金属も電気も使わない思考機械の作り方

本に書いてあった事から。

コンピューターを持っていなくとも、プログラミングは可能であるらしい。

「ヘキサポーン」というゲームについて学習する思考機械の作り方について。

<用意する物>
①マッチ箱×24箱
 小さい箱であれば良いと思う。
②ビーズ(赤、青、黄、緑の4色)
 ビーズでなくとも、着色された粒状の物質が
 沢山あれば代用出来ると思う。
③紙
④鉛筆

<ヘキサポーンとは何か?>
簡略化されたチェスのようなゲーム。2人のプレイヤーが、それぞれの駒である●と、○を操作する。以下のような縦3行、横3列の盤で行う。

   


駒の動かし方は以下の通り。
 ・駒は、自分の前の目に、他の駒が置いていなければ、
  一目前進可能。
 ・駒は、右斜め前の目か左斜め前の目に敵駒が置いてあれば、
  その目に移動して敵駒を取る事が出来る。
  (取った駒は、盤上から取り除く)
 
勝利条件は、以下の三通り。
 ①三列目に駒を進める
 ②敵の駒を全て取る
 ③敵が動けないような配置にする

<ヘキサポーン専用思考機械のコンセプト>
後手番にのみ対応した思考機械である。よって、先手の一手目の後の二手目、四手目、六手目を学習する事になる。予め、先手の取り得る選択肢を予想しておく。先手が選択した後の盤面をマッチ箱に貼り付けておき、自らの選択肢は、マッチ箱に入れておいたビーズを、くじびく事で選ぶ事とする。

<ヘキサポーン専用思考機械の組み立て方> 
ヘキサポーン専用思考機械は、後手番しか出来ないものとする。先手○、後手●として考える。

用意した物を使用して、以下の3組の配列を作る。(二手目では、右端の駒の事を考えていない。鏡映すれば、左端の駒と同様に考える事が出来るからである。)

①二手目
マッチ箱×2に、それぞれ以下の図を貼り付ける。各マッチ箱に、図に書いてある色のビーズを一つずつ入れる。

(1)相手が左端の駒を、縦1行、横2列に進めた場合。
  
 

 赤のビーズ:中央の駒を、縦2行、横1列に進める。
 青のビーズ:中央の駒を、縦2行、横2列に進める。
 黄のビーズ:右端の駒を、縦2行、横3列に進める。
 
(2)相手が中央の駒を、縦2行、横2列に進めた場合。
  
 

 赤のビーズ:左端の駒を、縦2行、横1列に進める。
 青のビーズ:左端の駒を、縦2行、横2列に進める。

②四手目
マッチ箱×11に、それぞれ以下の図を貼り付ける。各マッチ箱に、図に書いてある色のビーズを一つずつ入れる。

(1)
 
 
  

 赤のビーズ:縦1行、横1列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 青のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 緑のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。

(2)
 
 
  

 赤のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 青のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横1列に進める。
 緑のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横3列に進める。

(3)
 
 
  

 赤のビーズ:縦3行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 青のビーズ:縦1行、横1列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。

(4)
 
 
  

 赤のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 青のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横1列に進める。

(5)
 
 
  

 赤のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 青のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横1列に進める。
 黄のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。

(6)
 
  

 赤のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横3列に進める。

(7)
 
 
  

 赤のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。
 青のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横2列に進める。

(8)
 
  

 青のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横1列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横1列の駒を、縦2行、横2列に進める。

(9)
    
    
  

 赤のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。

(10)
 
  
  

 赤のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 青のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。

(11)
 
  
  

 赤のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。

③六手目
マッチ箱×11に、それぞれ以下の図を貼り付ける。各マッチ箱に、図に書いてある色のビーズを一つずつ入れる。

(1)
  
   

 青のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。
 黄のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。

(2)
  
   

 青のビーズ:縦1行、横1列の駒を、縦2行、横2列に進める。

(3)
  
   

 赤のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 黄のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。

(4)
  
   

 赤のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横1列に進める。
 青のビーズ:縦2行、横3列の駒を、縦3行、横3列に進める。

(5)
  
   

 青のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。
 黄のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。

(6)
  
   

 赤のビーズ:縦2行、横3列の駒を、縦3行、横3列に進める。
 青のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。

(7)
  
 
   

 赤のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 青のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 黄のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。

(8)
  
 
  

 赤のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。
 黄のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横1列に進める。

(9)
  
 
  

 青のビーズ:縦1行、横2列の駒を、縦2行、横3列に進める。
 黄のビーズ:縦2行、横2列の駒を、縦3行、横2列に進める。

(10)
  
 
  

 赤のビーズ:縦1行、横1列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 青のビーズ:縦2行、横1列の駒を、縦3行、横1列に進める。

(11)
  
 
  

 黄のビーズ:縦1行、横3列の駒を、縦2行、横2列に進める。
 緑のビーズ:縦2行、横3列の駒を、縦3行、横3列に進める。

<ヘキサポーン専用機械の学習過程>
以下のような過程で、ヘキサポーン専用機械とゲームをする。

①先手が駒を動かす
②二手目の配列の中から、貼り付けてある図が盤面と合致する
 マッチ箱を取り出し、マッチ箱の中のビーズを取りだす。
③マッチ箱から取り出したビーズの色に従って、図の指示通りに
 駒を動かす。
④先手が駒を動かす。
⑤四手目の配列の中から、貼り付けてある図が盤面と合致する
 マッチ箱を取り出し、マッチ箱の中のビーズを取りだす。
⑥マッチ箱から取り出したビーズの色に従って、図の指示通りに
 駒を動かす。
⑦先手が駒を動かす。
⑧六手目の配列の中から、貼り付けてある図が盤面と合致する
 マッチ箱を取り出し、マッチ箱の中のビーズを取りだす。
⑨マッチ箱から取り出したビーズの色に従って、図の指示通りに
 駒を動かす。

六手目で、勝敗は決するはずである。もし、ヘキサポーン専用思考機械が勝利した場合、全てのビーズを元のマッチ箱に戻す。ヘキサポーン専用思考機械が敗北した場合、最後の選択肢を示したビーズを没収(元のマッチ箱に戻さない)する。ゲーム途中で空のマッチ箱に出会った場合、その時点で敗北した事になり、その前の選択肢を示したビーズを没収する。

本の中では、36試合を行ったと書いてあった。ヘキサポーン専用機械は、11回の敗北の後で完全なゲームを選択可能になったらしい。もちろん、習熟速度は、対戦相手の熟練度にも影響される。

*****************

ヘキサポーン専用機械では、学習方法を懲罰(ビーズの没収)に限定しているが、褒美(ビーズの追加)による学習方法もあるらしい。罰は悪手を取り除くが、賞は学習速度を増幅させる。

製作者は、思考機械の学習方法を変える事が出来る。罰のみ、賞のみ、賞罰の両方、或いは別の学習形式。ゲームの方式によって有利な学習方法が変化するかもしれない。

三目並べで、マッチ箱型の思考機械を作ると、マッチ箱が300箱も必要になり、現実的では無いらしい。だから、三目並べを学習する思考機械を作るには、コンピューターによるプログラミングが必要になる?

プログラミング教材として、工夫すれば面白そうな発見がありそうな課題だと思う。

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面倒な場合、コメントは読みません

久しぶりにコメント欄が賑やかな事になっています。コメントするのは良いのですが、他の人に喧嘩を売るような人間は、アクセス禁止させて頂きます。

それと、以前書いた以下の『アスペルガーは誰からも嫌われる(前篇)』の続編を探している人がいるみたいです。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-62.html

以下が、『アスペルガーは誰からも嫌われる(後篇)』になります。検索しても見つからないと思うのでリンクを貼っておきます。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-63.html

**************

かなり前に書いた記事だけれど、久しぶりに読むと自分の感性が変化していると思う。それでも抱えている問題は、何も変わっていない。

人生は折り返し地点にも至っていない。

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ある意味では天王山

今日、天変地異が発生するかもしれないと聞いた。僕は発生しないと思う。ここに書いておけば、何も発生しないような気がするので書いておく。

焦らずに、安定した気分で週明け、年度明けを迎えたい。

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不安感が強い

月曜日からの仕事が心配だ。

周囲の人間は、自分の事を嫌っているか、馬鹿にしているのかのどちらかで、簡単に崩されてしまうと思っている。

恐怖心を別の恐怖心によって紛らわせようとするから、中毒のようになっている。

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プロ治験者

週刊ダイヤモンド 2014/03/29 P46~P47に、製薬会社が実施する臨床試験に被験者として参加する事で生活費を稼いでいる人の記事があった。

臨床試験は、以下の流れで行われるらしい。

・基礎研究(2年~3年)
 薬の候補物質を探す。
・前臨床試験(3年~5年)
 動物や実験用細胞を使用して、安全性や有効性を調べる。
・臨床試験(3年~7年)
 ①第1相臨床試験(フェーズⅠ)
  少数の健康な人間を対象に、治験薬を投与し、
  副作用等の安全性を調べる。
  被験者は、業者が募集した一般人。
 ②第2相臨床試験(フェーズⅡ)
  少数の患者を対象に、有効性、安全性、投与量、
  投与方法を調べる。
 ③第3相臨床試験(フェーズⅢ)
  多数の患者を対象に、有効性、安全性を調べる。
・承認申請と審査(1年~2年)
 厚生労働省に製造販売承認を申請。
・製造販売後調査・試験
 第4相(フェーズⅣ)。副作用や有効性等の情報を収集し、
 引き続き試験を行う。

上記の内、健康な人間が稼ぐために参加するのは、第1相臨床試験である。参加する方法は、以下の2つ。

①直接募集
 医療機関からの募集に直接応募する。
②業者への登録
 斡旋業者に登録し、医療機関を紹介して貰う。

臨床試験には、「若く」、「健康」でなければ参加出来ない。倍率は1.1倍~2倍程度であり、20%くらいを予備参加者として多めに合格を出す。

臨床試験に参加した後は、基本的に4カ月間を空けないと次の臨床試験に参加出来ない。臨床試験に参加すると、第1相臨床試験受託事業協会にデータ登録され、短期間に複数参加する治験者は排除される。

そのため、治験者として生活する者は、協会非加盟の医療機関や海外治験に参加するらしい。1年間に、日本で4回~6回、海外で2回参加する事で、年間に150万円~200万円程度を稼ぐ事が出来るのだとか。

<リスク>
プロ治験者となる場合、以下のようなリスクがあるようだ。

①健康リスク
時間的拘束以外にも、健康リスクを負う代償もある。記事の中には、肝機能に異常を起こす参加者が続出した事が書いてあった。

②社会的信用
40歳くらいになると、年齢的な問題で、応募しても合格し難くなる。職歴等の問題から、社会的に怪しい人間と見なされるようになる?

******************

読んでいて「まともな社会人」になり、そうあり続けるのは、難しいと思った。自分は、「まともな社会人」ではないし、これからも「まともな社会人」になる事はないだろう。

社会との折り合いをつける事が難しい。

全ての人間が不条理な社会の中で生きていくのだろうし、理由や原因を考えても結論は出ない。生きている事は不安の連続だと感じる。

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理想の生活と読んだ事

理想的な生活について考えてみた。

適当に余裕があるのが良いと思う。好きな物を食べて、好きな場所に行き、好きなだけ寝る。同時に、束縛があった方が良いと思う。共同体に所属していたい。両立する事は難しいから、常に不満を抱える事になると思う。

***************

『フィット・フォー・ライフ―健康長寿には「不滅の原則」があった!』から。

食物には、以下の4種類がある。

①果物
 消化を必要とせず、20分程度で小腸に送り出される。
②野菜
 胃の消化液を必要としない。消化まで約3時間が必要。
③穀物(炭水化物)
 アルカリ性の胃液で消化する。
④肉類(蛋白質)
 酸性の胃液で消化する。

体には、24時間の周期があり、以下のような生活が胃に負担をかけないらしい。

・午前4時~正午―排泄
 胃に負担をかけない果物だけを食べる。
・正午~午後8時―摂取
 野菜と穀物の摂取を推奨。穀物と肉類を同時に摂取すると、
 胃液が中性になるため消化され難い。
・午後8時~午前4時―同化
 体の老廃物と食物カスの排出が行われる。

***************

会話の仕方のコツ。本に書いてあった事から。

以下は、アスペルガー者の会話の問題点?

・主語と述語が不明確
・話の内容が不明確。
 ⇒相手が興味を持つ話題でないと、「オチの無い話」になる。
・話が一貫しておらず、途中でずれる。
・結論が曖昧。
 ⇒一貫性が無く根拠が曖昧。

以下は、解り易く話すコツ?

・会話の中心となる「単語」を決める
 ⇒何について話すのか、会話の中で頻発する単語を決める。
・「単語」の意味を明確にする
 ⇒相手が、会話の中心となる「単語」を理解出来るよう、
  意味を把握する。
・相手の話を理解する方法
 ⇒誰かが、必死に何かを喋っている場合、
  反対意見を述べている事が多い。
  よって、何に反対しているかを考えてみる。

<質問の技術>
以下は、会話内容を明確にするための質問方法。

①整理
「~という事が言いたいのですね?」と、相手の主張を確認する。
②根拠
発達障害者である場合、相手の主張の根拠を理解出来ないかもしれない。相手は、理由を説明する必要性を感じていない事がある。自分なりに根拠を推測し、「~ですか?」と確認する。
③具体と抽象の使い分け
相手が抽象的な事を言う場合、「例えば、~という事ですね?」と具体例を提示して確認する。逆に、出来事を羅列して何を言っているのか理解出来ない場合、「つまり、~ですね?」と、抽象的に纏める。抽象的な発言には具体例を提示し、具体的な発言が続けば抽象的に纏める。

***************

仕事上の意志疎通は、本当に難しいと思う。整理整頓の仕方やスケジュール管理等は、定型化された方法論を本で学べば、何となく出来るような気がする(本当に出来るかは自信が無い)。しかし、文章の書き方や会話の方法は、定型化された方法論が通用しない。正しい方法があれば良いのだが、完全に同じ状況は存在しないから、努力の方向性が分からない。

***************

ダニエル・カーネマンと山本七平の本を少しだけ読んだ。

山本七平の本には、自由意志とは因果関係の断絶だと書いてある?自由意志は、先祖や家族等の共同体から切り離した個人を想定する。それは紀元前500年頃のユダヤ教の予言者の考案した概念であり、自由意志は神から授けられた「責任」、或いは「義務」と想定される?

日本では、自由意志は「権利」として認知されるのか?

米国人のキリスト教徒が、神に対して、米国の原爆投下を許すように、日本の真珠湾への奇襲を許すよう頼む話が書いてある。米国的な思考では、自分の負い目だけなく、他人の負い目も許すよう頼む行為であるらしい。

日本的な思考では、原爆投下と真珠湾への奇襲が等価であるという認識になる?

戦国時代における、日本人のキリスト教解釈の話が面白かった。

カーネマンの基準率の考え方と組み合わせてみると、どのような解釈が成り立つのだろう?

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上司と話す

来年度からの職場体制について、会社の上司と話す。

僕の試用期間は二カ月程度なので、最終的にどうなるかは、六月にならないと分からないそうだ。

話していると、伝わらない部分が多いと思う。世界を理解するための枠組みが異なっていると感じる。

僕に関する情報が正しく伝達されていない事が問題だと思う。多くの人間が、僕が存在する事が迷惑だと思っている。しかしながら、具体的に問題点を洗い出して、外部に検証して貰う事を嫌がる。

誰もが自分の枠組みの中で解決したいのであり、自分の考えた通りに物事が進行しない場合、自分の考えが間違っていると思う事が出来ない。

自分の無知を自覚する事は不可能なのだろうか?

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すき家の人手不足と機械との競争

以下、様々なWebサイトからのコピペ。

牛丼「すき家」の店舗が次々と閉店している。

日経新聞の記事では、閉店理由を店舗改装のためとしている。約2000店舗ある「すき家」の約1000店舗を改装するため、2016年春までに50億円程度を投じる予定なのだとか。

Webサイトの他の記事には、2014年2月14日から導入した「牛すき鍋定食」により従業員の負担が増え、その結果、人手不足による閉店が続出していると書いてある。

2014年3月23日時点で、東京23区内の220店舗の内、29店舗が閉店している?日本全国では、約160店舗が閉店?

「牛すき鍋定食」を提供するために、店員一人当たり3時間の就労時間増が必要になるのだとか。2014年3月中旬から、不採算店舗でない店舗が、人手不足によって閉店する事が話題になっていく。

元々、「すき屋」は人手不足が問題視されており、店員が一人しかいないために強盗が入り易い店舗として警察から指導されてもいるのだとか。

同じく、「牛すき鍋定食」を提供している「吉野家」は、系列店のどん亭がで鍋料理を出しており、ノウハウがあった。吉野家に対抗して「牛すき鍋定食」を提供している「松屋」は、未経験なので一部店舗かつ時間限定にした。しかし、「すき屋」はノウハウが無いのに定番メニューとして「牛すき鍋定食」を急いで提供したため、混乱が発生しているらしい。

*****************

「すき屋」の大量閉店に関するWebサイトの書き込みを読んでいると、働く事の意味について考えてしまう。「牛丼屋のアルバイトなんて誰にでも出来る仕事だ」という意見が偶に書き込んであるからだ。

自らのキャリア構築に役立つような、将来性のある仕事ばかりが持て囃される風潮には問題があるのではないだろうか?

以下のような未来予測は、本当に実現するのだろうか?

・日本では、2020年までに全就業者の半数は情報・サービス系になる
 製造・建設業は約400万人減少。
 情報・サービス業は約270万人増える
・2020年には、企業内のあらゆる予算がIT関連になり、
 全ての企業がテクノロジー企業になる
・プロ・職人の勘所もビッグデータによって無力化される

*****************

懸命に働いて、他の人間に喜ばれる事は尊い事だと思う。同時に、年齢を重ねるに従って、職務内容が変化する方が自然だと感じる。

社会的な常識に縛られて生きている。

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御勤め終了

何だかんだあって一日が終わった。

来週末もイベントがあって、年度が変わったら忙しくなるのかもしれない。来月には、提出し忘れていた書類も提出しないといけない。

一段落した後で、本屋で立ち読みをした。

「日本軍と日本兵」という本に、第二次世界大戦時の米軍が、日本人と中国人を見分けるために、「アイヌ系、北満州系、朝鮮系、マレー系」の4種類に区分した話が記載されていた。

区別する必要があるから、人種を作り出す事になる。

***********

区分する事には矛盾がある。発達障害系の本にもあるけれど、本来であれば千差万別である人間を分類する事には矛盾がある。しかし、情報を分類しない限り人間の認識は成り立たない。どのような思考も誤っている。正は存在しない。

『日本人』という分類は、少子高齢化による国家の衰退によって不明確になるかもしれない。同様の問題は、世界各国に存在している。2010年代のロシアが対外拡張政策に乗り出す事は予見されていた事であるが、人口構造から考えてロシアの対外拡張政策は2020年代には終了するらしい。

***********

人口については、本によって異なる意見が出てくると思う。ある本には、「技術革新によって働く場所が少なくなる」と書いてあるし、別の本には「人口の減少によって国力が衰退する」と書いてある。

現状、様々な場所で労働強化が発生しているらしいけれど、技術進歩による失業を心配する人間が多い事が不思議だ。

僕の場合、障害者である事だけが雇用確保のためのアピールポイントである。こうした人間が社会に貢献するためには何が出来るだろう?

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臨時収入が120万円

何も発生していないようで、様々な事があった一日だったと思う。明日も外出する事になった。昨日も今日も明日も、大量に栄養分を摂取したから、月曜日になる頃には随分と太っているのだろう。

**************

配当金やら株式を売却した現金やらで、僕の手元には120万円がある。

現在、買いたい物は、以下の通り。

①株式優待株
株式優待目的で、「ひらまつ」か「ペッパーフードサービス」の株式を購入するかもしれない。金額が多ければ、「B-R サーティーワン」だったろう。

②ベトナム株
うだうだとやっていたけれど、未だに購入していない。インデックスファンドを少しずつ買うのが良いのだろうけど、何となく買っていない。

③アンティークコイン
100万円くらいの金額のコインが最も安定していると聞いた。祖父の書いた本を読んでいると、古銭を買うのも悪くないと思えてくる。

**************

昨日の会話を反芻してもると、雇われない生き方というのを選択する時期が来るのかもしれない。最近、「アスペルガー 向いてる仕事」という言葉でブログが検索される事が増えているような気がする。

発達障害という診断されるのなら、企業に雇用される生き方は難しいかもしれない。むしろ、誰かを雇用する側になる事は出来ないだろうか?

「ランサーズ」や「クラウド・ワークス」等のインターネットを通して、仕事に参加するシステムがある。雇われる側として参加すると競争率が高い。しかし、それは雇う側になれば、安い値段で労働力を確保出来るという事なのだと思う。

**************

数年前に、会社の先輩に、インドネシア等で安い値段で物品を買い付け、日本で転売するアイデアを話した事がある。先輩の意見では、僕の異様な働きぶりを見ていると、そんな事が出来る訳がないという事だった。

会社で役に立たない人間が、会社を作る事が出来るはずがない。

そうなのかもしれない。そうではないのかもしれない。その時点で僕の年収は1000万円を超えていた。実力や評価に基づかない収入。そうした僕の財産は、明日になれば消え去ってしまうかもしれない儚いものだ。

確固とした基盤に出来ないものかと思う。

仕事の出来ない人間に、役立たずと言っていると、言われた人間が自信を失い、会社にしがみつく事になる。この辺りに、僕の財産を投資出来ないものか?

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心穏やかに暮らしたい

喋って、食べて、寝て、温まった一日であったと思う。

自分に後ろ暗い事があると、誰かに恨まれているかもしれないと思ってしまうから、後ろめたい事のないように生活したい。

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問題上司

読んだ本の感想。

ハーヴィー・ホーンスタイン著。発行―2000年11月15日。



第一章 良い人も追いつめられると《問題上司》になる
問題のある上司は、突然生まれた異質な人間ではない。人間は本質的に利己的であり、誰もが悪になる可能性がある。

著者が考える問題上司が増加したと思う理由。③の求められる資質の変化が面白い。

①成果主義
上司自身がリストラされる可能性があり、また、部下を解雇しなくてはならない場合がある。弱者を虐待する事で、自信を持つ事が出来るし、解雇される人間は駄目な人間であると思えば自己正当化が出来る。

②職階と自己価値の同一視
組織の上部に位置する自分は特権階級であり、下位の人間に威張る事は当然であるという感覚。

③求められる資質の変化
組織内での管理職に求められる役割が変化している。

【今までの管理職】
自分の地位が組織内で保障され、安定している。会社の決めた細かい規則や役割分担によって、権力構造が固定されている。自分の意思決定をトップダウンで部下に伝え、部下は指示通りに行動する。

【これからの管理職】
秩序よりも成果を重要視するために、上司と部下の人間関係や臨機応変に変化する。部下と権限を共有し、協力体制を築き上げ、互いの情報をフィードバックしながら仕事をする。部下の能力を引き出す事や、部下が自主的に仕事をするように方向付けをする能力が求められるようになる。

部下は、「自分より下位の者」でなく「チームの一員」になり、権力で仕事をさせるのでなく、目標達成のための指導や環境作りをしなくてはならない。

環境変化に対応出来ない事が、問題上司の原因となっているのではないか?

<シェルビー・ダイ・カスティング・カンパニーの事例>
1991年に組織変更を行い、監督者の下でのチーム制にした。社員はチーム毎に編成され、グループによる問題解決を行う。チームのメンバーにも一定の権限を与え、自主的に判断し、発現出来る体制にした。
チームがスタートすると、監督者とメンバーの対立が頻発し、組織が機能しなくなった。

⇒監督者を無くし、メンバーだけで仕事をさせるようにした結果、
 生産性が50%増加した。

<ボッシュ・ロムのサングラス工場の事例>
1989年に、1400人の従業員を38の自己管理班に分ける組織変更を行う。班毎のマネージャーにチームリーダーとしての訓練を受けさせたが、3年後には半数のチームリーダーが失格していた。

⇒古い体制では優秀だったマネージャーが
 新しい体制では無能になる。

***********

権威主義的な縦型組織で培われたビジネス感覚では、上司とは「命令する存在」であり、部下とは「従う存在」である。今までのビジネス感覚が社会変化に対応出来ていないのではないか?

第二章 タフで厳しい上司と《いじめ上司》はどこが違う
会社組織において、生産性を向上させるためには、上司が部下を管理する事が必要である。そのために上司には権限が与えられる。しかし、問題上司は、自らの権限が人間個人としての己に託された権利と錯覚する。

問題上司は、部下を感情的に罵るだけで、目標が未達となった理由や解決策を考えない。

第三章 部下をダメにする「三つのタイプ」
仕事のストレス等の外的要因によってではなく、本人の性格によって部下を虐待する三つのタイプ。自分の権力を虐待によって確認しようとする。

①征服者タイプ
権力と支配力を欲する。社内の透明度を減らし、情報公開を避け、部下の自分に対する依存度を高める。部下同士が敵対関係になるよう仕向ける習性がある。

②完璧者タイプ
有能な自己像を維持したがる。部下に極度に高い能力や目標達成を求める。自分の責任を部下のせいにして責任逃れをする。権力で捩じ伏せるような攻撃方法。部下の評価を下げる事で、相対的な自己評価を高めようとする。抵抗出来ない弱者を側に置く習性がある。

③策略家タイプ
周囲から評価されたい。自分の姿勢を曖昧にしておき、勝者側に立とうとする。他人の評判を悪化させる事で、自分の評判を高めようとする。他人を励ます振りをして、知り得た情報を後日、自己保身のために利用する事がある。

策略家タイプは、少しの非難(会議に遅れた、代案を提案された、etc)にも敏感である。部下が、完全な称賛を与えない事に罰を加える。
こうした特徴は、内面に潜む自身の欠如に起因しており、自分の行動へのフィードバックが気になって仕方がない。そのため、意見や課題を明確に述べず、争点の中心を避ける。そして結果が出ると、成功を自分の手柄にしようとする。

第四章 成果主義時代と「部下の自尊心」
人間的価値を否定されると、自尊心が低下する。自尊心を無くした社員は、仕事へのモチベーションを失う。自尊心の低い人間は、逆境に対処する気力に欠け、前向きな行動を選択する事が少ない。社会的圧力に弱くなり、同調し易くなる。

第五章 社内監視システムは生産性向上を実現するか
社員を監視する場合、明確化するべき。摘発や懲罰を正当化する手段となっている場合、悪影響がある。監視は、上司が部下を人間として見ていない事を明確に伝える。

監視システムを有効にする「4つの指針」。

①部下に監視スイッチを押させる
1993年の心理学専門誌「応用社会心理学」に掲載された実験。女子大学生72人を、「監視有り」と「監視無し」の状態に分けて作業させる。「監視有り」の状態で作業した学生の生産効率は際立って劣った。しかし、学生に、監視時間や監視対象についての決定権を与えると、生産性が40%増加した。

②個人ではなくグループを対象にする
個人を標的にすると、行動の一つ一つを監視し、失敗を探し出して吊るし上げるための証拠作りに利用される可能性が高い。監視対象が、そのように思うと正確な情報収集が不可能になる。
グループを対象にすれば、仕事の効率向上に寄与する情報収集として機能し易くなる。

③収集した情報を上司ではなく、同僚に活用させる
生産性向上が目的であると納得させれば、監視システムが受容される。監視対象自身が、自らの技能向上のために、収集した情報を鏡として活用出来るようにする。

④社員自身の成長のために利用する
上記③と表裏をなす。自らの長所や改善点を探る道具とする。

監視システムを導入する場合、計測すべき情報の意味を考えるべき。無意味な情報を収集してはいけない。生産性向上のために活用可能な情報を見つけ出す。

第六章 「会社のため」は職権乱用に通ず
問題上司を汚れ役として、擁護する同僚達の問題。「会社のため」ではなく、会社の権力構造を守ろうとする意識が強い事がある。

第七章 対《問題上司》サバイバル技法
社内の虐待を防止する指針は、以下の3つ。

①被害者を変える
 ・問題上司との接触を避ける。
   上司の活動を観察し、一日の内で気難しい時間帯を調べ、
   どのような特徴が現れた時に虐待するか記録する。
   その上で、機嫌の良い時間帯に接触するようにする。
 ・社会的支援
   同僚やカウンセラー等の支援者を見つける。
 ・保護者を見つける
   社内の人事スタッフ等に相談する。
 ・自己内省する
   自分の内面を客観的に見つめる事で、苦しんでいる自分と
   内省している自分の間に防御壁を作る。 
②加害者を変える
 ・上司に話す
   本人と話しあう。
 ・上司をトレーニングする
   対人能力を向上させるトレーニングに参加させる。 
 ・上司の評価システムを変える
   360度評価等。
③構造改革
トップダウンによる決定、上司から部下への一方的な意志疎通が問題であると考える。上司が、仕事を狭い範囲で分割して部下にやらせ、出来る限り部下を監視し、自主性を無くして部下を拘束し、発言権を奪う体制に問題がある。

職階や序列意識を無くす。

*****************
 
重圧があると、強制と統制を望む気風が生まれる。経済不況によって、多くの企業が権威主義的な管理主義に陥っている。

以下の対処方法。

1.日常的虐めに気付き、確認する
  嘘、拘束、強迫、自己本位、不公平、残酷な行為、配慮の無さ、
  奴隷扱い。
2、虐めの型と上司の心理を考える
3、自分の個人情報を守る
4、周囲と協力する
5、上司に非がある事を確認する
6、《問題上司》を反面教師にする

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超!自分マネジメント整理術

読んだ本の感想。

石田淳著。2008年8月31日 初版第1刷発行。



以下のリンクの『短期間で組織が変わる行動マネジメント』とほとんど同じ内容だと思う。計画や整理の前に、完成形を明確し、そこから必要とされる行動を組み立てる考え方は面白いと思う。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1400.html

自分の行動を管理する手順は、以下の通り。

①重要な行動、不必要な行動を分ける
整理をするのであれば、捨てる物と残す物の基準を明確化する。仕事の段取りをする場合は、一連の行動を書き出し、重要な行動と不要な行動に分ける。重要であるかの基準は、行動が成果に結び付くかどうか。

以下は、Wikipediaの「マインドマップ」の記事へのリンク。成すべき事を中心に、関連する事項を書き出していく。関連ある行動が、放射状に繋がっていき、繋がっていない行動は、成果に直結していない事になる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97

②ビジュアル化
片付けであれば、整理の完成形を写真や図でビジュアル化する。行動は、具体的に言語化する。

③計測
行動が成果に直結しているか確認する。そのために行動の回数を計測し、成果と相関関係があるか調べる。

④強化
ポイントカードで続けられる環境を作る。整理や行動を評価出来るよう、ポイントカードを用いてモチベーションを維持する。

******************

時間整理のポイント。

①重要な仕事は午前中に行う
起床3時間後が最も仕事の能率が良い。

②優先順位が同じなら、やりたくない仕事から先にやる

③時間割に余裕を設ける(1日に1時間程度)

******************

整理整頓の項目に、自閉症者のための視覚支援プログラムについての記述がある。

・整理整頓作業の前に、完成形をイラストや図で示す。
・ゴミ箱を置く場所には、床にビニールテープで×印をつける。
・行動予定や工程をイラストで視覚的に理解させる。

<何故、捨てられないのか?>
片付けの時に、捨てるか残すのかを迷うのは、明確な基準がないためである。片付けの前に、3ヵ月以上使用していない書類は廃棄する等の基準を設ける。

使用しないが、捨てられない物は、他の物と明確に区別する。

******************

以下は、P138に記載されていた書評ブログの一覧。

404 Blog Not Found:

http://blog.livedoor.jp/dankogai/

俺と100冊の成功本:

http://blog.zikokeihatu.com/

マインドマップ的読書感想文:

http://smoothfoxxx.livedoor.biz/

実践起業!成功への道。Blogで人脈は作れるか?:

http://www.web-smile.com/jissenkigyou/

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短期間で組織が変わる行動マネジメント

読んだ本の感想。

石田淳著。2007年9月28日 第1刷発行。



第1章 行動分析とは何か
行動分析学:
1950年代の米国で心理学者B.F.スキナー(1904年~1990年)が興した急進行動分析学に基づく。徹底的行動主義という、抽象的概念を排した考え方をする。
特徴は以下の通り。

①行動自体を研究する(脳や心は研究しない)
②行動の原因を過去と現在に求める
③分析に用いる原理を出来るだけ単純にする
④自己申告よりも外部からの観察を重要視する

多くの評価では「結果」のみに焦点を当てて、「過程」に注目しない。行動を評価しなければ、プレイヤーの行動自発率は低下する。「結果」と「行動」の両方を評価する事が大切である。

行動分析では、望ましい行動をした人間に、即時にリインフォース(強化)を実施する。褒める行為はリインフォースの一つであり、行動を繰り返させるために行う。リインフォースは、信頼関係が醸成されていなければ機能しない。

成果を客観的な基準で評価しようとするパフォーマンス評価には、以下の欠点がある。

①公平性、客観性が上司に一任される
評価が上司の資質に一任される。恣意的な判断が介入する余地がある。
②効果が継続しない
評価の回数が年1回~4回と少ない場合、毎日の行動に目を向ける事が出来ない。

第2章 すべてのビジネスは行動の集積である
結果を変えるには行動を変えるしかない。部下の行動を変える場合、叱咤激励するのでなく、行動を分解し、プロセスの問題点や苦手な行動を見つける。それを改善する事を考える。

しかし、細かく管理するマイクロマネジメントは逆効果である。

部下が仕事が出来ないのは、以下の理由があるからだと考える。

①仕事のやり方を分かっていない
②仕事のやり方を分かっているが継続出来ない

行動分析では、最初に仕事が出来る部下の行動を観察し、ポイントとなる行動を見つける。行動を細かく分解し、チェックリストを作成する。作成したチェックリストに基づいて、仕事が出来ない人間に仕事の方法論を教える。

チェックリストに取り上げる行動の上限は5個までとする。それ以上だと対応出来ない。

具体的には、以下の4段階で作成する。

第1段階:
業務の一連の流れを書き出す。全体を5個~6個に分解する。

第2段階:
パフォーマンスマップを作る。第1段階で分解した中から1個を取り出し、業務を細かく分解していく。

第3段階:
プロセスシートを作る。分解した行動をポストイットに書き出し、時系列に並べる。つまずきそうな個所は、さらに細かく分解し、具体的な言葉で書き出す。

第4段階:
テーマシートを作る。作業者の意識の方向や、タイミング、考える事等を記載する。

<具体的に書く>
「具体的に書く」とは、第三者によって計測出来るよう的確に伝える事である。

×タオルで拭く
○タオルで拭き、水分をとる

⇒このように書かないと、ざっと拭いただけで終わりにするかもしれない。管理者は、作業者が怠けていると感じるかもしれないが、指示が具体的でないために発生する問題である。

⇒仕事の目的を伝える事。

チェックシートは、重要な行動に焦点を合わせたものであり、マニュアルのように量が多くなってはいけない。目標達成に必要な行動を5個見つける事を目標とする。

MORSの法則:

具体性の法則。以下の4つの条件から成り立つ。

・Measured(計測可能)
  数値化されている。
・Observable(観察可能)
  特定の行動をしているか確認可能。
・Reliable(信頼出来る)
  別の人間でも同じ行動をする事が出来る。
・Specific(明確化されている)
  誰が何をどうするかが分かる。

「売上を増やす」という言葉では、MORSの法則を満たしていない。「一年間で○○の注文を××件取る」とする。

第3章 行動を決める「リインフォース」
部下の自発的な意欲を高める方法。

行動を増やす手順をリインフォース(強化)と呼ぶ。以下は、行動を変化させるための手段。

①積極的なリインフォース
 承認やプレゼントを与える事で行動を増やす。
②消極的なリインフォース
 取り除く事で行動を増やす。危険からの回避等。
③罰
 罪等を与える事で行動を減らす。
④ペナルティ
 何かを奪う事で行動を減らす。
⑤行動の消去
 行動を無視する。

上記①の行動を増やす効果は、上記②の2倍以上であるらしい。罰やペナルティは、短時間で行動を減らすが、行動の消去(無視)が行動を減らすのは時間がかかる。

PIP分析:
パフォーマンスの改善ポテンシャル。
以下の式で計算する。

PIP = 熟練者の成績 / 平均的作業者の成績

⇒熟練者の成績が平均的作業者の2倍である場合、
 全体のパフォーマンスを2倍に出来る可能性がある。

以下は、リインフォースの特徴。

①リインフォースは、必ず行動の後に与える
②リンフォースしたのに、行動頻度が増加しない場合、
 選択したリインフォース因子が誤っている。
 (相手の欲求を誤って理解している可能性)
③リンフォース因子は変化する。
 時と場所によって喜ぶ事は変わる。
④リインフォース因子は、回数が多過ぎると効果が薄くなる。

罰やペナルティを気付かない内に与えている可能性に注意すべき。例えば、仕事を終わらせる部下に次々と仕事を与えると、仕事の完了が罰になってしまい、作業効率が悪化するかもしれない。

第4章 人が動く理由―ABCモデル
ABCモデル:
人間の行動原理を説明する。以下の3要素からなる。

・先行条件(Antecedent)
  行動の切っ掛けとなる目的、行動の直前の環境等。
・行動(Behavior)
  行為、発言、振る舞い。
・結果(Consequence)
  行動によって発生した環境変化。

先行条件は、結果に影響される。例えば、「菓子を勧められた」という選考条件が「菓子を食べる」という行動を生み、「美味だった」という結果を齎す。この結果が選考条件に影響し、「他の菓子を勧めて貰う」という繰り返しに至る。

多くの管理者は、先行条件しか考えない。目標や数値という先行条件を設定しても、結果を示さなくては行動に結び付かない。行動の結果、どのような望ましい結果が齎されるかを示し、学習させる必要がある。

それはセルフマネジメントについても言える。ダイエットについて以下のように考える。

先行条件:疲れている
行動  :二時間の有酸素運動をする
結果1 :さらに疲れる
結果2 :体重が減る

⇒結果1の疲れるは、罰として作用する。
 結果2のポジティブなリインフォースと拮抗するため、
 行動が継続出来ない。
⇒行動を支援するリインフォース因子を用意する必要がある。

部下の育成についても、小さな目標を幾つか設定し、達成感を細かく味あわせる必要がある。

P135~P138に迷惑社員に対しての対処方法が記載されている。

迷惑な社員に対しては、無視するのでなく、その行動は問題であると言う。ポジティブな発言が出た場合はリインフォースする。

<具体例>
文句を言って来る。社員がいる。素直に反応して問題を解決すると、直ぐに別の問題を見つけ出して不満を口にする。まともに相手になった事で「不満を訴える」という行動がリインフォースされてしまった。
解決策は、不満を言おうと待ち伏せされた婉曲に回避する事。そして問題社員が仕事をしている時だけ席を訪れ、話を聞く。以前と同じ不満を口にしたら、怒らせないようにその場を離れる。

第5章 人が動く条件―PST分析
PST分析法:
望ましい行動をさせる結果、結果には本当に効果があるか、自発的に行動を繰り返させる効果的な結果を調査するための考え方。

以下の座標軸を柱にしている。

①タイプ
 結果が、積極的リインフォス(Pojitive)か
 消極的リインフォース(Negative)か
②タイミング
 結果が、即時(Sokuji)に生じるか後(Ato)で生じるか
③可能性
 結果が、確実(Tashika)か不確実(Fukakujitsu)か

上記から考えると、最も行動が継続し易いのは、PST(積極的リインフォース、即時、確実)であり、次がNST(消極的リンフォース、即時、確実)である。

結果が出るまでに時間が必要であったり、不確実性がある場合は、行動が継続し難い。

禁煙が困難なのは、煙草を吸わない事によるリターンが即時に発生しない事と、長生きする等の利点に不確実性があるためだと考える。

第6章 明日からパフォーマンスが上がる5つのステップ
結果を出すための5つのステップ。

①ピンポイント
望んでいる行動に直結する行動。戦略上の目標から、望ましい結果を考え、そうした結果を齎す行動を観察によって調べる。社員の行動を2日~3日ほど観察する?

②メジャーメント
行動の数を調べる。
 ・測定
   実際に行動が起きたか測定する。
 ・判断
   顧客満足度のように測定出来ない事を判断する。

順位付けはせず、競争心を植え付けないようにする。作業者達を効果的に管理するには、継続的なパフォーマンスの情報収集が必要である。罰則と結び付くと、測定が上手くいかない。リインフォースによって誤解を解く。

③フィードバック
パフォーマンスを調整するための情報を本人にフィードバックする。フィードバックの方法は、以下の3種類がある。
 ・言葉で伝える
 ・態度で示す
 ・グラフ化して随時提供する

④リインフォース
フィードバックだけでは、自発的意欲は維持出来ない。望ましい行動には、即時にリインフォースして行動を継続させる。重要な事は、本人が望む行動をする事である。効果的なリインフォースを与えているつもりでも、望ましい行動が増えない場合、リインフォース因子が間違っている可能性がある。

⑤評価
・連続リインフォース
  継続して褒め続ける。
・分化リインフォース
  たまに褒める。

行動が継続するようになった場合、上記の分化リインフォースに移行しても大丈夫。

上記の5ステップをダイエットで例えると以下のようになる。

・ピンポイント
  一日に3キロ走る。
・メジャーメント
  一日に3キロ走る行動を一週間継続し、体重が減るか計測する。
・メジャーメント
  測定結果をグラフにする。
・リインフォース
  一週間継続出来たら好きな物を買う。
・評価
  どれだけ体重が減ったか検証する。

**************

P223~P224に発達障害関連の記述。

米国のモーニングサイド・アカデミー。1980年代に設立された私立校。学習障害や注意欠陥障害の小中学生のみを受け入れる。行動科学マネジメントのメッソドを用いて、一学年のうちに最低でも二学年分の学力をつけさせるのがモットー。出来なかった場合は、授業料を全額返還する。

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SWIFTについて

SWIFT(国際銀行間通信協会):
金融機関間の国際通信網を運営する組織。世界200各国以上、8000以上の金融機関を結んで、国際的な支払いメッセージの伝送や、資金決済、証券決済ネットワークを行う。国際的な金融業務の標準化も行っており、国際標準の作成、登録、維持管理機関としての側面もある。

ベルギー法に基づいた協同組合であり、世界各国の金融機関が株主となって運営されている。各金融機関は、SWIFTに支払う利用料金に比例して株式を保有する。

以下は、「スイフトの日本語ホームページ」へのリンク。

http://www.swift.com/jp

以下は、WikipediaのSWIFTの記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%8A%80%E8%A1%8C%E9%96%93%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%8D%94%E4%BC%9A

【SWIFTの歴史】
1973年にベルギーに協同組合として設立される。設立理由は、1960年代における国際的な金融取引の拡大である。国際的な金融取引においては、中央で決済を行う機関が存在しないため、共通のネットワークによる標準化された金融業務の確立が必要とされていた。SWIFTのネットワークを通じて初めてのメッセージ処理がなされたのは、1977年であったとされる。稼働開始当初の参加メンバーは、22ヵ国、518行であった。

1970年代~1980年代:
当初は、単純な送金メッセージを処理していたが、取立て、荷為替信用状、証券関係等の様々なメッセージを処理するようになる。1980年には、アジアにおいて香港とシンガポールでの稼働を開始。日本では1981年に稼働を開始している。
1986年には、SWIFTネットワーク上の情報を金融機関に提供する付加価値サービスを開始。1987年から証券会社等もユーザーに加え、証券決済業務も行うようになる。

1990年代:
1992年に、大量情報を一括送信するIFTサービスを開始。1992年には投資顧問会社、1998年には決済インフラ向けの業務を行うようになり、業務範囲を拡大する。

2000年代:
2001年~2004年にかけてインターネット・プロトコルによるネットワークに移行する。ブンデスバンクやイングランド銀行のRTGS等の資金決済インフラや、ファンド管理会社、証券市場におけるデータ提供業者等も参加者となる。2001年からは事業法人がネットワークを利用出来るようになった。

【SWIFTの運営】
SWIFTの運営は、株主によって選出された25名の理事と、CEOによって行われる。組織運営や重要事項は理事会によって決定され、通常業務はCEOが担当する。
保有株式数が多い参加者が、理事の推薦権や年次総会での投票権に強い力を持つ仕組みになっている。

担当区域を米州地域、アジア太平洋地域、欧州・中東・アフリカ地域の3地域に分け、各地域毎に市場グループ、製品グループ、顧客サービス・グループ、ITオペレーション・グループの4つのグループが存在する。

【SWIFTのメッセージング・サービス】
銀行間のメッセージ通信を行う。

①FINサービス
MTと呼ばれるメッセージ標準を使用して、金融関連のメッセージを送受信する。メッセージの優先度付けや、メッセージ保存、一斉通知機能等のオプションがある。

②InterActサービス
ユーザーが送信した要求メッセージに、即座に応答メッセージを受け取る事が出来る。タイム・クリティカルな決済指図等に使用する。

③FileActサービス
容量の大きいファイルを転送する。大量の金融取引データや、容量の大きい報告書の送信等に使用する。

④Browseサービス
金融機関がSWIFTネットワークを利用して、顧客に情報を提供する。決済指図の処理状況や口座残高等をリアルタイムで確認可能。

【SWIFTソリューション】
SWIFTにおける従来のメッセージ通信サービス以外の業務を「SWIFTソリューション」と呼ぶ。

・ACCORDサービス
金融取引の照合を行う。一定期間の売買記録を総額で管理する事も可能。

・E&Iサービス
顧客からの問い合わせの自動化。国際送金の2%~5%には、該当口座無し、キャンセル、変更等の異例処理が発生する。異例処理への対応を自動化する事で事務手続きを簡略化する。

・キャッシュ・レポーティング
資金口座の残高や入出金に関する情報を入出金報告で提供する。

・TSUサービス
銀行間で貿易関連書類を照合する。業務範囲は銀行間に限定されており、銀行と企業間の情報は、各銀行の形式に従って行う。

・FIXサービス
証券取引に関する情報の交換。

・データ配信サービス
証券取引所が、価格、出来高、コーポレートアクション等の情報をSWIFTを通じて金融機関に配信する。

・コーポレートアクション・サービス
コーポレートアクション(株式分割、株式併合、M&A等の保有株式の権利・配当の変更に関する情報)について、市場インフラや機関投資家、口座管理者(カストディアン)等に通知する。

・デリバティブ・サービス
SWIFTネットワークを使用して、デリバティブ取引用メッセージを交換する。約定、価値評価、修正、報告、契約終了等の幅広い範囲をカバーしている。

・ファンド・サービス
投資新信託、ヘッジファンド等のファンド関係者間でのメッセージ交換。口座開設、口座維持、発注、確認、移管、明細通知、目論見書通知等。

・SWIFTNetメール
SWIFTを使用し、ユーザー間でEメールを送受信する仕組み。機密性の高い情報の送受信を行う。

・Watchサービス
各顧客が、自社におけるSWIFTの使用状況(トラフィック量、シェア、費用等)について分析を行う分析ツール。

【事業法人による使用】
SWIFTは、銀行向けのネットワークとして誕生したため、1998年まで事業法人によるアクセスは認められていなかった。現在では、金融機関が顧客企業との情報ネットワークを構築可能になっている。

2007年には、SCOREと呼ばれるアクセス手法が導入され、企業が複数の金融機関と簡単に接続可能になった。SCOREへの参加条件は、FATF(資金洗浄に関する金融活動作業部会)のメンバー国における証券取引所への上場企業となっている。

全ての企業がSWIFTへアクセス可能になるようにするべきかが検討課題になっている?

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仮想通貨存続のための金融サービス

以下は、一昨日書いた記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1396.html

ビットコインが継続困難である理由は、取引手数料が安いから?

ビットコインの取引認証は、不特定多数の参加者によって行われている。認証に協力した参加者への報酬は、以下の2つである。

①新規に創造されたビットコイン(一日に約3600BTC)
②ビットコインで行われた取引の手数料(一日に十数BTC?)

取引認証に参加するために、各参加者は高額な設備投資を行っている。新規に創造されるビットコインは、4年毎に半分になっていき、2141年には新しいビットコインは創造されなくなる。そのため、ビットコインの取引認証に参加しても儲からなくなる。儲からなくなった取引認証に参加する人間がいなくなると、ビットコイン自体が存続不可能になる?

こうした事態を防ぐには、取引手数料を増やせば良いのではないか?手数料自体を増やさなくとも、取引回数が300倍になれば、徴収される取引手数料の総額は300倍になる。そうなれば新規に創造されるビットコインが0になっても取引認証に参加するインセンティブが働くのではないか?

2014年1月時点でのビットコインの保有者は200万人以下?使用可能な店舗も少ないから、取引回数を大幅に増やす事が出来るかもしれない。

それは他の仮想通貨についても言える事で、ユーザーの取引回数を増やす事に成功した仮想通貨がメジャーになっていくのだと思う。投機対象から決済手段への転換が鍵だ。仮想通貨自体に投資する事や、採掘作業に参加する事よりも、取引回数や取引手数料を増やすような金融サービスを開発する方が利益を出せるかもしれない。

***********

以下は、国際金融の本に書いてあった金融取引。20年以上前の本だから、古くなっていると思う。

<信用状取引>
信用状は、輸入取引を行う際に、輸出者に代金支払いを約束するもの。通常は、銀行による発行が行われる。売買契約が結ばれた時点で、信用状発行銀行が支払いを約束する。銀行は、信用状の発行によって取引保証を行う。

<輸出関連融資>
・船積前金融
 輸出を実行するための生産や集荷に必要な資金を融資する。
・船積後金融
 輸出為替の買取等。

<輸出関連保証>
・入札保証
 入札=最も良い条件の業者と契約するために、
    複数の業者に条件提示を求める事。
 入札後に契約が未履行にならないよう、
 保険として銀行等が入札保証金を積み立てる。
・契約履行保証
 上記と同じ?契約者が契約を履行しなかった場合、保証金を
 支払う契約。
・前受金返還保証
 取引完了前に、契約が破棄された場合、前受金を返還する事を
 保証する。

***********

上記の国際取引については、取引を行う企業間の契約が履行される事を銀行が保証する。銀行は契約保証の代わりに手数料を徴収する。書類の解釈に当事者間の食い違いが無いように信用状統一規則によって、書類の形式は規定されている。

銀行は契約を保証する際に、企業の信用度を確認するため、企業から提出された書類を点検する。

・商業送り状(インボイス)
請求書、又は商品明細書。輸出者、輸入者の名称、物品明細、数量、重量、金額、ETCが記載されている。

・包装明細書
貨物の包装内容、重量、容積等の明細が記載されている。梱包を開かなくとも貨物の内容を知る事が出来る。

・船荷証券
有価証券の一種。船会社が発効し、船荷証券の所持者は、該当貨物の所有権を主張可能。
 ○船積式
   貨物を積んだ時点で発行する船荷証券
 ○受取式
   船会社が荷物を受け取った時点で発効する船荷証券
 ⇒受取式では、船積がされていない可能性があり、
  銀行が受理しない場合がある?

・航空貨物運送状
航空会社が荷送人から貨物を受け取った事を示す受取書。航空会社が依頼通りに貨物を仕向地まで運び、荷受人に渡す契約書でもある。

・保険証券
運送中に損害があった場合、保険会社が支払う金額を定めた約款。

・領事送り状
アフリカや中南米に輸出する場合に、該当国の規定によって要求される。

・原産地証明書
国際取引において、扱う商品が低率の関税を適用される場合や、輸出禁止商品でない事を証明する必要がある場合等に提出する。

・検査証明書
輸出検査法に基づき、検査証明書を添付する商品がある。

***********

信用状発行を依頼された銀行は、上記の書類と依頼人の信用状況に基づき、以下を確認する。

・信用状発行依頼人の信用
・輸出者の信用
・販売先の信用
・為替リスク
・商品リスク
・カントリー・リスク
・販売代金の回収条件
・荷物の保証条件
・融資の必要性

この辺りの記述から、銀行の各部門が協同で書類確認や依頼人、輸出者等の信用確認や事務手続きを行っているように読めた。契約の条件変更や取消が発生する場合もあり、個人が取引の全貌を把握する事は不可能。それだから、手続きや書類を規約によって定め、処理内容を仕組化する必要がある。

***********

僕には実務経験が無いので、深い事は書けないけれど、輸出や輸入に関わる手続きに仮想通貨を組み入れた場合、面白い金融商品が出来上がるのではないか?

責任者の存在しない集合知を利用した認証システムの応用可能性は広い。STAP細胞に関わる問題でも、単独の責任者による認証は機能し難い事が証明されたと思う。権威ある雑誌や実績のある研究者による査読よりも、インターネットを利用した不特定多数の人間による査読の方が信頼性が高い。誤った場合でも、権威者は責任を取れない。権威や伝統が塗り替えられる時代が到来したのかもしれない。

数年後には様々なアイデアが実現しているんだろうな。

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ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

読んだ本の感想。

野口悠紀雄著。発行―二00五年九月二0日。



1848年~1857年に米国で発生したゴールドラッシュの影響が、21世紀になっても新しい変革を生み出しているという話。

第Ⅰ部 地表に金がころがっていた
    ―19世紀のゴールドラッシュ

第1章 所有地に金が出たので無一文になった男
1 金が発見された
ジョン・サッター(1803年~1880年)が、保有していたカリフォルニアの農園で1847年に金が発見される。当初、何の問題も発生しなかったが、1849年以降、世界中から人々が殺到する事になる。1848年に1万4000人だったカリフォルニアの非インディアン人口は、1849年終わりには10万人になり、1852年には25万人になっている。

当時のカリフォルニアは、大陸横断鉄道やパナマ運河が無いため、交通アクセスの悪い僻地だった。

2 自由の天地で誰もが金を採れた
カリフォルニアのゴールドラッシュは、以下の2点から、英雄や物語を生んだ。

①自然条件
 カリフォルニアの金脈は、地表に露出しており、
 採掘に巨額の資本が必要無かった。
②政治的条件
 当時のカリフォルニアは、メキシコ領であり、
 政府が事実上存在しなかった。
 土地所有権が確立しておらず、採掘許可料も存在しなかった。

豪州のゴールドラッシュでは、1851年に金鉱が発見され、ニューサウスウェールズの人口は1850年の19万人弱から1860年には35万人に増加しており、1860年代のヴィクトリアは全世界の金の1/3を産出していた。しかし、豪州のゴールドラッシュは、米国のような英雄や物語を生んでいない。

3 金発見者の失敗を分析する
ジョン・サッターの失敗の原因を日常性への執着としている。危機に直面しても、行動しなかった。巨費を投じて作った農園に囚われ、農園維持を最優先課題にしてしまった。

ジョン・サッターは、農園の仕事を止め、別の行動を選択すべきだった。

4 金採掘者の悲哀
ゴールドラッシュによって、世界中からカリフォルニアに押し寄せた人々を「フォーティーナイナーズ」と呼ぶ。1848年当時の米国人の平均賃金は1日1ドルだったが、金鉱掘りでは1日2000ドル稼ぐ人も稀ではなかった。

しかし、生活必需品価格が暴騰した事により、大部分の人間は儲からなかった。

金の採掘は個人の力では出来なくなり、資本や集団の力に頼るようになる。1853年には、高圧の水で地面を抉る水力鉱法が導入され、環境破壊が進行する。

1850年代には、多くの金採掘者は被用者になっていた。

第2章 成功者は金を掘らなかった
1 最初の成功者のビジネスモデル
サンフランシスコの商人サム・ブラナンの成功。シャベルや斧、金桶を買い占めた後で、金発見の情報を触れ回る事で9週間で3万6000ドルを稼いだ。情報の使用方法や独占が彼の成功の秘訣である。

2 人々の求めたものを作った男
ブルージーンズを作ったリーバイ・ストラウスの話。

3 輸送と通信を提供した男たち
郵便や電信を提供するウェルズ・ファーゴ社を設立したヘンリー・ウェルズとウィリアム・ファーゴの話。1918年からウェルズ・ファーゴ社の銀行部門が独立運営されるようになり、現在でも金融業を営んでいる。

4 まだいるゴールドラッシュの成功者
食肉会社アーマー・アンド・カンパニーを設立したフィリップ・ダンフォース・アーマーの話と、駅馬車製作会社ステュードベイカー社を設立したジョン・スチュードベイカーの話。

第3章 皇帝と怪盗、そして見聞者
1 初代アメリカ皇帝になった男
ジョシュア・エイブラハム・ノートン(1819年~1880年)の話。事業に失敗して破産した後、1854年から米国皇帝を自称するようになる。彼の談話を新聞が掲載するようになり、彼の発行した帝国発行債券が流通した。彼の葬儀には、1万人~3万人が参列したという。社会秩序維持と無関係な人間が権威を保有する不思議。権威の基盤は、幻想なのではないか?

2 怪盗ブラック・バート
ウェルズ・ファーゴの駅馬車のみを狙う強盗ブラック・バートの話。

3 ゴールドラッシュを現地で見た人々
ジョン万次郎やハインリッヒ・シュリーマンもゴールドラッシュに参加していたという話。

4 社会が成功する条件は何か
カリフォルニアにおける成功者の出現頻度は、非常に高い。その原因は以下の通り?

①人口構造
 意欲の高い若者が集結する土地だった。
②無政府
 社会秩序が形成される前のフロンティアであり、
 制約が無かった。
③人的接触
 狭い地域で直接、間接の人的交流が発生した。
④成功例の展示
 成功者の豊かさが人々を奮い立たせた?

個人の成功法則は、多くの人間と異なる事、多くの人間が求める事、多くの人間より優位にある事を行う事であるが、社会の成功法則は、人々の熱狂や興奮が継続する事であると考える?

第Ⅱ部 鉄道王、大学を作る
大陸横断鉄道の建設に関与した資本家4人「ザ・ビッグ・フォー」の話。中でもリーランド・スタンフォードに焦点をあてている。

第1章 大陸横断鉄道の完成
1 ゴールデン・スパイクを打ち込んだ男
1869年5月10日に、リーランド・スタンフォードが大陸横断鉄道を完成させた話。それまで半年ほどだった米国東海岸から西海岸までの所要時間を6日間に短縮した。

2 マニフェスト・ディスティニと大陸横断鉄道
不可能と思われていた大陸横断鉄道の建設は、明白な天命を証明した?

第2章 近代的錬金術の秘密
1 途方もない大金持ちが生まれた
1869年頃の米国人の平均賃金を月収30ドルとする。現在の米国人の平均賃金を月収3000ドル~6000ドルとする。そのため、1869年の財産を現在の100倍~200倍の価値があると考えると、リーランド・スタンフォードの資産は5500億円~1兆円あった事になる?

2 独占や政府補助が富の源泉か?
ザ・ビッグ・フォーの富の源泉について。

・独占は富の源泉ではない
鉄道王達は、鉄道完成時には裕福になっていた。鉄道の運賃は駅馬車と比較して大幅に安く、事業独占は富の源泉ではない。

・政府補助は富の源泉ではない
政府が鉄道会社に行った総額6464万ドルの貸付は、1899年には利子込みで1億6775万ドルが回収されており、異常な資産蓄積の原因とは言い難い。

3 株式会社制度では大金持ちにはなれない
鉄道会社セントラル・パシフィック鉄道は1861年に設立された。この時、役員が提供可能な富の総額は約16万ドルであったという。鉄道建設に必要な事業費は7900万ドルであり、株式や政府債券、借入れによる資金調達が不可欠だった。

事業収益を多数の株主が分け合うのであれば、少数の人間が異常な資産家となる事はあり得ないはず。

4 富を生み出した巧妙な仕掛け
富を生み出した仕掛けは、資金調達の方法にあった?
鉄道建設には、多くの一般株主の出資が必要だったが、額面以下の株式発行を禁止する法律により、低価格の株式を発行出来ず、資金調達は困難だった。

そこで、ユニオン・パシフィック社の役員は、クレディモビリエ・オブ・アメリカ(CMA)という会社に、鉄道会社の株式を額面で買い取らせ、市場に額面以下で売出す事にした。そのままでは、CMAが赤字を抱えてしまうので、CMAが鉄道建設を一手に引き受ける事とする。

鉄道会社は、実際に必要とされる建設費以上の金額をCMAに支払うため、CMAには膨大な利益が発生する事になる。1マイル当たりの建設費用が3万ドルのところ、CMAに1マイルあたり6万ドルを支払ったとされる。ユニオン・パシフィック社が建設した鉄道は、1087マイルであり、3261万ドルの過剰収益があった事になる。

こうした方法でCMAの株主が膨大な利益を獲得したらしい。

第3章 カリフォルニアへの苦難の旅
ザ・ビッグ・フォー達のカリフォルニアへの旅について。

1 大陸を横断したチャールズ・クロッカー
チャールズ・クロッカーは1849年、27歳の時にゴールドラッシュに惹かれ陸路でカリフォルニアを目指した。

2 パナマ海峡を越えたコリス・ハンチントン
コリス・ハンチントンは1848年、27歳の時にパナマ地峡を超えてカリフォルニアに到達した。途中で医薬品の転売等で儲けたとされる。

3 ホーン岬を回ったマーク・ホプキンス
マーク・ホプキンス1849年、35歳の時に南米のホーン岬を経由してカリフォルニアに到達した。カリフォルニアではコリス・ハンチントンと会社を共同経営するようになる。

第4章 リーランド・スタンフォード
1 カリフォルニアに向かう
リーランド・スタンフォード(1824年~1893年)の話。1848年には弁護士試験に合格するなど、高い教育を受けていた。1852年に弁護士事務所が焼ける災難に遭い、カリフォルニアに向かう事になる。

一旦は、故郷のニューヨークに帰還するが、妻の勧めによって1855年には再び米国西部に住む事になる。

2 政界に進出する
1861年に、リーランド・スタンフォードはカリフォルニア州知事に当選する。

3 馬を改良し、映画を作る
リーランド・スタンフォードが1876年に大牧場「ストック・ファーム」を作り、馬の改良に励んだ話と、馬が走る様子を連続撮影した事が映画の誕生に影響したという話。

4 スタンフォード夫妻を襲った悲劇
1868年に、リーランド・スタンフォードの息子が誕生した話。1884年に腸チフスによって息子が死亡した事がスタンフォード大学設立の切っ掛けになったという。

5 「カリフォルニアの子が私たちの子だ」
1887年にスタンフォード大学の礎石が置かれた話?リーランド・スタンフォードの用意した資金は2000万ドル(ハーバード大学の基金総額の4倍)を超え、88000エーカーの土地を調達したらしい。

第5章 ピカピカ大学、牧場の真ん中に出現す
1 斬新なビジョンで作られた大学
1891年にスタンフォード大学が誕生した。最初から工学部があった事が後世のIT革命に影響したという。女性の入学可、授業料免除等、当時としては珍しい特色があった。

2 当たり前だが、金だけで大学はできない
当時は僻地であったカリフォルニアに設立されたスタンフォード大学が教授獲得に苦労した話?

3 あっぱれジェイン、逆境の大学を支える
リーランド・スタンフォードの死後、妻であったジェインが大学の維持に奮闘した話。1898年に遺産を自由に使用出来るようになるまでを持ち堪えた。

4 スタインベックが見たスタンフォード大学
スタインベックの小説『エデンの東』にスタンフォード大学が登場する話。あまり良いイメージで書かれていない。会社とは異なり、大学のイメージは固定的であり、新参の大学が伝統的な大学と競争するのは難しい。

第6章 百年の歳月がもたらしたもの
1 百年たって現れたタイムカプセル
2001年に、スタンフォード大学にてジェインが1898年に埋めたタイムカプセルが発見された話。

2 百年の歳月は何を消して何を残したか
現代では、リーランド・スタンフォードはビジネスの成功者としてでなく、スタンフォード大学の設立者として知られている。大学は100年以上に渡って組織記憶を維持出来る。富の蓄積者は、富の使用方法によって歴史に試される事になる。

3 挑戦者精神はいまも生きているか
スタンフォード大学は、100年の内に高所得のエリート階層の子弟が入学するようになり、秩序に反乱を起こす型の学生は入学しないようになっていると思われる。
大学組織においては規制や官僚主義が蔓延する事になる。しかし、現代でもスタンフォード大学に関連する人々が新しいビジネスモデルを創出している。

第Ⅲ部 ゴールドラッシュの再来
    ―シリコンバレーの起業家たち

第1章 大学院生が作った未来企業 グーグルとヤフー
1 グーグルのIPOで億万長者が続出
2004年にグーグルが株式公開し、億万長者が続出した話。

2 億万長者になった「ならずもの」
yahooの株式公開で億万長者になった人間の話。

3 検索エンジンはなぜ重要か
検索エンジンは、Webサイト数が爆発的に増殖する中、情報選択に必要不可欠であるという話。

4 検索を制するものはインターネットを制す
インターネットは、情報を能動的に選択する手段であり、索引や検索が重要になる。

5 インターネット広告を救った検索連動型広告
インターネットの広告効果低下に、検索連動型広告が歯止めをかけたという話。

第2章 超新星の爆発 ネットスケープ
1 インターネットの認識が遅れた日本
1993年~1995年頃に、インターネット閲覧用ソフトウェア(ブラウザ)が開発され、インターネットの利便性が向上したが、日本社会の一般認識は遅れていた。

2 ネットスケープの大成功
1994年に、インターネット閲覧用ソフトウェア(ブラウザ)のネットスケープ・ナビゲーターが公開された話。開発に関連したジム・クラークは、スタンフォード大学的な非官僚主義的な管理を実践しており、それが優秀な人材を有効活用する事に繋がった?

3 ブラウザ戦争
マイクロソフトがネットスケープを潰した話。

4 剣によって立つ者は剣によって滅ぶ
ネットスケープ社は、1997年に赤字転落し、1998年にはアメリカ・オンラインに売却された。ネットスケープは、大量の利用者を獲得したが、利用者を引き止める事が出来なかった。

第3章 インターネットの「配管屋」 シスコシステムズ
1 21世紀型の製造業
ルーターを製造するシスコシステムズ社の話。

2 シスコシステムズの誕生
スタンフォード大学の関係者によってシスコシステムズ社は1984年に設立された。レオナード・ボザック、サンドラ・ラーナー。

3 シスコ、巨大企業へと脱皮する
1987年にインターネットが一般に開放され、ルーターの需要は急増した。シスコシステムズに出資していたベンチャー・キャピタルのセコイア・キャピタルは、会社の経営者の才能が巨大企業に向いていないと考えた。
1988年に経営者ジョン・モーグリッジがシスコシステムズに送り込まれ、創業者の2人は1990年に会社を去る事になる。

会社の規模が変化した事で必要とされる才能も変化した。

4 知性をもつ交換機 ルーター
ルーターの仕組みや役割について。インターネットの使用に必要な機能を提供する。

5 シスコのビジネスモデル A&D
A&D(Acquisition&evelopment 買収・開発)。小さいが独創的な技術を持つ企業を買収し、必要な技術や人材を確保する方法。社内で技術開発するよりも、時間を短縮出来る場合に買収を行う。

第4章 反マイクロソフトの盟主 サン・マイクロシステムズ
1 サンもスタンフォードから生まれた
スタンフォード大学関係者の4人によって1981年にサン・マイクロシステムズが設立された話。

2 一世を風靡した「プッシュ」とキム・ポレーゼ
1996年~1997年に「プッシュ」と呼ばれる技術が注目された話。利用者が事前設定した情報カテゴリーに関するニュースを自動的に配信してくれる。宣伝の割には普及しなかった。インターネットの能動的な利用者には必要とされなかった?

第5章 新しいビジネスモデルの時代
1 シリコンバレーに大金持ちが生まれるメカニズム
ストック・オプション = 給与の一部を株式で代替する権利によって大金持ちが生まれる話。短期間で企業業績を向上させ、株価を上昇させる事が収入増に繋がる。

2 ソフトウエアの時代へ
ソフトウェア企業が高く評価される事を疑わしく思う背景には、以下の思想があるという説。

①見えない資産
 固定資産ではなく、目に見えないソフトウェアが
 評価される事に対する違和感。
②株式市場
 変動する株価に対する疑念。

3 新しい時代には新しいビジネスモデルが必要
人間は情報に対価を支払わない。広告収入等の新しいビジネスモデルが必要とされる。

第6章 シリコンバレーとスタンフォード大学の役割
1 ベンチャーキャピタルの役割
ベンチャーキャピタルの役割は、資金提供だけでなく、経営についてのアドバイス等も担う。ベンチャービジネスで株式公開にまで至るのは1000件中3件ほどとされ、大きなリスクに耐えなくてはならない。専門知識や税制の問題もあり、日本でベンチャーキャピタルが普及する事は難しい?

2 シリコンバレーという「場」の役割
シリコンバレーの組織は、自由、確信、挑戦、機会等の独特の空気を共有している。リスクも高いがリターンも大きく、米国人以外の挑戦者を惹き付ける。

3 スタンフォード大学の役割
1930年代にスタンフォード大学教授フレデリック・ターマン教授が果たした役割。スタンフォード大学の卒業生が大学周辺で起業する事を薦めた。1939年にはヒューレット・パッカード・カンパニーが誕生したとしている。

その後もスタンフォード大学は、産業の共同活動を積極的に進める事になる。

4 「自由の風が吹く」
スタンフォード大学の雰囲気は「反体制」ではなく「挑戦」であるという意見。権威に反発するのでなく、別の価値観を志向する。

第7章 日本経済の未来はどこに?
1 これからの産業構造はどうなるのか
量より速度、集権でなく分散が重要になるとしている?

2 組織から個人へ―アメリカの大転換
19世紀に発生したゴールドラッシュが、意欲と能力のある人々を米国西部に結集させ、集権化・大組織化とは異なる価値観を持つ社会を形成し、それが米国の転換を実現させたという意見。自由な活動の場さえ確保されれば、個人が未来を切り開く事が出来る。

3 日本はどうする
日本が旧来の製造業に依存しており、新しい産業を育成出来ない話。競争に対して否定的な評価があり、平等志向が強い。組織でなく個人、依存でなく自主独立、同一性でなく異質性、集団規律遵守でなく創造、そして挑戦が必要とされる?

ゴールドラッシュから続く自主独立の精神と、所属集団を重視する1940年体制の精神は対極的であるとしている。

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Bitcoinゴールドラッシュの勝者は誰か?

日経ビジネスで、ビットコインに関する面白い記事を見つけた。

『ビットコイン~仮想貨幣のリアル』の「Bitcoinゴールドラッシュの勝者は誰か? 取引手数料から考えるBitcoinの信用創造と崩壊シナリオ」から適当に書き写し。

【ビットコインの手数料について】
ビットコインの手数料は以下のようになっている。

①0.01BTC(2014年3月時点で約600円?)以下の少額取引
0.0001BTC(2014年3月時点で約6円?) の手数料が必要。5倍の手数料(0.0005BTC?)を支払って処理の優先順位を上げる事が出来る。 

②上記①以上の高額取引
以下の計算式で算出した取引データ量に応じた手数料が徴収される。

 取引データ量(バイト) = 148×入力数 + 34×出力数 + 10バイト

入力数 = 支払いに使用するビットコインの枚数
出力数 = 通常は2(送金先の数と釣銭)。
     一度に複数のアドレスに送金する場合、
     送金先の数+1(釣銭)となる

1000バイト~1万バイトまでの送金手数料は無料。それ以上の取引データ量では、1000バイト毎に0.0001BTCが必要になる(1000バイト未満の場合、送金手数料はどうなるんだろう?)。

同じ金額を送金する場合でも、ビットコインの枚数が多い場合、手数料が割増になる。2014年3月現在では、数百万円程度の送金であれば無料で送金出来る場合が多いらしい。

ビットコインは、数百万円の国際送金を安い価格と短い時間で実現出来る。クレジットカードでは難しい数百万円から数億円の決済も可能。ビットコインは国際決済のルールを変える可能性がある。

【ビットコインの取引処理】 
ビットコイン取引の処理は「採掘者」によって行われる。Bitcoinの実態はP2Pで共有された取引履歴の束である。10分おきにビットコインの取引履歴の束の正当性を確認する作業を「採掘」と呼ぶ。

採掘者は、取引履歴の束に対して約10分おきに正当性を保証する値を探している。見つけると25BTC(2014年3月現在の数字。4年おきに半減する)と処理したブロックチェーン上の取引手数料を獲得出来る。

採掘者の取引手数料収入は2013年9月に300BTC/日に達した事もあるが、2014年3月現在は十数BTC/日に落ち込んでいる。
十数BTC/日は、1日に生成されるビットコイン約3600BTC (25BTC×6 (1時間に発掘される回数) ×24時間) と比べて少ない。採掘者への報酬の大半はビットコインの信用創造によって賄われており、利用者の負担する取引手数料は採掘報酬の1%未満に過ぎない。取引手数料の存在意味は、無駄な取引を抑制する事にある。

採掘者の収入を取引数で割り戻すと、2013年10月まで1取引当たり約数ドルの採掘報酬があった。2013年末に瞬間的に1取引当たり90ドル近くに達し、2014年3月現在では40ドル弱の水準で推移している。

ビットコインは、利用者に対して無料~数十円の手数料で送金サービスを提供し、正当性を確認する採掘者に対して1取引当たり数千円の報酬を支払っている事になる。差し引きの赤字は2013年10月まで数十万USD/日で推移していたが、2013年12月には500万USD/日となっている。赤字を埋め合わせているのが3600BTC/日のベースマネー供給である。ビットコイン価格が高騰するほど、ネットワークの赤字幅は拡大する。

【貨幣発行益について】
現代の日本では硬貨の額面と製造原価の差額が政府の貨幣発行益となっている。銀行券(紙幣)は中央銀行の負債としてバランスシートに載るため、貨幣発行益は銀行券の対価として買い入れた国債等から得られる利息等に限定される。

ビットコインには発行主体がなく、払い戻しを約束していないため、発行されたビットコインは負債として計上されない。従って貨幣発行益は採掘者の懐に入り、決済費用を賄っている。運営主体を持たないビットコインの仕組みが、中央銀行であれば「負債」として発行者のバランスシートに計上すべき通貨発行益を簿外に出す「飛ばし」を可能にしている。

ビットコインは払い戻しを約束していないため、民法上の「負債」ではないという考え方もある。ビットコイン採掘の仕組みは、金の採掘に例えられるが、ビットコインの場合、採掘者達がビットコインの採掘を行わなくなり、取引が滞った途端、ビットコインは価値を失う。ビットコインには黄金のような実体が無いため、採掘による認証作業継続が価値の根源となる。

【ビットコインの受益者】
ビットコインの値上がり益を享受しているのは、古くからビットコインを保有していた人間達である。Voice of Russia(ロシア国営テレビ系列の海外向けニュースサイト)は2013年12月にビットコインの開発者であるナカモトサトシ氏の保有するビットコインの時価総額が1000億円を超えたと報じている。

掲示板Bitcoin Talkへの投稿によると2014年1月27日の段階で、1万BTC以上を保有する者は46人であり、それは全ビットコイン流通量の約3割になるらしい。

表に人数と保有額と合計保有量のが記載されていた。
人数(人)保有額(BTC)合計保有量(BTC)
4610k以上3.6M
8201k-10k2.4M
1万100-1k    2.8M
6.8万10-100     2.0M
25万1-10      0.8M
55万 0.1-10.2M
69万0.01-0.10.0M
43万0.001-0.01 0.0M

ビットコインの価格が値上がりする事でキャピタルゲインが発生する事は株式の上場に似ている。ビットコインには株式のような事業実態や議決権等の裏付けがなく、需給によってのみ価値が変動する。貨幣供給量はアルゴリズムで決定され、貨幣需要に応じて調整されないため、貨幣需要が増えている間は価格が上昇する。

現在、ビットコインの価値は不安定で受け取る相手が限られるため、価値指標性は無い。決済手段としての補助貨幣であり、額面を分割出来るので、貨幣発行量を固定してもデフレにならず、貨幣価値の騰落によって貨幣需要に応じた流通時価総額が形成される。

数百万円の国際決済を無料で行えるビットコインには、安定した貨幣需要があるので、MtGOXが破綻したにも関わらず、価値が崩壊しなかったと推定される。

【採掘事業の継続性】
ビットコインの未来を左右するのは採掘事業の継続性だ。採掘事業への参入者が増えてネットワーク上の計算能力総量が増えると採掘の難易度は上がる。

ビットコインの取引履歴に対する認証にはSHA-256と呼ばれる米国NISTで国際標準化されたハッシュ関数が使用される。採掘者の計算能力はSHA-256ハッシュ計算の実行回数で計測される。ビットコイン全体でみると2013年5月の段階で約100THash/秒(毎秒100兆回)だったが、2014年2月には約350倍の35PHash/秒(毎秒3.5京回)に達している。

採掘用ASICの技術革新により、設備投資を続けない採掘者は競争に負ける。競争によってビットコインネットワークの計算能力は10カ月で約350倍になり、1取引当たりの採掘報酬は一時90ドルまでなった。

新規に採掘されるビットコインの量は一日に3600BTCで固定であるため、競争によって全体の計算能力が増えると、単位計算量当たりで採掘出来るビットコインは減る。

過当競争で採掘事業者の採算が悪化しても計算能力の拡大が続く背景には、投機的な採掘者と、採掘機器を売る事で利益確定出来る採掘機器ベンダーとの共生関係があると考えられる。この共生関係はビットコインに投機資金が流れている間は機能する。

ビットコインの価格が安定して、採掘利益が予測可能となった場合、利益を獲得出来るのは、機器売却で利益確定出来る機器販売メーカーと、残存者利益を得る寡占採掘者に限られるのではないか?

【マイニングプールの寡占化】
ビットコイン採掘事業の寡占化も問題となっている。単独での採掘作業で利益獲得困難となったため、大勢が協力して採掘し、計算量に応じて配当を受け取るマイニングプールが発達した。規模の大きなマイニングプールほど、採掘確率が高まるので新たな採掘者が集まる。

2014年1月に最大手のマイニングプールGHash.ioのシェアが瞬間的に42%に達した。ビットコインネットワークにおいて、大手マイニングプールが結託した場合、ビットコインネットワーク全体が乗っ取られる危険がある。GHash.ioのシェアは2014年3月9日時点で26%まで減少しているが、上位3者で60%を占める寡占市場となっており、マイニングプールの結託によってビットコインネットワークが乗っ取られるリスクは残っている。

【リップルコインについて】
MtGOXを2011年にMark Karpeles氏に売却して、CTOとしてOpenCoinを創設したJed McCaleb氏は、ビットコインの永続性に疑問を持っているのではないか?現在Ripple Labsと改称したOpenCoin社にはGoogle Venturesなどが出資しており、OpenCoin社の発行するRippleはビットコインに次ぐ1/5近くの流通総額となっている。Rippleの設計からは、簿外での信用創造やチキンレースによる計算量の増大といったビットコインの課題を認識し改善した痕が窺える。

【仮想通貨の将来】
日本銀行は発行する銀行券の見合いで国債を保有しており、国債は財政支出に回されて、行政サービスや社会資本整備を通じて国民全体が恩恵を受け得る。
ビットコインの通貨発行益は、発行額と採掘費用の差が採掘者の利益となる点で、中世の封建領主の貨幣発行益に近い。

ビットコインの低い取引手数料は、最終的にはビットコインの価値消失によって購われることになる。採掘者の多くは、電気代などの経費で赤字となり、採掘から撤退する。個人による採掘は、ビットコイン採掘ASICを転用出来ない別の暗号貨幣に移りつつある。

1848年から1855年にかけてのカリフォルニア・ゴールドラッシュでも、当初は法的規制が無く、鉱夫が殺到した。最初は個人でも採掘出来たが、採掘技術が高度化すると会社組織による探鉱の比率が増した。ほとんどの鉱夫は儲からなかったが、多くの人々がカリフォルニアに集まった事で、送金サービスを提供するウェルズ・ファーゴや、ジーンズのリーバイス等の企業が生まれた。ビットコインの推移もゴールドラッシュの歴史と同じに見える。

国際基督教大学客員教授の岩井克人教授は日本経済新聞のインタビューで「インターネットが発達し、国から自由なビットコインが普及し、危機に陥った時、ケインズのアイデアが復活する。この時、インターネットとグローバル資本主義を救う、第2のケインズが生まれる」と予言している。

ビットコインは、ネット上での国境を越えた資金移動の敷居を下げて、国家から独立した貨幣システムの創造を通じて世界を変えつつあるが、その先を見据えた模索はもう始まっているのかも知れない。

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太陽の時代から月の時代へ

全てを明らかにしようとする太陽の時代から、全てが曖昧になる月の時代への変化。

僕が中学生だった1990年代前半に、歴史IF小説が流行した事があったと思う。歴史上の特定地点で発生した些細な変化が、後の事象にどのような影響を与えるかがポイントであったと思う。

死ぬはずの人物が生き延びた場合、現代の兵器が過去の時代で使用出来る場合、技術者がタイムスリップした場合、実用化されなかった兵器が実用化された場合、etc。

祖母がそうした小説が好きだったため、中学生だった僕は、そうした小説を時々読んでいた。

2010年代前半の現在では、そうした小説は流行しないと思ってしまう。その理由は、歴史的な事実を確定する事が困難になったからだ。何かを変化させようにも、変化させるべき確かな歴史的事実を確定する事が出来ない。過去の事象を現実に発生した事と確信する事が難しい。インターネット等の双方向の情報媒体が普及した結果、あらゆる事象が疑われるようになっていると思う。

学生だった時は、善悪、倫理観に基づいて歴史を評価する試みを虚しい取り組みであると思っていた。そうした紛い物で現実を解釈する事が出来るはずが無い。各種の文献や数値、遺跡等によって過去の事績を再構成し、現代と照らし合わせる事に意味があるのだと考えていた。

今では、文献や数値等の情報の方が心許無くなっている。インターネット等の双方向性メディアが発達した結果、特定の情報で万人を納得させる事が不可能になった。双方向性のメディアでは、全ての人間が情報発信者となり得るから、あらゆる解釈は相対化され、何が事実であるか確定する事が困難だ。

そうした中で確信出来るものは、自らが感じる善悪や倫理観等の感情であると思う。

以下は、『NASAのチームビルディング』の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1306.html

人間の意思決定には、論理(多くの人間が共有可能な法則、基準、規則、etcに基づく)と感情(自分が気持良いか、気持ち悪いかに基づく)の2パターンがあると書いてあった。

さらに、人間の情報収集には、知覚(実際に体験した事)、直観(想像した事)の2パターンがあると書いてあった。

企業等のピラミッド型組織では、論理によって意思決定し、知覚による情報収集を行う統率型の人間が適応すると書いている?

情報が双方向に飛び交い、客観的な基準 = 論理が成り立たない環境においては、感情によって意思決定し、直観による情報収集を行う人間の力が増すのかもしれない。

現実を分析するのでなく、自らの妄想を発信し、周囲に影響を与える力。何が真実であるかは意味を成さない。何が心地良く、何が人間を動かすかが問われる時代になるのかもしれない。

**************

『フォークの歯はなぜ四本になったか』(ヘンリー・ペトロスキー著)の解説に以下のような記述があった。

<発明やデザインの発明>
発明やデザインという活動は、人類の歴史に最初から存在したのでなく、ある時期に発明されたのではないか?

それは、各国でルネサンスの思想や文化が盛んになった時期ではないか?欧州各国でフォークが登場した時期を考えると、14世紀の伊国、16世紀の仏国、17世紀の英国と、ルネサンスが盛んになった年代と一致している。

16世紀後半から17世紀前半の英国では、シェークスピアに代表される大衆演劇を中心とするルネサンス文化があった。

当時の英国の演劇には、以下の2種類があった。

①大衆演劇
一般の民衆を対象に、公衆劇場で行う。役者の台詞 = 詩を重視する耳の演劇。

⇒役者の技術を重視
⇒世界を生物とする物活論的な見方

②仮面劇
身分の高い人々を対象に、宮廷で行う。機械仕掛けの舞台装置や遠近画法を用いた舞台背景を主役とする目の演劇。

⇒機械が生み出す視覚的演出を重視
⇒世界を機械とする見方

仮面劇の世界では、相対的に役者や劇作家の重要性が低下し、舞台装置や背景を含めて劇全体をデザインする演出家の重要性が増す。

「構想」という考え方は、こうした仮面劇におけるデザインの重要性から生まれたのではないか?

ルネサンス以前の欧州の物作りは、模倣 = 外界に存在する物を写す技術が主であった?ルネサンス以後、外界は模倣の対象から、内面世界において想起された事を反映する場へと変わった。

ルネサンス以後の西洋的な思考では、個人の技術に頼らずに結果が出せるよう、道具に工夫を凝らしたり、人間に頼らないようなシステムを構築する傾向があると考える。対して、東洋的思考では、人間の巧みさで単純な道具を多目的に使用し、人力を投入して良い結果を獲得しようとする。

西洋的な思考が完成された場合、そこに人間は必要無い。東洋的な思考が完成された場合、超人が誕生すると考える。

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西洋的な太陽の時代から、東洋的な月の時代への変化は発生するか?

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落ち込んでいる

現在、落ち込んでいる。

理由は大損をしたから。現在の財産総額は、数年前の水準に戻っている。会社員に戻るから、会社員だった時の水準に戻ったのだと思う。

負け惜しみとして考えると、損をして良かったのかもしれない。日々、自分の財産総額が変動する事を考えていては会社員としての日常生活を送る事は出来ない。

仕事や周囲との人間関係を考えるのだから、それ以外の事を考える事は間違っていると思う。

自分の身の丈を勘案すると、現在の状態が精神にとって良いのかもしれない。

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心配をしたり、不安になったりしたくない。自分には目的意識が無いから、何の努力もしたくない。流されるように生きて、眠るように死んでしまいたい。この瞬間に消えてなくなってしまうのも良いかもしれない。

何も考えずに生きていくには、何かに帰属していくのが良い。だから会社員になる。

その一方で、もっと増やしたいと思う。

調べて、考えて、練り上げて、増やす。もっと増やす。方法はある。出来る事は沢山ある。本当は出来ないはずなのに、出来るはずであると思えてしまう。

今は、そうした心の平衡が取れていないのだと感じる。

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マイナスの人間に人権はあるのか?

仮想通貨に関する疑問として、「管理者が存在しない」という批判がある。

円やドル等の通貨は、政府が命懸けで価値を維持している。そのような責任者が存在しない通貨は長続きしないとう理屈であるらしい。

その場合、自らの価値が重要なテーマになると思う。

政府に命懸けの貢献をしている自分は、政府に対して何を差し出すのか?権利は義務と等価であると考える。

納税額、社会システムの維持、教育、実績、将来性、etcを考えて、自らは本当に保護に値する人間であるのか?

保護に値するとして、どれほどの権利を主張する事が出来るのか?

主張したとして、政府が実行出来る権限の範囲はどこまでなのか?

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僕の場合で考えると、存在がマイナスであると考える。

僕が存在する事によるメリットは以下のようなものか?

①障害者雇用の対象とすれば、法定雇用率を維持するために
 活用出来る
②納税額が多い。通常の社会人の3倍は支払っていると思う

マイナスな人間に人権を付与する事に反対する人間は多いと思う。特に会社という範囲で考えると、死んで欲しいと望まれている人間は必ず存在するし、必要の無い人間は数多い。

そうした人間に、どこまでの権利を与えるかは難しい問題だと思う。

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さらに考えると、政府とは実際には存在しないのかもしれない。テレビや新聞で実際に存在するように見せかけているが、既に形骸化しており、政治や経済に実体的な力を発揮する存在はいないのかもしれない。

技術が多くの範囲を接続可能になった場合、一つのルールで全体を管理する形式は現実的はなくなる。少数のグループに社会は分割されるのかもしれない。

そうなると、グループに所属するためには自らの差し出す対価を明示しなくてはならなくなる。民族に帰属する場合、努力や能力を必要としない。それだからこそ、大きな集団を構成する事が出来る。

何らかの能力や価値を認められなければ集団に帰属出来ない社会は息苦しい世の中かもしれない。自分に自信を持つ事が出来る人間の数は多くないと思う。

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制約されていると自由だと思う

STAP細胞に関する捏造のニュースを読んでいると胃が痛くなってしまう。

論文の中に、写真や文章の使い回しがあるのだそうだ。

僕はコピペや引用が大好きなので、メールや文章を書く時は、テンプレートや他の人間が書いた文章を丸写しする事が多い。大学の卒業論文は自分で書いたけれど、低レベルだったと思う。

自分の発言や行動、書いた文章について追求される事を考えると気分が沈んでしまう。

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会社員であり、社会に帰属している事の利点は、制約されている事であると思う。

自分が何者であるか悩まなくて良い。何時に起床するか考えなくて良い。何処に行くべきか検討する必要が無い。目的や義務を他人が考えてくれる。

不自由である事に気付かなければ、制約があるほど自由でいられる。

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それだから、インターネットの発達は世界中に不自由を撒き散らしていると言える。会社に帰属しながら事業を興す事が出来る。リスクは少ない。人材や資金を集める基盤は用意されているし、宣伝する事も容易い。

資産運用についても、低リスク、低費用で世界中の株式や債券、通貨に投資する事が可能だし、自分自身で通貨を作り出す事だって出来る。

情報は無料で入手出来るから、時間の許す限り、情報収集して、あらゆる可能性を検討する事が出来る。その気になれば睡眠時間や食事時間、外出する時間を削れば良い。

それは非常に不自由な状態だと思う。自由である僕は、食事も睡眠も外出も満足に出来ない。

簡単に出来る事は簡単ではないのだと思う。様々な選択肢があると認知リソースを使い果たしてしまい、何も選択出来なくなってしまう。

事業のアイデアを思いつくだけなら、誰にでも出来る。資産運用も簡単だ。

簡単な選択肢が何千何万と存在するが、上手くいく選択肢は少ない。若しかしたら上手くいく選択肢は存在しないかもしれない。選択肢を全て詳細に検討する事は不可能だと思う。

仮に上手くいっても、さらに上手くいく可能性がある選択肢があったかもしれない。後悔という事象だ。最高の選択肢以外は物足りなく感じる。自分よりも成功する人間を知ると、身を切られるような感覚がある。

選択して行動する事には苦痛が伴うと思う。だからと言って、何もしないという選択をすると、何もしない事を選択した事になり、結局は悩む事から逃げられない。

自由である事は非常に不自由だ。

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STAP細胞のニュースを読んでいると、信頼というのも人間を不自由にするだと思う。信頼されているからこそ不自由であり、不自由であるからこそ自由になれる。

僕は他人から信頼されないから自由だし、そうやって不自由になっていくのだと思う。

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今日は、6時に起きて、身体を洗って、朝食を食べた。朝食は買っておいた豆乳とコーンフレークだ。用意しておいた服に着替えて、何時もの道を歩いて定められた場所に向かう。これらは、全て決定された事項であって判断が介在する余地が無い。

何も考えない一日がある事は本当に幸福であると感じる。

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「超」整理法

読んだ本の感想。

野口悠紀雄著。1993年11月25日初版。

分類しなくても、書類を整理整頓する方法。押し出し式整理法。



以下は、「魔法のかんたん整理術」の記事へのリンク。関連すると思う。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1381.html

以下は、実施手順。

①整理用空間の準備
本棚や引出しにスペースを確保する。そして中古の封筒(角型2号、332×240ミリ)を大量に用意する。

②一纏まり毎に資料を封筒に入れる
整理する書類を纏まり毎に封筒に入れる。封筒裏面の右肩に日付と内容を書く。

③並べる
封筒を縦にして、本棚や引出しの左から順番に並べていく

④その後のメンテナンス
新たに到着した資料や書類を、同じように封筒に入れて、本棚や引出しの左端に入れていく。こうすれば使用しない封筒は自然に右側に押し出されていく。

**************

必要としている書類は、押し出しファイルの中に入っている。使用頻度の高い書類は左側に集まるから探し易い。普段は使用しないが重要な資料には、色分け等の識別マークを用いて判別できるようにしておく。

押し出し式整理法では、不要な書類が右側に集まるため、廃棄の判断が楽に出来る。

即時に処理しなくてはならない書類については、赤い色の封筒に収納する等して識別可能にする。未処理書類は机上が散らかる原因であり、頻繁に確認出来るようにする。

<どのように導入するか?>
納得出来ない場合は、以下のようにしてみるらしい。

①ワーキング・ファイルの収納
既に分類されている書類には、手をつけない。新しい資料や分類されていない資料で試してみる。

②神様ファイルの祭り上げ
重要と思う書類については、内容分類して保管する。

<押し出し式が適切でない対象>
押し出し式は時間軸による検索である。本人以外からすると、様々封筒が脈絡もなく並んでいるだけであり、強要資料の整理には不向きである。
また、定型的な業務については内容分類を行った方が良い。従業員ファイルや顧客管理ファイル等は、五十音順に整理した方が有用。

**************

社会人一年目に先輩から推奨された方法。その先輩自身も整理整頓が出来ないと言われていた。何故だ?

以下のような手帳もあるらしい。

1・ジャバラ式になっており8週間分の予定を一覧出来る
2.To-DO欄に要処理案件を記入
3.時刻目盛りの無い柔軟なスケジュール表



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様々な仮想通貨

週刊SPA! 2014年3月11月号で暗号通貨採掘の特集をやっていた。

様々な仮想通貨があるようだ。今や、仮想通貨の種類は1000を超えているだろうし、しばらくは種類が増え続けるのだろう。

以下は、前に書いた仮想通貨の時価総額に関して書いている記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1316.html

①ライトコイン
2011年10月に開始された仮想通貨で、ビットコインと似ている。相違点は、ビットコインが取引認証に10分程度必要なのに、ライトコインは2分半程度で済む事と、最大発行量が8400万枚(ビットコインの4倍)である事?

②ダッジコイン(Dogecoin)
2013年2月にビットコインのパロディ版として公開される。発行量が少ないらしい。

③ネームコイン
2011年4月に開始された。通貨ではない?個人情報保護に利点?クラウドで採掘作業可能なので採掘に電気代が必要無いらしい。

④バートコイン
大規模な採掘プールや専用ハードディスクが必要無く、個人でも採掘し易いと書いてあった。この通貨に関する情報が見つからないから、よっぽどマイナーな通貨なのだと思う。

***************

面白いと思ったのは、以下の2つの仮想通貨。

⑤プロトシェア
以下は、プロトシェアの主催団体のWebサイト?

http://protoshares.net/index.html

思想が面白い。

認証システムに、「Proof-of-work」ではなく、「Proof-of-stake」というシステムを採用している?ピアコインという仮想通貨でも採用しているシステムだが、ピアコインは「Proof-of-stake」を有効活用出来ていない?

「Proof-of-work」では、通貨量が多くなると認証作業に必要なエネルギーが膨大になり、採掘時の報酬と費用の釣り合いが取れなくなる。そのため、株式的な価値を持つプロトシェアを作り出し、多くのプロトシェアを持つユーザーが多くの権限を持ち、少ない労力での認証作業を可能にしている?

英語が難しいので、理屈が全然解らない。しかし、面白い。

⑥イーサリアム
ブロックチェーンを利用して、契約認証や所有権の移転証明を行うと書いてあった。ビットコインで使用している仮想通貨の二重使用禁止の仕組みを利用してデジタルコンテンツの多重使用を防ぐ事が出来る?

以下は、イーサリアムの主催団体のWebサイト?

http://www.ethereum.org/

以下は、大石哲之さんの書いた記事。

http://agora-web.jp/archives/1582945.html

<ブロックチェーンについて>
中央管理組織無しで仮想通貨を管理する仕組み。

ビットコインの例で考えると以下のようになる。かなり適当な理解。

「ビットコインの全取引記録」 = 「Blockchain(ブロックチェーン)」とされる。ビットコインは採掘によって誕生すると同時に、ブロックチェーンに登録され、所有者が変更される度に変更履歴がブロックチェーンに記録される仕組みになっている。

記録作業を行っているのは、ビットコインを扱うために必要なソフトウェア「Bitcoin-Qt(ビットコインクライアント)」をインストールしている全端末で、各端末が相互通信する事で分散管理を実現している。

ブロックチェーンに記録可能なのは、各参加者のビットコインアドレスと、ビットコインアドレス毎のビットコイン保有量である。

ビットコインで取引を行う場合、送信者がビットコインアドレスから秘密鍵(パスワード?)を打ち込む事で、ブロックチェーンへの取引記録更新を行う。ビットコインについて、ハッキングや取引所倒産のリスクを避けるために、口座をネットワークから遮断し、秘密鍵をネットワーク上から隔離する手法がある。

秘密鍵の情報が外部に流出しなければ、ビットコインが盗まれる事は無い。取引所口座にビットコインを預けた場合、利便性と引き換えに、秘密鍵の情報を第三者に委ねるリスクを背負う事になる。

***************

仮想通貨には、既に投機以外の大きな価値があるのかもしれない。

アイスランド発の仮想通貨「alt.coin」(オーロラコイン)の時価総額が2014年3月6日時点で3億8100万ドルになり、ビットコインに次ぐ規模になったらしい。2014年2月27日と比較して12倍になったらしい。

オーロラコインの目的は、政府による資本規制に対応するためにであるとしている?2008年の金融危機以来、アイスランドでは、自国通貨クローネから他国の通貨への資本移動が制限されており、オーロラコインを使用する事で自由な取引が可能になる?

仮に日本において、財政赤字問題が深刻化した結果、以下のような事態が発生するという意見が、インターネットの掲示板上にあった。

①国債金利が固定になる(国債金利の上昇抑制)
②預金金利が固定になる(国の債務が徐々に減少する)
③海外への資本移動の原則禁止

⇒国際的に流通する仮想通貨が現実化した場合、
 上記のような方策を国家が選択する事は不可能に
 なるかもしれない。

インターネット上の掲示板を読んでいて不思議なのは、財政赤字が悪化した場合に、上記①~③のような選択を国家が行うと予想しながらも、責任主体が存在する現行通貨の方が信頼出来るとしている人間がいる事だ。

仮想通貨投資よりも株式投資の方が、会社の経営者という責任主体が存在するだけ良いという意見も意味不明だ。株式投資の責任主体は、株式を購入する当人であり、会社の経営者ではない。

通貨にしても、保有責任は国家にあるのでなく個人にあるのだと思う。自己責任論は下らない。

とはいえ、僕個人は少額しか仮想通貨を持っておらず、しばらくは購入する事もないと思う。購入の手間が面倒臭い。

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大食い選手のように食べた一日

今日一日は、大食い選手のように大量に食べた一日だった。

食べていないと間が持たない。

果物とケーキと唐揚げ、etc。

何を話して良いか分からないから、喋らなくて良い事を沢山喋った気がする。

食べ過ぎて苦しい。そう言っているけど、明日になったら空腹になるのだろう。

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中国の理財商品について

エコノミスト2014.3.11から。

銀行融資が規制?されている中国では、理財商品やインターネット金融等の金融商品が、資金調達手段として重要な機能を担っている?

調達された資金は、銀行融資を受けられない中小企業や、地方のインフラ整備に使用される。中国の地方政府は、予算法上の規制で、財政赤字、地方債発行、直接の銀行借入が原則的に禁止されている。

中国の地方債務約17.9兆元の内、約1.9兆元が信託融資で賄われているらしい。理財商品の販売手数料で中国4大銀行の収益の20%~30%になり、理財商品は重要な資金運用手段となっている。

以下の2種類に分類可能?

①理財商品(銀行が販売している)
2012年末時点では、約7兆元の残高があったが、2013年9月末の残高は約10兆元になっている。
 期間:主に1年未満で償還
 利率:5%
 5万元程度から販売されている。
②信託商品(信託会社が販売している)
2012年末時点では、約7.5兆元の残高があったが、2013年9月末の残高は約10兆元になっている。
 期間:主に2年以内で償還
 利率:10%
 100万元程度から販売されている。

<問題点は何か>
大量の資金が理財商品として運用されており、債務不履行に伴う混乱が心配されている。

2014年1月末には、中国工商銀行が販売した30億元の理財商品の利払いが出来ず、政府と思われる匿名投資家が元本保証している。

2014年中に償還期限が到来する理財商品の総額は、4兆元?(5.3兆元という記載もあった)であり、その内5000億元程度が債務不履行になると思われ、混乱が予想される。

<どのような影響があるのか?>
理財商品を販売している中国4大銀行の純資産と貸し倒れ引当金の総計は4兆2000億元程度であり、対応可能という意見もある。

デフォルト等の混乱が発生した場合、中国の3.8兆ドルの外貨準備を損失の穴埋めに使用する可能性があり、海外への波及も心配される。2009年以降、海外からの中国への与信は6倍以上になっている。

中国は、資本輸出国であるため、金融機関が損失の穴埋めのために海外資産を売却し、ドル資産等の急落が発生する可能性がある。

<問題の背景にあるもの>
中国の潜在成長率の低下。

中国における労働力人口の減少が始まった結果、労働者の賃金上昇による経済成長が困難になった可能性がある。中国政府は、社会安定のために年率7%の経済成長率を維持しようとしており、金融緩和や財政政策等の借金に頼った経済政策が行われている?

理財商品のような金融商品が流行する原因の一つは、社会保障制度が整備されていない段階で産児制限が行われている事にある。将来に備え、人々は貯蓄に励み、過剰な貯蓄を解消するために、過剰な投資が行われる事になる。

潜在的には、産児制限による人口構成の歪みは、理財商品以上に大きな問題となる。

1979年以降に、中国で誕生した男女の人口比は、20歳~24歳で110対対100、10歳~14歳で119対100である。将来的に男女人口比の歪みは大きな問題になるかもしれない。

生産年齢人口に産児制限の影響が出る2030年頃に、何らかの問題が発生する?

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ドットコム仕事術

読んだ本の感想。

大前研一著。2003年8月10日 初版第1刷発行。



内容が古くなってしまっている個所が結構あると思った。

以下の話が面白かった。

<会議について>
無駄な会議を減らす2つの方法。

①議論でなく判断によって意思決定すべき議案であるか?
 意見交換では検証不可能な議案は、勘や経験で判断すべき。
②会議のリストラ
 社内で実施される会議の重要度を検証する。

会議においては、説明時間を短縮し、議論の時間を増やすべきであるが、以下の理由から資料の事前配布は上手くいかない。

①資料を事前作成、印刷、配布する時間的余裕が無い
②資料に問題があった場合、主催者の思惑通りの会議が出来ない
③会議に参加しない社員にまで資料が流出し、
 議案が潰されかねない

著者は、解決策としてインターネット会議を提唱する。一堂に会して議論する前に、電子メールで補足資料で送付し電子メールにて基本的な議論をする。

補足資料には以下の「6W2H」が明記されるようにする。

What―目的は何か
Why―どのような理由か
Who―誰が実行し、誰が利益を得るのか
When―スケジュール
Where―プランの対象範囲
Which―目的達成のための方法は1つしかないのか?
    提唱される方法がベストである理由は何か?
How to do―プラン実行の具体的方法
How much―必要な予算

さらに、次の2点も明らかにしておく。

①利点と不利点に関する予測
②基準―予想外の事態に際して、どの段階で見直すか?
    進捗状況を報告するタイミング

インターネット会議では、意見表明は24時間以内である事と、情報を参加者全員で共有する事が重要である。

<捕鯨について>
国際捕鯨委員会(IWC)において、国際的な捕鯨に関する取り決めが行われている。1980年代半ば以降、商業捕鯨が全面的に禁止されるようになり、「環境保護」の観点から捕鯨禁止を訴える欧米と、「伝統」の観点から対抗する日本との間で意見が衝突している。

この問題は、経済の観点から捉え直す事が出来る。

毎年、12月~4月のハワイでは、鯨の泳ぎを見て楽しむホエール・ウォッチングが人気であり、世界規模で数千億円単位の市場があるという。

対して、日本の鯨肉の市場は約100億円。

捕鯨問題を異なる産業の対立という観点から考える事も出来る。

<トラックメーカーの営業>
著者が、トラックメーカーのコンサルティングを行った時の話し。

成績の悪い営業マンほど、売れない理由の説明が上手い。逆に、成績の良い営業マンは商品の欠点に鈍感だった。それだから、熱心に営業する事が出来る。

著者は、情報を机上で分析し、以下の戦略を立てる。

①訪問時間帯
時間、訪問回数、成約率を分析し、夜8時以降の時間帯に営業した場合、高い成約率を示す事を見つけた。決定権を持つ夫が在宅の時間帯を狙って営業する。

②時期
車検の時期と成約率の相関関係を分析し、車検前の成約率が高い事を見つけた。契約が成立する機会を狙う。

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ジェノサイド

読んだ本の感想。

高野和明著。平成二十三年三月三十日 初版発行。



神殺し、親殺し、子殺しの物語なのだと思う。真正と見るか、風刺と見るかで受け取り方は違う。面白くはなかったけど、ある種の思考パターンを考える上では参考になると思った。

以下は、ネタバレ含む。

【用語】
GIFT:創薬ソフトウェア
ハイズマン・レポート:人類絶滅の要因に関する調査報告書。
           新人類による人類絶滅の可能性
新人類:四次元理解、複雑な全体を一瞬で把握する、
    旧人類の悟性には不可能な精神的特質

【登場人物】
古賀研人:主人公
古賀誠治:研人の父親。大学教授
菅井:新聞記者、スパイ
ジョナサン・ホーク・イエーガー:傭兵
ジャスティン:イエーガーの息子。肺胞上皮細胞硬化症
ミキヒコ・カシワバラ:傭兵
スコット・マイヤーズ:傭兵
ウォーレン・ギャレット:傭兵。元CIA
ナイジェル・ピアーズ:人類学教授
グレゴリー・S・バーンズ:米国大統領
メルヴィン・ガードナー博士:大統領補佐官
アーサー・ルーベンス:米国分析官
坂井友理:医学博士
李正勲:韓国人留学生
アキリ:新人類
エマ:新人類

【適当なストーリー】
<父親殺しの話>
日本の大学院生 古賀研人が、父親の遺品である創薬ソフトGIFTを用いて肺胞上皮細胞硬化症の治療薬を作る話。途中で警察から追われる事になり、アフリカの戦闘の補助等しながら、最終的には治療薬が出来上がる。

⇒主人公は、自分の父親が弱い事に劣等感を持っている。創薬に協力する韓国人留学生は理想的な父親の象徴なのだろう。不満のある父親を取り替える。

<子殺しの話>
傭兵であるジョナサン・ホーク・イエーガーが、アフリカで新人類暗殺計画に携わる話。息子の病気の治療薬と引き換えに、イエーガーは裏切る事になる。米軍や現地兵の追跡を振り切り、新人類を日本に連れて行く。

⇒イエーガーは、病気の息子の事で悩んでいる。反抗的なミキヒコ・カシワバラは、息子の問題の象徴と言える。途中でカシワバラを殺し、健康になった息子を手に入れる。

************

amazonの書評欄にも書かれている事だけれど、話の特徴は単純化された世界観であると思う。以下のP408、P433~P434の記述から、差別的思想が根底にあるのだと感じる。それを真正であると思うか、風刺であると思うかによって感想は異なる。

P408:
人間は、自分も異人種も同じ生物種であると認識する事ができない。肌の色や国籍、宗教、場合によっては地域社会や家族といった狭い分類の中に身を置いて、それこそが自分であると認識する。

⇒自分と自分の帰属する共同体を同一視する。

P433~P434:
己の暴力衝動を政治思想に仮託する似非右翼には、共通の心性がある。自尊心の歪んだ発露である。彼らは生育歴などの問題から自己を直接肯定できないため、自分の所属する集団を全肯定した上で、その集団の成員である自分は素晴らしいという論法を取る。しかし実際は、彼らの関心が自分自身にしか向けられていないのは明白で、その証拠に似非右翼の攻撃の矛先は主義主張に異を唱える同胞たち、全肯定してみせたはずの集団のメンバーにも向けられる。

⇒これは主人公側の心理特性であると思う。

P436:
全知全能の存在を夢想し、異教徒を敵だと見做すのは、ホモ・サピエンスに広く見られる習性だ。肌の色や言語の違いだけでなく、どんな神を信じるかも敵味方を識別するための装置として機能する。その上、神は悔い改めたと言いさえすれば、大量殺戮の罪悪すらも消し去ってくれる便利な存在なのだ。

⇒主人公側の思想。主人公は、新人類の作成した創薬ソフトを疑わない。通常であれば行うはずの実験や手続きを省略して新薬を見ず知らずの他人に投与する。そして結果を確認する事無く、自分が10万人を救済したと満足するのだ。

************

単純化された世界観である。人間は単純化しなければ世界を認識出来ないのではないか?

作品世界の中では米国大統領は強大な力を持っている。インターネットを監視し、警察や武装組織を操り、人工衛星や無人飛行機まで駆使する。神のような力だ。

神のような力を持つ存在がいるのに、世の中が悲劇で満ちているのは神が邪悪だからである。それだから、話のメインは神を殺し、新しい神 = 新人類に取り替える事なのだと思った。

古い神と新しい神を隔てるのは、善意や悪意の有無なのだと思う。絶対的な存在が悪事を為すのは悪意を持っているからである。だから善意を持つ神に取り換えれば良い。善意とは強烈に自覚出来るものであり、善意さえあれば全ての行動は肯定される。

作品世界の中では、主人公側が、異常に善意の有無に拘っているように感じられた。

単純化された世界観は、抽象的な思考に根差しているのだと感じる。驚くほど多くの人間が陰謀論を信じるのは、少数の人間の悪意によって全ての悲劇が発生する意見が納得感を与えるからなのではないか?

ビジネス本や経済の本でも神 = 絶対的存在に期待するような意見があると思う。そうした存在は存在しえないのではないか?

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数学する遺伝子

読んだ本の感想。

キース・デブリン著。2007年1月20日 初版発行。



未来を想像する抽象的思考力は、言語と数学を司る能力の根源であり、多くの人間には言語操作と同じくらい容易く数学を運用できる可能性がある。

第1章 数学をするための知性
数学を可能にする脳特性は、言語を操作する脳特性と同一であると考える。しかし、言語操作と同じくらい数学を運用できる人間は少ない。

数学とはパターンの科学であると考える。数学は、音楽が音符で表現されるのと同じように数字で表現される。

数学的能力に寄与する心的特性は、以下の通り。

①数の感覚
 1つの物と2つの物の集合の違いの判別や、数の大小の比較を
 可能にする感覚。
②計数能力
 数の概念や数える能力。
③アルゴリズムの能力
 目標に向かう連続した段階を把握する能力。
④抽象概念を扱う能力
 言語能力と同様?
⑤因果の感覚
 原因と結果を結び付ける感覚。
⑥事象の因果的連鎖を辿る能力
⑦論理的推論能力
⑧関係性推論能力
 物理的な関係や人間関係についての推論と同様。
⑨空間的推論能力
 幾何学の基礎。

第2章 はじまりは数
数の感覚について。

【実験1】
被験者に、12~5の間の数で最初に思い浮かんだ数を回答して貰う。7という回答が多い。12 - 5 = 7という事から7という数字が連想されるらしい。

【実験2】
被験者に、以下の3つのペアの数字について大きい方の数を回答して貰う。
 ①1、5
 ②5、4
 ③25、24
回答に要する時間を計測すると③、②、①の順に時間が必要になる。小さい数字のペアの方が大きい数のペアよりも容易に認識出来る。

⇒実験1、2は人間に備わる数の感覚を示唆している?

鼠、猿、鳥等の動物も数の感覚を備えており、計算能力があるとする実験結果があるが、長期訓練が必要であり、人間ほど簡単に計算を習得出来ない?

1940年代~1950年に認知心理学者ジャン・ピアジュが数の感覚は4歳~5歳に獲得されるという説を発表したが、追試によって2歳以上でも数の感覚を持っている事が明らかになった。

【ピアジュの実験】
被験者の子供に対して、同数のコップと瓶を等間隔で並べて数を比較させると同数であると回答する。しかし、コップの並べる幅を広げるとコップの方が多いと回答する。

⇒列の長さに惑わされて計数が出来ないと結論。
⇒被験者が質問者の意図を推測し、同じ質問をされたのは、
 自分の回答が誤っていたからだと思った可能性。

【ピアジュの実験の追試】
1960年代後半に、MITのジャック・メレール、トム・ビーヴァーが行った実験。
被験者の子供に対して、2列に並べた菓子を見せ、数が多い方を食べて良いと伝える。
⇒数が多い方を選択する。
 2歳児でも数の感覚を持っている事の証明?

【乳児に対する実験】
・1980年にペンシルヴァニア大学 プレンティス・スターキーが
 行った実験。
 生後16週~30週の乳児に、異なる数の点を見せると、
 注視時間が変化する。
・パリ認知科学心理言語研究所 ランカ・ビジェルジャックの実験。
 生後4日目の乳児に、吸うと音の出るおしゃぶりを与え、
 音節の数が変化すると反応がある事を示した。
⇒人間が生まれつき、数を判別出来る事の証明?

【計算の実験】
1972年に心理学者 カレン・ウィンが行った実験。
生後4ヵ月の乳児に2つの人形を見せる。目隠しで人形の数を隠し、人形の数を一つにすると注視時間が長くなる。3つにする場合や、隠す所を見せる実験もあり、足し算や引き算が出来る事も示唆される。

心理学者 トニー・サイモンの実験。
上記の実験と同様に行う。2つの人形を目隠して隠している内に、2つのボールに変えても注視時間は長くならない。物体の変化は、数の変化ほど困惑を引き起こさないらしい。

生後12ヵ月の子供に、目隠しの後から赤と青の物体を交互に渡す。目隠しが上がった時に物体が1つしかなくとも驚かない。1歳以上になると、2つの異なる外見は、物体が2つある事を示すと認識する。

⇒生後1年間は、色や形、外見よりも数を不変として認識するらしい。乳児の計算能力は3以下の加算、減算に限定され、4以上の数を識別出来ないらしい。

英国の心理学者バターワースの『なぜ数学が「得意な人」と「苦手な人」がいるのか』には、脳に損傷があるために、数の能力が失われた人間の例が記載されている。学習によって数の感覚を取り戻す事は出来ないらしい。

第3章 だれでもかぞえられる
脳は3以下の数を瞬時に直感的に扱い、それ以上の数とは異なる方法で処理するらしい。
概算で把握する数についての実験の記録。

ウェーバーの法則:
13個の点と10個の点を区別可能な人間は、26個の点と20個の点を同じ確率で区別可能。人間には集合の面積を見積もる生得的能力がある。

◎数える能力:
3歳くらいまでの幼児は、3以上の数の識別が困難。4歳くらいから数える事により、3以上の数を扱うようになる。

英語でも3以上の数は、他の言語と異なっていた可能性が高い。four以上の数は、数詞に接尾辞のthを加えて順序を表す形容詞になる。threeの印欧語根は、ラテン語のtrans(超えて)、仏語のtre's(非常に)、伊語のtroppo(過剰な)、英語のthrough(通り抜けて)と関連しており、threeが最大数詞であった名残とされる。

他の言語でも、最初の2つが特別で、それ以上の数は規則的に表現される事が多い。アボリジニのワルピリ族の言語では、「一」、「二」、「沢山」と三つの可能性のみを考える。

3以上の数は、数える事から始まったという意見があり、ラテン語のdightは指と数の2つの意味がある。一般的な人間が計算を実行する時は、左の頭頂葉が活性化するが、この領域は指を操作する領域でもある。

指を認知出来ないゲルストマン症候群の患者は、数の障害もある。暗算はオフラインの指の操作であるのかもしれない。

◎抽象的な数の概念:
抽象的な数の概念の遺跡には、紀元前8000年~紀元前3000年頃に栄えたシュメール文明の粘土製トークンであるとされる。数を表す抽象的な印。

計算を可能にする記号表記としてはアラビア記数法の効率が良い。0~9の10個の数字で全ての正の整数を表現可能。アラビア記数法は、一つの言語であり、言語能力を用いて数を扱う事が出来る。全ての正の整数を表現可能になると、負の整数や分数への拡張も可能になる。

【心の数直線】
1980年代初期にイスラエルのアヴィシャイ・ヘニク、ヨセフ・ツェルゴフが行った実験。

被験者に2つの数字の内、大きく表示される数を判断して貰う。字の大きさが、数の大きさと相違すると判断に必要な時間が長くなる。

数字には、意味が張り付いている。それは数直線上の点として見ているようだ。数が大きくなるほど点の感覚は狭くなるらしい。だから、52と53の比較は5と4の比較より時間がかかる。

数を表す記号は、前頭葉で処理される通常言語と異なり、左頭頂葉で処理されるらしい。脳損傷により、語の読み書きが出来ない人間でも、数字が読める場合がある。

以下の順序で行う実験。
 ①7,9,6,8の数字を暗記する
 ②上記の数字のリストを指で隠す
 ③指で隠したまま16から1までの数を3回数える
 ④暗記した数の中に5,1があったか思い出す

⇒通常、1が無い事を回答出来ても、5は回答出来ない事が多い。
⇒心の数直線がイメージされ、6,7に近い5がイメージされる。

1993年にデハーネが行った実験。

画面上に一連の数を提示し、偶数か奇数かを2つのボタンを押して判断して貰う。被験者の反応速度は、小さい数の場合は左手が速く、大きい数の場合は右手が速い。

⇒被験者が左から右に向かう心の数直線を無意識的に
 感知した可能性。
⇒文章を右から左に読むイラン人の被験者では逆の反応になる。

【九九が苦手である理由】
平均的知能の成人でも10%は九九を間違える。九九は1の段と10の段を度外視すると、64の項目を記憶するだけだ。一般的な米国人の理解語彙は10万語とされる。九九が難しいのは、連想が働くからではないか。

以下の3つの住所を記憶しなくてはならないとする。
 ①「山田太郎」が住んでいる「上桜白骨通り」
 ②「山田河内」が住んでいる「白骨上桜通り」
 ③「河内高徳」が住んでいる「山田高徳通り」

似た文字が多いために項目が干渉し合う。これらは九九から取った項目である。山田=3、太郎=4、上桜=1、白骨=2、河内=7、高徳=5として置き換えると以下のようになる。

 ①3 × 4 = 12
 ②3 × 7 = 21
 ④7 × 5 = 35

言語パターンの類似性が九九の困難さの原因なのではないか。

【中国語や日本語の優位性】
中国語や日本語の短い数詞が計算に有利であるという意見。文法的な規則も単純で、ケルヴィン・ミラーの研究では、英語圏の計算の学習は、中国と比較して1年程度の遅れがあるらしい。
中国人は4歳で40くらいまで数えるが、米国人は4歳で15まで数え、40まで数えるのは5歳くらいらしい。英語では数詞を作る特殊な規則を憶えなくてはならない。

【非論理的な数学】
数学を学ぶには、規則に従って記号を操作する方法を知るだけでなく、記号操作を記号が表す意味と関連付けなくてはならない。

「1/2 + 3/5 = 4/7」という間違いをする理由は、記号が表す意味を把握していないからである。記号操作の手順を暗記しているだけでは数学は非論理的に見えてしまう。

第4章 数学と呼ばれているものはどんなもの?
数学と音楽には共通点が多いとしている。数学記号も音符と同じく、表現している意味が重要である。

この辺りのページは凄く難しかった。

【対称性について】
・一般的な観念としての対称性
物体が対称である = 違う角度や鏡で見た場合でも同じに見える =
回転という操作を加えても同じに見える =
特定の操作に対して対称であると言える

円は、非常に対称的であり、回転に対してだけでなく鏡に写した場合でも対称である(鏡映 = 対称移動)。正方形は円より対称性が少ないが、幾つかの操作に対して対称である。

(*)変換
操作という言葉を変換という言葉に置き換える。
平行移動、回転、鏡映等。

変換を組み合わせて、新たな変換にする事が出来る。数字を計算するように、変換を組み合わせた結果を計算によって求める事も可能。

・抽象的な対称性について
変換を組み合わせる計算を、数字の計算と比較する。

任意の図形についての「対称性の群」とは、その図形を不変に保つ変換の集まりである。円の対称性の群は、回転、鏡映等の任意の組み合わせである。

<対称性の群の例>
円の対称性の群によって、群の計算を考える。
円の対称性の群に含まれる2つの変換をS、Tとする。円にSを適用した後でTを適用した結果も対称性の群の一員である。
変換の組み合わせは以下の性質を持つ。S,T,Wを対称性の群に含まれる転換とする。
 ①(S ○ T) ○ W = S ○ (T ○ W)
  複数の変換を組み合わせる場合、順序が違っても同じ結果。
 ②恒等変換
  どのような変換と組み合わせても最初の変換を変化させない。
  零回転。数字での0と同じ。
 ③逆
  全ての変換には、組み合わせると恒等変換になる
  別の変換がある。
⇒上記①、②は数字の加法、乗法に似ているが、
 上記③は加法にのみ似ている。  
⇒図形等を捨象して、抽象度を高めると「群」という定義が可能。

【群論についての説明】
集合Gの二つの元(要素)x,yを組み合わせて、Gの新たな元x*yを作る演算*があり、以下の3つの条件を満たしている時、その集まりを群と呼ぶ。
 ①Gの全てのx,y,zについて(x*y)*Z = x*(y*z)
 ②Gの全てのxについてx*e = e*x = xとなる元eが
  存在する(eは恒等と呼ぶ)。
 ③Gのそれぞれの元xについて、x*y = y*x =eとなる、
  Gの元yがある。ここでeは、条件②のeに同じ。

上記の群を12時間の時計に適用したとする。1~12の整数があり、12を過ぎたら1に戻すというルールがある。

上記①の条件では、
 (9時 + 6時間) + 2時間 = 9時 + (6時間 + 2時間) = 5時
上記②の条件では、
 2時 + 12時間 = 12時 + 2時間 = 2時
 よって、12が恒等元として成り立つ。
上記③の条件では、
 7時 + 5時間 = 5時 + 7時間 = 12時

こうして集合と演算が群になるか決定する事が出来る。仮に群の公理を使用して群の性質を見つけた場合、その性質は全ての群に適用可能。

第5章 数学者の脳は特別か
上記の第4章の群論の定義は結婚に例える事が出来る。数学国の結婚制度。

 ①Gの全てのx,y,zについて(x*y)*Z = x*(y*z)
  ⇒数学国では、結婚する人数は制限されていない。
   先に結婚しても後に結婚しても同じ権利を持つ。
 ②Gの全てのxについてx*e = e*x = xとなる元eが
  存在する(eは恒等と呼ぶ)。
  ⇒数学国には、法的に有効だが双方の法的身分に影響しない
   空結婚という制度がある。
 ③Gのそれぞれの元xについて、x*y = y*x =eとなる、
  Gの元yがある。ここでeは、条件②のeに同じ。
  ⇒数学国で離婚する場合、無効者を探し出して、
   無効者と結婚しなくてはならない。

ここでウェイソンの選択課題について記述。同一の論理構造であっても、数字と文章は異なる理解になってしまう。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-132.html

抽象の四つのレベル:
 レベル1
  思考対象は知覚可能な実在物。
 レベル2
  思考対象は目下の環境では知覚出来ない実在物。
 レベル3
  思考対象は想像上の実在物。
 レベル4
  数学的な思考。

レベル4のシンボルを扱う抽象は、実在の世界を離れている。数学の世界を建築に例える。建設後の家をイメージ出来ても、どのように建設するかを考えるのは困難。言葉は家の配置を他者に説明する時に必要とされる。

第6章 生まれついてのおしゃべり
人間の言語は組み合わせ構造(統語、文法)を持ち、複雑な観念を表現可能。物理世界以外の対称を表現出来る。

ノーム・チョムスキーの研究。語でなく区単位で木構造を用いて文章を解析する。解析の結果、世界中の言語はどれも良く似ているらしい。仮に木構造としての統語構造が生得的であるとしたら、言語は生得的な能力であるかもしれない。

第7章 大きくなって話せるようになった脳
著者の意見では、言語は意思疎通のためでなく、オフライン思考(「もし~だとすると」という抽象的な推論能力)を扱うために生まれたのではないか。

人間の進化に関する様々な意見。

第8章 心のなかから
人間のパターン認識力。あらゆる対称をタイプに分類して認識する。
情動に纏わる反応は即時的であるが、タイプを認識する脳は別の経路を辿る。象徴の認識は人間特有であるかもしれない。
人間の言語発生に関する幾つかの意見。

数学的思考は、パターン認識力 = 抽象的志向の特殊な形式であるという思想。

第9章 悪魔がひそみ、数学者が働く場所
噂話が言語能力の形成に役立ったという意見。数学も噂話も同じように処理されているかもしれない。

第10章 とらなかった道
進化や言語獲得に関する意見の再検討。人間の意識的志向は自己対話であり、言語獲得の目的が思考であったか意思疎通であったかという議論には意味が無いかもしれない。

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会議で「うたた寝」できない仕掛け

読んだ本の感想。

鳥海耕二著。2008年7月14日第1刷発行。



1 会議でうたた寝できない仕掛け
1 参加者の注意を引き付け、集中力を持続させる
ポイントは以下の2点。
 ①参加者が積極的に自分の体を動かす事が出来る
 ②対象に魅力がある

2 ミーティングをするたびに、ため息をつく小山氏
小山氏のミーティングが上手くいかない理由は以下の3点。
 ①参加人数が多い
  参加意識が薄くなる
 ②ミーティングの時間が長過ぎる
 ③小山氏に話術が無い

3 話術センスを磨くよりも、聞き手の環境を変える
動いている聞き手は集中し易い。話し手が意図的に、聞き手が動く要素を加える。

4 聞き手参加型話法のススメ
聞き手が「目」、「口」、「手」を動かす事で、集中出来る環境を作り上げる。口頭のみの説明では、10分以上、聞き手の集中力を持続させる事は困難。

2 充実した会議にする仕掛け
1 部下たちに、新商品の情報を理解してもらえなかった鈴木氏
鈴木氏が一度に説明する時間が長過ぎる事が問題。

・聞き手の「口」を動かす仕掛け
 10分間の説明の後で、参加者が質問する時間を設ける。
 聞き手を指名して質問させる。
 質問時間を挿む事で、説明を複数回に分ける。

・聞き手の「手」を動かす仕掛け
 メモやマーキングをさせる。
 配布資料やホワイトボードの活用も有効。

事前に自分の説明力を知っておく事も重要。集中力を持続させる時間を把握しておく。実物を見せながら説明すれば聞き手の「目」を動かす事が出来る。

2 新人の派遣社員に、マニュアルの内容を
 理解してもらえなかった竹本氏

新人は緊張し易く、質問がし難い。何も知らない人間に説明する事を念頭に置く必要がある。
重要個所にマークさせる方法には、以下の利点がある。
 ①聞き手が動く事で集中し易くなる
 ②理解してもらいたい項目を協調出来る
 ③重要項目を絞る事で理解し易くなる

新人は、グループ単位に活動させると緊張が解れ、直接質問するのでなく、グループとして纏まった質問が出来るかもしれない。

3 社外の関係者に、新店舗の建設予定地の魅力を
 十分に伝え切れなかった篠宮氏

文字情報のみの説明で、風景のイメージを伝達出来なかった。

画像、動画、キャッチコピー等の視覚的な情報を活用する。

3 会議を操るタイムスケジュール
1 はじめて仕切るミーティングで、
 パニックになってしまった泉水氏

緊張し易い人間は、最初の5分間に細工する。最初の5分間は、複雑な話をしないようにし、機械的に話す。最初の5分間で重要個所にマークしてもらう等して時間を稼ぎ、緊張を解す。

2 突然、話が支離滅裂になってしまった高木氏
支離滅裂にならない対策は以下の通り。
 ①1つの話をする時間を短くする
 ②関係図や箇条書きを利用する
 ③支離滅裂になった場合、始めから話し直す
  ⇒「申し訳ありませんが、もう一度説明します」
 ④休憩を取る

3 予定した時間よりも、
 はるかに早く話が終わってしまった加藤氏

余った時間を埋めるネタを事前に用意しておく。

4 話が、予定よりも長引いてしまった岩崎氏
説明する内容に優先順位を付けて時間調整する。会議のタイムスケジュールとして、終盤にカット出来る項目を入れる。慣れてきたら、随所にカット出来る項目を入れる。

4 会議を操るテクニック
1 始まる前に参加者に話しかけ、聞き手の意識を変える
会議直前に、「◎◎さんの意見を期待しているよ」等と話し掛け、和やかな空気を作る。会議前に、聞き手との間に共有意識を作る。

2 聞き手の「手」を動かして、聞き手の冷たい視線を回避する
メモをさせる、マークをさせる等の聞き手の「手」を動かす仕掛けは、話し手に視線が集中する事を避ける効果がある。

3 ていねいな資料と雑な資料、
 参加者の反応がいいのはどちらか

意図的に部分的な情報が抜けている資料を用意する事で聞き手の集中力を持続させる事が出来るかもしれない。会議中に資料に加筆して貰うよう指示する。正確さが要求される情報は、会議終了後にフォローする。

4 専門用語の含まれる説明とない説明、
 参加者に好まれる話し方はどちらか

聞き手のレベルに応じて専門用語の使用頻度を変える。聞き手の層に幅がある場合は、基本的に平易に説明し、要所要所に専門的な内容を挿む。

5 参加者のニーズに合わせるには、どうしたらいいのか
参加者の要求が把握出来ない場合、事前に複数のプランを用意しておく。

6 手短な自己紹介と時間をかけた自己紹介、
 信用されるのはどちらか

参加者には、自分の経歴や実績を正確に伝える事で、信頼性を確保する。

7 具体的な数字や実例のある説明とない説明、
 説得力のあるのはどちらか

具体的な数字や実例には説得力がある。

5 会議を操る段取り
1 仕掛け入りタイムスケジュールをつくったのに、
 うまく話せなかった佐藤氏

タイムスケジュールを作成するだけでなく、話す内容を体系的に細分化する必要がある。伝えたい内容を大枠で決めた後、細分化する事で話したい内容が明確になる。

2 聞き手参加型話法を円滑に進める段取り
以下のような段取りが必要。
 ①聞き手の集中力を持続出来る時間を正確に把握する
 ②話す内容を正確に細分化する
 ③話の要点を書き込んだ仕掛け入りタイムスケジュールを
  作成する
 ④配布資料、板書事項は事前に用意しておく
 ⑤シミュレーションする
 ⑥会議中は、タイムスケジュールを確認しながら話す

6 会議を操るツール
1 聞き手を動かす仕掛けリスト
・聞き手の「目」を動かす仕掛け
 ①ホワイトボード
 ②実物
 ③パワーポイント

・聞き手の「口」を動かす仕掛け
 ①質問
 ②質疑応答
 ③ディスカッション
 ④自己紹介

・聞き手の「手」を動かす仕掛け
 ①マーク指示
 ②ホワイトボードに板書
 ③質問用紙・アンケート

実際に体験して貰う場合もある。

2 簡単な仕掛け知りのタイムスケジュールをつくる
タイムスケジュールに、仕掛けを施すタイミングを記入しておく。

3 要点を書きこんだ仕掛け入りタイムスケジュールをつくる
話す内容を細分化した上で、要点をタイムスケジュールに書き込んでおく。

4 会議を成功させるヒント
今までの話の纏め。

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