トルコについて

トルコについて

人口:約7500万人
GDP:約7300億ドル

以下はWikipediaのトルコの記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3

以下は日本貿易振興機構(ジェトロ)のトルコのページへのリンク。

http://www.jetro.go.jp/world/middle_east/tr/

以下はトルコの過去6年間の貿易収支、経常収支、実質GDP成長率、期中平均ドルレート(1米ドルにつきトルコリラ)に関するジェトロの資料からのコピペ。(単位は100万米ドル)

    貿易収支 経常収支  実質GDP成長率  平均ドルレート
                        
2006年  -4096   -3205   6.9%     1.42
2007年  -4679   -3831   4.7%     1.30
2008年  -5302   -4195   0.9%     1.30
2009年  -2485   -1337   -4.8%     1.57
2010年  -5644   -4664   9.2%     1.50
2011年  -8947   -7723   8.5%     1.67

2011年の輸出総額は1350億ドル程度。輸出額の11.7%を自動車が占め、他に一般機械、鉄鋼、電気機器等。2011年の輸入総額は1850億ドル程度。その内22.5%を鉱物性燃料が占める。

輸出相手国はEU全体で46.2%。他にイラク6.2%、ロシア4.4%となっている。輸入相手国はロシア9.9%、ドイツ9.5%、中国9.0%となっている。

2000年頃から原油の輸入額が増加し、経常収支の赤字額が激増している。Wikipediaだと2023年から原油・ガスを自給可能とあるけどどうだろう?

2012年でトルコ ナショナル100種指数は60000から85000に急伸している。市場全体の株価収益率は2011年初頭で10倍程度とあるから日経平均より割安なのかな?

多分だけれど日本株を買うよりもトルコの株式市場に投資するETFを買った方が良いのだろう。唯、昨日のメキシコの資料を読んでいても思ったけれど中国経済は本当に強いんだな。メキシコに対してもトルコに対しても機械類を大量に輸出しているが輸入額は少ない。貿易赤字の大半が中国との取引によるものだ。

値上がったけど中国株は割安だし、通貨も高くなるのか?それなら中国株のETFを考えてみようか。

*************

以下は世界経済のネタ帳からのコピペ。

トルコの人口の推移(1980~2012年)

人口の推移 - 世界経済のネタ帳

トルコの経常収支の推移(1980~2012年)

経常収支の推移 - 世界経済のネタ帳

トルコの原油輸入額の推移(1980~2012年)

原油輸入額の推移 - 世界経済のネタ帳

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

メキシコについて

メキシコについて

人口:約1億1千万人
GDP:約1兆1500億ドル

以下はWikipediaのメキシコの記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3


メキシコは産油国であるが、GDPでは製造業の比重が高く、経済的には米国の影響を強く受ける。GDPでは世界第10位だが貧富の差が激しく、ジニ係数(≒貧困率)が中国やインドよりも大きい。大富豪カルロス・スリム・ヘル(アメリカモビルの大株主)等の一部の大富豪と他の1億人の格差が問題。近年のGDP成長率は3~5%程度。

経済成長率を高めるために、労働市場等の構造改革の進展が期待され、2012年に労働法が改正され、時間給の概念や試用期間設定が認められ、雇用形態が柔軟になったのだとか。

以下は日本貿易振興機構(ジェトロ)のメキシコのページへのリンク。

http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/mx/

以下はメキシコの過去6年間の貿易収支、経常収支、実質GDP成長率、期中平均ドルレート(1米ドルにつきメキシコペソ)に関するジェトロの資料からのコピペ。(単位は100万米ドル)

    貿易収支 経常収支  実質GDP成長率  平均ドルレート
                        
2006年  -6133   -4374   5.1%     10.89
2007年 -10073   -8399   3.3%     10.92
2008年 -17260   -16349   1.5%     11.19
2009年  -4681   -5116   -6.2%     13.51
2010年  -3008   -3093   5.5%     12.64
2011年  -1166   -8781   3.9%     12.42

2011年の輸出総額は3千5百億ドル程度。内80%近くを工業製品・部品が占める。自動車、電子部品の輸出が多い。輸入額も同程度で、その内80%を工業製品・部品が占める。

自動車産業が盛んで2011年時点の貿易収支で402億ドルの黒字となっている。近年では人件費が上昇した中国から生産が移転し、コンピュータ分野の輸出額が2011年は前年比23.6%増加している。

輸出全体の80%程度が米国向けで米国に依存した貿易構造となっている。生産された自動車の半分は米国向けの輸出だ。ただし、近年は中年米・カリブとの貿易が急増している。

輸入では全体の50%程度が米国との取引であるが、30%は中国、日本、韓国等であり電子部品や製造機械を輸入している(2000年に中国の輸入シェアは1.7%だったが14.9%と急伸している。輸出シェアは1.7%)。

メキシコは工作機械等の資本財や部品・原材料を輸入し、組立加工した製品を輸出する組立加工立国だ。

国家歳入の半分は石油公社からの収入に依存しており、減税や財政出動の余裕が少ないとされている。

最近読んだ「激動予測」では、麻薬販売の影響を無視出来ないとあった。麻薬販売によって公式推計で年間250億ドル~400億ドルがメキシコに流入する。非公式の推計値はもっと多い。麻薬の利益率の推定値は90%であり、麻薬マネーがメキシコの金融システムを安定化させている?メキシコは、2008年の金融危機後も商業用不動産建設向け融資が行われた数少ない国なのだとか。

【IPC指数(ボルサ指数)】
メキシコの平均株価指数。メキシコ証券取引所に上場する主要企業の時価総額加重平均。

構成銘柄のウエイトは、中南米最大の携帯電話会社であるアメリカ・モビルが指数の1/4を占め、通信業者が多数。金融機関の比率が低く、全体で6.6%。指数は2003年の6500程度から、実近で44000程度に上昇している。

********

メキシコの近現代史の本を読むと、貧富の差が激しい事が問題なのだと思う。輸出代替型の工業振興を行った結果、農業が弱体化し、人々が都市部に集まってスラムを形成する。

内需に頼った経済成長が難しいため、積極的に米国への輸出を実施せざるを得ず、又、教育基盤が弱いため高付加価値産業が育成されず貿易赤字、経常赤字が常態化している。

近年は中国と比較して人件費が安い事が優位性の根拠となっているが、それは人件費を上げられないという事だろうか?また、対米輸出に頼る経済構造のために通貨価値が対米ドルで下落基調にせざるを得ず、2000年頃には1米ドル=9メキシコペソ程度だったのが、2010年頃には1米ドル=12メキシコペソ程度になっている。

1994年には経常収支赤字が増加した事による通貨切り下げを切っ掛けに通貨危機が発生しており、1米ドル=3.4ペソが2週間で1米ドル=5.3ペソに急落している。

財政が安定しない場合、同様の自体が発生する可能性があるが、米国との繋がりが強いため、1990年代末に発生したブラジル危機やアルゼンチン危機の影響は限定的だった。

こうやって書いていると、あまり投資したい国とは思えなくなってしまう。高付加価値型の産業を育成出来れば長期投資の対象となる。

********

以下は、世界経済のネタ帳というWebサイトからのコピペ。

人口推移(1980年1月~2013年2月)

人口の推移 - 世界経済のネタ帳

購買力平価換算のGDP(1980年1月~2013年2月)

購買力平価換算のGDP(USドル)の推移 - 世界経済のネタ帳

財政収支(対GDP比)(1990年1月~2013年2月)

財政収支(対GDP比)の推移 - 世界経済のネタ帳

人気ブログランキングへ

お金を稼ぐ2つの方法

何となく考える事。

自分がお金を稼ぐ方法は、大きく考えて以下の2通りだと思う。

①所得
 何らかの産業に寄与する事で給与収入を得る。
②運用
 株式市場等における資産価格の上昇を基盤にして収入を獲得する。

僕が就職してからの10年間を考えると、上記②の運用によって獲得した収入の割合が大きいと思う。問題は、それが持続不可能である点だ。

運用による収入は不安定だ。世界的に見た場合、過去10~20年間は、運用による収益が所得による収益を上回る状況であったのか?産業技術が成熟期を迎え、本当に生産性を向上させる技術は登場しなかった。企業の資金需要が乏しいため低金利となり、余った資金が不動産、株式、原材料に吸収され、資産価格が上昇した?

これからの10~20年間で革新的な新産業が軌道に乗った場合、運用による収益よりも所得による収益の方が安定する可能性がある。高収益を実現する産業分野を見定める事と、その分野で自らが活躍する事が前提となる。

**********

どうしても僕が考える「働く」というイメージは会社で働くイメージだ。新卒ではなく中途採用となるからには、それなりの技術や経験、実績が必要になる。

そうした付加価値を持っていない僕は、企業に自己アピール出来ないだろう。

会社に勤める事に拘る必要は無いはずだ。何らかの方法で月1万円を安定的に稼ぐ方法は無いだろうか?

**********

ポイントサイトや被験体のアルバイト等に本腰を入れて取り組めば、月数万円は稼げるだろう。しかし、それは持続しない。スキルアップもしないだろうから、時間をかける意味は無いのではないか?

現在の資産総額は1億円程度。しかし、お金の出所を上手く説明出来ない。今、この瞬間にも消えて無くなってしまうかもしれない。そして失ったら再度稼ぐ事は難しいだろう。再現性が無いのだ。社会的にアピール出来る職種は何か無いものだろうか?

運用収入以外に生活の基盤となる何かが必要だ。

人気ブログランキングへ

勉強していないな

前から思っていたけど、何かを見に付けようという意欲が無くなっている気がする。

以下は、出来ればやりたいと思っている事。

①外国語
英語、中国語、ベトナム語、タイ語、ETC。
将来的には、東南アジアに移住出来ないかと思っている。現地で生活するため、或いは海外投資をするためにも語学が出来た方が良いと思う。

②プログラミング
データベースの本を読んでいるが上手く理解出来ない。twitter bot、EXCEL、OS、コンパイラ、ETC。面白そうなんだけれど手を付けていない。

③オプション
オプション取引が面白いと思っている。戦略については学ぶべき事が多いけど難しい。

④会社設立の手続き
関連する本を何冊か買い込んだけど難しい。会社を作る事に気後れしている部分はあると思う。

**********
キャリアウーマンが妊娠・出産して育児休暇から職場復帰すると、スキルアップしているものらしい。時間の制約が無い状況で何かを見に付けるのだとか。

自分の場合、継続する事が難しいと思う。何かに習熟するには1万時間を必要とする。今までの人生で何もしてこなかったから、何かをやってみたいと思っている。

時間はある。継続出来るか否かだ。

人気ブログランキングへ

疲れている

疲れ易くなっている。もっと様々な活動が出来ると思うが身体が動かない気分だ。

以下は、ブログからのコピペ、意訳。

これからの10年~20年間に国家が志向するのはインフレによる増税である。過去数十年に渡って日本社会に提示された成功する人生のモデルとは、受験勉強の末に大学に入学・卒業し、大企業に就職し、一つの会社の中で序列と給料が上昇していき、退社後は豊かな老後を送るものである。

それは全ての人間が享受した人生では無い。徐々に形作られたモデルだ。高度経済成長期には終身雇用モデルは会社員の30%~40%を対象にしており、非正規社員の割合が20%になったのはバブル全盛の1990年である。

その後、日本の人生モデルは解雇に抵抗を示す。経済成長率の悪化と合わさって、終身雇用の対象になれない若者が増加する。現在、日本の労働者の35%は非正規雇用である。

既に日本の若年層は機会と所得の減少を通じて一定の税負担を行っているのだ。インフレは、資産を貯め込む老年層に対する増税である。

***********

同じ日本であっても、60歳の人間と20歳の人間は別の国に住んでいるのかもしれない。僕はどちらにも住めないのか?

人気ブログランキングへ

百億円と百ヶ国語とかキプロスについて

一つだけ手に入るとしたら、『百億円』と『百ヶ国語を理解する力』とどちらが良いか?

という命題を掲示板で見かけた事がある。掲示板の意見では、『百億円』を選択する人が多かったが、僕としては、『百ヶ国語を理解する力』が欲しいと思った。

お金というものは、感じられるほど確固とした基盤が無いのだと思う。

現在、それがキプロスの問題で出ているのだと思う。
いろいろなブログを読んでいて、以下のように理解する。

地中海にキプロスという国がある。キプロスで2番目に大きい銀行であるキプロス・ポピュラーが経営危機になった。キプロスは欧州連合に加盟しており、欧州連合は100億ユーロ(1兆2千億円程度?)の支援をする事になる。支援の代償は預金封鎖だ。

キプロス・ポピュラーの10万ユーロ以上の預金は引き出せなくなり、10万ユーロ以下の預金は国内最大手のバンク・オブ・キプロスに移す。バンク・オブ・キプロスの10万ユーロ以上の預金も引き出せなくなる。

さらに預金没収法案というのが成立し、銀行口座の10%~30%が国に没収される事となる。

ブログ上では、以下の2点を問題視しているようだった。

①意味の無い没収
 預金没収によって得られる資金は40億ユーロ~58億ユーロ?
 欧州連合全体の規模から考えれば大した金額ではない。
 懲罰的な思考から行われた預金没収であり、良くない前例を
 作ってしまった。
②通貨の信認
 キプロスは、欧州連合加盟国であり、ユーロを使用している。
 しかし、キプロスの銀行では、他国への送金や預金の引き出しが
 禁止されてしまっている。
 結果として、現在のキプロスのユーロと他国のユーロは異なる
 価値となっている。
 アイスランドでは2008年以降、5年以上は同様の資本統制が
 継続しており、キプロスの資本統制も終了時期が見えない。
 これが前例となってしまうと共通通貨導入の意味が無いのでは?

民族や国家というのは強い概念なのか?ドイツ国内でも地域によって経済格差があるはずだが、同じ国内であれば金融支援に懲罰的な代償が伴う事は無いのだろう。どのブログにもそう書いてある。しかし、他国人だと思うと意味の無い懲罰的な行為に及んでしまう?

この事象をどのように見るかは難しいと思う。ユーロは2010年代に崩壊する事は無いのだと感じる。現在のユーロは、1ユーロ=1.28ドル程度、1.2268豪ドル程度。未だに他通貨に対してユーロは割高な気がする。

1ユーロ=1.22スイスフラン。2013年3月18日の『スイス中銀、超過準備にマイナス金利導入すべき=IMF』というニュースは、スイスフラン高への牽制なんだろうか?

現代は、インターネットを使用して手持ちの資産を別種の資産に変更する事が容易になってしまった。10年前であれば、金貨や銀貨は実体のある資産と思えたかもしれない。しかし、現代では金属や農産物なども仮想空間での売買対象となってしまっている。

ここで、自分の資産の変動が気になってしまうのならば問題だ。お金の心配をするのは年に1回くらいとするのが理想なのだろう。

現在の僕の悩みは、手持ちのREITをどのように売却するかだ。もっと長く保有するつもりだったけど値上がりが激し過ぎる。利回りが下がってしまったから優良資産ではなくなってしまった。
 
その場合、何を買うかを考えなくてはならない。面倒臭いと思う。

人気ブログランキングへ

疲れた

今日は銀行や保険会社、郵便局とあちらこちらに移動して疲れた。

現在、考えている事について、取り留めも無く書いてみる。

REITについて。
値上がりが激しい。明らかにバブル状態だ。持ち分は、全て処分した方が良いのかな?どうしよう。自分の成績を省みてみると、REIT-ETFを買っていた方が良かった事が分かる。考える事は良くない事だ。このまま暴落すると、精神的なダメージを被るんだろうな。

オペレーションについて。
先週は、エリヤフ・ゴールドラットの本から、職場のオペレーションについて考えてみた。発達障害者に限らないけれど、職場に存在する非効率を、どのようにして効率化するのか?

本を読んでいると、結局は、合わない人には出て行ってもらうしかないと思えてしまう。社会全体という広い文脈で考えれば就職する事に意味はあるのかもしれないが、少なくとも会社という観点から考えると僕が働く事はマイナスの影響しかないのだと思う。

他の人達も悩んでいるのだろう。発達障害者の互助会は、大まかに2種類に分けられると思う。

会社への就職や職場に馴染む事を目指す研鑽の場であるか、様々な人が交流する情報交換の場となるかだ。

一方には、会社でスキルアップを目指す人がいる。障害者枠で就職し、事務部門に配置転換して貰う。上司や同僚と相談した上で資格を取得し、管理業務での適性は無いものの、職場の一部になる事を目指す。

また一方には、会社の外側で生きる事を目指す人がいる。発達障害者の思考・行動を補佐するアプリケーションを作成すると言っていた。どのようなものかは分からないが、収益化出来るのか?

僕は中途半端なのだ。共同体の外側でも内側でもやっていけない。人と交わる事も一人で生きていく事も出来ない。

人気ブログランキングへ

理解について考える事

今さらだけれど、3/21(木)のコメントについて考えた事を書いてみる。

以下は、3/21(木)の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-1006.html

問題の根幹にあるのは、人間の理解とはどのように構成されているのか?人間同士の間で同一の理解は成立するのか?成立しないのならどうするのか?という事なんだと思う。

例えば、僕は自分の家のトイレへの行き方を理解していると思い込んでいる。その理解とは何か?視覚情報の連なりと言語による解釈からなっている?。

自分の部屋の扉を開けると、正面に本棚が見える。本棚の正面まで歩いて行って右側を見ると階段がある。階段を上って左側を見るとトイレの扉が見える。扉まで歩いて行ってトイレの扉を開ければトイレに行く事が出来る。

僕をこうした視覚情報と、その言語的解釈を持って理解と呼ぶ。

しかし、仮に視覚障害者が僕の立ち場に存在した場合、全く異なる理解が成立するはずだ。具体的には方向と歩数の理解による?扉を開けて10歩進む。その時点から右側に10歩進む。そこには階段があるはずだから16段上る。そして左側に14歩進むとトイレの扉に辿り着く。

両者共に「理解」していると思っている。両者ともに正しい。しかし、僕の理解と視覚障害者の理解は異なっているのだろう。だから、理解を確認すると間違った解釈をしているように思える。しかも、理解は同一になる事は無い。

異なる解釈で問題が発生する場合もあるだろう。

例えば、横断歩道の信号機の例だ。視覚障害者に道の歩き方を聞けば理解していると言うだろうか?しかし、色という概念が伝わらない場合、信号機の青、赤をどのように知るのか?

だから、道路に凹凸をつけて、道が分かるようにするし、信号機の青と赤の区別を音によってしらせるようにする。同種の理解が成立しなくとも、問題が発生しないようにするのだ。

***********

発達障害の場合、ある意味では問題はより深刻であると考える。何しろ、本人にも周囲にも、何が同一の理解を妨げているのか判断する事が困難だからだ。仕事を辞めてもらう方が簡単だが、どうしても対応しなくてはならない場合、何をすれば良いのか?

アスペルガー者について考えると、通常は定型的な反復作業を任せるしかないのだろうか?細部に注目して全体が理解出来ないのならば、応用能力や柔軟性に欠ける。

本を読んでいると、マニュアルやスケジュールを作成して作業を構造化する所から始まる。本人にマニュアルやスケジュールの作成を任せるのでなく、大枠を作成した上で、細部の調整をさせる?アスペルガー者が理解しなくても良い環境を作るのだ。

作業の流れをアルゴリズムに沿って再定義し、アスペルガー者の思考負荷を減らす必要がある。これは難しい。

そして、何度も思うけれど一つの疑問に突き当たる。そうまでして、その人が仕事をしなくてはならない理由は何なのか?障害者雇用の対象にしても根本的な問題は解決されない。

そして、もう一つの問題は、発達障害者でありながら、価値を提供出来る人達の存在だろう。東京の明神下診療所で、技術職のアスペルガー者をいかにして管理するかセミナーを開催していた。参加量は一人5万円程度だった。

正解は無いが、正解を探す試みは至る所で成されているはずだ。

人気ブログランキングへ

激動予測

読んだ本の感想。

ジョージ・フリードマン著。2011年6月20日 初版発行。

2010年代の予測を書いた本。



以下は、「100年予測」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-796.html

日本語版刊行によせてで、米国社会を変化が絶えないが、大変化は発生しない「氷河型」、日本社会を変化は少ないが、大変革が発生する「地震型」としている。
2011年の東関東大震災について、日本のエネルギー自立に貢献していた原子力発電が困難になった事をポイントと見ている。当面、日本はエネルギーを中東原油に依存せざるを得ず、米国の中東政策に工業国家として依存する事になる。こうした脆弱性に日本の政治構造が対応出来ないと明らかになった場合、社会に変革が発生する可能性がある。

序章 アメリカの均衡をとり戻す
2010年代の米国は、テロリストとの戦争が齎した混乱からの回復を志向する事になる。そのためには、各地域の諸勢力を競わせ、勢力を均衡させなければならない。イスラエル(対アラブ)から距離を置き、パキスタン(対インド)を強化し、イラン(対イラク)と折り合いをつける。
また、欧州の技術とロシアの天然資源の協調を阻む努力も必要。
米国は「Deep Power」を持っている。それは、経済力・軍事力・政治力であり、行動に枠組みを与える文化的、倫理的規範を拠所にしている。
その力故に、米国は世界の問題に関わらざるを得ない。アメリカ帝国の力は本質的に破壊的、威圧的であり、他国への影響を無くす事は出来ない。

第1章 意図せざる帝国
米国はソビエト連邦崩壊によって、意図せずに世界に影響を与える唯一の国になった。
米国の力は強く、輸出入の観点から国内総生産の10%を米国に依存している国は多い。歴史的に相互依存度が高まれば摩擦や戦争が発生する。戦争による消耗が無い限り、国際影響力の再編は何世代にも渡るプロセスになるだろう。
帝国となった米国が共和制を維持出来るかは、大統領制にかかっている。大統領は道徳律に基づいた戦略を非情に行使するべきである。エイブラハム・リンカーン(奴隷制廃止)、フランクリン・ルーズヴェルト(第二次世界大戦時のソビエト連邦との同盟)、ロナルド・レーガン(ソビエト連邦への攻撃)は、道徳的目標を達成するために、違法かつ非情な手段を用いている。
冷戦後の世界に、以下の三原則の下での機構を作るべき。

①諸地域で勢力均衡を図り、米国から脅威を逸らす。
②同盟を利用して、紛争の負担を他国に担わせる。
③軍事介入は最後の手段。

第2章 共和国、帝国、そしてマキャヴェリ流の大統領
帝国となった事で米国の共和政は危機に瀕している。ローマ帝国の共和政を倒したのは、関心を買おうとする市民や帝国の首都に流れ込んだ巨額の金だった。
米国でも海外との経済活動との関連で、民主的機構が管理困難で道徳律とも折り合わない体制が生み出されている。
共和国を維持するためには、大統領という個人の力に頼るべき?組織の全員が共通の何かを主張する事は無いが、大統領は主張して指導力を発揮する事が出来る。大統領は国内問題に関しては、憲法や議会、裁判所に規制されるが、外交政策を通じて世界と向き合う。軍隊の指揮権は大統領にある。

以下の2つの主義がある。2つの折り合いを付ける事は難しい。

①理想主義
米国は憲法で保障された自由という原則に基づいている。そうした道徳律に従って行動すべきである。米国は、独立国とでも言うべき州の連合体であり、道徳的目標を共有する事が不可欠である。
②現実主義
米国は自国の国益を追求すべきである。

著者の意見では、理想と現実は「力」の表裏である。理想の無い力は何も生み出さず、力の無い理想は空虚である。力の無い理想は現実化しないが、理想の無い力は残虐であり非現実的だ。

第3章 金融危機とよみがえった国家
2008年の金融危機は、2001年のテロ事件が原因となっている。ブッシュ政権が対テロ戦争の資金を増税でなく、通貨発行によって賄ったため、景気が過熱する事となった。

同様の経済事象は、第二次大戦以降、米国で3回発生している。

①1970年代には米国の地方債市場が危機に陥った。
②1980年代の鉱物・エネルギー資源の価格暴落
③1980年代のS&L危機

経済危機の怖さは、国民の窮乏によって体制が揺らぐ事にある。危機時の大統領は心理的に国民を鼓舞し、国家と市場の境界を動かした。ルーズヴェルトは連邦政府の権限を強化し、レーガンは縮小した。

1929年の恐慌では信頼を失った金融エリートから政治エリートに権限を委譲し、1980年代には逆の権限移譲を行った。失敗者から権限を取り上げている印象を国民に与える事で無力感を和らげるのだ。

近代の自由市場は、国家によって作られた。近代経済の基盤は株式会社であるが、その管理は自然法ではなく会社法である。企業は法が生み出したのだ。

2008年の金融危機によって企業と国家の境界が引き直され、政治力が強化された。2010年代には世界的に国家権力の強化が進むだろう。

第4章 勢力均衡を探る
米国が中東で選択する戦略は、イランとイラクを互いに争わせる事だ。しかし、2001年のテロ事件によって、米国は国民の安心や復讐を求める気持ちに応えるために、テロ戦争にのめり込む事になる。それはイラクを崩壊させ、イランの脅威を増す事に繋がる。

さらに中東に重点関与する事で、他地域への介入が困難になった。

第5章 テロの罠
民主主義では、敵の脅威を明確にし、敵と戦う目的を打ち出す事が国民の支持を得る基本である。対テロ戦争ではイラクとアルカイダの結び付きを明確化出来なかった。

テロでは米国を滅亡させる事は出来ないし、テロを根絶する事は不可能だ。危険は無限にあり資源には限りがある。国家に出来る事は派手で不便な対策システムを構築する事で国民に安心感を与える事である。
テロと執拗に戦う事は、米国を弱体化させる。

第6章 方針の見直し―イスラエルの場合
米国とイスラエルの関係は、現実主義と理想主義の論争の縮図でもある。

理想主義:
イスラエルは、独裁主義の国家の中にある民主主義国家である。しかし、パレスチナ人への人権侵害も行っている。
現実主義:
イスラエルは対テロ戦争の同盟国であり、アラブ諸国との関係改善の障壁でもある。

今日のイスラエルは戦略的に安泰である。それは周辺国に勢力均衡とイスラエルへの依存を生み出しているからだ。

エジプト:
イスラエルと戦うには、シナイ半島に構築困難な後方支援体制を築く必要がある。また、イスラエルも7000万人超の人口を持つエジプトを支配する資源を持たない。エジプトはイスラム政権だった事はなく、ムスリム同胞団等のイスラム組織に脅かされている。そのため、エジプトはイスラム原理主義組織ハマスが成功する事を恐れており、イスラエルがハマスをガザ地区に封じ込める事に協力している。

ヨルダン:
ヨルダンの人口は少なく脅威ではない。イスラエルはヨルダン人と敵対するパレスチナ人を抑圧している。

シリア:
軍隊が小規模。レバノンのシーア派民兵組織ヒズボラを支援するが、根本的な脅威ではない。

国内:
イスラエル国内のパレスチナ人は脅威であるが、十分な資源を持たない。パレスチナは社会主義組織のファタハとハマスに分裂しており、脅威は軽減されている。

イスラエルを脅かす事が出来るのは、エジプトであるが20~30年は必要であり大国の後ろ盾がある場合に限る。安定しているため、東地中海の勢力均衡に米国が出来る事は少ない。イスラエルは米国の同盟国であるが、米国無しでも存続出来るため、距離を置いて強大化したイスラエルを牽制すべき。

第7章 戦略転換―アメリカ、イラン、そして中東
インドとパキスタンの関係について。インドがインド洋を支配する事のないよう、パキスタンを強化する必要がある。
イランについては、同盟を結ぶ事が最良である。米国と合意しても、イランの地域支援には限界がある。

そして、米国は勢力のバランスを再編せざるを得ないだろう。パキスタンは西方に勢力を拡大出来ない。イスラエルは、イランの対抗になるには小規模。アラビア半島は分裂しており、イランの対抗勢力にはならない。ロシアがイラン国境まで勢力を拡大する可能性があるが、大きな問題を生む。

イランの対抗勢力足り得るのはトルコである。トルコは2010年代に地域大国となり始める。

第8章 ロシアの復活
現在、ロシアは天然資源に依存した経済運営を行っている。それは短期的には効果があるが、長期的には弱い。ロシアの都市は互いから隔てられ、インフラも貧弱である。ロシアの河川は障壁にしかならず、連結性に問題がある。
ロシアは、欧州がロシアのエネルギーに依存し、米国が中東に集中している間に構造を構築する必要がある。
ドイツとロシアが協調するなら、東欧諸国が重要な意味を持つ。米国とポーランドの協調は、ドイツ・ロシア協商を制限し対抗勢力にする。

バルト諸国は防御に不向きであり、維持するには費用が必要だ。グルジアも人口400万人で維持困難。よって、この2つの地域でロシアに譲歩する戦略があり得る。

第9章 ヨーロッパ―歴史への帰還
2010年代の欧州では、地政学的緊張と対立が予想される。

①ロシアとの関係
②ドイツの役割

欧州では、1492年の新大陸発見以来、大西洋・北海に面する国が植民地獲得競争を繰り広げ、ドイツは封建的な公国によって分裂していた。欧州の中心は、デンマークからシチリア島まで緩衝地帯となっていた。
ナポレオンが均衡を破壊し、プロイセンがドイツを統一する事になる。ドイツは、自国が隣国に威圧感を与える感覚を持つ事による不安感を持つ。

ドイツ統一以来、ドイツの欧州での役割が戦争の引き金となってきた。さらに1960年代以来の欧州には、世界大国はソビエト連邦以外は存在しない。欧州は衰退したのだ。

欧州はソビエト連邦の脅威によって統合を志向する事になる。それはドイツとフランスを結びつける事で戦争の危険を軽減し、東欧を欧州に組み入れる器を作る事を目的としていた。欧州連合は、道徳的目標として安全と幸福を掲げており、理想を守るための戦争と犠牲を呼び掛ける根拠を持たない。そのため、欧州連合は他国民国家に発展しない。

欧州連合というドイツを封じ込める枠組みは崩れかけている。切っ掛けは2008年の金融危機だ。ドイツは他国を救済したがらないし、EU内の経済弱国は自国経済を管理出来ない。この不均衡にどうやって対処するのか?

英国は、国家安全保障のために欧州統一を阻止する戦略を採用してきた。英国の国家戦略は欧州への全面的な献身とは相容れない。よって英国は米国と協調して危険を分散しようとする。

フランスと友好関係を保ち、ロシアとの間にポーランドという緩衝地帯を持つドイツはロシアを警戒しない。人口減少に対応するため、ロシアとの経済協力関係を築く事になる。

米国は、ドイツとロシアの協調関係に楔を打つためにポーランドとトルコを支援する。

第10章 西太平洋に向き合う
西太平洋地域における最大の敵対関係は中国と日本である。中国は東西に4000キロの広がりを持つが、人口のほとんどが東部沿岸の700キロに集中している。太平洋の縁に張り付く細長い島とイメージする。

日本は海洋国家であり、資源の確保を海外に依存している。中国は原材料を自前で確保出来るが、日本は輸入無しでは数カ月で原材料を確保出来なくなる。日本は自国の補給線を維持可能な軍事力を持たない限り、米国に従属する。中国は、対米輸出が自国の安定に寄与しなくなった場合、米国依存からの脱却を目指すだろう。

中国では、世帯年収2万ドル以上の中流層が6000万人、世帯年収1000ドル未満の人口が6億人、世帯年収1000ドル~2000ドルの人口が4億4千万人となっている。港の周辺地域は貿易で豊かになるが、それ以外の地域は恩恵を受けない。現在は、全体的な生活水準が向上しているため問題が発生しないが、生活水準が全体的に低下した場合、中国政府は、貧しい大多数と豊かな少数を天秤にかけなくてはならない。

中国は、2010年代に国内治安を強化するために、沿岸部の富裕層に課税し、人民解放軍に分配する必要がある。富裕層を弾圧し鎖国し海外権益を追放する方策を選択するか、地方分権主義と不安定のパターンを選ぶか。

日本では1990年代に、同様の衰退を経験した。日本が失業を回避する必要があったのは、終身雇用という社会契約のためだった。完全雇用を維持するために経済成長を犠牲にした。2010年代には、公的・民間部門の債務を増やして完全雇用を維持する方法は選択出来ない。しかし、日本には貧困層がいないという強みがあり、社会不安を起こさずに乏しさに耐える事が出来る。

2010年代に中国と日本で変化が発生する。

中国:
国内の経済問題が世界との関係を変える。ただし、中国は原材料の確保の点で日本ほど世界に組み込まれておらず、強力な海軍を育成するにも時間が必要なため、強硬姿勢を取る事は無い。

日本:
耐乏と失業に甘んじるか、景気を過熱させるしかない。市場経済を受け入れられない日本は、政府主導で効率化を進め、企業連合の力を弱める。金融に関して大きな役割を政府が担う。高齢化のため、他国の労働市場を積極的に活用する。その筆頭は中国である。

中国と日本は2010年代に地域覇権国とはならない。米国の戦略は中国を分裂させず、日本と友好関係を保つ事にある。中国が統制されていれば、中国の労働力を日本が利用し難い。原材料の確保が保証されれば、日本は海軍力を増強しない。

そして米国は、以下の国との関係を構築する。

①韓国
北朝鮮との統一後、米国に頼る必要がある。韓国から中国への技術移転を左右出来れば、中国への影響力を強める事が出来る。
②オーストラリア
食料や鉄鉱石を輸入に頼っている。脆弱性に対処するために、西太平洋の支配的な海軍国と同盟を結ぶ戦略を取る。
③シンガポール
マラッカ海峡を押さえる拠点。

インドについて:
国を構成する各州が独自の法律を持ち、経済発展の妨げになっている。インドの結束を保証するのは軍である。軍は以下の機能を担っている。
 1.パキスタンとの均衡を保つ。
 2.北部国境を中国から守る。
 3.国内治安の維持。
インドが海軍力を増強しないようにパキスタンを強化し、インドを陸地に集中させる必要がある。

第11章 安泰なアメリカ大陸
南米大陸はアンデス山脈やジャングルによって寸断されており、統一勢力の台頭を阻んでいる。

米国は、戦略的に重要な場所が強国に支配されない限り、南米からの脅威にさらされない。その戦略的な脅威となり得る唯一の場所は、キューバである。

キューバに駐留する海軍は、メキシコ湾を通るシーレーンを支配し、ニューオーリンズを掌握可能。

ブラジル:
南米で単独で米国の対抗勢力になり得る唯一の国。ブラジル沿岸と西アフリカに挟まれた大西洋を支配可能な空軍力を持つ場合のみ、米国の脅威となる。アンゴラはブラジルと同様ポルトガル語を母国語としている。アルゼンチンを対抗勢力として育てる必要がある。

メキシコ:
移民と麻薬がポイントである。両方ともに米国に需要がある事が問題を大きくしている。米国の失業率10%を失業者数にすると1500万人。米国には1200万人の不法移民がいるが、彼等を追い出すと失業数300万人、失業率2%になるとは思えない。不法移民は既存の労働者と競合しない。麻薬も需要がある限り米国に流入し、メキシコに資本が流入する。メキシコの暴力はカルテルが安定するか一つの集団が他を駆逐するまで続く。

麻薬については、目標に取り組む振りをして、達成出来なければ部下が断固たる行動をとれなかったせいにする事である。成功するはずのない計画で、適切な措置を講じている錯覚を国民に与える。

第12章 アフリカ―放っておくべき場所
アフリカには国民国家はほとんど存在しない。国家が民族から自然発生していないため、同国人という意識が弱い。国民国家の権力が実効性を持つには、一致団結した民族を基盤とした国家が必要である。

戦争が幾世代も続き、民族が正当な国家として纏まるしかない。米国は、援助計画を通してイメージアップを図るのである。

第13章 技術と人口の不均衡
景気を動かしているのは、人口学的要因と技術革新である。

2010年代に、米国ではベビーブーマー(1945年~1961年生まれ)が退職年齢を迎える。それによって技術革新の危機が浮き彫りになる。真の経済成長を促す飛躍的進歩は発生していない。

①経済的問題
2008年~2010年の経済危機で技術開発に必要な資金が不足しリスク志向が後退した。2010年代後半に、こうした傾向は薄れるが画期的技術は2020年代にならないと現れない。

②軍との関係
軍が技術開発を牽引する。アフガニスタンとイラクでの戦争は軽歩兵戦であり、技術革新は必要とされなかった。

介護に必要なロボットを開発するには、マイクロプロセッサとバッテリーの問題を解決する必要がある。2020年代までにロボットを実用化させるには課題が山積みしている。

第14章 帝国、共和国、そしてこれからの10年
米国は帝国となってしまい、世界と関わらざるを得ない。米国は海洋を支配するように努めるべきだし、宇宙部隊を強化する必要がある。2010年代は、宇宙兵器への移行期になる。

そして帝国として米国が共和制を維持するには以下が必要となる。

①状況を冷静に理解する国民
②現実と価値観を折り合わせる指導層
③力と道徳律を理解する大統領
④成熟した国民

人気ブログランキングへ

これからどうなるのか?

就職とか生活について考えてみる。

自分の生活と社会の価値観との間でどのように折り合いをつけていくかだと思う。社会的な価値観としては、会社に就職して仕事を体得して、結婚して子供を作り、社会の一部として暮らしていく事が良いとされる。

僕の場合、会社に就職する事が難しいと思う。採用される事はあるのかもしれないが、所属した先に価値を提供する事は出来ない。僕がいるだけで、労働者数人分のマイナスがあるのだから仕事をしない方が良いと思えてしまうのだ。

生活費を稼ぐ手段としては貯蓄の切り崩しだろうか?現在、非正規雇用者の生涯収入と同程度の資産を持っている。微妙な額だ。資産価値の変動を考慮すると、安心出来る額ではない。だから、別途、収入を得る手段を探したい。

こうして考えると「価値」の保全というのが現在の僕のテーマだと思う。僕が保全したい資産とは購買力だ。食物や衣服、住居を手に入れる力を保ちたい。僕は死にたくないのだ。

社会に対して価値を提供出来ない人間が中途半端に価値を持っている。数十年という単位で考えると、価値の保全は難しい。数十年間、個人を襲う変動は凄まじいものがあるだろう。

それだから人間は共同体を構成し、変動を最小化しようとするのだと思う。エリヤフ・ゴールドラットの本の肝は、そうした事のような気がする。物事を細分化すると、個々の変動要因に惑わされる。それだから、認識対象を抽象化して纏める。纏まった対象に対して合理化を実施すれば、全体の効率化が可能になる。

個々の店舗の売上予測よりも、地域全体の売上予測の方が正確である。ある店舗の売上が一日後に倍になる事は発生し得るが、地域全体の売上が倍になる事は考え難い。だから在庫は地域全体で纏めるようにする。

個々のタスクの実行時間よりも、プロジェクト全体の実行時間の方が管理し易い。だから予備時間はプロジェクト単位で纏めて管理する事とする。

纏める事で個々の変動要因が相殺し合って予測の正確性が増す。僕の不安感の根源は、共同体に所属出来ない事から来ているのだろうか?会社に勤務していれば、会社からの福利厚生が期待出来る。家族を信頼出来れば引き籠っていられる。

個人として、数十年の変動を予想すると不安になる。

日本の、これからの10年~30年は価値観の転換期なのか?大幅な経常黒字に起因する円高、デフレ、低金利の流れが反転し、経常赤字による円安、インフレ、高金利の時代になる。

現在読んでいる「激動予測」では、日本を「地震型社会」と書いている。変動が滅多に発生しないが、大規模な変動が時折発生する。

米国の思想は革新を好むが、日本の思想は修練を好む?ルールを作り出す事が好まれるのか、ルールの範囲内での向上が好まれるのか?

個人を尊ぶ社会では、部分を学習しながら全体を学習し、集団を尊ぶ社会では、全体を模倣しながら部分を察知する。何らかの環境変化によって全体が変化しなくてはならなくなった時、個々の人間達が大きく変貌するのだとか?

僕は、今すぐにでも変化が発生して欲しい。

人気ブログランキングへ

ザ・クリスタルボール

読んだ本の感想。

エリヤフ・ゴールドラット著。2009年11月12日 第1版発行。



何が、何時、何処で、どれだけ売れるかを正確に予測する水晶玉は存在しない。amazonのレビューにも書かれていたけど、エリヤフ・ゴールドラットの他の本の焼き直しなので、追加で読む価値は無いかもしれない。


Ⅰ………魔法のクリスタルボール
日用品を販売する地域チェーン店ハンナズショップのボカラトン店は、10店舗の内、利益率8位とランクを落としていた。売れ残るリスクを抱えて在庫を持つべきか、売上が落ちるリスクがあっても在庫を減らすべきか?

Ⅱ………緊急事態発生
ボカラトン店の在庫を保管している倉庫で水道事故が発生。倉庫が6~7週間、使用不能になる。急遽、各商品毎に、一日平均の売上の20倍相当の在庫を店に置き、残り在庫は南フロリダの地域倉庫に保管する事にする。

商品の補充方法は、一日の営業時間終了後に、コンピュータを使用して売れた商品の種類と数量を確認し、売れた商品を売れた数量だけ、地域倉庫にリクエストして配送してもらう事とする。

Ⅲ………予期せぬ知らせ
ボカラトン店の利益率が地域チェーン店の中で一位になる。顧客数は増えていないが、売上が28%増加し、利益率は17.4%になった。商品の品切れが少なくなったためである。元々、地域倉庫には、半端な数の在庫が多々あり、毎日、少量ずつ配送していたため、品数が増えていたのだ。コンピュータシステムの制限によって部分的なオーダーが不可能なため、大量に配送しようとすると、半端な数の在庫は配送出来なくなってしまう。

地域倉庫は全部で10個所あり、クロスシッピングして半端な数の在庫を集めれば、数を揃える事が出来る。

Ⅳ………渦巻く疑念
ボカラトン店の投資収益率について。在庫回転数 = 年間売上 ÷ 在庫の平均コスト。これまで在庫は四カ月分、利幅100%で、在庫回転率は年6回だった。在庫を1/6に減らした結果、在庫回転数は年間30回以上になっている。
そして、品切れを防ぐために補充シグナルを変更する。
商品の適正在庫量を以下の指標で把握する。

赤:終日の在庫が目標量の1/3を下回る状態が1週間継続
青:終日の在庫が目標量の2/3を上回る状態が2週間継続
黄:在庫が適正な状態

赤の商品は目標在庫量を増やし、青の商品は目標在庫量を減らす。

ダレンからの指摘:
ボカラトン店の改善は、システムの非効率性を利用して、部分的な改善をしたに過ぎない。システム全体は改善されていない。地域倉庫の半端な在庫は1店舗のみであれば活用出来るが、チェーン全店では活用出来ない。

地域倉庫のオペレーションについて:
商品の配送が頻繁になると、現場の作業量が許容範囲を超えてしまう。本屋の倉庫を参考にして、ミニ倉庫という概念を導入する。良く売れる商品について、二週間分の在庫を纏めておき、そこから配送を行う。どの店舗の在庫なのか区別せず、纏めて管理すればスペースを節約出来る。

Ⅴ………説得工作
ボカラトン店のオペーレーションを他の店に導入する会議。

①供給リードタイムについて
 サプライヤーから倉庫への搬入へは6~7週間必要だが、倉庫から
 販売店への搬送は1日で可能である事を理解する。
 短時間で配送出来るのだから、店舗には2週間分の在庫があれば
 充分である。
②品切れについて
 現状、店舗では全商品の3割が品切れになっている。
 しかし、品切れになっている商品の68%は、別の店に
 二カ月分以上の在庫がある。
 つまり、各店舗に分散している在庫を地域倉庫に集約すれば、
 品切れが2/3減る事になる。

Ⅵ………次なる戦略
クロスシッピングの問題について:
地域間のクロスシッピングが多くなり過ぎて問題が発生している。対策として、中央倉庫を作る事にする。港に中央倉庫を作れば、各地域倉庫への配送は1週間以内に可能になる。そうすれば、地域倉庫間でのクロスシッピングは必要無くなる。

サプライヤーのオペレーションについて:
作業を、生地を染色する段階と、縫製する段階に分ける。大量のバッチで作業する必要があるのは、染色作業であり、縫製作業は少量ずつのオーダーが可能。
在庫は、染色布の段階で保持しておき、中央倉庫からの実際の売れ行きに応じて、必要な数量だけ、随時、注文するようにする。
サプライヤーとしても、染色布の段階で購入量を保証するため、生産体制やキャッシュフローが安定する。納期遵守を担保するため、サプライヤーに対しては、商品の在庫回転数や納期順守率に応じたボーナスを払う。

ハンナズショップの展開について:
競合他社に追い付かれる前に拡大戦略を志向する必要がある。フランチャイズを利用して、狭いエリアに一度に店を幾つも出店する事で、エリア内から競合を一掃し、ブランドを確立する。

人気ブログランキングへ

ザ・チョイス

読んだ本の感想。

エリヤフ・ゴールドラット著。2008年11月7日 第1版発行。



第1章 二つの選択肢
新しい試みが上手くいかない場合、選択肢は2つある。

①不平を言う
②結果から新たな知識を獲得する

②を実現するには因果関係を考慮する必要がある。何をどうすれば、何がどう動くのか?そうした原因と結果を論理的に把握する事で、機会や不足を見つける事が出来る。

第2章 あらためて、常識とは何か
ビッグブランド社について。
アパレルメーカーで、年間売上高数十億ドル。売上高利益率は10%。エリヤフは、この会社に対し、5年後に年間純利益40億ドルとなるソリューションを提案する。

提案の内容は、コストを削減するのでなく、品切れを防止するもの。品切れを防止する事で売り上げは30%は増加すると見込まれる。サプライヤーへの商品代金を考慮すると、売上の80%がビ社の利益となるので、40億ドルの純利益も非現実的ではない。

品切れ防止のためには、将来の販売予測を立てるのでなく、小刻みな生産と流通を実現する。シーズン当初は一か月の在庫でスタートし、二、三週間後に売れる商品の目星をつける。
販売店に対しては、毎日、商品を納入し、売れ残った商品は返品してもらい、全額返金する。そうすれば各販売店に、常に最新の商品を並べる事が出来る。

第3章 なぜ、当たり前のことができないのか
他の人間がコスト削減を考えているが、エリヤフは品切れ防止を考えた。同じ情報を持っていながら、何故、差異が発生するのか?

①気付かない
 慢性的な問題を抱えていると、期待感が低くなってしまい、
 重要な問題に気がつく事が出来なくなってしまう。
②出来ないと思う事
 何か考えが浮かんでも、絶対に無理だと決めつけてしまう。
③モチベーション
 貪欲に上を目指す能力。

第4章 ものごとは、そもそもシンプルである
現実は、複雑に見えるが、シンプルである。原因を考えていくと、根底には共通した少数の原因がある。深く思考すると、単純な因果関係を見出せるはず。

『複雑』をどのように定義するか?

①説明するのに多くの情報を必要とするシステム
②自由度(*)が高いシステム

(*)自由度
結果を発生させる原因の数。結果Aを発生させる原因の数が4個であれば自由度は4になる。自由度が高いほど、因果関係は複雑になる。

上記①により、外見上は複雑に見えるシステムでも、上記②により、結果を生み出す少数の原因を把握すれば、複雑でシンプルな理論を構築出来る。

第5章 矛盾と対立
ニュートンの言葉『自然は極めてシンプルで、自らと調和している』

「現実」には矛盾が無い。1mは誰に対しても1mである。仮に、両者共にに1mであるはずの物体の高さの相違が発生した場合、前提に誤りがあるはず。

「現実」には対立が有る。対立とは矛盾を求めている状態。例えば、軽くて強い物質等、矛盾する特性を併せ持つ物質を求める状態。こうした対立が避けられないものであり、妥協点を探そうとする事が、人間の思考を妨げている。

エリヤフは、現実は少数の要素によって支配されており、どのような対立も解消出来ると思っている。

第6章 信念を行動に
エリヤフは、現実をシンプルであると思っている。だから、事象の全てを分析しない。上手くいっていない部分だけを分析する。好ましくない状況は、根本的な一つの原因によって発生しており、それは満足出来ない妥協の結果として発生していると考える。

第2章においては、『品切れ防止のための大量注文』と『売れ残り防止のための少量注文』という2つの対立に目をつけた。そして根本的な問題『正確な注文をする方法は将来の需要を予測する事』という誤った前提条件に着目して、小刻みな生産という前提条件を覆す解決策を提示した。

組織の場合、前提が事実として認識されているため、覆る事は困難である。

第7章 調和
思考を妨げる心理障壁について。

①現実は複雑だと思う事
②対立は当たり前だと思う事
③問題を相手のせいにしたがる傾向

第8章 決して、わかったつもりになるな(Part1)
いかなる関係であっても調和がとれた関係を構築可能とする。例としてビッグブランド社と下請業者の関係をあげる。

スポーツ・アパレルメーカーAについて:
収入の85%は、大手ブランドの下請けとしての収入。クライアントとして、ブランド企業を10社以上抱えており、原材料費の割合は収入の半分(ブランド企業に納入する場合75%が原材料費となる)である。
収入の15%は、独自コレクションの販売によるものであり、直営店を10店舗、フランチャイズ店を数店舗保有している。
生産のリードタイムは二ヶ月であり、シーズン全体の販売量を一度に生産し、シーズン前にブランド企業に出荷している。欧州に位置しているが、生産のリードタイムが長いため、地の利を生かしていない。リードタイムを一週間に短縮する必要がある。
販売量と同時にマージンを増やすため、オペレーションを変更する。大量の布地を染色するバッチ処理と、少量ずつ服を作る縫製処理を分離する。染色はシーズン前に行うが、縫製はシーズン中に小刻みに行う。ブランド企業は在庫を抱え込むリスクを減らす事が出来る。在庫の回転数が上昇する事によるボーナスを提案してはどうか?

第9章 ウィン・ウィン
第8章のビッグブランド社と下請企業の関係から、小刻みな生産は両社にとって利益となる事が解る。

他人を責めるのは、対立に直面した時の行動様式による。妥協した場合、相手の取り分が多いほど、自分の取り分は少なくなる。妥協はウィン・ルーズのアプローチだ。

人間は、勝つ事を考えており、自己利益を追求するようプログラムされている。だから対立に直面した時、相手に寛大になる事が出来ない。

ここで、シンプルに考え、対立の根底にある前提を取り除く事で、ウィン・ウィンの解決策を模索する事が出来る。

第10章 決して、わかったつもりになるな(Part2)
ビッグブランド社の下請企業Aについて。
何故、自社のノンブランド商品を、自国以外で小売店へ直接販売しなかったのか?

以下の2つのアプローチがある。

①系統立てて論理的に考える方法
ノンブランド商品を販売するが、小売店から見ると、競合優位を持たないノンブランドは安い仕入れ値で買われてしまう。ブランド商品の半額で買い取ってもらってもマージンから考えて利益が出るが、それは楽観的過ぎるのではないか。

②大胆だが論理的に考える方法
ノンブランド商品を安く売らなければならないのは、売れ残るリスクが高いからだ。だから、売れ行きの悪い商品については代金を返金するよう提案してはどうか?

⇒①の方法は、ブランド商品購入のリスクとノンブランド商品購入のリスクを比較するが、②の方法ではチャレンジを拡大しようとする。

第11章 機会はいくらでもある
「わかっている」と思うとブレークスルーを探さなくなる。改善による収穫が逓減してきた場合、次のブレークスルーを探すべき?

第12章 販売期間の短い製品
パンを販売している会社について。
パンの賞味期限は短く、配送頻度を一日に複数回に増やす事によって新鮮なパンを提供出来る。パン製品のマージンは40%~50%。配送コストは売り上げの3%~5%。よって売上が10%以上増えれば、配送コストが2倍になっても利益は増加する。
ここでも売れ残ったパンを全部引取り、全額返金するサービスを実施すればパン屋への販促となる。流通はプッシュでなく、小売店への補充となり、在庫の目標レベルを常に管理する。営業はプッシュ型から、パートナーシップ
構築型のスタイルへの移行する。

実際にソリューションを実施すると、売上の増加は1顧客当たりの購入量の増加から来ていた。配送頻度を増やす事で、市場規模が拡大したのだ。供給方法を変えた事で需要も増える。両者は相互に依存しているのか?

第13章 限界なき可能性
既に完成されている状況であっても、新しいソリューションを提供可能?

第14章 明晰な思考とトートロジー
明晰な思考の鍵は議論の堂々巡り(トートロジー)を避ける事。

原因と結果の関係を探っていくと抽象的な概念を見出す事がある。科学においても原子や酵素といった抽象的な概念を使用する。それは論理や情報によって存在していると仮定されたものである。

愛情、増悪、動機、知性、etcも理論的にしか存在は確認されていない。抽象的な概念を相手にすると論理が循環してしまう。

【トートロジーの例】
・勝つ動機付けが足りなかったから負けた
     ↓
・その証拠は何か?
     ↓
・負けた事が証拠だ

論理が循環すると、本当の原因であるのか確認出来なくなる。トートロジーを避けるには、別の結果が必要になる。確認可能な結果だ。検証用の別の結果を見つけるには思考の範囲を広げる必要がある。深く考えると、原因は収束し、根本的な原因には複数の結果が伴う事を見つける。同じ原因に起因する存在するはずの結果が無いのなら、想定した原因は有効でない。

1つの原因から11個の結果を想定したとして、11番目の結果だけが存在しない場合でも、原因の有効性は否定される。存在し得ない結果が見つかる可能性を考えると絶対的な真実は存在しない事になる。

第15章 コンフォートゾーン(Part1)
インド国内でFMGC(日常的に消費される商品)を生産している会社について。

エリヤフは、この会社に対して生産性向上のソリューションを提案し、生産性や在庫量を改善させた。しかし、エリヤフが改善案を社内から小売店に拡大すると、改善は進まなくなる。

小売店への補充モードの導入が進まないのだ。その原因は何か?

第16章 人はもともと善良である
インド野会社で小売店への補充モードの導入が進まなかったのは、小売店への営業がコンフォートゾン(居心地の良い範囲)の外だったからではないか?

第17章 コンフォートゾーン(Part2)
人間は、自らのコンフォートゾーン内にいると、オープンな思考・行動を選択するが、コンフォートゾーンの外では抵抗を示す?
コンフォートゾンとは、人が、原因と結果に関して十分な知識を有しており、行動に対する結果を予測可能な領域。
クライアントが豊富な経験を有する領域である場合、新しいパラダイムの論理を説明し、クライアントの経験によって有効性を検証してもらう事が出来る。
しかし、クライアントが経験を持たない領域である場合、原因と結果の関係を検証する手段をクライアントが持ち合わせていないので問題が発生する。そこで必要なのは妥協でなく、事実を提供する的確な説明だ。その上で検証によって手段の有効性を証明する。

第18章 感情、直感、そしてロジック
論理を展開するには、直感に基づいて原因と結果の関係を供給する必要がある。仮説を立てるにも、結果を予想するにも直観は必要。直観は感情から生まれる。

感情が深まれば、直感が強くなり、論理を上手く展開出来る可能性が高まる。

人気ブログランキングへ

チェンジ・ザ・ルール!

読んだ本の感想。

エリヤフ・ゴールドラット著。2002年10月10日 初版発行。



コンピュータシステムの真の力とは、情報を保存、転送、検索する力である。コンピュータシステムによって組織を全体最適化出来る。それまでは、各部門が必要な情報を用意出来ず、手元の情報だけで部分最適化されていた。コンピュータシステムによってボトルネック以外の個所の稼働率を下げて、仕掛在庫を減らす事が出来る。
しかし、既存の組織には部分最適化された行動パターン、評価尺度、ポリシー、ルールが自然発生的に構築されており、制約条件となっている。

コンピュータシステムが力を発揮するには、部分最適化されたルールを全体最適化されたルールに変える必要がある。

Ⅰ………バグ
BGソフト社:
ERPソフト開発企業。顧客のIT担当者への営業活動を行う事によって業績を伸ばす。

会社の課題:
①システムの複雑化
 ERPが複雑化した結果、全体像を理解出来る人間がいない。
 新機能の導入、バグの修正、使用者からの照会対応に膨大な時間が
 必要とされるようになっている。
②成長の停止
 顧客の8割は、年間の売り上げが10億ドル以上の大企業。
 大企業の8割はERPソフトを導入済みであり、市場が飽和状態
 にある。年間の売り上げが1億ドル以上の中規模の会社の
 市場規模は、大企業の10倍あり、そこへの参入が必要とされる。

Ⅱ………利益的貢献
ERPソフトを導入するメリットは何か?

ピエルコ社のCEOクレイグからの質問。ERPソフトを導入する事による利益を金額で示して欲しい。

継続性のある利点は以下の通り。

①原材料コストの削減
複数の工場が一括で仕入れを行う事で、年間600万ドルを節約した。
②在庫の縮小
会社全体で1億5000万ドルの在庫を減らす見込み。在庫の維持コストを30%とすると、4500万ドルの節約。
③売上の増加
顧客への納期遵守率が86%から91%に増加。売り上げは2%増えると仮定すると、年間2億ドルの売り上げ増加。マージンが27%とすると、7500万ドル?純利益が増える。

Ⅲ………最適化
前章で考えたERPソフト導入のメリットから、工場や倉庫が分散していない中小企業では、ERPソフトを導入しても一括購入や流通網の整備による利益がほとんどない事と考える。

中小企業の利益を向上させるために、APS(先進的スケジューリング)機能をERPソフトに追加する事を考える。APSを使用して、会社全体の業務を最適化する。

スタイン・インダストリーズ社:
BGソフト社のERPソフトを業務最適化に使用し、3年間で売り上げを5000万ドルから2億ドルまで増やした。
開発のリードタイムを縮小するために、以下の概念を使用。

①ドラム・バッファ・ロープ
納期に合わせて資材を投入する。7週間後に納品する場合、納期の7週間前まで資材の投入を控える。投入が早過ぎるとラインに仕事が溜まって混乱が発生する。
②バッファー・マネジメント
生産スケジュールとワークセンターからのフィードバックに基づいて優先すべき作業の指示を出す。

⇒生産のリードタイムが10週間から7週間に増加。また、割増料金を取る事で1週間以内の納品を行うサービスも実現。

⇒以前は部分最適化されたルールを使用していた。各工程が常に全力稼働しようとする(限界に合わせた習慣やルール)。他工程の情報が入手出来ない場合、必要なルールだが、情報を統合出来る場合、全体を考えたスケジューリングが必要になる。

BGソフト社以外ののAPSソフトについて研究を行う。定期的にスケジュール全部を再構成する事で、全く違うスケジュールが作成されてしまう。最適化の範囲は制約条件に限るべき。

Ⅳ………決断
BGソフト社として、中小企業への営業活動を行う事で、成長戦略を採用する事を決断。これまでは、企業のIT担当者への営業を行っていたが、経営者へ利益を提示する。そのためには技術をアピールするのでなく、導入する事による利益額を説明する必要がある。

Ⅴ………大芝居
ピエルコ社で問題が発生。工場の生産性が向上した結果、在庫が増加した。これまでは、在庫の目標レベルは四カ月分だったが、工場の生産能力が拡大し、倉庫のリクエストが届くまでの時間も半減したため、在庫の目標レベルを半分に出来る。
しかし、在庫を半減すると販売予想の不正確性が問題になる。

⇒流通にも全体最適を適用する。一店舗の売上予測よりも複数店舗の売上予測の方が確実性が高い。工場に在庫を纏めておき、各倉庫に配送する戦略を採用する。在庫は工場で持ち、実際に売れた商品だけを倉庫からプルする。

⇒販売店からのリクエストに応えて小規模生産を行うのは効率が悪い。製品の在庫を工場に置き倉庫への配送を纏める事で、個々の注文を纏めてバッチサイズを大きくする。

在庫の目標レベル:
各地の倉庫の在庫目標を2週間として、工場から毎日不足分を補充する。工場の在庫の目標レベルは3週間とする。合計で5週間の在庫となり、5億ドル以上のキャッシュが浮く事になる。

評価尺度:
・スループットダラー・デイズ:
 スループット(納期が遅れたオーダーの金額) × 日数
 ⇒時間と金額の両面から、全体として迅速に出荷出来たかを
  判断する。
・インベストリーダラー・デイズ:
 在庫(金額) × 在庫が倉庫に置かれている日数

⇒スループットダラー・デイズは0を目指し、インベストリーダラー・デイズは低い数字を目標にする。

Ⅵ………本当の始まり
ERPシステムが齎す価値について。
情報が統合されていない時代は、各部門が部分最適を目指す必要があった。旧来のルールをERPソフトに導入しようとすると、ソフトは複雑化する。自然発生的に構築されたルールをERPソフトの力で全体最適化されたルールに変える。それが出来なくてはソフトの複雑化問題には対処出来ない。

部分最適を追求するのでなく、評価尺度を全体最適化し、全体の利益に資する機能追加のみを行うようにすれば複雑化の問題に対処出来る。

ピエルコ社からの提案。
複数の企業を跨いだERPソフトの導入。現状では、企業間での取引が成立すれば販売は成立する。しかし、長期的にはエンドカスタマーに製品を販売した時点でなければ販売は成立していない。

サプライチェーンの個々の輪がチェーン全体を考えるようにしたい。個々の会社から継続的な収入が発生し、BGソフト社の成長率は長期的に安定する事が期待される。

人気ブログランキングへ

ザ・ゴール2

読んだ本の感想。

エリヤフ・ゴールドラット著。2002年2月21日 初版発行。



前作『ザ・ゴール』が工場内の制約条件の打破を志向するのに対し、市場の制約条件を打破する。前作で用いたTOC(Theory of Constraints)は、企業の純利益を最大にするために、工程内で最も効率の悪い個所を改善すれば、自然に純利益は最大化する。今回は、商品を物理的には変更せずに、サービルや販売条件を変更する事で、顧客満足度を高める。

そのための思考ツールは以下の通り。問題を系統的に考える事を特徴にする。

①現状問題構造ツリー
何を変えれば良いかを明確にする手法。問題点(好ましくない結果 = UDE)を列挙し、それらの因果関係を見つける事で、少数の根本原因を特定する。

②雲(対立解消図)
5つの枠に、対立している事象、事象の理由、理由の共通事項を記載し、何れかの因果関係を解消する事で問題を解決しようする。

③未来問題構造ツリー
問題解決策を実行した場合、どうなるかを検証する手法。問題が解決した状態で現状問題構造ツリーがどのように変化するかを示す。新たな問題(ネガティブ・ブランチ、マイナスの枝)が発生しないかどうか。

④前提条件ツリー
目標を発生する過程で発生する障害(前提条件)と、克服する中間目標を展開する。因果関係だけでなく、時間的順序関係が重要になる。

⑤移行ツリー
上記④に記載した中間目標を達成るための行動を示す。時間的順序関係が重要。

Ⅰ………緊急動議
ユニコ社多角事業グループ担当副社長である主人公が直面する問題。事業多角化のために買収した会社3社をコア・ビジネスへの集中のために、売却する事になる。

対象となる会社は以下の通り。3社に共通するのは、業務改善によって生産効率を改善しても、顧客からの値下げ要求によって、思うように利益が改善されない事。

①印刷会社
5140万ドルで買収。予想される売却価格は200万ドル。
②アイ・コスメティックス
化粧品を売る。1億2400万ドルで買収。最高で3000万ドルの売却価格。
③プレッシャー・スチーム
8000万ドルで買収。予想される売却価格は3000万ドル。

⇒買収額の合計は、2億5500万ドルあるが、売却しても8000万ドルしか回収出来ない。

印刷会社について:
昨年度の総売り上げ6000万ドル。パッケージ事業は好調だが、菓子包装事業は売上が2000万ドルあるものの400万ドルの損失が発生。そのため、全体の利益は90万ドルになっている。
改善策として、740万ドルの最新鋭機の導入を提案される。そのための資金は無い。利益を守るには、放送部門を閉鎖するしかないが、閉鎖すると印刷機の資産価値が無くなり会社の売却価格も下がってしまう。

Ⅱ………昔の仲間
会社が利益を上げて、売却価格を引き上げるまでの所要時間は三カ月程度。

アイ・コスメティックスについて:
年間の売り上げは1億8000万ドル。
新商品開発の期間が4~5年から1年と短くしなくてはならなくなっている。全国の販売店に650種類の商品を提供し、以前の在庫は三カ月分だった。新システムを導入する事で、在庫は6週間分になる見込み。

(*)旧システム
在庫を各地の倉庫におく。工場から出荷された時点で、工場の帳簿上の売上が成立するので、製品が完成した日には倉庫に出荷される。
(*)新システム
在庫は工場に置く。各地の倉庫には、20日以内に販売が予想される商品のみを置く。倉庫への補充は3日おきに実施。販売店1軒の販売予測よりも、100軒の販売予測の方が正確。だから在庫は分散させるよりも集中させた方が予想精度が増す事になる。

倉庫の在庫量は、①予想消費量②補充に要する時間によって決まる。工場からの出荷は3日おきで、配送に要する時間は4日である。1週間分の在庫が必要だが、余裕を持って20日分にしている。

⇒納期内の注文出荷率を30%から90%に高め、在庫の減少に成功。
⇒在庫が販売額で2500万ドル(コストで1700万ドル)減少したが、
 コスト会計上、在庫の減少は損失として計上されてしまう。
⇒損失の計上は、在庫が減少する際の一時的なものだが、
 早期の売却では、売却額を安く見積もられてしまう。

プレッシャー・スチームについて:
国米でのシェアは23%。市場は4社によって独占されており、新規参入は困難。販売高は9160万ドル。純利益25万ドル程度。
販売先は、高圧蒸気を使用するメーカー。顧客を獲得するために、設備本体を原材料のコストだけで販売し、利益は追加設備やスペアパーツの販売で捻出している。

印刷会社の新サービス:
新サービスを考える。顧客の①大量に購入して購入コストを安くしたい②注文量を少なくして在庫を最小化したいという2つの欲求に応える。
顧客が注文量を二カ月分とした場合、在庫を使い切る確率が上がる(在庫が無駄になる確率は10%。六か月の場合30%)。価格は二カ月分をベースに決め、二週間に一度、納品する。1回目の納品後、顧客はキャンセルをする事が出来る。

⇒安く買うために、キャンセル制度を悪用する客がいないか?

Ⅲ………ロンドンへ
売却する事の必要性について。従業員の利益を守るべきか、株主の利益を守るべきか。

思考プロセスを活用する理由。原因と結果の因果関係を認識出来る。UDEのほとんどは症状であって問題では無い。コアの問題から派生しているのだから、真に解決すべきコアの問題は少数である。

現状問題構造ツリーによってユニコ社の問題を分析。サプライヤー間の競争が激化した結果、販売価格はサプライヤーの価値観でなく、市場の価値観によって決定される場合が増えている。サプライヤーの価値観は、製品コストにマージンを加えたものであるが、市場の望む価格を満たす事が出来ない。

同じ製品でも異なる市場が存在するため、同一の製品であってもセグメントを変えれば、異なる価格で販売可能?価格が複数あるという概念を持つ必要がある?

Ⅳ………葛藤
製品に対する考え方の変化。サプライヤーの価値観では、製品とは物理的な実体である。市場の価値観では、製品とはサービスやオプション等の取引条件全体を意味する。

・価格を下げずに全ての生産能力を販売する
・競争優位性を確立する
・製品に対する市場の価値観を高める

Ⅴ………ザ・ソリューション
印刷会社の問題。顧客への営業が上手くいかない。メリットだけを言うと信頼性が低い。買い手側の現状問題構造ツリーを見せて、会社の方針を原因とする顧客側のUDEを見せる事で信憑性を持たせる。製品の説明から始めるのでなく、買い手側の問題を指摘する所から始める。

⇒純利益は1000万ドルを超える見通しとなる。

アイ・コスメティックスのソリューション:
販売店は、安く注文するために大口注文するが、現金を小額しか保有していないために借り入れに苦労している。そこで、商品のディスカウント率を、1回の注文サイズでなく、年間の注文合計額によって決める事にし、販売店への商品の補充を一日単位で行う事とする。在庫が減る事による一時損失(四カ月の在庫が半分になると二カ月分の売上が減る?)はあるが、30%は売上が伸びると予想する。
⇒販売店の陳列スペースを確保する代わりに委託販売を実施する。納品した段階では支払い義務は生じず、売れた段階で代金を支払ってもらう。委託販売では、完成品の在庫を販売店が持つ事になる。
⇒出荷してから販売店で実際に販売されるまでの平均日数は45日。アイ・コスメティックスが保有する売掛金5709万ドルは約116日分。これが45日に減ると3430万ドルがアイ・コスメティックスに戻って来る。

⇒ソリューション導入後の純利益は年間3700万ドル、ROEは60%程度になる予定。売上利益率7%として計算すると、2億5000万ドルの売却価格になる。

プレッシャー・スチームのソリューション:
顧客の高圧蒸気の設備、スペアパーツ、保守人員を会社で丸抱えする。ヤード当たりの消費エネルギーによって料金を請求する。

Ⅵ………究極の企業戦略
印刷会社は1億6800万ドル、アイ・コスメティックス は2億7000万ドルでで売却が決定。

プレッシャー・スチームについては、以下の理由から売却話を始めるべきでないとする。

①他の2社の売却で4億3800万ドル稼いだ
②最もプ社を買収したいのは競合相手だが、彼等に高い金額は
 払えない
③ユニコグループのモデルにする

企業の目的 = ゴールとは何か?

株主の利益 :お金を儲ける
従業員の利益:安心で満足出来る環境を与える
市場の価値観:現在から将来に渡って市場を満足させる

上記の3つの目的は対立するものでなく補完し合うものである。達成するために、競争優位性を確立し、市場をセグメントする。そうして複数のセグメントで優位性を持てば、従業員が幾つかの仕事に対応するようになる。同時に上下するセグメントには参入せず、セグメントを独占しなけば、柔軟にセグメントを移る事が出来る。

⇒レイオフの必要性が無くなる?

人気ブログランキングへ

質問への回答

昨日の記事に質問があったようなので回答してみます。

(´・д・`)さんの質問に対しては、以下のリンク先の記事が回答になるかと思います。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-972.html

自分の書いた記事なのですが、上記の記事は間違っていると思います。人の話を聞けない人が存在するとして、何故、そうなるのかは本人自身にも説明出来ない場合が多いと思うからです。

これは「自我」というものを、どのように把握するかという難しい問題だと思います。

例えば、耳が聞こえない人がいたとして、何故、人の話を聞かないのか?困るのは自分自身ではないか?何故、直さないか?と問いかける事は無意味です。本人が意図して話を聞かない訳ではないからです(自我を想定しない理解モデルは構築困難なので、意図が存在している前提です)。

誰かが(´・д・`)さんに、(´・д・`)さんが理解出来ない外国語で話しかけてきて、理解出来ない言葉で怒り出し、どうやら自分の話を聞かない不遜な奴であると(´・д・`)さんを見ているとしたら、理不尽だと思わないでしょうか?

問題の本質は、悪意の有無にあるのでなく、どのように問題を解決するかにあります。当人の意欲を喚起したところで、難聴者の耳が聞こえる訳はなく、方法論として本人の意欲に賭ける事は無意味で無益な行為と思います。

発達障害の場合、本人にも、おそらく専門家にも、問題の原因を特定困難なので、以下のように仮の原因を考える必要があるのでしょうか?

①話が聞こえていない可能性   (聴感覚に問題がある?)
②話を聞いていない可能性    (注意力が無い?)
③話の意味を理解出来ない可能性 (実行機能に問題がある?)
④もっと興味のある事がある可能性(優先順位理解の問題?)
⑤ETC

何とも言いようが無いです。仮の原因に沿って解決策を考えて、上手くいかないのであれば、再度、別の原因に立ち返ってみる。解決出来ないならば、その前提で遠ざかる方法を考えてみる。(´・д・`)さんに、我慢しろとか発達障害者の面倒を見ろと言っているのではありません。唯、身近に身体障害者が存在する場合、我慢するのでなく、我慢する必要の無い環境を作ろうとするのではないでしょうか?バリアフリー、意思疎通方法の工夫、外部機関の活用、ETC。あまり役に立つ回答が出来ませんが、僕の意見としてはこのようになります。

人気ブログランキングへ

何が価値を持つのか?

これからの50年間で何が価値を持つのか?

1000年以上前の人間達は、「貯金」という概念を理解しただろうか?通貨の使用が一般的で無い場合、現在の収穫を如何にして保全しようとしたのか?

狩猟採集民族であれば、獲物が偶然に大量に採取された場合、農耕民族であれば、一時的に豊作の年があった場合。常に一定の収穫がある事を確信していれば良いが、大抵はそうではない。

近代に至っても、同種の問題は付き纏う。今日、富を持っていても、その富の根源は何なのか?「価値」が曖昧なものであるから、資産は通貨だけでなく、土地、株式、資源等の多種多様な形態で持つ事が良いとされたのだし、損を出す前提での海外投資が推奨される。

地縁、血縁等の人間関係を良好に保つ努力も「価値」を増やす事に繋がるし、自らに付加価値を高める自己投資も素晴らしいのだろう。

地縁、血縁、或いは会社等の共同体から切り離された場合、何に頼るのか?

或いは、身に付けた技術が無価値になった場合、どうするのか?若しくは、そのような技術、経験、実績を望むべくもないのだとしたら?

結局の所、富を保全するという思想に無理があるのかもしれない。少なくとも5年~10年という期間で考えれば、社会システムや社会的な価値観は変動しないだろうから、既存のレールに乗って、他の人間の真似を試みた方が良いのか。

人気ブログランキングへ

何のために働くのか?

以下、色々と書く事。

【ケース1】
A「障害者雇用っていうのは、社会全体で障害者の面倒を見る事に
  意味があるんだ。
  発達障害者を雇用しないと、家族の負担が大き過ぎるだろ。
  だから、家族の負担を軽くするためにも、企業が雇用して、
  さらに、社会システムの一部に取り込む事で犯罪を抑止する
  効果もあるんだ」
僕「会社の利益のためでは無いんですか?」
A「健常者って事になってる人でも、実際に意味がある仕事を
  している人は僅かだよ。
  障害者枠の人間を見下しているような奴は間違いなく
  気が付いていない役立たずだ。
  儲ける事だけが仕事じゃないんだよ」

【ケース2】
B「会社で働く事に矛盾を感じるって言うけど、
  実際にはどうするの?
  インターネットで稼ぐって言うけど、月1万円稼ぐ人でも
  1000人に一人しかいないよ。1/1000×1/1000と考えると、
  月に2万円稼ぐだけで100万人に一人だ。出来る訳無いよ」
僕「まず様々な本を読むんです。そして様々な雑誌を読みます。
  さらに様々な新聞を読んで、様々なブログを読みます。
  その上で様々な事を考えるんです。
  そうしたら、何かを悟ったような気になるので、
  それに沿って取引を行うんです」
B「人と接しない期間が長過ぎて、おかしくなってない?
  自分は駄目な人間だって言うけど、数年間は会社員を
  やっていたじゃん。バーチャルよりもリアルで数年間は
  頑張ったんだから就職活動も頑張ろうよ」
僕「会社で働く事に自信が無いんです」
B「会社以外で生活費を稼ぐ自信があるの?」
僕「ありません。だから就職するつもりはあります」
B「俺が思うにさ、お前は自意識が強過ぎるんだよ。
  誰もお前の事なんか気にしてないし、会社に駄目な人間がいるの
  なんて当たり前なんだから、気にする事無いよ」
僕「自分でも良く分かりません」

【ケース3】
C「会社側の意見を聞くと、
  あなたには、やる気が感じられなかったんだって。
  で、あなたが何をしたいのかも分からないし、質問しても
  分かってない。だから達成感を味あわせて自信をつけさせる
  ために、ああした事をやったんだって」
僕「僕に送信されたメールの文面を読んで、自信をつけさせるような
  文章だと思いましたか?
  そうした善意があると思いますか?」
C「・・・・・思わない」

*********

今日も何だか疲れている。周囲の期待に沿って生活したいという欲求はある。自分の好きなようにしたいと思う。働く事は面倒臭くて何もしたくない。自分には何も無いから不安定になってくる。

各々は、矛盾するが、矛盾するままに僕の中に感じられる。今、この瞬間にも僕の思考は変化を続けている。

人気ブログランキングへ

疲れている

疲れた。

人気ブログランキングへ

取り留めの無い話。

何となく熱っぽいので何もしない日々。エリヤフ・ゴールドラットの本を本屋にあるだけ全て買った。読み終わるのは5年後か。

以下は、取り留めもなく書く事。

近未来に関する掲示板やらブログやらを読んでいると2つの意見があると思う。

①貧富の差が拡大する
中間層が減少し、多くの人間が下層階級に没落する。産業革命によって少数の資本家が富を独占する社会が誕生した。

②全体の生活水準が向上する
社会が効率化した結果、多くの人間の生活が豊かになる。産業革命によって大多数の貧民が工場労働者となり、中間階級になった。

両者に共通するのは、機械化によって代替可能なのは、現状ではホワイトカラーが行っている事務作業等で、肉体労働や高度な知的作業が機械によって代替されるには100年以上の歳月が必要というものだ。

将来への提言を見ると、希少価値を目指せという言葉が出てくる。社会的に価値があり、且つ、従事する人間が少ない仕事。そうした役割を目指すべきだとしている。

社会階級を固定化し、「優れている」という言葉の中身が変化しないと思うとそうなるのだろう。

しかし、希少価値を目指す事には根本的に矛盾がある。

希少価値は、希少だから価値があるのであり、誰もが目指すようになっては価値がなくなってしまう。発達障害者の互助会に行くと、そうした部分に疑問を感じる。本当に希少価値によって仕事の価値は決まるのか?

アルバイトをして生活費を稼ぐ人がいる。コンビニのバイトでも若い人間は希少価値があるだろう。しかし、障害者枠で、障害者年金を受給しながら正社員になった方が豊かになれるし、社会的な地位も向上する。アルバイトをやっていた方が社会的な貢献度が高いのに、国費で養ってもらう方が豊かになってしまう。

僕は、価値は社会的な基準によって決定されると考える。社会的に価値があると認知されるほど、価値が高くなる。実質的な貢献度は無視されてしまう。

発達障害者への教育に関する根本的な問題だ。「普通」であればあるほど良いとされる。標準から逸脱する事は許されないから標準の範囲に収まるほど良いとされる。

アルバイトで生活する20代の男性は「普通」ではないから、税金を使用してでも正社員に転換させ、「普通」にしなくてはならない。

では、正社員になった発達障害者は、「普通」になるのか。上司以外には、障害者雇用の対象である事を秘密にして働いている人がいるが、社内には苛めがあり辛そうだ。

苛める人間は「普通」だから矯正の対象にはならないし、苛められる人間は「普通」でないから矯正の対象になる。実際に、社内での生産性が低いから立ち場が弱く、逆らう事が出来ない。ならば、そうした人を国費を使用してまで会社に押し込む事に意味はあるのか?

発達障害者への訓練を施せば良いという人に聞きたいのは、自分自身が訓練を受けるつもりがあるのかという事だ。歩き方、話し方、人との付き合い方、ご飯の食べ方から電話の取り方まで、『僕』と同一になるように訓練を受け、生涯を通して訓練された内容で生きていく。

そんな事が出来るはずがない。出来ない事を求めているし、それなのに社交的な場に帰属しなくてはならないとする。

価値を決める事には矛盾が付き纏う。誰に価値があり、誰に価値が無いのか?所属する「場」によって価値は決定されてしまうが、「場」から逃れる事が出来ないとすればどうするか?

人気ブログランキングへ

4つの神話について

昨日の記事の4つの神話から。

現在の僕の思考・行動を4つの神話で分類すると以下のようになると思う。

神話①:大企業神話
就職訓練へ参加するつもりだ。障害者枠を使用して企業に就職し、安定した収入と帰属先を手に入れる。互助会への参加も就職活動をしていなくては整合性が無くなってしまう。

神話②:グローバル企業
プロフェッショナル = 職人と考えれば、学ぶ事は職人になる事を目指す道なのだろう。外国語の勉強を一生懸命やっていないが、こうした道を選択する事に疑問があるのだろうか?

神話③:起業
会社を作るべきか悩んでいる。個人事業主として株式投資や外貨証拠金取引を行う。今年は現段階で、去年の会社からの総給与以上を稼いでいる。会社を作る手続きを行う事は、経験を積む上では良いかもしれない。

神話④:評価経済
これが難しい。しかし、長期的に見れば避けては通れまい。評価経済の中では「通貨」よりも「信用」の方が価値を持つ。信用とは何か?ツイッターのフォロワーの数だったり、ブログの閲覧者数だったり、参加しているSNSの種類だったりするのか?インターネットに限らないが、どれだけの人と広く、若しくは深く接続出来るのかが問われる。このブログも長い目で見れば、評価経済の中での活動なんだろう。信用を獲得する事は出来ていない。

**********

僕は何がしたいのか?

僕の価値観としては、神話①の世界で生きていたいのだと思う。定められたレールの上を走るだけの人生だ。しかし、願望としては何もしないでいたい。

どこかに引き籠って、ゆったりと生きていたい。時々は本を読んで、好きな物を食べて、何か創作し、考え事をする。それを繰り返して静かに死んでいく。そうした人生を送りたい。

既にそれは出来るのかもしれない。現状の不安の源は資産を如何にして保全するかだ。斜陽の日本という場から新興国に資産を移すべきだと思っている。それを如何にして行うべきか?

僕は、見切りや決断が極端に苦手だ。

そして対外的には、就職の事で悩んでいると見せなければならない。

周囲との人間関係を断ち切る事が出来ない。まともな人間であると思われるためには、神話①に従って会社員になるか、或いは神話②に従って職人になるべきであると感じている。

会社員時代に課長から叱られる度に思っていた。僕は何のために存在しているのか?

「お前の人生はそれで良いの?いつもいつも誰からも馬鹿にされて、あの人は何やってるか分からないとか言われて、後輩からも当たられて、これはお前が悪いんだよ。どうして自分を変えようとしないの?」

その当時、30歳だった僕の年収は、課内の誰よりも多かったと思う。生産能力が無く、非常識で、問題ばかり引き起こす僕の年収は1000万円を超えていた。周囲の人間達は、僕よりも仕事が出来るし、常識があり、何よりも社会の一部として機能している。僕には出来ない。

ならば僕は何故、会社に勤めなければならないのか?安定収入と見栄のためなのか?

株式と外貨証拠金取引からの収入なんて長続きするはずがない。自分自身でも、自分が収益をあげる仕組みを説明出来ないのだから、他への応用も利かない。

確固とした土台が有れば良いのだが、僕には何も無い。

何を目指すべきか?

人気ブログランキングへ

社会変化についての抜き出しやら意訳やら

週刊東洋経済(2013年3月2号)『2025年へのワークシフト 日本は内需を徹底的に鍛え“ガラパゴス雇用の栄華”を目指せ』より適当に抜き出し、意訳。

【日本における20年の猶予】

2025年の「日本以外の」世界は、国境を越えて優秀層が活躍するチャンスが増えるが、既存先進国の中間層以下は賃金が下がっていく。

日本には、世代要因という前提があるため、そうした未来はの到来は20年は遅れる。

日本では、「団塊の世代」=2013年で平均67歳の政治・経済力が、平均寿命まで20年は衰えず、「Y世代」(1980年生まれ以降)も保守化が進んでいる。

日経新聞が300万部を超えたのは1991年、読売新聞が1000万部を超えたのが1994年。以来、20年たった現在も、部数が変わっていない。成功体験を持つ団塊の世代は、副作用として、死ぬまで生活パターンを変えようとしない。

最終顧客が変わらないという事は、企業も変わる必要がないし、社員の環境も変えられない。

団塊の世代は1500兆円の日本の金融資産の大半を持ち(60代以上で6割を保有)、有権者数が多い上に投票率が高い。そのため、「金融資産課税」のような徴税&再配分の政策は、実現不可能。

1980年以降生まれの若い「Y世代」は内向き傾向で、終身雇用を希望する若者も増加傾向である。
Y世代が2025年に突然アグレッシブになる『ワーク・シフト』の世界は想像出来ない。

**********

掲示板の【インタビュー】IT革命で潤うのは「トップ1%」だけ 『機械との競争』著者のアンドリュー・マカフィー氏に聞く [13/03/05]から抜き出し、意訳。

331 :名刺は切らしておりまして:2013/03/13(水)
05:32:39.84 ID:NqnqHJCW
工場の生産管理の仕事をしている。 生産性向上のために、工程を見直すのが主な役割だ。 情報科学で学んだ多くの概念が流用出来る。 並列化、パイプライン化、共通関数化、ガーベージ処理etc。自分の作ったプログラム通りに作業者が動き出す喜びを知ってしまうと、普通のプログラマーには戻れない。

332 :名刺は切らしておりまして:2013/03/13(水)
05:47:48.55 ID:oA/8/6ze
>>331
>自分の作ったプログラム通りに作業者が動き出す。
作業者は文句を言い、勝手に休んだり、プログラムに従わない行動をする。 これは、ソフト作りの虫やウイルス以上に対応が難しい。中間管理者の地獄を見るがいい。

333 :名刺は切らしておりまして:2013/03/13(水)
06:05:57.68 ID:NqnqHJCW
>>332
デバイスや関数が予想外の動きをするのは折り込み済。エラーチェックを組み込んであるので、大抵は検知可能。係長や課長等の中間管理職も、チェックプロセスの一つに過ぎない。 時々、例外処理が発生して自分の所まで飛んで来るのでcatchする。 プログラミング言語はPowerPoint。部長は生産性向上の為の自分に頼らなければならないが、権限が犯されるのが面白くなさそう。

************

大石哲之氏のブログ(2011年8月10日)『4つの神話』から抜き出し、意訳。

4つの神話があり、1つが崩れ、3つが葛藤をしている。

神話①:大企業神話
良い大学を出て良い企業に入社すれば、一生が保証される。終身雇用が約束され、賃金は毎年継続的に上がっていく。その中で、結婚し家族を持ち、家を買う。60歳で退職金が支給され、豊かな老後がある。

この神話は1990年までは現実性があったが、現在では信じる人はいない。

神話②:グローバル企業
プロフェッショナルとしての資質を磨き、プロのビジネスマンになる。共通の価値観をもち、国籍や言語の違いを超越して、チャンスと報酬を提供する巨大グローバル企業が受皿となる。国家や地域の保護を信じられない人が、新しい秩序として、グローバル企業を選ぶ。

神話③:起業
資本主義のレバレッジを活かして起業という人生を選ぶ。2000年を中心としたネットバブルにおいて、多くの人が、この神話に飛びついた。実際に、多くの億万長者が生まれた。

神話④:評価経済
従来の経済システムによらず、個人の信用の価値で勝負する。貨幣の価値を信用せず、ネットワークを形成し、個人との直接の繋がりを作る事で、直接の価値の交換ルートを模索する。

神話①は崩壊しており、神話②、③の根底には、日本には成長は無いが、世界を見渡せば、成長はあるし、成長を作る事も出来るという信念がある。

従来の経済システムの行き詰まりを予想する人は、自らの信用の価値化をする。持続可能な小さな仕事を持ち、貨幣に依存せず、会社という神話にも頼らず、個人を単位にして自立して生きていく。一般的なモデルでないため、一種の賭けになる

どの神話にも、合理性があり、利点も欠点もある。大企業のシステムは古くなったが、グローバル外資企業よりは緩い。起業で成功する人間は一握りであるし、評価経済社会で生きるのは更にチャレンジングだ。

どれを選ぶかは、個人の戦略、賭けである。正解は無い。

**********

僕は神話①の世界の中で暮らしたい。埋没しながら何も考えずに生きていく。そうした事が出来ないからどうすれば良いのか?体制が変化しない状態で、体制の外側で生きていかなくてはならない事が辛い事だと思う。

人気ブログランキングへ

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか

読んだ本の感想。

内山節著。二00七年一一月二0日第一刷発行。



第一章 キツネと日本人
著者の経験からの意見。あらゆる土地に出かけると、狐に騙された話を良く聞く。しかし、昭和40年頃を境にして、そうした話は新しく発生しなくなってしまう。

古来の日本人達は、狐等の自然の生き物に人間以上の力を感じていたらしい。支配者の世界観では、天から神が降臨し、子孫が神々になる。故に王権は神の意に従うものとして正当化される。

しかし、多数派の民衆にとっては、自然の生命自体が神である。かつての日本人たちは、天狗や鬼等の架空の生き物を生命世界の中に感じていたのではないか?

第二章 一九六五年の革命
1965年以後に発生した変化とは何か?

①経済が神として君臨する事になった
経済発展によって社会が発展するという確信が生まれる。それ以前の農村においては、経済は暮らしの一部分に過ぎなかったが、経済的価値が重きをなすようになった。

②科学の時代
第二次世界大戦での敗北によって、精神よって物量に勝つ思想が否定された。科学的に説明出来ない事象は全て誤りという思想。

③情報・意思疎通の変化
電話、テレビの普及。新聞や雑誌等の文語体で伝えられる情報と違い、口語体で伝えられる情報。

テレビ―客観的事実として提示される情報。
    誤りであるかを読み取る操作を消し去る。
電話―表情が伝わらず、用件のみを伝える意思疎通作法の伝播。

⇒伝統的な意思疎通の衰失。

④教育の変化
教育が偏差値を上げるための合理主義に支配されるようになった。村における「通過儀礼」、「年中行事」の必要性が薄れる。

⑤死生観の変化
かつての日本人の感覚では、生きている事は自己の本質を穢していく事であるとされた。自然世界は清浄なものとされ、我執、煩悩を捨て、自然の一員となる事が救済の道であった?

共同体に包まれて存在している自己という感覚が、共同体の崩壊によって無くなった後、生と死は個人の営みとなる。その結果、自然との結び付きの感覚も変化する。

⑥自然観の変化
日本人の感覚では、自然は客体でなく、いつかは戻っていく所であった。しかし、近代的世界観によって自然が客観的な生産の場へと変化する事で自然と人間の関係も変わった?

⑦狐が変わった
1956年から、天然林を切って針葉樹を造成する拡大造林が行われた。現在の日本の森の4割は人工林である。結果として、老狐が住めなくなり、若い狐しか住めない森が増えた。

第三章 キツネにだまされる能力
過去の自然観と現代の自然観の違い。

自然は、自己を主張せずありのままの姿を持つ。人間は我を主張し、知性によって合理化するから実体が見えなくなる。

固有の生命体とは近代の思想ではないか。生命とは全体の結び付きの中で一つの役割を演じているという生命感がかつてはあった。

伝統的な共同体の中では、人間は全体と結び付けられている。しかし、人間は我を持つが故に共同体的生命から外れた行動もとる。そのために、人々が共有する文化が必要となる。共有する文化を通して、人々は全体と結び付く。狐に騙される能力とは、共有された生命世界の能力ではないか?

第四章 歴史と「みえない歴史」
文書で裏付けられた客観的事実に基づいて歴史を再構成するのが歴史学の方法だが、その方法では狐に騙される人々が一般的だった歴史を把握する事は出来ない。

かつての歴史は制度史であった。制度の変遷が主観を排した客観的なものとされた。それは近代において、制度をいかにして改革するかが人々の関心事であった事にもよる。
しかし、近代の制度や理念と現実が食い違っている事から人間史という観念が発生する。かつては宗教が考えた人間とは何かという疑問を考える。

過去は現代によって規定される。認識された過去は、あらゆる事象の中から現代の主観によって選択され、現代の理論によって因果関係が構築される。

人間は主観を排する事は出来ない。人間を包む世界が主観を要求するのだから、世界と向き合う事を止められない以上、主観を捨てる事は出来ない。

客観的事実とは、主観によって選択された事実である。

近代的な歴史観は、「中心」の成立によって誕生したのか?

古事記、日本書紀は、古代王朝という中心が成立する事によって書かれた歴史である。私史であった古事記、日本書紀が国民の歴史に転じるには、歴史を共有した国民という擬制の誕生が必要であり、歴史は客観的事実として統合される事になる。

さらに中央の歴史に肯定的な合理性を与えるには、過去よりも現在の方が良いという感覚の共有が必要である。そのためには、現在の価値基準で過去を計測すれば良い。経済の発展という基準で過去を計測すれば、過去は停滞した社会である。

発達史としての歴史観からは、自然と人間の営みの歴史は見えなくなってしまう。

第五章 歴史哲学とキツネの物語
歴史は法則に基づいた因果関係によって成立するのか?それとも人々の自由な行動に基づく偶発的な成果によって成立するのか?
近代における歴史研究では、上記の問いに対して2つの思想がある。

①歴史を客観的な物として見る
過去の文献等を参考にする。
②歴史哲学
カント:個々の人間達は自由に行動しているのに、何故、歴史は
    全体として一つの方向性を見せるのか?
    『道徳形而上学論』で自由意志と自然法則にういて記述。
ヘーゲル:『歴史哲学』
     歴史とは、神の意志の自己実現過程。

欧州の歴史哲学には、神にしても、合理的な因果関係にしても超越者を設定している事に特徴がある。ならば、現代人の把握している歴史とは、欧州的ローカルの精神によって摘み取られた歴史なのではないか?

ヘーゲルのように、歴史を市民社会等が形成される絶対精神の自己実現過程として把握するのとは別に、ショーペンハウエルのようなロマン主義の思想家も誕生する。

ロマン主義では、人間は客観的世界に生きるのでなく、内部の投影の中で生きている。知性が人間の一部でしかない以上、知性によって把握出来ない歴史が存在するはずである。

人間の個人史を考えても、知性 = 自覚、理性、意識によって把握出来る記憶は一部である。記憶していない事象は消えて無くなっているのではなく、認識出来ないだけだ。

知性への信頼は確固としたものであり、事象にはどのような原因があり、どのような過程によって形成されたのか合理的に知る事が出来るとされる。それは発達史との相性が良い思想である。

知性による認識は発展を求める。因果関係によって歴史は形成される。時間は直線的に過ぎ去っていき、その中に因果関係が内蔵されている感覚。それは知性の自己錯覚と結び付き、現在の知性を肯定する。現在の知性は合理的な発展によって形成されていると感じる。

その結果として、知性では把握できない直観的な認識がおろそかになっているのではないか?

第六章 人はなぜキツネにだまされなくなったのか
安定した村や田畑を作るために、日本人たちは自然を改造しなくてはならなかった。

そのためには以下が必要であった。

①知性の継続 
知性を働かせる。
②身体性の継続
身体に刻み込められた技の伝承。
③生命性の継続
日本では伝統的に、自然を人間の外に客観視する発想がなかった。村の自然として作り変えたものが自然だからである。自然は先祖の力によって作り変えられたのだ。
しかし、全ての自然がそうではなく、自然の力だけで展開する純粋な自然もある。作り変えられた村の奥には純粋な自然があり、そこに生命の流れが存在する。

この生命性の継続の中で、狐に騙される物語が生まれるのではないか。それは知性による世界観が広がった現代にでは認識出来ない歴史である。

人気ブログランキングへ

体調が悪い

今日は一日中、腹痛が酷い。

何か悪い物でも食べたのか?

人気ブログランキングへ

障害児は「現場(フィールド)」で学ぶ

読んだ本の感想。

『障害児は「現場(フィールド)」で学ぶ―自閉症児のケースで考える』

渡部信一著。初版第1刷発行 2001年11月20日。



障害児といかにして向き合うのか?

指導者による専門的な働きかけよりも、子供達の中で学んだ方が効果的なのか?

<例:自閉症児の偏食について>
自閉症児の偏食は厄介な問題。固執としての偏食が子供集団の中で改善される現象がある。大人達の訓練が有効でない理由として、「本人の気持ちを無視した働きかけ」がある。

「皆が同じ物を食べる」、「他の子供が美味しそうに食べる事が良い刺激になる」等の指導的意図を持たない、共同体に所属する事の効果がある?

「訓練」という概念には問題があるのか?訓練しようと思うと、障害が気になる。障害が気になると、治したくなる。障害は治らないから焦る事になる。結果として愛情を感じなくなるのではないか?

訓練の事ばかりを考えるのでなく、周囲の人間が余裕を持つ事や相手と意思疎通をする事が重要である。働きかけを理論的に考えるのでなく、周囲の考え方や態度等の状況をより良くしていく。

以下の分類。

①訓練的な関係
障害児の発達を積極的に意図する。理論が重視され、客観的に分析可能な刺激によって発達が生じるものと考える。特定の能力がスモールステップで発達される事が期待される。

②学びが生まれる関係
指導的意図を持たない関係。多種多様な刺激によって因果関係で分析不可能な結果を生む事になる。段階を踏むのでなく、全体的に能力を伸ばす。

日本の伝統芸能の「わざ」は上記②の方法論で伝承される。

伝統芸能の伝承は、形の模倣から出発する。最低限の作法を指示された弟子達は、師匠の動作の模倣をさせられる。西洋芸術の場合、技術は要素に分解され、それを単元としたカリキュラムが組まれる。基礎的で簡単な課題から難しい課題に移行していく。対して日本の伝統芸能は、一つの作品の模倣から開始して、細分化された課題を順にこなしていく事は無い。

評価も、一つの作品の模倣が出来るようになると、次の作品の模倣に入る。その評価基準は不透明であり、師匠が詳細な指示を与える事は無い。

⇒日本の伝統芸能は、全体が部分の集合であるとしない。体験が成される事を前提とし、型の理解を目指す。そのため、段階を追って易から難に移行する事は無い。

・状況的認知論について
(『プランと状況に埋め込まれた行為』サッチマン著)

以下の2つの対比。欧州とトラック諸島の航海士の比較。

①欧州の航海士
一般的な原理に基づいて海図に描いた『計画』を定める。航海中の行動は、計画通りに動く事に向けられ、予想外の出来事が生じた場合、計画を変更し、それに従って対応する。

②トラック諸島の航海士
計画ではなく、『目標』を定める。目標に向けて出発し、ランダムに動く風や波の動き等の発生する条件にアドホック(その都度の)なやり方で対応する。航海中の行動は、目標に至るために必要な事を実行するようになっている。

⇒全ての人間は、上記②のように行動するしかない。人間の行為の状況は完全には予想出来ないし、変化し続ける。

人間の認知活動は、脳内の情報処理の結果であると見ると、脳内の機構を明らかにする事によって指導を効率的に行える。しかし、サッチマンは、人間の行為は、場の関係の中に位置づけられていると見ている。

状況的認知論では、指導される人の行為やその背景にある知識を捉えるのでなく、指導される人を取り巻く環境や出来事の関係に着目する。

<レイヴとウェンガーの研究>
学びのポイントとなるのは、「正統的周辺参加」である。

正統的 = 大切な仕事を任せる。
周辺  = 失敗しても回復かのうな周辺的な事から始める。
参加  = 共同体に参加する。     

リベリアのヴァイ族とゴラ族の仕立屋の調査。仕立屋の徒弟達は、平均5年間で以下の順番に学習を行う。洋服が生産されるのとは逆の順番

1:アイロンかけやボタン付けの仕方
  洋服の大まかな構造を把握する。
2:縫製の仕方
  洋服を構成している布地の使用方法。
  縫う事で、布切れが縫い合わされる論理を知る。
3:布地の裁断の仕方
  上記の段階で学んだ理解に基づいて自分で型紙を作り裁断する。

⇒最初に全体を把握し、部分に移行する。

さらに、アイロンかけやボタン付けは修復可能な作業であり、失敗のリスクを少なくする。

⇒ボタン付けは重要な仕事である = 正統的
 しかし、失敗は修復可能である = 周辺
 仕立屋の一員となる      = 参加

自閉症児の教育についても、同様の方法論を運用出来ないか?「訓練」とは特定の文脈に依存し、応用力の弱い自閉症者には有効に機能しない可能性がある。

集団に所属している事は「正統的」であり、失敗が大事にならない事は「周辺的」であり、共同体に「参加」している事に現実的な実感がある。

いかにして障害児を訓練するかに重点を置き過ぎると、当人の意欲を削ぐ事になる。本人が楽しいと思うような状況を作る必要がある。

**********

自閉症者に特有の問題として「般化困難」がある。教室や訓練室で学習した事を他の場面に応用出来なくなる。状況の変化に対応出来ないのだ。だから、自閉症者の行動はワンパターンで行動の種類を増やす事は困難であるとされる。

集団の中で応用可能な学習をするにはどうすれば良いのか?本の中には答えを見つける事が出来なかった。

人気ブログランキングへ

理論で考える為替水準

複数のコメントがあったのでそれについて書いてみます。次からは書かないかもしれないです。

まら様、だいすけ様、コメントありがとうございます。

だいすけさんが読んだ倒置法に関する記事は以下と思います。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-731.html

上記の記事は、以下の記事で書いた『木を見る西洋人 森を見る東洋人』の第2章、第4章、第6章の理屈を適当にパクったものです。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-722.html

僕は倒置法を多く使ってしまうので、この本の理屈をそのまま当て嵌めてみました。だから、認知特性以外の理由があるのかもしれません。もしかすると発達障害関連の研究で、自閉症スペクトラム特有の文法構造とかがあるかもしれない。理屈は仮想的なものであり、現実を説明出来るとは限りませんが、何となく理屈を考えてしまうのです。

**********

エコノミスト(2013.2.19)P31~P33。理論で考える為替水準。

①日米金利差
日米の金利差から為替を説明する。金利が高い国の通貨価値が高まると考える。

以下の3つの指標があるとする。

名目金利   :日米の2年物国債金利から計算
期待インフレ率:5年物価連動国債から計算された、
        将来予想される物価上昇率
実質金利   :名目金利 - 期待インフレ率

2012年10月までのドル・円相場は、名目金利差で説明出来ていた。しかし、現在では名目金利を使用した場合の適正値は1ドル=81円程度となり、1ドル=90円以上となるには金利差が0.7%程度まで上昇する必要がある。

これは、期待インフレ率の変化が影響しているのではないか。

<米国>
リーマンショク以降、金融緩和の加速によって名目金利が低下。一方で期待インフレ率は安定していたため、実質金利も名目金利に伴って低下している。

<日本>
名目金利は、下限である政策金利と同水準まで低下して一定。期待インフレ率は金融緩和を背景にして上昇。そのため、名目金利以上に実質金利が低下している。

⇒日米の実質金利差は、名目金利以上に差がついている。

記事の中では、日本銀行の金融緩和を通じて日本の期待インフレ率が上昇し、それが実質金利を低下させ、その結果、1ドル=90円程度が正当化出来る水準であるとしている。

それは、2013年中に日本銀行が供給する通貨を2012年比で30%(40兆円)程度増加させる事である。日本銀行は、資産買い入れ等を通じて70兆円程度の資金供給を予定している。

1ドル=100円以上を目指すには、2012年比で50%(70兆円)程度の通貨供給が必要としている。

今後、期待インフレ率が現実化して安定した場合、再び、名目金利による分析が重要になる。

②購買力平価
物価上昇率が相対的に高い国の通貨価値が弱まり、低い国の通貨価値が高まるとする。

過去30年以上に渡って、日米では、生産者物価ベースの購買力平価を円安の目途とし、それより25%円高の水準を円高の目途としつつ円高トレンドが形成されている。

2012年末時点では、円安の目途は1ドル=98円、円高の目途は1ドル=73円。

仮に政府・日銀が目標とする年率2%の物価上昇が実現した場合、30年以上続いた円高トレンドが反転する。

③貿易収支
為替レートと貿易収支は相互に関係する。

2010年:
日本の貿易黒字は6.6兆円。

2011年:
日本の貿易赤字は2.6兆円。

2012年:
日本の貿易赤字は6.9兆円。

2010年から2012年で、13.6兆円の収支悪化が発生している。この内の6.8兆円は鉱物性燃焼(液化天然ガス等)の輸入急増によるものであり、それ以外は非石油収支で発生した。

日本の場合、国内生産出来ない鉱物性燃料が輸入の1/3(2012年は24兆円)を占め、10%の円安は燃料の輸入コストを2.4兆円押し上げる事になる。

内外の輸出企業が価格改定によって収支を改善するには1年程度のタイムラグが伴うものとみられ、2000年以降の関係から推測すると、10%の円安は対GDP比0.7~0.8%(3.2~3.7兆円)の非石油収支の改善をもたらす。

円安が貿易収支の改善に繋がるならば、貿易黒字が円高材料となる局面が到来する。しかし、タイムラグから考えて2013年中は円安の収支改善効果は見られず、2014年になって円安に歯止めをかける展開が予想される。

***********

社会構造を固定的に見るか可変的に見るかで印象が変わるのだと思う。この前に読んだ『貯蓄率ゼロ経済』から考えて、日本において過去20年程度続いた円高、低金利、低インフレの経済構造が変化した可能性がある。

経常赤字が常態化し、物価上昇局面が続くのならば円安は続く?年間で70兆円以上の資金供給は株式や土地を高騰させるだろうか?

現状をバブルと見るか、構造変化の開始と見るか?

人気ブログランキングへ

市場平均を目指せるか?

株やFXについて思う事。

自分は本当に取引が下手だと思う。現在、取引回数を月に2回以内に絞っているが、やらなくて良い取引が多い。株式は一か月は取引をしていないが、個別株を買うよりも市場平均を買った方が効率が良いと思う。僕は取引の回数が多過ぎるし、株価や為替を気にし過ぎている。

10年間程度の期間で考えれば、90%以上の市場参加者は市場平均未満のパフォーマンスしか実現出来ないらしい(実際に調べたのではない)。現実には、ほぼ100%の確率で平均値以上のパフォーマンスは実現出来ないのだろう。

他人よりも優れている事は不可能。それが不可能である事を認める事も不可能。

個別株を買う方法は矛盾が多い。どのようにして資金を移行させるか?

問題は、株式という資産クラス全体の価値が低下する可能性だろう。ソーシャルレンディングにも若干の資金を投入しているが、山師的な人もいるから信用出来ないかもしれない。貯蓄する事には本質的に矛盾があるのかもしれない。蓄積された資産が将来的には無価値になっていく。

本来であれば、平均的な人間になるべきなのだ。会社に就職し、社会常識を見に付け、実績を積み、技術を身に付け、結婚して子供を作り、社会の一部になる。

僕にはそれが出来ないから平均的でない方法を採用する事になる。現状の方法論は無謀な気がする。

何のために資産を増やすのか?

人気ブログランキングへ

2030年のモノ作り

日経ビジネス(2013.1.14)のP24~P39『2030年のモノ作り』から。技術革新が製造業に与える影響について。

昨日読んだ大石哲之さんのブログと関連すると感じる記事。階層型の組織構造は時代に適合しなくなっているのではないか?

【一人で起業可能な時代】
自宅や最寄りの工房を拠点に、安い開発コストで一人で起業可能な時代が来ている。

その根拠は以下の通り。

1.試作
3Dプリンター等の登場で試作品を安価に短期間で作成可能。かつて中小企業が試作品を作成する場合、数十万円の費用で一カ月程度の時間が必要だったが、3Dプリンターを使用すれば、数千円からの費用で半日の時間で試作品を作成可能。

2.資金調達
クラウドファンディングの登場。
⇒これは重要だ。株式による資金調達が時代遅れになる可能性がある。

3.部品調達
電子部品の価格が下落。インターネットでの調達も容易になった。

4.製造(EMSとハッカースペース)
EMS(電子機器の受託製造サービス)の発達。1万~2万個といった小ロットの製造を請け負うEMSが増えた。2011年に世界で4130億ドルだったEMSの市場規模は、2016年には6540億ドルに達する見込み。

より小規模な製造の場合、町の工房(ハッカースペース)が存在する。

以下は、FabLab Japanのサイトへのリンク。各拠点では、3Dプリンターやフライス盤等を使用出来る。

http://fablabjapan.org/
5.販売
インターネットを使用して世界中に販売出来る時代。

*********

「1人メーカー」が成立する分野は、当面、設計情報が組合せ型(ソフトウェアとハードウェアをすり合わせない)であり、生産が容易で小型製品が中心になるとしている。

同誌のP82~P85に日本航空名誉会長 稲盛和夫氏へのインタビュー。

以下は抜き出し。

どんな目標も社員が幸せでなければ達成できません。全社員が、自分の属する企業を自分たちの会社だと思い、頑張ることが重要なんです。

(中略)

いわゆる理屈によるマネジメントは、欧米流のやり方です。これが精神的な支えなく経営できるのは、根底に成果主義があるからです。経営者はトップダウンで、従業員に「これだけの成果を出せばこれだけの報酬をあげる」と伝えるだけでいい。金銭的なインセンティブ、つまり物理的なモチベーションがありますから、やれと言われればやる。ですが日本は、それほど思い切ったこともできていない。

**********

以下は投資の原則。
1、人間は間違える。
2、人間は他人より儲けたい。

いかなる人間でも間違える以上、多種多様な形態を維持するべき。しかし、人間は生来の競争心故に多様性を許す事が出来ない。

階層構造が破壊された社会では何が存在するのか?

人気ブログランキングへ

大石哲之さんのブログ

大石哲之さんという人のブログを見つけた。

以下は、大石さんのブログのユニクロに関する記事。この人の思考形態は面白いと思う。抽象的な価値が固定的である事が前提となって論理が展開されている。それが真理であると思わないが、多くの人間の共通構造なのだろう。

ユニクロがブラックな本当の理由。
キャリアの分断にみるユニクロの真の闇

http://blogos.com/article/57456/

ユニクロがブラックな本当の理由その2。
柳井さんのしかけた"店長無理ゲー"という登用制度

http://blogos.com/article/57533/


以下は、適当な内容の抜き出し、要約。

【開始】
ユニクロは、「本社」と「現場」で働いている人が違う。

本社:マッキンゼー等のコンサルタントが中途採用される。
現場:新卒で入社した人間が店長になる。

ユニクロでは、新卒で入社した社員が幹部になれるように見せているが、実際は中途採用されたコンサルタントが幹部になる。

ユニクロは過酷な仕事内容から多くの社員が辞めていき、多くの社員を補充せざるを得ない。MBA的な勉強が出来るように見せかけて、グローバル経営を学べると思って学生達が入社していく。

労働時間だけなら、マッキンゼーは月240時間のユニクロよりも過酷な月400時間以上の労働だ。それでも将来は幹部になるという夢があるから人は働く。マッキンゼーは技術を身に付けるための訓練所のようなものだ。対してユニクロでは、一生懸命に働いても幹部になるキャリアパスは無い。

ユニクロの直営店は832店あるが、本社に登用される社員は、その内の5%程度だろう。店長時代に、重労働や重圧に耐えて業績をあげた人間だけが本社に登用され、それ以外の人間は辞めていく。

過酷な現場は人材を選別するための試験の場なのだ。

しかし、入社する学生達はエスカレーター式のキャリアパスを期待しているだろう。最初は現場で経験を蓄積し、店長に昇進する。店長の半分は本社に登用され、その半分がマネージャーになる。高度経済成長期の終身雇用のようなモデルだ。

会社のキャリアパスと学生が期待するキャリアパスが懸け離れている。人事制度は昇進できる比率と報酬が釣り合っていなければ有効に機能しない。

ユニクロの店長の年収は400万円程度。本社に登用されても1000万円にならない。人材選抜という意味でも、店長確保という意味でもユニクロは失敗しているのではないか?

大石さんの提示する解決策は以下の通り。

『現場の裁量を減らし、本社の管理通りに機械的に働いてもらう。本社が社員の行動マニュアルを設定する。本社が管理手法を使用して、商品の種類、量を決定する。そうすれば、仕事の面白みはなくなるものの現場から責任や残業はなくなる。その場合、仕事の内容は大卒の社員を雇うまでもなくなるだろうが』
【終了】

*********

西洋的な思想のなんたるかを僕は知らないが、記事を書いた大石さんの意見は西洋的な思想に基づいていると思う。

解決策として提示された、本社にいる賢い人々が現場を管理する手法は有効に機能しないと思う。それならばソビエト連邦は崩壊していない。

僕も会社員時代に同じような手法で管理されたが上手くいった事は無かった。

この辺りの管理方法については、幾つかの事例が経営学の本に記載されていたと思うけど内容は全て忘れてしまった。何が書いてあったけ?現場の工夫を生かす方法を採用し、いかにして従業員の意欲を高めるかが管理者の役割であると書いてあった気がする。

労働者は難しい理論は知らないが、彼等の領域の専門家である。これは誰の言葉だったけ?

人気ブログランキングへ

アスペルガー トレーダー

「アスペルガー トレーダー」という言葉でインターネット検索をしたら、以下のWebページを見つけた。

http://d.hatena.ne.jp/KJ-monasouken/20070623

以下の3つの項目で構成されている。

①★☆☆ アスペルガーだけどデイトレーダー
②俺って、生きてる意味あるのかな~~?
③1億円あれば一生引きこもれるな

①は2007年、②は2003年、③は2004年の記事。

読んでいると、2013年までの10年間で時代は変化しているのだと感じる。今、この瞬間にも変化は続いているのだろう。

電力会社やトヨタ自動車等の大企業の株式を一定数保有すれば、それによって生活が保障されると信じる事が出来た時代があった。

2000年代の前半は、デイトレードによって安定収入を得る事が可能であると信じられた時代だったのか?

価値は変動し続ける。固定的なものはなく、全ては可変である。

以下、何となく、これからの数十年を考えてみる。

①現金の価値低下
各国が大量に現金を供給している。今は、供給された現金が金融機関に滞留しているからインフレは問題になっていない?やがて、環境変化によって仮想的だった貨幣が実物経済に吸収される事があるのか?

②株式市場の停滞
株式は、これまでの数十年で最良の投資先だったのかもしれない。日本においてさえ、ここ20年の停滞を考えても、50年、100年の範囲で考えれば、全体的に株価は上昇している。
株式へ投資する際に最も効率が良いのは、全体に投資する事だ。個別企業の業績は予測不可能。100年に渡って繁栄を続ける企業体が想定出来ない以上、全体に投資する方が合理的だ。

新興国の株式は、これから上昇を続けるのが定説だが本当にそうだろうか?

③商品は?
鉱物資源や農産物、嗜好品等。これは本当に予測出来ない。これから数十年に渡って上昇は続くのか?技術革新と人口増加の綱引きだ。人間の技術は100年以内に食料調達や資源不足を克服するかもしれない。

************

株式を発行しなくとも資金調達が出来る環境が整いつつある。個別企業で見ると株式発行によって資金調達する企業はあるかもしれないが、全体的に見て、株式発行が非効率な資金調達手段になる可能性は高いと考える。

twitterで、フォロワーが1万人いる人の資金調達手段。自らに現金を寄付すれば、代わりに寄付した人を褒める言葉をtwitterで複数回呟く。個人が個人に対して、新聞やテレビ、ラジオのような広告を実行出来る時代が来ている。

小規模で動きの速い広告手段だ。一般個人が、一般個人に対して広告活動を行い、設ける事が出来る。

同様に企業体も現状から姿を変えるだろうし、資金調達手段も小規模な資金調達を頻繁に繰り返すようになるのだろう。その手段として採用されるには株式発行は大規模であり、動きが遅過ぎる。

では何に投資するのか?

自分への投資というのは僕には合わない。あまりに僕は無能だ。家族を持つ事も出来ない。こうした場合の代替案を僕は見つける事が出来ない。

21世紀を見通す本を読むと、企業体が発行するポイントに投資妙味がありそうだと感じる。

でも、一番の問題は、労働の価値についてだと思う。僕が働くと、労働者1人分の損害が発生する。そうした人間が生きていくにはどうするのか?死にたいと思う事が出来ないのだ。

人気ブログランキングへ

私に嫌われたいという 潜在意識はありますか?

コメントが久しぶりに複数あったので、読んで考えた事を適当に書いてみます。

匿名希望様、まら様、コメントありがとうございます。

タイトルは、僕が精神科医から言われた言葉です。どうも、自然体として僕は他者から嫌われるような言動、行動を選択してしまうようです。

お二人とも、コメントで僕の貯金や資産について書いているように思えますが、貯金というのは曖昧なもので、僕の場合、全財産を24時間体制でパチンコに注ぎ込んでいるようなもので、今、この瞬間にも破綻するかもしれないのです。少なくとも何時かは破綻する。

それなのに止める事が出来ない。中毒患者そのものです。

お金よりも地縁、血縁の方が価値があるのかもしれないし、社会人としての経験も重要なのでしょう。以下のように就労支援施設があり、僕もこうした取り組みに参加したいと思っていますが、人づきあいに自信が無いので、積極的に取り組めない状態です。

以下は、NECCO(発達障害者の就労支援施設)へのリンク。

http://neccocafe.com/

以下は、WINGLE(障害者の就労支援センター)へのリンク。

http://www.wingle.jp/lp/lp12011.html

この辺りの問題は、とても難しいと思っています。他人が僕を嫌うように、僕も他人を嫌う。発達障害者同士ならば上手くいくとは思えない。一生、一人で生きていくにはどうすれば良いかを考えるしかないのか?

普通に学校に行き、就職し、定年まで勤め上げ、結婚して子供を作る。そうした人生を送りたかったのでしょうか?しかし、もしかすると、そうした人生は普通ではなくなってしまうのかもしれません。

就職出来ない人、組織に滞留する人、結婚出来ない人、子供が作れない人、ETC。

そうした人間はとても多い。フィクションが提示する普通のハードルは高い。そうした課題は、全ての人間に共通なんでしょう。

人気ブログランキングへ
プロフィール

Author:ABCDEFG
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード