コメントに関する考え方

遅くなりましたが、げるげる様コメントありがとうございます。

僕は、基本的にコメントには返信しないようにしています。上手い事が書ければ良いのですが、書けないのです。ですから、コメントには返信はしないようにしています。

僕のブログは僕の日記なので、その辺りは適当に考えているのです。

発達障害に関して書くと、「発達障害」という概念の難しさは、それが表面的な事象のみで類型化している事にあると思います。

例えば、頻繁に咳をする人がいるとします。それは、風邪が原因かもしれないし、花粉症が原因かもしれないし、インフルエンザが原因かもしれないし、別の原因があるのかもしれない。

原因に合わせた対処をしなくては、問題は解決しません。

しかし、発達障害の場合、表面的な特徴のみをもって類型化せざるをえないため、仮の原因を推察し、解決策を模索するしかありません。

あるアスペルガー者で成功した対処方法が、他のアスペルガー者で成功するとは限らないし、あるアスペルガー者に当て嵌まる特性が、他のアスペルガー者に当て嵌まるとは限らないと思います。

おそらく、今後、数十年の内に発達障害という観念は詳細化されて再構成される事と思います。その範囲は広がり続け、やがて全ての人間の思考・行動が発達障害という枠の中で再定義されるでしょう。

問題の本質は、人間の思考、行動は遺伝子と環境の相互作用の結果として存在し、自由意志 = 自我は存在しない事にある。それはとても難しい問題だと思います。

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長々と駄文を書きつられましたが、コメントを読んで思う所を書いてみました。

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朝型生活と日本神話について

朝型生活2日目。

日中に眠くなってしまう。睡眠時間を増やした方が良いのかな?眠らないように午後は散歩した。こういう状態で僕が会社員になる意味はあるのだろうか?

各種媒体で特集されている近未来と目前の現実は異なる。

・計算機械の発達
 ⇒大量の情報を統計的に処理する事で、人間行動に関する新しい知見が
  発見される
・共同体の解体
 ⇒大きい組織は、個々人の事情を考慮していては成り立たない。
  故に大組織は没個性化する
 ⇒計算機械が個々の事情を考慮出来るようになると
  大組織の存在意義が薄れる

インターネットを使用した個人間取引では、消費税等の徴税が行われない?仮想世界が拡大するほど、国家権力の及ばない世界が力を持つのだろうか?

パラダイムの変化は本当に発生するんだろうか?

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調べていくと新しい試みをしている人達が沢山いる。クロウドソーシングだけでなく、インターネットを介した個人間金融や個人間取引等。様々な人間が様々な事をやっているので、何が何だか分からない。

そもそも、国家の成り立ちとは何だろうか?

少しだけ、日本神話について読んでみた。以下は、Wikipediaの日本神話の記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%A5%9E%E8%A9%B1

日本神話は、『古事記』と『日本書紀』の記述に基づいている。

古事記:
和銅5年(712年)に稗田阿礼が暗唱していた天皇家の系譜と伝承を筆録。

日本書紀:
養老4年(720年)に舎人親王等による撰により完成。

『古事記』、『日本書紀』の全体構成はほぼ同一であり、以下のようになっている。

①天地開闢
天地が分かれた時に神々が誕生する。最後に誕生したイザナギ・イザナミの両神が国生み神話を展開する。神々が住む地を高天原と呼ぶ。

②国生み神話
イザナギ・イザナミの両神が日本列島を形成する14の島と様々な神々を生み出す。
イザナギの左目から生まれた天照大御神、右目から生まれた月読命、鼻から生まれた建速須佐之男命を三貴子と呼ぶ。

③高天原神話
黄泉の国へ行く建速須佐之男命が、姉である天照大御神に最後の挨拶をしようとする。建速須佐之男命の行為が粗暴であったため、天照大御神は天の岩戸に籠り、建速須佐之男命は地上世界である葦原中国に追放される。

④出雲神話
地上世界に追放され、出雲に降臨した建速須佐之男命が八岐大蛇を退治する話。建速須佐之男命の六世孫(子?)は大国主神である。
大国主神は地上世界である葦原中国を統一するが、高天原から派遣された建御雷神に服属を近い、出雲大社に隠れてしまう。
 ・因幡の白兎の話
 ・兄弟神に迫害されて出雲を追われた大国主神が、黄泉の国の
  建速須佐之男命の試練を乗り越え、須勢理毘売と婚姻し、
  出雲に帰還し、兄弟神を退ける話
 ・北陸地域に沼河比売を娶りに向かった大国主神が、
  歌合せを行う話

⑤天孫降臨神話
高天原の神々が、葦原中国(地上世界)は天照の子孫が治めるべきであるとして大国主神に統治権を移譲させようとする。大国主神は派遣された神々を取り込むが、建御雷神が強硬に国譲りを認めさせる。

天照は、孫である瓊々杵尊を地上に派遣する。

⑥日向神話
地上に派遣された瓊々杵尊が日向(宮崎県)に降臨し、海幸彦・山幸彦という子を成す。この系譜は神武天皇へと引き継がれていく。
神武天皇が日向(宮崎県)を発ち、大和を征服するまでを神武東征と呼ぶ。

**************

日本神話は、各民族の争いが収束していく過程を記録したものであると考える。神々の数は部族の数を暗示しているのではないか?

日本神話では、神武天皇は紀元前7世紀に誕生したとされる。実在した最初の天皇とされす崇神天皇は紀元前1世紀頃だ。日本武尊の遠征は82年か97年頃。

この辺りの伝承は定かではないが、5世紀頃には一定の支配地域を持つ政権が存在したらしい。

かつての日本は多民族国家であり、様々な言語、文化、風習が存在したと考える。太宰治の本には、明治維新以後も青森県にアイヌ民族が存在した事が書いてあるし、柳田邦夫の本には焼畑農業を行う部族の記述がある。

どうしても僕の中には、古代、中世、近世においても『日本人』が存在したという感覚がある。多民族の共同体という観点から日本史を再定義するとどうなるんだろう?

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朝型生活へ

朝型生活一日目。

予定通りに行動出来ていると思う。しかし、頭がすっきりしないので、調整していきた。早朝に走っていると出勤途中の会社員を沢山見掛ける。

会社員達を見ていると、何時もの疑問が湧きあがって来る。本当に必要な仕事をしている人は何人いるのだろう?

会社に在籍していると、僕のように余程の無能者でない限り、仕事を与えられ、生活を規定してもらえる。社会的に「普通」の人間として認識される。

発達障害者の互助会にいくと、日本の制度や慣習が「会社員」である事に有利になり過ぎている事が問題であると言う人がいたりする。

フリーターやニートのような生き方を許容しないと、発達障害者に分類される人達が「会社」に押し込められる事になる。周囲の人間も迷惑だし、本人も辛い。

世の中に余裕が無くなったせいか、人間の考え方が保守化しているのかもしれない。しかし、会社員として必要とされる人間の数は意外に少ない。必要とされ続ける人の数も少ない。

面倒臭い話だと思う。会社員であっても、年齢が上がるにつれて出世出来る人間と出来ない人間に分かれる。出世できない人間の方が圧倒的に多い。そうなると、無能者の烙印を押される。

本当に面倒だし、能力向上や意欲を鼓舞するような言葉に疲れてしまう。

何もせずに生きていく、というより、今この瞬間に何も感じずに消えてしまう事は出来ないものだろうか?

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新聞や雑誌、ブログを読んでいると、現状の株式相場はバブル状態であるという意見が多い。イエレン・バブルと言うのか?黒田バブルなのか?

世界中にお金が供給されており、それがあらゆる所に流れ込んでいる。

ビットコインの値上がりの仕組みについて解説しているWebサイトがあったが、明らかにビットコインは実体価値以上の値上がりを見せており、チキンゲームの様相を呈しているそうだ。

あらゆる市場参加者がバブルと思いつつも、自分より馬鹿な人から金銭を掠め取ろうとしている?上手くいく人も多いだろうけど、失敗する人の方が多い。バブル崩壊は、相当に先の事だというのがコンセンサスのようだけれど、崩壊は意外に早いのではないかと僕は思っている。

どうしたものか?

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調子が悪い

休暇期間がしばらく延長になる。

ニートの生活リズムを崩して、会社員の生活リズムを定着させる必要があると思う。

以下の生活リズムを目指してみる。

5:30 起床
6:00~7:00  走る
7:00~7:30  風呂
7:30~8:00  朝食
8:00~11:00  仕事のような事
11:00~12:00 昼食
12:00~18:30 仕事のような事
18:30~19:30 夕食
19:30~24:00 仕事が終わった後の会社員のする事

生活リズムが定着したら、実際に電車に乗って会社まで行く事を日課にしたい。

それにしても、「仕事のような事」、「仕事が終わった後の会社員のする事」とは何だろう?

読んでいない本が山のようにあるから、喫茶店で本を読むのだろう。

・英語
・中国語
・ベトナム語
・オプション投資
・OS
・コンパイラ
・プログラム関連

1年以上の期間がありながら何をしていたんだろうというぐらい、山のように読んでいない本が積み上がっている。それなのに新しい本を買うから、家中が本で埋め尽くされていく。雑誌類は処分すべきなんだろう。どうせ読まない。

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2013年11月26日のNHK クローズアップ現代でウェアラブル端末の特集をしていた。ゲストの東京理科大学 黒崎教授の視点が面白かった。

①眼鏡型の計算機械の普及を経て、人体への埋め込み型の計算機械
 が普及する未来が考えられる
②ウェアラブル端末は、「自分」の主観化と客観化を促進する

「自分」の主観化:
能力の拡張。記憶や思考を機械に代替させる事で、人間の能力が向上する

「自分」の客観化:
ウェアラブル端末が情報を装着者の情報を収集し、人間に指示を出すようになる

やがて「人間」は消滅する。

以下のように進捗すると良いと思う。

2020年頃:
装着型計算機械の一般化。機械が装着者の情報を自動的に収集し、インターネット上に公開する事が常識化する。
⇒プライバシー保護でなく、情報の公開が道徳として優先されるようになる。

2040年頃:
自律型機械の一般化。
⇒機械の仮想的なアルゴリズムが現実世界に適応可能になる。

同時に埋め込み型計算機械が普及する。四六時中、機械からの補助=監視下にある事が常態化する。
⇒機械が命令するのでなく、装着者の意欲・嗜好を操作するようになるはず

2050年頃:
「人間」の消滅。

機械の計算性が人間を上回ると何が発生するのか?

現状の原始的な装着型端末は、人間に使用される存在である。やがて、人間を使用する端末が登場する。すると、装着されているのは、人間である事になる。

現状、人間が機械を工場生産しているが、やがては機械が人間を工場生産するようになるかもしれない。そこに主観的な意図は存在しない。定められたアルゴリズムに従って機械は動作する。認識主体の存在しない、完全に客体化された世界だ。素晴らしい。

そうした社会において、善悪、美醜は存在するのか?

そして、根本的な疑問として、現在の社会においても「人間」は実在しないのではないか?それならば、機械化された未来も根本的には現代と相違しない事になる。

何回考えても堂々巡りになって分からない。

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結婚に関する意見達の矛盾

結婚に関するインターネット上の意見を読み、視点を変えると印象が変わると思ったので書く事。

以下は、SankeiBizの記事『なぜ結婚できない男が多いのか? 努力せず、理想求め「大島優子がタイプ」』へのリンク。

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/131124/ecc1311241901007-n1.htm

【内容?】
結婚出来ない男性は努力が足りない。
都市部在住の20代~40代の男性は、以下の3条件を満たしていれば2年以内に結婚が出来る。

①清潔な身だしなみ
 外見の欠点はを愛嬌に変換可能。
 清潔は基本的な生活習慣で手に入る
②月収33万円以上
 中小企業でも5年以上の勤務で年収400万円以上になる会社は多い
③身近な女性を好きになる
 各種の集まりに顔を出し、出会いを増やす

上記の3条件は、簡単に満たす事が出来るのに、その最低限の努力すらしない男性が多過ぎる。

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以下は、『40歳・年収400万のボロアパート大家だけど外に働きに出れば結婚できると思うのは甘いかな』という記事へのリンク。

http://kijosoku.com/archives/35136861.html

【内容?】
以下のような男性が結婚活動についてインターネット上の掲示板に自分の意見を書く。働いて出会いの場を設ければ結婚が出来るかもしれないと書いている。

①年齢40歳
②年収400万円(全てアパートからの家賃収入)
③貯金3700万円(アパートを処分すれば+4000万円?)

他の人間が掲示板に書く意見のほとんどは否定的。まともな人間には相手にしてもらえないと書かれている。

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人類とか民族とか大きい視点から考えると、努力して行動するように思ってしまう。しかし、個人対個人で現実に行動する人を実際に見ると気持ち悪いから止めろと思ってしまう。

年収400万のボロアパート大家さんは、SankeiBizの記事に書いてあった3条件を満たしていると思う(清潔かどうかは分からない)。条件を満たすように努力しろという意見と、気持ち悪いから何もするなという意見が存在する。どのように行動しても誰かから文句を言われる。

国家とか民族等の大きな視点から考えると、魅力とか楽しさのような抽象的な感覚を計算に入れられなくなる。逆に個人という小さな視点から考えると大局的な利益を考えられなくなる。

実際、普段の生活で10円、100円を節約する人が、株式投資の際には100万円、1000万円を平気で賭ける事があり得る。大きい事と小さい事は脳内の別の機構で処理されているのだと思う。

そして同じ事象であっても、大きな視点で抽象的に考える人もいるし、小さな視点で具体的に考える人もいる。そして同じ人間でも状況によって判断が変化する。

考える事は、瞬間瞬間で変化する。

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買い物に行く

スーツの受け取りと新しいビジネス・シューズの購入をした。

何のために仕事をするのか考えると、同じ結論に辿り着く。自分自身の固定観念の問題だ。やっぱり就職していないと社会的な枠組みの外側に出てしまうんだと思う。

一定の年齢以上の場合、正社員でなければならない。馬鹿げた話だし、数年後には正社員でない仕事の方が一般的なるが、そうした試みの先陣をきるつもりはない。

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数年前の話だけれど、会社の新人で、デイ・トレーダーになりたいと言っている人がいた。会社員を何年続けても、良い暮らしは出来ない。しかし、デイ・トレードで一発当てれば良く家に住み、良い車を買い、幸福な生活をする事が出来ると言っていた。

その話を聞いて笑っている人達も、宝くじや競馬をやっていた。

仕事をする事に夢が持てないのだと思う。仕事をしていて尊敬や満足を受け取れる人は就業者全体の何%なんだろう?

働けと言われるが、実際に働いて尊敬されるような仕事は少ない。年齢相応の仕事をする事を求められるし、仕事に見合った能力を求められる。

30歳を過ぎてコンビニでアルバイトをしていては変な目で見られるし、重要な仕事であるにも関わらず介護職員達の給与は低い。

介護、農業、漁業、ETCと重要な大切な仕事は沢山あるけれど、正社員でデスクワークをやっている方が社会的な評価が高く、給料を多く貰える。

こうした事は道理に合わないから、どこかで社会全体が大きく変わるはず。変化はどのタイミングで、どのように発生し、どのように変わるのか?

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帰り道で本屋に立ち寄って、オプション関連の本を買う。ベトナムの本も欲しかったけど置いていなかった。

雑誌コーナーで立ち読みすると、ビットコインについての特集が書いてあった。既に、多くの人間がビットコインを認知しているし、バブルが崩壊しても同種の仮想通貨が一般的になっていくのかもしれない。

貨幣についての思想はケインズやハイエクが様々な事を書いているけれど、僕には難しくて理解出来ない。

会社員としてどこまで生活出来るのか?数年後に何をしているのか?その時の社会状況はどうなっているのか?

自分という存在は本当に薄っぺらいのだと思う。

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今さらだけれど

今さらだけれど、自分が会社員になって良いのか悩んでいる。

不安はあるが、当面の生活費には困らないのに周囲に迷惑をかけてまで会社に勤める必要があるのだろうか?

考えたところで、決めてしまった事だからやるしかないのだろう。

会社側が勘違いしていないかが気になる。発達障害という言葉自体が独り歩きしており、その内容を知っている人は少ない。

そうした事を考えても仕方がない。問題が発生した場合、医者や障害者職業センターのジョブ・コーチを紹介する事にする。既に、そうした事を伝えているが、有効に機能するかは心許無い。

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明日は、会社に着ていくスーツと靴を買う。散髪もしたし、会社員らしい外見になるだろう。

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休暇の終わり

もうしばらくすると会社員になるかもしれない。

実感が無いがそうなると思う。

会社員としての自分がどうなるかは想像も出来ない。初日でギブアップするかもしれない。しないかもしれない。

20代の時は自分の価値を向上させる事を考えていたと思う。資格を取得する。仕事の勉強をする。飲み会に参加して周囲の人間と上手くやる。幾つか資格は取得したけど、仕事や人間関係は上手くいかなかった。

現在の自分は、自らの価値を下げる事を考えている。具体的には障害者手帳の取得だ。既に雇用済みであり、僕を雇えば法定雇用率を満たす事に繋がる。

数年間は、障害者として働き、会社を作って自活出来る道筋を見つけたい。

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今までの安く人や物を調達出来る社会は変わりつつあるのかもしれない。安い値段であらゆる商品を買う事が当たり前になる背景には何があるのか?

食品偽装の問題については、食べ物に付加価値をつけた結果なのだと思う。唯の海老や牛肉では、高い値段を納得させられない。唯の海老や牛肉には安い値段をつけなくてはならないとされる。

しかし、安い値段で売っていては最低限のサービスレベルを維持する事も出来ない。何とかして高い値段をつけようとすると偽装するしかない。

人間についても同じで、誰もが自分を高く見せようとすると、全体としては非効率なシステムが出来上がるのだと思う。仕事の進め方や業務効率を考えると、誰もが簡単に出来るような体制を作る事が望ましい。そうした体制を作ると職業者達の地位や収入が低下する恐れがある事が問題なのだと思う。

社会全体が値上がりを許容する方向に進めば、投資家よりも労働者が有利な社会になる。では、労働者とは何なのか?

株式自体の将来性が見えない状態では、投資家としての収入に頼る状況を作りたくない。

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労働者としての僕の戦略は、自分の価値を下げる事で雇用される価値を作り出す事にある。それが上手く機能するかは1年くらい経過しないと判断出来ない。

来年はどうなっているんだろう?

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容疑者ケインズ

読んだ本の感想。

小島寛之著。2008年8月17日 第1刷発行。



本の内容は、著者の以下のブログの内容に加筆修正してケインズに関係ある部分をピックアップしたもの。

http://archive.wiredvision.co.jp/blog/kojima/

1 公共事業はなぜ効かないのか―「一般理論」の先見と誤謬
そのそも不況とはどういうことか
経済学では、不況の原因を以下の2種類で考える。
①完全均衡における低下
需要と供給が釣り合ったままで生産量が落ち込む状態。間違った慣行や天災等が原因。慣行を改めるか諦める事が解決策となる。

②不完全均衡での低下
需要が供給を下回り、供給力が余っている状態。

新古典派経済学では、需要と供給は模索過程を通じて調整されるとする。

<模索過程>
価格メカニズムを通じて需要と供給が調整される過程。価格が上下する事によって需要の低下や供給の増加が実現すると考える。

こうした考えでは、需要が供給を下回り続ける不完全均衡は瞬間的にしか発生しない。不完全均衡を論理的、数理的に論じたのがケインズの『一般理論』である。

どうしてモノや人が余るのか
ケインズは、価格という概念を排除した需要 = 有効需要という思想を作り出した。

<有効需要>
家計が消費する財の総量 + 企業が投資に使用する財の総量

<財>
製品やサービスの総称

有効需要では、需要量は供給量に依存せず、需要量は以下の2つの仮定から決定される。

①企業の投資に使用する財の総量は利子率によって決定される
②家計における消費額は貯蓄額によって決定される

⇒逆に家計における貯蓄額は消費額によって決定される。

家計部門の貯蓄は、銀行預金や株式を通じて企業の投資に使用される。よって企業部門での投資額と家計部門の貯蓄額は一致する。

以下のように考える。

 ・企業の投資額は利子率によって決定される
         ↓
 ・企業の投資額が決定された事により家計の貯蓄額が決定される
         ↓
 ・家計の貯蓄額が決定された事により家計の消費額が決定される
         ↓
 ・企業の投資額と家計の消費額が決定された事により
  有効需要が定まる

上記の論理では、需要量は供給と関係無く定まり、価格調整でなく生産調整が発生する。使用されない設備や失業者が生まれる事で均衡が達成されてしまうのだ。
ケインズは貨幣に注目していた
ケインズの有効需要の論理では、「貨幣」でなく「財」という概念を使用して考察が行われている。ケインズ経済学では、「貨幣」の特異性に着目している。

企業部門で在庫が発生したとする。在庫とは消費にも投資にも使用されない財である。この時、家計部門には同額の貨幣が余る。

この貨幣は貯蓄という形で投資に使用されず、タンス預金のような形で死蔵される。投資しようにも企業の資金需要が無ければ、金融商品は販売されないので投資出来ない。

企業に在庫が発生すると、家計には同額の貨幣が残留する。

「数量調整」のプロセスはどのように機能するか
在庫や家計に死蔵されている貨幣の解消は以下のように行われると考える。

 ・企業が生産調整を行う
     ↓
 ・家計部門の所得総額は減少する
     ↓
 ・企業部門の投資額が一定である場合、家計の貯蓄額も一定である
     ↓
 ・家計の貯蓄額が一定であるため、家計の消費額も変わらない
     ↓
 ・所得が減少した分を死蔵していた貨幣を取り崩す事で補う
     ↓
 ・消費額が変わらないので、生産調整による供給の減少を
  在庫の放出によって補う事になる

経済規模は有効需要と同じ水準に固定される事になる。

「穴を掘って埋める」ような公共事業でも効果あり?
ケインズは、供給能力の余剰という問題に直面した場合、政府が生産物の使い手になれば良いと考えた。財政政策という思想だ。

企業の投資需要と家計の消費需要が、生産能力の水準に届かないなら、政府が人為的に生産能力を活用すれば良い。そして生産量が増えた場合、給与所得によって家計や企業の利益にもなるとした。これを乗数効果と呼ぶ。

乗数効果は「絵に描いた餅」だった
2006年に大阪大学の小野義康が発表した「乗数効果の誤謬」は公共事業による景気対策への反論だった。

公共工事の実質的効果は、金額ではなく、公共物の価値に依存する。

お金をばらまいても何かが生産されるとは限らない
国民の可処分所得(税金を納めた後に残る所得)から考える。

ケインズの理論では、企業部門の投資額によって家計の貯蓄額が決定し、それによって家計の消費額も決定する。よって公共事業を行った場合でも消費額は変わらない。

変わるのは、政府によって税金が徴収される事である。納税前の所得が増えても、その分が徴税されるので何も変わらない。

公共工事の成果は家計や企業の所有物でないため、景気とは無関係であり、徴収された税金に見合う価値を生み出すとは限らない。

格差問題が乗数効果を救済する!
上記の乗数効果に対する疑問には、格差問題を持って対処出来る。失業者達が貯蓄を持たず、納税もしていないと仮定するのだ。

その場合、所得を使い切ってしまう失業者達に所得が移転する事で強い有効需要が生み出される事になる。

貨幣は経済生活の「便利グッズ」
ケインズは、投資が不足する原因を利子率が高い事にあるとしている。金利が高ければ、企業が借金に慎重になる。

ケインズは、貨幣の機能を「流動性」として把握した。

<流動性>
同じ価格の商品と交換出来る事。貨幣だけが持つ性質。

人間は、不可知性を抱えて生きている。いつ、何が発生するか分からない。そうした状況に対処するためには、貨幣の流動性が強い武器となる。

流動性とは「いつでもどうにでもできる」自由
ケインズの思想では、利子率が高い場合には流動性を手放して投資をする人が増加し、利子率が低場合には流動性を手放さず投資をしない人が増加すると考える。

この場合、貨幣の供給量が増えるほど、投資に回す余裕がある貨幣が増加して経済の規模が決定される。

ケインズの投資論
ケインズは、金利だけでなく、起業家達の意志決定の不確実性も影響すると考えた。決断をすると後戻りできないが、未来は確率的にさえ推測出来ない。

その事が有効需要の過小と不況の原因を作ると考える。

社会に災いをもたらす「疫病」のような存在
貨幣は、以下のような役割を持つ。

①決断の留保
②投機的な保有

こうした貨幣の多機能性は、社会に災いを齎す可能性がある。

2 バブルの何がまずいのか―不確実性と均衡
確率論が通じないサブプライムの泥沼
サブプライム問題は、金融市場の不確実性を増大させた。リスクと取引する市場が機能不全に陥る。

アブナイとワカラナイは違う―「ナイトの不確実性理論」
フランク・ナイトが1921年に刊行した博士論文について。

確率論や統計学が通用するのは、類似性のある現象が反復的に観測されるような環境である。こうした事例は限られたもので、常に変動する環境では「不確実性」が支配する。

ケインズ:
不確実性に対する人間の理解を内的論理による推察 = 客観的な確率でない主観的な推論に委ねる。

ナイト:
偶発性に注目し、サプライズを重要視する。

人は最も悪い可能性を気にする―「エルスバーグのパラドックス」
1961年にダニエル・エルスバーグが発表した実験。

<実験内容>
被験者に以下のA、Bの壺から一方を選んで貰い、壺の中から一つのボールを取り出して貰う。ボールには赤色と黒色の2種類があり、取り出されたボールが赤であれば10ドルを被験者に支払う。
 壺A:100個のボールが入っている(赤色か黒色かは不明)
 壺B:赤色のボールが50個、黒色のボールが50個入っている。

<実験結果>
被験者は、壺Aを選択する事が多かった。壺Aと壺Bでは有利不利は変わらない。しかし、多くの被験者は不確実性を避けた。

以下は、デビッド・シュマイドラ、イツァーク・ギルボアの考察。

<ナイト流不確実性理論>
人間は、確率が分からない環境下では、複数の確率を考えて最悪の可能性を考慮するのではないか?

上記のダニエル・エルスバーグの実験では、壺Bで黒色のボールを引く確率を複数の可能性から推察し、最悪の可能性を考えるため、壺Aを選択するのではないか。

サブプロイム問題におけるパニック的な動きも、最悪を避ける心理が働いていると思われる。

株価はなぜじわじわ上がって、ドーンと落ちるのか
ロチェスター大学 ラリー・エプスタイン、ニューヨーク大学 マーティン・シュナイダーの論文。

人間は、ネガティブな情報に強く反応する。

ネガティブな映像を見せながら作業すると作業効率が低下する。しかし、ポジティブな映像を見ながら作業しても作業効率は改善しない。

悪いニュースと良いニュースへの反応は非対象的であり、株式の格言である「上げ百日、下げ三日」には根拠があるのかもしれない。

消費の間違い、投資の間違いがもたらす災厄
バブル下での取引は、人々の資産分布を変えるだけであると考える。それなのにバブル崩壊によって実体的な影響が発生するのは、以下の要因があるのではないか?

消費の間違い:
現実に持っている資産以上の浪費

投資の間違い:
不必要な投資

価格機構がバブルによって狂った結果、上記のような間違いが発生するのではないか。

バブルはいつはじけるのか―経済物理学からのアプローチ
2004年に、海蔵寺大成、海蔵寺道代が発表した「土地の価格」についての実証研究。

ジニ係数の偏りがピークの時にバブルが絶頂を迎えると考える?1980年~1984年の日本のジニ係数は0.57だったが、1987年~1992年は0.92になり、2000年には0.5程度に戻っている。

<ジニ係数>
所得の不平等性を計測する指標。0~1の値をとり、1に近づくほど不平等である事になる。

「未来が現在を決める」摩訶不思議な株価の世界
資産価格の裁定方程式:
インカムゲイン + キャピタルゲイン = 資産価格 × 利子率

多くの投資家が、確率計算でなく「血気(animal spirits)」で決断される場合、バブルが発生する?

ノイジートレーダーの存在意義
1980年のサンフォード・グロスマン、ジョセフ・スティグリッツの論文。

ノイジートレーダー(値動きだけを参考に取引するトレーダー)の存在は、ある意味では合理的であり、よって株式市場で観測される株価という価格情報は不完全で非効率であるとした。

3 人はどのように「誘惑」されるのか―選好と意思決定のメカニズム
経済活動は「推論」と「決断」の繰り返し
経済活動は、推論と決断の繰り返しである。ケインズは、企業家の決断を「期待」(現状からする将来に関する推論)と「血気」(期待を基に行う決断)から説明した。
それは、起業家の経験や論理、個性、内面性からくるとされる。

「行動の好み」を再現する選好理論
経済学では、個人の無限の好みを数式によって再現可能と考える。それを「選好理論」と呼ぶ。

「誘惑」のメカニズムが解明された
2001年にプリンストン大学 フランク・グル、ウォルフガング・ペッセンドルファーが発表した「誘惑と自己制御」について。

人間の好みを再現する効用関数は、幾つかの選択可能なメニューを比較すると考える。

メニューかする事で複数の要素を一対一で比較出来る。

選択肢をあらかじめ捨ててしまうと楽になる
コミットメントの効能:
誘惑に直面している場合、最初から誘惑されるようなせんたくしを 削除する事で快適レベルを引き上げる事が出来る。

イーヴリンはなぜ駆け落ちをドタキャンしたのか
溝尾桂子による「ダブリン市民『イーヴリン』の意志決定過程」

ジェームズ・ジョイスの短編小説「イーヴリン」について。駆け落ちをしようとする女性が、最終的には駆け落ち出来ない話。

確率は「信念の度合い」を示すもの?
1921年にケインズが発表した『確率論』について。

論理的連関による根拠の正当さや自信の度合いとして確率を考える。

『確率論』は、発表直後に数学者フランク・ラムジーによって論破される。

確率は、個人の内面にある主観であり、行動結果として表出するという部分は支持された。

人はできるかぎり決断を先延ばししたい生き物である
フランク・グル、ウォルフガング・ペッセンドルファーの研究は、デビット・クレプスの1979年の研究に想を得ている。

それは、ケインズの「流動性」を数理的にモデル化したものであり、「柔軟性への選好」と呼ばれる。

人間には、事態を柔軟にして、決断を先延ばしたいという欲求がある。

お金をためることで「優柔不断である権利」を手に入れる
貨幣を保有する事は、不確実性を回避する手段である。その場合、貨幣は、曖昧を手に入れる手段となる。

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ベストセラー・ライトノベルのしくみ

読んだ本の感想。

飯田一史著。2012年4月10日 第1刷発行。



面白かったけど構成に問題があると思う本。

・あとがきに作者が元ライトノベルレーベルの編集者であり、
 業界に合わずに脱落した事が書いてある。

⇒業界に間違った夢を持った人を啓蒙する本であるような事が
 書いてあるけど、それは冒頭に書く事だと思う。
 第Ⅳ部の環境分析も最初の方に持ってきて、個々の事例の解析に
 絡めた方が良くないかな?

・個々の本を対象に分析するのでなく、分析ツールを使用して
 ライトノベル全体を俯瞰した方が良いのではないだろうか?

⇒経営分析の手法を使って売れている本を分析している。
 分析ツール自体は限られているのだから、
 各分析ツールをテーマにして、それによって解析出来る事は
 何かを書いて欲しかった。
 評論部分と経営分析部分が結び付いていない。

元編集者だから、自分の体験談を書いても良かったと思う。終わりに近づくにつれて、自分が課題を分析しきれていないような事を書いているので、著者自身は未達感を持っているのかもしれない。面白いと思ったけど、著者の無念さが伝わってくる印象があった。多分、著者は自分の書きたい事を書ききれていないと思うので次回作が出版されたら読んでみたい。

**************

<ライトノベルの規模>
2010時点で日本の出版市場の売上規模は年間1兆8747億円(2000年と比較して販売額は15%減少)。文庫本市場(年間販売額)は1309億円。その内、ライトノベル市場は316億円(2000年と比較して販売額は25%以上増加)。

ちなみに、

コミックスの2010年の年間販売額は2315億円(2003年は2549億円)
コミック誌の2010年の年間販売額は1776億円(2003年は2611億円)
アニメのDVDの2010年の年間販売額は759億円(2003年は823億円)

⇒ライトノベル市場は出版業界の中で例外的な成長分野である。
ライトノベル一冊が500円だとすると、500円×5000万冊 = 300億円で、ライトノベルは年間5000万冊以上売れている事になる。

その原因は、ライトノベルが購買層をオタク達に絞り、オタクに好まれる作品を量産している事にあるのではないか。

<オタクの規模>
ライトノベルの購買層は10代の少年であると考える。2010年現在で、10代の日本人は1200万人いる。以下のリンク先の記事では、10代の25.5%が自分をオタクだと思っており、オタクは多数派となっている。

http://www.yano.co.jp/press/press.php/000863

2010年時点の日本の20代の人口は約1450万人。10代の人口は10年で17%減少したがオタクの数は増えている。2010年に行われた毎日新聞社第56回学校読書調査によると、中高生男子は山田悠介作品を除けばライトノベルを読んでいる。

(朝の読書運動の影響)
現代の小学生、中学生、高校生は本を読む。学校で朝10分本を読む「朝の読書運動」の影響である。朝の読書運動は、小学校、中学校、高校の総数である4万校に対して2万7000校に浸透している(2012年現在)。

中学校の76%、高校の43%で実施されており、360万人いる中学生の内280万人、330万人いる高校生の内140万人が学校で本を読んでいる。この数値は2004年時点より約150万人多い。

本は学校で先生に没収される可能性が低く、安価だ。教育者達に好まれる「健全」さが本の武器である。

<オタクの好む物語>
以下が重要である。

・楽しい
・話題になる
・感動する
・差別化要因

⇒他者と楽しさを共有出来る事が重要になっている?オタク達は他人と楽しい話がしたい?そのための話題を探している?従来、オタクとは孤立した人間であったが、インターネットを介した意思疎通の普及とオタク人口の増加によって、オタク作品に求められる事が、現実逃避の手段から意思疎通の媒介にシフトしている?

楽しさを生み出す要素は以下の通り。

①力の増大
 ・能力の増大(何かが出来る)
 ・魅力の増大(他者から好かれる)
 ・視覚的に大きな効果
 ・不思議な力の使用
②ポジティブな感情の発露
 ・個人による肯定的な感情の「発散」
 ・複数人での感情の「共有」
③笑い

⇒これらを社会善を満たす形で、オタク文化に沿って読者に
 提供する。
 欲望を満たすと同時に社会に貢献して他者から認められる物語。

<ライトノベル業界の競争>
電撃文庫とMF文庫が刊行点数を増やしている。ライトノベル業界は参入障壁が緩く競争が激しい。

・電撃文庫
業界最大手(市場シェア40%)であり、規模を活用して他社より30円~50円安い本を出版する。売上上位店には、販促物優遇等を可能にする制度を導入しインセンティブをつけている。

・MF文庫
業界二番手。多様な品種を持つ電撃文庫に対し、ラブ特化した差別化戦略を採用。低年齢層を取り込むためか、他社より一冊のページ数が少ない。

以下のように商業化する。

・マンガ期(原作スタートから1年~2年)
シリーズの一巻がヒットした時点でコミック化が決まり、1年~2年かけて4冊~5冊を出版し、3巻~4巻あたりでマンガがスタートする。中高生のオタクを取り込む。

・アニメ期(原作スタートから2年~3年)
原作開始から2年~3年でアニメが放送される。オタク一般にアピールする。
 アニメの制作費:1話あたり1000万円~1500万円
 ⇒出版社は10%~30%を出資する事が多い。
  13話を作成し、1話に1200万円が必要だとすると、
  13話 × 1200万円 × 10% =1560万円で、最低で1560万円必要
 アニメの提供料:一か月に300万円~600万円必要

・ゲーム期(原作スタートから3年~4年)
アニメ放映終了後にゲームを出す。

・衰退期(原作スタートから4年~6年)
シリーズを完結させる。

⇒ライトノベルと漫画、アニメの購買層は近く、ヒットしたライトノベルをメディアミックスする事で効率的なビジネスが出来る。

<ライトノベル作家に求められる要素>
以下の三点。

①執筆速度
三カ月~四カ月に一冊のペースで本を書く必要がある
②情熱
作者自身が面白いと思っていない作品は、自然と品質が低くなる
③オタクである
ライトノベルはオタク向けの商品であり、オタク文化や流行に詳しくなくてはならない

ライトノベルの評価基準は売上のみである。文学賞等の別の評価軸は無い。また、純文学の作家にように何作か書けば大学の専任教授になって固定給を貰うようになる可能性も今のところ無い。

売れる事に貪欲な人間が競争してライトノベルという分野を形成している。

<オタクの歴史>
オタクには、以下の四世代があると考える。

第1世代:(1955年~1964年に誕生)
1970年代に青春を迎える。ウルトラマンや仮面ライダー等の特撮、SFに親しむ。

第2世代:(1965年~1974年に誕生)
1980年代に青春を迎える。アニメや漫画を楽しむ。
冒険や暴力等の過激さがコアニーズと推測する。

第3世代:(1975年~1984年に誕生)
1990年代に青春を迎える。エロゲームや声優に嵌る。革新性、実験性、引用過多な過剰さがコアニーズとなる。
早川書房「SFマガジン」のハヤカワSFコンテストが1992年に休止したため、ライトノベルやエロゲームに人材が流れた。そのため、今までにない作品が生まれる。自分達が見ている分野が発展や革新を遂げているという高揚感。分野の発展と自己の成長を同一視する雰囲気?

⇒作品を自分の事を描いた物語として、自意識を投影する。

第4世代:(1985年~1994年に誕生)
2000年代に青春を迎える。ニコニコ動画やライトノベルが人気。
動画サイトが普及した事により、テレビで作品を体系的、網羅的に観賞するのでなく、断片的に検索する。オタクである事は社会的に恥ではなく抑圧されていない。

⇒作品の一部設定、登場人物を使用した二次創作が盛んになる。
 それまでのシニカルな表現よりも、社会意識に合致した表現が
 好まれる。

東浩典『ゲーム的リアリズムの誕生』
東浩典『動物化するポストモダン』
岡田斗司夫『オタク学入門』
 オタクの作品鑑賞方法
  ・枠の眼
    自分独自の視点で作品中に美を発見する
  ・匠の眼
    作品を論理的に分析し構造を見抜く
  ・通の眼
    作品の社会的位置を把握する
福嶋麻衣子『日本の若者は不幸じゃない』

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今日の行動

早起きしようと思ったら寝坊してしまった。

喫茶店で何冊か本を読む。「オプション取引入門」と「ベストセラー・ライトノベルの仕組み」。

両方の本に共通するテーマは他人に勝つ事は現実的でないという事だと思う。個人単位で見れば、人間同士の実力差は僅かだから成果は運によって左右されるのだと思う。

投資によって確実な利益が見込めるのは自分の可能性を過大評価しない人間だと思う。

「ベストセラー・ライトノベルの仕組み」では、小説家や編集者を目指す人間についての著者の考察が面白かった。

小説家や編集者を目指す人間の中には、自分が社会に影響を与えようとする者がいる。しかし、ベストセラー作家になる事が出来るのは、他人に影響される者だ。

誰もが他人に尊敬され評価されたがっている。

だから作者の技巧や知性を見せつけるような作品は王道になり得ない。幼稚と言われようと読者の願望を満たす作品が評価される。

**************

フィクションの世界が現実の代替であるという考え方も面白い。現実は複雑で善悪は不明確で、問題解決策は存在しないのかもしれない。

社会の不満を単独の悪者に代表してもらい = 不満の原因を圧縮して悪者を倒す事によって幸福を実現する話には説得力がある。人間の脳は複雑さを認識出来ず、単純な図式でなくては納得感が得られない。

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オタク的な創作物が一般的になった結果、「オタク」と呼ばれる人種の特性が変化しているという。昔は不適合者がフィクションの世界に逃げ込んだが、現在はオタク層は多数派となり、オタク的な創作物は逃げ場ではなく他者との話題を提供する意思疎通の道具となっている。

かつての秋葉原は怪しい雰囲気があったが、現在では観光地化して一般層を取り込んでいる。

インターネットの普及は、不適合者に居場所を与える事に成功したのだろうか。それとも、不適合者達は別の逃げ場を探すのだろうか?

**************

僕に古い意味での「オタク」な知り合いは一人しかいないと思う。音信不通になっているけど小学校と中学校の同級生でアニメや映画を見る事が好きだった。

外見上はオタクに見えなかったが、闘争心が弱かった。気配りが出来るけど、他人の居場所を奪えないから人付き合いが苦手だ。運動神経は良かったけど戦う事が出来ず、部活動をドロップアウトしている。勉強もやれば成績が上がったと思うけど、他人と競争する事が出来ないようだった。

現代はそうした人達に住み易い世界なんだろうか?

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岩窟王やロビンソンクルーソー

節約生活をしている人の本を読んでいると面白いと思う。

パンやヨーグルトの作成、健康を維持するための運動、会社以外での人間関係の構築等。

田舎で本格的に他人と離れて生活する人達もいる。現在はインターネットを使って孤立しながら他人と接続する事が出来る。

自分にはそうした事は出来ないと思いながら読んでいる。共同体から離れて生活する以上、常に自律している事になる。周囲に自分を規定されていれば、考える事を減る。考える事が減れば減るほど自由になる。

孤立している事は楽しいけれど不自由だ。

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今日やった事

会社に通勤する事を想定して、朝、近所の喫茶店に行き、午前中は喫茶店で本を読んだ。

時間通りに起きる事は問題無く出来ると思う。心配なのは、頭が働くかどうかだ。本を読んでいても内容が入ってこない。数時間も人間が多い所で行動出来るかも不安だ。やってみなければ何とも言えないと思う。

午後からビットコインについてのWebサイトの記事を少しだけ読む。ビットコインを新規に生成する仕組みが良く解らない。他も事も良く解らないが。

インターネットの掲示板の意見では、ビットコインは既にバブル状態としていた。他に電子通貨は存在するのだから、財産をビットコインに集中させるのは危険という訳だ。

管理者が存在しない事を危惧する意見もある。通貨は国家による管理によって価値が担保されるという訳だ。この辺は、ケインズとハイエクの意見が参考になると思う。ハイエクは通貨を国家管理する必要性に疑問を投げかけたのだと思う。

原理的に行動する主体を想定する場合、電子通貨は経済学的にどのように把握されるのだろうか?そうした事を考えられるほど、経済に詳しくない。その内、新聞や雑誌で電子通貨の意味について特集するだろうか楽しみだ。

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他に考える必要があるのは、中国株への投資だと思う。全体的に見て中国株は相当に割安になっている。現在よりも配分を多くした方が良い。個別株を買いたいと思うけど、市場平均を買った方が良いんだろうな。

会社員として生活する方法については、実際にやってみて行動する中で課題を見つけるしかないと言われる。悩むのは壁にぶつかってかららしい。

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この年齢になってみると、今までの人生で何を獲得したのか考える事がある。何も無い。様々な可能性が無くなっていく。最初から、そうした可能性は無かったのだし、今から考える事は現実性が高い事なのだと感じる。

障害者として生きていく方法には、どの程度の将来性があるのだろう?

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就職準備

しばらくしたら会社員に戻る事になる。自分の担当する業務の具体的な内容は分からない。話し合う事も多いから、不安だ。

今日は、午前中からアルゴリズムを組んでベトナム語を聞いてみたが、頭が思うように働かない。会社員としての生活に適応出来るかは不明確だ。

1980年代は、2013年現在よりも会社員として組織に帰属して働く人の数が少なかったのだと思う。会社員という働き方の割合が多くなるに連れて、矛盾が大きくなり、何故か世の中は保守化していく。僕自身、何となく会社員でいた方が安心出来るような気がする。

以下は、本からのコピペ。

発達障害者が目立つ事になった社会情勢の変化について。

①求められる能力
大量生産の場が人件費の安い海外に移行した結果、雇用の受け皿としてサービス業の割合が増えた。意思疎通能力、主体性、協調性、ETCの複雑で高度な能力が必要されるようになる。
自らを表現し、チームと強調し、高い目標に積極的に取り組む事を要求されるようになっている。

②正社員の減少
労務コスト圧縮のため、正社員の業務がパートやアルバイトに代替されるようになっている。パートやアルバイトに任される仕事の範囲は限られるため、正社員には膨大な仕事をこなす能力が必要とされる。

以下は、アスペルガー者の心理的な特徴。

①同時総合機能の不全
「話を聞きながらメモを取る」のように、同時に複数の能力を使う事が苦手。特に会話において同時総合機能の不全は顕著となる。文字情報と異なり、聴覚情報は残存せず消えてしまう。聞いた事を記憶する、意味を考える、回答を選択する、ETCと会話を行うには複数の情報を瞬時に処理しなくてはならない。

情報を纏め、全体を把握する能力の不全は高い集中力とも結び付くが、仕事上の学習能力において劣る事になる。

②心理化の不全
他者の表情、態度、状況、文脈を手掛かりに、他者の心理的な状態を推測する能力を「心理化」と呼ぶ。アスペルガー者は順を追って相手の心を推測出来るが、直観的に相手の心感じる事が苦手な傾向があるとされる。

心理化が強く働く場合、周囲の人間の情動を自分の中に取り込み、表情や仕草が似てくる。心理化が弱い事により、アスペルガー者は「人」よりも「物」に興味を持つ傾向があるとされる。

以下は、アスペルガー者である事の問題点?

①一面的な解釈
全体を見渡して文脈や状況を理解する事が苦手である。そのため、問題が生じた場合に因果関係を把握出来ない事がある。解釈として善悪二元論に陥りがちであり、「相手だけが悪い」、「自分だけが悪い」のように一方的に決めつける事がある。
その場合、「◎◎をやれ」のように自分の主張を相手に押し付けるだけになり、話し合いを通じて妥協点を探る事が困難になる。相手の意見を取り入れて自分の方法を修正する事が難しい。

②諦めや回避
失敗体験を積み重ねた事に対する対処には、以下の2種類がある。

 1.ルールに従う
   周囲から言われた通りに行動する。
   素直、従順という評価を受ける。
   失敗が積み重なった事により、自分の希望を持つ事が出来ない。
   我慢や無理を強いられる事にもなる。
 2.特定領域への没頭
   特定の分野に没頭する事で周囲からの働き掛けを無視する。

③自己評価が困難
心理化が上手く機能しない場合、自分と他人を比較する事が難しい。同時総合機能が働かないと自分の様々な側面を自己認識として構築する事が困難になる。
アスペルガー者にとって、自分の適性という概念が分かり難く、周囲からの助言を勘違いしたり、苦手を克服する事が使命だと思い込んでしまう場合もある。

仕事の内容を具体的に理解する事が困難な場合、実際に具体的な体験をする事が重要になる。思い込みを回避するには、実際に仕事を経験して判断するしかない。

④ルールの呪縛
アスペルガー者である場合、「普通の就職活動」を行う事には困難が伴う。しかし、多くの場合、アスペルガー者は「こうであらねばならない」という強迫観念が強く、自らに適性の無い一般的な方法論を選択してしまう。
非公式のルートを学ぶ必要がある。

⇒この部分は僕に当て嵌まると思う。
 非公式なルートとは何だろう?

⑤情報の取捨選択
多くの情報が与えられると心理的な負荷がかかる。同時総合機能が弱い場合、気分転換が難しく、焦りから心身に不調をきたす事がある。

************

会社員という就業形態で働く事は良い事ではないと思う。心理カウンセラーの意見としては、ともかくやってみて結果を見て判断すべきという事だった。

障害者職業センターから補助を受けられる事や、障害者雇用の対象となる事の利点を会社に説明しているが、内容が伝わっているような気がしない。

しばらく制限された環境で働く事になるが、どこまでやれるか想像出来ない。

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欲しい「モノ」

中学生の時の話を書こうと思ったけど、予想以上に疲れるから書けない。

以下は、2年ほど前に書いた欲しい「モノ」を書いた記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-187.html

インターネットが発達したから、完全に希望通りでないにしても近い「モノ」が手に入ったように感じる。自分の欲求を完全に満たすようにするには、自分自身の技術を高めるしかないが、面倒くさくて出来ない。

以下は、現在欲しい「モノ」

①穴の開いた靴下を活用する方法
以前から思っていたけれど、穴の開いた下着や靴下を有効活用する良い方法は無いものだろうか?雑巾にするという方法を聞いたが、雑巾なんて沢山は必要無い。消耗品として靴下や下着を扱うのが勿体無いと思っている。せこいな。

②ハーブ栽培用キット
自宅でハーブや薬味用野菜を育てている人達がいる。害虫駆除や暑さ寒さ対策、水や肥料の管理、暴風雨時の避難、ETCと手間がかかるらしい。
昨今は植物工場がブームになっているので、簡易型植物工場のようなものは作成出来ないだろうか?屋内に設置可能で、電気代等の維持費用が安いものがあれば8万円以内で買うと思う。沢山ハーブを栽培すればニート農家になる事が出来る。

③プログラミングの技術。
最近、「Swordfall: Kingdoms」というゲームをやっている。

以下は、「Swordfall: Kingdoms」についての記事へのリンク。

http://blog.livedoor.jp/lkrejg/archives/65752322.html

面白いんだけど、以下のように変える事が出来ないだろうか?一日、二日プレイすると飽きてしまうから、飽きないようにするには自分でプログラミングをするしかないと思う。

1.戦術面
 ・兵士達が後退・停止出来るようにする
  ⇒現在、前進しか出来ない
 ・後列の兵士が前列の兵士を追い抜く事が出来るようにする
 ・陣形の概念の導入
  ⇒陣を組めるようにすると、プレイの幅が広がると思う
 ・地形の概念の導入
  ⇒地域によって傾斜地、沼地、海、砂漠等の様々な地形があり、
   地形によって各兵種の有利・不利が変わるように
   出来ないだろうか
 ・兵種の多様化
  ⇒どの国でプレイしても似たような兵を率いている。
   固有ユニットの概念があるのだから、工兵、ギリシア火、
   ウルバンの大砲とかの特色をもっと出した方が良い気がする。
   技術レベルの進化が早過ぎる
2.戦略面
 ・敵の資金量、技術レベルを把握可能にする
  ⇒現在、自軍の資金量しか把握出来ない。
   敵プレイヤーの行動が資金量や技術レベルに縛られていない
 ・産出資源の多様化
  ⇒鉄、金、銅、麦、羊毛、ETCと地域によって産出する資源を
   多様化出来ないだろうか。
   また、各産物の値が変動し、供給量を絞る事によって値を
   吊り上げたり、敵プレイヤーを兵糧攻めにする等の事が
   出来るようにする
 ・人口や加齢、維持費、産業開発の概念の導入
  ⇒クリアまで何年かかったか最後に表示される。
   年毎に人口が変動し、年代構成が変化すると面白いと思う。
   また、軍隊の維持費用と産業開発費用とのバランスを
   意識しながらプレイ出来るようにすると面白い

現実に自分でプログラムを組もうと思ったが、予想以上に面倒臭い。

また、2年~3年以内に要望に近い存在を発見するのだろうか?

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高校生の時の話

昨日の続き。
ブログを開始した時から書こうとして書けなかった話。会社員に戻る事が決まり、しばらくしたら書けなくなるかもしれない。今の内に書いておく。

以下、フィクション。

高校三年生の時に、三人の人間から絡まれていた事がある。仮に、赤君、青君、黄君としておく。

赤君:
身長165㎝くらいで茶髪。同じクラス。本人の話では、中学生の時は暴走族に所属していながら高校の入学試験の成績は二位であったらしい。

青君:
身長160㎝くらい。隣のクラスだったが、休み時間の度に僕のクラスに来て僕に絡んでいた。「俺は大学院は東大にいく」が口癖だった。

黄君
身長170㎝くらい。隣のクラスだったが、僕のクラスに良く来ていた。将来の夢は弁護士であり、お金持ちになると言っていた。

赤君、青君、黄君は仲が良かった。最初に僕に絡むようになったのは、同じクラスの赤君だったと思う。切っ掛けは、一学期の文化祭の斑分けで僕と赤君が同じ斑になった事だった。僕のような気持ち悪い人間と同じ斑になりたくないと赤君が主張し、その意見がクラスで通ったのだ。

赤君は、僕を殴ると言っていた。肋骨を圧し折る。僕を見ただけでムカツクと言った。僕が恐ろしかったのは、周囲の人間が赤君の意見に同調した事だった。その時、僕が泣いた事が良くなかったのだろう。良く絡まれるようになった。

目ざわりだからいなくなれと良く言われたが、僕が怖かったのはクラスの人間達が彼の意見に同調する事だった。

他人を攻撃する人間を強い人間だと思う風潮があると思う。特に、攻撃対象が自分でなく、その害を共有出来る場合は尚更だ。赤君は、僕を攻撃する事でクラス内で王のように振る舞っていた。クラス中の人間達が僕の一挙一投足を観察し、その不気味さを赤君に報告する。そして、皆、自分のそうした行為が僕に感知されていないと思い込んでおり、自分は安全圏にいると思い込んでいた。

赤君は、他人を操るのが上手かった。以下は、高校三年生の時に言われた言葉。

「俺さ、一年生の時からお前の事嫌いだったの。歩き方とか話し方とか人と違うじゃん。だから気持ち悪かったの。でもそれは個性だから大切にしないといけないと思うようになったんだ。だから、俺は赤がお前の事を殴ったりするのも個性だと思ってるの。両方とも他人を嫌な気にさせているんだからお互い様じゃん」

言われた時は、本当に怖かった。誰かを殴るのは個性であり、尊重されなくてはならない事だ。本当にそう思っている。何より恐ろしいのは、こうした理屈をクラスの大部分が認めている事だった。

それ以上に不気味だったのは、青君と黄君の存在だった。隣のクラスから僕の所に遊びに来ていた。正直、絡まれるのは苦痛だったが、向こうには伝わっていなかったと思う。

転機は、二学期開始直後の学年試験だったと思う。

「さー、お前の成績はどれくらいなの。どれくらい酷いのか見せてみろよ」

そして僕の成績表を見た青君が騒ぎ出す。

「嘘。あいつ、知的障害者じゃないの?そんなに成績が良かったの?」

そし後から、僕の進路について、青君と黄君の指導が始まる。僕に相応しい大学に入学するべきだと言うのだ。下らない話だと思う。そして、僕はそうした人達が恐ろしい。そして、不安を煽られてしまうのだ。僕は簡単に操作されてしまう。その傾向は今でも変わらない。

高校三年の時は、頭も心も凍りついていた。何かを考えても答えが無いから、何も考えないようにすれば良い。何かを感じると耐えられなくなるから、何も感じないようにすれば良い。

友達とかそういった概念も分からなくなる。

M君というクラスメイトがいた。僕の事を馬鹿にしていたが、いつの間にか僕と昼ご飯を一緒に食べるようになっていた。原因の一つは、彼の親友だったN君が映画監督を目指すようになった事だと思う。映画監督になるから大学にいかないらしい。N君は社交的な性格で友人も多かったが、いつの間にか一人ぼっちになっていた。

友達になるのは、一緒にいて楽しい人間だったり、価値観を共有出来る人間だったりする。空気が読めない人間や嫌な人間とは友達になれない。だから、友達が空気を読めなくなったり嫌な人間になった場合、友情は崩壊する。

M君が僕と昼ご飯を食べるようになった前日、N君は僕の模試の判定結果を盗み読んで激怒した。

Hさんという人がいた。
僕はHさんの事が怖かった。Hさんは僕とは友達になったと言っていた。僕は友人になったつもりはない。Hさんの中に善悪の概念があり、弱者は助けなくてはならないと思っているようだった。N君にもHさんは良く話しかけていたが、話しかける時の顔に優越感が滲んでいるように見えた。優しさと優越感は同じなんだろうか?

以下は、隣のクラスだったI君との会話の記憶。

I「お前さ、もっと怒れよ。怒らないから青とか黄に
  なめられるんだ。あいつらクラスで孤立してるからお前の所に
  行ってるだぞ」

I君の話では、赤君は高校一年生の時に苛められていたらしい。その原因は、僕の時と同じようにクラス内で弱い立場の人間に因縁をつけ喧嘩をした事にあるらしい。彼は喧嘩に負けてしまい、高校一年を通じて友達がいなかったらしい。

赤君、青君、黄君が仲良くなったのは、その時からだとか。彼等は、自分達は親友だと言っていた。親友とは何だろう?

時折、青君は赤君を意図的に無視して僕に話しかけ、青君に聞こえるように笑い声を出した後、赤君に近寄って言っていた。

「俺が奴の所にいるから寂しかったんだろ」

友情というものが分からない。赤君、青君、黄君は他人を見下していないと自分を維持出来ないように見えた。その事に自分で気付いていない。クラスメイト達も、三人は硬派で格好良い人間であると言っていた。

その理由は、僕がいたからだと思う。クラスの共有の話題として僕は存在したと思う。僕を見ていれば、自分が少しだけ良くなったように気がする。

そうした感覚は以後の人生でも付き纏う。誰もが、僕に対して優越感を持つ。僕の事を嫌い、気持ち悪がり、遠ざける権利を持っていると思っている。しかし、その逆は許されない。僕は周囲の人間を羨ましがり、悔しがらなくてならない事になっている。

*************

そして高校三年生の最後、僕は第一志望の大学と第二志望の大学に落ちた。僕の不合格を知ったクラスメイト達は大爆笑した。クラスメイトの中には志望校に合格した人間が沢山いた。

その後、僕が驚いたのは赤君、青君、黄君の進学先だった。

暴走族に所属しながら高校に二位の成績で入学したと言っていた赤君は????大学だった。名前を知られていないような地方の小さな大学だ。

東大の大学院にいくと言っていた青君は愛媛????大学だった。確かに大学ではなく、大学院と言っていた。

黄君は知らないが、誰も知らないような大学だった。

慶應、上智、早稲田という東京のブランド大学ばかりを受験していた人間達が、最終的に進学したのは、誰も知らないような大学だった。

赤君、青君、黄君は良く言っていた。弱い奴を徹底的に苛める。そうすれば、自分は苛めている奴よりも良くなる。それを続ける事で自分が向上する。その結果がこういう事なのだろう。

**************

結局、上手く書く事が出来ない。

大学、会社と舞台を移しても、同じような悩みがあると思う。僕は徹底的に出来ない人間だ。だから、優越感を感じるために、鬱屈を抱え込んでいる人間を引き寄せてしまうのだと思う。

それ以前に、僕が他人の暗い部分を引き出してしまうのかもしれない。

それから、高校三年生の時に体験したのは、人間の倫理観は簡単に操られてしまう事だった。善悪の基準は曖昧であり、曖昧であるにも関わず確固としたものに感じられてしまう。

僕は弱虫だから、暴力や脅迫に容易く屈してしまう。逆らう事や立ち向かう事、順応する事も出来ないと思う。

こうした悩みに対する結論は出ないのかもしれない。

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大学生の時に考えた事

昨日の続き。

大学生の時に部活動をやっていた。年代の近い人間が、集団を形成する。一定量以上の人間が集まると、派閥や序列が出来上がる。何年か集団が続くと慣行や常識が出来上がる。

一定の枠の中に収まらない人間は変な目で見られるし、嫌われたりする。一年生の時は、嫌われる人間に理由があるのだから、嫌われる所を直せば良いと思っていた。

二年生になると分からなくなる。学生の集団は入れ替わりが激しい。数年で構成メンバーが入れ替わるし、年が変わる毎に評価基準も変わる。

笑われていた人や嫌われていた人がいなくなっても、別の人間が笑われたり嫌われるようになる。その理由は驚くほど似ている。逆に、評価されていた人が笑われるようになる事もある。

嫌ったり嫌われる事は不可避なんだろうか?

以下は、学生時代に聞いた言葉。

「もしもAさんが絶世の美少女だった場合、もうAさんの僕になってしまうだろ。でも実際にはそうじゃないんだし、それでAさんの性格がああなんだから今みたいに表で普通に接して裏で笑う以外に仕方がないじゃん」

「俺さ、部内で嫌われるのってBさんが嫌ってる人だと思うんだ。Bさんは、自分が嫌っている人を他の人も嫌うように持っていくのが上手いじゃん。だからBさんが誰かを嫌うようになると他の人達も同調しちゃう。それでCはBさんに態度が悪かったから嫌われてるんじゃないかな」

「僕、この状態はDさんにあると思うんです。Dさんの話は面白いんだけど他人を笑うような話ばかりで、皆がDさんの真似をして揚げ足取りをするようになってる」

「Eについて思うんだけど、彼は人を信用していない。表向きの裏にあるのは完全な無って感じだ」

***********

僕は他人を馬鹿にする。嫌う事も多い。

会社員になって思うのは、入れ替わりが緩やかな組織だという事だ。学生のサークル活動の場合、数カ月で先輩になって立ち場が変わったり、自分の活動が変化する事がある。会社組織の場合、変化が緩慢で要求される特性が変化し難いと思う。

だから、駄目な人間であると烙印を押されると、そうした立場に馴染んでしまい、何も出来なくなる事があると思う。逆に、特定の領域でのみ能力を発揮しただけなのに、自分の能力が全面的に高いと錯覚してしまう事もある。流動性が乏しい世界では自分の可能性や限界を知る事が難しい。

学生時代の数年間はあっという間だったけれど、短期間で良かった。僕が長く誰かと関わると、関わる人間への負担が大きい。

短い期間でも部活動をやっていて良かったと思う。その理由の一つは、大学二年生の時に高校の同級生が一浪して僕と同じ大学に入学してきた事にある。少しだけトラブルになった。

憎悪というのは、主観的には愛情なのだと思う。当人の中では良い事をしていると思い込んでしまう。サークル活動を行う事で、厄介な人間を避ける事が出来た。

そうした方法でなければ対処出来なかった。一人で化け物のような人間と相対する事は恐ろしい。誰かを痛めつける事が素晴らしい事だと思う人間は存在する。その数は多い。本人は自覚していない。

むしろ、自分の善良を認めない事が間違っていると思っている。そうした人間にどうやって対処すれば良いのか今でも分からない。

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扇動の天才

ブログを開始した時から書こうと思っていた話。

書くのに体力が必要だから書く事が出来なかった。時系列から考えると、高校生の時の事から書くべき。しかし、そこから書く事が出来ないので、大学生の時の話から書く事にする。

上手く書けないが書く。今の内に書かないと、自分が違う自分に変化してしまう。

************

以下、フィクション。

大学生の時に就職活動の一環としてインターンシップに参加していた事がある。ある企業で一定期間業務活動を体感する。そこで出会ったインターンシップの同期生達の中に印象的な人達がいた。仮に東君、慶君、早君とする。

東君:
東京大学の学生。180㎝を超える長身で柔道の有段者。IT系の知識に詳しい。

慶君:
慶應大学の学生。茶髪で社交的な性格。経済系の事に興味があった。

早君:
早稲田大学の学生。やや背が低く茶髪。法関係に明るく弁護士を目指しているとの事だった。

************

他にもインターンシップ参加者はいたけれど、印象的だったのは上記の3人だった。その中でも僕は早君に興味を持っていた。コミュニケーションスタイルが高校生の時の同級生と似ていた。典型的な反抗者タイプ。

早君の話題は、他の誰かの悪口である事が多い。替え歌、ポエム、俳句、モノマネ等、彼の悪口が面白い。そして、他人の不満を煽る事が上手かった。

「俺はね、このインターンは下らないと思ってんの。この資料は明らかに去年の資料の使い回しだろ。予算ケチってんじゃねーっての。(以下続く)」

彼のコミュニケーション・スタイルには非常に興味があった。彼は常に不満を持っているように見えたが、周囲の人間を扇動するのが上手かった。一種の天才であると思っている。

常に誰かの弱味を探し、攻撃する材料を探している。そして、攻撃する正当性を持って、集団を組織する能力があるように感じられた。

<記憶例1>
早君と慶君の会話:

早「俺さ、大学の学生課の業務に問題があるって思ってたのね。
  それで問題あるから直せって言ったら、学生課の職員が
  出来ないって言うんだ。
  だから、次来る時には出来るようにしておいて下さいって
  怒鳴ってやった」
慶「強いんだね」

話を聞いていて違和感が凄かった。それ以後、慶君が早君を強い男と認識し、一目置くようになっていた。

違和感1:
大学の学生課の業務ごときで、職員を怒鳴りつけるほどに不満を抱え込む事とは何か?他の人間が許容出来る事を、喧嘩したいがために粗探しをしただけとしか思えない。

違和感2:
末端の職員に業務改善を訴えても何も変わらない。そんなに改善をしたいのなら権限を持っている人間を説得しなくてはならない。反論出来ない弱い立場の人間を怒鳴りつける必要は無い。

慶君のIQは、インターンシップ参加者の中でも高い部類に入っていた。社交性もあり、就職先も大手企業に内定が決まっていた。

ただし、慶君には解らない事が分からないという思考特性があるように見受けられた。通常、多くの人間は知らない事は知らないと認識出来る。慶君は、自分は知っていないという事を認識する事が困難だった。

彼は経済に興味を持っていたが、会話の中身は当日の日経新聞の内容を丸写ししただけである事が多い。しかも、その事に本人自身が気が付いていない。

<記憶例2>
インターンシップ同期生数人で飲みに行った時の事。酔いつぶれているインターンシップ同期性を見た慶君のセリフ。

慶「早の奴が飲ませちゃって、こんな風にしちゃったんだよ。
  いじめみたいだけれど、こうしないと盛り上がらないから
  仕方ない」

その日の飲み会に早君は参加していない。参加していない人間に他人を酔い潰す事は出来ない。慶君には、酔いつぶれている原因が解らないという事が分からない。不可解事象を認識した場合、自分の中でもっともらしい仮説を作り出し、作り出した仮説が真実であるかのように思い込んでしまう。

奇妙な事は、慶君の矛盾に誰も気付いていないように感じられる事だった。日々、慶君が紡ぎだす仮説の数々は、簡単に矛盾を指摘出来るはずだったが、誰も異を唱えなかった。

話を早君に戻すと、距離感を保つ事が大変だった。一定以上、早君と人間関係が近くなると、優位性を誇示しようとするからだ。

<記憶例3>
早君と東君の会話:

早「ねえ、お前ってさパソコンに詳しいけど、
  人間に全く興味が無いみたいだな」
東「????」

東君は怯んで困惑したような表情になった。東君は、自らが東大生である事に劣等感のようなものを持っているように見えた。勉強にしか興味が無い、冷たい、打算的、ETCと、東大生にはネガティブなステレオタイプが付き纏う。だから、東君は意識的に勉強以外にも興味がある事をアピールしているように見えたし、周囲にも優しくするよう心がけていたのだろうか?

早君の発言は、そうした東君の劣等感を刺激するものであり、東君を黙らせる事で心理的な優位を確立する目論見があるように感じられた。

僕は早君に興味があったが、近づきたくはなかった。彼はグループを作る事が上手かった。僕は東君を二人で行動するようにして、彼の作るグループから離れるようにしていた。

僕が感じた彼のコミュニケーションスタイルの特徴は以下の通り。

①不満を持っている人間としか仲間になれない
早君のグループは、不満を持っている人間が多かった。他人の不満を煽り、その原因を他者に責任転嫁するのだから、話題は社員への悪口が中心となる。

②強迫的な攻撃性
とにかく攻撃する対象を常に探している印象があった。自分に関係無い話でも、社員の失敗やファッションセンス、発言の矛盾まで観察して見つけ出そうとしているようだった。

③相手を選ぶ
早君は、社員に逆らう事で強い人間である事をアピールしようとしていたが、権限を持っている社員には逆らえなかった。

************

僕は早君の事が怖かった。常に誰かを攻撃しようと強迫観念を持っているように見えたからだ。他人を攻撃していないと自分を維持出来ない。そうした人間であるように見えた。

何より恐ろしいのは、そうした攻撃が素晴らしい事であると認知される事だ。粗探しをする事は、強い人間である事の証明なのだ。

憎しみや攻撃衝動の根源は何か?攻撃性を正当化する認識の正体は何か?大学生の時に幾度か考えたが結論は出なかった。

僕が幾度かそれを考えたのは高校生の時の体験が原因だと思う。

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自らが正常であるという感覚

自分という人間が正常であり、正しい事をしているという感覚はどこから来るのだろう?

少しだけ考えたけれど、考えたところで結論が出ないと思って考える事を止めた。

*********

最近、拒食症気味になっていると思う。会社員としての生活をするのだから、食生活のリズムを変えた方が良い。

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自動車に関する特集

「エコノミスト2013年11月12日特大号」と「週刊東洋経済2013 11/9」に自動車についての特集が掲載されていたので、内容を適当に書いてみる。

<自動車の販売台数>
自動車の販売台数が増加し続けている。
1990年代:
1990年の世界販売台数は、年間4000万台程度。年間販売台数は、1999年まで平均1.6%ずつ増加する。
2000年代:
年間販売台数は、2000年~2007年まで平均3.2%ずつ増加し、2004年には年間6000万台程度の販売台数となる。リーマンショックにより販売台数は急減するが、2013年の年間販売台数は、8000万台程度である。
年間販売台数の増加を支えているのは、新興国である。先進国における年間販売台数は2000年以降は約4000万台程度で頭打ちになっており、自動車の売上の半分以上は新興国向けとなっている。
将来:
2025年の世界販売台数は、年間1億1200万台と予想される。先進国における年間販売台数は変化しないので、ますます新興国向けの営業が重要となる。

⇒日本では2000年以降、人口1000人当たりの自動車保有台数が600台弱で推移を続けており、自動車の需要が増えない。先進国においては、価格競争によって自動車産業全体の利益率が低下する可能性が高く、自動車メーカーは自動運転や環境車等で高付加価値を実現しようとしている。

<規模の追求>
高付加価値を実現するためには、規模の拡大が必要となる。自動車メーカー各社は、研究開発費用に売上の4%~5%を投入しており、1車種当たり500億円程度の開発費用を負担しなくてはならない。
巨額の設備投資費用を確保するには、年間1000万台程度の売り上げ確保が重要となり、2012年実績からトヨタ自動車(946万台)、GM(909万台)、VW(900万台)、日産・ルノー(736万台)が年間1000万台以上の販売台数を確保する候補となる。
投資負担や新興国市場の確保のため、技術提携や地域・事業補完型の提携が盛んになると予想する。年間販売台数が400万台~600万台の中堅メーカーは特定分野へ投資を集中し、大規模メーカーから技術供与や生産を受託する事になる。

自動車メーカーと電気産業の融合も進み、2012年で14兆円のカーエレクトロニクス市場は、2020年には26兆円になると予想される。

⇒IT産業との連携が重要になる。ハイブリッド車では、コストの49%が電子部品で、その内の半分がソフトウェアである。スマートフォン等に比べて自動車は受注が安定しているので、電機メーカの期待は高い。ルネサスエレクトノニクス、日立、日本電産、村田製作所等。IT系の比重が高くなるに連れて、従来のトップダウン型の企業統治が変化する可能性がある。

***********

高付加価値を実現する技術の候補として注目されるのは、自動運転と燃料電池車の2点?

<自動運転>
走行機能へのIT技術の応用は、以下のように進んだ。
1990年代:
クルーズ・コントロール機能 = 車の走行速度を一定に保持する
2000年代:
ACC = 前方車両との車間距離を保つよう車速を自動調整する
    (ACC導入率が30%になると渋滞時間は半減し、
    50%になると1/5になる)

⇒1995年まで日本の交通事故による死亡者数は1万人を超えていたが、2012年には4411人と半減している。今後、高齢者による交通事故の多発が予想され、自動運転への期待は大きい。

近年では、自動ブレーキ機能や走行車線の自動認識等が実用化されている。完全な自動運転の実用化は、車が対応する環境に無限の組合せがあるため2020年代以降になると予想される。

自動運転は、徐々に実用化される可能性が高く、2015年頃には低速走行時(時速30キロ以下)に前の車両に追従する機能の製品化が予想される。

<燃料電池車>
燃料電池車(FCV)は水素と酸素を化学反応させて作る電気を動力源としており、走行中に水しか排出しない。燃料電池車導入の利点は以下の3つ。

①地球温暖化対策
②大気汚染対策
③原油価格高騰

燃料電池車の開発には、1000億円以上の研究開発投資が必要とされる。また、燃料電池の触媒に使用するプラチナ等の高価な素材が自動車の価格競争力を弱める。

産業技術総合開発機構によると、水素の供給コストは2010年時点で1立方m(0℃、1気圧)当たり120円。燃料電池車を普及させるには、この価格を40円以下にする必要があるという。現在、国内で年間1.4億立方メートルの水素が外販されているが、2025年には、24億立方メートルまで市場は拡大する見込み。

水素を充填する水素ステーションも現在、国内に19ヵ所しかなく、2025年には1000ヵ所の整備を目標にするが、水素ステーションの設置コストは5億円程度となり設置費用は高い。国内のガソリンスタンドは約3万6000ヵ所あるので不足感は高い。

⇒各社の期待は高い。
 ・千代田化工建設:川崎市に水素プラントを建設し、
          2015年から稼働の予定
 ・川崎重工業:液体水素運搬船を建造し、2030年を目処に豪州から
        水素を輸入する計画
 ・岩谷産業:2015年までに水素ステーションを20ヵ所建設する
 ・JX日鉱日石エネルギー:2015年までに水素ステーションを
             40ヵ所建設する
 ・東京ガス:安価な水素製造装置の開発

デロイトトーマツコンサルティングのよる2020年の次世代環境車の普及予測は以下の通り。

ハイブリッド車     :420万台
プラグインハイブリッド車:50万台
電気自動車       :35万台
燃料電池車       :30万台

⇒最も普及が予想されるハイブリッド車も自動車全体に占める販売台数では4.3%となり、現在の1.9%と大差はない。

***********

週刊東洋経済の特集の冒頭には、「自動車の歴史上、この10年の激変は最大のもの。次の10年の変化はもっと激しいものになるだろう」と書いてある。

記事を読んでいる限りでは、期待先行であり、マスコミで騒がれているほどの変化は無いような気がする。

将来的なポイントは、ハードでなくソフトの比重が高くなる事だと思う。パソコンのOSのように基幹となるソフトウェアを制した会社が最も儲かるはず。

グーグルが目指しているのは、そうした立場のはずで地図情報や基幹的ソフトウェアの標準を握ってしまえば、高い利益を出す事が出来る。

多くの人間の雇用が期待される製造業が、少ない人手で運営されるIT系産業によって鵜飼いの鵜のように扱われてしまうんだろうか?

製造業各社の偉い人達は、自分達の不利を悟っていると思う。しかし、雇用している人達への責任から不利な勝負を挑むしかない。ほとんど多くの人間は鵜飼いの鵜として、多くの労働と少ない報酬を手にする事を望んでいる。組織に所属せずに、自らの才能のみを頼りに多くの報酬を望む人間は少ない。そうして雇用される人間の数は減っていく。

そうした状況で、利益のお零れにあずかるにはどうすれば良いのか?株式を購入するのは違う気がする。既に多くの人間が動き出しているんだろう。

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いろいろと書く事

人と話す事、人と会う事に消極的になっている。

生活のリズム自体は保っているので、会社員としての生活は出来ると思う。

以下は、何となく書く事。

<ケインズとハイエク>
「ケインズかハイエクか」と「ケインズとハイエク」を読んでいる。二人の思考形式の違いは、あらゆる意見の食い違いと共通する原因があるのだと思う。
意見が相違する原因はどこにあるのか?

<モメンタムについて>
株価の推移には、一定の流れがある事が立証されたという記事を見つけた。値上がりする株は値上がり続ける傾向があり、値下がりする株は値下がり続ける傾向があるのだそうだ。
最近は、株式の売買手数料が安くなっているそうなので、簡単に儲かる方法が見つかるのだろうか?見つからないだろう。誰かが損をして誰かが得をする形式には無理がある。

<シミュレーション>
コンピューター・シミュレーションの本を探している。読んでも理解出来ないけれど、探している。暇潰しのためだと思っている。

<太る方法>
体重を増やすにはラーメンを食べるのが良いと思う。ラーメンはカロリーが高いから簡単に太る事が出来る。

************

現在の自分の状態は、疲れているのでなく、不安であるのとも違うと思う。漠然としている。

少し前までは、発達障害者の互助会にも積極的に参加していたけれど、参加する気が弱くなっている。会社員に戻るけれど、戻った後の事は分からない。

明日になったら困るかもしれないけれど、今、この瞬間は困っていない。

幸福でもないけれど、不幸でもない。元気でもないけれど、疲れてもいない。安心でも不安でもない。漠然としている。

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「謝り方」のお手本

プレジデント2013.11.18に、「謝り方のお手本」という特集があったので適当にコピペ。

クレーム客を以下のようにタイプ別に分け、効果的な対処方法を書く。

①お説教オヤジタイプ
定年退職した60代の男性に多い。説教する部下の代わりに販売員を利用し、自らの功績を誇示しようとする。相手の間違いを直したいと思っているので、良い影響を与えてくれた事に感謝する。それだけで話が短時間で終わる。ただし、「おっしゃるとおりです」、「ごもっともです」と相手の主張に完全に同調すると、増長する場合がある。相手の話を理解し、おだてるようにする。

②ヒステリックタイプ
大声で怒鳴ったり暴言を吐く。相手に共感を示すべきであり、以下の対応は良くない。

・「落ち着いて下さい」と冷静さを求める
・解決策をすぐに提示する

言いたい事を言わせてガス抜きし、相手の心に余裕が出来た時点で、謝罪をする。

③弱い者イジメタイプ
ストレス発散のために行動する。失敗の理由を話すと、言い訳のように聞こえる。以下のような流れで対応する。

・「反省しています」のように相槌を入れる
       ↓
・「何を反省しているのか?」という質問を引き出す
       ↓
・謝罪の理由を明確にし、理解している事を示す

相手の名前を言葉の中に入れる事も効果的。

④理詰めタイプ
理詰めで話すタイプ。「おっしゃる通りです」、「そこまでは気が付きませんでした」の繰り返しが対応の基本となる。繰り返している内に、相手の話がネタ切れになる。目の前でメモを取る事も効果的。話を聞いている事のアピールになる。
このタイプは、改善策を重視する事が多い。再発防止策を作成する場合もメモが役に立つ。

⑤手のひら返しタイプ
謝罪を受け入れたはずなのに、後になって態度が豹変するタイプ。以下の2つの可能性が考えられる。
 1.内気な性格
   言っている事と思っている事が違う。
   短時間で良いから会う回数を増やし、信頼関係を構築する
 2.黒幕の存在
   他の人間の意見を代弁しているケース。
   クレーム客に、黒幕の存在をさりげなく確認し、
   伝言ゲームになる事を防ぐ
 ⇒企業においては、決定権者と現場で指示を出す
  スーパーバイザーが異なる事が良くある。
  その場合、窓口となる決定権者と話しても解決しない。 

⑥ごね得タイプ
おおげさに過失をあげつらうタイプ。逃げると追いかけてくる。相手に飛び込み、発言等を記録する。言質を取られないよう最小限の言葉で謝罪する。

****************

以下は、謝罪が気持を逆撫でするケースについて。

ケース1:謝っているのに「エラそう」
自分に落ち度が無い事を必死に弁解する。小馬鹿にした態度を取る。相手への尊敬を感じさせるようにする

ケース2:極端に「下手」に出る
「すみません」、「ごめんなさい」が習慣になっている人。相手が何で怒っているのかを理解している事を伝える必要がある。自己否定するのでなく、相手に与えた損害や迷惑について謝罪する

ケース3:謝った後、黙る
謝った後に、原因、対処方法、再発防止策について話す。お詫びと説明はワンセットである

ケース4:謝りながら「駄々をこねる」
相手のミスに話題をすり替えたり、開き直って反発する。自分の落ち度を認める

ケース5:謝った後、「一言」言いたくなる
謝罪の後で言い訳をする。言い訳は以下の2種類?
 1.責任転嫁
   「忙し過ぎた」、「言われた通りにやったけど」等
 2.思いやり
   「君のためを思って」という恩着せがましい言葉

ケース6:許してもらった後「失言」する
相手が謝罪を受け入れた後で蒸し返したりする。お喋り好きや目立ちたがり屋に多い

************

他に、ケース毎の謝罪が書いてあり、「依頼を忘れた」、「アポイントに遅れた」、「不良品で取引先に迷惑」、ETCと発達障害者であれば興味を引くような特集なのかな?

しかし、読んでいて思ったのは、そもそもこうした謝罪を多用しなくてはならない時点で危ういという事であり、謝罪をしなくてすむような生活をする術が必要なのだと思う。

謝罪の専門家になっても、謝罪の原因となる行為を繰り返すのでは意味が無い。

だから、小さな失点を大きく謝る事が重要かもしれない(P57)。仕事中の怠けや数分の遅刻等の小さな失点を謝る事で人間関係を良好に保てるとある。
浮気等で大喧嘩して離婚する夫婦よりも、日常生活の小さな不満の積み重ねで離婚する夫婦の方が多いという研究結果には説得力を感じる。

が、それはそれで小さな失点を繰り返さないような人間になる必要があり、それが難しい。発達障害者の場合、謝罪の仕方よりも、発生したトラブルをデータベース化して照会出来るシステムが必要なのだと思う。

謝るのは最後の手段であり、謝罪が必要な状況は発生しないに限る。

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「シーン別アスペルガー会話メソッド」を読んでいる

「シーン別アスペルガー会話メソッド」を読んでいる。



全体的に、これを読んだだけでは意思疎通能力は向上しないと思った。

参考になると思ったのは、以下の個所。

P36~P37:主語や述語を使おう
最低限の言葉で会話するのでなく、何の話をしているのか相手が理解出来るように主語や述語を使うようにする。

P38~P39:結論を先に言おう
細かい事ばかりを話し、何が言いたいのか伝わらない事がある。
 ・逐一話して要約出来ない
 ・本筋から話がずれる
 ・細かい事を話し、全体の話をしない
 ⇒これは、アスペルガー者の認知傾向に関わる事だから、
  周囲の人間が注意して誘導する必要があるかもしれない。

P74~P75:謝るときは、こうしよう
自分の行動の原因・理由よりも謝意を伝える事を優先する。

P78~P79:話す前にちょっと考える
周囲の出来事にすぐ反応する必要はない。相手への反論や疑問は言い訳として伝わる事がある。

⇒P79の言い訳にならない説明の仕方は、良く解らなかった。この部分を知りたいアスペルガー者は多いと思う。

*************

本に書いてある事を円滑に行う事が出来る人は、意外と少ないのだと思う。会社や家庭に存在するアスペルガー者を監督する立場の人が読むとどのように感じるかな?

こういったテーマで講習会を行ったり、職場の機能改善、悩み事相談と結び付けるようにするのが良いと思う。本を読むだけでは変化しない。何らかの実践が伴う必要がある。

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新しい働き方

以下は、週刊東洋経済 2013.9.14のP76~P77の「新しい働き方」という記事と、インターネットからのコピペ。

インターネットを使って不特定多数の人(crowd)に業務を委託するクラウドソーシング。国内市場規模は2012年で70億円、2016年には1000億円を越えるという予測もある。

2013年8月27日にクラウドソーシングを手掛けるクラウドワークスやランサーズの他、パソナテック、ライフネス、リアルワールドの5社が、クラウドソーシング業界の健全化と活性化に向けて「クラウドソーシング協議会」を設立すると発表。30社を越える参加企業と共に、2013年12月の法人登記を目指しつつ、クラウドソーシングの認知向上や環境整備に努めるという。

同協議会では、2013年9月から設立準備を進め、2013年12月までに会員企業200社、流通総額200億円を目指す。

以下は、ランサーズのWebサイトへのリンク。

http://www.lancers.jp/

<ランサーズの仕組み>
①コンペ方式
クライアントがランサーズを経由して登録者達から案を募る。ロゴデザイン等について、最低限の提案数をランサーズが保証し、期間内に気に入るものがない場合、クライアントに手数料を返金する。

②プロジェクト方式
クライアントがランサーズを経由してプロジェクト内容を開示して見積もりを募る。プロジェクトに参画した登録者に時給で報酬を支払う事も可能。

③タスク方式
データ入力等の作業を小分けして複数の登録者達には注する。

ランサーズは2013年9月現在、以下のような規模で運営を行っている。

登録クライアント数:4万6000社
登録者数     :16万人超

⇒2013年11月現在で、登録クライアント数は5万社を超え、登録者数は20万人を超えている。成長性が凄い。

毎月、ランサーズ経由で収入を獲得する登録者:1500人
毎月、20万円以上稼ぐ登録者:150人

ランサーズの目標として、2016年にはランサーズ経由の収入だけで生活出来る人間を1万人に増やす事を目標にしている。

ランサーズと比較されるクラウドワークスでは、「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」をミッションしている。2020年までに日本の正社員比率は全体の5割を切ると予測される。残りの5割は正社員という枠から外れてしまい、現状の社会構造のままではワーキングプアになるしかない。新しい働き方のフォーマットが必要とされている。

米国最大手のクラウドソーシング企業のoDeskでは、30時間以上働くと社会保険の補助を受けられる。クラウドワークスでもベネフィット・ワンと提携し、個人で働く人間に福利厚生サービスを無料で利用出来るようにした。

正社員であれば、社会保険の半分は企業が負担するが、正社員でなくなると、国民健康保険と国民年金を全額負担しなければならない。クラウドワークスでは、一定以上の業務委託を受けていれば、国民年金や国民健康保険の一部を負担出来るよう、国に要望していく予定。

以下は、その他のクラウドソーシングの会社へのリンク。

以下は、「UIscope」へのリンク。プログラムのテスト業務を扱う。

http://uiscope.com/

以下は、「MUGENUP」へのリンク。イラストレーターの仕事を扱う。

https://station.mugenup.com/

以下は、「planBCD」へのリンク。Webサイトのメンテナンス業務?を扱う。

https://planb.cd/

以下は、「CROWD」へのリンク。軽作業を扱う。

http://realworld.jp/crowd/

以下は、「Yahoo!クラウドソーシング」へのリンク。軽作業を扱う。

http://crowdsourcing.yahoo.co.jp/

以下は、「カラフル・ボード」へのリンク。登録すれば自らの考案したデザインを投稿可能。

http://www.colorful-board.com/

面白いと思ったのは、以下の「Grood」というサイト。1700名以上の声優が登録し、音声素材を提供するらしい。

http://grood.co.jp/

************

「ココナラ」や「クラウドワークス」以外にも沢山あるのだと思った。今さらだが。現状では増えていると思うけれど、ランサーズの登録者を16万人として、ランサーズ単独で生活費を稼ぐ事が出来るのは150人しかいないのか。

3年後に150人を1万人にするのだから大変な目標だと思う。それでも会社内に不要な人間が溢れており、別の部分では人手不足が生じているのだから、何らかの適正化が必要とされている。

会社内での虐待を減らす方法は、それしかないのではないか?

************

この数日間、自分の中で「やりたい事」という言葉が引っ掛かっている。やっぱり会社を作りたいと思う。漠然としているし、そのために何が必要なのかはっきりしない。

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ビットコインは黄金を超える

以下は、今までに書いたビットコインに関する記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1045.html

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1055.html

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1220.html

以下は、インターネットの記事からのコピペ。

2013年11月7日に、ビットコインの価格が、1ビットコイン = 310ドルを超えた。この半年間で3倍以上値上がりした事になる。

以下、ビットコインの人気を裏付けるエピソード。

・フェイスブック創業に関わった米国のウインクルボス兄弟が、
「ビットコインETF」を立ち上げの書類を米国証券取引委員会に提出
・2013年10月14日から中国のバイドゥが一部の商品支払いに
 ビットコインを採用
・米国の電子書籍作家の中に、書籍購入代をビットコインで
 受け付ける著者が出ている
 ⇒ビットコインの取引には中間業者の手数料が必要無い

**************

現在のビットコインの価格はバブルによる異常な高値なのかもしれない。しかし、ビットコインの人気には以下の2つの側面があるという意見がある。

①国家への不信感
国家は借金によって破綻しないと言われる。国家は通貨を発行する権限をもっているため、通貨を印刷する事で借金を返済出来るからだ。通貨の大量発行 = 通貨価値の低下は宿命である。

仮に国家への税が増えても、国の借金は減らない。政治家が自分の指示者達のために増えた税収を使用し、借金の返済をしないからだ。支出は既得権となり、削減する事は困難。故に、借金の返済は通貨の発行をもって行うしかなく、通貨減価する宿命を持つ。

対してビットコインは通貨量が機械的に制限されている。権力者が恣意的に増量する事が出来ない。「金」と同様に人間の意志によって増減しない。

②仮想世界への対応
ビットコインは、仮想世界での決済において非常に利便性が高い。既存の通貨を使用する場合、何らかの中間業者を経由しなくてはならず、手数料の負担や個人情報漏洩のリスクが伴う。

ビットコインを使用する場合、ビットコインに換金した後は、クレジットカードの情報を登録せずに仮想世界内で完結した商取引を行う事が可能。個人情報と切り離した架空の人格を仮想世界に創造出来るのだ。

さらに、仮想世界が一種類の仮想通貨で統一された場合、通貨価値の減価リスクは大幅に減少する。

**************

米ドルの信認が低下しているという意見が多い。同時に、世界には米ドルに代わる通貨が無いため、今世紀の半ばまでは米ドルの覇権は継続するという意見も多い。

現状、各通貨の間で主導権争いがあるのかもしれないが、どの通貨も問題を抱えている以上、仮想通貨へ主導権を譲り渡す事になるのだと思う。

もちろん、それがビットコインとは限らない。

これは怖い問題だ。現在、僕の資産の大部分は現金と株の状態となっている。今後、仮想世界に富が移動するのであれば、これまでの方法論は通用しない。

だから、世界中の富豪達は仮想空間へ財産を移転させているのだろう。そうした知識や経験を僕は持っていない。だから、どうして良いのか分からない。

こうした機会を上手に利用出来れば大金持ちになれるのだと思う。

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「片づけられない!」「間に合わない」がなくなる本

読んだ本の感想。

司馬理英子著。2010年8月26日初版発行。



ADHD(注意欠如/多動性障害)の人のための本。実際にやってみても上手くいかない事例が多いと思う。多分、周囲の人間も協力しないと成功しないんじゃないかな。協力しても上手くいく保証は無い。どっちにしても、こういう考え方が普及するのは良い事だ。

以下は、ADHDの特徴。

①集中力が持続しない
②心と体が落ち着かない
③待つ事が苦手で衝動的に行動する

こうした人達が社会に適応するための仕組みを構築する。

プロローグ 片づけたいのに、片付かない理由
ADHDの特徴①:不注意
買い物を忘れたり、用事を忘れたり、注意を持続させる事が苦手。
ADHDの特徴②:多動性
一つの用事が終わる前に別の用事に取り掛かってしまう。注意を向ける対象が変化するので、忘れ物が多い。
ADHDの特徴③:衝動性
目の前の物に気を取られてしまう。気分のままに行動し易い。

これらの行動の原因は、以下のような脳構造に起因すると推測される。

①短期記憶領域の小ささ
記憶を保持する能力が低い。それ故に、少し前まで実施していた作業を忘れてしまい、中途半端な状態で別の作業に取り掛かってしまう。
②ドーパミンの量がアンバランス
脳内の神経伝達物質の量がアンバランスで、感情や行動を上手く操作出来ない。義務や強制になると、ドーパミンが休眠するため集中力が持続しない。

対策は大雑把に進める事が大切。具体的には、以下の2つ。

片づけの二カ条
1.収納場所を決める
2.決めた通り、元に戻す

簡単な事から始めて成功体験を積み重ねるべき。

第1章 「ゴチャゴチャ部屋」を片づける!①
ADHDは、処理能力が低い。自分の能力内に収まるように持ち物を減らす。処分するために、以下のようにする。

①1日に3つ捨てる
 一週間で成果が目に見えるはず
②散らばる物を一ヶ所に集める
 短時間で実行する(目安は15分)
③物を分ける
 服、本、食器等、テーマ毎に分類する。
 他の物に集中力を奪われないよう、「服、服、」と唱えながら
 片づけるのも良い方法。
 さらに、大事な物、使える物、ゴミに分類する
④物を手放す
 収納出来ない物は捨てる。捨てる罪悪感を手放す

第2章 「ゴチャゴチャ部屋」を片づける!②
以下の3ステップ。

①物の置き場を決める
②置き場に大きな表札をつける
 短期記憶が弱いと、どこに置くか忘れがち。
 目立つように大きな表札を使う
③大きな表札を小さなラベルに変える
 元に戻せるようになったら小さなラベルに変える

⇒ADHDの場合、耳からの情報が定着し難い事があるので、視覚的に置き場が分かるようにする。

大事な物を一纏めにして置く場所を作る事が有効。以下は、大事な物の例。何を置いているのかメモを貼り付けるのも良い。

良く使う:キャッシュカード、クレジットカード、通帳、保険証
偶に使う:パスポート、年金手帳、実印、権利書

こうした片づけを朝1回15分、夜1回15分の1セットずつ続ける。これだけでも成果が出てくるはず。

第3章 「ギリギリ時間」を片づける!
ADHDの場合、反応が速過ぎて過去を参照出来ないため、行動予測が当てにならない事がある。時間を考えるのも苦手であるため、行動に必要な時間を算出し難い。

以下は、ギリギリに行動しないためのヒント。

①前日に所要時間を見積もる
②最短時間で行けると思わない
③パソコンや携帯電話で検索
④到着時刻は15分前に設定
⑤慌てる事は時間の無駄
⑥余り時間を楽しむ
⑦スキマ時間に予定を詰め込まない
⑧慌てたら深呼吸
⑨所要時間を意識する
⑩遅刻しない自分に自信を持つ

1日の基本的なスケジュールを作る事も大切。一つの作業にどのくらいの時間が必要だったのか記録するのも良いかもしれない。

第4章 「ズルズル仕事」を片づける!
やるべき事を前にしても失敗例が思い浮かび、「今度もそうなるに違いない」という風に思うので何も出来なくなる。

仕事の進め方は以下の通り。

①やるべき事を纏める
目標と、そこに至るまでに必要な工程、ネックになっている事を書き出す。この時、優先順位を決めておく。得意な事をやるのでなく、緊急度や必要な時間を考慮する
②締め切りを決める
スケジュールを決めて書いておく

やるべき事をやりたい事に変換する事も大切。また、苦手である場合、他人に頼むのも良いかもしれない。

第5章 「グズグズ家事」を片づける!
以下は、家事を楽にするヒント。

①完璧を目指さない
②得意な事からやる
③少しだけやる
④出来た自分を絶賛する
⑤苦手な家事を楽にするよう工夫する
⑥家族を巻き込む
⑦友達に頼る
⑧業者に任せる
⑨食器洗浄機等の家電を使う
⑩「後ろめたさ」より「やる気持ち良さ」を意識

平日にやる事と、週末にやる事を決めておく。夕飯も半月分のメニューを大まかに決めておけば買い物が楽になる。

第6章 「うっかり脳」を片づける!
手帳とペンを持ち歩き、以下のステップで行動する。

①すぐに、その場で書く
②確認する癖をつける
③イメージする

多色ボールペン、携帯電話、カレンダー、ホワイトボード等の小道具も活用する。

第7章 「クヨクヨ気分」を片づける!
過去の失敗が多ければ多いほど自己評価が低くなる。自分を愛するレッスンをする。得意な事や良い事を思い出すようにする。

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ネガティブであるよりポジティブであった方が良い結果を生み出す事が出来るのは納得出来る。でも、こうした本を読んでも上手くいっている自分を想像出来ない。

こういうのってどうすれば良いんだろう?

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憎しみはどこからやって来るのか?

インターネットの記事で、「技術的な変化が発生した場合でも、技術を扱うのは人間であるため、人間同士の憎悪は無くならない」という主張を見つけた。

本当に新しい「発明」は滅多に存在しない。既に存在している別の「発明」の焼き直しに過ぎない。故に歴史的経緯から、事の推移を予測可能。

例えば、「アラブの春」の経緯は、Facebook等の情報技術を活版印刷等の印刷技術と対比する事で分析可能としていた。中世欧州で発生した旧教と新教の争いの発端は、活版印刷の発明によって、多くの人間が聖書を読むようになった事だとされている。

同じように、アラブ世界でもイスラム教内部での宗派対立が激化する?

では印刷技術がインターネットの起源なのかというとそうでもない。キリスト教の聖書は、「コリント人への手紙」等、手紙によって構成されている。文字情報を交換する手紙が、聖書が作成された当時のインターネットのようなものだった?

インターネットの原型は、あらゆる社会に存在し、現在のように中央集権化された社会は珍しいものなのだとか。「国家」や「民族」という巨大で抽象的な存在は人々の思想を規定出来なくなる。やがて、100年ほど前と同じように、「家」、「村」等の目に見える具体的な存在に人々が帰属するようになる。

そして、未来の「家」や「村」は昔のものとは異なる。同種の価値観を共有する、仮想空間上の集団になるはずだ。そして一人の人間が複数の共同体に別人として登録されるようになる。もしかすると、個人という概念自体が希薄になるかもしれない。

常に同一の価値観に則って行動する「自我」という観念は消えてなくなる。帰属する仮想共同体によって異なる価値観を保有する主体が誕生する。

現代社会は、全ての人間が「自我」を保有しているとしている。誰もが、やりたい事や使命を持ち、それは一生を通じて保持し続けなくてならない。結婚すれば、同じ相手に愛情を継続して持たなくてはならないし、情報を集めて正しい判断をしなくてはならない。正しい事は一つしかないのだから、違う思想は悪意か無知の産物である。

「やりたい事は必ず存在し、やりたい事が分からないのは、思考を放棄しているからである」という思想は不条理かもしれない。やりたい事を考えても、分からない時は分からない。

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そうして分立した社会でも憎悪や争いは発生するのだろうか?

戦争において、「殺人」に忌避感を抱かない「攻撃的精神病質者」は人口の2%しかいないとされる。それが本当であるとしたら、良心が存在しているからでなく、何か別の抑止機構があるからだと思う。

あらゆる所で虐待は平然と行われている。何か大義名分があれば良い。

僕の場合、不意に誰かを殺したり、痛めつけたりしたくて仕方がない時がある。それは、理由の無い衝動で、現実に誰かを虐待しても満足する事は無いと思う。

他の人間も同様で、特に相手が弱い場合、誰かのバックアップを獲得した場合、人間はどこまでも残酷になれる。

憎しみはどこかからやって来るのでなく、最初から各人の中に存在しているのだと感じる。それは人間の根底を形成しているから、人間自体を消し去ってしまわない限り憎しみは無くならない。

結局、何が書きたいのか分からなくなってしまった。

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上手く纏まらない考え方

現代では、人間の行動の根源は、その人間の状況や育てられ方によって説明されると思う。

困窮した状況にあるから殺人を犯したと言われるし、親の躾けが良くないから犯罪者になったとか結論付けられる。

僕は、「お前の親に、お前の育て方について文句を言いたい」と時々言われる。

親の躾けが悪かったから、僕のように駄目な人間になった。だから、僕の親に文句を言えば、僕は駄目な人間ではなくなるという訳だ。

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人間が因果関係を認識してしまい、囚われてしまう以上、何らかの原因や結果から逃れる事は出来ないのだと思う。

僕は、小学校・中学校の時、ある劇団に所属していたが、そこで犯罪者の本を読む事を推奨されていた。

異常な犯罪者は、何故、犯罪者となったのか?

ある本の中では、引っ込み思案な人間が引っ込み思案なのは、都合の良い甘えが原因であるとしていた。相手が自分を助けてくれると思い込んでいるから引っ込み思案になる。だから、誰も自分を助けてくれないと思えば改善される。

別の本では、ある殺人事件の犯人が大量殺戮をする背景には、甘えがあったとしていた。困窮している家計、自分の高いプライドと低い能力の不突合、そうした事が積み重なって殺人者になったとしていた。

そうした本は、大抵、「あなたも同じなのではありませんか」という言葉が最後に記載されていた。自らを疑う事で、自己陶酔という最悪の罠から逃れられるという事だと思う。

僕はそうした思想を信じていたが、一つだけ疑問があった。

「人間の行動が状況や育ち方によって説明出来るなら、何故、僕の周囲の人間は犯罪者そっくりなのだろう」

所属していた劇団では、不倫騒ぎがあったり、いじめがあったりで自分を疑う事によって優れた人間になった者などいなかった。それは学校や近所も同様で、誰も彼もフィクションの世界に存在するような素晴らしい人間ではなかった。皆、他人を虐待したり馬鹿にする事が大好きだった。

何より奇妙なのは、その事に気が付く人間が一人もいない事だった。

今でも印象に残っているのは、幼児を何人も殺した連続殺人犯についての記述だった。その男が異常殺人者となった理由は、記憶力と集中力にあると書かれていた。優れた記憶力のため、過去の精神的外傷を忘れる事が出来ない。集中力が高いため、異常な妄想に耽溺してしまう。

勿論、育った環境が強烈な精神的外傷や奇妙な妄想を誘発するものでなければ、犯罪者にはならなかったのかもしれない。しかし、良い環境と悪い環境を峻別出来るのだろうか?

そして、さらに考える。

こうした本に出てくる犯罪者は、僕自身も含めて、周囲の人間と瓜二つだ。そうした人間しか存在しないのであれば、その前提で考えるべきなのではないか?

***********

中学生の時は、こうした事を考えられるくらい、暇だったのだと思う。今でも暇だから、こうして下らない事を考える。人間を自由に思考する独立した情報処理機構として考えるのは間違っているはず。

遺伝子によって人間行動を説明する時代は、現在から100年後くらいか?

そうした社会が実現した場合、「人間」は残存出来るのか?全く異なる位相が存在するのか?この辺りの考えが纏まらない。

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江戸時代の米価とアヘン貿易シミュレーション

以下は、『近世日本物価史の研究』(岩橋勝著)からの広島米価の推移。かなり適当にコピペ。

1690年:米1石=銀40匁
1700年:米1石=銀50匁
1715年:米1石=銀140匁
    (宝永改鋳1707年~1710年で貨幣量を増やしたため、
     米価が高騰した可能性。
     新井白石の正徳改鋳1714年で通貨量を減らす)
1720年:米1石=銀40匁
1730年:米1石=銀35匁
1740年:米1石=銀60匁
    (元文改鋳1736年で通貨量を増やしたため、米価が高騰?)
1750年:米1石=銀50匁
1760年:米1石=銀60匁
1770年:米1石=銀50匁
1780年:米1石=銀45匁
1790年:米1石=銀70匁
1800年:米1石=銀65匁
1810年:米1石=銀60匁
1820年:米1石=銀60匁
    (文政改鋳1818年~1829年で貨幣量を増やす)
1830年:米1石=銀70匁
1840年:米1石=銀70匁
    (天保改鋳1830年~1844年で貨幣量を増やし、
     天保の飢饉1833年~1839年が重なったため、
     米価高騰?)
1850年:米1石=銀80匁
1860年:米1石=銀140匁

江戸時代は、米価安という先入観があったけれど、上記の表を見ていると、そうでもない気がしてくる。1700年~1740年頃まで米1石=銀35匁~銀140匁あたりで推移して値動きが激しい。その後、1830年位までは米1石=銀60匁前後で推移している。その後、幕末にかけて米価格が上昇している気がする。

貨幣の改鋳に関する情報は、以下の通り。本に書いてある内容と、上記のデータを照らし合わせると、通説が誤っているように感じられる個所がある。その場合、データが事実を記録出来ていない可能性もある。

元禄改鋳(1695年~1700年):
 貨幣の供給を増やす
宝永改鋳(1707年~1710年):
 貨幣の供給を増やす
正徳改鋳(1714年):
 貨幣の供給を減らす
享保改鋳(1714年~1736年):
 貨幣の供給を減らす。デフレが進行したとされる。
元文改鋳(1736年):
 貨幣の供給を増やす。大岡越前の建議。
南鐐二朱銀(1772年):
 貨幣の供給を増やす。天明の飢饉(1782年~1788年)と
 重なったため、混乱を引き起こしたとされる。
文政改鋳(1818年~1829年)
 貨幣の供給を増やす
天保改鋳(1830年~1844年)
 貨幣の供給を増やす

その他のデータについて考えてみると、

日本の人口は、1730年頃の3200万人をピークに1790年頃に3000万人を割り込むまで減少する。その後、1830年頃に3250万人まで増加した後は、定常状態に至る(『人口波動で未来を読む』古田隆彦著)。

幕府の歳入は、1730年の年間1200万両程度から1745年の年間3000万両程度に上昇している(1716年~1745年に享保の改革)。その後、年間2000万両~3000万両を維持するが、1790年~1815年は年間2000万両に落ち込む(1788年~1793年に寛政の改革)。その後、1825年頃には、年間4000万両程度に幕府の歳入は増加するが、その年をピークに1850年の年間2000万両程度に落ち込む(『近世の物価と経済発展』新保博著)。

日本の人口と幕府の歳入が再度の上昇に転じた化政時代(1786年~1841年頃)がポイントなのだと思う。

以下は、Wikipediaの化政時代の記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E6%94%BF%E6%99%82%E4%BB%A3

***************

色々と書いていると、以下のリンク先の『アヘン貿易シミュレーション High Tea』というゲームを思い出した。

http://blog.livedoor.jp/lkrejg/archives/65647335.html

プレイヤーはアヘン商人となって、アヘン(OPIUM)を買い付け、売却し、獲得した利益で茶(TEA)を購入する。毎年、定められた茶(TEA)を購入出来なければゲームオーバーとなる。

アヘンと茶を5箱(CHESTS)、15箱(CHESTS)、30箱(CHESTS)の単位で買い付ける。値段は1~100の範囲内?で変動するので、安い時に買い付け、高い時に売らなくてはならない。

売る場合、各港からのオーダーに応える事になるが、こちら側の船に余裕が無い場合、アヘンを持っていても売る事が出来ない。「!」がついている港は、危険な港であり、取引を行うと罰金が科される可能性がある。

1830年~1840年の間、毎年、定められた茶(TEA)を買い付ける事が出来ればプレイヤーの勝利となる。

インターネットの掲示板でトレーダー養成ゲームと、ほんの少しだけ呼ばれていた気がする。同じような趣向で徳川将軍として、米の買い付けや、通貨量の増減を指示するゲームは作れないだろうか?

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人口減少 日本はこう変わる

読んだ本の感想。

古田隆彦著。2003年9月22日 第1版第1刷発行。



プロローグ 二一世紀とはどんな時代か
世界人口は、1998年の国連人口部の推定では21世紀初頭の62億人から2050年の94億人、2100年の104億人と、100年で約1.7倍になる事が予想される。

人口爆発、食料・資源不足、環境悪化のトリレンマに対処する事が21世紀の課題となる。現代の文明レベルで維持可能な世界人口は80億人~100億人であり、2030年代~2040年代には、その水準に到達すると予想される。国際社会の混乱が予想される。

一方、日本では人口が急減し、2004年の1億2700万人程度をピークに2050年には1億人を割り、2100年には4400万人程度に減少すると予想される。日本が人口減少ノウハウを確立出来れば、国際社会の混乱を防ぐ事が出来る。

第1章 人口波動とは何か
人口波動説:
人口の長期的推移には波型のパターンが存在する。

以下は、人口波動説の例。

①マルサス(1798年の人口原理)
人口は、食料や衣類等の生活物質が増加すると、常に増加する。人口は掛け算的に増加するが、食料は足し算的にしか増加しない。そのため不均衡が発生し、人口の増加を抑えようという努力と、食料を増産しよういう努力が発生する。
⇒人口増加→不均衡発生→人為的努力→人口抑制緩和→人口増加
 という一連のパターンが循環的に発生する。

②ロジスティック曲線
1920年に米国ジョンズホプキンス大学 R.パールとL.リードが提唱。一定の環境において人口は環境の制約内で増加する。環境の制約が強まるにつれて人口の増減は無くなる。

③修正ロジスティック曲線
著者が提唱した説。環境の制約が強まると、人口の増減が無くなるのでなく、人口は減少する事になる。人口抑制措置にブレーキがきかないからである。

人間が人口を抑制する方法は、以下の2つ。

1.動物と同様の方法
生殖能力や生存能力の低下

2.文化による方法
嬰児殺しや老人遺棄、性交渉の禁止等

⇒文化が安定しているほど、上記2.の方法が選択される。

さらに、人間は環境を変える力を持ち、力の程度は文化レベルによって決定される。著者は、様々な学者が提唱する人口波動説を統合し、以下のような循環があると考える。人類の歴史における5つの波動。文明のレベルが向上すると、多くの人口を養う事が出来る。

①石器前波(旧石器文明)
世界では、紀元前5万年~紀元前1万年。
日本国内(人口3万人)では紀元前4万年~紀元前1万年。
②石器後波(新石器文明)
世界では、紀元前1万年~紀元前3500年。
日本国内(人口30万人)では、紀元前1万年~紀元前300年。
③農業前波(粗放農業文明)
世界では、紀元前3500年~700年。
日本国内(人口300万人)では、300年~1400年。
④農業後波(集約農業文明)
世界では、700年~1400年。
日本国内(人口3000万人)では、1400年~1830年。
⑤工業現波(近代工業文明)
世界では、1400年~2200年。
日本国内では、1830年~。

第2章 人口波動法で未来を読む
人口波動には、以下の6つの局面があると考える。

①始動期
新文明への期待によって人口が微増する。旧勢力と新勢力との摩擦。日本での戦国時代や幕末動乱。
②離陸期
新文明が始まり、人口が増加する。社会勢力が統一される。戦国時代の天下統一や明治維新。
③上昇期
新文明の本格化によって人口が急増する。成長や発展、新規や清新のムード。島原の乱や太平洋戦争。
④高揚期
出生数が微減し、死亡数が微増し始める。中心勢力の権力が絶頂に達する。消費が盛んな元禄時代や高度成長期。
⑤飽和期
出生数が停滞し、死亡数が増え始める。先行きへの不安ムード。徳川吉宗の享保の改革や平成の改革。
⑥下降期
文明の限界に伴い、人口が減り始める。勢力の分散化や形式化。爛熟、頽廃ムード。新しい文明の模索。江戸末期の人口は100年に渡って減少したが、文化は成熟した。

著者は、元禄~享保期の社会と昭和末期~平成初期の社会は似ていると考える。元禄末期では耕地面積が約300万町歩に達し、150年後の幕末を100とすると耕地面積で92%、生産石高で70%に達している。当時の社会は農業生産の限界に達し、飽和・濃縮型社会に転換した。

同様に、現代の社会も生産力の限界に突き当たり、飽和・濃縮型に転換すると考える。人口動向を説明変数にする人口波動法により、未来を予測する。

第3章 世界波動は八0億の壁へ
工業現波では、人口が16世紀の4億人から2000年の62億人に急増している。2050年の世界人口94億人を養うには、食料や燃料、水が不足する。工業現波の飽和は、2030年~2040年に発生する事が予想される。

しかし、先進国は既に飽和期を過ぎており、少量生産・少量消費社会への移行が始まっている。

第4章 日本波動は五回めの下降期
日本の人口は2004年をピークに減少し始め、下降期に入ると予想する。人口減少の理由は、総生産量が定常状態となり、人口が増加すると一人当たりの消費量が減少するようになったからである。

①晩婚化・非婚化
一定の豊かさを経験した世代が、結婚によって生活水準を低下させる事を嫌う。
②少産化
子供を生む事によって経済生活や余暇が犠牲になる事を嫌う。
③多死化
現代の栄養水準や医療水準でも、これ以上の延命は難しい。

少子化対策を実施して一人当たりの生活水準を上昇させても、総生産量が変わらない限り人口は減っていく。分配する生産物が減少するからである。

<移民による解決策の検証>
このままでは、日本人口は2050年には9230万人程度になると予想される。2050年時点で1億人の人口を維持する場合、770万人を移民で補う必要がある。現在のドイツの移民率が8.9%、フランスが7%なので同様の水準になる。
2000年時点の日本に居住する外国人は約169万人であり、特別永住者約52万人と不法就労者約30万人を計算に入れると、現在の外国籍居住者は147万人程度。この数を2050年までに770万人に増やすには、毎年約17万人を受け入れる必要がある。現在の受け入れ数が年間3万人未満なので倍増する計算になり、実現困難が予想される。

⇒日本は、加工貿易立国モデルによる人口許容量の限界に達しており、新文明を創造しなくては人口増加は難しい。人口減少に対応した飽和・濃縮型社会の構築が現実的な解決策と考える。

第5章 人口減少社会のモデルを求めて
人口減少社会のモデルとしての14世紀~15世紀の欧州。

600年頃から増加していた欧州の人口は、1340年頃に約7400万人に達した後、10年間で約5100万人に減少し、1500年頃まで約6700万人程度で推移する。

1300年頃の欧州は、食糧生産の飽和状態にあり、条件の悪い土地まで農地になっていた。そのため、少しの気候の悪化で凶作が発生するようになっていた。

さらに、貨幣経済の発展で商業や貿易が拡大し、伝染病が蔓延し易い状態にあった。その代表例がペストである。

<ペスト>
インドからアジア南部に生息していた保菌鼠が気候変動の影響で北上し、西進した結果発生したと言われる。13世紀の十字軍やモンゴル軍の西進の影響。
1347年にコンスタンティノープルに侵入し、1348年にはジェノヴァに侵入。貿易路を通って3年間で欧州全員を席巻する。その後も約10年間隔で流行を繰り返し、100年間で2000万人以上が死亡。14世紀末まで欧州では死亡数が出生数を上回った。

人口減少が一段落した14世紀半ばからルネサンスが欧州で始まる。農業後波の下降期の社会的混乱が封建領主の荘園経営や宗教的権威を失墜させたからである。

もう一つの先例として、18世紀の日本がある。

日本の人口は、1732年の約3230万人をピークに1790年まで減り続けている。食料生産量が上昇しなくなった事が主因である。以下のような流れが発生する。

・享保の改革(1716年~1745年)
 倹約・消費抑制の実施。
・田沼意次(1767年~1786年)
 規制緩和による重商主義。
・寛政の改革(1788年~1793年)
 倹約令を中心とする抑制策。
・化成時代(1794年~1835年)
 華美な文化。消費の拡大。

⇒規制強化と規制緩和が繰り返される。米作が限界に達したため、浪費を抑える必要があったが、大衆の支持が得られないため、箍を緩める必要があった。また、人口減少期に新たな文化や産業技術の芽が育まれている。

現代に当て嵌めるとどうなるか?

現代においてもSARSのような伝染病が貿易路を通って伝染する事がある。

以下のような事象が発生すると予想する。

①閉塞感が強まる中での集団的狂気
②社会が安定を取り戻し、新たな文化が誕生する
③新しい技術・産業の種が育まれる

14世紀の欧州や18世紀の日本を参考にすると、2050年頃までの日本は人口波動の飽和・下降期に入ると予想される。特に2005年~2015年には閉塞感が強まる中で集団的狂気の機運が高まる。成長・拡大に慣れた世相は制約の中で自己意識を膨張させるからである。ゼロ成長を前提とした経済運営が必要とされ、文化や芸術の拡大が望まれる事となる。

第6章 満員エレベーター化する社会
日本では、以下の2つの人口容量の壁がある。

①地球の壁
食料・資源・エネルギーが供給の限界に達し、地球全体の人口許容量は80億人~90億人である。
②日本の壁
21世紀の国際経済環境は工業製品安・農業製品高になると予想され、加工貿易による1億2700万人の人口維持は困難となる。

2015年までの飽和期は、先行きへの不安ムードが広がるが、下降期に入る2015年以降は経済の停滞や政治権力の分散が進行し、知足や耐乏の気分が高まり、新文明の模索も始まると考える。

社会全体の豊かさが増加しない中で、自分の豊かさを増加させようとすると、他人の豊かさを奪うしかない。それが攻撃衝動や他人を避ける引き籠りへと繋がる。

<エレベーター効果>
霊長類は短時間、過密状態に置かれると、社会的な交流を制限する。閉塞の中に押し込まれた人間は、自由を失う事によって自意識を高め、以下のような行動を取る。
・最初の小さな攻撃行動
・その後の調和行動
・平静の中のストレス

閉塞状態に陥った直後は、自己肥大化・攻撃化・引き籠り化が目立つが、その状態に慣れると、自制化・調整化・高ストレス化が現れる。

【自己肥大化】
全体的な豊かさが拡大する時代は、自由を満喫出来る事から、自分を意識する事は無い。制約が現れる事で自分自身を意識する。
中世欧州では、墓名碑が消えていたが、12世紀から復活し、墓を装飾するようになった。他人とは違う生き方への拘り。自己肥大化が進行するために、子供を増やすよりも自分一人の所得を増やす事が優先され、出生数は下がる事になる。

【攻撃化】
自分の領分が少しでも侵されると、過剰に反発する人が増える。閉塞状態が強まるほど、他人との接触は増加し、不快さは募るから、些細な事柄でも暴力に走る例が増える。14世紀欧州における集団ヒステリーや農民一揆の続発、18世紀日本における打ち壊しや一揆の多発等。
現代では2015年まで、失業者やフリーターの増加に伴い、困窮者が集団で示威行動を展開する可能性がある。

【引き籠り化】
上記の攻撃化によって、圧迫度の高い社会が続くと、他者と接触した事により自意識が傷つき、内側に引き籠る人が増える。中世欧州でも農民の集団逃走や乞食の増加があり、江戸中期の日本でも無宿人の増加という問題があった。1778年には、江戸・大阪・長崎の無宿人を捕らえ、佐渡金山に人足として送り込んでいる。知識人の中にも文人として芸術や趣味に生きる人が生まれている(池大雅、与謝蕪村、上田秋成、平賀源内、大田南畝傍、ETC)。

⇒社会から降りて放浪するホームレスと、自分の好きな世界に埋没するオタクの増加。

⇒成長に慣れた人々の戸惑い。

【自制化】
自意識を高めると、他者との衝突が発生するため、自制心を高める。或いは、現状に満足しようと知足志向に向かう。

【調整化】
社会的な調整機能が高まる。
1302年のフランスの三部会発足。14世紀の英国での多数決制や議員制の原型等。江戸時代の日本でも株仲間や江戸しぐさ等の公共性のあるルールが作られた。調整機能のある機構や作法が増加する。

【高ストレス化】
暴力や自傷行為の誘惑。

・メメント・モリ
13世紀以降に盛んになった托鉢修道会の民衆説教。死を想えと大合唱を歌う。
・ダンス・マカブル
ペストを退散させる踊り。

江戸時代の日本でも、心中ブームや怪談ブームがあった。現代の日本でも新興宗教や集団自殺等が時代を象徴している。

第7章 ゼロ成長でも個人は豊かな経済へ
人口減少によって、日本社会は以下のように変化すると考える。

①ゼロ成長でも個人当たりの消費は増える
14世紀から15世紀の英国では、人口が約6割減少したが、実質賃金が約2倍になり、農業労働者の黄金時代になった。江戸中期の日本でも人口が微減したが、農民一人当たりの石高は上昇している。
同様に、現在の日本のGDP500兆円を維持できれば、一人当たりGDPは現在の393万円から、2050年の543万円に増える事になる。

②基本財の価格は低下する
中世欧州では、ペストによる人口減少で穀物生産が減少したが、需要がさらに落ち込んだため、穀物価格が下降している。江戸中期の日本でも、人口が減少した1730年頃から米価安の傾向がある。
同様に、日本における加工貿易文明は供給能力を維持し、工業製品の価格は低下すると予想する。

③選択財の価格は上がる
中世後期の欧州では、穀物価格が低下する一方、衣料品・手工業製品の価格が上昇している。江戸中期の日本でも、米価安の諸色高という現象が発生している。同様に、工業製品安の非工業製品高という傾向が現れる可能性がある。

内需の縮小に対しては、以下のように対応する。
・多価値化
新しい機能による高付加価値化
・多数化
一人のユーザーに複数の商品を売り込む
・多層化
新たなユーザー層を開拓する
・多面化
新たな需要分野に進出する

国際分業に対しては以下のように対応する
・食料・資源確保
自給率を高める
・ハイテク応用
ハイテクによって新しい商品を作り出す
・新ネウチ商品
新しいネウチを持った商品の開発

戦略的な産業創造への対応。
・新商品の開発
・人口減少に対応する産業振興

第8章 爛熟・濃縮・深層化する現代文化
各波動の下降期(石器後波の紀元前5000年~紀元前3000年ではミノス文明、農業前波の200年~700年ではキリスト教文化、農業後波の1300年~1500年ではルネサンス)は文化が栄えた時代だった。

日本における下降期では以下の通りである。

①石器前波(紀元前1万3000年~紀元前1万1000年)
細石器という文化。小さい石刃を組み合わせて道具を作る。個々の石器は単語、組み合わせた道具は文法に相当し、広義の言語能力や抽象能力の発達を示す。縄文文明を作り出す基盤となる。

②石器後波(紀元前2000年~紀元前300年)
火炎土器や装身具等の装飾文化。木製品の加工技術等が外部環境の管理技術を育み、初期農業の基礎となる。
(上昇期の簡素な縄文土器とは対照的)

③農業前波(800年~1300年)
仏教の国風化や漢字からひらがの分離。海外の文化を吸収し、日本独自の文化に再編成する。集約農業文明の基盤となる。
(上昇期の古墳技術や易・暦・医学等の言語的文明とは異なる精神的な文化)

④農業後波(1730年~1830年)
大衆向けの出版物(戯作)、浮世絵、型染技術の進歩、ETC。物質的な成長が停滞したために、芸術や文化が追求され、教育や情報の大衆化が進展した。知的集積が工業社会の基盤となる。
(上昇期の実用的な文明 = 築城技術、建築技術とは異なる生活様式を基盤とする文化)

⇒人口が減少する時代は、文明(明文化された法律、社会制度、物的装置等)から文化(非言語的な生活様式や時代精神)に重心が移る傾向がある。

⇒文明によって人口が増える時代が過ぎると、停滞感が漂うが、ゆとりも生まれ文化が育まれる。

現代の日本でも、以下の傾向が強まると予想される。

①爛熟化
コミック、アニメ、ゲーム等。科学技術を遊びや芸術に応用する。
②濃縮志向
江戸時代の高度な技を施した印籠のように、高度な消費需要に応える事になる。品質とデザインへの過剰な拘り。
③深層化
心の深層に潜む、葛藤や静けさへの関心。閉塞感に対応するために、深層世界に新たな可能性を求める事になる。

第9章 “増子・中年化”時代を生きる
現在、少子・高齢化という認識があるのは、0歳~14歳を子供、65歳以上を高齢者とする、1960年代の世界保健機関の提案を踏襲しているからである。

生産年齢は、15歳からとなっているが、高校進学率が97%、大学進学率が約50%という現状では古い定義は適切でない。24歳からを子供と定義して、2000年を起点にして、14歳から2年毎に1歳ずつあげていけば2020年になっても子供は約2500万人いる(定義を変えなければ1500万人以下、2000年現在で約1850万人)。

さらに、高齢者の定義を75歳以上にする。2000年を起点に、3年に1歳ずつ年齢を上げると2030年から、5年に1歳ずつなら2050年から高齢者の定義は75歳以上になる。
その場合、2050年の生産年齢人口は、2000年現在の56%から60%に上がり、一人の高齢者を支える生産値例人口は、2000年現在の約3.1人から2050年には約3.3人に改善される。

つまり、進行しているのは高齢化でなく、中年の上方拡大だ。超中年市場を対象にした消費市場の拡充が望まれる。

第10章 生き方・働き方を変えよう!
足るを知る価値観が制約下では望ましい。スローライフやシンプルライフ。

労働人口の減少に対応するために以下の対策が必要となる。

①生産年齢人口の変化
生産年齢人口を現在の15歳~64歳でなく、25歳~74歳に上げる。その場合でも、生産年齢人口は、2005年に8444万人(総人口比66.2%)、2020年に7952万人(総人口比65.4%)、2050年に5645万人(総人口比61.3%)となる。
生産年齢人口が減っても、全体的な人口も減少するので、比重は維持可能。
②高齢者の労働力化
就業制度の柔軟化や人材育成、ハイテク機器導入によって高齢者を労働者として戦力化する。

こうして考えると、人生80年時台には、74歳前後まで働く能力を身に付ける必要がある。全力を会社の仕事に投入するのでなく、社会人大学院や放送大学、或いは趣味的活動等、組織から離れても働く能力を身に付ける必要がある。

江戸時代の先人の例は以下の通り。

伊能忠敬(1745年~1818年)
酒造業や米穀商を営んでいたが、52歳から西洋天文学を学び、56歳~72歳まで日本全国の測量を行う。

神沢杜口(1710年~1795年)
京都町奉行所の与力だったが、40歳で娘婿に職を譲り、翁草等の随筆集を執筆する。

他にも、30歳代後半から浮世絵師として活躍した葛飾北斎等、人生多毛作を行った人は多い。

エピローグ 次の波動に向かって
人口波動の下降期には、次の文明の準備が行われる。

<中世欧州>
ルネサンス初期に流行した占星術や錬金術から、活版印刷、火薬、羅針盤が生まれる。

<江戸中期>
蘭学の推進
・医学系
・天文暦学系
・世界地理学系、西洋事情系

早ければ、21世紀の半ばから、遅くとも22世紀の初頭には、新しい人口波動が始まる。

その候補は以下の2通り。

①工業後波
工業文明を継承しながら、新しい洗練された機械文明を生み出す。
②メタモダン文明
近代西欧文明の要素を覆るような文明。

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