すき家のストは起こらなかった

以下は、「すき家のスト騒動、果たして「失敗」だったのか?露呈した外食業界の3つの限界」へのリンク。

http://topics.jp.msn.com/wadai/cyzo/article.aspx?articleid=4562065

twitter上で、牛丼チェーン「すき家」でのストライキを呼び掛ける騒ぎがあったものの、ストライキの決行日である2014年5月29日(木)になってもストライキは実行されなかったとしている。

記事を書いた人間が「すき家」の営業状況を複数店舗に渡って確認したが、何も起こっていなかったとしている。

その上で、「すき家」を巡る騒動は、以下の問題提起をしたとしている。

①店舗・人員オペレーションの問題
チェーン店が業務オペレーションを簡素化した結果、マニュアルを覚えれば誰でも対応出来る業務が増えている。単純作業であるから採用対象となる母集団が大きく、従業員の待遇を改善しようというモチベーションが落ちている。
今回のストライキ騒動は、従業員の待遇を改善する契機となるかもしれない。

②労働組合の問題
憲法28条における労働者の団体交渉権としてストライキは認められている。ストライキは、労働組合の組合員の意思確認が必要になる。「すき家」の場合、労働組合「ゼンショーユニオンFPT」に加入し、事業所(店舗)の過半数を指示を獲得する事が出来ればストライキが可能になる。こうした手続きを行わなくては威力業務妨害となる可能性がある。
今回のストライキ騒動は、「すき家」の従業員が個人で加入している「ちば合同労働組合」によるものであり、「ゼンショーユニオンFPT」はストライキを止める側に回った。
労働組合が本来の役割を果たしていないのではないか?

③外食市場の問題
外食市場の市場規模のピークは1997年の21兆円、店舗数のピークは1991年の85万店。現行の市場規模や店舗数はピーク時から20%程度減少している?
その間に、外食市場に関わる労働者数は386万人から440万人に増加している。縮小する市場に、多くの労働者が流入している。労働力不足の時代になれば、こうした状況が変化するかもしれない。

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記事を読んでいて思ったのは、現実と仮想空間の逆転現象が発生している可能性だった。湾岸戦争が報道によって作られた仮想現実であったかもしれないように、テレビや新聞で報道されている事象が現実である事を確認する術は無いのではないか?

誰も本物を知らない。

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2014年5月29日(木)にストライキが発生したか否かを確認する方法は無い。インターネット上には、閉店を告知する店舗の映像がアップロードされているが、ストライキによる影響かは分からない。

以下は、「ゼンショー「ストによる閉店は1店舗もない」 すき家ストライキ運動は幻に終わった?」へのリンク。

http://money.jp.msn.com/news/j-cast/%e3%82%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%80%8c%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e9%96%89%e5%ba%97%e3%81%af1%e5%ba%97%e8%88%97%e3%82%82%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d%e3%80%80%e3%81%99%e3%81%8d%e5%ae%b6%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%ad%e9%81%8b%e5%8b%95%e3%81%af%e5%b9%bb%e3%81%ab%e7%b5%82%e3%82%8f%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%9f

「すき家」を運営しているゼンショーグループに確認したという話をインターネットで読んだが、そもそも大量閉店自体が発生していないという回答であるらしい。

現在閉めている店舗はリニューアル中の145店舗と、人手不足の影響で本部が昨日の段階で閉めるよう判断した2店舗のみ?

さらに、「短縮営業や一時閉店の店舗は4月時点で123店舗ありましたが、ここ最近は数店舗におさまっています」として、人員不足が改善されつつあると強調?

現実を確認する手段は、全ての「すき家」の店舗の営業状況を調査するしかないのか?それは不可能だし、仮にそうした行為を実施したとしても因果関係の立証は不可能であるし、他者を納得させる事も出来ない。

現実は細分化している。

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並行して、会社という存在自体が細分化していく可能性がある。クラウドファンディングによる資金調達の実態は、プロジェクト毎に短期資金を調達する事であると考える。

銀行からの融資や、証券市場からの資金調達は会社単位で行われる。消費者は各製品毎に評価をするのでなく、会社に付随するブランドに影響され、購買活動を行っていたと仮定する。

各プロジェクト毎に関わる人員が離合集散を繰り返すようでは、単一のブランド構築は不可能になるかもしれない。それは、プロジェクトに携わる人間全員が情報発信主体となる状況を意味する。現行の会社組織においては、広報部署が「会社」の見解を発表するが、全ての関係者が情報発信者となる状況では、事実を確認する手段は存在しない。

そもそも、「事実」とうい思想自体が幻想である事になる。

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さらに数十年以内に発生するのは、「人格」とうい概念の崩壊だと予想する。単一の自己が単一の身体を操作しているという思想は崩壊する。

それ以降も、人間社会は継続出来るのか?

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善悪が分からない

6月から本格的に仕事に入るように言われる。

仕事をする自信は無いけれど、ゆるゆると続けていく。

懸念材料は、僕の態度に関する匿名の投書があった事。僕の事が気持ち悪いらしい。上司の話では、様子を見るらしい。

僕に関する不満がある時に、匿名や私的サークルでの言い合いになる事が不思議だ。病院等の公的機関がヒアリングをしても正直に答える人間はいない。

僕の事を気持ち悪いと言う人が、医師からの問い合わせに対しては逆の事を喋る。善悪は変化する。ある状況では、僕を見下す事が正しい行為と見なされるし、別の状況では異なる善悪が定まる。

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会社員を長く続ける事は出来ないような気がする。起業して緩やかに生きていけるような環境に定まりたい。日常生活に埋没して何もしていない。

能動的に動く事の何と困難な事か。

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とりあえず世界が変わるまで

2年~5年以内に劇的に社会が変化する。そのように考えてみる。

現在、現実社会と仮想空間上で疑似的な戦争が発生している。銃弾を使用しない経済的な戦いであり、国家は自らの信用性を維持しようとしている。戦いの趨勢は明らかであり、国家体制の大幅なパワーダウンが見込まれている。

現状では、民族集団によって帰属意識が規定されているが、そうした状況に大きな変化が発生する可能性がある。カテゴライズが人間の認知機構の根幹であるならば、別種の枠組みが誕生する事になる。

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現状、資産の大部分は株式や外貨で保有している。職業は国家による規制によって保証されている。こうした僕の状態は、変動に際して非常に不利であると思う。

会社外での活動が重要であると思っているけれど、様々な事をやるのは面倒臭いと思っている。

不確実性と向き合う事は疲れる。

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やる夫スレの西澤保彦先生

やる夫スレで西澤保彦先生原作の話が2つ作られていた。

①七回死んだ男



以下は、【ミステリー】やる夫の祖父は七回死ぬようです【西澤保彦】へのリンク。
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12973/storage/1387045961.html

以下は、【ミステリー】やる夫の祖父は七回死ぬようです【二周目】へのリンク。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1388151684/

【あらすじ】
タイムリーパーが主人公。同じ一日を自分の意志とは関係無しに七回繰り返してしまう。タイムリープ期間中に発生した祖父の死を回避しようとする話。死の原因を取り除いても、祖父の死が発生してしまう。

【感想】
原作の主人公の雰囲気を再現出来ているような気がする。何故か同性婚が出来る世界に改変されており、登場人物の設定、特に主人公の兄弟や従兄達の性別や性格、年齢が大分違う。これはこれで面白いような気がした。

②人格転移の殺人



以下は、やる夫たちは人格が入れ替わるようです★1へのリンク。
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12973/storage/1396838597.html

以下は、【SFミステリ】やる夫たちは人格が入れ替わるようです★2【解決編】へのリンク。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1399222803/

【あらすじ】
米国が舞台。人格を入れ替える装置に入ってしまい、複数の人間同士の間でランダムに人格が入れ替わる事象が発生する。

【感想】
原作より解り易いと思った。原作では、人格の入れ替わりが進行するに連れて、誰が誰なのか分からなくなるが、絵が入っていると理解し易い。

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二作品とも出来が良いので、面白いのだけれど、凝った話ばかりになってしまうと逆に面白くないような気もしてしまう。数年前みたいに、暇潰しに適当な話を投下する人間が沢山いるような状況にはならないのかな?我儘な感想だ。

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「やる夫たちは人格が入れ替わるようです」のプロローグに書いてある心理学の話は、他の西澤先生の著作にも出てくると思う。

心理学において以下の2つの流れがある?

①実体論
「観念は実体であり精神は容器である」とする英国の連合心理学。大脳等の臓器の動きを計測する事によって人間心理を解明しようとする?各個人の個性や気質を思想・行動の原因と考える?

②反応論
人間の行動原理を対人関係における反応に求め、複数自己の相互認識によって自己存在が成立すると考える?新フロイド派(F・ブレンダーノの作用心理学、W・ディルタイの了解心理学)。各個人の置かれた環境を思想・行動の原因と考える?

話の中では、①の実体論への批判が展開される。人間を周囲からの刺激に対する反応体としか考えていない。人間は、自分自身の行動については反応論的に解釈し、環境に原因があると考える(不幸な事があったから落ち込んでいる等)。そして他者の行動に関しては実体論的に解釈する(暗い奴だ、怒りっぽい奴だ等)。

実体論は、観測者に自分が神であるかのような錯覚を抱かせるとしている。自分以外の人間を観測対象と見なし、刺激に対する反応体として思想・行動をデータ化出来ると考える?

⇒他の本でも、観測者たる人間は他者を客観化する業から逃れる事が出来ないと書いてあった。
⇒この辺りの思想は、どこから来たのだろう?

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以下は、「西澤保彦ファンクラブ」へのリンク。

http://park19.wakwak.com/~nishizawa/

シリーズ物の続編は、もう出版されないかもしれない。1990年代から始まったシリーズは2000年頃から転機を迎えたのかな?過去を振り返る話が多くなったような気がする。

過去は固定された物語だ。予測不可能な状態は発生しないし、観測者の観測行為そのものが状況を変化させる事は無いと考える。固定された環境を、周囲の刺激から隔絶された主人公が自由に動き回る事が出来る。その行為は実体論的だ。

対して現在・未来は流動的である。予測は不可能で、観測者の観測行為が状況に影響する。反応論的な世界であると考える。

作者本人の感性の変化もあるけれど、時代感覚が変化した事が続編が出版されない理由なのかなと適当に考えてみる。

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「普通」である事の効用について

前から考えているけれど、上手く纏まらない事。

以下は、インターネットの掲示板に書いてあった事。

「普通」である事の利点は、貢献を強要されない事である。標準から外れた人間は、天才である事を求められる。並外れた能力を持たない限り、異端は排除される。

「普通」であれば、生きているだけで全体の恩恵を享受出来るし、攻撃されない。

多数派に所属出来ない限り、攻撃対象になるしかない。少数の被虐待者が存在するからこそ、多数派は自らを確認出来る。多数派を構築するには、異端を作り出さなくてはならない。

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「正義」とは、選択不可能なものなのだと思う。

人間の善悪がどのように判定されるのかを知りたい。

どのような人間集団も敵対行為無しには存在不可能なのかもしれない。

集団内部の規律に違反する人間は迫害されると考える。では、その集団自身が外部環境から排除される事になった場合、何が発生するのか?

人間の善悪はどのように変容するのか?

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さらに漠然とした話。

人間社会の構造が根本的に変化する可能性について。

空間に規定された社会と、空間に規定されない社会。トップダウン型の社会構造とネットワーク型の社会構造の対立。

少数の選良が全体の意志を代表する体制は維持不可能と考える。意志決定過程が可視化され、ネットワーク型の情報網から、様々な情報が流れ込む。情報の流れを制御出来ない以上、様々な意見が誕生する事になる。

もう少しで形になると思うけれど、何かが足りない気がする。

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動物が幸せを感じるとき

読んだ本の感想。

テンプル・グランディン、キャサリン・ジョンソン著。
2011(平成23)年12月25日 第1刷発行。



1 動物の幸せ
動物の幸福とは、脳の情動システムに基づいて待遇を改善する事。基礎となる情動が満たされない動物は、常同行動(変化の無い、無意味な反復行動)を始める。

以下の4つが最も大切な常同システムである。

①探索
調べ、理解したがる衝動。入手、期待、好奇心等が混じり合っている。欲しがったり、楽しみにしたり、興味を持つ情動。

②怒り
捕食者に捕まって身動き出来ない経験から進化した?拘束された状態から逃げ出そうとする。欲求不満は、怒りの穏やかな形態であり、精神的抑圧が原因となる。閉じ込められた状態は抑圧を感じさせる。

③恐怖
生存が脅かされた状態で恐怖を感じる。

④パニック
身体的苦痛から進化した?他者との分離不安は、身体的苦痛を司る脳部位が刺激されると発生する?

他に、ポジティブな3つの衝動がある。

(1)欲情
性交と性欲を司る。

(2)保護
母性愛と慈愛を示す。

(3)遊び
遊びは楽しい気持ちを生み出す。

動物の幸福度を測定困難な原因の一つは、動物が幸福な状態に示す行動パターンが明確でない事である。原則は、怒り、恐怖、パニックから遠ざけ、探索や遊びのシステムを刺激する事であり、常同行動をしないような環境を構築する。

2 犬
狼は野生では群れでなく家族で暮らし、優位性を維持する階級構造は存在しない?人間に飼育される狼の群れにおいて階級性は存在する。

自然な状態では、数十匹の狼が群れを形成する事は無く、平和を維持するには階級が必要とされる。犬は遺伝的には幼形進化した狼である。

<英国のデボラ・グッドウィン博士の研究>
顔が狼に似ている犬ほど、狼と似た行動をする。狼の「攻撃」、「服従」の行動の中から15種類の行動を選択し、10種類の犬種の行動と比較する。姿形が狼に似ていない犬種ほど、精神的に成熟しない。

シベリアンハスキー:15種の行動を全て実施可能
ゴールデンレトリーバー:12種類の行動を実施可能
フレンチブルドック:4種類の行動を実施可能
キャバリア:2種類の行動を実施可能

例外としては、猟犬4種類の内の3種類は予想よりも狼に行動が似ており、牧羊犬2種類は予想よりも狼に行動が似ていなかった。

牧羊犬(特にシェパード)は、外見が狼に似るように改良された犬種であり、一度失った行動は取り戻せない可能性がある。猟犬が狼に似ているのは、狩猟に狼の特性が必要であるためと考えられる。

犬の集団を飼う場合、狼の行動特性(服従)を実施出来ない犬種の場合、争いが発生する可能性が高い。狼も人間と同様に、幼い時には同胞を傷つける力が弱いため、攻撃行動を優先して発達させる。服従行動や社会的技術は成熟した段階で習得する。犬は、生後18ヵ月~36ヵ月まで社会的に成熟しないらしい。

幼形進化した犬種は愛情への欲求が強く、服従行動が発達しない。

3 猫
猫は、他の多くの家畜ほどには幼形成熟していない。罰や負の強化によって訓練出来ない。猫の訓練には、正の強化(報酬を与える)が有効である。

猫の前頭葉は小さく脳全体の3.5%程度である(人間は29%、犬は7%)。前頭葉は実行機能(計画立案や系統立てて考える等)に関わり、実行機能が弱いと行動の切り替えが困難である可能性がある。猫には新しい環境に適応出来ない事が多々ある。

また、猫は社交的であり飼育されている猫は穏やかな階級性を形成する。階級は体の大きさで決まり、混み合った場所でも平和に暮らす。

4 野生の動物
正規の試験で学者になれなる事の出来ない発達障害者の意見が尊重されない危険について?動物の研究においては統計モデルを研究対象とする「抽象化」が盛んになっており、実施調査が疎かになっている可能性がある。

言語を使用した思考は抽象化を伴い、細部に集中出来ない。自閉症者の思考は言語に問題があり、感覚的な思考である。研究室の抽象化モデルを扱う学者とフィールド研究者が協力する必要がある。

全ての状況に適応可能な一般法則は無い。想定外の事象を考慮する。

5 動物園
動物園において動物の幸福度を計測する4つの基準。

①正常な行動
 常同行動、自傷行為等をしていない
②行動のレパートリーが広い
③安心している
④休んでいる時に寛いでいる

動物園の動物では、大型の捕食種で活動範囲が広い動物ほど常同行動が多い。探索システムを満たす環境が必要である。そのためには、何かする物、目新しい物を与える事が簡単な方法。自分で周囲の環境を操作出来る感覚は、探索システムを刺激する。

6 馬
走って逃げる動物は、恐怖が主要な情動となる?馬は目新しい物を怖がり、細部に拘る。馬の恐怖心は強く、消え難いため、最初から恐怖経験をさせない事が重要となる。

7 牛
牛は群れで暮らす動物であり、仲間と一緒にいる必要がある。牛の行列では、好奇心旺盛な牛が先頭を歩き、優位の牛は安全な真ん中にいる。

群れの決定は多数決でなされるようであり、群れの62%の牛が立ちあがった時に、群れの移動が始まるという研究結果がある。牛は同時に行動を開始する事が多い。また、牛の階級は直線的でないため、階級構造は三すくみのようになっているため、分かり難い。

牛や人間を含め、恐怖は以下のように分類出来るという。

①強烈な刺激
②種が「進化の過程で学習した恐怖」
③社会的に学習した恐怖
④個別に学習した恐怖(無害なものでも嫌な物と結び付くと怖くなる)
⑤目新しい刺激

牛の場合、明暗の対比が強い物が強い刺激となり、恐怖の対象となる事がある。また、高い場所や速い動きを怖がるように生まれついている。

目新しい刺激に対しては、「恐怖」と「探索」のシステムが交互に切り替わる事があり得る。怖い物見たさの真理だ。脳は、予測出来ない物の良し悪しを見極めるようにプログラミングされており、結果が予想出来ない物を選択する傾向がある。

扁桃体の研究から、確実でない状況によっても「恐怖」システムは活性化するらしい。

8 豚
豚は好奇心の強い動物であり、日中の時間の52%を餌を探したり草を食むのに費やし、歩き回って周囲を調べるのに23%を費やす。

「探索」システムを十分に満足させる必要があり、「探索」の機会が減少すると、「恐怖」システムが敏感になる。

9 ニワトリ
鶏の肥育環境の劣悪さについて。また、食肉として優れた鶏を選別した結果、遺伝的に質の悪い遺伝子が選別されている可能性について。

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つながりすぎた世界

読んだ本の感想。

ウィリアム・H・ダビドウ著。2012年4月19日 第1刷発行。



インターネットによって社会の結び付きが強まった結果、局地的・地域的に発生していた事象が世界的に発生するようになっている。

第1章 蒸気機関に学ぶインターネットについての教訓
19世紀のシカゴにおいて、鉄道が果たした役割について。1840年代のシカゴは、既に大西部の最重要拠点だったが、鉄道によって非効率な交通網は一新され、ビジネスや自然環境を一変させた。

冷蔵貨車:
19世紀のシカゴの精肉業者グスタフ・スイフトの発明。効率的に食肉を輸送する仕組みが考案された事で、米国東部の食肉業者は米国西部との競争にさらされ、その結果、東部の業者の多くはスイフトから牛を購入する加工業者に鞍替えした。

農業:
鉄道以前は、農家単位で各々の生産物を管理していた。穀物取引量の増加に伴い、穀物倉庫が建設され、シカゴ商品取引所の設立、品質等級基準の整備等が行われた。

仮想小売店:
シカゴにはカタログ通販業者の一大拠点が築かれた。鉄道を使用した商品発送がカタログ通販の基礎となっている。

同時期に普及した電報によって、大量の情報を受発信可能になり、鉄道との間に相乗効果が生まれた。

第2章 過剰結合と正のフィードバック
結び付きを以下の4段階に分類する。

①過小結合状態
原始的社会、発展途上国等。周囲の環境変化に影響されず、内部変化も緩慢である。周囲と結合した場合、大きな衝撃を受ける文化形態。

②結合状態
周辺環境の緩やかな変化に体制が順応出来る状態。

③高度結合状態
全てが上手くいているように見える状態。結合度合いが高まるほど、物事は上手くいき、体制に変化を促す。

④過剰結合状態
社会制度が急激に変化し過ぎて、順応出来ない状態。

急激な変化は、以下の2つの事象を引き起こす。

①文化的遅滞
文化の一要素が変化する過程で、周辺の文化が変化に順応出来ない状態。環境が技術変化に対応出来ない。
②慣習の急激な変化
文化要素の結び付きが強まる事で、慣習が環境変化にさらされる。

・正のフィードバック
変化がさらなる変化を促す事。変化を増幅させる。

・負のフィードバック
環境のバランスが保たれた安定状態。環境に均衡を齎す。

第3章 過剰結合 私たちを育み、くじくもの
1960年代後半以降のシリコンバレーにおいて、正のフィードバックが作用した事について。一つの企業の成功が別の企業を刺激する。成功が成功を呼ぶ。

ネットワーク効果:
ある人間の行動が、別の人間にとっての価値を増やす現象。コンピューターソフトは、使用人数が増えるほど利点が大きくなる。

正のフィードバックは、その主体を専門化する。特定分野に集中させる。過剰な専門化は、脆弱性段階に至る。環境変化によって崩壊するのだ。

第4章 増えつづける事故と思考感染
インターネットによって発生する正のフィードバックが、バブル形成と崩壊を誘発している事について。思考感染。情報が瞬時に拡散する事で、パニックが発生する。

第5章 インターネットが生んだ“内なる幽霊”
インターネットが人間活動の様々な側面に進出している事について。

ロバート・モリスの事例:
1988年に、コーネル大学の大学院生ロバート・モリスが作成したコンピュータ・ウィルスが、数時間の内に数千台のコンピューターを麻痺させた事例について。ネットワークの結合は、危険を拡散する。

インターネットの前身は、米国国防総省が導入した「アーパネット」である。1966年に米国国防総省 高等研究計画局長 ロバート・テイラーが、自分のオフィス内の3台のコンピューターを接続するために100万ドルの研究予算を取り付ける。1968年に、ラリー・ロバーツによってネットワーク構想が纏まる。ネットワークの情報伝達には、ルート上でトラブルが発生しても回避出来るよう冗長性を持たせた。この冗長性は、インターネットに引き継がれている。

1973年には、TCP/IPという通信標準が定められた。TCP/IPに準拠してさえいれば、情報の種類、コンピューターの機種等に関係無くネットワークに接続可能。

1980年代には、「WWW」が誕生する。ハイパーテキストによって、単語と別の文章を接続。個々の文章にアドレスを付与して独立したページにした。インターネットの操作性が向上。

第6章 インターネットの死角
1993年に、移民法専門弁護士マーサ・シーゲルとローレンス・カンターが大量にスパムを撒き散らした件について。

スパム・メール以外にもインターネットは各種のサイバー攻撃の脅威にさらされている。

第7章 アイスランドの金融危機<1>漁業から金融へ
アイスランドが過剰結合状態に陥った事例について。

以下は、「The Iceland Weather Report」へのリンク。親族が1世紀前に交わした往復書簡を英語で公開しているらしい。

http://icelandweatherreport.com/

地理的・言語的に隔絶していたアイスランドにインターネットが導入されたのは、1983年であり、アイスランド大学がデンマークを本拠とするネットワーク「ノーデュネット」に加入した。

1986年~1990年に、アイススランドの学校を結ぶ教育ネットワークが構築され、1993年には小学校の4/5、中学校の3/4がネットワークに接続された。1999年に約60%だったアイスランドのインターネット普及率は、2008年には約99%になっている。

アイスランドの経済改革は、ダビット・オッドソン首相(在位1991年~2004年)によって行われた。公営企業の民営化、法人税の引き下げ(45%→18%)、欧州経済領域への加盟、etc。

2003年には、国営のランズバンキ銀行とカウプシング銀行が民営化された。従来の商業銀行業務から投資銀行業務に注力するようになる。アイスランド経済の過熱に伴い、2007年6月にアイスランドの金利は13.3%になったが、それが投機の標的となった。アイスランドの通貨クローナは、2001年~2005年に50%も切り上がった。正のフィードバックが発生したのだ。

2006年10月10日に、ランズバンキ銀行はオンライン貯蓄銀行(アイスセーブ)の設立を発表する。英国で銀行業務を展開するインターネット専業銀行だったが、その数ヵ月後にアイスランド銀行業界は崩壊する。

第8章 アイスランドの金融危機<2>ネット銀行
アイスセーブは、英国のPR会社キンロス+レンダーを雇って積極的なブランド戦略に打って出た。信頼性の証明として、デザインと使い勝手の良いホームページを開設した。

カウプシング銀行が設立したカウプシング・エッジもマーケティング活動を欧州全域に拡大。

両行が欧州全域から預金を集める事を可能にした信頼性の根拠は、アイスランド政府による保証だった。アイスランドは民主主義の歴史を持つ信頼性が高い国家だった。

世界経済と過剰結合したアイスランドの金融システムはリーマンショックによって崩壊した。2008年10月6日に、アイスランド銀行の国有化が宣言された。

第9章 正のフィードバックと金融バブル
正のフィードバックによって変化のスピードが速まると、予測不可能になる。極端な正のフィードバックは脆弱性を生む。大き過ぎて潰せない企業や、複雑過ぎて管理出来ない組織。

第10章 サブプライム問題 インターネットが生んだ悲劇
サブプライプ問題の原因となった正のフィードバックは、以下の2つである。

①サブプライムローン
インターネットが金融業務を効率化し、サブプライムローンの流行という思考感染を引き起こした。
②東洋への製造移転
東洋の労働者に支払われた賃金がサブプライムローンへの投機を助長した。インターネットによる情報共有が製造の海外移転を加速させた。

1929年の大恐慌時には、米国の人口1億2000万人の内、株式保有者は150万人程度だった。しかし、2000年時点での米国内株式保有者は約7000万人であり、株価暴落による影響は大きくなっている。

第11章 変わりゆく産業の姿
インターネットは情報伝達を効率化し、出版業や音楽産業、旅行代理店に大きな影響を与えた。それと比較すれば製造業への影響は小さいが、生産効率化や製造の海外委託等への影響は大きい。

第12章 盗まれるプライバシー
インターネット上で個人情報が売買されている事について。

第13章 すべてはつながっている<1>政治、産業、都市
結び付きによってシステムが脆弱化する例について。

<ソヴィエト連邦崩壊>
ハンガリーは1989年5月3日に、オーストリアへの渡航制限を大部分撤廃した。当時、東ドイツ市民が西ドイツのパスポートを取得する事は比較的容易だったが、東ドイツから西ドイツへ直接行く事は困難だった。

ハンガリー経由でならば東ドイツから西ドイツに移住出来るため、1989年10月までに3万5000人の東ドイツ市民がハンガリーに移住した。当時の東ドイツ大統領ホーネッカーは、西ドイツへの移住を希望する市民を列車に乗せて西ドイツへ追放したが、彼等が西ドイツで歓迎される映像がさらなる正のフィードバックを生んだ。

1989年11月4日には、50万人の東ベルリン市民によるデモ行進が行われ、1989年11月9日にベルリンの壁は崩壊した。

<緑の革命>
1967年、インドネシアは品種改良や施肥によって穀物の収穫量を増やす「緑の革命」を推進した。インドネシアの自然環境では三期作が可能なはずなのに、伝統的な稲作技術では二期作を行い、インドネシアは1950年代を通じて毎年100万トン近い米を輸入していた。

それまで、二期作によって農閑期が発生する事により、害虫の餌不足から病虫害の大発生は無かった。しかし、緑の革命によって1977年にはバリ南部の水田の70%は新種の稲を栽培するようになり、三期作が奨励された事から、かつては収穫量の1%程度だった病虫害は、50%に達するようになった。

しかたなく、バリ政府は大規模な農業指導を諦め、伝統的な方法論への回帰を促している。

<自動車産業>
交通手段の発達が都市を変えた事について。自動車等の交通機関が発達するまでは、1平方マイル内の人口密度が3万5000人を超える事は滅多になかった。
1850年のボストンは20万人が住む商業都市だったが、1900年には半径15キロ強の地域に100万人以上が住む産業都市になった。

20世紀に入ると、ゼネラル・モーターズのアルフレッド・P・スローンは、路面度電車の乗客をバスに乗るように仕向け、次に自家用車を売る戦略に出た。

ナショナル・シティ・ラインズという組織によって、路面電車に代わってバスを普及させる運動を推進した。その結果、1949年までに45都市の100路線が廃止され、ナショナル・シティ・ラインズ発足当初は約4万両あった路面電車が1965年には5000両まで減少した。

さらに全国高速道路利用者協会を設立し、地方自治体当局にガソリン税を道路建設のための目的税として利用するよう働きかけた。

こうした働き掛けが正のフィードバックとして自動車を普及させたが、公共交通機関の効率性は失われ、交通渋滞やエネルギー効率の悪さ等の脆弱性の原因となっている。

第14章 すべてはつながっている<2>
      送電、年金、神の見えざる手

送電網や年金等が大規模化する事により、部分的な失敗が全体に影響する。結び付きが強化された結果、市場においても道徳的、法的制約が弱まっているとしている。

第15章 ではどうする?<1>ブレーキをかける
以下の3つの対策を提示している。

①正のフィードバックの水準を下げる
 金融機関のレバレッジへの規制、投機への課税等。
②強固なシステムを設計する
③既存の制度を適応度の高い制度に改革する

格付会社への規制や、環境破壊の費用負担等も考える。

第16章 ではどうする?<2>新たな環境に備えよ
過剰結合に陥ったシステムを変える以下の提言。

①応急処置で解決しない
 抜本的な規制改革等。
②安全域を広めにとる
 保守的な貸出基準等。
③不必要な結び付きを作らない
 社会保障制度を国家予算から切り離す事等。
④危険なシステムを構築しない
 大きくて潰せない組織は作らない。

商品先物取引委員会を率いたウォルター・ラッケンの提言。原則主義に基づくシステムへの移行。規制当局は目標や原則だけを示し、情報開示の内容や方法は細かく規定しない。

インターネットの登場により、政府が扱う問題は地理の制約を超えている。自己増殖的に進む結合は、効率を高めるが、連鎖性が強まり過ぎると暴走する。

変化を制御する負のフィードバックが必要とされている。

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ピクト図解

読んだ本の感想。

板橋悟著。2010年2月18日 第1刷発行。



以下は、ピクト図解の公式サイトへのリンク。

http://3w1h.jp/

ピクト図解:
ビジネスモデルを可視化するツール。絵文字を使用してビジネスモデルを記述する。

表記には、以下の図形を使用する。

①エレメント
ビジネスに登場するプレイヤー。以下の3種類がある。
 ・ヒト(法人・個人)
 ・モノ(商品・サービス)
 ・カネ(価格・売上)

②コネクタ
モノやカネが行き来する流れ。ビジネス上の関係性。販売(インカムライン)や支払い(アウトカムライン)。

③オプション
ピクト図を見易くする補助ツール。以下の2種類がある。
 ・タイムライン(時間の経過を表す)
 ・まとめ(モノやカネの流れを統合する)

ピクト図では、以下を可視化する。
・誰が(Who)
・誰に(Whom)
・何を(What)
・幾らで(How much)

誰が、どのような商品を、何年で交換しているかを一覧可能にする。図解したい抽象度に応じて、以下のような縮尺がある?

①社長縮尺
 全体像を直観的に把握する。
②プロジェクトリーダー縮尺
 主要プレイヤーを描く。
③現場担当者縮尺
 取引先の具体名等を詳細に描く。

代表的な8つのビジネスモデル。

①シンプル物販モデル
ビジネス主体が商品を製造し、使用者に提供する事で対価を受け取る。
②小売モデル
商品を仕入れて売るだけのビジネスモデル。
③広告モデル
商品自体を無料にして、広告で利益をあげるビジネスモデル。
④合計モデル
消費者を呼び込むための商品を用意し、「ついで買い」を狙うビジネスモデル。
⑤二次利用モデル
商品を再利用するモデル。アイドルグループが、グループ内ユニットを作り出す事も、二次利用モデルと言える。
⑥消耗品モデル
商品本体の購入単価を安くし、付属する消耗品や維持費用で稼ぐビジネスモデル。
⑦継続モデル
商品を長期間、定期的に使用してもらう事で、一定の売上を出すビジネスモデル。携帯電話の基本使用料や、不動産貸借等。
⑧マッチングモデル
商品の製造者と使用者を仲介するビジネスモデル。転職支援サービス等。

上記のビジネスモデルは代表例であり、各モデルを暗記する事に意味は無く、ビジネスモデルを見抜いたり、作り出す事が重要?同一の業態でも稼ぎ方が全く異なる事はあり得るし、違う業態でも同じ稼ぎ方をしている事がある。

◎ダイアグラム発想法
ダイアグラム = 視覚的に把握出来る図解。

ピクト図に絵を描き足したり、シンボル記号を動かす事でアイデアを広げる。

以下は、オズボーンのチェックリスト。

①転用可能か
ビジネスモデルに新しい使用方法は無いか?販売先を変更する等。
②応用可能か
似た物は無いか?真似出来ないか?
③変更可能か
形態や意味を変える事は出来るか?課金時間の長さを変える等。
④拡大可能か
何かを加える事や、頻度を多くする事は出来るか?
⑤縮小可能か
分割や中止する事は出来るか?他社への業務委託や、提携等。
⑥代用可能か
他の材料や担当者にする事は出来るか?
⑦置換可能か
順序や、原因と結果を入れ換える事は出来るか?
⑧逆転可能か
役割や上下左右を変える事は出来るか?費用を収益化出来ないか等。
⑨結合可能か
形やアイデアを結合出来るか?

◎アナロジー発想法
アナロジー = 類似、類推、掃除。

他社や他業界のビジネスモデルを活用出来ないか考える。本の中では、商品が売れないA社(水産加工会社)が以下のようにビジネスモデルを変更している。他の業界で実施しているビジネスを転用。

<変更前>
法人向けに水産加工品を製造・販売するビジネス。

<変更後>
以下の3つのビジネスモデルを追加する。

①アウトレットセール(費用を収益に変える)
加工段階で、形が崩れたり切れ端が出たりした半端な材料を、個人消費者向けに販売する。
②広告効果
上記①のアウトレットセールで、個人客に自社製品を宣伝する事になる。個人消費者が、A社の製品を継続的に購入するようになる。
③アウトレットイベントの定期開催(合計モデル)
上記①のイベントを定期的に開催し、正規品も一緒に売るようにする。

*************

発送したアイデアを選別する方法。

①OBゾーンに入っていないかを考える
企業の事業領域や、理念、公序良俗に照らし合わせて、やって良いビジネスか考える。
②目標数字に照らし合わせる
具体的な売上目標、利益目標を定める。
③実現可能性を考える
組織や設備を整える事は可能か?時間的制約も考える。

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疲れた

今日は一日中寝ていたけど未だに疲れが抜けない。

このまま惰性で何十年も生きていく事が怖い。

何かをしなくてはならないという感覚が堪らなく苦痛だ。

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まり夫と水銀燈は不思議を探しに出かけるようです

面白かった「やる夫スレ」の記事。

この作者さんの話は好きなんだけれど、男色系のネタを読むのが辛い時がある。読む人の感想も、男色を許容出来るか否かで変わると思う。

以下は、元スレへのリンク。読み込みに時間がかかる。

【R-18】まり夫と水銀燈は不思議を探しに出かけるようです(仮称

序章~第9面記事まで。
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12973/storage/1376807299.html

まり夫は水銀燈と金糸雀で不思議な事を探しに出かけるようです

第10面記事~第16面記事まで。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1378326964/

まり夫は水銀燈と金糸雀で不思議な事を探しに出かけるようです part3

第17面記事から最終話まで。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1384676149/

ついでに、以下は作者のやっている【微ホモ】味の雑談所5週目へのリンク。

http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12368/storage/1380457539.html

以下は、やる夫 Wikiの該当ページへのリンク。

http://yaruo.wikia.com/wiki/%E3%81%BE%E3%82%8A%E5%A4%AB%E3%81%AF%E6%B0%B4%E9%8A%80%E7%87%88%E3%81%A8%E9%87%91%E7%B3%B8%E9%9B%80%E3%81%A7%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E4%BA%8B%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%97%E3%81%AB%E5%87%BA%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99

【あらすじ】
燈酉付属学校の新聞部副部長のまり夫は、クラスメートの水銀燈に恋心を抱いていた。 思い余ったまり夫は水銀燈に一緒に新聞記事のネタを探しに行こうと誘う。まり夫は幼馴染で新聞部部長の金糸雀と水銀燈と一緒に、新聞記事になるような燈酉街の不思議な出来事を探しに出かけるのだった。

【システム】
各話の最後で、作者から学校新聞の記事が選択肢として6つ提示される。閲覧者からの投稿数によって、次回の記事が選択される。6つの選択肢の内、1つはシリアス展開で、残りはネタ回かR-18展開。古い選択肢は削除されていく。

本編―部室タイム―アンケートのサイクルで各話は構成されている。

各登場人物には、隠しパラメーターとして親密度があり、シリアス展開以外の話で親密度が上がる。親密度が上がった登場人物とはエッチなイベントが起こり易いらしい。展開の変化や、エンディングの際にも影響?

シリアス展開が発生する毎に燈酉街の謎に近づき、最終的には謎が解明されるらしい。

【舞台】
東西冷戦に纏わる話が出てくるので時間軸は昭和期の戦後日本だと思う。水銀燈にロボトミー手術を施すよう推奨する場面があるが、1975年に、「精神外科(ロボトミー?)を否定する決議」が日本精神神経学会で可決され、それ以降は日本においてロボトミー手術は行われていないので1960年代後半~1970年代前半を勝手にイメージしている。でもプリクラの話が出てくるんだよな。

燈酉(ヒトリ)街という街にて発生する事件が主軸になる。燈酉街は、神社の周囲に人が集まって出来た街。主人公達は中学生であるらしい(第7面記事)。

燈酉街は呪いが集まる街であり、巫女が命と引き換えに呪いを鎮魂する。

時代の変化、街の再開発、登場人物達の成長、etcと様々な変化を重ね合わせている。

【登場人物】
まり夫:燈酉付属学校の新聞部副部長。
    女性っぽい外見のため男性に好かれる事がある。
    ゴリアテという猫を飼っている。
水銀燈:まり夫クラスメートで、片思いの相手。
    不思議なものが見えるが周りから腫れ物を触るかのような
    扱いを受けている。
金糸雀:燈酉付属学校の新聞部部長。まり夫の幼馴染。
    好奇心旺盛で物事を勝手に事件だと勘ぐって
    まり夫を巻き込んで行動するトラブルメイカー。
きらきー:まり夫の妹
ウルフルン先生:新聞部の顧問。男色家。
        大学時代はフットボール部だったらしい。
やらない夫:教育実習生
蒼星石:クラス委員長
翠星石:テニス部員。学園のアイドルらしい。
やる夫:5組の不良。親が燈酉街の議会議員らしい。
キュウベェ:やる夫の親友
忌野カナエ:13年前?に殺害された生徒。
      燈酉神社の忌主になるはずだった。
秋月涼:6組の生徒。学年主席。男色家。
谷本コキ:6組の生徒。実家が精肉店。
     空手をやっているらしい。
朝倉:実家が喫茶店。
   死んだ祖父が菓子をばら撒く。
   ホモ同人を研究している(第12面記事)。
銀時:本名トモキ。ラブホテルの管理人。
黒木智子:5組の生徒。
     暗黒の痛みをもたらす薔薇魔女。
     漫画研究会に入部する事になる。
饗場 薔薇水晶:6組の生徒。登校拒否。
       燈酉大神社の巫女。
シンジ:主人公の友人
綾波:ジュリー
式波:クッキー
高良みゆき:トイレ軍団のリーダー
イワセできない子:トイレ軍団
鶴屋:トイレ軍団
涼宮ハルヒ:10年前の燈酉校1年6組。
      精神病院から脱走後、死亡している。
朝比奈みくる:警察官。燈酉学校、元在校生。

*************

以下は、まとめサイトの各話へのリンク。

序章

水銀燈が新聞部に入部するまでの導入部分。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6158.html

第1面記事 担任のウルフルン先生の秘密

新聞部の顧問を尾行する話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6159.html

第2面記事 恋愛成就の階段

燈酉商店街の横にある恋愛成就の階段の話。好きな人の名前を頭の中で唱えながら、一言も喋らずに階段を登り切れば、恋愛が見事に成就するらしい。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6160.html

第3面記事 パラレルワールドへ行く方法

アパートハイツ燈酉のエレベーターに乗ってパラレルワールドに行けるかもしれない話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6161.html

第4面記事 翠星石のヒミツの相談

翠星石が『秘密のお部屋』の話で脅迫されている話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6162.html

第5面記事 33人目のクラスメイト

主人公のクラス6組のクラス名簿に、 「忌野カナエ」という33人目の存在しない生徒の名前が記載されている話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6163.html

第6面記事 燈酉弾正の埋蔵金

人面森で、戦国大名 燈酉弾正の埋蔵金を探す話。金糸雀の姉妹登場。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6179.html

第7面記事 笑う猫の目撃談

5組のナナリーから、笑う猫について調査を依頼される話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6202.html

第8面記事 お菓子を撒く怪人

死んだ老人が菓子をばら撒く話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6238.html

第9面記事 放課後のホモ漫画

主人公のホモ漫画が出回る話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6239.html

第10面記事 更衣室のクビツリの呪い

更衣室で自殺した生徒の話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6286.html

第11面記事 不幸を売る自動販売機

燈酉商店街脇の小道にある占い機能付きの自動販売機の話。缶ジュースを飲むと不幸を避けられるらしい。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6607.html

第12面記事 水銀燈の好きな人

水銀燈が父の日のプレゼントを買う話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6630.html

第13面記事 未来が写るプリクラ

再開発地区にある廃ゲームセンターに、写した人の未来の姿を印刷するプリクラがある話。未来は変化するらしい。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6646.html

第14面記事 黒い転校生

薔薇水晶が登校する話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6683.html

第15面記事 呪われた燈酉トンネル

燈酉高架下トンネルに首無し女が出る話。スズミヤハルヒは呪いを集めているらしい。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6774.html

第16面記事 燈酉街の殺人鬼

燈酉街ゆうひ丘住宅地で数十年前に発生した殺人事件の話。数十年後に、新しい子供を作るのには無理があるんじゃないかな?若奥様ではないと思う。シンジ初登場。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6857.html

第17面記事 赤い世界の噂

悪口を言いふらすトイレ軍団の話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6925.html

第18面記事 8月18日の通り魔

通り魔を探して人面カラスの噂を聞く話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-6991.html

最終話 ひとりぼっち

人面カラスの呪いを解いても、他の呪いは解けない話。

http://yaruokei.blog.fc2.com/blog-entry-7120.html

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あたし研究

読んだ本の感想。

小道モコ著。2009年10月31日 初版発行。



以下は、著者が参加する「自閉症スペクトラム」から考える会「くれよん」へのリンク。

http://crayon-ataken.cocolog-nifty.com/blog/

感覚編
1 あくまでも私のイメージ
自閉症スペクトラムの人達 = 視覚的に思考する人達である。よって、以下の2つを理解する事が困難。

①場の雰囲気
 他者の動向から、状況を把握したり、相手の立場に立つ事
②含みのある言葉
 皮肉や冗談

言葉編
2 慣用句に弱いワケ
慣用句:
二つ以上の語から構成され、句全体の意味が個々の語の元来のいみから決まらないような表現。

比喩や象徴のような言語表現は、具体的・視覚的に認識・思考する人間には解り辛い。言葉通りの意味以外に、状況や人間関係等の社会的文脈を察する事が難しい。

3 ちょっと 待ってて
曖昧な表現が苦手な事について。

ちょっと = どのくらいの長さか分からない
待ってて = 何をして待っていれば良いのか分からない

見通しを持つ事が困難なため、不安感に囚われ易い。

視覚編
4 方向感覚
部分的な目印しか見えないため、迷子になり易い。来た道と帰る道が異なって感じられる。平面の地図を三次元に再構成する事が困難な事等。

目印になる物が他者と異なるため、道の説明をされる事が難しい場合もある。

5 見えないモノはないもの!?
視界に入らない物はおろそかになりがち。見えていない事は、考慮の対象外になるので後から話しかけられると驚いたりする。

6 ならべる
全体的に考える事が苦手であり、同時に複数の情報を処理する事が困難な著者の戦略。

引出しの中から物を探す時は、並べてから探す。
スケジュールは、紙に書いて時系列に並べ、視覚的に理解する。
料理の材料も、まずは並べる。

⇒視覚的に考える。同時並行的な情報を、継時的、逐次的な情報に変換する。

細部に集中する特性に合わせる事や、聴覚情報を視覚情報に変換する工夫。

7 あこがれの優先席
著者が優先席のマークを具体的に理解していた事について。

優先席のマークに書いてある「小さな子供を持つ人」、「妊婦」、「高齢者」、「足を負傷した人」でなければ優先席に座れないと思っていた。腕を骨折した場合は、優先席に座れない、高熱があっても座れないという理解。

マークと完全に同じ状況でなければならないと思っていた。

身体編
8 体の把握
著者の運動神経は悪くないが負傷し易い。具体的に理屈を教えてもらうと体の操作方法を習得出来る。日常生活は理屈が追い付かず、視認出来る場所以外は思考出来ないため、失敗し易い。

9 服との格闘
著者は触覚過敏が原因で、タグの付いた服が苦手であるという話。冬になると服を重ね着するので、服の凹凸が気になる。素材も毛皮が苦手で綿を好む。

肌着を裏返して着こみ、その上から重ね着する事で、福の凸凹に対応している。

10 マニュアル操作
著者は、何かに集中すると瞬きの回数が減る。他の人間が自動的に行っている身体調節をマニュアル的に実行する必要がある。

学校編
11 学校は jungleのようでした
著者にとって学校はジャングルのように予測不可能で危険な場所だったという話。

感覚過敏、聴覚、視覚、時間間隔:
突然、大きな声が聞こえたりする。教師が話しながら書き、書きながら書くため、マルチタスクをしなくてはならない。避難訓練は不確定要素の塊。

12 いじめって何?
相手の言動の意図が理解出来ないため、加害者の意図を理解出来ず、遊んでくれていると理解する場合がある。

13 私を救ったにゃんころりん
著者が「にゃんころりん」という漫画を読んで元気を出した話。忘れ物をしないように、必要な物を全て持ち歩くようにした。現在であれば、時間割り毎に必要な教材を写真に撮って視覚的に理解出来るようにする。

これからのあたし編
14 自分という器
自分の体を自分で上手く操作出来ない感覚。着ぐるみの中に自分が収まっている感覚。自分の体に慣れる事が出来ないように、他人になる事も出来るような気がする。フィクションの登場人物への自己投影等。

15 特訓の成果
著者が英会話講師の仕事を継続出来なかった話について。
以下の困難があった。

・電話を受けながらメモ出来ない
・スケジュールの把握が出来ない
・顔と名前が記憶出来ない
・立ち止まっていけない所で立ち止まる

特訓によって困難を克服しようとしたけか、病気になってしまう。

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脳の個性を才能に変える

読んだ本の感想。

トーマス・アームストロング著。
2013(平成25)年6月25日 第1冊発行。



1章 脳の多様性
病気本位の考え方でなく、多様性を重視する必要性について。

以下は、多様性の原則。

①人間の脳は機械でなく生態系に似ている
 人間の脳を機械のように標準化する事は出来ない。
 脳は複雑に組織されており、状況の変化に応じて変化する
②人間も人間の脳も、能力の連続体のどこかに位置する
 特定の診断名を持つ人間が、他者と異なる訳ではない
③人間の能力は所属する文化の価値観で決まる
④障害があると見られるか、才能に恵まれていると見られるかは、
 生まれた場所と時代で決まる
⑤人生で成功する鍵は、周りの世界のニーズに
 脳を適応させる事
⑥人生で成功するには、個性的な脳のニーズに合わせて
 周りの世界を修正する事も必要(ニッチ作り)
⑦ニッチ作りには、個性的な脳を持つ人特有のニーズに合う
 職業や生き方の選択、支援ツール、支援者等、
 人生を豊かにする手立ても必要
⑧積極的なニッチ作りは脳に直接働き掛け、
 周囲に適応する能力を高める

2章 活発な脳―ADHD
ADHDは全体の3%~5%の子供に当て嵌まり、その内の60%は成人してもADHDを持つとされる。症状は、以下の3点。

①多動(落ち着きが無い)
②衝動的
③注意散漫(忘れ物が多い、日常作業が困難)

前頭葉(計画と抑制を司る)と大脳基底核(情動を司る)や小脳(運動を司る)との連携に問題があり、情動や運動を抑制困難であるらしい。前頭葉の実行機能に問題があると、計画や注意の集中が困難になる。

ADHDの子供は、脳内の前頭葉、大脳基底核、小脳が通常よりも3%~4%小さい傾向がある。

脳に欠陥があるのでなく、成長が遅い可能性があり、ADHDの子供の脳の成長は通常の子供より3年遅れているとする研究がある。

狩猟民等の文化や、創造性を発揮する事においては、ADHDは素晴らしい特性と言えるかもしれない。ADHDの子供を扱う場合には、運動等を通じて脳に刺激を与え、成人のADHD者には体を動かす事や、新奇性、強い刺激、実践活動が伴う職業に就く事が推奨される。

3章 システム化する脳―自閉症
以下は、自閉症者がYoutubeに投稿したビデオ?この動画で合っているかな?



自閉症者の脳では、前頭葉、大脳辺縁系、小脳等で以上が観察され、自閉症の子供の30%から50%で神経伝達物質のセロトニンのレベルが高い。

以下は、自閉症者の強味?

①システム化
自閉症者は、情報を入力し、出力する「システム化」する能力に優れている?システムでは、入力された情報によって出力される情報を予測可能。一方で、人間的な共感は予測出来ない。自閉症者は、不確実な要素の多い予測をする事が困難。

②局所分析
細部を見る能力があるとされる。ウェクスラー児童用知能検査の積木を動かして模様を組み立てるテストでは、通常の人間よりも高い能力を取る傾向がある。

複雑な図の中から特定の形や色を見つける絵画完成テストでの高い点数。絶対音感を持つ人間もおり、複雑な和音を構成する音を拾い出せる人もいる。

⇒僕の絵画完成テストの点数は低かった。

こうした細部への集中は、全体的な理解を妨げる側面もある。

③視空間認知能力
映像で思考する能力。

自閉症者への療法は以下の通り?

①応用行動分析(ABA)
修正すべき特定の行動を、報酬を使用して修正する。ネガティブな行動は無視する事で消去する。

②フロアタイム
他者との関わりが自然に生まれる状況を作り出し、情緒的に人と触れ合えるようにする。対象が喜ぶ感覚刺激を観察し、一日に15分~20分を数回行う。

4章 学び方のちがう人―ディスレクシア
ディスレクシア者が、読む課題を実施している時に脳スキャンを行うと、以下の左脳後部二カ所が活性化されていない事が観測された。

①左脳の頭頂側頭部
 単語を分析する部位。単語と目に見える文字を結び付け、
 文字の音を組み合わせて単語にする。
⇒ディスレクシア者の場合、音素の識別に問題がある場合がある。

②左脳の後頭側頭部
語形を認識する部位。単語の全体を処理する。

ディスレクシア者は、上記①、②よりもブローカ野(話し言葉を司る)が活発化する。文章を黙読しているようなものであり、作業に時間がかかる。

ディスレクシア者の脳波、通常の人間よりも右脳が大きく、全体的な認識や視空間能力に優位性を持っている可能性がある。こうした特性は、ソフトウェア設計や画像技術等に活かされる可能性がある。

また、米国の事業主139人へのアンケートでは、35%が自らをディスレクシアであると考えていた。企業の管理職では1%である。視空間能力は、明確なビジョンを持つ事に活かされるのかもしれない。

5章 うつの贈り物―気分障害
鬱や双極性障害等は、大脳辺縁系(情動を司る)と大脳新皮質(思考を司る)の調節が上手くいかない事が原因であるとされる。

仏教徒が絶望や虚無感を人生哲学の一部とするように、気分障害も文化によっては評価される事があるのかもしれない。20世紀の著名人1000人に行った調査では、生涯に深刻な鬱を発症した人は、詩人(77%)、作家(54%)、視覚芸術家(50%)、作曲家(46%)、スポーツ選手(16%)、軍事指導者(5%)、探検家(0%)であるらしい。

6章 モチベーションの源―不安障害
不安障害のある米国人は、4000万人以上とされる。

不安は、脳内の扁桃体から危険への警報として生じる。扁桃体が活性化し易いと不安も生じ易い。

不安は、動機付けや創造性とも結び付いており、否定すべき特性ではないかもしれない。不安を制御するために、生理現象を測定するバイオフィードバック装置や、瞑想法の活用等が行われている。

瞑想:
楽な姿勢で座り、20分~30分、呼吸に注意を向け、現在に止まる。心に浮かぶ事柄があれば、浮かんだ事柄に名前を付け、呼吸に意識を戻す。自分の経験から距離を置く事を目指す?

7章 虹色の知性―知的発達の遅れ
知的発達に遅れがある人は、米国の人口の1%(250万人)程度とされる。
知能は、以下のように定義可能?
 ・基本的な認識の要素
 ・記号で表現出来る(文字や音符等)
 ・特有の到達状態がある
 ・全ての文化で高く評価される
 ・動物界でも見られる(鳥の囀り、蜂の空間認知等)
 ・先史時代にも見られる

知能には、幾つかの形式があり、その評価は文化によっても異なるため困難である。

8章 べつのキーで考える―統合失調症
統合失調症は、100人に1人が発症し、男性では10代後半~20代初め、女性では20代、30代に発症する傾向がある。

異常な思考、知覚、幻影、妄想、思考障害等が症状である。日常生活での計画や喜びを感じる能力、注意や記憶に支障が生じる。

脳に関する問題は解明されていないが、脳の灰白質が頭頂葉から徐々に減少し、側頭葉から前頭葉に達する。籠細胞(興奮を抑制する作用がある)の減少が著しいらしい。

認知困難を伴う統合失調症では、白質(ニューロンの軸策を囲み、情報処理を迅速にする)も減少する。

軽度の統合失調症である統合型人格障害の人間は、高度な創造能力を持つ場合がある。統合失調症は遺伝し易く、当事者の一親等(親、兄弟姉妹、子)が発症する可能性は10倍高い。

アインシュタイン、ジェイムズ・ジョイワトソン(DNAの二重螺旋構造の発見者)、ジェイムズ・ジョイス(作家)の子供は統合失調症である。統合失調症を発症させる遺伝子は、創造性と結び付いている可能性がある。

アイスランドで行われた調査では、数学でクラス最高得点を取る人や創造性のある人の方が、精神疾患の経験がある一親等を持つ確率が高かった。

統合失調症は脂肪を摂取しない生活によって発症する可能性があり、オメガ3脂肪酸のサプリメントによって症状が改善されるかもしれない。しかし、実行能力の損なわれていない統合失調症は、創造能力と関連している可能性があり、一概には否定出来ない?

9章 脳の多様性に満ちた教室
欠陥に着目するのでなく、才能に着目する教育の必要性について。問題のある子供を特別支援教育によって隔離する事には問題があるのではないか?

標準的な学力試験による学習到達度によって評価される通常教育の問題点。教育は、試験を受ける機械を養成する手段になっていないだろうか?

インクルーシブ教育:
障害者も健常者も、通常学級で学ぶ中で多様なニーズに応じた教育を目指す。

インクルーシブ教育においては、画一的な教授方法は行わない。生徒個人毎の多様性を考慮し、各人の才能を伸ばす事を目指す。自分よりも劣っている人間に慈悲を施すとする道徳的な快感に従った行動は良くない。

10章 脳の多様性の未来
適材適所が実現する未来を実現する意欲について?

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日本経済が何をやってもダメな本当の理由

読んだ本の感想。

櫨浩一著。2011年6月10日 1版1刷。



著者の前著「貯蓄率ゼロ社会」と内容が被る気がする。

企業の設備投資を活発化させ、産業の国際競争力を高める事で、輸出という需要を作り出すという思想が時代に合わなくなっているとしている。外需依存の経済成長では、貿易収支の黒字によって円高が発生し、日本企業の国際競争力は低下する。

高度経済成長期の生産を増加させる事で国内総生産を増やす思想から脱却できていない。既に日本の国内総生産は十分に大きく、大きくなった所得を使用する消費主導型経済への移行が必要とされている。

以下は、「貯蓄率ゼロ社会」についての記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-975.html

「なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか」の第9章との併読も楽しい。

以下は、「なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか」についての記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1465.html

****************

日本経済の低迷が継続している。2002年から戦後最長となる景気回復でも財政赤字への依存から脱却出来ない。日本経済は、構造上、財政赤字を削減すると景気が悪化するため、財政再建に取り組む事が出来ない。

1962年に、朝日新聞の論説主幹だった笠信太郎が「花見酒の経済」を出版する。花見酒とは、古典落語であり消費してばかりでは利益が出ない事を示す?

1960年代の日本は、原材料等を輸入するための外貨を獲得するために、国内企業の競争力を強化して輸出を拡大する必要があった。社会資本が未整備であり、将来の生産拡大のために現在の消費を抑制する。

著者は、この時代の経済政策が社会資本が整備された現代においても継続している事を問題視している?現代の日本においては、供給力 = 生産力が問題なのでなく、需要不足が問題となっている。生産性を高めて輸出を増やしても、貿易収支の黒字が拡大し、円高となるため、輸出の拡大は長続きしない。

*********

日本企業の過大な設備投資も問題である。2009年度の名目GDPは、民間最終消費支出59.2%、政府最終消費支出20.0%、民間企業設備投資13.4%であり、企業の設備投資が需要項目の大きな割合を占める。

家計消費を政策的に刺激する事は困難。2009年に約2兆円の低額給付金が支給されたが、内閣府の調査では32.8%しか支出に向けられなかった。対して企業の設備投資は政策的に増やし易いので、政府方針として設備投資を増やす方向に向かい易い。

過大な設備は過大な更新投資の原因となる。現在の設備を維持する負担が大きくなる。

消費可能量 = 国内総生産 - 必要な更新投資

国内総生産を拡大させるために投資を増やし過ぎても、消費可能量が小さくなり、国民生活は貧しくなる。設備投資を増やす事で一時的に国内総生産が増加しても、その結果、消費可能量の減少によって需要が減少し、設備投資を増やした事による供給力の増加を満たすために、さらに設備投資を増やさなくてはならない。

日本経済は、高い経済成長率を前提とした設備投資体質から抜け出せていない。

*********

日本は、輸出入の名目GDP比率が低く貿易立国ではない。しかし、貿易・サービス収支の黒字を増やす事で経済が成長する外需依存型経済である。日本の経済成長に内需が寄与する率は低い。

2007年に日本が海外からの輸入に必要としたのは67.4兆円だった。しかし、輸出は79.7兆円である。海外からの輸入以上に輸出しなくてはならない。9.8兆円分の黒字は、失業対策である。国内需要を満たすためでなく、輸出のために労働力が大量に使用されている。

*********

日本経済が抱えている問題は、需要があるのに生産能力が無いという発展途上国型の問題でなく、生産能力があるのに需要が不足している事にある。

著者は、医療や介護の分野に需要があるとしている。公的保険制度の範囲が狭い米国では、家計消費支出は1980年~2009年に名目で5.7倍になったが、家計医療費は9倍以上に増加しており、家計の消費支出全体に占める割合は9.8%から16.2%に増加している。

同期間の日本では、民間最終消費支出は名目で2.1倍になり、保険・医療費は2.5倍になっている。家計の消費支出に占める割合は、3.8%から4.6%と僅かに増加しただけであり、日本の高齢化率が1980年の9.1%から2009年の22.7%に上昇した事を考えると緩やかな増加に止まっている。

他にも待機児童の問題等もあり、日本には膨大な需要がある。日本の問題は、「必要とされるものを供給する」のでなく、「作り易いものを売る」という事にある。

日本では、医療・介護は公的保険を使用して供給されるため、医療・介護サービスの拡大は公的負担の増大を意味する。そのため、医療・介護サービスの需要は抑制される事になる。公的制度による供給でなく、民間による供給が望まれる。

医療・介護を税や保険で賄い、政府が供給するという思想が医療・介護分野の賃金上昇を阻んでいる。

製造業の供給力を増加させ、輸出を拡大する事で所得を増やす戦略は、日本経済の規模が大きくなった事で機能しなくなっている。投資収益率の低下や固定資本減耗の増加によって国民所得が減少してしまう。

医療・介護等のサービス業を発展させる消費重視の思想への転換が必要とされている。

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クラウドファンディングについて

PRESIDENT 2014.6.2のP102~P107『クラウドファンディングは中小企業の救世主か』から。

2013年10月2日、ゲームソフトの企画・開発会社「comcept」が、米国のクラウドファンディングのプラットフォーム「キックスターター」、「ペイパル」等を利用してで約404万ドルを7万人から調達した。調達に要した期間は一カ月程度。

2010年12月に操業した「comcept」は、カプコンの元常務執行役員 稲船敬二氏がCEOを務めるものの、資本金は1000万円程度で、銀行からの融資では4000万円の調達すら困難だった。

クラウドファンディングの世界市場は、2009年の5億ドルから2010年の9億ドル、2011年の15億ドル、2012年の27億ドル、2013年の51億ドルと急拡大している。

現在、日本国内でのクラウドファンディングのプラットフォームは、100を超えるとされる。

代表的なプラットフォームは以下の通り?

①READYFOR?
2011年3月設立。公共性や社会貢献的なプロジェクトが多い。成立したプロジェクト数は、720件で、約3万7000人から4億5000万円が融資されている。

②CAMPFIRE
2011年1月設立。アップされたプロジェクト数は700件以上で、400件以上のプロジェクトが資金調達に成功している。支援者数は合計で3万9000人程度で、約3億2000万円が融資されている。

③ShootingStar
2013年6月設立。2014年4月時点で、50件のプロジェクトが達成され、約8700万円が調達されている。2014年3月から国会議員や地方議員による資金調達が可能なサービスを提供している。

④zenmono
2013年5月設立。自社製品開発の支援会社「enmono」が運営。「enmono」が開催した「マイクロモノづくり経営革新講座」の卒業生をバックアップする事を設立目的としている。

⑤セキュリテ
ミュージックセキュリティー社が運営。扱ったファンド数は250件で、募集総額は42億円程度になる。

<法的な位置付け>
2013年6月に、日本再生戦略が閣議決定され、「クラウドファンディングなどを通じた資金調達の枠組みについて検討する」事が盛り込まれた。金融庁・金融審議会のワーキンググループが、クラウドファンディングを扱う仲介業者の参入要件を緩和し、利用促進を図る報告書を2013年末に策定。金融商品取引法の改正案が審議されている。

クラウドファンディングの型は以下の5種類。

①購入型
 事業者からの物品が対価になる
 代表例:READYFOR?、CAMPFIRE
②寄付型
 見返り無し。
 代表例:ジャスト・ギビング・ジャパン
③貸付型
 事業者からの金利が対価になる
 代表例:マネオ、アクシュ
④ファンド型
 事業者の事業収益が対価になる
 代表例:セキュリテ
⑤株式型
 出資に応じた株式の配当が対価になる

貸付型、ファンド型は、第二種金融商品取引業者、株式型は、第二種金融商品取引業者としての登録が求められる。規制が緩和された場合、以下の条件を満たす少額案件のみを仲介する業者の最低資本金が引き下げられる。
(第一種金融商品取引業者は5000万円から1000万円、第二種金融取引業者は1000万円から500万円)

・発行総額1億円未満
・一人当たり投資額が50万円以下

日本国内の規制緩和は、2012年4月に米国で制定されたJOBS法の影響があるとされる。JOBS法では、年間募集総額100万ドル以下、年収10万ドル未満の投資家は、2000ドル、又は年収の5%の何れか大きい方を超えない」という要件がある。

<クラウドファンディングの課題>
少額クラウドのみが可能である場合、1億円以上の金額が集められない事や、投資家数が多くなり過ぎる事が費用として意識される。

また、詐欺事件の頻発が予想される事や、株式の売却が出来ず持ち切りになる可能性も憂慮されている。

貸付型クラウドの一部には、高利回りで投資を勧誘する業者があるが、そうした業者は第二種業者の自主規制団体である第二金融商品取引業協会に加入していない。法改正後は、協会に加入していない業者は、社内規則の整備や社内体制の整備が義務付けられる。未加入の業者への監視が問題になる。

<クランドファンディングの活用方法>
既存の金融商品との併用が望ましいとされる?ファンド型クラウドファンディングで資金調達すれば、自己資本比率が上昇し、銀行融資が受け易くなる。

購入型クラウドファンディングは、マーケティングに活用出来るし、短期資金の調達に向いている。

******************

融資される事業者の信頼性を担保する方法が最大の課題だと思った。監査法人や金融機関による大規模な確認体制は小規模なクラウドファンディングには不向き。

募集する側の責任者の情報をインターネット上に公開する事が、信頼性を担保する方法なのかな?

仮にそうなった場合、信用を獲得するためには、自らの位置情報から健康に関する情報、交友関係から過去の実績までを全ての人間に公開する事になる。

プライバシーの概念が大きく変化するかもしれない。

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太った

栄養分を補給するべく、昼食にガバオ(炒めた肉と目玉焼きが乗っかったチャーハンのようなもの?)を食べ、夕食にはインドカレーを食べた。

帰り道でチーズケーキを食べて、帰宅後に体重を計測すると、2キロ太っていた。差し引きで4キロの体重増だ。

会社員に戻ってから、運動量が減っているので体調管理が難しいと思う。

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仕事を回される事が増えてきた。困難だと思うのは、周囲との意思疎通である。他の人間が一から指導しなくとも良いように、定型作業のマニュアルを作成した方が良いと思う。

「◎◎をやって欲しい」と言われた時に、◎◎とは何の事か分からない時がある。

「マニュアルの項番3~項番7までの作業をやって欲しい。項目4が終了したら成果物を提出しろ。11時までに作業終了しない場合は、報告してくれ」

というような指示の方が、互いに楽な気がする。

他の社員に相談したところ、僕の事とは関係無しに作業標準化のためにマニュアルやチェックリストの作成を行う計画であるらしい。

職場適応出来るかどうかは不安なままだ。10年後、20年後を見通した時に、現在の職場に在籍し続ける事は難しいから、将来への展望を具体的に持つべきであると考える。

衰えながら生きる50年(予想)をどのように使うかは、難しい問題だと思う。

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新しいダイエット方法?

昨日から徹夜で積み上がっていた本を読んでいたら、体重が2キロ減っていた。新ダイエット方法として売りだせるかもしれない。

読んでいる最中に、妹や同級生から出産連絡があった。周囲の人間の世代が上がっているのを感じる。着実に老いているのだ。子供がいない状態で40代以降を過すのは、辛いのではないかと心配してしまう。

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寝床に積んであった8冊を読んだけれど、まだまだ積み上がっている。今日中に、2冊を読む。徹夜するかもしれない。

そして気が付くと、今日と昨日でバナナと水しか食べていない気がする。体重が減るはずだ。

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なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか

読んだ本の感想。

ロバート・C・アレン著。2012年12月6日 初版第1刷発行。



以下の記事に書いた「国家はなぜ衰退するのか」に書かれている事を、少しだけ異なる角度から書いた本だと思う。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1450.html

人件費の高騰によって労働節約的な技術変化が誘発され、経済成長が齎されるという話。

「国家はなぜ衰退するのか」では、労働人口の減少がイノベーションを肯定する政治制度を生み出したとしている?この本では、労働人口の減少による人件費高騰が、技術開発を促進したとしている?そのため、人件費が安価な地域では新技術導入による生産性向上が望めないのかな。

第一章 大いなる分岐
     ―「豊かな国」と「貧しい国」のルーツをたどる

1500年頃までの世界各国の繁栄の差は小さかった。1500年~2000年頃までを以下の3つの時期に分ける事が出来る。

①重商主義の時代
1500年~1800年頃。大航海時代から、グローバル経済の一体化を経て、産業革命で終わる。その結果、1820年頃の欧州では、他地域の2倍ほどの一人当たり国内総生産(オランダで1838ドル、英国で1706ドル、中国は600ドルで日本は669ドル)を記録している。
②キャッチアップの時代
19世紀頃。欧米各国等が、以下の4つの政策により経済発展を目指した。工業化の標準モデル。
 (1)内国関税の廃止、交通インフラの建設による国内市場統一
 (2)他国との競争から自国産業を保護する対外貿易関税
 (3)通貨安定、産業投資資金供給を目的とする銀行の設立
 (4)労働力の質を高める大衆教育の実施
③ビッグプッシュ型工業化の時代
20世紀頃。上記②の4つの施策によって発展出来なかった国が、工業の計画化と投資計画の調整によって経済発展を目指す。

1500年から、豊かな国がより豊かな国となる傾向が継続している。1820年から欧州各国の所得水準は17倍~25倍となったが、東欧やアジア各国は10倍程度の所得増加であり、南アジア、アフリカ等は3倍~6倍程度の所得増加である。

この期間に発生した重大な歴史的事件は産業革命である。1750年時点では、世界の製造業のシェアは、中国が33%、インドが25%、英国が2%だった。しかし、1880年には英国の製造業の世界シェアは23%に増加している。1913年には世界工業生産シェアは中国が4%、インドが1%であり、産業革命によって東洋の伝統産業は破壊された。

産業革命は、労働者の実質所得にも影響し、1820年のロンドンの実質賃金は必要最低限の生存費(1日に1940カロリーを摂取し、最低限の布や燃料を確保出来る収入)の4倍程度だったが、1870年以降は50倍程度になっている。現在の中国では、労働者の実質賃金は必要最低限の生存費の6倍でしかない。

労働者の賃金が安過ぎると、技術導入等のインセンティブが発生し難い。

第二章 西洋の勃興
     ―最初のグローバル化

技術変化、グローバル化、経済政策が不均等な経済発展の直接的原因であるという説。1500年頃から始まった欧州各国のグローバル経済は、以下を齎したとしている。

①労働需要の増加
都市化と農村工業の進展は、労働需要を増加させ、人件費を高騰させた。
②農業革命
高賃金経済と都市化が、農業分野に大きな変化を引き起こした。
③エネルギー革命
人口と消費需要の増加により、木材価格が上昇し、代替燃料の登場を促した。
④教育の普及
識字率の上昇、計算能力に対する需要、全体的な熟練形成等。

英国における都市人口は、1500年の7%から1750年の23%に上昇(農業人口は74%から45%に減少している)し、識字率は1500年の6%から1800年の53%に上昇している。一方で、スペインの都市人口は、1500年の19%から1750年の21%とあまり変化していない(農業人口は65%から62%になっている)。識字率は1500年の9%から1800年の20%に留まっている。

スペインでは、植民地から齎される大量の銀が物価高騰を引き起こし、製造業の競争力低下を引き起こしたとしている。

第三章 産業革命
     ―なぜイギリスではじまったのか

英国の優位性は以下の2点?

①強力な政府
産業革命当時の英国は、国民一人あたりではフランスの2倍の税を徴収していた。1688年の名誉革命によって国王よりも強大な権力を持つ議会が専制権力を行使するようになった?治安維持や領土の拡張、交通インフラの整備等に、政府の実行力が活かされた。

⇒英国は植民地への販売で産業を振興し、植民地帝国の市場としての価値を明示したため、植民地争奪戦が勃発する事になる。

②安価なエネルギー資源
イングランド北部とミッドランドの炭田地帯から、安価な石炭が産出された。当初の産業機械のエネルギー効率は悪く、安価なエネルギー資源が必要とされた。

⇒18世紀半ばの英国の人件費は大陸欧州より60%割高
⇒安価なエネルギーによって高価な労働力を代替する必要性
⇒機械による労働代替 = 産業革命

<綿工業>
1830年には、英国のGDPの8%、製造業の雇用の16%を占めた。

綿糸の製造工程は、以下の3つからなる。

第一工程
 原綿の梱を解し、不純物を除去する
第二工程
 原綿を梳く事で、粗糸に整える
第三工程
 粗糸を引き伸ばして細くし、撚りをかけて強くする。
 細糸用には紡錘弾み車、太糸用には紡車を使用する
   
⇒人件費の問題から、工程の機械化は英国において行われる事になる。1780年代においては紡績工場を建設した際の収益率は、英国で40%、フランスで9%、インドで1%だった。フランス革命時のジェニー紡績機の設置数は、英国が2万、フランスが900、インドが0だった。

17世紀:
中国とインドが世界最大の綿工業を保持していた。17世紀後半からは欧州への輸出が始まり、亜麻織物や毛織物と競合した。フランスでは1686年に綿織物の輸入が禁止され、英国では国内消費が制限された。英国の人件費が高かったため、インド産の綿と競合可能だったのは、太糸製品のみだった。

18世紀:
1750年には、インドのベンガルで年間8500万ポンドの綿糸が生産された。同時期の英国の生産量は、年間300万ポンド。
 ・1760年代半ばにジェニー紡績機が開発される
  (最初の採算が取れた紡績機)
 ・1770年代にミュール紡績機が開発される
  (細糸を低費用で生産可能)

⇒機械の導入は、人件費を削減したが資本費用を増加させた。
⇒人件費の高い国の方が機械の導入意欲が高い。
⇒英国の綿工業の優位性が確立される。

19世紀:
紡績機の導入費用が低下する。1820年代には、大陸欧州に綿紡績機が普及し、1850年代にはメキシコやインドに普及する。1870年代には綿製品の工場生産が第三世界にシフトする。

1840年代までは、紡績機の動力源は水力だったが、蒸気機関の燃料消費量が低下し、1840年代以降は蒸気機関が動力源となる。

************

安価なエネルギーを使用した蒸気機関は、必要エネルギーを削減する方向にも進歩し、1730年代のニューコメン機関の1時間・馬力あたりの石炭消費量は44ポンドだったが、19世紀終わりの三段膨張式船舶機関は1ポンドになっている。

エネルギー使用効率の改善によって蒸気機関が広く導入されるようになり、1774年に発明された蒸気船の採算は、1807年のハドソン川の定期船以降から取れるようになる。1838年には大西洋航路で採算が取れるようになり、19世紀末には中国と英国間の航路に使用されるようになる。

第四章 工業化の標準モデル
     ―ドイツとアメリカのキャッチアップ

1815年~1870年に、産業革命は大陸諸国に広がる。英国の工業化を模倣する戦略。

ドイツ:
・内国関税の廃止
 1834年にドイツ関税同盟を発足。ドイツ諸邦共通の対外関税
・交通インフラの建設
 1835年にドイツ最初の鉄道を建設。
 鉄道の幹線は1850年代には敷設が完了した
・銀行の設立
 1872年までにドイツの大銀行の全てが設立される。
 低利の長期資金を供給した
・大衆教育の実施
 18世紀に初等教育を制度化した

⇒急速なキャッチアップ。1850年~1854年の銑鉄の生産量は、英国で300万トン、米国で50万トン、ドイツで24万5000トン。1910年~1913年には、英国で1000万トン、米国で2400万トン、ドイツで1500万トンになっている。

機械の導入には多額の資金が必要となる。機械が労働の代用として費用対効果にかなうのは、賃金が資本価格より高い場合だけである。賃金が資本費用より低ければ、新技術は導入されない。

高い賃金が労働節約的な技術開発を誘発し、労働生産性が上昇し、賃金も上昇する。上昇のスパイラル。

第五章 偉大なる帝国
     ―インドの工業化の挫折

欧米の産業革命が東洋の工業生産を駆逐した理由は以下の2点。

①生産性の上昇
欧州の生産性が上昇した。低賃金である東洋では、工業技術の導入費用の方が労働費用よりも高く、生産性向上のインセンティブが弱かった。

②蒸気船と鉄道の普及
輸送費の低下によって、欧州企業が世界各国に進出可能になった。

経済のグローバル化によって、世界中に比較優位の原則が適用される事になる。各国が相対的に効率良く生産可能な財の生産に特化する。その結果、低開発国では原料を輸出して、製品を輸入した方が効率が良い事になり、地域間の格差が固定される。

1800年頃の40番手の糸を1ポンド紡ぐのに必要な費用は、インドでは43ペンスだったが、英国では60ペンスだった。英国の費用は、1812年には30ペンスになり、1826年には16ペンスにまで低下している。

こうした生産費用の差によってインドの工業は破壊され、1810年のインド ビハール州の製造業の就業割合は22%だったが、1901年には9%に低下している。

低開発国の発展のためには、比較優位の原則から脱する必要があるが、インドは英国の植民地であり、政策上の自由度が低かった。

第六章 南北アメリカ
     ―なぜ南北格差が生じたのか

先住民人口の不均等が、南北アメリカの経済格差の元凶とする説。

熱帯での玉蜀黍の生育期間は120日~150日であり、寒冷な気候で生育するには100日以内に短縮する必要があった。1000年頃までは成育期間の短縮は実現せず、北米の人口は食料確保困難から増加し難かった(メキシコ 2100万人、アンデス 1200万人、現在の米国 500万人)。

1500年頃に欧州人が到来した事により、アメリカ大陸の先住民人口は5700万人程度から1750年の500万人程度まで減少したらしい。

先住民人口は、17世紀半ばから回復し始め、南米の人口の3/5を占めるようになり、1/5が混血、1/5が白人という人口構成となる。北米では、先住民が虐殺された事により、米国は英国が移植されたような形になった。

<北米の経済>
欧州向けの輸出によって、工業製品購入費用を賄う。
植民地における主要産品 = ステープルとすると、植民地経済には以下の特色があった。

①ステープルの価格 = 欧州における価格 - 輸送費用
②輸出が植民地の収入の大部分となる
③植民地の投下資本への対価
 = 欧州での投下資本への対価 + 植民地への移住費用

北米の労働者の賃金は、植民地への移住費用を償う分だけ高く設定されていた。白人入植者の識字率は高く、貿易に依存する経済は学校教育へ向かうインセンティブとなる。アフリカ系奴隷の人口は全人口の1/7であり、影響が比較的軽い。

⇒北米における賃金水準と投資利益は、英国の相場によって決定された。

<南米の経済>
多数の先住民が生き残ったため、異常に安い賃金で酷使される労働力が大量に存在した。また、貿易に不向きな地理的条件であり、外部の経済網から離れていた。

主要産品の一つは銀であったが、以下の難点があった。

①インフレ誘発的
通貨供給量が増える事で物価が高騰した
②雇用を生まない
南米のポトシ銀山は、1790年頃には4959人を雇用した。僅かな雇用であり、所得移転が進まない
③収益の不均等
銀の採掘による収益の大半は、富裕な所有権者にのみ配分された

⇒南米における賃金水準や投資利益は、先住民への強制等によって決定された。

***********

北米では、高い労働費用による機械化へのインセンティブが生まれた。南米では、不平等な政治システムが残存した事でイノベーションが抑制された。

第七章 アフリカ
     ―なぜ貧しいままなのか

アフリカが貧しい理由は、農耕文明の伝統が無いからであるという話。土地の私的所有制度や商取引の体系化、etc。

アフリカにおいては、熱帯病が無かったエチオピア高原以外では、人口増加が困難な時代が続いたとしている。

人口密度が低く、輸送費用が高かっために、大規模な市場を前提とする特定分野に特化した製造業の発展が抑制された。入手可能な消費財が限られるため、必要最低限の時間を生産に使用し、残りは余暇となる。

奴隷貿易によって確立された収奪的制度が残存しており、高賃金による上昇スパイラルを阻んでいる。

現代おいて、アフリカ農業が改善しない理由は以下の通り。
①農産物輸出価格の下落
 ・代替品の発明
   ヤシ油より安い潤滑油等。
 ・アジアの生産者との競争
 ・アフリカ自体の生産拡大による競争激化
②生産性の低迷

アフリカ工業化の失敗の理由は以下の通り?

①比較優位
 先進国との競争
②補完的企業の欠如
 企業ネットワークが成立してない
③悪い制度
 独裁制度による抑圧

第八章 後発国と標準モデル
     ―帝政ロシアと近代日本のキャッチアップ

貧しい国のキャッチアップについて。

<帝政ロシア>
ピョートル大帝(1673年~1725年)の改革によって、サンクト・ペテルブルクの港や工場建設が行われた。アレクサンドル二世は農奴制を撤廃。

以下の施策が実施された。

①鉄道建設
1913年時点で7万1000㎞が敷設された
②関税障壁
1910年のロシアの銑鉄生産量は年間400万トンになった
③金融政策
外国資本による直接投資が行われた
④教育
1860年以降、教育が普及した。第一次世界大戦開戦時点の識字率は50%程度。

⇒ロシアにおける重工業のGDPに占めるシェアは、1885年の2%から、1913年の8%になり、工業化の影響は限定的だった。賃金は低いままであり、それがロシア革命の原因の一つとされる。

<日本>
江戸時代における日本の技術進歩は、英国とは対照的に、労働投入を増やす事で生産性を高めるものだった。多数の労働者を使う事で、資本投入量を抑制する。

赤米:
新品種の稲、労働投入を増やす事で、灌漑設備を建設し、二毛作等を行った。犂や役畜に代わって鍬が用いられるようになり、労働時間を増加させる事で資本投入量が減少した。

絹生産:
蚕の生産性を改善する試み。選択飼育や温度管理によって、1繭あたりの絹生産量が1/4増加したとしている。

例外は、水力を利用した酒造業であり、幕府が操業時期を制限した事が原因としている。1868年には、男子の43%、女子の18%が寺子屋に通っていたとされ、1808年の江戸には656軒の貸本屋があり、10万世帯(全世帯の半分)に本を貸していたとされる(後の経済成長の土台)。

明治期の日本は、以下の2つの施策を導入した。

①単一市場の創出
内国関税の撤廃と、鉄道網の構築
②普通教育
1872年には初等教育が義務化され、1900年には学童の90%が登録された

1870年代~1880年代は、官営の企業が設立されたが上手くいかず、民間に払い下げされる事になる。資本と原材料を多く用いる生産方式は、日本に合わなかった。低賃金の日本に合うように西洋技術を作り変える事になる。

絹の操糸:
1872年に設立された国営の富岡製糸場が赤字操業をしていた頃、小野組が築地製糸場を設立。金属製でない木製の機械を導入し、動力源は人力だった。「諏訪式座繰機」とされ、資本を節約し労働の使用を多くした。

綿紡績:
臥雲辰致が発明した「ガラ紡」。地元の大工が安く作る事が出来るため、資本を節約出来た。

神力:
大阪近郊で開発された米の新品種。施肥と鋤き返しによって収穫量が高くなる。

⇒労働時間を長くし、資本や原材料、土地の使用を少なくする事が、日本の実情に適した産業育成を可能にした。

1905年~1940年にかけては、1894年、1911年の条約による関税自主権の回復や、1920年代の銀行制度の成熟によって重工業が発展する。原材料と資本を節約する思想は、「ジャスト・イン・タイム」方式に受け継がれたとしている。

⇒日本の一人当たりGDPは、1870年の737ドルから1940年の2874ドルに増加した。年率2%の所得成長率は、米国の1.5%と大きな違いはなく、そのままではキャッチアップに327年が必要になる。

第九章 ビッグプッシュ型工業化
     ―ソ連・戦後日本と東アジアの奇跡

第八章の方法で先進国にキャッチアップ出来なかった地域は、如何にしてキャッチアップに成功したのか?

先進国の一人当たり所得が年率2%程度で成長するので、一人当たり所得が先進国の20%~25%の地域がキャッチアップするには、年率4.3%の成長で二世代(60年)の期間が必要になる。

高い成長率実現のためには、先進国経済の要素である製鉄所、発電所、自動車工場、都市等を同時に建設する必要がある。これをビッグプッシュ型工業化と呼ぶ。

<ソヴィエト>
1928年の第一次五カ年計画から、重工業や機械生産へ投資を集中させる。1970年代以降、労働者が過剰に存在する経済が終焉し、中央計画経済自体の不可能性と相まって、経済成長が鈍化する。

ソヴィエトの成長戦略は、以下の4つ。

①重工業と機械生産への投資の集中
②企業活動を指揮する生産目標
③農業の集団化
④一般大衆の教育

ソヴィエトの成長戦略が、1928年~1970年代まで機能した理由は、以下の2点。

①大規模工場建設に向いた政策
西洋の技術をロシアに適応させる事が計画化の目的だっため、当初は計画化に先見の明が必要とされなかった。都市へ人口を移動させ、予算を重工業に集中させるだけで一定の経済成長が可能だった。

②人口成長が遅かった
ソヴィエトの人口は、1920年の1億5500万人から、1990年の2億9000万人まで増えている。出生率は、1920年の7から、1960年代の2.5まで低下した。経済成長率と比較して、人口増加が緩やかになった事が一人当たりGDPの増加に貢献した。

<日本>
第二次世界大戦前の、近代技術を資本節約的に改造する方針から、資本集約的な技術を大規模に採用する方針に転換する。1970年代の投資率は国民所得の1/3に達した。資本ストックが急速に成長する事で、一世代で高賃金経済が作り出された。

大規模な投資は大規模な消費を必要とする。日本は共産主義に対抗する東アジアの砦の地位を確立しており、米国が自国の自動車産業や鉄鋼産業の衰退を受け入れる事で、販売市場の獲得に成功した。

日本のキャッチアップは1990年までには達成されており、それ以降は先進国として技術フロンティアが拡大する速度でしか経済成長出来なくなっている。

<中国>
1949年以降の中国経済史は、以下の2つの時代に分かれるとしている。

①計画化の時代(1950年~1978年)
②改革の時代(1978年~現在)

改革の時代の成果は、計画化の時代の成果に基づいているとしている。1950年代~1970年代に実施された土地の灌漑や井戸の掘削による水の供給量増加、1960年代の品種改良、1970年代の肥料工場の買取等。

計画化の時代に、教育の普及、大きな工業部門、低い死亡率と出生率、科学研究機関等を準備したとしている。2010年頃からの30年で、それ以前と同等の経済成長を達成した場合、中国は西洋との格差を完全に埋めた事になる。

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暇過ぎて疲れる

今日は、職場全体で仕事の無い一日だった。

何もしていないと逆に疲れる。何かをしていても疲れるから、どちらも同じ事なのかもしれない。

既に結論を出しているのに、自分の職場適応の事を考えてしまう。

適当に忙しい事が良いと思う。

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舞台を見に行く

「私を離さないで 舞台 感想」という言葉で以下の記事が検索される事があるので、埼玉県で行われている舞台を見に行った。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-902.html

インターネットのオークションに1200円で売られているチケットがあったが、落札者数が増えるに連れて、値段も高くなる。結局は安い値段で買う事が出来なかった。

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感想としては、クローン人間達の性に関する意識をどのように表現するかで悩んだのかと思った。原作では、登場人物達が性に関して積極的な様子なのだけれど、有名な女優さん達が出てくると表現を抑制しなくてはならないのか。

以下は、会場で小耳にはさんだ他の人達の感想。

①20代と思われる女性二人組
せつないよねー

②50代に見える夫婦?
現実にあんな施設があったら人道上の大問題になるよね

③20代と思われる男性三人組
最初と最後のラジコンがチープだった。最後の演出も意味分かんない。原作を忠実に再現しろよ

****************

せっかく都会に行ったので、舞台後に本屋で立ち読みをする。Web小説が本として売りだされるケースが多いのだと思った。

話のパターンとしては、現実世界では平凡な主人公が魔法世界にワープして、最初から超絶的な才能を発揮して、周囲からチヤホヤされる話が多いと思った。

実際に、現実世界の学校や会社では冴えない人々が、インターネット上の仮想世界で才能を発揮する事は多いのだと思う。

仕事にしても、金儲けにしても、「こうすれば成功出来る」というマニュアル本が非常に多い。こんなに成功する法則が売りだされているのに、多くの人間が不満を抱えている。

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何もしていないのに忙しい

忙しいような事は何も無いはずなのに、とても忙しい気がしてしまう。

気分が落ち着かない。

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今週から、インナーマッスルを鍛える運動を始めた。

パイプ椅子を5秒間で持ち上げる。或いは、片足を伸ばした状態を5秒間継続する。やってみて思ったけど、弓道の動きと似ている気がする。

数年やっていたけど、体感は全く鍛えられていない。

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読むのが追いつかない

再び、寝床が本や雑誌で埋まりつつある。

消化する量よりも、供給される量の方が多いから、処理が追いつかない。

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人生リセット術

DAIAMONDO onlineのコラム『定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術』から。

以下は、「社会人学舎」のホームページへのリンク。

http://gakusya.org/

以下は、「社会人学舎」のfacebookへのリンク。

https://www.facebook.com/shakaijinzaigakusya?notif_t=page_new_

以下は、「社会人材学舎」へのリンク。

http://ch.nicovideo.jp/shakaijinzaigakusha

経済産業省が推計している社内失業率によると、2009年第1四半期の雇用保蔵者数(社内ニートの数?)は600万人弱とされる。内閣府の調査では、2011年9月時点で全雇用者の8.5%にあたる465万人が雇用保蔵状態とされた。

現状、企業では労働者が余っている。定年を高齢化する動きがある一方で、役職定年が50歳となる企業もあり、10年以上も社内失業状態になる可能性がある。

(*)役職定年
役職から外れて重要ではない仕事を任される事。

職階が自分よりも二階級上の同期がいる場合、或いは、同じ職務を10年以上継続している場合は、本人が気付いていない内に雇用保蔵者となっている可能性がある?

現在、日本ではミドル層がだぶついており、社内ニートの数の増加が見込まれている。日本では転職市場が整っていないため、主体性と自己信頼に欠ける人間は雇用保蔵状態のままになる可能性が高い。

自己信頼性を高めるためには、以下の3つの要素が必要である。

①自分の能力に対する自信
 修羅場を乗り越えた経験によって生み出される
②人脈
 援助を期待出来る人々の存在
③希望
 将来への展望

上記の要素は、会社から与えられた仕事をこなすだけでは身に就き難い。専門性を習得しただけでは、時代の変化によって技術が陳腐化する可能性から逃れられない。

自分に出来る事を考えた場合、ここ数年間の仕事で必要とされた能力のみになってしまう場合がある。潜在能力の裾野はもっと広いはず。少年期の才能を大人になるに連れて封印してしまっている事がある(ノンネグレクテッド・タレント)。

自らの能力を他に応用する事も出来るかもしれない。多くの人間が自分の専門と思っている事は、能力でなく領域の問題である。以下は、能力の転用の実例。

OJTソリューションズ:
トヨタ自動車とリクルートが作った会社。トヨタ生産方式を他業種に応用するべく、トヨタ自動車の工場で40年以上の経験を持つトレーナーを派遣する。

http://www.ojt-s.jp/

以下は、イノベーションの例。

ラクダ冷蔵庫:
ユニセフが開発したイノベーション。駱駝がソーラーパレル付き冷蔵庫を背負う。アフリカ各地にて伝染病予防のワクチンを運ぶ。自動車では、故障するし、ガソリン代も高い。駱駝冷蔵庫は、安価、且つ、確実に仕事をこなす。
駱駝を引いている人は、注射の打ち方だけを教わっており、村に医師がいなくとも、自分を注射を打つ事が出来る。

⇒イノベーションには、必ずしも高い技術力が必要無い事の例?

イノベーションを起こすには、客観的に事象を分析するのでなく、事象と一体化する事が重要であるとしている?現場の必要性を察知するための協力体制が必要という事なのかな?血気の概念は分かり辛い。

多くの場合、人間の判断は標準に頼るし、危機に際しては現状維持を選択しがちである。既存の条件が継続する事を前提に考えてしまう。

50代でパン焼き職人や弁護士への転身に成功した人間もいる.

**************

このまま会社員を継続するのは辛い事だと思っている。

のろりと生活出来るようになりたい。

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確実に失敗する

こうすれば成功する、こうすれば儲かる、こうすれば好かれる、etcという成功の法則に関する情報が散見される。

人間社会の評価が比較によって成り立っている以上、ほとんどの人間は敗者になる。現在、上位1%に入っている人間も数年後には敗者になっている。

一生を通じて勝者でいられる人間はいない。

そうした事を考慮して、どのように死ぬか、どのように現状を肯定するか、都合の良いように解釈する秘訣、etcを広める事は出来ないものか。

大勢の人間が高い向上心を持った場合、世の中は滅茶苦茶になってしまう。

慎ましく生きる事は出来るだろうか。

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今日、考えた事

久しぶりに『賢明なる投資家』と『敗者のゲーム』を読んでみた。内容が難しいと思う。

投資や投機において並外れた成果を出すには、運に頼るしかないと考える。自分は勝者になる事が出来るという確証は無い。故に、市場動向を反映するインデックスファンドを購入し、間違えない事を重要視するべきである。

新時代の投資を考える場合、そうした前提は誤っているのかもしれない。遺産の売却や急な出費等によって、掘り出し物が売りに出される可能性がある。

僕が何かを購入する場合、詳細な知識に基づいて厳密な比較・検討を行う事は無い。新聞、雑誌、テレビ、インターネット上の評判に頼って動く。

そうした世の評判を可視化出来れば、強力な武器になると感じる。

************

貯蓄という行為は、「変化」という協力な敵との戦いだと思っている。強い人間も老いれば弱くなる。高く評価される物も低い評価となるかもしれない。

懸命に学んだ事は、価値観の変化によって塵のように扱われる。

若い時は良くなる可能性がある。老いていくに連れて可能性は無くなっていく。社会的に評価される人間になる事、家族を作る事、尊敬される事、etc。ほとんどの人間は、社会的正義の枠組みの中で劣った人間となる事が確定している。

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残りの人生が50年程度あると考えると、何をすれば良いのか分からなくなる。50年のほとんどは、健康ではないだろうし、頭だって呆けている、体力も衰える。何より好きな事ばかりをしている訳にはいかないし、そもそも自分には好きな事が無い。

自分なりのライフワークを見つけたい。

以下は、Wikipediaのヘンリー・ダーガーの記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC

半世紀以上も小説を書き続けたらしい。他にも郵便配達夫が石を拾ってきて庭園を築き上げた話とか、サンゴ礁に個人が作り上げた構造物とかがある。

インターネット上の仮想空間には、そうした創造物が沈殿していく。暇潰しに何かをするにも何かが出来ないといけない。

50年を何に使おうか。

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やや生活が不規則になっている

職場で体調に問題が無いか聞かれる。

眠気が無くならいような気がしている。現在の仕事は、何かを考えるような仕事ではないので、退屈している部分があるのかもしれない。

以下は、考えてみたい事。

・新興国系のアンティークコインの買い方

ブログがアンティークコインの名前で検索される事が増えている。欧米の古銭が人気のようだ。紙幣や新興国系の古銭の方が投機対象としては安心出来る気がする。

・クラウドファンディングで資金を出す時の判断基準

株式を購入する場合、信頼出来る指標は無いと考えている。それでも、値動きが想定と異なった場合の対処を考える事が出来る。クラウドファンディングの場合では、そこまで考える事が出来ない。どの程度の利益を期待し、どの程度の損失を覚悟するべきなのか?

様々な事業が存在する中で、どのように資金を運用するべきか?

**********

発達障害者に分類される人達は、従業員としては不適格であるかもしれない。しかし、事業主とてしての適性はあるかもしれない。

長期間、世間から引き籠っていた人達が企業に雇用される形で社会復帰する可能性は低いのではないか?

社会の枠組みの外に存在する人達を、不良資産と見なすか、割安に放置された投資対象と見なすかで考え方は異なる。現在の投資体系が構築された時のように、新しい枠組みが必要とされているのだと感じる。

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2つの意志疎通能力

上手く書けない事。本を読んでいて思った事。

会社員として大成するには、2種類の意志疎通能力が必要である。私的空間を相手にする意志疎通能力と、公的空間を相手にする意志疎通能力だ。

・私的空間を相手にする場合
身近な仕事相手や友人達との関係を構築する能力が必要。非言語的な意志疎通能力が重要視される。場の空気を読む、相手の身になって考える、共同体の常識や力関係を弁える、ETC。

・公的空間を相手にする場合
不特定多数の人間に対してアピールする能力が必要。言語的な意志疎通能力。プレゼンテーション、要約、感情に訴える、ETC。

************

自分の身近な人間達と上手にやっていく能力は、統率力を意味する。広い世間にアピール能力は、多くの人間を動員可能で強い力を生む。

私的空間と公的空間では、ルールが異なると思う。学校や職場等の閉鎖的環境では、弱者を虐待する事が肯定される。誰もが虐待を正義であると信じているし、相手に問題があるのだから自らの行為は賞賛されて当然だと思っている。

しかし、それが幅広い世間に流布されると強弱は逆転する。私的空間では「善」としてカテゴライズされた行為が、「悪」という事になり、今度は自らが虐待されて当然の人間になってしまう。

この基準が違いが僕には分からない。インターネットの掲示板上で匿名を前提に差別的な言動を行う人間も、個人が特定されるような状況で同じ事は出来ないと感じる。

正義は確かに存在する。正義は僕達の行動や思想を制御している。どのように機能するか分からない薄気味悪い存在だ。

************

会社の経営に関する本を読んでいると、2種類の意志疎通を使い分ける方法を指南している本が多いと思う。

第一に、公的空間を利用して会社を運営する事は現実的でない。少数の幹部社員を選抜して、管理する必要がある。

第二に、私的空間のみに頼っても会社を運営出来ない。少数の幹部社員が多くの一般社員を管理し、多くの顧客を獲得するには幅広い世間に訴えなくてはならない。

私的な正義と公的な正義は矛盾する事が多いと思う。幹部社員の忠誠心を引き出すには、彼等の特権意識を擽る必要がある。同時に一般社員の士気を高めるには、彼等にも幹部社員になる可能性がある事をアピールしなくてはならない。

幹部社員に対しては、自らの主体性を見せなくてはならないし、一般社員には独善的と思われないよう、個人的感情によって判断していると思われてはならない。

ある状況下では正しい選択が、別の状況下では間違っている。

************

各人の行動は、無自覚的に一定のルールによって制限される。ルールは状況によって変化する。

各人を制御するルールと、その制御方法を知る術はないものか。

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仕事が無くなっていく話

この数カ月間、「私を離さないで」の文言で、偶にブログが検索される理由が分かった。今さら。

埼玉県や名古屋、大阪で演劇をするらしい。以下は、「ホリプロオンラインチケット」のページへのリンク。

http://hpot.jp/stage/watashi

「私を離さないで」のテーマの一つは、時代の変化に合わせて、世の常識が変わっていく事なんだと思う。

*************

最近、仕事が無くなっていく話が雑誌やら新聞やらに掲載される事が多いと思う。曰く、製造業では自動化の影響で雇用者数が減少するし、情報産業では企業規模の割に雇用される人間が少ないのだそうだ。

そうした問題を解決する方法は、多くの人間が起業家になる事だと思う。少ない人数、資金で会社の経営が可能になるなら、小規模ビジネスを多くの人間が行うようになる。

数十年前までは、八百屋、魚屋等の商店、農業、漁業等の第一次産業を小規模に営む事が当たり前だったはず。そうした状況に回帰する時が到来したのだと思う。

本来であれば大儲けする機会なんだろうけど、面倒臭くて何もしていない。定期的に会社と自宅を往来する日々は、ストレスが溜まるけど、掛け替えの無い日々のような気もする。

自分から変化を引き起こす人は凄いと思う。

*************

これから数十年の内には、教育形態に変化が発生すると予想する。現状の労働者を育成する型から、起業家を育成する型への転換が発生する。時代が変化する事によって、現状では健常者とされている人達の中から発達障害者に分類される人達が出てくるし、現状では発達障害者とされる人達の中から、時代に適応する人達が現れるはず。

一ヶ所に大勢の子供が集まって講義を受ける形式は一般的では無くなるかもしれない。

社会人として働いてみると、勉強に対する考え方が変わるから、初期段階での就業経験や起業体験をするようになるのかな?

人生をやり直すとしたら、薬草栽培や古銭鑑定の修行をしてみたい。今からでも出来る。でも何もしていない。

*************

発展する国への投資方法として、その国の古銭に投資する方法がある。株式や債券を購入するよりも安全性が高い可能性がある。実体価値があるからゼロにならない。中国、ブラジル、ロシア、ETCの古銭はBRICSの経済成長に伴い、大幅に値上がった。

それだから、東南アジア各国やトルコ、ルワンダやボツワナの貨幣を購入する事は出来ないものかと考える。

でも、そうした事を検討する事すら面倒だ。もう若くはないのだ。

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承認欲求について考える事

以下は、インターネット上の「魔法科高校の劣等生」についての掲示板に書いてあった言葉。

主人公無双は別に良いんだけど、敵に魅力が無さ過ぎて俺TUEEEEじゃなくて敵YOEEEEEにしか見えない。あと、妹&取り巻きが事あるごとに主人公ヨイショして作者、承認欲求凄いなと思った。

作者が前の職場を左遷された時に書いた話と知って色々と納得したわ。作者がサラリーマン生活しながら、これ書いたのかと思うと泣けてくる。「俺は普通のモノサシじゃ測れない才能持ってるんだ!こいつらとは違うんだ!」って心の中で叫びながら作品を書いたんだろうな。その想いが形になり、評価を得て、成就したようで何よりです。

***********

以下は、インターネット上の「有名ラノベ・エロゲライターが語る」というページに書いてあった事。「業界の裏事情」Bug Bug 6月号 の「ラノベライター匿名座談会」の内容を要約したものらしい。

◆ラノベについて
新刊出過ぎ、ラノベ作家多過ぎ。トータル売上は増えてるけど、刊行数が多くて1点あたりの売上は減少。新人賞が売れないのは、刊行点数の問題とレーベルブランドの信用力の低下が原因。編集も新人賞作家だけで賄わない方針。新人賞に対する安心感は無い。新人が増えすぎて、編集は新人賞作家の面倒を見る事が出来ない→ 2冊目でサヨナラ。

1つの出版グループだけが本屋の棚を占めている。根っこの問題は商品点数。本屋の棚は広げられない。出版社が生き残るために他社を蹴落とす。互いに疲弊して、一強だけが生き残る。同業他社がいがみ合い、憎しみ合い、掲示板でお互いの悪口を書く。作品がアニメ化された作家は、声優に声をかけられ易い。声優にとって重要なのはキャスティング権。キャスティング権に口を出す用になったら、声優に話しかけられるようになった。

◆エロゲについて
エロゲ会社の 社長とディレクターの9割方はライターの書いてきたシナリオを読んでいない。エロゲ会社の 社長 は飲んでばっかで企画を見ない。二日酔いの社長に「あー分かった。作ってみろ」と言われてOKされる。

◆業界飲み会
メーカー、声優、マスコミ、ライター、原画家、音響等の業界関係者が集う飲み会。知り合いの知り合い~と言った感じの繋がりでメールが回ってくる。参加人数は100人以上。そこに顔を出すか出さないかで変わってくる。取り入るために上昇志向が強い人ほど参加する

***********

以下は、インターネット上の発達障害系の掲示板に書いてあった言葉。

【意見1】
昔の発達障害
⇒職人気質~とか堅物~とかで逃げられた

未来の発達障害
⇒子供の頃から療育を受けられ、周囲の理解もある

今の発達障害
⇒子供の時は奇行児扱い、療育も受けられないため症状は悪化
それでいて社会では健常者以外の人間を一切受け付けない構造で
あるため就労困難

恋愛・結婚は余程の理解者か同族でもないと無理。当然心から信用出来る友達はいない。

【意見2】 
自己分析は出来ているんじゃん。分かっているのに直す気が無いか直さなくても良いと思ってるだけなんじゃ?池沼はそれすら分からないから池沼と言われるんだよ。

ありのままの自分を受け入れて欲しい(自分は何も修正したくない)って気持ちが透けて見え過ぎてて理解する気も失せる。そもそも理解するってのが「自分の思い通りになって欲しい」だから却下。

結局、こいつら自分が自分がで他人の事なんて一つも考えてない。運転をミスる事で誰が一番被害を受けて嫌な思いをするか意志疎通が出来ない事で本当に嫌な思いをしているのは誰か、そんなの発達障害者の相手をしなきゃいけない健常者じゃないのか?他人が迷惑してる事に関しては本当にどうでも良いんだよな。

***********

上記のような文章を読んでいて考えた事。

誰もが褒められたいと思っているし、周囲から認められたいと思っている。特に、学生時代は評価される項目が限定されているから、大部分の人間は承認欲求を満たす事が出来ないと感じる。

社会人になると、評価基準が曖昧だから、努力の方向性が分からない時が多い。

祖父や父は、学生時代に戻りたいと言う時があった。誰かから評価されたいらしい。

それなので、彼等の言われた事に何でもYESで回答していたら、

「お前は、上から目線で俺の事を馬鹿にしている。本当は違うと思っているのに、その通りだとか言いやがる」と言われた。

自分の承認欲求を満たすのも難しいけど、他人の承認欲求を満たす事も難しい。褒めてくれるなら、何でも良いという人はいないと思う。他人を褒めて、良い気分にする事は本当に難しい。

自分の承認欲求をどのように満たすかは、老いていくに連れて大きな課題になると思っている。誰からも認められない生活は寂しい。

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落し物回収代行会社

落し物の回収を代行してくれる会社を見つけた。

以下は、『マイブーメラン』のWebサイトへのリンク。

http://www.bij.jp/index.html

<サービス概要>
専用ラベルを携帯電話や財布に貼り付ける。専用ラベルを貼りつけた携帯電話や財布を落として拾われた場合、個人情報を拾得者に知られる事無く、回収を代行してくれる。

会員登録すると、年間1296円の年会費で回収代行サービスの対象となる。

***************

こんな感じの身近な不便を解消する会社を作れないものかと思う。

思い浮かぶ難点は以下の2点。

①自分で計画しなくてはならない
具体的に、どのようなサービスを、どのような価格で、どのような時間帯で、どの場所で提供するかを考えなくてはならない。

②人間の扱い方
営業の方法から、従業員の管理、顧客との折衝等。

***************

それから考え事として、仮に成功するビジネスモデルを見つけたとしても、社会の変化や競合の存在によって、業態変更しなくてはならない時が必ずある。

そういった不確実な事を考えなくてはならないから、会社の経営というのは難しい。そして、従業員であれば社会の変化を考えなくて良い事にはならないと思う。リスクは同じだ。

自分の会社が世の中で果たしている役割、自分の部署の会社内での位置付け、自分が会社に貢献している事、ETC。それらが自らの経年や社会変化によって、どのように変化していくかを概観したい。

***************

探す事が異常に面倒臭いだけで、生活費を稼ぐ手段は多様にあるのだと思う。何のために、稼ぐかが大切で、そうした目標が定まらないと財産を維持する事は出来ない。

自分は、何に意味を感じるのか?

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この数日間で読んだ本や掲示板から

落ち込む事があったので、気晴らしに書く事。

①投資系の掲示板からコピペ
【意見1】
ECBがユーロ高に懸念を示しているのにユーロが買われている。ロシア系公的機関によるドル売りユーロ買いが原因ではないか。ウクライナ危機に関連する米国からロシアへの経済制裁によって、ロシアでのドル使用が困難になる可能性がある。天然ガス取引の関係でユーロ圏からロシアへの経済制裁は実施可能性が低いため、ロシア系公的機関がユーロを買っている可能性がある。

この数カ月は、公的機関による為替取引が盛んである。そのため、短期系のヘッジファンド等による大規模売買が成立し難い。為替相場にて一定の範囲内の値動きが継続する背景には、巨大な資金を持つ公的機関の売買動向がある。

【意見2】
基本的に株式売買や為替投機は儲からない。一般庶民が入手出来る情報は、加工されているか、古い情報である。誤った情報を、メディアという歪んだフィルターを通して伝言ゲームのように入手しているのだから、合理的に儲ける事は出来ない。
合理的に利益を出したのは、現代的な資本体系が出来た高度経済成長期前から株を保有している人間達である。資本主義が衰退し始めた現在から高値の株を買っても遅い。年金問題と同じ構図である。現在は、あらゆる制度においてババ抜きゲームの終盤に差し掛かっている。

⇒だから新しいゲームに参加するべきであると考える。
⇒仮想通貨投資やクラウドファンディングは新しいゲームであると
 考えるられるか?
⇒ゲームのルールが分からない。

②新しい意志疎通形態の可能性について
『一般意志2.0』のP233の記述から。

小松左京が1967年に発表した「神への長い道のり」のP173~P174に56世紀人達の意志疎通形態について書いてあるらしい。

56世紀人達は、二人以上の人間達が同時に喋る。各人が自分の考えを喋り続ける。相手の言葉の、一つ二つの単語やフレーズから、自分の思考のヒントとなる言葉があれば、相手の思考系列に関係無く、自分の思考に取り入れて、自分の考えを展開する。

意志疎通する情報が一定の確率で整理されていく。言語の厳密さを確かめて、煉瓦のように論理を構築する弁証法的な意志疎通よりも、効率良く相互の思考を進展させ、各人が異なる側面において、新しい問題に達する。

⇒アスペルガー者のような喋り方ではないか。
⇒インターネット上の意志疎通形態とも似ている。
⇒社会構造が変化すると、望ましい意志疎通形態も変化する?

**************

年齢を重ねていくと不満に気が付いていくと思う。幼い時は、自分の事も他人の事も嫌わないでいられる。他者との接触が増えると不満を抱くようになる。

一人ではいられないし、誰かと一緒にいると不満を抱える事になる。何かを手に入れると、何かを失う。

常に不幸でいる事になる。不満や不平は自分の一部だから切り捨てる事が出来ない。そうした事を諦める事が出来るか出来ないものか。

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