理(マチ)の守護者となる。

また、「明日も彼女は恋をする」で裏袋美住が帰還した世界線であり、松平貴弘は存在を消しているが、彼の残したタイムマシンの設計図を裏袋美住は発見する。何十年もかけて、タイムマシンを設計する事を裏袋美住は決意する。

世界Aは、老婆になった裏袋美住の介入した世界であると思う。「昨日は彼女も恋してた」のP12には、玻璃綾乃が子供であった時からミー婆が老婆であった事が記載されている。唯、そうなると、「明日も彼女は恋をする」のラストに登場する老婆が誰なのか分からない。終章にて語り部となる玻璃綾乃に、ミー婆の記憶が無いという事は、彼の過した世界Aはミー婆が存在しない改変される前の世界であり、第一章の玻璃綾乃の世界は、既に裏袋美住によって改変された後の世界である事を示している?二度目の九年間は終章の後に発生する?

終章の「D.S.」とは、演奏記号の一種『ダル・セーニョ』の略記であり、セーニョマークへ飛ぶ事を意味する。第一章の冒頭に登場する鳩時計にはセーニョマーク?が書き込まれている?つまり、終章が第一章の起点となるのかな?

世界Aは世界Cからの介入が無ければ存在せず、世界Bは世界Aからの介入が無ければ存在せず、世界Cは世界Bからの介入が無ければ存在しない。世界は車輪のように変転し、主人公達の戦いは終わらない。

****************

<松平貴弘の視点>
「明日も彼女は恋をする」のP45~P46で松平貴弘が鯨保護の話を主人公にする。鯨が好きだから殺すなという主張は間違っていない。それは人間も同じで命は平等ではない。

この場面は、世界Aの9年前から帰還した主人公(玻璃綾乃)が、世界Bの9年前にタイムスリップする場面で行われる。過去へのタイムスリップは、自らの属する世界線においてのみ行われる。世界Aを生きる主人公(玻璃綾乃)が世界Bの9年前に飛ぶためには、世界Bを生きる人間を一緒に飛ばす必要がある。

裏袋美住と林田近雄(ニア)は、そのためにタイムスリップさせられた事になる。そして、松平貴弘はタイムスリップによって林田近雄(ニア)が死亡する事を知っている。そうした視点なのだと思う。

****************

<僕が感じている疑問>
①過去にタイムスリップした後の世界
未来からタイムスリップした人間達が帰還すると、タイムマシンが消滅し、人間達は未来に帰る。未来に帰還すると、その時点の記憶が上書きされる。

では、過去に飛んだ場合、タイムマシンが消滅するが、人間達も一緒に存在が消滅するのだろうか?それとも、タイムスリップ出来ない人格が誕生するのか?

どちらにしても、未来に帰還した時点で、記憶が上書きされるという事は、違う記憶を持った人間となるので、実質的に殺人が行われているのではないか?

②九千四百六十万八千個?
「明日も彼女は恋をする」のP14で、9年前の世界から帰還した玻璃綾乃に、松平貴弘が以下のような事を言う。

「カップラーメンが九千四百六十万八千個作れる時間だぞ」

9年間待ったという意味にしてはおかしい?カップラーメンを一個作るのに3分かかると仮定する。
94、608、000個作るのに必要な時間は、283、824、000分 = 4、730、400時間 = 197、100日 = 540年になる?

9年間であるのなら、(9 X 365 X 24 X 60) / 3 = 1、576、800。つまり、百五十七万六千八百個のカップラーメンを作る事が出来る時間になる? 

松平貴弘もタイムスリップを敢行していた?世界Cで「ヤガミカズヒコ」となった玻璃綾乃が、松平貴弘を探す事は無駄だと言っている(「明日も彼女は恋をする」:P199)。その理由が良く分からない。死んではいないらしい。過去からの帰還によって別人になっている?

****************

作者の別作品とクロスオーバーしている話のようなので、多分、他の作品も読まないと色々と分からない話なのだろうか?

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変わる面倒臭さ

これまでの悩みは、「やらなくてはならない」感覚に起因する悩みであったと思う。

現在の倦怠感は、「何をやりたいか」に起因する悩みなのかもしれない。

社会的に規範が存在し、どのように行動するべきかは指示されている。道徳観念に従って行動する事が求められる。その場合、僕の特性が社会一般とは異なるため、通常の基準で問題無い行為でも、問題有りになるので、自分独自のアレンジを加える必要がある。

大義名分に従って生活する事は気持ち良い事なんだろうけど、僕にはそれが出来ない。同じ事をしていても、目的が善であると納得出来ない

これから一人で生活して、一人で死んでいく。そうした数十年間を生きる覚悟が無い。

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違う自分から違う自分へ

会社員としての生活を始めてから半年程度が経過している。

年齢的なものもあるけれど、自分自身のあらゆる事柄が変化している。これからも自分は変わり続ける。

昔の事を思い出していると、過去の自分と現在の自分は違うはずなのに、過去の状況を現在の自分が追体験している気分になる。それは歴史的な事柄を民族的観点から考える事と似ているのかもしれない。

文献や遺跡を調査して得られる歴史的事象が真実ではあり得ないように、自らの記憶も大幅な改変が加えられており、若しかしたら全く違う状況があったのかもしれない。

************

ニート生活をしていた時に自分が書いた文章を読むと、相当に性格が悪いような気がする。同時に、一生懸命生きていたと思う。あんなに頑張る事は出来ないかもしれない。

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達成出来ない

出来る事と出来ない事の区分けをする事が難しいと感じる。

フィクションの中で発生している事が、現実世界では発生し難い事は分かるかもしれない。しかし、社会的常識の範疇に属する事だと、出来ない事が納得出来ないような気がする。

誰かに非難されていないのに、自分の中で納得出来ない部分がある。出来ない事は出来ない事だが、自分の可能性が無限にあるように感じてしまう事が人間としての業なのかもしれない。

幸福ではない自分自身の運命を考えて、自らを構成する何かを憎む。そうして自分が幸福に可能性を考えてしまう。生きている事が幸福を追求する事であるとすると、生きている事は幻滅する事なのかもしれない。

コミュニティによる規範は、自分自身の生育歴を多くの人間に適応可能と拡大解釈した幻想であるかもしれないが、確実に僕の心理を規定している。

家庭内が不幸だと、怒りが社会全体に投影される事があるらしい。特に共同体的な思想を形成するには、父性を担当する存在が必要であるとかで、母親が存在すれば家庭を維持出来るが、規範意識を形成するには父親が必要なのだとか。

************

最近、各種メディアで朝日新聞の慰安婦捏造の話が大きく取り上げられている。1980年代の捏造事件を大きく取り上げる事で、北朝鮮による拉致事件の調査に関する情報の扱いが小さくなっている?

同種の違和感は、2002年頃と2007年頃にも感じた。特定の情報を作為的に煽る事で、そうでなければ着目されるはずの別の情報が多い隠されている?

現在、日本近郊にて何か大きな変化が発生しているのかもしれない。扱いが小さい情報に注目していきたい。

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幾つか思い出した事

以下、色々と思い出した事。

①怖かった物
小さい時は、高い所に登る事が怖かった。小学校や公園の遊具等。ボール遊びも極端に苦手だったと思う。今になって思い返してみると、空間認識の問題があったのだと思う。だから文字も読めなかったのかな?

幼稚園くらいの時は、片噛みが癖になっていたが、僕の身体の左右が不均衡だったのかもしれない。大人になって視力を測定してみると、僕の左右の視力には差異がある。

②問題児の記憶
小学生の時に、Yさんという同級生がいた。シングルマザーの家庭の子供で、問題児だった。ある時、Yさんが僕の左手を踏んで来たので、顔面を思いっきり蹴っ飛ばした。僕の左手は腫れ上がって、一カ月間使用出来なかったが、Yさんの顔はペンキを塗ったみたいに真っ赤になったので何も言えなかった。

③犯罪関係の本
中学生まで所属していた劇団で、犯罪関係の本を読む事が推奨された事があった。僕が怖かったのは、監禁犯の実録で、女性と無理矢理関係を持って夫婦関係になるというものだった。

ストックホルム症候群という現象があるらしく、犯人への恐怖が愛情に変化するらしい。海外では、ストックホルム症候群を信じて3人の女性を監禁したが、洗脳出来ず逮捕された事例があるらしい。

僕が、劇団員の不倫を知ったのは、それからしばらくしてだったと思う。

夫との関係が良好で、小さい子供がいても、裕福な家庭を捨てて貧乏な劇団員と駆け落ちする事例は存在する?

④最初に見た夢
僕の最初の記憶は夢の記憶だ。白黒の夢で、何か分からない存在の画像と、怯えた女性の画像。何を意味しているのか今でも分からない。これからも分からないと思う。分かる必要もない。

⑤知らない間に出来るようになった事
小学生の時にパズルを作る癖があった。毎日、同じパズルを組み立てる。しばらくしたら、数分間でパズルを組み立てる事が出来るようになっていた。一種類のパズルしか組み立てられないが、特技であったと思う。

⑥俺を憶えているか
小学生の時の同級生に呼び止められた事がある。30歳になっていたが、子供の時と変わっていなかったそうだ。名刺を貰ったが未だに連絡をしていない。

*************

これからの長い人生を一人で生きていく事に戸惑っていると思う。誰かが周囲にいれば良いのでなく、良好な関係を築く事が大切なのだと思う。年齢を重ねるに連れて、新しい関係を築く力も衰えていくと感じる。

誰かと何十年も同じ時間を過ごす事は不可能であると思う。同時に、何十年も一人で生活する事を辛いと感じる。どちらにしても苦痛から逃れる事は出来ない。

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正義が生まれる時

以下、適当に書く事。内容はグダグダ。

生きていくには、他の人間と関わる必要がある。自分自身の自由があるように感じていても、社会的なコードに従っていないと、他者の視線によって自らが異物であると感じてしまう。

「会社」という共同体に帰属する事で、平日に行く場所、スケジュール、服装等のコードで僕の行動は規定される。それらは、僕が「会社員」という身分である事を示すもので、それによって社会的承認を得ているのだと思う。

**************

僕の人間関係を幼少期から辿っていくと、幼稚園に入る前までは普通?に友人がいたような気がする。小学校に入ってからは、両親が新興宗教の信者であったり、茶髪・色白で日本人離れした外見であったり、外国人であったりする等、周囲の子供とどこかしら異なる部分がある子供と一緒に行動していたような気がする。

小学校の高学年からは、余った人間同士で行動している事が僕の悩みだった。修学旅行の時に、あまり仲が良くない同級生の斑に誘われた事がある。僕が常に同じメンバーと行動しているため、特定のメンバーに負担が掛かり過ぎると言われた。本当は僕の事が嫌いだけれど、一人になるのが嫌だから一緒にいる。そうした関係で悩んでいた。

中学生以降になると徐々に自分自身の人間関係を理解出来るようになる。僕に近づいてくる人間には3種類あって、最も多いのは自分に自信が無い人間。劣等感が強いため、同類である僕と仲良くなれると思っている。次は他人を見下ろす事で優位性を保とうとする人間。他人を叩けば叩くほど、相対的に自分が優勢になり、尊敬されると思っている。最後は真面目な人間。誰もが仲良くならなければならないと思っているらしい。

僕は常に自分が異物であると感じていたし、帰属しても良い場所が欲しかったと思う。少数派でいる事は圧倒的な恐怖を伴うと思う。

ある時、誰かが僕を殴ったとする。それは正しい行為として賞賛される。ほとんどの人間が表明しないだけで、皆が僕の事を気持ち悪いと思っている。さらに僕は役立たずだ。僕を攻撃する事は、皆の本音を代弁しているだけで、正しい行為である。誰かの助けは期待出来ない。仕方がなく一緒にいるだけの関係だから、誰も僕を助けない。

自分が貢献し、且つ、何かあったら助けて貰えるような集団が欲しかったのだと思う。

**************

高校生以降になると、稀にだが僕に特殊な才能があるとする人間が出てくる。人間の悪意を見抜く事が出来るそうだ。何故、そう言われるのか今でも分からない。僕には他人の悪意なんて見抜けない。

「何故、俺が○○の事が嫌いだと分かったんだ?」

何故、そう言われたのだろうか?

サカイリ君という同級生がいた。絵を描くのが上手くて、バレー部員だった。以下は、高校2年生の時のサカイリ君の言葉。

「この間、ア君が歩いてるとこをみてさ。俺に気がつかないんだよ。で大声で叫んだら吃驚しててさ(笑)。ねー。あれは気が付いていなかったんだよね。俺を無視したんじゃないんだよね」

喋っている時のサカイリ君は必死だった。自分が僕を嫌うのは良いが、僕から嫌われるのは駄目だ。そう言っているように見えた。サカイリ君は、自分を優しくて思いやりのある人間だと思いたいようだった。僕は、彼を嫌な人間とは思わなかったけど、少しだけ屈折していると思っていた。

以下は、高校3年生の体育祭の時に、サカイリ君から言われた言葉。

「ア君のお爺さんは、○○で△△をしていた■■クラスの凄い人だったんだよね。そんな人にコンプレックスを持って、自分を駄目な人間だと思っているんだ。それだから、そんな捻じれた性格になってしまったんだよね」

祖父というか、両親が教育系の活動をしていたせいで、僕の異質性が目立つ事はあったと思う。子供の教育に熱心な親から、何故、僕のような子供が育つのか?

サカイリ君の中では、僕は親族にコンプレックスを抱えていて、それが原因で性格が捻じれてしまった事になっていたらしい。そうした話をしている時のサカイリ君は、とても嬉しそうで、自分が普通の人間で素晴らしい存在である事を確信しているようだった。

僕の中に、親族関係のコンプレックスはあると思うけど、サカイリ君が考えていたようなものではないと思う。

サカイリ君を見ていると、僕に対して感じる嫌悪感をどうして良いか困っているように感じられた。僕は気持ち悪いから排除したい。しかし、社会規範上、それは許されない事である。だから、彼の中では僕が捻じれた人間でなくてはならないようだった。

**************

善悪は気持ちの悪いもので、理解は出来ないが確かに存在する。

私的な善悪、公的な善悪に分ける事が出来ると思う。

私的な善悪は2項関係だ。身近な集団の力関係によって定まる。公的な善悪は3項関係だ。神、公的機関等の絶対的な力を持つ第三者が存在し、彼我の力関係は対等である。

外部に存在する絶対的な第三者を意識するか否かで善悪は変化すると考える。最初にそう思ったのは、他人を何発か殴った時だと思う。自分が気持ち悪い人間である事を思い知らせる事が目的だった。

周囲の大人達によると、それはいけない事であるらしい。僕に殴られた人間は、普段から日常的に僕に教育的指導をしていたが、それた正しい行為とされていた。僕が同じ事をすると正しくない行為になる。

僕は謝らなければならないらしい。謝るついでに、もう一度同じ事をやった場合、今度はビール瓶で滅多打ちにすると告げた。

「イタイヨー。アタマガイタイヨー」

言った途端に、そういって喚き始める。

以下は、母の言葉。

母「あなたはね、この子にこれほどのダメージを与えてしまったんだよ。
  この子は仲直りしようって言ってたんだよ」
僕「だって、こいつは普段から同じような事をやってくるんだよ。
  お前が気持ち悪い奴って事を教えてやるって言ってさ。
  だから同じ事を同じようにやったんだ」
母「それは、あなた嫌がっているって分からなかったんだよ」
僕「でも、思い知らせてやるって言っていた。
  なあ。君らは何が気に入らないんだ。
  俺はお前の事なんてどうでもいい。
  生きてても死んでてもどうでもいい。
  だから、君らから関わってこない限り、何も起こらないんだよ」
A「昔は仲良かったじゃん」

あの時の嫌悪感を今でも憶えている。俺とお前の仲が良かった事は一度もない。何を勘違いしているんだ。気色悪い。普段は、気持ち悪い奴と侮蔑しておいて、趨勢が変わるや態度を一変させる。こんな奴は死んだ方がいい。そう思っていた。そうした感情は、周囲の人間が僕に対して普段から感じているものと同種の感情だったのだと思う。

そう思った時に、自らが少数派である事に恐怖した。母は、僕が殴られても何も感じない。それは僕が気持ち悪いからだ。その原因は、僕が他人を見下していて、思いやりの心を持たないからであるとされる。
反対に、僕が誰かを殴ると非難される。僕に殴られた人間は気持ち悪くないからだ。その原因は、思いやりの心を持っているからである。

社会的規範に従えない僕に外部からの助けは期待出来ない。常に排斥の恐怖に怯えなくてはならない。

**************

善悪は変化する。

高校生の時から、優しい人間と思われている人達が、僕に対して悪意を公開してくる事が多くなったと思う。僕が悪意を見抜いているのでなく、鬱憤が溜まっている人間達が、僕に不満を暴露する。僕には力も信頼性も無い事を確信しているからだ。

私的な関係では上下関係が優先される。上位者は、下位者が自らの思惑通りに動くと期待してしまう。自分は全能者であり、自らの行為に絶対的な善性を感じる。強者たる自分の意見は、物理法則を超えて通用するように思えてしまう。

公的な関係は、絶対的な力を持つ第三者が関与した際に生じる。上位者と下位者は対等になり、道徳的な優位性が勝敗を定める。悪い結果が生じた場合、自らが無知であったと主張する。社会的な規範が意識される。社会道徳と自らの意見を一致させようとする。

善悪は選ぶ事が出来ない。善悪の転換は無自覚的に発生する。ある基準で善であるとされた行為が、別の基準では悪という事になる。

人間は、自分には確固たる倫理観があるという間違った感覚と伴に生きている。

そうした前提条件から、どのように行動規範を見定めるかだと思う。

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何もしない日

何もしないでいられる事は幸福だと思う。

働かないで生活出来る場合でも、公的に何かの仕事をしていなくては精神的に不安定になる。自分自身が変化していく事も考えなくてはならない。

社会的な繋がりの中で、何もしないでいられる方法を見つけ出せないものだろうか?

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昔の記事を読んでみる

何年か前にブログに書いた文章を読んだ。

各通貨の乖離率やら経済データの分析を表計算していた時だ。就労訓練やら、カウンセラーとの面談やら、今だったら面倒で出来ないだろう。

痛々しい文章だけれど、当時より今の方が自分の様々な個所が劣化していると思う。

体感的には僕のピークは受精卵だった時で、それ以降は下降線を描いているような気がする。

先月、大学の同級生と会った時に、そうした話をしたし、先週、妹と会った時も同じような話をした。自分に残っている人間関係は、この2つだけではないか?

何というか、会社を定年退職して、離婚して、再就職した爺さんのような状況だから、そうした気分になっているんだと思う。

もう、自分に出来る事は全てやってしまったから、この後の人生はいらないような気がすると言ってしまう。色々な場面で動機付けが弱いような気がする。

時代は確実に動いているから、やがては既存の地位や財産、経験や実績、能力の価値が無くなる瞬間がやって来る。それが何時かは分からないが、近未来には発生する可能性が高い。

そうした状況に対応するために、積極的に動く事が出来る。調べたり、習得したり、他人と交わったり、etc。余生を生きている気分だから、何だか面倒臭い。

今になって高校生の時の事を良く思い出すのは、老年に入って若い時の事を思い出すのと同じ心境であるのかもしれない。

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贅沢をしてみる

今日は、朝食にホットケーキを食べた。溶け易いバターと蜂蜜を添える。昼食は近所の豚カツ屋で豚カツ定食を食べた。豚カツやの主人とは、10年以上の付き合いがある事になるけれど、未だに会話をした事は無い。昔は、大学生のバイトがいたけれど今では奥さんが手伝いをしている。

健康に悪い食べ物だけれど美味しいと思う。

ペッパーフード・サービスから株主優待券が届いたので、明日か明後日にはステーキを食べに行くはず。

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他人の心は存在するのか?

気が付いたら会社の他部署の人達に顔と名前を憶えられていた。僕は相当に目立つらしい。

身体障害者の人への悪口を聞いていると気分が落ち込んでくる。全ての人間に社会的価値が認知出来るような世界はないのものか?

*************

人間の「心」について考えている。僕と接する人間達の奇妙な全能感について。

A「明日は朝6時に会社に来て下さい」
僕「会社に宿泊して良いのなら出来ます」
A「それは許可出来ない。今日は家に帰って明日の始発で
  会社に来て下さい」
僕「それは無理です。
  始発で出発しても朝7時前くらいの到着になります」
A「どうしてそんなに反抗的なんだ」

実際に上記のようなやり取りがあった訳ではない。しかし、現実にほとんど同じような事象が発生する。物理現象や社会的ルールを超えて、僕を意のままに操る事が出来るように感じるらしい。

自分が空を飛べと言ったら、僕が空を飛ぶと思っている。

以下は、「なぜ伝わらないのか、どうしたら伝わるのか」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1562.html

抽象的思考力が弱い場合に起こり得る事象について書いてあるのだと思う。「アスペルガー者」 = 「空気が読めない人」という誤った理解よりも役立つような気がする。

人間同士の意志疎通において、特定の条件が満たされれば、「心」の存在が感知されるらしい。人間の思考は無自覚的な前提条件に規定されており、必ず誤りを含む。ここまでは良い。個々の人間の善悪の変動や、思考形式には幾つかの形式があるように感じられる。何らかの法則化が可能と考える。

***************

「なぜ伝わらないのか、どうしたら伝わるのか」の「第五章 答えの傾向を知る」の「34 あいまいな時間軸」の記述が面白いと思う。

以下は、フリン効果について書いた記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-858.html

過去においては、現代よりも大幅に抽象的思考能力が劣る人間達の社会が形成されていた可能性。

神話や伝承は、時間を超越しており、発生した出来事の日時を記録するようになったのは比較的最近の事であるとしてみる。

旧約聖書には、古代イスラエルの王ダビデが人口調査を実施すると、神罰により7万人が死んだという話があるらしい。現代人の感覚とは違い、旧約聖書が記述された時代には、記録や調査による数値の把握が悪事であるという道徳観念があった可能性。

ダビデの子であるソロモンが人口調査を行った際には、神罰は発生していない?短期間で道徳観念が変化した可能性。

調査による把握を禁忌と見なす風潮は、現代の遺伝子検査に対する恐れと似ているのかもしれない。一世代後には道徳観念は変化しているはず。

***************

情報量の増大によって、人格という観念は長期的には消滅する可能性が高い。その時、他人の心や自分は心は存在しない。

それはどのような社会の実現なのか?

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他人と生活する困難

今日、考えた事。

以下、僕が他人と生活する困難について。

・食べ方が汚い
・速く食べ過ぎる
・整理整頓に無頓着
・同じ服を何日も着る
・一方的に話す
・ETC

他の人間と一緒に生活する場合、他人の生活パターンに自分の行動を合わせる必要がある。そういった事が出来ない。

それから、僕が介在する場合、あらゆる人間の行動が論理に支配される。論理的思考は、誤りしか導き出さない。論理の構造的欠陥について調べている。

哲学やら心理学やら。

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伝承を活かすリバース薬理学の挑戦

日経サイエンス2014年10月号P76~P82。

スイス ローザンヌ大学グラーツ、英国 オックスフォード大学ウィルコックスの研究。

自然界由来の薬を探す従来の手法では、植物等から純粋な化合物を単離し、実験室で最適化し、動物で安全性を評価してから人間での臨床試験に進む。この手法による治験薬の95%は臨床試験で失敗に終わる。

単離した化学物質が動物で有効であっても、人間でも有効とは限らない。例えば、試験管による実験では強い抗マラリア活性を示すベルベリン(ケシの成分)は、鼠や人間のマラリアには効果を示さない。米国では、創薬から当局の承認を得るまでに12年の歳月と8億ドルの費用がかかる。

そこで、天然薬探索方法を逆転させる方法論(リバース薬理学)が試みられている。最初に人間で研究し、その後に活性物質を単離する。様々な伝統的薬草を使用している患者を観測し、有望な薬草を特定する。然る後に薬草内の活性物質を特定し、新薬を開発する。

リバース薬理学において重視されるのは、観察的研究?これは観察に基づいて治験効果を推論するもので、患者を治療群と対照群に振り分けるランダム化比較試験とは対照的。

薬の効果の有無を確かめるには、ランダム化比較試験しかないが、非現実的な状況で一部の患者のみを対象に行われる試験には問題がある?患者の経過を記録、解析する必要性。

<後ろ向け治療成績研究、コホート研究>
2002年12月に、スイス ローザンヌ大学グラーツがマリで行った観察的研究試験。マラリアに罹患した患者の治療に使用された植物66種類をリストアップし、メキシコ減算のアザミゲシの葉が有望であると考える。
この情報を、英国 オックスフォード大学ウィルコックスに知らせ、マラリアに対する薬草の効果を調べる臨床試験を行って貰う。
グラーツが過去の事例を調査する後ろ向き研究を行うのに対し、ウィルコックスは治療された患者集団のその後を追跡するコホート研究を行った。

アザミゲシ茶の有効性を調査するランダム化臨床試験を行ったところ、アザミゲシでは患者の89%が回復した。試験の総費用は50万ドル。アザミゲシをマラリア治療に使用すれば、マラリアの治療費を75%削減出来るらしい。

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従来の創薬プロセスでは、最初に調べる化合物が多過ぎるため、問題のありそうな化合物は切り捨てられる。リバース薬理学では、効果が高くて安全である事が確実な化合物が候補に上がる可能性が高い。

スイス ローザンヌ大学グラーツ、英国 オックスフォード大学ウィルコックスは、アフリカの数カ国で母乳の出を良くする薬草エイズの症状を改善する薬草を研究する科学者を訓練しており、2013年には、太平洋諸島のパラオで30種の植物を調査して、コーヒーノキと同じアカネ科のヤエヤマアオキと体重減少の関連性やファレリア・ニシダイと血糖値低下の関連性を明らかにした。

2人は、スイス ジュネーヴを拠点とするメディシン・フォー・マラリア・ベンチャーの協力を得てマライア医療の研究を進める。アザミゲシの活性物質を特定し、体内での代謝を調べる。

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リバース薬理学は、ゲノム解析等から治療の標的となる遺伝子を特定し、薬物を設計するアプローチを指す場合もある。

無限に対処する方法論の1つだと思う。

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論理から無限へ

いろいろと本を読んでいる。考えている事が纏まらない。

論理的に考えるで正解に辿りつけない可能性について。論理は、思考者の独立、無謬、全知、ETCを仮定している。

外部環境に影響されず、誤らず、全てを知る事が出来る存在はあり得ない。

無限を知る事は出来ないから、知らない事を前提にする。

方法論としては、論理的思考は限られた要素から始まる。原因と結果という2要素だ。原因があり、結果がある。さらに原因と結果の関係を法則化する。如何なる時空、状況でも同一の原因から同一の結果が発生すると仮定する。

知らない事を前提にするには、出発点を無限にしなくてはならない。全てを包括する。結果が存在する。結果から原因を限定する。

この辺りの考え方は難しい。単純の積み重ねを複雑と考えれるか、複雑の単純で切り分けるのか。

数学が理解出来れば良いのだが。

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強者の倫理、弱者の倫理

善悪が変化する事について。

自らが優位にあるか、劣位にあるかによって善悪は変化すると思う。

●優位にある場合、父性的な善が選択されている?

①正義
自らが絶対正義であり、他者を矯正する権限があるという前提。相手が自らの思い通りに動かない事が許せない。

②絶対知
自らが全てを知っているという前提。質問による詰問が多用される。自分の中に正解があり、相手が自分と同じ結論に至るまで質問を繰り返す。質問は情報を獲得するためでなく、相手に過ちを認めさせる攻撃手段である。

③信念の強調
自らに強い意志があり、嫌われる事は問題で無いと思っている。強烈な自己確信を現実に感じる。

●劣位にある場合は、母性的な善が選択される?

①受容
相手の話しを聞く事をアピールする。自らの非を認め、相手の言い分を聞く事で自らの善良性を見せようとする。

②無知の強調
知らなかった事を強調する。相手の気持ち、状態、外部環境、etc。情報不足により適切な行動を選択出来なかった事を自覚する。

③優しさ
自らの中に優しさや思いやりがある事を感じる。善とラベリング可能な感情を自覚する事で自らの正当性を担保する。

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調べていないけれど、心理学の本に書いてある内容かもしれない。善悪は変動する。同一人物が異なる環境下で異なる倫理基準を採用している。しかも本人は自らの変化を自覚していない。

以下は、『共感する女脳、システム化する男脳』の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1533.html

性別によって思考形態の傾向が変わるという意見は面白いが、状況によっても思考形態は変化すると思う。

論理とは、自分と世界との分離であると考える。自らを観測者として、世界の外部に置く。その上で原因と結果を見出し、あらゆる場面で適用可能な法則を作り出す。

父性的な善とは、自らを観測者とする思考形態であると考える。批判を許さない絶対者であり、世界を動かす法則を見出す。無自覚的に自分を神であると見なす。神である自分は弱者を導く権利と知性がある。見出した法則は100%上手くいくものではないから、時には失敗するが、自分は失敗を恐れずに確率的に上手く作動する法則を適用していく。

論理に相対する理は、感情ではなく無限であると考える。

母性的な善は、自らを世界の一部であると考える。世界の一部であるのだから、何かに動かされる存在である。絶対的な知を持つ訳ではなく、部を弁えている事が美徳である。あらゆる存在は並列であるのだから自らを突出した存在であるとは考えない。

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周囲の人間と上手に関わる方法について考えてきた。考えても結論は出ない。必ず上手くいかないし、脅威を排除する事は出来ない。僕は簡単に屈するし、簡単に洗脳されて操作される。他人の意図を見破って対処する事が出来ない。さらに様々な事を忘れる事が出来ない。何時までも憶えている。

ほとんどの人間は、自分が社会正義の保護下にいると確信出来る。誰かが自分を傷つけるからには理由が存在し、話しあう事が出来ると思っている。基本的に社会が善意によって運行されていると思える事は幸福だ。

僕には正義の存在が感じられない。善悪は常に変動している。

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社会人としての10年間

休職期間を除くと、社会人となって10年間が経過している。これまでの経緯を自分なりに振り返ってみる。

僕が就職した時の世相は、「終身雇用は時代遅れ」というような言葉がテレビや雑誌等から発信されており、何だか自分なりの実力を身に付けなければならないような事が様々な媒体を通じて発信されていた。

23歳~24歳の自分の仕事は、雑用的なルーティンワークが多かった気がする。システムエンジニアとして就職したが、仕事内容は書類整理が中心であり、何か経験として蓄積出来るような事は無かった。

会社で管理しているシステムは、既に完成されたシステムであり、仕事内容はシステム保守が中心だった。そうした中で自分なりに技量を向上させるためには勉強しなければならないと思っていた。社内の資料も読んだし、社外の勉強会にも行った。議事録を書く事が下手だと言われたので、議事録研修に自費で出席したりもした。文書作成は今でも出来ない。

この時の自分は焦っていたと思う。若い時は短い。自分なりの可能性を探求したくとも、年齢を重ねるに連れてされは出来なくなる。何か高い目標を持たなくてはならないような気がしていたが、自分が何も出来ない事が解っていた。

25歳~27歳頃になると、仕事内容が怒られる事になる。この年代になるまで、僕は周囲からの自分の評価の低さに気が付いていなかった。評価が低い事は知っていたが、僕が思っていた以上に、周囲からの評価は低かった。

周囲の僕に対する対処方法は主に以下の2つだったと思う。

①監視
僕の一日の仕事内容を日毎に報告させる。怠けないように不明点を追求する。仕事内容について詳細を問いただし、誤りを見つけ出す。

以下は、「アスペルガーは千葉へ行けない」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-52.html

周囲の人間によるマイクロマネジメントは辛かった。会話が出来ない人間と不毛な会話をしなくてはならない。

②鼓舞
僕の意欲を引き出そうとする。

「お前さ、このままで良いと思ってるの?後輩からも馬鹿にされてさ」
「間を置かずに考えさせる」
「もっと努力しろよ」

褒めるか貶める事で、僕の意欲を引き出し、仕事能力を向上させる意図があるらしい。成果が出ないと、働き掛けがエスカレートする。

この時に、仕事の進め方を教えてくれる人がいたらどうなっていたか考える時期があった。或いは、自分なりの努力をしていたらどうなっていたか。入力が何も無い状態で、詳細な出力を強要される状態だったと思う。後に、考え方が変わる。周囲も自分も、そうした状態になる以外は無かった。

28歳~32歳までは、部署移動して別の部署にいく。これが最後の機会だと思い、仕事の進め方を改善する。ノートやメモ帳を多用し、スケジュール管理も工夫する。しかし上手くいかない。

「応用力がない」
「言われた事しかしない」
「反応が遅い」
「仕事の幅を広げようとしない」

やはり問題になるのは僕の学習能力の低さだったと思う。どうしても僕の業務能力は低い。僕が発達障害者である事は、周囲の憎悪を煽る結果になったのか?

「盛大に言い訳をしているようだが、自分の立場が分かっているのか」

こうした言葉によって、僕に対する教育が行われる。

「言い訳をしている時は、まともな日本語が喋れるのに、仕事に関しては変な日本語になるのは愚弄しているからだ」
「お前が吃のは”分かりません”という時だ。お前がナルシストである証拠だ。だから自分が駄目な人間であると思い知らせてやる」
「性格が原因で出来ない事と障害が原因で出来ない事があるから難しいんだよ。出来る事もあるでしょ」
「俺は、お前の親父に文句が言いたい」

どこに行っても変わらない。不思議な事に、発達障害者に接した人間の多くは、関連する情報を書籍や専門家へのインタビューから得ようとしない。自分の中に存在するイメージを当て嵌めて、理解したつもりになってしまう。自分独自の解決策を実施して、上手くいかないと怒り狂う。

結局、僕は休職する事になる。怠けるための演技であると言われた。

株式投資や外貨証拠金取引で一定の利益が出るようになったのは、この時期だったと思う。休職期間中には、一時的だが約2億円の資産があった。

最初は、勉強するつもりで株や通貨を売買していた。金融系のシステムエンジニアだったから、経済や金融に関する本を何冊か読んでいた。そうした知識を実践で使う事で、仕事に役立つ能力が獲得出来れば良いと思っていた。獲得した知識は仕事上の役に立つ事は無かったし、これからも役立つ事は無いと思う。僕には何の蓄積も無い。

社会からは自己向上しろという圧力がある。しかし、僕は仕事で向上する事が出来ない。中途半端な状態は今でも継続している。

個人的には、弓道を経験していた事が良かったかもしれない。売買する瞬間の待つ感覚は、今でも弓道の会の状態を意識している。昔と同じように的中は出せないが、自分が中らない事を僕は知っている。

多分、この期間に自分が経験した事を全て注ぎ込んで、幾許かの資産を入手したのだと思う。現状の僕の蓄積は空っぽだから、同じ事はもう出来ないと感じる。

**************

現在の状態は、最初の状態に戻った気分だ。資産量はダウンしている。というより億単位の資産を持っている状態に、僕の心が耐えられない。

経験や技術は少しも蓄積されていないが、障害者雇用なので高い能力は必要無いかもしれない。

向上する事を求められていたが、気が付いたら降りていた。今までの10年間を総括すると、そんな所だろう。

現状の資産額を維持していれば、働く必要は無いかもしれない。しかし、社会との接点は維持していたい。10年間で学生時代や会社員時代の人間関係の多くが壊れてしまったが、社会から離れて生きていく勇気は無い。社会と接点を保つためには、社会道徳に従って生きる必要がある。そのために勤労の価値観を遵守する。

将来は不確実なので、現状の仕事を継続せずに、どこかの時点で独立したい。日常業務に埋没しそうになるが、数年間をかけて独立自営出来る人間になっていたい。

振り返ってみると、僕が望んだ事は歪んだ状態で成就している。後は残りの人生をどのように生きるかだ。

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自由意志なき世界

日経サイエンス2014年10月号 P85~P87から。

人間は常に夢遊状態であると主張する哲学者や神経科学者が増えている。自分の人生を自分の意思で紡ぎだしているのでなく、単に過去の出来事に突き動かされている。

全ての生物は物理法則に縛られている。人間は生物である。従って人間の行動は因果の連なりの結果であり、本人の操作を超えている。

意識的な選択という体験は、当人の行動を引き起こす神経プロセスの結果であり、意識的選択は行動の原因ではない。

①ドイツ ケルン大学 ロッケンバッハによる実験
被験者に、ゲームに非協力的なメンバーを罰する事が出来るグループと、罰する事が出来ないグループのどちらかに加わるか選んで貰う。ゲーム開始時には、被験者の1/3が非協力的なメンバーを罰する事が出来るグループに加わったが、ゲームを30回行った後には、被験者のほとんどが非協力的なメンバーを罰する事が出来るグループに加わった。

⇒この実験に関する説明が解らない。懲罰的なグループが好まれる事の説明にはなると思う。しかし、刑罰によって社会システムが維持される事の説明にはならないのではないか?

②米国 カリフォルニア大学スクーラーの実験
反自由意思の文章を読んだ被験者は無関係な文章を読んだ被験者に比べ、テストでのカンニングが50%増えた。さらに、正答数を実際よりも多く申告する例も多くなった。

⇒自由意思への懐疑は、自分の行動に関する本人の説明責任の感覚を弱め、既存ルールを放棄するよう仕向ける?

③米国 フロリダ州立大学バウマイスターの実験
被験者に自由意思に対して肯定的な文章、或いは否定的な文章を読んで貰う。文章を読んだ被験者達に、他のメンバーに食べさせるトルティーヤの味付けをして貰う。トルティーヤを食べるのは、被験者との協力を拒んだメンバーで、辛い食べ物を好まないメンバーであると事前に知らせる。自由意思の存在を疑う文章を読んだ被験者は、そうでない人間と比較して激辛サルサソースを2倍かけた。

⇒自由意思への懐疑が他者への攻撃性を解放する可能性。

④イタリア パドヴァ大学リゴーニの実験
被験者の頭蓋に電極を付けて準備電位を測定する。自由意思への確信が薄れると準備電位も弱まる。衝動的な反応を抑制し難くなる。

⑤その他
米国 ユタ大学アスピンウォールによる実験では、被告人が精神疾患であると科学的に説明されると、裁判官は軽い判決を下す傾向がある。自由意思の存在を疑うほどに応報的な処罰を支持しなくなる傾向。危険人物を自然災害と同等に扱うようになり、犯罪の抑止や再発防止を志向するようになる?

<自由意思が存在しない世界の可能性>
①倫理規範の進化
18世紀の欧州における啓蒙思想の影響により、奴隷制度や残酷な刑罰等の慣行が道徳に反するとされた事例。人間の思考と行動の生物学的仕組みを明らかにする事で道徳観が変化する可能性。
②無秩序状態
自由意思を懐疑する事により、ルールを順守しなくなる可能性。
③新たな神の創造
神が否定された時代に、法や社会秩序を保つための神の必要性が主張された事例について。もし神が存在しないなら、神を発明しなければならない(ボルテール)。社会が自由意思を再発明する可能性。

*****************

個人的には自由意志は否定されるべき思想であると思っている。

以下は、「自我の哲学史」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1490.html

日経サイエンスの記事に書いてあるような道徳観念の基盤となるような「自我」は近代になってから偶発的に普及した概念であるのかもしれない。視覚的な思考特性による影響の可能性も面白い。

社会全体が変化していくのなら、過去の社会システムに規定されていた自我概念も変化していくのだと思う。

自由意思を基盤とした応報的処罰を支持する社会は僕にとって生活し辛い。常に迫害される可能性があるからだ。僕は気持ち悪い。周囲を不快な気分にさせる。それだから処罰しても良いという思想だ。僕を処罰しても僕の特性は変化しないから、罰は加速していく。

罰とは許された迫害なのだ。

常に自分が排斥される可能性と隣り合わせで僕は生きている。もちろん僕自身が迫害する側になる事も多い。懲罰によって社会秩序が維持されているという意見は、特定の事象のみを取り出した偏った意見なのではないか?

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変化していく

年齢を重ねるに連れて、今まで出来ていた事が出来ないようになると思う。

可能性が無くなっていくのでなく、出来ない事が出来ないと分かるだけだ。

全ての事はやらなかったのでなく、出来なかった。

そうした考え方を自分の中に定着させる事が難しいと感じる。

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継続的な人間関係を作る事

学校や会社以外で、人間関係を構築する場合、能動的に情報を発信しなくていけない気がする。相手の迷惑になっている可能性を考えないで、こちらから情報を発信するには勇気が必要だと思う。

会社の50代の先輩社員の話では、段々と一人でいる事に慣れてくるそうだ。注意するべきは、会社において役職者である場合、自分には友人が多いと勘違いするケースが多いらしい。

退職した後に、人間関係が疎遠になって困る人が結構いるのだとか。

継続的で良好な人間関係は難しいと思う。

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左団扇ではありません、思い出した事

REITが値上がっているという話を聞いた。

G「2012年頃の安値から買っている人は左団扇なんだぞ」
僕「・・・・・」

家に帰ってから確認したが、REITの含み益は400万円程度しかない。僕は左団扇になっていない。僕の買い方が下手なんだ。僕個人として短期的な値上がりを狙っているのは上海の株式だ。こういう狙い撃ちをするような考え方は良くない。

投機において、論理的に考える事は間違える原因だと思う。因果の連鎖が、結果の予言可能な世界を変化させると想定する。

投機においては確実性は存在しない。何らかの理論や法則を見出そうという試みは無駄だと思っている。ましてや修練による向上も非現実的だ。統計学やら確率やら数理的な疑似計算が世界を理解出来ない事に対応出来るかが問題なのだと感じる。

僕は馬鹿なので、その辺りに上手く対応出来ない。何もしない方が良いのだろうけど、何かをしてしまう。

***************

以下、思い出した事。

①N君の話
高校生の時に、N君という同級生がいた。

「おい、お前の弱点を教えてやるよ。反論好き。すぐに反論するだろ。
 俺が悪い所を教えてやっても直そうとしない」
「俺がいないと何も出来ないんだろ」
「俺は中学の時に、自分よりも弱い奴を虐めて葬る事で
 自分のランクを上げた」

僕は洗脳され易いので、彼に対しては何も考えない状態になっていて、N君の異常性に気付いたのは、大学生になってからだった。相手の反論を封じる事が洗脳の第一歩なのだと思う。後は偉そうに振る舞う事。根拠が何も無くとも、他者に強要する事が出来る。

N君は誰かに褒めて貰いたがる所があって、僕に様々な知識を披露した。

「いいか。人間の女の胸が大きいのは性をアピールするためなんだぞ。チンパンジーの場合(中略)分かったか」
「俺さ、大学にいったら他の奴らにタメ口なんて使わせねー。俺の凄さにビビって敬語を使わさせてやるんだ」

尊敬されたい。褒められたい。認められたい。そうした欲求が非常に強い。自分のような人間を褒めてくれそうな人間という事で、僕に近寄ってきたのだと感じた。

②S君の話
高校生の時に、S君という後輩がいた。

明るく礼儀正しい子という評判だったが、僕は違う印象を持っていた。僕は、学校帰りに図書館に立ち寄る習慣があったが、そこでのS君の話す内容が学校での態度と異なるからだ。

「Kの奴が本当にムカつく」
「俺さ、本当はSとかYとか嫌いでT先輩とかAと話したい。
 合わない奴らばっかりだ」
「君、本当に駄目だね。改造して別の人間にならないと」

学校内で話す時は敬語を使用するが、図書館で話す時はタメ口だった。明るく冗談を連発するような性格と言われていたけど、内面に溜め込まれている不満との落差が怖かった。

「俺さ、Sの奴が本当に嫌いなんだ。あいつ嫌らしいんだもん。先輩とか女の子が見てる前だけで、格好つけてさ。見えるように努力して。それに奴の彼女の不細工な事。あの二人、お互いに自慢出来ないからね。放課後に二人でダンスを踊っているんだよ。何を勘違いしてんだ。見せんな」

それを聞いて、S君本人が周囲の人間に気に入られようと無理をしているので、他の人間も同じ事をしているように見えてしまうのだと思った。

彼は、周囲の人間に、明るく楽しい人間である事をアピールするために、別の場所で嫌な人間になっているように思えた。自分を良い人間であると思っている人間は、自らの悪意に無自覚な人間なんだと思う。

以下は、担任だったY先生の言葉。

「この学校って何でこんなに捻くれてる生徒ばっかりなんだろ。前の学校の生徒はもっと素直だったんだけどな」

僕がY先生の言葉の意味を理解するのは、大学生になってからだった。

***************

高校生の時を思い出すと、学校全体のカラーとして捻くれ者や裏表の激しい人が多かったと思う。というよりも、僕自身に満たされない承認欲求を抱えている人間や、発散出来ない攻撃衝動を抱えている人間を引き寄せるオーラがあるのだと思う。

若い時の周囲に対する嫌悪感は激しいものがあって、どうしても我慢出来ない事がある。自分がそうした汚らしい対象と大きくは違わない事がどうしても認められない。排斥して痛めつければ、自分は汚くないような気分がしてしまう。

迫害には精神を安定させる作用がある。勿論、そうした行為には自らを変化させる効能はないので、気休めにすぎない。

そして、社会人になってからは、他人の暗い部分を僕が引き出してしまうように感じてしまう。どんなに優しい人間でも、一定時間を僕と過すと我慢が出来なくなる。

僕が生きている事によって、沢山の命を吸い取っている。

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