分かっていないのに分かっていると言う

以下は、少し前に書いた記事「自閉症 私とあなたが成り立つまで」へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1329.html

「6章 どうして会話が成り立たないのか?―過去や未来への視点合わせ」に自閉症者が、未知と既知の区別が出来ない可能性が書いてあった。

***************

「自閉症者は既知であるはずの知識内容を幾度も問い合わせたり、未知のはずの事象を知らないと言わない事がある。著者が実施した絵画語彙発達検査では、自閉症児の正答数は健常児よりも多いが誤答数も多い。「分かりません」という回答が極端に少ない。自閉症者は、仮説・検証のプロセスが未発達なのか?未知と既知の区別がつかない自閉症者は5W1Hの問いを発する事が少ない。

***************

僕の例では、知っているという感覚が、他人より弱いかもしれない。一方で、知らないと言うと変な目で見られる事があるので、知ったかぶりする事もある。

「作話」という症状は有名で、話を作り出してしまう事がある。物事を説明するが、虚構の産物だ。世界を理解しようという衝動は誰にでもあり、誰もが物語を作り出してしまう。

物語を作り出す能力と、物語の内容を確認する能力は別個に存在していると考える。作話症患者は、物語を作り出す能力のみが正常で、物語の内容を確認する能力に異常があるのか?

物語を確認する手段とは何か?

①感覚器官との照合
外部情報と、自らの物語を照合する。神経過敏等によって他者と大幅に異なる外部情報を取得している場合、異なる現実を保持する可能性がある。

②記憶との照合
自らの保持する記憶との照合。抽象化された全体記憶ではなく、具体的な部分記憶を採用している場合、他者と現実を共有出来ない可能性がある。

③論理的帰結
論理とは何か?これは難しい問題だ。心理学の本を読んでいると、文学的論理と数学的論理は異なっているのだと感じる。自らの論理形式が他者の論理形式と異なっている場合、当然だが異なる現実を持つしかない。

④他者の反応
他者の反応を伺う事によって、作話の信頼性を評価する。僕達の現実は周囲の人間によって影響を受ける。

************

夢を見ている時は、物語を検証する能力が麻痺しているのかもしれない。夢を見ている最中に、あり得ない現実を当然の事として受け入れる事がある。

あらゆる人間の確信は本質的に誤りであり、人間の知は正解に至る事は無いのだと思う。誰もが作話をしていながら、その事に気付かないのだとしたら、僕が嘘つきと言われるのは何故か?

************

子供の時に、トランプの大貧民をやった事がある。一緒にやっていた子の一人が、ゲームの名前が大貧民なのだから、大貧民とは金持ちの事であり、大富豪が貧乏人だと言った。誰もがその意見を真実だと思い込んでいた。

多数派の意見が真実であるとされる。ただし、真実と見なされた意見が悲惨な結果を招く事もある。

色々書いたけれど、僕の感覚様式や記憶方式、思考の特性について情報が欲しい。自らの特徴を理解すれば、作話の特徴も類推出来るはず。

仕事をしている時に、「分かっていないのに、分かっていると嘘をつく」と良く言われる。そうした状況を防ぐには、自分自身についての情報を集めるべきではないか?

他に何か対策は無いものだろうか?

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空気が読めない人間の使い道

DAIAMONDO ONLINEのコラム『欲しいのは“道具”のように即応する理解者 ジワリ広がる「レンタル友達」の背景とは? 』から。

女性スタッフだけの便利屋「クライアントパートナーズ」に「空気が読めない人間」の派遣依頼が来た事があるらしい。交際中の異性の本気度を確認するために、無神経な問い掛けをしてもらうのだそうだ。

以下は、クライアントパートナーズのWebサイトへのリンク。

http://www.clientpartners.jp/

便利屋の仕事は需要が多いが、ニーズは多様化しており、依頼内容は分類出来ないほどだそうだ。

以下は、依頼例の一部であるらしい。

①海辺で日焼けしたい。一人で行くのは寂しいので、
 一緒に海に行って欲しい。
②家にゴキブリが出た。怖いので、朝まで一緒にいて欲しい。
③一人でジムへ行くのが心細い、慣れるまで一緒に通って欲しい。
④女性と接触が無いので、一緒に食事をして欲しい。
⑤ベランダに蝉がいる。どうにかして欲しい。
⑥女装がしてみたい。

共同体の拘束が弱まった結果、自分の要求に瞬時に応えてくれる人間の需要が高まっているのだとか。友達を作るには、合理的でない事もしなくてはならない。それは面倒臭い事だ。

博報堂生活総合研究所『生活動力2014』で発表された『インフラ友達 人の《役割》を発掘する時代へ』によると、「友人は多ければ多いほど良いと思う」という質問にYESと回答した人は、1998年の57.2%から2012年の33%に減少している。

ソーシャルメディアの浸透で、友人を機能ごとに分類する?以下は、友人の類型。

①避難所友
災害時に受け入れてくれる。
②教友
知恵を授けてくれる。
③命友
生きる気力を与えてくれる。
④ネンイチさん
1年に1度しか会わないが、喜びを実感させてくれる。
⑤目利き友
評判の真偽や問題等を見抜く事が出来る。
⑥黙友
黙って側にいてくれる。
⑦訳友
外国語や専門用語を翻訳してくれる。
⑧怒友
自分に気付きを齎してくれる。
⑨ネタ友
ネタを提供してくれる。
⑩旬友
旬の食材を送ってくれる。

以下は、発達障害者の類型の一つ。以下のような人間に需要はどれくらいあるだろう?

①集中力に問題あり
・最後まで課題に集中する事が困難
・白昼夢を見ているよう
・思考が横道に逸れるため、読書が困難
・次々と別の課題に手をつけ、どれも完成しない
・物事が中断する事を嫌う
・集中すると、没頭し過ぎて周囲が見えなくなる
②整理能力の欠如
・整理整頓が出来ない
・書類を積み重ねて山が出来てしまう
・ファイルしてあるはずの書類を見つけられない
・道具を良く無くす
・仕事を小分けして、扱い易くする事が苦手
・頻繁に遅刻する。時間の感覚が無い
・時間内に完了出来ない量の仕事を引き受けてしまう
・自分だけの細かい整理整頓法を守っている
・独自の整理整頓法が乱されると憤慨する
③神経過敏
・批判されると過敏に反応する
・簡単に気が散る
・他人の人間関係に感情移入し過ぎる
・些細な事で激怒したり、動揺する
・立ち場の弱い人の事で熱くなる
・何かある度に、大きく気分が変動する
・過度に批判的
④衝動的
・体の動きが止まらない
・エネルギッシュ
・落ち着きがが無い。同じ場所を行ったり来たりする
・かちかちになって座る
・衝動的に話、衝動的に行動する
・思いつきで動き、言動の結果を考えない
・せっかちで、少しでも待たされると文句を言う
・列に並ぶ事を嫌がる。電話で取り次ぎを待たされると辛い
・すぐに結果が出ないと気に入らない

***************

上記の類型だけを読んでいると、何処にでも存在する普通の人間になってしまう。大量に存在するのだから需要も少ないか。

無神経な人間の使い道は何だろう?

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クラウドソーシングの活用について

日経ビジネスのコラム『僕らのおっかなびっくり「クラウドソーシング」奮戦記』から。

ピアズ・マネジメント株式会社という会社を創業した筏井哲治氏によるクラウドソーシングを利用した起業の体験記だと思う。

以下は、ピアズ・マネジメント株式会社のWebサイトへのリンク。

http://peers-management.com/

発達障害者に限らず、ニートや社内失業者にカテゴライズされる人達を訓練するよりも、経営者として自立して貰った方が、良いのではないか?

グローバリゼーションの影響で、人件費が安い国の人々と競争しなくてはならいないという意見があるが、それは先進国の人間が安価な労働力を確保出来るという事でもある。

**************

<著者の起業の背景>
数年前までは、人件費が安い国の労働力を活用するオフショア開発は、環境整備等の投資額が大きく、資本と人員が潤沢にある組織でなくては出来なかった。しかし、現在ではクラウドコンピューティングやクラウドソーシングを活用して零細企業でもオフショア開発を行う事が出来る。

<著者が考えた商品>
Facebookに投稿されたポスト(写真、文字、コメント)や写真アルバムを製本して自宅に配送するサービス。
以下は、「Your Days on Lifebook」へのリンク。

https://yourdays-lifebook.com/

⇒著者が国内のソフトウェア企業に商品のプロトタイプの制作を依頼すると、数百万円の見積もりが返って来る。高額であり、著者は開発費を負担出来ない。著者はクラウドソーシング等を利用し、予定の1/10以下の費用で商品の開発に成功する。

<著者の準備>
クラウドソーシングを利用する場合、各国の開発者と英語で意志疎通する必要がある。著者は数週間フィリピンに留学し、スピーキングや発音、意思疎通に特化した訓練を受ける。

クラウドソーシングサービスのプラットフォームとして、oDeskを選択。

https://www.odesk.com/

最初は、ログ制作の依頼をしてみる事で、クラウドソーシングによる仕事の進め方を覚える事にする。ロゴ制作なら、数千円程度の費用で仕事を依頼出来る。

<ロゴ政策をやってみて>
予算5000円でロゴ制作の依頼をしたところ、予想以上に募集者が殺到した。oDeskでは、各種の試験結果等でフリーランサーを機械的に選別出来るようになっている。試験で高得点を取得した人間の依頼単価は高額で、逆に依頼単価を高額にするためには自らに付加価値が無くてはならない。

発生したトラブルとして、提出されたロゴが、ネット上にあるロゴデザインを無断で借用したものである事が判明。信頼関係の醸成が必要という認識。

<クラウドソーシングでのトラブルの対処方法>
以下は、著者が提案したクラウドソーシングでのトラベルへの対処方法。

①委託するのは「作業」だけにする
いい加減に仕事を依頼すると、いい加減な成果物を返されるリスクが高まる。手を抜かれたくなければ、完成形のイメージを明確にし、具体的にどの作業をして欲しいのかを、細かいレベルまで決めておく。

最初に、大まかな内容で開発者を募集する。その後、応募して来たフリーランサーの履歴や実績、レーティングを見て、採用候補に詳細を説明しながら、予算の調整をする。

②こまめにコミュニケーションを取る
英語での意志疎通は単純にする事が肝要。一回のメールに沢山の要望を詰め込むような長い文章や、回りくどい表現は避ける。相手の言葉が理解出来なければ、すぐに聞き直す。oDeskにはメッセージング機能があるので、文字で意見交換をする。

③事前に質問リストを作っておく
採用面接を行う前に、どのような質問をするか準備しておく。技術的な知識、経験が無ければ回答出来ない質問を用意する。メールだけでは相手に調べる時間(=取り繕う時間)を与える事になる。最終的な採用を決める際には、短時間で良いので、Skypeを使用して直接質問し、その場で回答して貰う機会を作るべき。

④似たような成果物がないか検索する
ロゴやアイコンといった、デザインが簡単にコピー出来る成果物については、Google画像検索で表示された画像を確認するなどして、同じデザインの有無を事前に確認する。

⑤oDeskの「Work Diary」を活用する
「Work Diary」という機能は、仕事を請けたフリーランサーのパソコンのスクリーンショットを、発注者の管理画面に10~15分程度の間隔で送信するシステム。データ入力等の単純作業の管理に効果的。

<人選が重要>
クラウドソーシングを活用した開発を成功させるために、良質な人材を獲得しなくてはならない。

①互いに敬意を払えるような高度な技術を持っている
②ポジティブで建設的なアイデアや課題の解決策を出し合える
③素早く円滑に意思疎通出来る

契約する前に、仕事に対する姿勢や誠意、意思疎通のスピード感、お金や契約に対する考え方等について、事前に意見交換する。

良い人材を獲得するには、自分の評価も重要である。発注者も受注者に評価される機能があるので、受注者から良い評価を得られるようにする。

そのためには、

①相手の国の文化や考えを尊重する
②相手国のマネー価値を認識する
 著者は、物価が安い国の開発者の場合、oDeskの手数料を
 著者の側で負担した。
③ビジュアライゼーションスキルを高める
 言葉で伝えようと努力するだけでなく、
 分かり易いスケッチやグラフを表を描く。
 素早く理解出来るよう、あらゆる手段を行使する。
④マイルストーンと支払いのタイミングを明確にする
 仕事の目標を明確にし、中間目標を決める。
 達成可能な中間目標について合意した後、中間目標を達成する毎に、
 即座に支払いをする。

仕事が何を目標にしており、何を実現するかについて意見を共有するべき。案件が進行するに連れて、タスクは細分化され、各人の役割は専門化する。そうした状況で意欲を維持するためにもビジョンの共有や、中間目標の達成は有効である?

***************
以下は、Amazon Web Servicesへのリンク。高性能なサーバーやデータベース環境を構築出来るらしい。アカウント登録してみた。

http://aws.amazon.com/jp/

Amazon Web Servicesの使用方法についての講義。難しい。

http://dotinstall.com/lessons/basic_aws

UNIXのコマンドが使えないと操作出来ないのが難点だと思う。手軽に高性能サーバーが使用出来るとしているけど、結構な知識が必要だ。

今後、さらに利用し易い各種のプラットフォームが生み出されるのだと思う。個人が起業し易い状況は構築されつつある。自分が何かするよりも、投資家としてミニ起業に参加する事は出来るだろうか。

起業し、経営を維持する具体例、マニュアル、雛型、支援者、ETCが必要だと思う。最も重要なのはアイデアだ。何をすれば稼げるのか?

目標は、楽して稼ぐ事。それから酒池肉林。

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なぜ、1%が金持ちで99%が貧乏になるのか?

読んだ本の感想。
仮想通貨は、信用創造を崩壊させる。読んでいて確信した。理解の内容は良く解らない。



ピーター・ストーカ著。2012年7月1日 第1刷印刷。

現在、金融機関が通貨発行権を持っている。その根源は信用創造だ。仮想通貨の普及は、金融機関への富の偏重を是正する可能性がある。

P48~P49に書いてある信用創造の原理について:
10人の人間が、それぞれ100円を銀行に預ける。
       ↓
合計1000円が銀行に預けられている事になる。
       ↓
一人の人間(A氏とする)がやって来て、100円借りたいと言う。
       ↓
銀行が100円貸す事を承認し、A氏の口座を開設して、100円を融資する。
       ↓
自分の使えるお金が100円あると思っている人間が11人になった。
       ↓
お金の総額が1100円に増えてしまった。

⇒銀行は、融資する事によって存在しない通貨を作り出す事が出来る。

現在では、貨幣や紙幣は新たに生み出されるお金の5%でしかない。残りの95%は銀行が貸付を行う際に生み出される。通貨取引の内、実際の商取引と関連している取引は約5%。残りは投機であり、溢れだした資金を運用している。巨額の財が金融機関に継続的に移動している。

P51の信用創造の仕組み:
銀行は、お金を貸す事に尽力しつつも、借り手が返済を求める事も忘れない。銀行の監督機関は、銀行が確保すべき資金の最低水準を預金準備率によって定める。
預金準備率が10%であると仮定する。
その場合、預金者が100円を銀行に預金した場合、銀行は90円を融資に回す事が出来る。合計で190円のお金が存在する事になる。お金は90円増加した。さらに、90円を借りた人間が、その90円を別の銀行に預金すると、90円×90%で81円が作り出された事になる。これを繰り返すと100円の預金から生み出されるお金は1000円に達する。

貸付金が返済された場合、上記と逆の流れが発生し、お金の供給が減少する。金利の僅かな変化が経済全体に影響する原因は信用創造にある。

借り手が借金を返済した場合、それはお金を消し去る事を意味する。流通する通貨凌駕減少し、景気の悪化やデフレ・スパイラルを発生させる。景気の山と谷が極端になるのだ。

⇒信用創造の本質は、実体としての貨幣・紙幣と、情報としての通貨が分離している事になる。電子情報としてのみ存在している仮想通貨ならば、信用創造は不可能?


*************

P232 第8章 99%を生まないための新たなスタートから。

金融機関のビジネスモデルは、かつての<組成・保有型>から、<組成・分売型>に変化した。

<組成・保有型>
預金者と借り手を結び付ける。預金者には資産保全を約束し、借り手にはビジネスに必要な資金を供給する。預金者がお金を引き出す事があっても十分な預金が確保され、中央銀行によるセーフティーネットが機能していれば対処可能。

<組成分売型>
住宅ローンや融資向け商品を証券化し、金融市場で販売するようになった。金融商品が膨張した結果、僅かな変化で資産価格の乱高下が発生する事となる。

英国では、2004年に国際総生産の10%を占める金融部門が、法人税収の25%以上を稼いだ。

著者の考えでは、預金者と投資家の仲介に過ぎない金融業者が、利益の40%~80%を搾取しているとしている?預金者が受け取る金利は、借り手に課せられる金利よりも低い。

著者は、解決策として無利子の銀行口座の開設を提案している?一時保管の役割を果たすだけであり、銀行の融資に使用する事は出来ない。

信用創造が行われず、通貨供給量が一定していれば、借り手が借金を返済しても、お金が持ち主の所へ戻されるだけであり、通貨量に変動は無い。

凄い事になると思う。

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発達障害者の職場適応と起業

本に書いてあった事から。

職場内の発達障害者を適応させるべきか、放逐するべきか?

発達障害者を職場に適応させる場合、発達障害者である事を考慮する必要がある。

<例1>
幾度も注意するが遅刻癖が修正されない。

発達障害者である事を考慮しない場合:
自らを基準にして、遅刻をするのは意欲不足が原因であると考えて諦める。

発達障害者である事を考慮する場合:
本人に確認し、医師にも相談する。出勤時間の遅いシフトに変更する、覚醒剤を処方してもらう等の解決策が考えられる。

<例2>
指定した期限までに報告書を提出しない。

発達障害者である事を考慮しない場合:
自らを基準にして、自分を馬鹿にしていると思い怒る。

発達障害者である事を考慮する場合:
本人に確認し、医師にも相談する。文章理解力や計算力が欠落している可能性がある。苦手な作業は、他の人間に肩代わりしてもらい、出来る事に集中させた方が良いかもしれない。

****************

上記のような対応が困難である理由は、以下の2つの前提が必要だからである。

①相手に敬意を払っている事。
 相手を軽蔑している場合、話し合う事は不可能だ。
②相手が高い能力を持っている事。
 エネルギーを費やす価値が無くてはならない。

話し合いは、以下の段階を踏んで行う。

段階1:依頼
「私と◎◎さんでは、仕事の進め方が違います。現状をどのように考えているか教えて下さい。私も自分の要望を伝えたいし、分かり合えれば互いに得をすると思います」

⇒相手が発達障害者であると直接的に伝えなくてすむ。
 相手の長所を話題にする事も良いかもしれない。

段階2:脅迫
「◆◆について、あなたの仕事は必要なレベルに達していません。具体的には、○○が△△で・・・・・・」

段階3:放逐
「この会社には、君の才能を発揮する場所が無い。君に相応しい環境に移った方が良いよ」

⇒これで本当に良いのかな?相手に誠意を持って接すれば、良いと書いてあるけど、誠意の無い文章だ。

*****************

本の中では、起業という選択肢が書いてあった。発達障害者の中には、経営者として成功している人も結構いるのだとか。

従業員であれば頑固で強引と評価されても、経営者であれば意志堅固と評価される事もあるのだとか。

難点は、経営には汎用的な能力が必要な事。定められた仕事を定めれたように行うだけでは会社を経営出来ない。

以下を考慮する。

・独立欲求はあるか?脅迫観念から起業しようとしていないか?
・金銭的な責任、家族に対する責任は有るか?
・自分は責任感の強い人間か?
・重労働は好きか?起業は重労働だ。
・指導者がいなくても一人で作業出来るか?
・事業経営についての知識はあるか?
・業種の実体を知っているか?
・自分を支えてくれる人間はいるか?
・発生し得る最悪の事態は何か?そのリスクを冒す覚悟はあるか?
・etc

注意すべきは、事業を興す仕事と、興した事業を経営する能力は別である事。事業計画の最初の段階で、維持・管理が困難になる場合も想定しておく。

***************

小規模な育成型投資法人なんてどうだろう?

100万円を100人に分散して投資する。僕が何もしなくても、利息が入って来る。そうした状況を作り出すにはどうしたら良いのだろう?

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明日から会社

長い休暇が終わった事になる。

配属先で上手くいくかどうか不安だ。

新しく仕事を覚える。どこまで誤魔化せるか分からないけれど時間を稼ぐ。

気休めだけれど、物価変動や予定外の出費さえなければ働く必要の無い貯蓄を持っている。そうした事を考えないと精神的な安定が手に入らない。

疲労や困難を減らす方向に生きていきたい。

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現在のバブル

インターネットのWebサイトで読んだ事。

現在の通貨は、本質的にバブルである。

日本における明治維新以来の通貨制度は、「金」と交換可能な兌換券の発行によってスタートした。

紙幣自体が価値を持つのでなく、価値のある「金」と交換可能である事が紙幣の価値を担保していた。

政府が保有する「金」の量によって通貨発行量が制限される通貨制度は、大規模な戦争によって機能しなくなる。

第1次世界大戦後よって各国の金本位制が維持困難になった事で、世界恐慌が発生し、全体主義、第2次世界大戦を引き起こしたとされる。

各国は本位通貨制を廃して管理通貨制度、つまり通貨当局が正貨準備高などと無関係に貨幣の流通量をコントロールする体制に移行し、この進捗と並行して戦争が拡大した歴史的経緯があります。

第2次大戦末期に創設されたIMFが打ち出した国際的な固定相場体制は1945年から1973年まで各国経済を形成したが、現行の変動相場制に移行せざるを得なかった。

その理由が、基幹動力源である石油の供給不安に由来する石油危機であったとされる。戦後の固定相場体制は、ドルを基軸とした。ドルは石油を購入可能な唯一の通貨だった。ドルの石油に対する優位性が揺らいだ時に、ドルの絶対的な価値が揺らぐ事となる。

以来、各国はドルに統制されない経済政策を採用している?

現在の管理通貨制度は、利用可能なエネルギーが大量に存在する事を前提にしている。

管理通貨制度が戦後日本の高度経済成長を実現した。

産業が成長しようにも、政府が保有する「金」の量によって通貨量が制限されていた時代には、必要な領域に通貨が供給されなかった。実体経済の成長に合わせて、資金を投入出来た事が経済成長の要因である。

何時の間にか、経済成長する事が通貨価値を担保している。保有する通貨に利子が付く事が貨幣の価値となる。

それでは、労働力やエネルギー量の制約から経済成長が困難になった時、何が発生するのか?

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経営者・平清盛の失敗~平家滅亡の経済学

現代ビジネスの連載から。

山田真哉著。

以下のように出版もされている。



仮想通貨の将来を考える上で参考になると思う。

平氏が栄えた原因、滅亡した原因を経済の観点から考えている。

平清盛は、経済を支配する鍵が「通貨発行権」だと思い、宋銭を輸入する事で通貨を日本に導入し、経済を支配したとしている。

<平氏の富の源泉>
平氏は貿易によって富を蓄えた。

貿易のリスクは以下の4点。

①カントリーリスク
戦争・革命・内乱など貿易相手国自体に発生するリスク。
1133年に平清盛の父・平忠盛が九州で日宋貿易に関わり始める。
1142年に南宋と金の間で「紹興の和議」が成立。
1161年に宋が金に「采石機の戦い」で勝利。
1162年に宋で名君と呼ばれる「孝宗」が即位、南宋の全盛期が訪れる。
⇒宋のカントリーリスクは小さい

②信用リスク
取引先の信用度にかかるリスク。この問題が平氏滅亡の原因となる。

③為替リスク
為替相場変動によるリスク。
当時の貿易は金属で決済をしていた。現代のような極端な価値変動は無い。現代の通貨は、保証する政府の財政力が各国で異なるため、価値の差が出る。
⇒12世紀に現代のような為替リスクは存在しない

④シー・ペリル(海固有の危険)
船の沈没・衝突・火災・海賊などのリスク。

日本における平安・鎌倉時代までの貿易は上記①~④のリスクを回避していた。日本人が貿易に介在していなかったのである。日本最大の貿易港・博多に宋商人が住んでおり「唐房」と呼ばれる街を形成していた。宋商人の中心が、船の所有者である「博多綱首」である。

宋商人が貿易を独占していた理由は以下の2点。

①894年の菅原道真による遣唐使の廃止以降、大船を作る造船術や、
 航海術が発達しなかった。
②平安中期以降は、海外商人の人数を限定する制限貿易や、
 日本人が海外に出る事を禁じる「渡海の禁」等、
 鎖国に近い政策を朝廷が行っていた。

<密貿易の背景>
平安・鎌倉時代は、朝廷が公的に貿易を独占していた。軍事力や権力を行使し、自己の利益を減少させる自由競争を徹底的に排除した。

決済方法も朝廷に有利。京都で輸入品を受け取ってから、博多まで購入代金を持って来る方式であり、代金を踏み倒す事もあった。

不輸・不入の権(租税免除・介入拒否の権利)を認められた荘園が全国的に広がり、朝廷の地方への統制が弱まった事もあり、密貿易のインセンティブが高まっていた。

<平忠盛の貿易>
1133年、平忠盛は肥前国神崎庄(現在の佐賀県・有明海側)の管理を任され、その地で宋商人との貿易を開始する。

平忠盛は、貿易によって獲得した商品の希少性を利用。人事権を持つ鳥羽法皇に唐物を贈与し、越前・備前・美作・尾張・播磨等の裕福な土地の国司(地方各国の長官職)を歴任し財を築いた。

越前:
平忠盛は25歳で越前国の国司「越前守」となる。福井平野は九頭竜川によって肥沃な稲作地帯であり、塩・鉄・馬も産出する富国。敦賀港という国際貿易港もある。507年に越前出身の継体天皇が即位したのは、越前の経済力が背景という意見がある。

<平清盛の事業>
「博多~神戸」間の瀬戸内海航路を開発するために、以下の事業を展開した?

1158年:大宰府の責任者である大宰大弐になり、大宰府の外港である
    博多に日本初の人工港「袖の湊」を築く

1167年:瀬戸内海の航路にあたる「音戸の瀬戸」
    (広島県呉市にある本州側の陸地と離島を結ぶ海峡)を開削。
    音戸の瀬戸から厳島への中間点にある太田川河口を
    造船を主力とした工業地域とする意図?
    太田川の水運により上流の中国山地、石見(島根県西部)から
    年貢や良質な材木、鉄等が集まる

⇒350年後に毛利輝元が太田川河口に広島城を建設
⇒明治時代には、ここに陸軍第五師団司令部が置かれ、
 日清戦争に伴い天皇・大本営・帝国議会が東京から移った
⇒現在の海上自衛隊呉基地

1173年:摂津国・福原の外港である大輪田泊(現在の神戸港)を
    拡張し、日本初の人工島「経ケ島」を造る。
    東南の風により船が転覆する可能性に対処するため、
    波を弱める事が人工島の目的

⇒経ケ島は、平家滅亡後、浄土宗・法然の弟子 重源によって完成
⇒応仁の乱にて神戸港自体が戦場となり、経ケ島全域が焼失
⇒大阪湾の南に位置する堺港が代わりに栄える

1180年:福原京(神戸市中央区・兵庫区付近)遷都

◆瀬戸内海の海上交通の要所である安芸の宮島にある厳島神社を
 平家の守り神とし、自身も参拝する。
◆航路を支配してきた寺社勢力を排除し、瀬戸内海航路を掌握。
 航路の整備や入港管理を行う。

瀬戸内海航路開発の理由は貿易の利権を手に入れるためと書いてある?

和船(日本の船)よりも格段に船底が深い「宋船」が、畿内(山城国・大和国・河内国・和泉国・摂津国)にまで安全に乗り入れられるようにして、貿易の中心地を博多から神戸に移す。博多綱首の影響力を排除し、平氏が貿易実務を取り仕切る事で、「津料」と呼ばれる港の通行税の徴収を目指す。

博多綱首が独占貿易を維持した理由の一つは、日本で「宋船」を受け入れられる港が、博多港しか無かったから。

越前国(福井県)の敦賀港は往路は対馬海流を活用出来る反面、復路は逆流になるので時間がかかる弱点があった。瀬戸内海航路が確立する1100年代後半頃の史料からは、「敦賀港に貿易船が到着した」という記録が無くなる。同じ畿内を目指すなら、日本海よりも瀬戸内海を通る方が便利で安全。

<平清盛の重視した地域>
治承・寿永の内乱の最中(1180年の8月下旬、10月)に、安芸国(広島県)の厳島神社と豊前国の宇佐神宮まで参詣の旅に出る。1180年9月には、高倉上皇と厳島神社に参拝。

当時、神社は巨大な荘園群を所有する領主としての立場を持ち、神人(神社に仕えて雑務をする人)を有する豪族であった。

◎豊前国
福岡県東部-大分県北部。鉄や銅の産地として有名。京都から見た「九州の玄関口」であり、九州支配の要となる土地。鎌倉時代には、源頼朝が西日本唯一の直轄地(関東御分国)としている。

宇佐神宮:豊前国の神社
飛鳥時代に建設。九州支配のための拠点。伊勢神宮(東国進出のための拠点)に次ぐ「第二の宗廟」とされ、全国に約4万ある八幡宮の総本宮。平安末期に宇佐神宮は九州一の荘園領主になり、「宇佐五代」と呼ばれる六郷山文化が栄える。

1158年:平清盛が大宰府の実質的長官「大宰大弐」に就いた事で、
    平清盛と宇佐神宮の接点が出来る

1166年:平清盛が宇佐大宮司・宇佐公通に役職「大宰権少弐」
    を与える

平清盛は、治承・寿永の内乱が勃発した1180年9月には、宇佐公通を「豊前守」に任命。宇佐公通は、平氏滅亡後に地元のライバルであった緒方惟栄が源義経の側についた事で、源頼朝から宇佐神宮での地位を安堵され、宇佐大宮司のまま天寿を全うする。

◎熊野三山:
和歌山県南部に点在する熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三つの神社の総称。日本全国に約3千社ある熊野神社の総本社。
熊野三山に参詣する事を「熊野詣」と呼ぶ。白河法皇は9回、鳥羽法皇は21回、後白河法皇は34回の熊野行幸を行っている。天皇は伊勢神宮との関係を権力の拠所としていたが、上皇・法皇も、自らの権力の支えになる宗教との関係を築こうとした。

熊野三山の財産は以下の3点。

①水軍
熊野水軍は、戦国時代には「九鬼水軍」となる。
②情報力
日本屈指の霊山である熊野に山伏が集い、日本中の情報を入手していた?
③エネルギー資源
照葉樹林が覆う熊野の森は木炭作りに最適な樫の木の産地だった。

⇒江戸時代、徳川御三家と言えば水戸藩、尾張藩、
 そして熊野を領内に持つ紀州藩

<宋銭の普及>
1170年代に、絹・米を交換手段とする日本経済が10年で貨幣経済へと変わった。1170年代頃、日宋貿易における最大の輸入品は宋銭だった。1187年に平氏が滅亡した直後には、源頼朝の弟・源範頼の提案で宋銭停止令を出し、1193年にも宋銭停止令が出されたが宋銭は普及する。1226年に鎌倉幕府、1230年には朝廷が宋銭を認める。

国産の貨幣「富本銭」(683年)、「和同開珎」(708年)を普及させる以下の政策があったが、それまで日本では通貨が普及しなかった。

・米で払っていた役人への給料、労働者への賃金の一部を銭で払う
・「租・庸・調・雑徭」の内、庸・調・雑徭を銭で納めさせる
・蓄銭叙位令(銭を貯めた人々には高い位を授ける)

⇒国産の貨幣は900年代後半を最後に製造されなくなる。
 平安時代中期には絹・米を主体とする交換経済となっていた

⇒貨幣の原材料である銅が枯渇し、鉛等を混ぜて新貨幣を製造した
 事で新貨幣の信認が弱くなったとしている

⇒新貨幣を製造する度に
 「新旧貨幣の交換比率は、旧貨幣10枚 に対し 新貨幣1枚」
 というルールが実施された事も貨幣に対する信頼を失わせた

ところが、1170年代には、貨幣経済が浸透する。

『百練抄』という貴族が書いた日記の1179年6月の記述に
「近日天下上下病悩、これ銭病と号す」、
「近頃、誰もが病に悩んでいる。皆はこれを『銭の病』と呼んでいる」
つまり『銭の病』が流行った、という記録が残っている。

<宋銭普及の原因>
著者は、以下の3つの説を検討し、銅としての需要が宋銭の価値の裏付けであったとしている。

①宋銭は当時、国際通貨であった
 ⇒貨幣の流通していない日本では意味が無い
②生産力向上・商業発達で、物々交換では支障が生じた(社会要請説)
 ⇒逆に貨幣の流通によって商業が発達したのではないか
③過去に和同開珎などの貨幣の歴史があった
 ⇒200年程度前の事では影響力が弱い

寺社に銅の需要が会った事が原因と著者は考える。

1150年頃を境に、日本の経筒(お経を書いた巻物を入れる銅製の筒)の素材が国産から中国華南産に切り替わっている。当時の日本では末法思想(*)の流行から経塚(お経を土の中に埋納する塚)が大量に作られ、銅が不足していた。

(*)末法思想
お釈迦さまが亡くなった後、「正法」の時代(正しい教えが行われる)、「像法」の時代(教えが形式化される)が続き、その後に「末法」の時代が1万年も続くという仏教の世界観。1052年は「末法」元年であり、自分が敬虔な仏教徒である事を証明するために、経塚を作る事が流行した。

奈良の大仏の原材料となる銅を産出した長登銅山(山口県)は、この頃には稼働を中断している。再開するのは精錬技術が発達する1300年代後半。1037年には摂津国・能勢郡に採銅所が出来たが採掘量は少ない。

日宋貿易に関する史料には「日本が銅を輸入した」という記録は無い。250年後(室町時代)の日明貿易では、日本は銅を大量に輸出する側になる。寺社勢力は、宋銭を銅の原材料として輸入したのではないか?

銅は、1083度まで熱しないと溶けないが、宋銭には鉛(327.5度で溶ける)が10%ほど入っているため、単なる銅よりも加工し易い。

輸入する際、一文銭よりも十文銭の方が同質量での購入費用が10倍であるため?日本では1枚=1文の一文銭しか流通していない(銅資源として購入されたとする根拠?)。

1252年に造られた鎌倉大仏の原材料は宋銭だという説。奈良の大仏が鉛を1%程度しか含んでいないのに対し、鎌倉大仏は10数%含んでおり、宋銭に近い値だというのが根拠。

宋では資源の流出を防ぐために銅を禁輸品目として以下の措置を取っていた。

・1158年に銅銭の材料にするために銅製品の接収を命じる
・宋銭が流出し易い西方の国境付近の地域(四川等)では、
 住民の銅銭使用を禁止し、素材価値の低い鉄銭を使用させる
・交子や会子といった世界で最初の紙幣を使用する
・1199年に日本と高麗に宋銭を渡さない措置をとる

⇒この時代には、雲南や広東にあった銅の鉱床も枯渇し始めていた。しかし、沿岸部では銅銭は禁止されておらず、庶民の間にも流通していた

<平清盛の目的>
宋銭を流通させる事で平清盛は以下の3つの力を手に入れようとしたと書いている。

①国を発展させる力
貨幣の利便性が生み出す力。当時の交換手段だった絹は、品質に応じてランクを上・中・下と3段階に分けており、取引時に見極める手間が掛かった。宋銭ならば、取引は格段に楽になり、取引コストが低下する。貨幣は1銭単位まで小分け出来る決済の汎用性があり、嵩張らないため輸送費用が低下する。
⇒貨幣を媒介として取引が迅速・活発になれば、商業が発達し、
 国が発展する

②経済を自由に動かす力 = 通貨発行権
估価法によって朝廷は、絹・米の交換レートを朝廷に有利になるように法律で定めていた。宋銭が全国に普及し、輸入を平氏が独占すれば、平氏が通貨量を調整出来る。「通貨発行権」同様の権限を得られる。
⇒経済面で朝廷に取って代わる

③平氏に財を齎す力
貨幣の普及により金融によって富を獲得出来る。稲を媒介とする出挙の制度でなく、銭出挙の制度により富を獲得する。

出挙
奈良時代から存在する制度。国司や富豪層が一般農民に対し、春に稲を貸して、秋に利子を付けて余分に稲を返済して貰う。
平安中期には、地方行政機関「国衙」(地方行政を行った役所)が、地域の富豪層に稲を貸して(公出挙)、さらに富豪層が一般農民に稲を又貸し(私出挙)する仕組みが出来上がっていた(里倉負名制)

銭出挙
銭を貸し借りするローンや消費者金融のような制度。稲による出挙と違い、農民以外にも対象を広げ易い。出挙なら、農民は収穫の秋になれば返済が出来るが、銭出挙の場合、借りた銭を元手に必ず稼げるとは限らず、焦げ付く可能性がある。(1187年、1193年と利息の制限法が発効されている)

⇒銭不足の問題が発生。利息を返そうとすると、銭の追加需要が発生し、銭の価値が高騰する。銭を持つ者と銭を持たない者の貧富の差が拡大する

⇒宋銭は自国発行の通貨で無いため、自由に供給量を増やせない

平清盛が自国で通貨を発行しなかった理由:
偽造対策。宋銭を使用する限り、貨幣を鋳造する職人の監視や、偽造貨幣を排除する費用を、発行国である中国に負担して貰える。

<1179年~1180年の動向>
1179年(治承3年)~1180年(治承4年)に日本の政治が大きく動いている。

1179年6月:摂関家領を保有していた娘・盛子が死去
      ⇒死後、摂関家領は後白河法皇に強奪された
1179年7月:平清盛の嫡男・平重盛が死去
      ⇒死後、平重盛の知行国(国司推薦権、国司の収入の
       一部を得る権利を持った国)越前国が
       後白河法皇に没収される
1179年7月:九条兼実『玉葉』の記録では宋銭への対応で
      高倉天皇(平清盛の娘婿)が貴族に以下の指示を出す

①絹・米の交換レートについて
宋銭が普及してから、朝廷が決める絹・米の交換レートが守られていない。法律を守らせるか、新法を作るか検討して欲しい。
⇒宋銭が普及し、朝廷が定める固定レートと、
 需要と供給によって決定される変動レートとの乖離が生じた

②宋銭について
宋銭の流通を認めるか検討して欲しい。
⇒明法博士(法律の専門家)の中原基廣は、「宋銭は朝廷が製造していないから私鋳銭(偽金)と同じ。流通を禁止すべき」という意見

⇒高倉天皇は宋銭賛成派だったと思われる

1179年8月:上記の検討を受けて、高倉天皇が
      「公家新制三十二条」を発布
      宋銭について言及が無く、実質的に黙認
1179年11月:治承三年のクーデター
       以仁王の所領であった「常興寺の荘園」を没収
1180年4月:以仁王の乱
⇒以仁王(29歳)の甥である安徳天皇(1歳5ヵ月)が即位し、
 以仁王が天皇になる機会が無くなったため?
1180年6月:福原京への遷都
1180年8月:源頼朝が伊豆で挙兵
⇒日本初の全国規模の内乱(治承・寿永の乱)が発生する

<平氏討伐の理由>
①全世界的な寒冷期
1100年からの100年間で、日本の総人口が700万人から600万人に減少。

②宋銭の普及
宋銭の普及により、多くの貴族や武士が困窮する事態になった。

宋銭が普及するまで、絹・米は貨幣の代替物であり、平安時代の絹・米の価値は、商品価値 + 貨幣価値だった。しかし、宋銭が普及すると、絹・米の価値は商品価値のみとなり、価格が下落する。

荘園から得られる絹・米が主な収入源だった貴族や寺社、有力武士の収入が減る。銭によって税を取り立てようにも、宋銭は平安末期の段階では京や日本各地の商業圏を中心とした普及で、農村部にまで流通していなかった。銭による納付(代銭納)が始まるのは、鎌倉時代中期以降。

「銭高絹安」
宋銭の価値が高くなると、相対的に絹(モノ)の価値が低くなる。通貨高・デフレの状況で、宋銭の保有者と非保有者の格差が拡大。

以下の2つの思想の対立。

重農主義:農業だけが富の唯一の源泉である、という思想
     (貴族や寺社、各地の有力武士)
重商主義:貿易によって富を増大させる、という思想
     (平氏や水軍、商人)

源頼朝は重農主義派であり、重農主義の基本である土地の所有権安堵を基本に、御家人(将軍の家来)を束ねていく。所領を命がけで守るという意味の「一所懸命」という言葉は、重農主義だから生まれた。

<平清盛の誤算>
①当時の貿易体制
当時は、季節風を利用した航海を行っていた。日本周辺は夏季には太平洋高気圧から吹き出す南風、冬季にはシベリア高気圧から吹き出す北風が発生する。そのため、南風で「宋→日本」(陰暦6~9月)、北風で「日本→宋」(陰暦3~4月)という移動を行う。春の便が行ってしまうと翌年の秋まで輸出入が出来ない。『百練抄』に「銭の病」が記された時期が陰暦6月。秋の便で宋銭が届く直前だったと思われる。

②銭バブルの終焉
寒冷期による災害により、1180年から1187年までの間、銭貨出挙を含めた宋銭の問題は、朝廷でも議題に上らなくなる。

1180年4月には塵旋風(辻風)が都で発生し、屋敷や民家が被災した。西日本では夏には旱魃、秋には大凶作による飢饉が発生した。
1181年には、鴨長明の『方丈記』に 「春・夏に干ばつ、秋には大風・洪水等、災害ばかり続き、作物が全く実らなかった」と描かれた「養和の大飢饉」が発生している。

⇒全国規模で被害が出る状況
⇒米が貴重になるので、米の価値が急上昇

『方丈記』には、「様々の財物を食糧と交換しようとするが、誰も目に留めようとしない。偶々交換する者がいても、金銭の価値を軽くみて、穀物の価値を重んじる」という記述がある。

⇒ハイパーインフレの発生
⇒平氏の経済力が落ちる

1180年に平氏は、大輪田泊(神戸港)の修築について、「国家事業として行ってほしい」と朝廷に要請している。
1180年10月の「富士川の戦い」においては、源氏方の4万騎に対し、平氏方は2千騎しか動員出来ていない。

平氏は銭を使って人を集める事が出来なくなっている。「富士川の戦い」の後に、平清盛の後継者・平宗盛を、畿内5国・近江・伊賀・伊勢・丹波の計9ヵ国に跨る軍事指揮権を持つ「畿内惣官」の地位に据える。銭の力には頼れないため、強力な権限を使って強制的に兵や米を集めようとした。

1181年(治承5年)2月4日 平清盛死去。

<平清盛は本当に最高権力を握りたかったのか>
著者の意見。
平氏が全66ヵ国の内30ヵ国余りを支配下においたのは、1179年の「治承三年のクーデター」の結果であり、それ以前の平氏一門の知行国は家臣の知行国を含めても17ヵ国。日本を支配する意図は無かったのではないか?

平清盛は、太政政大臣を辞した後、嫡男・平重盛を後継者に定め、50歳で政治の表舞台を去る。その後は神戸で日宋貿易の指揮を取っていた。
後白河法皇率いる重農主義派と平氏側・重商主義派の対立が激化し、その最中に平重盛が死去。このため、既に60歳を過ぎていた平清盛が、権力闘争(治承三年のクーデター)の渦中に身を投じる。

⇒自らの広めた銭を制御出来なくなっていたのではないか?

*************

平清盛が導入しようとした宋銭は、12世紀のビットコインと考える事が出来る。事の顛末から未来を予測出来るだろうか?

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発達障害者の問題解決

問題解決に関する本を読んでいる。

発達障害に関する解決策を提示する事は難しい。

職場に発達障害の診断を受けた人が存在するとしよう。

「障害者雇用の対象にして処遇を変えるか、障害者職業センターと連携して転職を促せば良いだけじゃん。これで問題は解決だ」

しかし、これでは解決策を提示したのでなく、問題を回避する方法を提示しただけだ。現実には、自分の権限の無さや上司の無理解、道徳的な納得感等の制約が存在するのだと思う。

通常、人間は以下の手順で問題の解決策を探すらしい。本に書いてあった内容から。

①計画を立てる
人間は混沌を嫌う。あらゆる事態を事前に予測して規定の反応を返される事を期待してしまう。計画を立てると、中間目標が発生する。幸運を祈るだけでなく、操作欲求を満足させる事が出来る。
⇒学ばなければ発達障害者の行動特性を理解する事は不可能。学んでも理解出来ないと思う。予測不可能な人間の存在は欲求不満を生む。中間目標の作成は細部に執着する行動動機となりかねない。

②問題を分割する
達成すべき目標を幾つかのフェーズに分割し、問題を簡単にする

③理解出来る事、達成可能な事から開始する
解決策を考える場合、自分が習熟している領域から考え始め、部分的な解決策を確定してから、全体部分を構築する。例えば、家を修理する場合は、自分で修理出来る個所を修理してから業者に頼む。
⇒理解しているという思い込みに注意する。上手くいっているつもりが失敗している事に気付いていないだけかもしれない。

④簡略化する
例えば、三次元の座標空間を考えるのが困難な場合、二次元であると仮定して考える。それでも難しい場合、直線で考える。問題を単純にするため、詳細が省かれるが、簡略化した問題と元の問題の解決策が同一である場合もある。簡略化する事によって問題点を正確に把握出来るのだ。
⇒通常、アスペルガー者に欠けている能力とされる。

④過去の問題との類似点から考える
過去に解決した問題との共通点を探す。
⇒問題は、似た問題の解決策をそのまま適用してしまう事である。理解出来ていない解決策を採用してしまうかもしれない。
⇒発達障害者への指導で注意すべき点。従来の解決策を踏襲する傾向がある。

*************

上記を読んでいると、職場における発達障害者の人間本来の問題解決アルゴリズムの盲点をつくものであるのかもしれない。細部に注目し、簡略化する思考形態では、問題を拡大させてしまう。

部下や同僚にアスペルガー者が存在した場合、細部でなく全体から考えるべきであると思う。職場の理想と現実の違いだ。

上手くいかない原因は、アスペルガー者に由来するのだろうか?対処する必要がある問題なのか?

対処する場合、覚悟がいると思う。医者でも介護の専門家でもない人間が対処出来ると思えない。医者や介護人でも対処が出来ないと思う。

その人に投入できるエネルギーと時間、その結果として得られる利益を考える。仕事時間の10%以上が発達障害者の面倒を見る事に費やされているのであれば、間違った対処によって無駄な苦労をしている。

人間の特性として、「推理」する事に囚われてしまう。問題行動の一つ一つに着目し、原因を考えてしまうのだ。

「この人がこのような行動を選択するのは◎◎だからである」

そうした行為が積み重なると、特定の行動に囚われてしまう。箸の上げ下ろしにしか注意出来なくなり、業務の遂行が疎かになる。人間の知性には限界があるのだから、考えても分からない問題は大量に存在する。

そうではなく、理想と現実を一致させるために必要な条件を考える事だと思う。

「一カ月以内に◎◎が出来るようになって欲しいが、そのために必要な行動は何か」

出来るようにならなければならない行動を全てリストアップする。それが出来るようになる方法は存在するのだろうか?

まず、部門全体の目標があり、その人の貢献が必要とされる部分を考えてみる。対処するためのエネルギーは、あくまでも全体目標を達成するためのエネルギーの一部であり、特定個人に執着しない。

************

理解している事は、本当に理解出来ているのか?

自分に出来る事を他人に出来るように伝える事は難しい。特に思考形態が異なる人間と意思疎通をするためには、簡単な事でも相手に対する理解が無くては伝わらない。

************

僕に出来る事は何か?

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仮想通貨の増殖

一昨日、リップルコインの記事を書いたら、検索数が若干だけど増加した。

やっぱり社会的な注目度が高いのだと思う。

ブログで情報収集するよりも、facebookの方が詳しく説明して貰えると感じる。

一昨日の記事では、高性能パソコンがあれば稼げるような事を書いてしまったけど、仮想通貨で稼いでいる人は一線を越えてしまっているような気がする。高性能パソコンくらいでは極端な人達との競争に勝てそうにない。

・外部のクラウドサーバーを利用して数千台単位のパソコンを
 運用する
・電気代が安い国に移住して仮想通貨の採掘をする
・仮想通貨採掘用の集積回路の開発
・コンピューターウイルスを使用し、他人のパソコンに
 仮想通貨採掘用のソフトを無断でインストールし、採掘に利用する

インターネットの書き込みを信じるならば、本当にここまでする人達がいるらしい。

さらに自分独自の仮想通貨を開発する人達も多く、既に世界中には数百種類の仮想通貨が存在するのだとか。取引所の乱立もそうだけれど、人間の競争意欲は短期間で想像を超える成果を生み出す。共産主義が資本主義に勝てないはずだ。

多分、最も儲かるのは社会に普及する仮想通貨のシステムを構築する人達なのだと思う。投資や採掘をする人達は鴨にされる。しかし、社会全体で考えると鴨にされる人達の競争意欲が生活を改善する。

そのようなエネルギーが羨ましい。

インターネット上の仮想通貨に纏わる話を読んでいると、以下のコピペを思い出した。このような人達と競争する事を考えると、考えてるだけで疲れてしまい、どうでも良くなってしまう。

<スペック1>
・5tを超えるマイクロバスの下敷きになっても平気&持ち上げて
 脱出出来る
・虎の首を一撃で折る
・300kgを超える体重で木に昇る
・20kmを余裕で泳ぐ
・時速70kmで走る軽トラックに伴走
・100mを6~7秒でダッシュする
・嗅覚は生物トップクラス
・止め足など高度な戦術を駆使して頭脳戦でも人間を凌ぐ事が多い
・爪の長さは10cmを超え、固く凍った地面でも掘れ、切れ味は剃刀並
・頭を撃たれても脳のダメージが少なければダッシュしてくる
・心臓に弾丸が直撃しても数分は生きていてダッシュしてくる
・自動ドアのボタンを自分で押して室内に入ってくる

<スペック2>
・日本で1,2位を争う魔法名家の生まれ
・骨折や出血多量の致命傷を負っても一瞬で再生出来る能力と
 一人で戦艦を一瞬で消滅させる、世界に殆どいない戦術級の
 能力の持ち主
・そのせいで普通の魔法を使うのに少し手こずる
・普通の魔法が苦手なだけで実戦は負け知らず、小さい頃から軍隊に
 所属して働き、忍者の師匠が居て格闘術も最強クラス
・学校の成績はトップクラスで見ただけで相手が魔法を発動する前に
 何の魔法か判る
・魔法発動前に、術式が判るから、発動前なら魔法を消去出来る
・研究が大好きで、学生なのに魔法史を覆し、名前が後世に残るような
 大発見を何度もしている
・幼い時に改造された最強人間魔法兵器だが精神が破壊された
・親の会社(魔法アイテムメーカー)で研究していて、
 利益に多大な貢献
・戦闘力・研究成果ともに世界トップクラスなのに、
 それを隠して高校に通っている

<スペック3>
・6歳で誰に教わるでもなくジャンクパーツから
 自作PCを作っちゃう変態
・プログラミングは母親から教わって楽勝で覚える
・ 天才プログラマーが作ったプログラムを理解し出し抜く
・ SAOプレイヤー1万人の中で 最高の反応速度を持つ
・ 初対面で少し交流を持っただけで女性を虜に出来る
・ 剣道全国大会クラスの妹と2年間の寝たきりの後でも渡り合える
・ 喧嘩が強く(全戦全勝無敗)家が剣道場付きの屋敷
・父親は外資系企業の重役(年収億超えの金持ち)
・超金持ちの社長令嬢と結婚の約束をしている
・将来は帝都大→防衛省勤務が確約している
・コミュ障&ネトゲ廃人

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体調が悪い

今日も気分が良くない。

会社での配属先等について話し合う予定だから元気になる必要がある。

これからの人間関係を上手く作っていけるか不安だ。

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リップルコインについてのコメント、それとビットコイン

リップルコインに関する記事に、以下のコメントがありました。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1293.html#comment219

インターネットの書き込みを読んでいると、情報が溢れているので悩んでしまいます。

自分の現在の認識を書くと以下のようになります。かなり勘違いしていると思います。

以下のWebサイトから、リップルを保管する「ripple wallet」を開設済。銀行口座のようなものだと思っています。Internet Explorerのバージョンが10以上、又はChromeみたいな対応しているブラウザでないと「ripple wallet」は開設出来ないようです。

https://ripple.com/

リップルコインの入手方法には、取得と購入の2種類があると思っています。

<リップルコインの取得方法>
上記のripple.comのWebサイトでは2種類の取得方法が紹介されているのかな。以下の2つです。

①snapswapというサービス?に登録する。
 ⇒登録しようとしてみましたが、個人情報を入力する段階で、
  米国在住者以外は、登録出来ないようなので諦めました。
②「Computing For Good」に参加する。
 ⇒以下は、「Computing For Good」のWebサイトです。
  グリッド・コンピューティングのプロジェクトであり、自分の
  パソコンの余力を貸与する事でリップルに交換可能なWCGという
  ポイントを取得出来ます。

http://www.worldcommunitygrid.org/

 ⇒現在、「Computing For Good」に参加中ですが
  効率が悪い印象です。
  パソコンを稼働させるために必要な電気代を考えると、
  損しているかな?

<リップルコインの購入方法>
高性能なパソコンを持っている場合以外では、リップルコインを購入した方が効率が良さそうです。しかし、その購入方法が良く分からない。

以下のWebサイトでは、ビットコインやリップルコインの取引所が記載されており、「gate-future」という取引所に口座開設すれば、リップルコインを購入出来るらしいです。しかし、この取引所が信用出来るのかは確信出来ません。

http://www.gmc-inc.jp/

以下の「Give Communication」というブログでは、paypalを使用してリップルコインを購入しています。手順が詳細で親切です。

http://givecommunication.com/virtualcurrency/ripple/41/

⇒確実性を優先するなら、オークションやPaypalで購入した方が良いのかもしれません。どうしたものか?

<リップルコインは値上がりするか?>
リップルコインが、値上がりするか否かは意見が分かれる所だと思います。

リップルコインが値上がると主張する方の意見で説得力があったのは、リップルコインの価値が計算機械の計算力によって裏打ちされている事を根拠にしているものです。

「Computing For Good」というグリッド・コンピューティングのプロジェクトに参加する事で、リップルコインを取得出来ます。

ここで重要な事は、グリッド・コンピューティングに参加する人間が増加すると、同一作業量で取得出来るリップルコインが減少する事だそうです。グリッド・コンピューティングによってリップルコインを取得出来なくなった人達が、購入によってリップルコインを入手しようとする。それに伴って、リップルコインの価格は上昇する。計算力という裏付けがあるからこそ、リップルコインは確かな価値を示す。

「Computing For Good」が開始されたのは、2013年11月9日らしいですが、当初は作業によって受け取れるWCGポイントが40ポイントの場合、1リップルコインと交換出来たそうです。

ところが、2013年11月後半にWCGポイントが600ポイントの場合、1リップルコインと交換可能になります。同一作業量で取得出来るリップルコインが1/10以下に減少したのです。

この時、リップルコインの価値は一カ月足らずの期間で3倍近く上昇した?

現在、リップルコインの価格上昇のペースは鈍っているそうですが、今後、グリッド・コンピューティングへの参加者が増えるに連れて、計算によってリップルコインを取得出来る人間が減少し、購入によってリップルコインを入手しようとする人間が増加する見込みだそうです。

僕としては良く分からない。リップルコインは投機を抑制する仕組みがあると読んだからです。さらに投機的な値上がりをした場合、リップルのシステム自体への信頼性が損なわれるのではないか?

では値下がりするかというと、それも変な気がする。どっちつかずです。

**********************
ビットコインについてですが、以下の詳しく説明しているブログを見つけました。

http://blogos.com/article/75716/

http://blogos.com/article/75996/

ビットコインは意外と値下がらない印象です。

上記のブログを書いている大石哲之さんは勉強熱心な方のようで、以下のブログでは複数あるビットコインの取引所に講座開設しようとした話が書いてあります。ほとんどが詐欺だそうです。

http://blogos.com/article/76186/?axis=b:7260

この辺りを判断をどのようにすれば良いのか?

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疲れた

様々な事があって疲れた。

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僕の体感している世界

頭が痛い。寝不足だ。

以下、何となく書く事。

子供の時から、僕の世界は以下のように運営されている。

<パターン1>
・誰かが僕の事を殴る。

「俺は、お前を見ているとムカつくんだ。だから殴らせろ」

・周囲の人間が、そうした行動を褒めそやす。

「そんなんだから殴られるんだよ。何で反省しないの?」

・問題が大きくなると以下のような態度になる。

「お前がそこまで弱虫だと思わなかった。許してやる」

<パターン2>
・僕の指導者が出現する。

「お前を指導して正しい人間にしてやろう」

・指導の結果が出ないため、怒り狂う。

「アドバイスをしてやってるのに、
 反省しないのは俺を愚弄しているからだ」

・離れ離れになる時期が来ると以下のように言う。

「ごめんね。お前を育てる事が出来なかった」

<パターン3>
・仲間意識を持つ人間が現れる。

「お前は俺がいないと何も出来ないんだろ」

・僕の行動を逐一確認するようになる。

「何を話して、どのように行動したのか全て俺に報告しろ」

・思い通りにいかないと怒り出す。

「何で俺の事を尊敬しないんだ」

*************

世界は僕には感じられない規律に支配されており、その中に僕は入っていけない。

僕自身が、周囲の人間を尊重している訳ではない。他の人間の視点で見れば、僕は他の人間と同じだ。生きている事や社会と関わる事は本当に疲れる。それなのに、社会と関わりたい。僕の求めているのは、僕にとって都合の良い人間達なのだと思う。そのような世界はあり得ない。

犯罪者関連の本を何冊か読んだ事がある。

最も怖かったのは、女子高校生誘拐監禁事件の本だった。

後に、監禁事件の犯人となる男が、婚約者のいる女性を強姦して、婚約を破談させて自分の妻とする。恐ろしいのは、そうした関係であっても婚姻関係が成立する事だった。

多くの場合、そうした例は特殊な事例として扱われるが、僕にはそう思えなかった。誰もが牢獄の中に存在している。自覚出来ないだけで、誰もが状況の奴隷となっている。現実はどこまでいっても仮想現実だ。

以下のように考えた事がある。

憎み合っている男女を密室に閉じ込めて、十分な食料と睡眠を与えた場合、何が発生するのか?そうした状態でも愛情と呼べるものが発生するのではないか?

恐怖や快楽によって、常識や行動は矯正されてしまう。一定量以上の刺激に耐える事の出来る人間は存在しない。その実例は本の中に山のように記載されていたし、日常生活の中で幾つも確認する事が出来る。怖かった。

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そうした意味で考えると、発達障害というのは外部からの刺激に対する障壁であるのかもしれない。

幾ら、苦痛を与えても、空を飛べるようになる人間は存在しない。

脅迫されて、身長が伸びる人間も存在しない。

褒められた結果、1秒で広辞苑を丸暗記出来る事は無い。

人間の能力には限界がある。だからこそ人間は自由だ。恐怖、苦痛、ETCによって操作される事が無い。

認識する事の出来ない何かが僕の思考、行動を縛っている。僕という実体は存在しない。それは良い事なのだと思う。

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障害基礎年金について

障害基礎年金について書いてみる。

障害の元となる怪我や病気について最初に医者にかかった日(初診日)が、以下の①~③のどれかに該当する場合に請求可能。

①国民年金加入期間が初診日である
②60歳~65歳未満で日本国内に住んでいる期間に初診日がある
③20歳前の国民年金加入前に初診日がある

初診日から1年6ヵ月経過した日を障害認定日として、障害認定日に到達した日以後から請求が可能になる。

障害の程度によって、以下の等級に分類される。

1級:他人の介助が無ければ日常生活を送る事が出来ない
2級:他人の助けは必ずしも必要無いが、日常生活が困難、
   若しくは制限される

申請手続きについては、区役所の国民年金係の障害基礎年金担当スタッフに個別相談する。

相談する前には、以下の情報を整理しておく。

①氏名、生年月日、住所、連絡先
②病名
③初診日、発病した時期
④病院の履歴、治療経過、医師からの指示
⑤具体的な症状の個所、具合
⑥日常生活での具体的な不便事項
⑦請求者本人の請求意思の有無
⑧障害者手続きの有無と等級

診断書等の医療機関での文書が必要になる。区役所窓口での相談後に書類を提出した後は、年金事務所や認定医による判定が三カ月ほど行われる。

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障害基礎年金の受給を申請すべきか否かは相当に悩んだ。悩んでいる障害者は多いと思う。

考えた末に当面は見合わせる事にした。永久に申請しないようにしたい。もっと困っている人のための制度だ。

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72歳を過ぎると、健康でいられなくなると聞く。呆けるし体力も衰える。容姿は、それより前に劣化する。老いてしまえば、強者も弱者になるし、賢者も愚者になる。美人は不美人になる。

麒麟も老いれば駑馬に劣る。

老いは、健常者にも障害者にも平等なのかもしれない。

72歳を終端と考えると、数年で僕の人生は折り返し地点となる。

それまでの時間をどのように使うかは悩む所だ。

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数える事と表す事

進化論を信じる事が出来ない人間は、脳構造に原因があるのではないか?

以下は、本で読んだ事から。

「数」という概念には、以下の2通りの捉え方がある。

①数える
物や人が複数存在する場合に、指差しながら数える。この場合、数は1から始まる。
②表す
距離や大きさを表す。この場合、数は0を想定する。

例えば、西暦について考えてみる。西暦には、以下の二通りの問題がある。

①西暦0年が無い
西暦0年が存在しない。敢えて西暦0年を表現すると、紀元前1年になる。すると、西暦と紀元前の差を調べる場合に不便が生じる。例えば、西暦1年と紀元前1年の差は、1 + 1 - 1 =1で1年である。西暦0年が存在しないために、1を引く必要がある。
②0世紀が無い
1999年は、上二桁が19なのに20世紀である。0世紀が存在しないからである。

⇒こうした不具合は、大きさを表現する場合に発生する。

⇒逆に、世紀の数を数える場合には0世紀が存在すると不具合が生じる。

⇒数える思考と表す思考は併存出来ない。

⇒思考は必ず矛盾し、誤りを含む事になる。

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仮に、思考体系が数える事に特化している人間が存在していると考える。そうした人間は、歴史を自らの経験からの逆算と考えるのではないだろうか?

自分の経験が、父、祖父、曾祖父、etcと祖先に至るまで受け継がれていると想定するのではないか。そうした人間は、歴史上の人物や神話の登場人物に自己同一性を感じても、原初的な生命体が人間に進化する事を知識として知る事は出来ても納得感を得る事は出来ないのではないだろうか?

進化論は、人間の思考特性が具体的な数える思考から、抽象的な表す思考に移行した結果として普及した思想なのかもしれない。

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さらに考えてみると、そうした人間が受容し易い思考は、輪廻転生だと思う。開始と終了があるのでなく、生まれ変わりが永続する。抽象的な「無限」や「永遠」の概念を理解出来ないからこそ、結果的に不滅を信じる事になる。

彼等にとって、無限とは圧倒的に大きな数であり、計測不能な時点で無限として認識される。

反対に、表す思考に特化した人間は「無限」や「永遠」を概念として把握するからこそ、それらの概念を本質的に理解出来ないのではないか?

以下の等式がある。

「無限」+ 1 = 「無限」

「無限」という概念も、数であるのだから1を加算する事が出来る。すると、「無限」よりも大きい数が出現する事になる。しかし、「無限」は最大の数という概念がある以上、「無限」よりも大きい数は存在出来ない。よって、「無限」 + 1は「無限」と等しい数になる?

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アスキークラウド(2014年1月号)のP49に「データの独裁」というコラムが掲載されていた。

米国の国防長官を務めた「ロバート・マクナマラ」についてのコラムだ。

以下は、Wikipediaの「ロバート・マクナマラ」についての記事。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%83%A9

ロバート・マクナマラは、あらゆる事象に対して統計学を適用したとされる。

統計学には、利点と不利点がある。

ロバート・マクナマラが第二次世界大戦中に米国陸軍航空隊の統計管理局に所属した際には、米連邦政府の歳出総額が約785億ドルだった1943年当時に、軍備の購買を効率化する事で36億ドルを節約したという。

備品の種類、量、保管場所を数値情報として把握する事で効率の良い資源配分を可能にした。

1960年に、国防長官に就任した際には、戦況を敵軍の死者数で計測する事で誤ったと書いてあった。統計は情勢を単純化して表現するため、分析結果に囚われてしまう可能性がある。

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ルビンの壺を眺めるように、数える思考と表す思考は両立出来ないのだと思う。単純で多い方を選択するか、複雑で少ない方を選択するか?

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2013年の日本の貿易赤字について

DAIAMONDO ONLINENのコラム『経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層』の第123回から。

日本の2013年11月の貿易赤字は過去最大となった。

円安になっても日本製品の競争力は改善していない。特に電気機械の競争力低下が著しい。

2013年1月~11月の鉱物性燃料を除いた貿易黒字に占める自動車の割合は53%となっているが、電気機械の収支黒字の縮小が自動車の拡大分を相殺している。

以下は、自動車と電気機械の貿易収支の推移。

        自動車     電気機械
2005年1月   約6000億円   約4000億円
2006年1月   約8000億円   約4000億円
2007年1月   約1兆円     約4000億円
2008年1月   約1兆2000億円  約4000億円
2009年1月   約4000億円   約2000億円
2010年1月   約6000億円   約3000億円
2011年1月   約8000億円   約2000億円
2012年1月   約6000億円   約1000億円
2013年1月   約6000億円   0円以下?

電気機械の品目別に見ると、2005年には収支が僅かに黒字だった通信機が2013年4月には-1500億円の赤字になっている事が大きい。他に落ち込みが激しいのは、映像記録・再生機器2005年12月の2000億円の黒字から2013年4月には1000億円の黒字と黒字額が半減している。

物語で書くと、スマーフォンの輸入が急増し、パソコンと周辺機器の輸出が急減している。円安になっても海外企業の競争力は低下していない。

さらに、自動車についても課題がある。ドイツ車のシェアの拡大だ。2000年~2007年頃まで、ドイツ車の日本での販売台数は月に1万5000台程度だったが、金融危機後の売上急減の後に、2013年5月には月間2万台近い販売台数となっている。

ユーロ高になってもドイツ車の競争力は衰えていない。日本企業との違いは何か?

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DAIAMONDO ONLINENのコラム野口悠紀雄「日銀が引き金を引く日本崩壊」』の第26回から。

日本の2013年9月分の貿易収支は9321億円の赤字となり、年間ベースでは12兆円近い貿易赤字となるペースだ。貿易赤字の期間が15カ月を超え、石油危機以来の過去最長となっている。

所得収支は、年間で10兆円~15兆円が見込まれるため、年間ベースでは経常赤字になる可能性もある。

2013年上半期の輸出は35兆円程度。前年比で9%程度の増加だが、それは円安で嵩上げされたためであり、数量ベースでは前年比1.3%の減少となっている。

品目別の寄与度では、自動車が2.1%、有機化合物が1.2%、船舶が-0.8%、映像機器が-0.3%等。自動車が貿易黒字に貢献している。

2013年上半期の輸入は40兆円程度。前年比で13.9%の増加。

品目別の寄与度では、液化天然ガスが1%、原粗油が1.8%、電子部品が1.1%等。燃料輸入額が増加している。

2012年秋から円安が進展しているが、数量ベースでの輸出量が増加していない。対米では増加しているが、対EU、対中国向けは横這いであり、タイ等の東南アジアへの輸出数量が減少している事は、部品生産が海外移転している事を示唆している。

著者は、2009年時点から2013年にかけて鉱物性燃料の輸入額が2倍近くになった事を貿易赤字の原因としている。

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コラムでは、日本経済にはJカーブ効果による貿易収支改善が当て嵌まらない可能性が示唆されていた。

【Jカーブ効果】
ある国の通貨が安くなると、その国の輸出に有利になるため、貿易収支は改善する。しかし、改善する前の段階では輸入価格が上昇するため、返って貿易収支が悪化してしまう。

日本経済には、Jカーブ効果の前半部分の輸入価格上昇による貿易収支悪化は当て嵌まっている。2012年秋から円安は開始されているため、1年が経過する頃には貿易収支改善の兆候が見られるはずである。

しかし、日本の輸入額の1/3を占めるエネルギー輸入は国内で代替出来ないため、割高になっても輸入するしかない。さらに、日本企業が円高に備えて生産拠点を海外シフトさせた結果、円安になっても輸出量は増え難くなっている。

エネルギー輸入価格を上昇させた要因は、2010年12月のチュニジアでの政変に端を発するアラブの春であるとされる。2010年前半には1バレル=70ドル程度だった原油価格は1バレル=100ドル以上が常態化している。

日本の商社による米国からシェールガスを輸入する計画は、2017年頃の開始予定となっており、中東情勢の安定、若しくは世界的な景気悪化以外にエネルギー価格上昇が抑制される要因は無いものと考える。

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当面は、日本企業の競争力低下とエネルギー価格上昇は継続する見込みであり、だからころ多くの人間が円安を予見しているのだと思う。

こうした予測はどの程度当てになるんだろう?

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纏まらない考え

考えている事が纏まらない。

以下、色々と書いてみる。多分、同じ事を言っているのだと思う。

<フィクションが満たす願望について>
小説、漫画、映画、ゲーム、etcのフィクションは、閲覧者の願望を満たすように作成される。願望には以下の2種類がある。

①社会善と一体化する
②私欲を満たす

他人に必要とされたい。同時に気持ち良くなりたい。

あらゆるフィクションは、以下の2種類の願望を示すと考える。

・獣になりたい
複雑な知力を要求される世界から、肉体的悦楽を基盤にした世界に移行する。争いの決着は筋力の差で決定される。自らが強者となれるのであれば、そうした世界は自由を提供する。ルールや常識、思考を強いられる事から解放される。
獣の価値観は感覚に還元される。苦痛と快楽によってのみ決定される生は純粋だ。

・秩序の一部になる
変化は不安を呼ぶ。価値観が相対化されるとモラルが頼りにならない。ネットワークの一部分となり、合理性、論理の連鎖、事実の吸収と記入、etc。機構の一部分となる
秩序の枠内では、原因と結果が分析され曖昧さが無い。抽象化された情報によって成立する世界では、恐怖や苦痛から逃れる事が出来る。

⇒あらゆるフィクションでは、主人公の私欲と社会善を融合させる必要がある。そうでなければ消費者の欲求を満たす事が出来ない。

<論理は如何にして世界を支配したか>
歴史上、論理が強力な力を見せつけたのは、フランス革命であるとされる。

論理とは何かを語る事は難しい。

一般的には、デカルトの「我思う故に我あり」という思想から始まっている。

あらゆる事柄は疑う事が出来る。しかし、自らの存在は疑う事が出来ない。故に自我の存在は確定している。これは逆転の発想だ。それ以前の哲学は、あらゆる事柄を信じる事が出来ない自分は愚かであり、故に自我を否定している。

あらゆる事柄を疑うために、伝統や宗教は否定される。それがフランス革命と考える。

論理は、ロシア革命や文化大革命、etcで大量殺戮を引き起こした。

論理が支配する社会では、一つのルールに全ての人間が従わなくてはならない。伝統、宗教、年功序列が否定された場合、全ての人間が平等になる。全ての人間の生活水準を最も冷遇された人間の生活水準に合わせる事になるからだ。

論理的に思考すると、人間に区別は無い。そう考えなければ、一つのルールで全ての人間を支配出来ない。

個々の人間の多様性を無視して、一つのルールによる支配を推進した事が社会主義の失敗と考える。

論理は機械的なルールによって社会を支配しており、伝統を攻撃している。伝統は解析不可能な仕組みであり、多様性を守っていたのかもしれない。効率性が求められる中で、非効率が発生している。しかして論理は強力だ。伝統は論理を倒す事が出来ないでいる。

解決するには、新しい不合理を作り出すしかないのかだろうか?

<暗記教育の合理性>
以下は、wikipesiaの科挙に関する記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E6%8C%99

書物の暗記が重視される試験形態に疑問が持たれる事があり、宋代には現代の教育と同じように、学校や実務重視の方針が採用される事があったが、結局は暗記重視の試験形態に戻っている。

科挙においては、古典の文章を記憶し、課題に沿った文章を古典の文章形態を組み合わせる事で作成しなくてはならない。

実務能力や応用力のある人員を選抜しようという改革は失敗するしかなかった。

これと同じ例は、現代日本の「ゆとり教育」への批判と似ているかもしれない。

「自分で考える子供を養成する」

そうした発想は良いが、具体的には何をすれば良いのか分からない。具体策は、現場の教員の想像力に委ねられる事になる。

実務能力や応用力のある人間を育成する方法は確立されていないのかもしれない。そうした状態で人間に序列をつけようとすると、暗記能力重視の試験になるしかないのか?

<人間を分類する方法>
この辺りが難しい。

以下の二つの視点がある。

①物語で記憶する人間、数字で記憶する人間
②事実で考える人間、想像で考える人間

上記の区別は、選んだのでなく先天的なものだ。生まれる前から各人の個性は決定されている。決定された構造に基づいて各人の価値観は生成される。

ならば、世の中には特定の社会常識を容認出来ない人々しかいないのではないか?

事実や論理、常識は、考えた時から各人の中に異なる存在として生成されるのかもしれない。

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考えている事と思いついた事を書き出してみた。どれも同じ事を書いている。それは何だろう?

自分が何を考えているのか纏まらない。

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自閉症 私とあなたが成り立つまで

読んだ本の感想。

熊谷高幸著。2006年1月15日 初版第1刷発行。



本書のメインテーマは以下の2つ?

①自閉症者が物に関心を示す理由
②人間は生後どのような発達過程を辿るのか

前頭葉機能の障害により、自閉症者は進路が決定されない出来事や同時進行する出来事の処理が苦手?行動プランの障害。

三項関係:
共有注意。私、あなた、対象という三つの関係を処理する。私とあなたが共通の対象に注意を向ける。子供(私)が母親(あなた)に、近くにいる犬(対象)を指差す等。渡す、受け取る、見せる、指差す等。バロン・コーエンは三項関係の成り立ちが心の理論(人がどのような状況でどのような心持ちになるのか推測する能力)の前身としている。三項関係の基本が出来るのは、生後九ヵ月前後で、心の理論が出来るのは5歳前後とされる。

三項関係には以下の段階があるとしている。

・段階1(健常児で八ヵ月頃)
対象物を指差す等のサインを用いて他者と情報を共有する。
時間意識が無い。目前の空間の範囲内で他者と視点を一致させる事で対象を共有する。子供の活動範囲が拡大すると、子供の持ち場と大人の持ち場が乖離し、次の段階に移行する。

自閉症者は、目に留った対象に向かい易く、自分と他人の領域の区別が困難。刺激を統制して、注目して欲しい対象以外は目に入らないように、領域が区別された環境を用意する。選ぶ事や他者を介して物を得る手続きを学ぶ事が重要。PECSという絵カードを選択して実物と交換する方法。

・段階2(健常児で1歳6ヵ月頃)
初期の言語を用いて他者と情報を共有する。
対象が追跡されるようになり、出現や消失が問題になる。行為系列が繰り返されて見通しがつくようになると、時間的な前後関係が意識される。対象物が目前に無いので、代わりに言葉を使用して他者と情報を共有するようになる。行為系列が長くなると、行為が終わるまでに中継点を経る事になり、時間の区切りが出来る。過去の過去、未来の未来へと視点を移行させる事が必要になり、どの時点の過去、未来についての情報か特定する必要が出てきて、次の段階に移行する。

自閉症者が、他者との結び付きを失う事に注意する。言葉を育て行動に見通しをつける。音声言語でなく、絵やサインで行為の順番等を理解して貰う。

・段階3(健常児で3歳頃)
出来事を構成する言語で他者と情報を共有する。
日付や時刻のような時の名や、時の名を並べる時間軸が必要になる。遠い過去や未来について語るには、現在に手掛かりが無いので、5W1Hを用いて出来事を再構成しなくてはならない。疑問視を用いた質問が交わされる。
自分以外の人間が、自分と独立した行動ラインを有し、自分の知らない過去や未来を持つ事を知るようになる。自分や他者の役割りが意識され、他者との行動パターンの共有が意識される。
次の段階で過去や現在の出来事を追跡するだけでなく、異なる立場に立てるようになる。

自閉症者には、過去の記憶を鮮烈に持つが、時間軸で何時の事なのか特定困難な場合がある。「ずっと前」、「さっき」等の相対的な時間距離を表現する言語は自閉症者には分かり難い。カレンダー等の絶対的な時間距離を表現する道具が有効。ルーチンから外れた行動が増える時期であり、5W1Hを用いて出来事の構成要素を知る事が重要になる。
遊びの中で役割分担を理解する事がソーシャス・スキル・トレーニングの初歩である。

・段階4(健常児で4歳6ヵ月頃)
物語の言語を用いる事で共有する世界を広げる。
多くの経験を比較、照合出来るようになる。出来事の中に共通性を見出し、法則として認識する。未来をシミュレートし、複数の未来を比較、検討する。
こうした認知が、行動の進め方一般の理解に繋がり、人間一般に共通する物語の理解に発展するのではないか。自分と他人の経験の共通点を見つけたり、一般的な物語と照らし合わせるようになる。

自閉症者には、社会的場面での行動パターンをマニュアルとして知らせる事が重要になる。諺や例え話は、経験が圧縮されて適用範囲が広い強力な道具になるかもしれない。

1章 どうしてやりとりができないのか?―三項関係の成り立ち
自閉症者は、同時並行で認知・行動する事が出来ないため、他者とのやりとりが苦手という説(モノ・トラック = シングル・フォーカス)。

通常の人間は三項関係の中で距離感覚を把握する。私の専有領域にある物を共有領域に持ち出し、一定の交渉の結果、あなたの専有領域に持ち出される。共有領域の遠方にある物は、共有の認識対象となる。

三項関係が成立する前には、以下の二種類の二項関係がある。

①第一項(子供)、第二項(人)
生後二ヵ月頃から始まる。他者と目が合うと微笑する等。
⇒人は特定の場所に留まらない。「来る」存在である
②第一項(子供)、第二項(物)
生後四ヵ月頃から始まる。手を伸ばして物を掴む等。
⇒物は特定の場所に留まる。取りに「行く」存在である

人間に留まって貰うためには、誘ったり、待ったり、見せなくてはならない。反対に物は止まっているので、そうした行為が必要無い。自閉症者特有の感覚過敏も、特定の色、形、感触への執着を強めるのかもしれない。

「サリーとアンの実験」を三項関係から把握すると、以下の3点の三項関係に無い側面がある。

①サリーは、外の空間に出て行く。サリーの行動を理解するには、
 認識出来ない外部の世界の存在に気付く必要がある。
②過去(サリーがビー玉を隠した)・現在(部屋に戻って来る)・
 未来(これからどうするか?)という出来事の時間的繋がりを
 感知する必要がある。
③サリーは、自分が出て行った後の部屋の様子を知らない。
 実験の参加者と空間を共有しておらず、三人称の視点を問われる。

1歳前後の子供の三項関係において、第三項(対象)は物であるが、4歳~5歳の子供の三項関係における第三項(対象)は物語や経験である。

2章 どうしてことばが消えるのか?―折れ線現象
自閉症児に見られる初語喪失について。一歳前後で言葉を喋るが、四歳まで言葉を失ってしまう。折れ線現象として知られ、自閉症全体の約30%に見られる?限定しなければ自閉症一般に見られる現象ではないか。

歩き始めの時期が早いほど初語喪失が見られるという。歩く事の出来ない不自由さが母子の距離を縮める。母・子・対象という三項関係の成立に有利な条件だ。早く歩き始めると母子分離も早く母子交流を失い易い。

母子交流を失う原因は以下の2点。

①不完全な三項関係
以下は、自閉症児45名の初語、指差しの平均出現時期。
・初語喪失する子供:
 初語(1歳5ヵ月)、指差し(4歳0ヵ月)
・初語喪失しない子供:
 初語(2歳0ヵ月)、指差し(3歳6ヵ月)

⇒初語喪失する子供は、指差しの開始時期が遅い。三項関係の基礎が出来上がる前に初語が出現している可能性

②1歳台前半に獲得した歩行能力が三項関係を崩壊させる

共感的な関係が不十分なままに歩行の自由が獲得され、活動範囲が広がっている。三項関係から二項関係への後退は、以下の3つのパターンがある。

1.子供が物たけに関わって大人の働き掛けを排除する
2.子供と大人の関係に物を取り込めない
3.子供が大人と物の関係に入って来れない

歩行の自由が獲得された結果、一人遊びに熱中し易くなり、周囲の世界を他者と共有する事が難しくなる。自分で出来るので、他人を引き込む必要が無い。

3章 どうしてことばが必要なのか?
   ―<いま・ここ>にないものの表現

1970年代に、米国の心理学者ロジャー・ブラウンが行った実験:

3人の子供の言葉の発達過程を平均的な発語文の長さの変化から調べる。二語文から四語文にかけての変化は半年余りで起きるが、初語から二語文までは、半年から一年半の停滞期がある。

1968年にNHKが実施した調査では、1歳前後に生まれた言葉は、1歳6ヵ月頃までは10語前後のレベルに止まり、その後、急激に語彙が増加する。

語彙の増加期には動詞が増加する。動詞は対象の時間的、空間的変化を表す。物の世界だけでなく、事の世界も表現出来る。自閉症児は、名詞と比較して動詞の獲得に困難を示す事が多い。

三項関係の第二段階:
名詞の世界は、<今、ここ>の世界であり、外部世界の存在を認識出来ない。動詞は物の出入りを意識し、外部と内部を区別出来る。

過去・現在・未来という時間的経過や、目前で発生していない事柄を表す。

対象の永続性の認識:
スイスの児童心理学者ジャン・ピアジュ。0歳の後半から、子供には今、ここに無い物の認識があるが、他者に表す方法を持っていない。
子供の世界が広がって、伝えたい対象が操作出来ない時に言葉が道具として必要になる。過去に何をしていたか、未来に何をするのかを確認し合う。

4章 どうして文字や機械が好きなのか?
   ―認知のアンバランスとその利用

自閉症児が、2歳台で文字を読み始める例が多数存在する。発せられた言葉は消えてしまうが、書かれた言葉は物として残るため、自閉症者には処理し易い。

自閉症者への指示は、口頭で行うよりも貼紙等の文面で行った方が良い?

また、多くの単語は多義的に多くの意味を持つが、仮名文字は一つの音しか意味しない一義的な文字である。機械も同様に、特定の行為に対して特定の反応を返す一義的な存在であり、自閉症者と相性が良い。

人間は出会いの度に異なる表情を持つ、捉え所の無い存在だ。

仮名文字の構造:
①音節文字
漢字は表意文字であり、音の表し方のヒントが含まれていない。アルファベットは、音の最小単位である音素を表す文字であり子音まで表記しなくてはならない。

②文字と音が一対一で対応する
仮名文字の文字数は71字とアルファベットの26文字よりも多いが、各文字が一つの音しか持たない。
⇒自閉症者は一つの物に、複数の意味を含める事を好まない

③アルファベットよりも複雑な形
自閉症者は視覚的な識別が得意であり、文字の複雑さがマイナスにならない可能性。

英語の音の数は、日本語の音の数の数倍あるとされ、多数の音を少数の文字で表すアルファベットに対して、少数の音を多数の文字で表す仮名文字は自閉症者に適している?
⇒欧米の子供の10%が読字障害となる理由?

自閉症者のWISC知能診断結果の特性:
◎評価点が高い項目
・数唱問題
 数の系列を言われ、再生する事が求められる。
・積木模様
 見本と同じ模様になるように積木を並べる。
・組み合わせ問題
 人や車等の形になるように絵の断片を組み合わせる。
・迷路問題
 スタート地点から出口までの通路を見つける。
⇒視覚、聴覚を通して与えられた刺激を記憶し、
 それに基づいて行動する事が求められる
⇒自閉症者の感覚記憶が優れている事を示唆している?
 僕は組み合わせ問題が苦手だが
◎評価点が低い項目
・理解
・単語
⇒「~するにはどうしたら良いか?」、「~とは何か?」という
 問題に回答しなくてはならず、感覚記憶が役立たない
⇒状況の意味を理解したり、言葉の言い換えが苦手。
 僕の理解、単語の点数は平均以上だったが?

視覚優位の自閉症者は「絵で考える」とテンプル・グランディンは書いている。言葉の世界は分かり難い。

仮名文字の弱点は、意味と結び付き難い事である。文字、音、意味から考えると、漢字は「車」の一語で意味を表すが、仮名文字は「く・る・ま」と三語が連なって初めて車の事になる。

健常児は、音と意味の結び付きが出来てから文字を覚えるが、仮名文字から覚える自閉症児は意味まで辿りつけない事がある。自閉症児への言語指導は漢字から開始するのが良いとする提唱者もいる。

仮名文字で自閉症者とコンタクトが取り難い場合、漢字、絵、写真等の意味と結び付き易い媒体を選ぶと良いかもしれない。

5章 どうしてこだわりを示すのか?
   ―ルーチンづくりとルーチンくずし

循環反応:
スイスの発達心理学者ジャン・ピアジュが名付ける。目前の対象に対して始めた行為を反復して確かめる操作。常同行動として問題になる事が多い。

拘りは、言語レベルの高い自閉症者に多く出現する?拘るためには、今、ここに無い物についてイメージしなくてはならない。言葉が育たなくては、今、ここ以外をイメージ出来ない。

言葉が発達しない場合、常道行動として、目前の物体を用いた反復的な行為を行う。今、ここから抜け出せない状況だ。

手順が決まっていて、日常的に繰り返されるルーチンは、状況の意味を一義的にするので、自閉症者に受容し易い。

ルーチンと拘りの相違点は以下の2点。

①拘りは変化への抵抗から生まれる
感覚過敏の自閉症者が新しい刺激から受ける衝撃は大きく、周囲の世界の状態を一定にしようとする作用が働く。それはルーチンのように生活の必要性から作られていないので、不合理な習慣となる場合もある。
②ルーチンは人々が共同で作る
共同の行為は、自分、他人、対象という三項関係から生まれる。共同行為は、開始と終了を他者と共有する必要があり、言葉動作による合図が必要になる。ルーチンは共同体発達の基礎である。

ルーチンが作られる事によって、時間の進行パターンが分かり、見通しがきくようになる。その場合、相手の行動を予測出来る事になり、マルチ・トラックな行動パターンを習得し易くなる。

TEACCHプログラムは、そうしたルーチン作りを狙った療育空間である。構造とは、行動をルーチン化する事だ。
さらにTEACCHプログラムでは、自閉症者の視覚優位の特性を考慮して、以下を実施する。

①時間的に見え難い時間経過をスケジュールとして
 空間的に見易い形にする。
②各エリアを単一の目的しかない一義的な空間とする。

⇒これは前頭葉に障害がある患者への対応と似ている

ルーチン形成の弱点は以下の通り。

①急遽予定を変更する場合
②ルーチンだけでは網羅出来ない世界

ルーチンの与え方によっては、刺激に一律に反応するだけの受動的な立場になる危険性もある。ルーチンは自分と他者が共同で作成するものだり、一方的な関係となってはならない。イエス、ノーの意志表示や質問が重要となる。

6章 どうして会話が成り立たないのか?
   ―過去や未来への視点合わせ

自閉症者は、言葉を獲得した後でも、能動的に要求したり質問する事が困難な場合がある。

自閉症スペクトラムの命名者ローナ・ウィングは自閉症児を以下の3種に分類した。

①孤立型
三項関係が未発達。
②受動型
物やルーチンの中で援助を受ける。
②積極型
ルーチンを崩して自律的な行動に向かおうとする。

言葉を獲得したが能動的に動かない子供は、上記②に止まっている可能性がある。要求や質問をするは、相手の意図に視点を合わせなくてはならない。

そのためには、他者との対立が必要であり、健常児では3歳頃に第一反抗期という自分の行動プランが芽生える。

三項関係の第三段階:
自分と他者が異なる外部世界を持つ。直前、直後の時間軸でなく、現在、行っている行為と隔たった出来事の情報を他者と共有する。そのためには、明日、~時のような時間専用の言葉が必要になる。「~が終わったら」、「~に着いたら」という言葉で表す事は出来ない。
さらに、5W1Hの「何時、何処で、誰が、何を、何故、どのように」の言葉が必要とされる。自閉症者の感覚記憶は独立して存在し、5W1Hの物語に組立てる事が出来ないかもしれない。

自閉症者には時計、カレンダー、地図等の「何をするか」、「何をしたか」の5W1Hを支援するツールが必要であるかもしれない。

第三段階で関わる他者は、行為を操作する援助者でなく、対等な関係を持つ者であり、未来の方向を巡って主導権争いにもなる。自分と他者は異なる存在となり、役割分担が発生する。自閉症者の場合、役割交代が受け入れ難く、勝負の概念を理解すると、必ず勝たないと我慢出来なくなる事がある。対等な人間関係を構築出来ない可能性。

未知と既知の区別:
自閉症者は既知であるはずの知識内容を幾度も問い合わせたり、未知のはずの事象を知らないと言わない事がある。
著者が実施した絵画語彙発達検査では、自閉症児の正答数は健常児よりも多いが誤答数も多い。「分かりません」という回答が極端に少ない。
自閉症者は、仮説・検証のプロセスが未発達なのか?

未知と既知の区別がつかない自閉症者は5W1Hの問いを発する事が少ない。

7章 どうして時間的見通しを持てないのか―前頭葉機能障害仮説
視覚、聴覚等の感覚的イメージが鮮やかな自閉症者の場合、欲しい者が即時に出現して欲しいため、待つ事が困難な場合がある。

時間は知覚し難く、順序と長さの異なる側面を持つ。

順序としての時間:
「~する前に」、「~した後に」を自閉症者が理解する事は難しい。指定された時点に視点を置き、その前後関係を把握する事が苦手だ。全体の関係が見えるように予定表やカレンダーが必要になる。

長さとしての時間:
時間は刻々と経過するが、それを見る事は出来ない。自閉症者に「ちょっと待ってね」と行っても、「ちょっと」の長さはイメージし難い。砂時計や時計のように、時間の増減が見えるツールが必要になる。

時間を生み出すのは、周囲の動きであり、自閉症者は動きを把握し難いので時間意識を持ち難い。

時間理解の実験:
英国の心理学者 ピーター・ホブソンの実験。
12名の自閉症青年と10人の非自閉症の知的障害者10人に自己理解についての面接を行う。面接の結果は以下の3点。
①自閉症者の回答は外見や表面的な行動に関する者が多かった。
②他者との関係や比較による回答が少なかった。
③未来の自分についてのコメントが極端に少なかった。

この未来の自分についての自己意識を持たない特性は前頭葉の機能障害と関連している?外部刺激は、視床下部や扁桃核等の情動脳で色付けされ、前頭前野の操作を受ける事で適切な計画に基づく行動が可能になる。

ウィスコンシン・カード分類テストによる検査:
ウィスコンシン・カードは、4種の色、4種の形、4種の数で分類可能である。検査は、被験者がカードを色、形、数で分類する事によって行う。被験者は、分類基準については最初に教えられない。間違って分類した場合に指摘を受ける。色による分類、形による分類、数による分類は、被験者に告げられずに移り変わっていく。

自閉症者は反応の切り替えが苦手で、前の基準のままカードを分類する事が多い。さらに、他の被験者は分類基準が変わり、「基準が違う」と指摘を受けると理由を聞く傾向があるが、自閉症者は質問せずに分類を継続する傾向がある。

「これまでの分類基準は色であったが、今は違う、これからは形でカードを分類する」

という判断をするためには、過去、現在、未来を照合しなくてはならない。自己操作と自己意識の働きだ。

以下は、旧ソビエト連邦のA.R.ルリヤが前頭葉を損傷した戦傷者を観察した時に発見した症状。自閉症者にも当て嵌まる事が多い。

①言語によって行為を調節する事が困難になる。
 口頭での指示に従い難い。
②名詞の単語は多数思いだせるが、動詞の単語を思い出す事が
 困難になる。
③自分が経験した出来事しか語れなくなる。
④テーマのある絵の内容を説明出来なくなる。
⑤物語の内容を要約して述べる事が出来なくなる。

これらの症状は物事の時間的変化に関係している。名詞は物を表すが、動詞は時間的変化を表す。テーマのある絵の説明は、静止した絵を想像上で動かし、出来事を作る事で実現する。空間的に把握した情景を物語の中に組み込む必要がある。そのためには、出来事の過去、現在、未来を繋げなくてはならない。

自閉症者は特定の時間軸に視点を置いて、前後を見渡す事が苦手である。情報をそのままストックする傾向がある。各瞬間に入力される感覚情報が過剰に強く刻印された結果、次の刺激に備える事が出来ず、外部世界を適切に把握出来なくなる。

それだから、スケジュール表等で時間を視覚的、構造的に表現する事が重要なのではないか。

8章 どうして人の心が読めないのか?
   ―私・あなた・彼・彼女の視点

自分自身を客観視するためには、現在の自分と過去・未来の自分の多種類の視点を持つ事が必要である。私の多重化だ。三項関係の初期段階では、大人が子供の行動を中心に係わりを持つから、子供が大人の行動の流れを意識する必要が無い。

自閉症者は、相手の行動ラインを意識する事が難しく、「あげる、もらう」、「する、される」の表し方の誤りが多い。他者の立場を理解するには、行動ラインを区別して、時間的な前後関係を把握する必要がある。

「サリーとアンの実験」は以下の点で自閉症者には困難である。

①物語にサリーとアンの2者の視点が含まれている。
②サリーの行為がアンによって変更される。
③サリーが戻って来るので、サリーがテスト参加者と今、ここを
 共有しているように見える。

サリーとアンの二つの行動ラインを過去、現在、未来の視点から考えなくてはならない。各人の立場から過去、現在、未来に視点を置き換える必要がある。

現在の自分と別に、過去、未来の自分を客観的な言葉で語れるようになると、他者の事も自分を見つめるように認識出来るのではないか。

他者と今、ここで向かい合うと相違点や利害関係が見える。物語にして第三者として認識する事で共感が生じる可能性。

自閉症者は、共有関係を積み重ねている他者と、そうではない外部の人間の区別が付き難く、社会的な距離感を把握し難い。ソーシャル・ストーリーを用いて、社会的場面での行動パターンを行動マニュアルで記憶するべきかもしれない。

9章 私とあなたが成り立つまで―四段階発達モデルの提案
直接的に向かい合う関係だと立ち場の違いが前面に出る。距離を置く事によって客観的、且つ、親身になる事が出来る?

三項関係の第四段階:
過去、未来の自分も思考し行動する事を意識する。過去と同じ状況になったら今度はこう行動すると、未来の自分の行動をシミュレーション出来るようになる。

自閉症者は、経験した出来事を、同じように再現しようとする傾向がある。健常者は、経験内容を変更しながら前の内容を活かして応用する。

自閉症者に応用が難しい理由は以下の4点。

①感覚過敏によって対象の差異を無視して大雑把に把握する事が困難。
②鋭敏な感覚世界への他者の介入を好まない。
③種々の経験に共通する時間展開や感情を捉えにくい。
④感覚世界と言葉を結びつけ難い。

自閉症者の中には、鋭敏な感覚と物語が結び付き、現実の世界と照合されないまま一人歩きする者もいる(自閉的ファンタジー)。

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様々な事を整理中

色々とあって疲れた。

自分の現在の状況は不安定な状態だと思う。組織に所属しているとも言えるし、所属していないとも言える。

将来的な見通しが全く立たない状態で生きていく。

***********

何冊か本を読んでいる。

どれも同じ事を書いているように思える。それが何かを文章化出来ない。

人間の思考形態を分類する方法、そこから推定される各人の行動パターン、それをどのように応用するのか?

人間心理に関する本は、どれも同じ事を書いている。

古い本も新しい本も同じだ。

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結婚式の案内状に返事をする。

社会常識は難しいと思う。

・御出席
・御欠席

と結婚式の案内状に書いてあるので、「御」の文字を消す。

自分の名前の後に書いてある「様」の文字を消す。逆に相手の名前の後に「様」を追加する。

他の人達が書いた結婚式の案内状への返事を見せてもらったけど、「寿」という文字で消す場合と、二重線で消す場合の2パターンがある。どっちが正しいんだろう?

他にも守る常識があるのでインターネットで調べてから返事をしたい。

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結婚式当日はスーツと白ネクタイで出席する予定。神前結婚式らしいけど、これで良いのかな?御祝儀の額は奇数にする。偶数にすると分かれる事になるので不吉らしい。

この辺りの立ち居振る舞いもインターネットで調べておこう。

インターネットが存在しない時代は、こういう事はどうしていたんだろう?

祖父は、出来ないから勤め人になれなかった。

父は、「あなたのそのズボラな所が許せません」と会社で後輩から言われてしまったらしい(20年ほど前の事?)。単身赴任していた時に、洗濯が苦手なために、同じ服を何日も着用した結果なのだとか。

先祖代々こうした事で困っているんだろう。

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関数とはなんだろう

読んだ本の感想。

山根英司著。2008年7月20日 第1刷発行。



関数とは対応であり、xを決めればyが定まる時に、yはxの関数となる。

<三角関数>
直角三角形では、一つの角の角度を決めると他の角度も決まる。そして、各辺の比であるa:b:cも定まる。aを2倍にすればb、cも2倍になる。

sinθ = b/c、cosθ = a/c、tanθ = b/aとなる。

以下は、加法定理。

sin(α + β) = sinαcosβ + cosαsinβ
sin(α - β) = sinαcosβ - cosαsinβ
cos(α + β) = cosαcosβ - sinαsinβ
cos(α - β) = cosαcosβ + sinαsinβ

上記の加法定理から積和公式を導く事が出来る。

cos(α + β) - cos(α - β) = 2sinαsinβ であり、両辺を2で割ると、

sinαsinβ = (cos(α - β) - cos(α + β) )/2 となる

この積和公式の利点は計算の簡便化であり、手間のかかる掛け算を足し算に変換出来る。そのためには三角関数表を予め作成しておく必要がある。

さらに三角関数は、鋭角とは限らない角度にも応用可能。θ + 360°となる値は、θと同様であるため、三角関数には周期性がある。360°= 2πラジアンと換算すると、角度以外で三角関数を表現可能。

この周期性を利用すると、任意の関数を三角関数の重ね合わせで表現可能になる(フーリエ級数)。

<指数・対数関数>
巨大な数を扱う時に使用する。巨大数の掛け算を、足し算に変換し、大体の値を求める。

<複素関数>
2乗して-1になる想像上の数iについて。

一般的に方程式は全て複素数の解を持つ。

⇒複素数を用いる事で計算が簡便になる例が記載されていたが解らなかった

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ふと思いついた事

唐突に思いついた事。

世の中には進化論を信じる事が出来ない人間が存在するのではないか?

どうしてこういう事を思いついたかを考えて疲れた。

歴史やら哲学やら適性判断やら。

人間の思考の枠組みが成立する過程について様々な見解がある。どれもが同じ意見であるようでいて異なっている。

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死ぬまでを考える事

今週は、大学時代の同級生二人から結婚式の連絡があった。

年末には、先輩から子供が生まれたという年賀状があり、変化があるのだと感じる。誰もが年齢を重ねていく。

自分が老いていく事を考えると、健康や元気が衰えていく事を面倒に感じる。

運動や歯磨き、食生活や睡眠に注意しなくてはならなくなる。

何のためにそうした事をしなくてはならないかというと、より大きな苦痛を避けるためだと思う。苦痛や困難、面倒な事を少なくしていきたい。

その一方で社会と関わりたいという気持ちもあり、数年以内には会社を設立したい。要するに金貸しだけど、小規模の育成型金融業のような事をしたい。

ニートや社内失業者の中には過小評価されているだけで、仕組みと資金があれば稼いでくれる人が一定数いると思う。そうした人を活用するには、経験や勉強が必要だけど何もしていないな。

************

それから、10年後くらいには東南アジアの暖かい国に住みたい。寒波が辛すぎる。

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マニュアルは本当に有効なのか?

論理 = 言葉 = マニュアル = 測定可能な数値 = 理性による説明と考えてみる。

『論理』は世界中のあらゆる場所で信望されている。議論においては論理的である事が重要視されているし、仕事においても論理的に実行する事が求められる。

発達障害者への対応についても、具体的な数値による説明、マニュアルの作成、ルールの作成が提案される。整理整頓するために、あらかじめ物を置く場所を決めておく。意志疎通が容易になるように情報交換の形式を決めておく。

標準化、マニュアル化が解決策とされる。

************

僕個人としては、上記の解決策は適応が難しいと思ってしまう。管理者、被管理者のモチベーションが維持出来ないと思うからだ。

何かの本で、モチベーションを維持するには以下の5点が必要であると読んだ気がする。

①意味
 自分の行為による影響を知っている事
②結果
 自分の行為の結果、誰かから感謝される等の正のフィードバック
③挑戦
 自らが向上しているという実感
④承認
 自分が認められているという感覚
⑤操作感
 自分が状況を操作しているという感覚

上記の①~⑤が正しいのかは分からないが、自分自身が管理されていた経験から考えると正しいような気がする。

発達障害者にマニュアルやテンプレート、スケジュールを使用させる事が難しいのは、発達障害者を駄目な人間として扱っている点にあると思う。

管理している側は、マニュアルやテンプレートを絶対視し、発達障害者側の怠惰や嘘を見抜こうとする。問題が発生した場合、マニュアルやテンプレートに問題があるのでなく、怠惰だから出来ないとされる。スケジュールも嘘を見抜く道具となり、強いストレスの原因となる。仮に、マニュアルやテンプレートの手直しをするのであれば管理職の負担が大き過ぎるため費用対効果で考えると導入する意味が無いかもしれない。

自分が駄目な人間として扱われる中で意欲を保つ事は困難だ。

マニュアルやテンプレート、スケジュールは管理職の手間を減らすための手段であり、障害者側が負担無く作業する道具であるべきだ。

************

マニュアルやテンプレート、スケジュール等は標準的な人間達の作業レベルを一定以上に引き上げる道具であり、従業員の仕事の再現性を高める。

それも良いけれど、標準的ではない人間達の能力向上を実現する思想が必要だと思う。

マニュアルやテンプレート、スケジュールは大勢の人間が使用しなくては効果を発揮しない。少数の人間の行為を管理するには不向きなのではないか?

どうすれば良いのか僕には思いつかないし、適性の無い人間が企業に勤務している事自体が問題であるように思えてならない。

************

かなり前に発達障害者の互助会で会社を退職して、発達障害者の認知補助ツールを作っている人に会った。それを使用すれば発達障害者のスケジュール管理に便利であるらしい。現在でもインターネット上を探せば、便利なツールが開発されていると思う。

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発達障害者の働き方について

2012年に書いた記事に以下のコメントがありました。

コメントには反応しないようにしているんですが、考えた事を書いてみます。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-840.html#comment218

法制度で発達障害者の雇用を義務付ける制度の評価は難しいと思っています。現実問題として多くの人間が生活するには、そうした制度を利用するしかないかもしれない。

周囲の人間のストレスを軽減するためにも、問題がある人間の処遇を変更出来る制度を創設する事は必要な事だと思います。

全面的には賛同できないのは、雇用する事自体が目的化してしまうかもしれないからです。

僕は発達障害者向けの就労訓練に参加していた事がありますが、訓練の場というよりも選別の場になっている印象を受けました。職場で問題を起こさない人間、或いは周囲の人間に好かれる人間は就労訓練の場で適性があると見なされて就職出来る。

しかし、就職に適さないと見なされた人間は就職出来ない。それでは法制度の意味が無いのではないでしょうか?就労訓練施設の職員も発達障害者を訓練する明確な方法論を見つけ出せていないように見えました。そうした訓練に意味はあるのか?無いのであれば別の方策を提示するべきではないか?

障害者雇用の制度を利用して就職した人達の話を聞いた事もありますが、周囲の差別や腫物に触るような対応のため、本人も周囲も満足しているように思えません。

それなので、発達障害者に分類される人達が国や企業に頼らなくとも生活費や労働者としての誇りを獲得出来るような仕組みを構築出来ないかと考えています。既にインターネットを利用した新しい働き方が考案されつつあり、そこに資金を供給する形で関わっていきたいです。僕が創造するのでなく、既に構築されつつあるシステムに乗っかる方針です。

本当に出来るかどうかは心許無いんですが、適性の無い人間を企業に押し込む発想には無理があると思ってしまいます。それで就職出来たとしても幸福にはなれないのではないか?

とはいえ、具体的な事は何もしていないです。

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フェルドマン式知的生産術

読んだ本の感想。

ロバート・アラン・フェルドマン著。2012年10月10日 第1刷発行。



本の中で、著者が重視しているアナリストの採用基準を以下のように書いている。

①分析力
情報から意味を引き出す能力。
②プレゼン力
自分の意見を他者に伝え、反応を踏まえつつ意思疎通する能力。
③人間力
多様な相手と効果的に働く能力。
④数字力
数字の意味を理解して利用する能力。
⑤エネルギー管理力
健康、時間、空間を有効活用する能力。
⑥言語力
特に英語の事。
⑦商売力
顧客のニーズをつかむ能力
⑧結合力
上記の①~⑦を組み合わせる能力。

分析力の個所が面白かった。同じ情報でも個性や文化的背景が異なれば別の解釈が発生する。

著者は、「数字で見るか、物語で見るか」と「事実を強調するか、関係を強調するか」という2つの軸から分析スタイルを分類している。

パターン1:物語と事実を強調する
ジャーナリズムで用いられる方法。

パターン2:数字と事実を強調する
株式のテクニカル分析等。

パターン3:数字と関係を強調する
計量経済学や統計分析。

パターン4:物語と関係を強調する
理論の世界。不確定要素を排除して、限定した関係から結論を導き出す。

**********

物語が大局を分析する上で有効であるのに対して、数字は仮説を検証する。事実が帰納的であるのに対して、関係は一般的な理論を作り出そうとする。

クリストファー・ブッカーという英国人が書いた『The Seven Basic Prots:Why We Tell Stories』という本があるらしい。おおよその物語は7つある型のどれかに分類出来るとしている。

①怪獣退治
英雄が凶悪な敵を倒す。
②悲劇
主人公が誤解や過失によって破滅する。
③再生物語
闇の力によって倒された主人公が救われる。
④喜劇
誤解によって人間関係が縺れるが、最後には解決する。
⑤冒険
主人公が試練の旅に出で宝物を手に入れる。
⑥放浪と帰還
主人公が非日常的危機を乗り越えて、日常に帰還する。
⑦立志伝
凡人が内に秘めた特別な「もう一人の自分」を自己実現する。

経済も上記のような物語で記述される。

1990年以降の日本経済では、まず上記①の怪獣退治の物語が語られた。バブル崩壊という怪獣を倒すために財政出動や改革等の魔法を武器に政治家が戦う物語だ。

しかし、怪獣を倒す事は出来ず、日本経済は怪獣退治ではなく、別の物語で語られるべきなのではないかという意見が出てくる。

上記②の悲劇の物語か、上記③の再生物語が採用されるかに投資家は注意する必要がある。

**************

付録として、著者が推奨する本が載っていた。以下の本が面白そうだと思う。

①人生ゲーム入門



②1分間マネジャー



③説得



④重力の虹





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部下の仕事はなぜ遅いのか

読んだ本の感想。

日垣隆著。2008年4月30日 第1刷発行。



昨日の『仕事2倍速 4つのルール』とは対照的な本だと思う。

本の中で提唱されているのは、業務をマニュアル化して誰でも出来るように言語化する事であると感じる。言語化するとは、業務の流れを部分に分けてパターン化して説明する事である。

出来ない人間に対して、全体の中で出来ていない事を教え、その人がどのような出来ないパターンに属しているかを考えて指導する必要がある。

発達障害というのも、そうしたパターン化の一例であると思う。単に出来ない人間として扱うのでなく、その原因や対処方法を学ぶ事が出来る。

本の中では、法則化、分類化、マニュアルによって以下のような成果が達成されたと記述されている?

①跳び箱
以下は、『跳び箱は誰でも跳ばせられる』という本。



跳び箱が出来ない子供に、根性や気合いを強要するのでなく、出来ない子供達を原因に応じて分類し、適した指導を行うべきとしている。両腕で一瞬でも自分の体重を支えられる子供であれば原理的には跳び箱が出来るようになる。

他に『学級経営大事典』という本があり、教室経営の方法がパターン化されている。



②営業
以下は、『人材いらずの営業戦略』という本。



人材がいなくとも、営業のプロセスを分析して細分化すれば、営業を誰にでも出来るシステムに出来るとしている。

③軍事
司馬遼太郎先生の『歴史と視点』や『アメリカ素描』には、日本が米国に負けた理由はマニュアルを日本軍が使用しなかったからだとしている。
武器の使用方法をマニュアルを作成して言語化して伝えれば、多くの兵士を素早く一定のレベルにする事が出来る。

④文章の書き方
吉永小百合終焉の「女ざかり」という映画において、吉永小百合が三國連太郎に文章の書き方を教える。材料の選び方や文章構成の基本的な事を教えると、まともな文章を書く事が出来るようになる。



⑤ネットビジネス
以下は、『月1千万円稼げるネットショップ「売れる」秘訣は文章力だ!』という本。



ネットショップでトラブルにならない方法がパターン化されており、対応の仕方がテンプレート化されている。トラブルの原因を分解してパターン化し、事前対応しておけば良い。

**************

この本の内容は西洋的な思想だと感じる。

マニュアルやテンプレートの活用は、多くの人間に一定以上のレベルの仕事をしてもらうためには効率の良い手段なのだろう。問題は、マニュアルに適応出来ない社員の存在だと思う。

普通に考えれば、会社の規則に従えない社員には辞めてもらうしかない。それが本人のためであると言う意見には僕も賛成してしまう。それが正しいのか間違っているのか判らない。

米国には広大なフロンティアが存在し、マニュアルに従う事の出来ない人間が外部に出ていく事が出来たため、マニュアル = 論理 = 言語 = 測定可能な数値による管理が発達したのだと思う。

対して島国であるために日本には広大なフロンティアが存在せず、従う事の出来ない人間を抱え込んだためにマニュアルによる管理が発達しなかったのかな?

それは米国と日本の学問的な傾向にも表れているとされる?

米国の文化は創造する文化であり、知識層は理論的であるとされる。自らの主張を一般的なルールにしたがる。規格や制度、金融の仕組み等を作り出し、正当性を主張して普遍的なルールとする。ルールを守る時には、ルールの必要性を吟味して、納得いかなければ抗議する。自己利益を主張する人々が大勢存在する事が前提になっている。

日本の文化は改良する文化であり、知識層は雑学的であるとされる。既存のルールに従う事を善とする。異端が既存の枠組みに適合するように、海外から取り入れた文化を日本風に変えていく。既存のルールには疑問を抱かずに、問題が発生した場合に対処する。集団の利益を優先する事が前提になっている。

**************

現在、米国風の言語による方法論が世界的に浸透していると考える。

その特徴は以下の通り。

①支配者の無謬性が前提となる
仕組みを作る事の出来る有能な人間が存在する事を多くの人間が信じなくてはならない。

②悪を必要とする
システムが作り出されても、不満が無くなる事はない。システムに適合出来ない人間を分類し、排除するか攻撃しなくてはならない。不満の矛先を異端者に向ける事でシステムの信頼性を保つ。

③明文化されたルール
人間関係等の測定出来ない要素は排除される。各々の力関係よりも、文書化されたルールによって構造が決定される。

④システムの強要
論理の正当性は時代や場所によって変化しないものとされる。そのため、自分達の正義は世界中の全ての場所において実行されなくてはならない。

**************

人間をパターン化して分類しようとする動きは、論理に後押しされているのだと思う。かつては軍事や経済が国家間の力関係を決定していたが、現代では民族の権利が軍事や経済に対抗し得る要素となっている?

論理は時代を超えて正当性を主張する。あらゆる民族が数千年に渡って同一性を保ったまま存在し、その権利を主張出来るものとしている。

多くの人々が歴史上の自民族の最大領土を、民族の権利として主張する。被害民族である事は、加害民族に権利を主張する正当性を付与する。自民族の文化的優位性を主張する事で自らの優位性をも主張出来る。

日本では、韓国の慰安婦像問題等だけがクローズアップされているが、同種の問題は世界中で盛んになっているのだと思う。アルメニアとトルコ・アセルバイジャン、中国と台湾・チベット、欧米におけるイスラム教徒、ユダヤとドイツ・アラブ、etc。

2000年頃に、米国議会で1920年代のアルメニア人虐殺の問題に関するトルコ非難決議が採択された。こうした事が米国において発生している事は米国が論理による支配の拠点となっているからだと思う。

歴史上の民族の罪が時代を超えて継承されると考えれば、歴史問題を背景に軍事・経済に頼らない戦争を他民族に仕掛ける事が出来る。

あらゆる人々が自らの帰属する集団の優秀性をアピールしている。人間の認知は先入観に頼らざるを得ないから、帰属集団の価値を高める事は自らの価値を高める事に繋がる。その流れは発達障害という概念にも波及するかもしれない。

論理による支配は、あらゆる人間が自己利益を主張しなければ成立しないのだろうか?

**************

本の感想という感じではなくなってしまった。

発達障害者への指導方針として、マニュアルやテンプレートの指導は適切であると思う。しかし、論理のみに頼らずに当人の意欲を向上させる方法は無いものだろうか?

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ごめんなさい

昨日の書き込みは削除しました。

落ち込んでいると変な事を書いてしまうので注意します。日記としてブログを書いているので、他の人間が読んでいる事を忘れていました。

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仕事2倍速 4つのルール

読んだ本の感想。

バリー・フリッカー著。2003年4月3日 第1刷発行。



著者が1989年から実施している「プロジェクト・マスター・クラス」の内容。4つのルールよりも講座で行うゲームの方が重要だと思った。

【プロジェクト・ゲーム】
制限時間15分。
参加メンバーに以下の役割りを割り振り、各自に指示内容を書いたシートを渡す。

A:唯一、ゲームのクリア条件を知っている
B:指示内容を書いたシートの記号を他のメンバーに見せてはならない
C:B以外には付箋紙を渡せない
 指示内容を書いたシートの記号を他のメンバーに見せてはならない
D:B以外には付箋紙を渡せない
 指示内容を書いたシートの記号を他のメンバーに見せてはならない
E:B以外には付箋紙を渡せない

各メンバーは、他メンバーの制約条件や指示内容を書いたシートを知る事は出来ない。

各人に配られた指示シートには、されぞれ異なる5つの記号が書かれている。Aに配られた指示シートにのみ、ゲームの目的が記載されている。ゲームの目的は、「全員の指示シートに共通する記号を見つけ出す事」である。

意志疎通は付箋紙にメモを書いて交換する事により行う。

A以外の4人は、ゲーム目的を知らないまま付箋紙により情報交換を行う事になる。

【ゲームの結果】
指示内容を書いたシートの内容は各人によって異なっている。全員が他の参加メンバーの指示内容を知らないため、同じシートを渡されたと思い込む。

5人の意志疎通が上手くいかずに制限時間内に目的を達成出来ない。

【ゲームの目的】
現実のプロジェクトの問題を浮き彫りにする事。
Aは顧客との窓口であり、Bはプロジェクト・マネージャー、C,D,Eはプロジェクト・メンバーである。
①何かに急かされると、機械仕掛けの人形のようになり、
 誤った前提条件で行動してしまう

【ゲームにおける各自の行動】
A:
誰も指示に従わない事に戸惑う。C,D,EはB以外とは付箋紙の交換が出来ない。記号を見せてはならない制約もあるので、共通の記号を見つけ出すには工夫が必要となる。
⇒他のメンバーに渡した付箋紙に「指示シートに書かれている記号を教えて欲しい」と書かれていた。これは作業内容であり、ゲームの目的ではない。制限時間に気を取られ、時間を節約するために作業内容のみを伝えた事が混乱を招いた。

C:
ゲームのクリア条件が分からないため、仮のゲーム目標を定めて、他のメンバーに指示を出す。
⇒他のメンバーに相談出来ないまま、自分の考えで物事を進めようとした事が問題だった。

D:
ゲームのクリア条件が分からないため、退屈して他のメンバーにふざけた付箋紙を渡す。
⇒自分で情報を集めようとしない事が問題。

【ゲームの教訓】
①個人でなくチームで仕事をする
現実のプロジェクトでも、皆が分かっていると思い込んでいる前提で話が進む事が失敗の原因となる。時間が足りない事を理由に意思疎通が疎かになると、時間が余計に必要になる。

各人が自分の持つ情報にのみ基づいて仕事をする事が問題である。

一部の仕事が進み過ぎると、他の仕事が追い付かなくなる事がある。

②仕事には情熱が必要
目的も理由も分からない状態では、作業が無意味に思える。仕事に関心を失うと懸命に努力しなくなる。強権的な操作では、従わせる事は出来ても献身を引き出す事は出来ない。

時間制限の重圧があると、最終的な目標よりも目前の作業に没頭するようになる。数字で評価出来る成果や、誰にでも分かる言葉でなく、測定出来ない人間関係にも注意を払う必要がある。

仕事を早く進めようとして、他のメンバーを急かすとスケジュールは重圧をかける道具となる。権限や力を振りかざす事になり、不満の原因となる。

③競争するのでなく協調する
自分の心理状態が、『闘争か逃走』のどちらかしかない状態であるなら、それは孤立が原因である。恐怖心によって支配された状態であり、冷静な判断が出来ない。選択肢を自ら狭めてしまい、成果を上げられなくなる。

他のメンバーと協力して孤立感を拭い、自分の欲求と他のメンバーの欲求を合わせるようにするべきである。尊重されていないと感じたメンバーは意欲を失っていく。

他のメンバー同士の諍いも、チーム全体に波及して全体の士気に影響してしまう。

仕事の成果、時間、資源(費用や人員)はトレード・オフの関係にあり、少ない時間と資源では少ない成果しか得られない。制約を考えて、自分の作業の利点、不利点を考察する(例:この作業に、要する時間はどのくらいが適正か等)。

④計画の策定について
以下の手順で計画を策定する。

第1ステップ:To-Doリストの作成
作業リストを作成し、各作業に必要な時間と期限を決める。

第2ステップ:依存関係図の作成
作業同士の順序や関係を考える。各作業の繋がりを確認する。

第3ステップ:最適化
依存関係図を制約条件の観点から修正し、現実的なスケジュールを作る。

第4ステップ:リスク分析
プロジェクトが悪影響を受ける可能性を予め検討する。

作業内容が明確に決まっても、目標が明確でなければ非効率が生まれる。
目標を定めるには、以下の質問が必要となる。

・製品やサービスが活かされる状況
・顧客が最終的に望む事
・製品の機能の内、顧客が重視している事

同じ情報でも人によって解釈が違う。最初のプランニングは全員が参加する事で解釈の溝を埋める。

【会議の基本ルール】
会議に置いては以下に注意する。

・時間を守る
・議題表を守る
・個人攻撃は厳禁

会議時間を有効に使うには、現状確認と問題解決を分ける事が必要。会議で問題が見つかったとしても対処策について話し合うのは5分以内に止めるべき。それ以上の時間が必要なら会議終了後に関係するメンバーだけが残って、問題解決に向けて話し合う。これだけで会議に必要な時間は半減するはず。

会議の終了時には、会議の良かった点や改善点をメンバーに提示して貰う。

*************

欧米人らしからぬ本だと思った。数値データに頼らず、測定出来ない人間関係を重視すべきとしている。


強権的に規則や監視によって人を動かすのでなく、尊重する事によって意欲引き出すべきという思想は東洋的だと感じる。

仮に、この本に書いてある方策を実践出来ているチームがあるなら参加してみたい。

発達障害者への対処方法として、個人として切り離すのでなく、チームに取り込む事で対処するべきなのだろうか?

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