何をするのか?

自分の意見を書く事が難しいと思う。

何かをやりたいとは思わない。このまま日々が過ぎて何もなければ良いと思う。一方で何か劇的な変化があり得るのだと感じる。

周囲から分離した自分というものを想像出来ない。それは周囲の人間にしても同じ事。皆、何かの一部なのだと思う。それに気が付いている人間は少ない。

誰もが、独立した何かが自らの中にあると思っている。独立した何かを維持したい感覚は尊いものであると感じている。

現実にはそうではない。彼らの感覚は、全体と部分を分けて感知するように構成されている。彼らが周囲から独立した「我」を感じるのは、彼ら自身にはどうにもならない彼らの構成に由来する。

よって彼らは存在しない。それでは存在しない事を感知する彼らとは何か?

それは包括的な視点からしか感じるの事の出来ない事なのだろう。

ともかく自らの意見を書きだす作業は続く。

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自分の意見と他人の意見

各種の事柄について、自分の意見と他人の意見を書いてみる。

左側に自分の意見。右側に他人の意見を書く。

他人の意見は僕が想定する他人の意見だ。実際に他人が考える事とは違う。

書いた結果を他人に添削してもらい、僕が他者の意見を想像出来る程度を確認するらしい。

最初に自分の意見を考える事が難しい。自分自身が何を望んでいるのか?何をやりたいのか?楽しい事は何か?そうした事を考える事が難しい。

苦しい事なら簡単に書ける。現状、生きている事が苦しい。それでは漠然とし過ぎて、結局は記述出来ない。

他人の意見を想像するのと同じように、自分の意見も仮定になってくる。

僕の中に「我」は存在するのか?

存在したとしても、それは確固した存在ではないと思う。苦と楽を感じる単純な存在だ。複雑な言葉を紡ぐ事は出来ないような気がする。

ともかく今週中には何かを書いてしまう。

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豪ドルの上昇は続くのか?

エコノミスト2012.12.4から適当に抜き出しと意訳。

オーストラリア中央銀行が2011年10月以降、政策金利を1.5%引き下げたにも関わらず、豪ドルはドルと等価になっている(1豪ドル = 1.04ドル程度)。他の新興国の通貨は10%超の調整をしている。

オーストラリア中央銀行は、鉱業部門の投資が来年にもピークアウトすると予想し、景気の先行きを楽観視していない。交易条件(*)の悪化に関わらず、豪ドル相場は想定以上の高水準に留まっていると見ている。

(*)交易条件:
輸出物価と輸入物価の比率。(輸出物価指数)÷(輸入物価指数)を計算する事で算出される。輸出物価が上昇すると、交易条件が改善する。
オーストラリアでは、1990年から2004年頃まで交易条件は70程度だったが、輸出品である資源価格の上昇によって、2008年には110、2011年には130程度になっている。2012年には悪化したとしても120程度の交易条件となっている。

【豪ドル高の要因】
①健全財政(最上位格付け)
 ⇒国際的な主要格付け機関3社全てから、安定的な見通しの
  トリプルA格付けを得ている国は世界に7カ国しかない。
  豪州は先進国であり、資金の受け皿になり易い。
②中国景気を反映する反射板の役割
 ⇒2012年7月~9月期の中国のインフラ事業の許認可は約65兆円に
  達すると見られており、経済成長押し上げに寄与している。
③高金利
 ⇒2012年11月の政策金利は3.25%と先進国中では高金利。
  米連邦準備制度理事会は、2015年まで低金利を継続すると
  表明しており、日本銀行も金融緩和策を採用すると見られる
  現状では、対ドル、対円で値下がりし難い。
④各国の中央銀行の動き。
 ⇒外貨準備保有国が国際通貨基金に提出する統計に2013年から
  豪ドルが加わる。
  保有資産を米ドルとユーロから多角化しようとする中央銀行で
  豪ドルの人気が高まる見通し。
  10兆5000億米ドルに上る世界の外貨準備の内、ドルが61.9%、
  ユーロが25.1%となっている。

【オーストラリア経済の現状】
オーストラリアの2008年~2009年度のGDP成長率は1.4%増と景気後退を回避している。
2010年4月から鉄鉱石や石炭の契約方法が、従来の1年単位から四半期単位となった事で、価格が市場の影響を受けて高騰した結果、2010年~2011年度のモノの輸出及び貿易収支は過去最高の黒字となり、1.9%の成長を達成した。

経済成長は2012年度から鈍化している。

2012年第2四半期(4~6月期)のGDP成長率は、前期比0.6%増と前期の1.4%増から鈍化した。
資源・エネルギー分野への民間建設投資は、前期比2.1%増と前期の13.9%増から減速している。
貿易収支は、2012年から9ヵ月連続の赤字となっている。資源の輸出量が伸びる一方、単価が下がった事から輸出額が減少している。
オーストラリア証券投資委員会は、2012年8月20日に、2011年~2012年度の企業倒産が1万社を超えて過去最高になったと発表した。

2012年10月22日にオーストラリア連邦政府が発表した中間経済・財務見通しでは、2012年~2013年度の実質GDP成長率を3.0%と予測し、2012年5月の予算策定時の3.25%から下方修正している。

ただし、2013年~2014年度と2014年~2015年度の経済成長率は3.0%のまま修正していない。

現状の課題は、資源高によって潤う鉱業分野(GDP構成比7.5%)と、豪ドル高によって業績不振になっている他の分野が二極化している事にある。

************

確かに豪ドルは強いんだよな。

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疲れやすくなっている

今日も何もしないで一日が終わった。

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僕の問題点

以下は、心理カウンセラーから言われた僕の思考特性上の問題点。

①被害妄想
 ⇒周囲との意思疎通方法を見つける必要がある。
  自分の意見を周囲の人間に伝える。
  僕が思っているほど、周囲は僕を否定的に見ていないらしい。
②変化に抵抗する。
 ⇒例えば、僕は茶色の服を着る事が多い。
  いつも同じ服を着ている。
  周囲の人間から別の服を着るように勧められても拒む。
  同意した場合でも、服装の趣味は変化しない。

服装と同様に、僕の考え方も変化しない傾向がある。『変化』を信用しない。

<どのように取り組むか?>
・視野の拡大
 読書や福祉センターの見学で見聞を広める。
 発達障害者にカテゴライズされる人は大勢存在する。
 その人達はどのように生活しているのか?
・意志疎通
 自己完結しない。周囲の人間が何を考えているのか調べる。
 自分の考えを周囲に浸透させる。

今日も疲れた。

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何もしない一日

今日一日、何もしなかった。

朝起きる、ご飯を食べる。寝る。

それだけしかしない。

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FXでワーニング

FXにて、「証拠金維持率」が125%を下回ったという連絡が来た。

現在の口座清算価値:51,666,256円

臨時の出費が500万円あった事を考えると上出来なのか?

株の値上がりその他を考えると、僕の資産総額は7000万円程度から変動していない。

正直、このまま強制決済されても良いかもしれない。面倒臭いのだ。

今の布陣は5対4で円高に備える布陣になっている。ユーロを売っているポジジョンで損が出ているので、年末までに損を確定しておけば、支払う税金を随分と減らす事が出来る。

このまま損切りを意識しつつ、流れに身を任せたいと思う。

株についてはどうしようかな?

消費者金融関連の銘柄が随分と値上がりしたと思う。面倒だからこのまま放置しようか?

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理由・原因は解らない

今週はずっと調子が悪かったと思う。

焦燥感が無いのは良い事なのか悪い事なのか?

何もしていないが突発的に怒りを感じる事がある。怒りを感じると理由を探し始める。それは高校生の時の記憶だったり、社会人になってからの記憶だったりする。

怒りの原因は数多ある。

怒りの原因があるから怒るのではなく、憎んでいるという現在があって、その理由づけをしようとする。だから現在の自分を操作しない限り、状況は好転しない事になる。

因果関係の逆転は思考の全てにおいて成り立つと考える。最初に結果があり、理由は後から付け足される。自由な推論はあり得ない。

ならば、ここに存在する僕は誰なのか?

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体調に関して

精神科医と面談する。

未だに体調は良くないという事。

この状態で何かをする事は出来るんだろうか?

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10年間何をしていたのか?

僕が20代前半であれば、機会があったかもしれないと言われる。

脳には可塑性があり、若ければ変化する可能性も高いからだ。

本当にそうだろうか?

そのような機会はなかったのだと思いたい。他に選択肢は無かった。可能性は未来にある。過去は確定したものであり必然だ。

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マインドセット

読んだ本の感想。

ジョン・ネスビッツ著。2008年5月15日 第1刷発行。



マインドセット = 未来を読み解く考え方。

思考方式が土地であり、情報が雨であると考える。同じ雨が降っても草原に降るか平野に降るかで育つ植物は異なる。

著者はマインドセット4が重要であるとしている。正しくある必要は無いと思う事で、挑戦する事が出来る。

第一部 マインドセット ものの考え方

マインドセット1 変わらないもののほうが多い
量が変化しても質が変化する事は少ない。

バスケットボールでも走り幅跳びでも、新しい技術が導入されても「本質」は変化しない。基本と飾り、基礎と技術、趨勢と流行、前進と修練を見分ける。

マインドセット2 未来は現在に組み込まれている
現在を理解しなくては未来を理解不可能。

細部に囚われる事なく、全体を見る必要がある。基本的な変化は、幾つかの要素が集合した結果であって、単一の要因に囚われる事は危険だからだ。

方向性は、現在の中に組み込まれている。だからこそ、情報量だけでなく、受け取り方も重要だ。

マインドセット3 ゲームのスコアに注目せよ
鮫に食われて死ぬ人よりも、椰子の実に当たって死ぬ人の方が多い。印象ではなく、データに集中せよ。

数値データを確かめる。就業率の変化は?経済成長率は?経済改革は実施されているか?起業家の環境はどうなっているか?生産力は向上しているか?

プライドが絡むと、言動と事実の間に乖離が生じる。事実に注目せよ。報道されている事でなく、現実に発生している事に着目せよ。

マインドセット4 正しくある必要はないということを理解せよ
他人の目に正しくある必要性を捨てる。

自らの敵対者が間違っている事を証明するために費やしている力を、最善の解決策を見出す事に使用するのが良い。変更と訂正と自問無しに成長は無い。間違える事を恐れる事は、学習と理解の妨げになる。

正しくあろうとする事は、自分自身を縛る事だ。

マインドセット5 未来はジグソーパズルだ
文化やデザイン等の経済予測と関係なさそうな分野も横断的に見ていく事が大切。

論理的な一貫性を見出すためには、関連しないようなもの、常識や公理に反するように見えるものを結びつける必要がある。

過去、現在、未来は、急速な変動と支離滅裂な情報が混在したものだからだ。ジグソーパスルを完成させるには、一つのパーツを土台にして、関連のあるパーツを選び出し、適合する位置に配置する。

可能性と趨勢と出来事と歪みと回転と前進と驚きを、適正な位置に配置する。その集合体が未来だ。

マインドセット6 パレードの先を行きすぎるな
先走りせずに現実的なところから考える。

既存秩序から離れ過ぎると引き戻される。先導したい人々の視界に留まらなくてはならない。ガリレオ・ガリレイ。ダーウィンは『種の起源』を1859年に出版するまで20年待った。

マインドセット7 変わるか否かは利益次第である
利益がなければ変化しない。

中国の例があげられている。中国では、人々が熱意を持って成長する経済の恩恵を受けようと自らを変える。欧州では、人々が仕事がやって来るのを待っているとしている。

人々は利益が得られると思わなければ支持しない。反対意見があるのは、利益が明白でないか、反対する理由があるからだ。

マインドセット8 物事は、常に予想より遅く起きる
期待は常に高速で進む。

成功には時間が必要だ。

ネスレのインスタントコーヒーについて。
1970年代:
ネスレの研究・開発部門が、インスタントの抽出方法を考案。
1980年代半ば:
機械とカプセルが完成。
⇒躍進は2000年に発生した。ネスプレッソは30年を待った。

アイデアが完全に実現するには、長い時間が必要だ。ナノテクノロジー、バイオテクノロジーは、21世紀の残りの年月の間に発展するだろう。

マインドセット9 結果を得るには、
         問題解決よりもチャンスを生かすべし

チャンスを生かすには、自分の目標や方向性が必要になる。

以下の2種類の人間がいるとしている。

①問題解決者
 静止状態(統制のとれた、巧みに運営された世界)を求める。
 安全と統制。
 進歩には中核となる計画が必要。
 誤りは永続的な惨事。
 予測がつく事を望む。
②チャンスを追求する者
 活力(絶え間ない創造と発見と競争)を生かす。
 進化と学習。
 進歩は分散された進化のプロセス。
 誤りは訂正し得る実験の副産物。
 驚きを楽しむ。
⇒静止状態と活力は両極である。

問題解決者は、過去を相手にする。変化の時代はチャンスの時代であり、未来の姿を掴みたいなら、チャンスを生かす者に賭けるべき。

マインドセット10 足し算は引き算の後で
劣後順位を決めて、目標に集中する。

『マインドセット』は当初27あったが幾つかを捨てて、しかる後に追加して11にした。

・何が報われ、何が罰せられるかに目を向けよ。
・物事は真実である必要は無い。面白くなければならない。
・社会や起業の生存能力は、自浄能力があるかで判断可能。
・成長とは、より高いレベルで再組織する事。

有望な新人を入れるには、下位の人材を解雇しなくてはならない。

老子:知識を得るには、日々、物事を加えよ。
   知恵を得るには、日々、物事を捨て去れ。

マインドセット11 テクノロジーの生態を考える
テクノロジーが齎す影響について考える。

技術進歩は常に社会変化を齎す。新技術は何を向上させるか?何を減少させるか?何が入れ替わるか?どのようなチャンスが出てくるか?

第二部 未来図

第1章 文化―視覚文化による世界の掌握
文化が視覚文化に変化している。言語から視覚への変化。デザインの重要性。

現代では、小説よりも映画、テレビ、DVD等の視覚文化が優位に立っている。

以下が、目に見えるものが支配する世界を推し進める力。

1.新聞文化の緩慢な死
2.広告―「百聞は一見にしかず」への逆戻り
  ⇒広告の目的は、企業の価値観を伝え、世界中で共有可能な
   一つの強力なイメージを伝える事。
3.ありふれた商品の豪華なデザイン
  ⇒技術の目新しさが消えた時、デザインが重視される。
4.視覚芸術としての建造物
  ⇒著名な建築家が商店のデザインを手掛けるようになっている。
   芸術としての建築という思想が受け入れられている。
5.ファッション、建造物、美術
  ⇒ファッションが美術を取り込み始めている。
   富裕層が美術、ファッション、建築を一つにしている。
6.音楽、ビデオ、映画
  ⇒技術進歩によって、誰かが基準を定めるのでなく、
   市場によって妥当な基準が決まるようになっている。
7.写真術の変化する役目
  ⇒デジタル写真の大きな市場。芸術的な価値?
8.アメリカの美術館の民主化
  ⇒企業が美術館を運営する。
9.世界のカラー化
  ⇒政治活動と色が結びつく。主義主張を象徴する色。

第2章 経済―国民国家から経済圏へ
国毎の生産から個人毎の生産に経済尺度が変化している。

経済上の境界線が国境でなく、経済圏によって表される事になる。経済的に相互依存を強めていく中で、国家はアイデンティティを強めていくが、経済情勢を考える上では経済圏に焦点を当てるべき。

経済的に相互依存するほど、自らの文化的、民族的自己同一性を希求するようになる。

グローバル化は、下部から上層部へと向かうボトムアップ減少で、あらゆる活動は個々人が始めたもの。その総計がグローバル化だ。

<通貨は民営化されるか?>
分権化の最終段階は、「あらゆる独占事業の母」である国の通貨の民営化になる。
政府は良貨の供給に失敗している。政府の独占通貨の購買力は低下し続ける事が予想される。
必要とされているのは、国の通貨と競争出来る通貨だ。世界中で4、000種類以上の共同体が、社会的な目的で通貨を発行している。社会的なサービスと引き換え可能な「補完通貨」、電子商取引のような「代替通貨」。

そして分権化と歩調を合わせて、人材は世界共有されるようになる。国外に安い労働力を求める時代は終わる。

①新興経済国では、給料が上昇傾向にある。
 国際貿易が増えるほど、賃金は均等になる。
②加工品における労働価値は下落している。
 1970年-25%、2006年?-4%。

第3章 中国―外縁部が中心である
中国は、グローバル化と分権化を進めながら分裂しつつある。外縁部が中心だ。中国は起業家に溢れ、野心的だ。順応しようとする意欲が中国の強みである。

第4章 ヨーロッパ―互いに保証し合った衰退の道
欧州では、経済的優位性と社会福祉が融合出来ていない。このままでは、EUの全加盟国は同じレベルに調整され、一致団結して、経済が衰退する事になる。開放性や競争、自由を導入しなくては衰退する。

経済は政府の統制を受けるほど正しさを賛美する事になる。それは相手が間違っている事を証明しようとする事だ。起業家よりも官僚的な規則が優先される状況は良くない。

第5章 現代―斬新的変化の時代
       イノベーションの宝庫

21世紀の最初の数年間で、世界は、不連続的変化の時代から長期に渡る連続的変化の時代へと移行した。

産業革命期に、方向を決定づけるような画期的発明が成された後、世界は19世紀末に生み出されたものを100年かけて消化した。20世紀前半の大部分は「次なる目玉」が生まれる事なく過ぎた。変化は20世紀末に始まった。

前世期の終わりのイノベーションの蓄積は、21世紀中、変化を生み出す事になる。

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日々が過ぎていく

何もしなくとも日々が過ぎていく。

何かも考えないで緩やかに死んでいきたい。

眠っている最中に死ぬ事が出来るなら、それは最高の死に方ではないだろうか?

現実には、何かを考えてしまうし、悩み事は尽きる事が無い。

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東南アジア月5万円らくらく小金持ち生活

読んだ本の感想。

山崎初一著。2012年9月27日 第1刷発行。



これまでの著者の人生や学習方法の話は面白いと思う。しかし、一点だけ疑問がある。著者は不動産投資で稼いでいるのではなく、メールマガジンや講演会で稼いでいるのでは?

当人のブログを読むと、そうした疑問を持ってしまう。

以下は、著者のブログへのリンク。

http://ameblo.jp/3rd-step/

【著者の経歴】
1968年    :誕生。
1991年(23歳):大学卒業。流通系の企業に就職。
        大企業の子会社であり、組織と自分の将来性に
        疑問を感じる。
1994年(26歳):SEに転職。
        小さなソフトウェア会社に転職。
        転職しながらステップアップするキャリアを考える。
⇒SEとして7年目に大手メーカーのシステム子会社に転職。硬直的な組織制度に疑問を感じる。組織に属しながら技術を身につける方法は限界に来ていた。
2001年(33歳):フリーのSEとして独立。
        自らに組織管理の力が無い事を知る。
2006年(38歳):不動産投資による早期退職を決意
2009年(41歳):ベトナムのIT企業に勤めていたが退社。
        家賃収入のみでの生活を目指す。

【著者のコンセプト】
①日本で定期収入(円)を得て、安く生活出来る東南アジアで暮らす。
 ⇒為替差益を利用する。
  発展途上国の通貨は不安定だが、円は安定した通貨。
②仕事を遠隔操作出来る仕組みを作り、労力の必要無い収入を得る。
 (月4時間の労働、日本への帰国は三か月に1回)
 ⇒管理会社を利用する。

【著者の考える各都市のイメージ】
かなり適当に書く。
全体的に、東南アジアの都市は渋滞が酷く、交通が制限されるのか?
①ベトナム
 インフレと通貨下落が進む発展途上国。WiFiが整備されている。
 ・ホーチミン―バンコクより少し安い物価。
 ・ハノイ  ―ホーチミンの倍の物価。
②タイ
 地域内では経済的に発展した国。
 バンコク ―30バーツでかけそば一杯。利便性ではNo.1。
 チェンマイ―バンコクより安い物価。
③カンボジア
 WiFiが整備され、コンビニもあり、意外に都会。
 プノンペン  ―タイより若干高い物価。
 シェムリアップ―タイより若干高い物価。
④ラオス
 政府が安定しているためか、自国通貨の信用性が高い。
 ビエンチャン―タイより若干高い物価。
⑤インドネシア
 ジャカルタ―バンコクよりやや安い物価。
⑥フィリピン
 居住性はアジアNo.1。
 マニラ―タイより少し高い物価。
⑦マレーシア
 クアラルンプール―タイより2割高い物価。

【著者の学習方法】
現実を変えようと思っても、身の回りの人の中から師を探す事は難しい。自分と付き合いのある人達は、自らと生活や仕事のやり方が似ている人達だからだ。だから何かを学ぶ時には本を羅針盤とする。

以下を参考にした。

①ロバート・キヨサキ
 投資に関する抽象的概念や哲学的な思想を学ぶ。
 
 『金持ち父さんの金持ちになるガイドブック』
 何かを得る時は、何かを失う。安定か自由か。

 

 『金持ち父さん貧乏父さん』
 一緒に過ごす時間が多い人10人の平均が未来の自分だ。

 

 『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』
 自らが何者になりたいかによって振る舞い方が変わる。

 

 『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』
 ・一貫性のレバレッジ
   自分の言動に一貫性がなければ成果は出ない。
 ・OPT(Other People Time)のレバレッジ 
   他人の時間を使用する。

 

 『金持ち父さんの起業する前に読む本』
 自らの使命について考える。

 

②沢孝史
 不動産投資の具体的な手法を学ぶ。

 『「お宝不動産」で金持ちになる!』
 地方の中古アパートで、値上がり益ではなく利回り重視の思想。

 

③ヒロ・ナカジマ
 海外で暮らすという考え方。

 『ハワイ・プチ富豪の成功法則』

 

著者は、本による学習にも限界があると思っている。読み手の想像力に依拠する部分が大きい事だ。以下をコツとしている。
①テクニックと考え方を分けて理解する。
 ⇒「金持ち父さん」からはテクニックは採用していない。
②採用出来るものは、都度、引き出しを開けて採用する。
 ⇒読んでから何年も経過して役立つ知識もある。
③採用したら試してみる。駄目なら他を考え、大丈夫なら続行。
④不足分は別途調査する。

【金融知識について】
複数の通貨圏を行き交うならば、以下を理解する必要がある。

①物価、金利、為替の関係を理解している事
 金利が高くとも物価の上昇によって相殺される事がある。
②その国の産業構造と通貨の関係を知っている事
 貿易黒字国なのか、輸入に依存する国か、資源国か。
③通貨の相対的な力関係や国際的な信頼性を承知している事
 信頼性が低い国の通貨の場合、両替不可な事がある。

著者は通貨の機能は複数あると思っている。日常生活では、各国の通貨は同様に問題が無いが、通貨圏を跨ぐ取引になると、各通貨毎の信用性の差が出る。こうした複数の機能を単一の通貨に持たせる必要は無いのではないか?

【著者の感じる危機感について】
通貨の効力自体が失われる事を懸念している。

現代は貨幣経済から評価経済への移行期なのかもしれない。通貨を使用しない価値の交換や流通が主流になる。その場合、影響力が重要になる。賛同者、協力が何人いるのか?そうした影響力が強い事が重要視される。

『評価経済社会』
「通貨を保有している事」と「生活が便利利になる事」が乖離した社会が到来する?

 

著者は、自らの影響力を高めるためにブログやメルマガを利用して、情報発信をしている。読者数やアクセス数が評価資産となる。

現代は、自らと通貨との距離を考えなおす時代なのかもしれない。通貨を保持していても、その効力が失われる事はないだろうか?

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縮小した場合について、通貨について

以下、考えた事。

①縮小した場合について
内からの視点と外からの視点は違うと思う。

人間Aが存在するとする。男性、身長170㎝、体重50㎏。

彼の体の大きさを1/10に縮小したと仮定する。縦、横、幅が1/10になるとすると、容量は1/1000になる。

しかし、消費するカロリーは1/1000にはならない。体が小さくなるほど、単位当たりの消費エネルギーは増加するからだ。小動物は、1日当たりで自分の体重の半分の食物を必要にする。縮小前にA氏が必要とする食物量を体重の1/10とすると、必要な食物量は5㎏。縮小後は、自らの体重の半分の食物を必要にすると仮定すると、50㎏ × 1/2 × 1/1000 = 1/40㎏の食物を必要にする事になる。

さらに、身体能力について考えてみる。身長が1/10になったとしても、それに比例して身体能力が1/10になる事は無い。小動物は人間よりも速く動く事が出来る。この場合、走る速さや跳躍力が1/5になるとしてみる。

すると、以下のように2つの視点が成立する。

【A氏自身の視点】     
1.A氏は体を縮小後に食べる量が5倍になった。
2.A氏は体を縮小後に身体能力が2倍になった。

【A氏を外部から見た者からの視点】
1.A氏は体を縮小後に食べる量が5㎏から0.025㎏と、
  1/200になった。
2.A氏は体を縮小後に身体能力が1/5になった。

⇒双方ともに間違っていない。数値に基づいた客観的な意見だ。しかし、視点を変えるだけで、矛盾する意見が両立してしまう。果たしてA氏は増加したのか?減少したのか?拡大したのか?縮小したのか?

②通貨について

通貨の歴史を人間の抽象化能力と絡めて考えてみる。

以下の段階を得ていると考える。

1段階:物々交換からの脱却
物々交換の不便さを解消するために、誰もが価値を感じる品物を取引の媒介物として使用する事になる。中国では貝殻、ギリシャでは牛、日本では米、南米では玉蜀黍、ETC。

媒介物の価値は、媒介物自体の価値によって担保される。

2段階:貨幣の登場
上記の段階では、以下の問題が発生する。

 a.媒介物が標準化されていない。
  太った牛や瘠せた牛、綺麗な貝殻と汚い貝殻、ETC。
 b.保存が難しい。米や玉蜀黍も腐ってしまう。牛は死ぬ。

そうした問題を解決するために、金属で作られた「貨幣」を使用する事になる。個々の貨幣の価値を同一化させる。媒介物たる貨幣の価値は、金属の価値によって担保される。

ただし、この段階でも、綺麗な貨幣が選好される事になり、根本的な問題解決には至っていない。

3段階:紙幣の登場
上記の段階では、以下の問題が発生する。

 a.貨幣は嵩張り、重く、運搬時に不便。
 b.摩耗するため、減価する。

問題を解決すために紙幣が登場。貨幣を保管しておき、預かり証たる紙幣を取引に使用する。1929年の世界恐慌までは、紙幣と金貨を交換出来る事が一般的だった。

この場合、紙幣の価値は交換される金貨によって担保される。それは、金貨を保管する「国家」によって通貨価値が保証される事を示す。

紙幣と金貨の兌換が停止されると、通貨価値は「政府の信用」自体によって保証される事になり、通貨の流通量は増大する事になる。

4段階:電子データ化された通貨の登場
銀行預金等のデータ化された通貨の登場。

日本では、1960年代~1980年代に銀行のオンライン化が進み、商取引は「現物・対面」には拘らない事になり、経済活動はさらに活発化する。

さらに、電子データ化された通貨として特筆すべきは、民間企業が発行する「ポイント」の存在だろう。紙幣が、政府の保証によって価値を担保されたように、「ポイント」は紙幣によって価値を担保される。

<第5段階は何か?>
それでは、次の段階には何が来るだろう?紙幣が金貨によって価値を担保され、やがては独立した価値を有するようになったように、民間企業が発行する「ポイント」も独立した価値を有するようになるのか?

*************

上記の段階は、人間の抽象的思考力の発達と、軌を一にしているのだと思う。

人間と猿の違いは、抽象的思考力にあるとする意見がある。

実験では、猿にもお礼の習慣がある。しかし、それは薩摩芋のお礼に薩摩芋を譲渡し、林檎の俺に林檎を譲渡するといったように、同一の物品によって発生する。

人間のように「価値」という抽象概念を仮定し、異なる物品を交換する事は無い?

「通貨」の歴史自体が、人間が抽象的思考力を獲得した歴史なのだと思う。当初は、物品自体の価値によって担保されていた媒介物の信用が、媒介物自体の抽象的概念によって担保される事になる。電子データになると、物品ですらない。

江戸時代の日本が、貨幣経済に移行出来なかった理由はそれなのではないか?抽象的な価値を理解しなければ、貨幣を価値の基盤に置く事は出来ない。食物たる米を基盤にした経済にならざるを得ない。

海外においても同じ事?約200年ほど前までは、あらゆる進歩は経験から発生したのかもしれない。

納豆は、腐った豆を偶然に食べた事から始まった。チーズは山羊の胃袋に牛乳を詰めた事から始まる。他にパン、車輪、農耕、ETC。あらゆる改善は、偶発的に発見された事象を一般化した事から始まっている?

抽象的思考力が無い場合、経験からしか考えられない。

問題:寒い地方に住む動物は白い。北極は寒い。
   では、北極に住む熊は何色になる?
回答:私は茶色の熊しか見た事が無い。
   だから茶色の熊だ。

⇒白熊を見た事が無ければ、存在を仮定する事も出来ない。

それが変化したのは、18世紀からだろうか?

経験しない事象を仮定する能力。それが抽象的思考力であると考える。蒸気機関車、蒸気船、紡績機、ETC。

それらの発明と改良は経験に由来するものでなく、抽象的思考力に由来する?

変化の契機となったのは何なのか?

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不安定な状態

不安定になっている。

家族からの自立が出来ない事が、僕の問題点であると思っている。彼らがなんと思っても、僕は障害者として生きていく。それが一番上手くいく可能性が高いと判断する。

諸々の因縁を断ち切れるとは思えない。

こちらが強く言えば良いのではない。その場合、『障害』という概念は相当に強力な武器になるだろうか?

精神科医の話を聞いていると、『愛』という言葉は空虚であると感じる。

精神科医は僕に対しては以下のように言う。

「私は、あなたのお父さんがどうも信用出来ない。君は親から悪い影響を受け過ぎている。どうしてこの状態になってまで障害を認められないの?」

しかし、僕の父親と直接話す時は以下のように言う。

「あなたが、そう思うのは愛があるからです」

下らないと思う。今日も父と話すが、埒があかない。

「発達障害者だとしても、論理的に場の状況を判断すれば、適切な行動を選択出来るようになる。何故、そうなるのか、この行動を選ぶとどうなるかを考えて、作業の理由を考えて適切な行動を選ぶんだ」

鏡を見ろ。あなたには出来ていない。

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他人から言われると辛い

僕が仕事をしていく上での困難。

・周囲との意思疎通が出来ない。
・業務を理解しない。

他人から言われると辛い。

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抽象の世界の人と具体の世界の人

以下は何となく書く事。フィクション。

僕は小学生だった時に、テレホンカードを祖母から貰った事がある。その時のAとの会話。

A「アだけテレホンカードを貰うなんて不公平だから皆で分けよう」
僕「どうやって?」
A「鋏で切って、数を増やすんだ」
僕「??????」
A「不公平になるより、平等になる方が良い」

**********

こうした考え方の違いが発生する理由は、抽象で考えるのか、具体で考えるのかの違いなのだと思う。『テレホンカード』という概念を具体と抽象で考えた場合、以下のようになる。

具体:公衆電話を使用する際に使用する道具。
抽象:売買する時の金額。

僕は具体的に考える?だからテレホンカードを切り裂くと、道具として使用不可能になると思う。だから切り裂く意味が理解出来ない。平等はあり得ないと思っている。

Aは違う。抽象的な価値として考えている。1000円のテレホンカードを2つに切り裂くと、500円の価値になると思うのか?多分、無価値になると理解しても、感覚的に分割可能な価値であると思ってしまうのか?

***********

Aの行動の背景として、抽象と具体として把握しているのだと思えば、理解出来るかもしれない。

以下、中学生の時の記憶。フィクション。

A「一緒に買い物に行こう。楽しいよ」
僕「嫌だよ。面倒臭い」
A「嘘だ。本当に嫌がっているなら、そういう顔はしない。
  一か月前も、イヤダイヤダと言いながら、
  最後には楽しそうな顔になってだSGHぱおうひ
  (省略)」
僕「行きゃいいんだろ」

 (買い物の途中)

A「水がノミタイー」

 (Aは水を飲みに一人で帰ってしまう)

***********

『楽しい』とは、抽象概念であるはずだ。しかし、それが具体的な実体として把握されているのだとしたらどうだろう?自分が楽しいと思う事を、楽しいと思わない事が理解出来ないはずだ。

以下のように考える。

具体:あなたの目の前にある物体はパソコンです。
抽象:インターネットをするのは楽しいです。

仮に、上記の抽象を具体で理解する場合、どうなるだろう?インターネットをするのはつまらないと告げるのだ。それは、目の前にあるパソコンが、実はコアラであると告げられるようなものではないだろうか?

幾らコアラだと言われてもパソコンにしか見えない。だから、論理的にコアラではなく、パソコンであると言い出すはずだ。

コアラであるのならば、目や耳や口、手足があるはずだ。
コアラであるのならば、飲食をしなくてはならない。
コアラであるのならば、コンセントやマウスは付属していない。
ETC。

だからこそ、自分が楽しいと思うものを、他人がつまらないと思う事が理解出来ない。知識として知る事は出来るかもしれないが、感覚的には不可能だ。

************

上記の例は、珍しい事はないのだろう。人間がどのように目の前の存在を知覚するのか?見えないはずの概念をどのように処理するのか?

それが解析される日はあまりにも遠い。

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疲れた

説明会やら面談やらでとても疲れた。

様々なプログラムに参加して思う。やはり僕は障害者雇用の対象となるべきだ。

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いろいろと回答します。

コメントが幾つかあったので、回答してしまいます。やっぱり回答するのには勇気があります。次からは回答しないかもしれないです。

まら様

本の感想(要約?)は自分で打ち込んでいます。本を読んでも後に残らないので、こうした形で記録しておくと、後になって読み返す事が出来るので達成感があります。

唯、読んだ本を全て記録する事は無理です。目標は、ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』(実践哲学の最高峰だと思っています)について書く事なんですが、とても出来ません。面倒臭いからです。


よーすけ様

コメントにあったWebサイト『死ぬ、死にたい悩み専門 : Sheep社会問題局』を読みました。以下はリンクです。

http://dying.jp/

こういう所に書いてある悩みを読むと、僕の悩みは小さいものなのだと感じます。もちろん、それによって痛みが軽減される事はないのですが。

僕の場合、こういった公開されている場所に匿名で書き込む事で、気持ちが楽になる部分があるので書き込んでいます。なので、Webサイトへの書き込みも同じ効果があると思います。

唯、怖い事が一つあります。暗い話を書くと良くないものを引き寄せてしまう事です。僕はコメントに返信する事に相当に勇気が必要です。それは怖いからです。

このブログではFC2サービスでアクセス解析をやっていて、閲覧している方のログを取得しています。もちろんIPアドレス等の重要な個人情報は取得出来ません。

それでも、「一人の人間が複数の人間の書き込みを装って書きこみをしているらしい」とか、「以前、◎◎という書きこみをした人が、今度は××という書きこみをしている」とかが分かってしまいます。

今まで一番怖かった話として、以前、複数を装って荒らし行為をやっている方がいました。同一ホストからの書き込みだったので、そう思っています。荒らし行為を続けた場合、アクセス禁止にすると告げると、コメントがありました。かなり前に書いた記事に「何が書いてあるのか理解できません」と書き込まれたのです。(正確な文章は記憶していないです)

確かに、書き込みがその人のものであるとは断定出来ませんが、気分が悪いのは事実です。

その記事は、「誰からも嫌われる」という言葉をインターネットで検索するとヒットする記事です。多分、荒らし行為をやっていた人は、インターネット上で「誰からも嫌われる」という言葉を検索していたのだと思っています。誰からも嫌われている人なんでしょうか?その人の書き込みからは自己啓発本を相当に読み込んでいる様子が伺えました。何の効果も無かったんでしょう。その人は、僕に奇妙な仲間意識を持ってしまったのか?

辛い事があった場合、インターネット上に書き込む事は癒しの手段の一つだと思っています。「誰からも嫌われる」という言葉での検索も、悪い事ではありません。(僕自身が時々実施しています)

しかし、他人を引き摺り込もうという悪意は恐ろしいです。本人がそれを善意であると感知している場合は尚更です。

そういう訳で、Webサイトに自分の経験や悩みを書き込む場合、「嘘」を混ぜてみてはどうでしょう?完全な真実でないようにするのです。真実を書かない事により、一定の距離を取るのです。

例えば、男女を反転させる。例えば、芸能人を漫画家にする。例えば、結婚相談所に◎◎円も貢いだ話を新興宗教に入信した話にする。例えば、煙草を缶コーヒーにする。ETC。

方法はいくらでもありますが、一定の距離感を保つ事は重要だと思います。癒しの手段であるならば、真実を書き込む必要は無いのではないでしょうか?

と、自分でも良く解らなくなってきたところで終わります。

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ふしぎなキリスト教

読んだ本の感想。

橋爪大三郎×大澤真幸著。二0一一年五月二0日第一刷発行。



神を否定するには、別の神をもってするしかない。「神」は人間の根本に刻まれているからだ。日本の政教分離と欧州の政教分離との対比が面白かった。日本が近代化を達成した要因の一つだろうか?

第1部 一神教を理解する―起源としてのユダヤ教

1 ユダヤ教とキリスト教はどこが違うか
キリスト教はユダヤ教を否定しつつ保存している。

教典は以下のように二重になっている。

旧約聖書:ユダヤ教に対応する部分
新約聖書:イエスの後に付け加わった部分

ユダヤ教とキリスト教は「イエス・キリスト」が存在するかという点でのみ違う。神の子イエスは、ユダヤ教の神の言葉を聴く予言者以上の存在である。神の言葉を伝えるのでなく、自らの言葉が神の言葉になる。そこで旧約の予言者は重要ではなくなった。

2 一神教のGodと多神教の神様

多神教の神:人間的で偉いかもしれないが仲間。
      仲良くする事が付き合いの基本。
一神教の神:恐ろしい絶対者。人間は神の所有物。
      ⇒キリストの「愛」の概念が転換になる。
      
①一神教の神は何を考えているか
預言者に教えてもらう。
②一神教の安全保障
身を守るために、神が考えている通りに行動する。

3 ユダヤ教はいかにして成立したか
エジプトとメソポタミアの両大国に挟まれたパレスチナ(カナン)地方の民族がユダヤ人だった。マックス・ウェーバーの『古代ユダヤ教』参照。

紀元前1300~紀元前1200年頃:
ヤハウェという神が知られるようになる。シナイ半島で信仰された火山を象った破壊と怒りの神だったらしい。
イスラエルの民がカナン地方に入植を開始する。牧畜を行っていた彼らが、定住農耕民に対抗するために、ヤハウェを祀る連合を結成する。

紀元前597~紀元前538年:
バビロン捕囚。この時からユダヤ教らしくなる。

その後、ローマ軍によってエルサレムの神殿が破壊され、律法を重視するユダヤ教が成立する。

4 ユダヤ民族の受難
サウル、ダビデ、ソロモンというユダヤ民族の王が登場する。王は、サムエル(預言者)がヤハウェの声を聴いて選ぶ。預言者は王の行動をヤハウェの視点から批判出来る。

紀元前722年:
北のイスラエル王国が、アッシリアによって滅ぼされる。

その後のバビロン捕囚によって、南のユダ王国も攻略される。

苦しみを説明するために、ヤハウェは世界を支配する唯一神に格上げされる。アッシリアやバビロニアが攻めてくるのは、ヤハウェの命令だという論理。バビロン捕囚はヤハウェの計画で理由があるとした?

ヤハウェに仕えるには以下の3つの方法があった。

①儀式を行う(祭司)
 牛や羊を献げる。全焼の供犠と言って黒焼きにする。
 サドカイ派。
②預言者に従う(預言者)
③モーセの律法を守る(律法学者 = ラビ)
 パリサイ派。

上記①、②、③は対立する。神殿がなくなると、律法を守るしかなくなり、律法学者の地位が向上する等。

5 なぜ安全を保障してくれない神を信じ続けるのか
安全保障のために、信じたはずの神を何故信じ続けたのか?

以下の三通りの考え方。

①合理化
自分達に原因があると考える。苦難を試練と思う。
②心理的要素
常に負けている訳ではない。すると、今度は勝つのではないかと考えるようになる。
③二段階
ソロモンの没後、イスラエルは北部と南部に分かれた。最初に北が滅亡。南のユダ王国は、政治的国家が壊滅しても民族的同一性が保たれるようヤハウェ信仰を教化した。紀元前622年のヨシヤ王の宗教改革。多神教状態を一神教に、律法を定める、偶像崇拝禁止等。

6 律法の果たす役割
ユダヤ教の律法を厳密ルール主義と呼ぶ。生活のルールを一つ残らず列挙して、それをヤハウェの命令(契約)だとする。

他民族に占領されても、自分達の風俗習慣を守っていれば、自民族のままでいる事が出来る。神との契約を守っていれば、国家が消滅しても、再建出来る。

7 原罪とは何か
ユダヤ教に原罪という考え方は無い。

原罪はキリスト教の特徴。人間は神に従おうと思っても、背いてしまう。罪を犯さざるをえない本性を持っている。人間の本質。

8 神に選ばれるということ
ヤハウェは世界を統括する、全ての民族の神でありながらユダヤ人を選んだ。一人しかいない神を人間の視点から見上げ、神の視点を仮想する。

神は正しさの規準なので、正しい理由は無い。端的に正しい。神と対話しながら、不可解を受け入れる事になる。

何故、神がユダヤ人を選んだのかは解らない。試練を受け入れる。それが人間と神の正しい関係と考える。

9 全知全能の神がつくった世界に、なぜ悪があるのか
神が創造した世界は、何故、欠陥だらけなのか?聖書にも、神が間違った例がある。ノアの大洪水は、神が失敗をクリアした例であると考える。失敗するなら神は全能ではないのでは?

一神教の思想は、全ての背景に唯一の原因があると考える。それが神だ。神は責任者だ。意思、感情、理性、記憶を持つ。彼の精神活動は人間と瓜二つだ。

その神との不断のコミュニケーションが祈り。多神教ならば、不幸の原因を悪神に帰着出来るが、一神教では不可能。

全てが神の所業と考えると、欠陥の原因は試練という事になる。

10 ヨブの運命―信仰とは何か
旧約聖書の諸書の一つ、ヨブ記について。

義人ヨブが、神からの試練によって不幸になり、それでも信仰を捨てなかったため報われる。

ヨブの運命はユダヤの運命そのもの。不幸な時は神に語りかけ、対話しながら生きる事になる。不幸な時ほど対話が重要になる。

多神教では、されぞれの現象の背後にはそれぞれの神がいると考える。仏教では、全ては法則と宿命によって動くとする。儒教では徳のある指導者が問題を解決すべきと考える。

一神教は違う。不完全な人間と完全な神の対話によって社会は成立する?

11 なぜ偶像を崇拝してはいけないのか
偶像崇拝が禁止されるのは、神が抽象概念だからか?

偶像は、存在を実感出来ない神に存在感を与えるために必要。

以下の2つがポイント。

①一神教は特別では無い
一神教や儒教・仏教は、それ以前の伝統社会の多神教と対立する。

日本神道のような宗教は、大規模農業発生以前の、小規模農業社会や狩猟採集社会の信仰。山林原野があり、その土地で育った人達が大部分で、異民族はあまりいない。だから、自然と人間は調和し、自然の背後にいる様々な神を拝んでいれば良い。

異民族の侵入や、帝国の成立等の大変化があると、社会や自然が壊れる。その後にユダヤ教や仏教、儒教が誕生する。その特徴は神の否定。壊れた社会を再建する。

仏教 :神より偉大なブッダ。人間が真理を究め悟る。
儒教 :政治家のリーダーシップを重視。
一神教:神々との闘争。
    神々は世界の中に存在するが、神は世界の外に存在する。

②偶像崇拝は自分を拝む事と同じ
神々は人間が作ったものだから、偶像を拝む事は自分を拝むのと同じ事。マルクス主義においても、人間の労働という抽象が価値の源なのに、商品が崇拝される事 = 疎外 → 物象化 → 物神化がいけないとされる。この論理は偶像崇拝禁止と似ている。

12 神の姿かたには人間に似ているか
創世記には、神は自分の似姿で人間を創ったとある。神に形が無いのに矛盾しているのではないか?

ヤハウェには姿形がなかったはず。ユダヤ民族が戦争をする時は、箱を担ぎ出した。王が乗る輿のようなもので、それにヤハウェが乗るものと考えた。

それと神と人間が似ている事をどう両立させるか?神を四次元の怪物のようなものと考える。それを三次元に射影すると、人間のような姿になる。人間は神に似ているが、神は人間に似ていない。

13 権力との独特の距離感
ユダヤ教が国家的な権力に否定的なのは何故か?

仏教、儒教、ユダヤ教は、多神教の克服 = 脱呪術化を行った。

呪術は神強制であり、超自然的な存在を使役する。神々は、人間を超えているが、人間の道具である。こうした自然崇拝の宗教では、広範囲を統治不可能。多民族の共同体を構築しようとすると、民族や部族を超えた普遍宗教を構築する必要が出てくる。

ユダヤ教は原始的な部族共同体の特徴と、王を戴く古代社会の特徴の両方を持っている。

キー概念①:寄留者(ゲーリーム)
その社会の正式なメンバーではないという意味。ユダヤ民族は寄留者としてカナン地方に移り住んだ。彼らは部族社会の伝統を残す遊牧民だったが、一方で貨幣経済が発達し、階層が分化した都市に寄留していた。

キー概念②:社会福祉的な規定(カリテート)
安息日 = サバス、7日毎に休む。
安息年 = 7年毎に畑の耕作を休む。
ヨベルの年 = 50年毎に債務を帳消しにする。

等の貧富の格差拡大や社会階層の分解を警戒する思想。原始的な部族共同体の態度が保存されている。

⇒ユダヤ教は、原始的な部族共同体の心性を残したまま、普遍宗教化した。人間が権力を持つ事を肯定しない。そのため、以下の方法で権力を制御する。

①預言者
神の意思を体現する預言者が王を選ぶ。
②長老
長老達の同意が王権の根拠。
③預言者の批判
王がヤハウェの意思に背くと、預言者が王を糾弾する。

14 予言者とは何者か
ヤハウェの声を聴くのが預言者。

以下の三段階を区別可能。

一段階:預言者の前史
 神がかりになって神の言葉を聴く人がいた。
 シャーマンと同じ。
二段階:預言者の本格期
 イザヤ、エゼキエル、エリヤ等の預言者の時代。
 王政の時代で、預言者には以下の特徴があった。
 ①本人の意思と無関係に選ばれる。
 ②報酬を貰わない。
 ③訓練や能力が必要無い。
 ④反体制
 典型的な予言Hさは、荒野や民衆の間から出現した。
三段階:預言者後期
 預言者達の預言が書物となって纏められた。

預言者の真偽をどのように調べたのか?

①以前の預言者の預言を踏まえているか?
②預言は実現するか?
③他の預言者から認められるか?

預言者は、言葉によって神の意思を告げる。言葉が絶対的な支配力を持つ。その伝統が神学、哲学、科学、ジャーナリズムの元になった?

15 奇蹟と科学は矛盾しない
奇蹟と呪術は違う。
奇蹟は、自然法則が厳格に支配する合理的な世界に属している。世界は隅々まで合理的であるが、神は自然法則を一時停止出来る。それが奇蹟だ。

合理的な自然法則の厳格な支配を確保した上で、それに対する例外として奇蹟が生じる。

16 意識レベルの信仰と態度レベルの信仰
聖書の内容は荒唐無稽でありながら、信じるのは何故か?

理由1:
聖書は、あちこち矛盾している事が明らか。信徒達が相談し、解釈を作り出す。最初から文字通り信じる事が出来ないテキストを基盤にしている。

理由2:
多数派の人達は、科学を尊重し、科学に矛盾しない限りで聖書を正しいと考える。福音派のように製Hそを正しいと考える人達は、聖書を尊重し、聖書に矛盾しない限りで科学を正しいと考える。

<山本七平氏の例>
第二次世界大戦中に、米国の捕虜になった山本氏の話。
当初、米軍の将校は、天皇が現人神であると思っているので、山本氏が進化論を信じていないと思っていた。現実には、日本人は両方を信じていた。その矛盾にも気がつかない。
進化論を習うのは理科の時間、現人神について習うのは歴史の時間。別の科目だから、互いに関係無い。

⇒聖書を文字通りに理解する福音派も同じなのではないか?

第2部 イエス・キリストとは何か

1 「ふしぎ」の核心
イエス・キリストはどのように理解されたのか?

イエスは、文書記録があり、彼の言葉が伝えられているので実在の人物であったと思われる。キリスト教では、イエスの発言とは別に、彼の発言だけを信じる事は出来ない。だから、イエスの存在が事実である事は重要。

2 なぜ福音書が複数あるのか
イエスの文書記録である福音書は、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4種類ある。特にヨハネの福音書は他の福音書との相違が大きい。

最も古いのは、マルコで、マタイとルカは、マルコの他に失われた資料を参照しているらしい。福音書は預言書ではなく、別人がイエスについて証言したもの。

証言は複数あった方が良いとも言えるので、4つの福音書が新約聖書に残った。

3 奇蹟の真相
福音書に書いてある奇蹟は実際に起こったのか?

キリスト教の信仰では、イエスが神の子である事が核心で、奇蹟はそれを証明するもの。奇蹟は枝葉に過ぎず、奇蹟がなくとも、福音書は成立する。

奇蹟を信じるかどうかは二次的な事。

4 イエスは神なのか、人なのか
イエスは人なのか、神なのか?神であるとすると一神教の原則が崩れてしまう。

ロシアの人形、マトリョーショカのように入れ子構造になっている?

イエスは、預言者として活動した。だからエリヤの再来と呼ばれた。預言者よりも上位の存在が救世主(メシア)である。当時はメシア待望論が、ユダヤ人の間に広がっていた。

イエスの死後復活は、イエスをメシアから、さらに上位の存在にする要素である。福音書の記述では、墓が空だったので、復活したという話になっている。

イエスが神の子であるという考え方は、パウロによって確立されている。

5 「人の子」の意味
福音書では、ヨハネを除いて、イエスを人の子と書いている。これはメシアの事。また、「◎◎の子」という表現は、イエスの時代の口語、アラム語では自然な語彙だった。人の子とは、人間の一人という意味にもなる。

人の子には、宗教的な重みの無い平凡な意味と、ユダヤ教の伝統からくる救世主という意味の二重性がある。

6 イエスは何の罪で処刑されたか
当時のユダヤ人の主権の程度は定かではない。当時、ユダヤはローマの属州で、ヘロデ王家による限定的な自治権しかなかった。

イエスの罪状は「神を冒瀆した罪」であった。

ルカ福音書では、「お前は神の子か」と問われ、「お前達がそう言っているのだ」と答えている。これは冒瀆と見なせるのか?

7 「神の子」というアイデアはどこから来たか
パウロが、イエス・キリストを神の子と定めた。

イエス・キリストは、預言者のように中途で神に選ばれるのでなく、神の計画によって生まれた特別な存在。独立した人格でありながら、神の意思と合致している。

8 イエスの活動はユダヤ教の革新だった
イエスの活動は、新しい宗教の開始ではなく、ユダヤ教内部の革新運動だった。彼はユダヤ教の預言者のように行動した。

9 キリスト教の終末論
ユダヤ教の終末:
ヤハウェが世界に直接介入する。全てがヤハウェの管轄下に入り、ユダヤ国家が覇権を取り戻す。

イエスの神の国は、地上の国でない点が異なる。集ま圧には、天も壊れ創り直される。

サドカイ派の人物がイエスに論争を仕掛ける。
「七回も再婚した女性が存在した場合、神の国では、誰が彼女の夫になるのか?」

イエスは答える。
「神の国では、皆が天使のようになり、男も女もない。結婚もない」

ユダヤ教の共同体としての救済ではなく、キリスト教では個人の資格での救済となる。ユダヤ教は既存の秩序が存続するが、キリスト教は政治も経済も存在しない世界になる。

全ての人間が救わるのでなく、その基準もはっきりしない。人間の行為を業とすると、神の行為は恩恵。人間に発言権は無い。神による説明も無い。こうした教義を受け入れるには、救われたいと心底願う必要がある。そのためには、社会が間違っていると思わなくてはいけない。

現状に満足している場合、一神教の救済思想を受容しない?

10 歴史に介入する神
キリスト教では世界をイエス以前とイエス以後に分ける。
ユダヤ教では、世界をノアの洪水以前と以後に分ける。ノアの前に律法は無かった。

イエスの誕生は神の介入であり、それによってルールが変わった。新しいルールは律法ではなく、愛による。

11 愛と律法の関係
愛こそが律法の成就であるとする思想。愛は律法が姿を変えたもの。

隣人愛の重要な点は、裁かない事。人を裁くのは神だ。神に裁かれないためには、人を裁かない。

12 贖罪の論理
キリストが死んだ事で人間の罪が購われるのは何故か?

同害報復説:
目には目を、歯には歯を。復讐法は、血縁集団は存在するが、国家権力は存在しない段階の法律。仲間が殺されれば親族は復讐する義務がある。しかし、犯人の親族を殺してしまえば、そこで復讐は完了する。連帯責任。

イエスは、人間の罪の身代わりで死んだ事になる。

13 イエスは自分が復活することを知っていたか
イエスは福音書で、自らの死を予言している。復活も予期していたとしたら、死のインパクトが弱まるのでは?

イエスは完全な人間であり、同時に完全な神の事考える。両方を信じたので、キリストはイロジカルな存在になった。そうしたキリストの内面は、人間には推測出来ない事になる。

14 ユダの裏切り
ユダの裏切りをイエスは予期していた?預言の自己成就か?

ユダの福音書では、ユダは最も信頼されていた弟子で、イエスに依頼されて裏切った事になっている。これはペトロが一番の弟子で、ペテロ以後代々、法王の座を受け継いでいるとするカトリック教会の教義に反する。

15 不可解なたとえ話1 不正な管理人
ルカ福音書16章の話。金持ちが財産の管理人を雇っている。管理人は、自分が解雇された時のため、他人に恩を売る事を考える。彼は、主人に借金がある人の借用証書を書き換え、借金を減額する。それを知った金持ちは、管理人を褒める。

この話のどこが神の国に相応しいのか?

金持ちは、金銭関係が支配する社会が終焉すると知っている。即ちヤハウェ。だから、この例えは「神と富の両方に使える事は出来ない」、「不正に塗れた富で友人を作りなさい」と結ばれている。終末論では、世俗の倫理道徳を超越する。

16 不可解なたとえ話2
  ブドウ園の労働者・放蕩息子・九十九匹と一匹

ブドウ園の労働者:
葡萄園を持っている主人が、早朝から働いた労働者と一時間だけ働いた労働者に、同額の賃金を与えた話し。
⇒子供の時から信徒だった人も、大人になってから信徒になった人も区別されないという意味?

放蕩息子:
父親に二人の息子がいる。兄は一生懸命働くが、弟は遊び呆けていなくなる。弟が父親の家に戻って来ると、父親は弟のために祝宴を開く。兄は、一生懸命に頑張ったのに祝宴を開いてもらった事は無い。抗議する兄に、父親は答える。「あの子はいなくなったのに見つかった。死んだのに生き返った。喜ぶのは当たり前だ」

九十九匹と一匹:
九十九匹の羊を置いて、いなくなった一匹を探す。見つかった時の喜びは、九十九匹の羊を忘れるほど。

神が人間を配慮するやり方は、人間の社会常識を超えている。神と人間の関係を人間と人間の関係の類推で理解してはいけない。

17 不可解なたとえ話3 マリアとマルタ・カインとアベル
ルカ福音書10章の話:
イエス達一行がマリアとマルタという姉妹の家に招かれた。マルタは一生懸命に接待の準備をしているが、マリアはイエスの話を聞いているだけ。
イエスはマルタに、マリアは良い方を取ったのだと告げる。

⇒一般的な解釈では、日常の原始的な生活と宗教的・観想的な生活を寓話的に表現して、イエスの話に集中する方が良いという意味であるらしい。イエスを歓迎しているなら、マルタとマリアの両方の役割が必要であり、それを理解していない。

カインとアベル:
アダムとイブの息子であるカインとアベルの話。カインは農業、アベルは遊牧をしている。神はアベルの献げものを喜び、カインの献げものを喜ばなかった。そこでカインはアベルを殺してしまう。神は、カインを殺人の罪で糾弾し、追放の罰を与える。

⇒人間には、神に愛される人と愛されない人がいる。それを受け入れなくてはならない。人間は、自分より愛されている誰かを発見するし、自分より愛されていない誰かを発見する。それに嫉妬を感じて、神に対して怒りを感じいると一神教は成立しない。だから、それは禁じ手にする。

18 キリスト教をつくった男・パウロ
パウロがキリスト教を体系化した。

彼は、小アジアのタルソという町で生まれたユダヤ教徒。ギリシア語に堪能でローマの市民権を持っていた。パリサイ派に属し、新興のキリスト教徒を捕まえては尋問していた。

しかし、エルサレムからダマスコに移動する最中、イエス・キリストに会ってしまう。それからクリスチャンになり、宣教活動を行うようになる。

イエスと十二人の弟子達は、ヘブライ語(アラム語?)を話していたので、ギリシア語を話すパウロの布教がスタンダードになった。

19 初期の教会
313年に、ローマのコンスタンティヌス帝がキリスト教を公認(ミラノ勅令)し、392年にはテオドシウス帝が国教化する。

当時は宗教が百花繚乱しており、ユダヤ人共同体に閉じていたユダヤ教と異なり、キリスト教は初めて公然と現れた一神教だった。

第3部 いかに「西洋」をつくったか

1 聖霊とは何か
聖霊は、神と人間の連絡手段。昇天したイエスの代わりに、弟子達に入り込んで特別な状態にする。神とのネットワークや相互感応。

聖霊は、パウロの書簡を神の言葉にするために必要だった。

2 教義は公会議で決まる
一神教では神と人間を厳格に区別し、「人間のもの」に権威を認めない。しかし、人間による解釈をしなくては、教会が集団として纏まらない。

そこで公会議を行っていた。各地の教会の指導的立場の人々が集まる会議で正しい教義を議論して結論を出す。意見が分かれた場合は、多数派が正統になる。

381年の第一会コンスタンティノープル公会議で、ほぼ現在の形に纏まった。公会議は六回(七回?)開催された。福音書が複数あるキリスト教と違い、イスラム教は多義性が入らない。キリスト教でなくては議論の伝統は発生しなかった?

3 ローマ・カトリックと東方正教
キリスト教には2つの組織原理がある。

①ローマ・カトリック
神の前では皆平等。
ラテン語を使用。ラテン語以外は認めず、カトリック教会を分裂させない。
②東方正教
統一を重視する。ヒエラルキーのある組織を作る。
ギリシア語を使用。布教先の言語を典礼に採用したため、ロシア語を使うロシア正教会、セルビア語を使うセルビア正教会等に分裂していく。

東方教会と西方教会に分裂したのは、ローマ帝国が395年に分裂したから、道中の警護や経費負担の問題から、公会議が開催出来なくなったため、解釈の違いを調整出来なくなった。

4 世俗の権力と宗教的権威の二元化
西ローマ帝国があった地域(カトリックが普及した地域)では、世俗と宗教の権力が二元化していた。東方では、皇帝が教皇であり、両者が統一されている。

西欧州では、キリスト教に改宗する以前にはドルイド教が普及していた。ドルイド教の要素(樹木崇拝、小人、妖精)がキリスト教に入り込む事になる。

帝国が解体していく中で、小領主を基盤とする封建制が形成される。教会も土地を寄進されて領主となり、政治権力に対抗する事になる。

小王国が分立する中で教会は、典礼言語をラテン語に決めてローカル言語の使用を拒否した。ローカル言語を使用しない事によって、教会が分裂せず、政治的な勢力圏を超えてネットワークを確立できた。

土地を基盤とする領主に影響力を行使するため、教会が認める結婚が正式な結婚という事にする。土地相続の度に、教会が政治に介入する機会が訪れる。

聖職者は独身なので、相続の問題は発生しない。後継者は封建領主層からリクルートする。

5 聖なる言語と布教の関係
現地語を使用して布教した東方正教と、聖なる言語を死守したイスラム教があり、カトリックは中間的な態度をとる。西欧州では、カトリック教会が普遍性を、王権がナショナルな地域性を代表する。この二元体制を前提に、集権国家の概念が誕生する事になる。

6 イスラム教のほうがリードしていた
キリスト教よりも、後発のイスラム教の方が、聖典の内容に矛盾が無く、合理化されているように見える。ならばキリスト教の方が優位になったのは何故か?

中世までは、技術、哲学、思想でイスラム圏が先行していた。アリストテレスの哲学はイスラム圏から再輸入されている。

キリスト教は、不完全であるために、自由に法律を作る事が出来た。また、宗教改革は伝統社会の慣習は、聖書に根拠を持たないなら無意味であるという結論を導いた。さらに、宗教改革は新大陸に追われる人々を大量に生み出し、それが後の発展に繋がった。

7 ギリシア哲学とキリスト教神学の融合
哲学とキリスト教が融合したのは何故か?

哲学の中心には「理性」がある。キリスト教徒は理性を宗教的な意味で再解釈した。神は世界を創造した。神には意図がある。理性は、人間が神を理解する可能性を与える。

トマス・アクィナスに、自然法論があり、神の法の内、人間の理性によって発見出来る部分を自然法と読んだ。理性は、人間の精神能力の内、神と同型である部分、具体的には数学、論理学である。

数学や論理は、人間が行っても神と同じステップを踏む。だから自然法を発見可能。

神は理性によって解明出来ない。しかし、神が創造した世界は、神ではないから、人間の理性で解明可能。自然現象が解明出来たら、今度は社会現象にも理性を適用する。

こうした思想が理性主義を生み出し、フランス革命では理性神を拝みカトリック教会と絶縁した。

8 なぜ神の存在を証明しようとしたのか
西洋中世哲学史のジルソンは、中世以降の西洋哲学のポイントは、「存在の優位」にあるとした。存在とは何かを問う。

それは、神の存在に行き着く。

一神教では、存在は二段階になっている。神は存在している。神が創った世界も存在している。しかし、存在のランクが違う。理性を使って考える限り、認識出来るのは、世界の中の事。神は世界の外にいるから認識出来ない。

人間が神に存在させられたものとすると、哲学と神学が分離すれば、神を根拠に出来なくなる。よって、神の代わりに理性が存在の根拠になる。

9 宗教改革― プロテスタントの登場
プロテスタントは、16~17世紀にカトリックの主流はを批判して出て来たグループ。

宗教改革の主題は、神と人間を分ける事だった。だから、神と人間の間に聖書以外が立ってはならないとした。その結果、プロテスタントは解釈の違いによって、幾つかのグループに分かれる事になる。

カトリックでは、神と人間の間に教会が入るが、プロテスタントは直接的に人間と神が繋がる。

10 予定説と資本主義の奇妙なつながり
マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』から。

カルヴァンの作り出した生活態度が、資本主義の要素となったとする説。彼の教義は、予定説と呼ばれている。その教義では、神は個々の人間が救われる側か呪われる側かを既に決定しているものとする。さらに、その決定結果を人間は知る事が出来ないとされる。

この説では、人間を善に導く契機がなくなってしまうと思う人がいた。ヴェーバーの意見は違う。予定説では、自分が救われる側であると確信したければ、勤勉に善行を積むしかなくなる。

善行を積まなくては、周囲の人間から呪われる側であると思われてしまう。

11 利子の解禁
ユダヤ教でもキリスト教でも利子は禁止されていた。しかし、異教徒に対する利子は許されていたので、ユダヤ人が金融業を行っていた。

また、中世には、天国と地獄の中間にある煉獄というが生み出された。煉獄で厳しい試練に耐えて、禊をすれば地獄に行かない。この事が利子の正当化に都合が良かったという説がある。(ジャック・ル・ゴフの『煉獄の誕生』)

12 自然科学の誕生
今日、自然科学として理解されているのは、16~17世紀にかけて発生した科学革命以降の概念。

自然科学がキリスト教、特にプロテスタントの間から発生した理由は以下の2通り。

①人間の理性に対する信頼
②世界は神が創造したと信じた事。

世界を神が創造したと考えれば、自然現象と神は同一ではない。日本の神道では、自然現象の原因を神に求める。一神教では、世界は神が創ったが、唯の物である。物である世界の中心に、理性を持った人間がいる。

また、キリスト教は宗教法がないので、どのように生きれば神の意思に沿う事になるのかを創意工夫しなくてはならない。プロテスタントは神を絶対化する。神を絶対化すると、物質世界を前にした時に、理性を持った自分を絶対化出来る。理性を駆使する自分は、神の似姿だ。

教会の権威に頼らず、自らの理性を頼む点で、カトリックよりプロテスタントの方が科学を発展させ易い。

13 世俗的な価値の起源
近代的な民主主義の主権や国家の考え方は、神のアナロジーだ。

国家が立法権を持つのは、神のアナロジーだからだ。人権も、神が自然法を通じて人間に与えた権利である。市場メカニズムについても、神の視えざる手が働いている。

14 芸術への影響
キリスト教は、音楽や美術に影響を与えている。字が読めない人間に布教するために、フレスコ画が使用され、教会で聖歌が歌われた。

15 近代哲学者カントに漂うキリスト教の匂い
カントの哲学は、神を必要としない。

定言命法:
いかなる場合でも、絶対的に従わなくてはならない倫理的な命令。

普遍化可能な個々人の行動 = 意志の格率が、定言命法となる。これは、全ての人間の人格を尊重する事であり、キリストの隣人愛と同一ではないか?

16 無神論者は本当に無神論者か?
自分自身が無神論者であると思っている事と、実際に無神論者である事は同一ではないのではないか?

宗教とは、行動において、それ以上の根拠を持たない前提を置く事である。そう考えると、本当の意味での無神論は不可能なのではないか?

日本人の考える無神論は、神に支配されたくないとう感情。神に支配されると、自らの主体性がなくなってしまう。だから神が大勢いる。大勢いれば、神一人の勢力が削がれる。

神道が偶像を作らなかったのは、作ると拝まなければならないから。仏教では、仏像よりも覚りの方が大事なので、安心して取り入れた。

一神教とは、異なる理由で像を作らなかった。

17 キリスト教文明のゆくえ
今後のグローバリゼーションの中では、キリスト教に由来する西洋文明と、他の文明が混じる事になる。これまでの近代化は西洋化であるが、中国企業によるIBMのパソコン部門の買収等のように、今度はキリスト教文明が、他の文明に影響されるようになる。

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アスペルガー変質者になる

前に書いて削除した記事。

今は長い間の願望が実現しているのだと思う。何故、トラブルが発生するのか、家族や職場の同僚ではない第三者の目から分析をしてもらう。

しかし、分析をしている第三者も理解が足りないように思えてしまう。

「もっと周囲の人間の配慮が欲しいですね」

そうした事は言っていない。配慮をするのは僕の側しかあり得ない。それに知りたいのは異常な状況が発生する原因と、現状が狂っている事を周囲に伝達する手段、そして何よりも解決策を模索する方法だ。

「周囲の人間に合わせる事に抵抗があるって言っていたじゃないですか」

そうした事を言った記憶は無い。僕が存在すると、周囲の人間が狂ってしまうから、集団の中に存在したくないと言っただけだ。

以下はフィクション。僕が存在する事によって発生する事象の一例。

6年前に◎◎の部署に在籍していた時の話。駅から会社に行く時のルート上に自動販売機が設置してある場所があった。毎朝、その自動販売機で缶コーヒーを買って、会社でノートPCを立ち上げる間にコーヒーを飲む事が、当時の僕の習慣だった。

ある日、いつものように自動販売機で缶コーヒーを買った時、初老の男性から呼び掛けられる。

「ちょっと、あんたここで何してんの?」

男性の話は続く。

「この自動販売機、うちの会社の自動販売機なんだよ。何で勝手にうちの会社の備品を使ってるの?」

僕は返答する。

「そうだったんですか。知りませんでした」

それに対する男性の回答は以下の通り。

「嘘だ。あんた、会社員でしょ。会社名と名前と電話番号を教えろ」

男性は激怒していた。男性の剣幕に会社名、名前、電話番号を伝えると、僕は会社に向かう。発生した事象の意味が理解出来ない。その日の午前中は何も無かった。しかし、午後になると課長から呼び出される。

「お前さ、なんて事をしてくれたんだ。他社からクレームが来てとんでもない事になっているぞ。他社の人間と揉めたんだったら報告しろよ」

「すみません。報告するような事だとは思わなかったんです」

「今日は決着がつくまで帰るな。お前さ、他社の自動販売機を使うって何を考えてるの?変質者だと思われちゃうだろ」

そして僕は夜になっても自席で一人待機する事になる。何も連絡が無いので不安だった。9時頃に課長がやって来る。

「帰れ」

状況が理解出来ない。

「一体、どうなったんですか?」

「いいから帰れ」

課長は説明してくれない。

「でも何が何だか」

食い下がると課長は言った。

「◆◆さんと◎◎さんとXXさんやYYさんも、あの自動販売機を使っていた」

良く理解出来ないまま、僕は会社を引き上げる。そして次の日になると、僕の周辺は、僕の話題で持ち切りになっていた。皆が口々に語りかけてくる。

「他社の備品を勝手に使ったんだってね。そんな事したら変質者だと思わるだろ。注意しろよ」
「皆、これは氷山の一角なんじゃないかって言っているよ。他にも変な事を沢山やっていて、今回は偶々発覚しただけなんじゃないかって」
「いつかはやると思っていたよ」

僕は返答しない。返答しようがない。周囲の人間の僕に向ける視線は冷たかった。
しかし、その1時間後に状況は一変する。

部長が僕の自席までやって来て、以下のように言ったのだ。

「ア、昨日は可哀想だったな。缶ジュース1本買っただけで犯罪者扱いだもんな」

部長は前の日に何があったのかを語り出す。以下のようであったらしい。

あの日、何があったのか?

僕に対するクレームが社長席にまで報告されてしまい、幹部社員が予定をキャンセルして待機していたのだ。そうまでしても先方の怒りは収まらず、皆、夜になっても帰る事が出来なくなっていた。

そうした中、ある幹部社員が以下のような疑問を呈する。

「ここまで他社の人間を怒らせるなんて、そのアという社員は何をしでかしたんだ?」

クレームの内容を再確認すると、「自動販売機でジュースを買っているところを見た」というものであったらしい。

「自動販売機でジュースを買う事の何が悪いんだ?」

自動販売機の現物を確認してみる。

「何故、他社の人間が使ってはならない自動販売機が通りに面して設置してあるんだ?」

さらに新事実が発覚。件の自動販売機は、僕以外の人間も使用していたのだ。僕以外にも数人が日常的に、自動販売機で缶ジュースを買っていた。

「皆が使っている自動販売機なら、何故、そのアという社員だけが名指しされるんだ?そもそも自動販売機で缶ジュース1本買ったという話で、ここまで騒ぐ理由は何なんだ?」

最初に疑われたのは、僕が他に何かをやったのではないかという事であるらしい。そこでクレームを入れた他社の人間にクレーム内容を再確認する。

そもそもの原因は、僕が変質者に見えた事にあった。僕はミニ高見盛と呼ばれる。背が低く太り気味で挙動不審だからだ。その人は、僕の姿を見た途端、許す事の出来ない何かを感じたらしい。その不審者が自社の自動販売機を使用している。それを見た瞬間に、制御不可能な何かに囚われた男性は、僕を怒鳴りつけ、会社名、名前、電話番号を聞き出すと、抗議の電話をかけてしまう。

電話を受けた課長は、僕の名前を聞いた時点で謝ってしまい、上席に報告をする。クレームをかけた人は、当初、直属の上司に文句を入れただけのはずが、僕の名前を出すだけで、次から次へと幹部社員が登場するので怖くなってしまい、今さら自動販売機の話など出来なくなってしまい、引き下がれなくなってしまっていたのだ。

通常、人間の意志疎通は非言語的な情報を互いが共有する事によって、言葉による短縮された情報交換が可能になる。今回の事例では以下のようになる。

前提条件  :社員「ア」は気持ち悪い男である。
発生した事象:社員「ア」が自動販売機で缶コーヒーを買っている。
対応    :社員「ア」の会社に抗議の電話を入れる。

僕の事を知っている上司達は、僕の「形」、「色」、「音」、「臭」、「大きさ」、「質感」、「動き」、ETCといった非言語的な情報を無意識的に保持している。だからクレームを入れた人と上記の前提条件を共有可能だ。発生した事象と対応との間に確かな因果関係を感じる事が出来る。それは無意識的な前提条件に思考が規定された結果だ。しかし、会社の上層部は僕という人間について非言語的情報を持たない。そして、言語では非言語的情報は伝達不可能。上記の前提条件は共有不可能となる。

すると何が発生するか?

どのように話が決着したのか、説明してもらったが理解出来なかった。話の時間軸を自動販売機事件の翌日の午前に戻すと、部長が課長に言っている。

「何で謝ったんだ。通りに面して設置してあった自動販売機で缶ジュース買っただけだろ。何でそんな事であそこまでの事をされるんだ。俺なら絶対に戦うよ。理不尽過ぎるだろ」

課長は黙っている。可哀想だった。

そして周囲の人間が喋っている。

「そうだよな。俺だって、毎日、あの自動販売機を使ってるけど文句なんて言われた事ないもんな」
「過剰に反応し過ぎだよね」
ETC。

あなた達、さっきまで変質者とか氷山の一角とか言っていたじゃないですか。人間の意見は簡単に変更される。それに伴って記憶も改竄される。それは僕自身の記憶も不確かなものであるという恐ろしい事実を証明しているのだと思う。

**********

この話を聞いた人達は以下のような反応を示した。

「それは単に、お前の部署の連中が抜けていただけだろ。俺なら絶対に謝らないし、そんな話を上に報告しないよ」

が、こうした事象は日常的に至る所で発生しているのだと思う。集団は非言語的情報を共有する。人間の善悪は集団によって規定される。規定された善悪は個人の意志によって生み出されたものと錯覚され、それ故に疑う事が出来ない。

自我は存在しない。人間は、周囲の状況や所属する集団、今までの経験等の外部環境も合わせて人間となる。

各種の前提条件は見えない鎖として僕達の思考・行動を規定する。鎖自体が実体だから束縛されない思想は存在不可能だ。

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教えて!gooからのコピペ。

以下は、『教えて!goo』にあった、高機能自閉症が疑われる部下への相談内容を、意訳して纏めたもの。

【相談内容】
件の部下(女性)を3年間、指導したが、今までの部下の中で最低。丁寧にアドバイスしなければ駄目なのかと思い、(自分ではこれ以上細かく説明出来ないと思うくらい)丁寧に説明している。
しかし、「そんな事分かってますよ。新人のバカじゃないんですから」と分かっていないのにプライドが高く、自己弁護・自己防衛する。
話を聴いていると、途中で、彼女は「もう何を言っているのか分かりません」という顔をしながら、目が虚ろになり、「はい、はい」とは言うが、上の空になる始末。理解した事を言ってみろと言うと、何も言えない。紙に書いて渡しても、途中で紙を見なくなり、無駄だった。

【部下の仕事ぶり】
①コミュニケーション
・言葉がたどたどしく、言葉に主格や所有格や目的格が無いため
 何を言っているのか解らない。
 述語も省略、又は自信なさげで声が小さくなる時がある。
・報告書やメールも、主格や目的格が抜けている。
 誤字・脱字、内容間違いも多数。
・質問を受けたり、質問しても、話を順序立てて説明する事が苦手。
 相手に、前提となる状況や内容を説明せずに、
 いきなり彼女の頭の中で浮かんだ本論部分を説明する。

②思考
・決められた以外の気を利かすような仕事は、一切出来ない。
・仕事の目標や全体から考えられず、目の前の事で手一杯。
・丁寧に指示・アドバイスしながら、少しでも簡単な仕事を
 やらせると、指示した以外の仕事はしない。
 「少し考えて」と言うと、彼女が考えた事は全て私や上長に質問し、
 了承を貰おうとする。
・考えた事は、殆ど考えが浅く、もう一人の部下の2年目より
 レベルが低い。
・彼女が進めた仕事について、、判断した理由を聴くと、
 いかなる時でも「今まで、他の人はそうやっていたと聴きました」
 と前例主義。責任逃れの言い訳を何時も言う。
・期日までに仕事が出来なかった時は、残業もせず毎日帰りつつ
 「私は仕事が多くて忙しいです」と理由にもならない理由を言う。
・忙しいと言っているが、「今日は●●に買い物にいくの」と周りに、
 自慢しながら定時に帰る。
 にも関わらず、忙しい後輩に自分の作業を振って帰る。
・仕事が難しくなると、上司や上長を巻き込み始め、
 その仕事からフェードアウトしようとする。
 (何度も、自分の担当の仕事を丸投げし、逃げた)

③自己管理
・自分の時間管理が出来ない。
 昨日からの宿題、今日起こった事で手一杯。
・何をすれば良いのか、整理出来なくなると、
 目の前にある楽そうな作業に着手。
 難しそうな仕事は後回し(しらばっくれて逃げようとする)にし、
 後で顧客と期日でトラブルになる。
・社内の打ち合わせ集合時間にもルーズ等、時間感覚が無い。

④想像力
・「相手の立場に立って、考えなさい」という指示のが一番苦手。
・会話中、突然、相手に失礼な発言を言う。
 (あなた、デブですね、とか、よく結婚出来ましたね。とか)
 何の悪気も無しに、顧客や社内に対して言うので、一部顧客で、
 出入り禁止。

**************

以下は相談に対する回答。

【回答①】
もしアスペルガー症候群だと仮定すれば、以下のように指導をする。

1)言葉での指導は、ですます調で短く、感情を入れない。
2)言葉で理解出来ないようなら、紙に箇条書きで指示する。

必要以上の感情は無意味。大きな声での指示も効果は無い。

効果が望めない場合は、障害者職業センターの相談窓口に相談する。

本人は「本当に困っている」事が心の中に有るが、相談出来る人が身近にいないのではないか。
困り事の窓口になって「信頼」を得る事も上司として大切。
部分的に能力が高いので、適切なアドバイスをすれば、誰よりも会社の即戦力になる。
そのためには、アスペルガー症候群を勉強し、彼女の特性を観察するのも一考。

⇒以下は、質問者からの返事。

●指導について
逐一決まった事を指示するのは、入社1-2年目の新人まで。
日々イレギュラーな事が起こる入社3年目以降の仕事は、決まった事よりも、常識・合理的/論理的思考・意思疎通能力・決断力・行動力がとても求めらる。
現在の彼女に対しては、常識・論理的なビジネス思考を身につけて欲しいが、とても出来ない話なので困っている。

●本人について
アスペルガー者は、ある能力が高いと言うが、本当なのか。同僚や後輩と比して、彼女の潜在能力は、相対的に高くないと思われ、どれをやらせても駄目だったので途方にくれている。
(決まりきった作業は、派遣にアウトソーシングしているので、地道な仕事が正社員からなくなって、社員は外に出て客と交渉するのが職場環境になり、彼女の居場所が無くなっている)

【回答②】
産業医面談を行うべき。産業医には絶大な権限がある。診断書を書いて休職させる事も可能。

プライドの高さ(自己愛性パーソナリティ障害)は、傷つきやすい、自分を受け入れられない脆い自分が齎す一つの帰結。

こうした人間は拘りが異常で、自分のやり方に固執してしまう場合が多い。今のやり方では会社にいられなくなるという説明も必要。

紙に書いて見せても、内容が具体的で推論を必要としないものでなく、落ち着いた小会議室等の座って話せる場で行われたのか気に掛かるが、基本的には妥当な方法。
医療的・認知行動療法的な改善が必要だという事を分からせるべき。

⇒以下は、質問者からの返事。

現在の勤務先は、メンタルの罹病率が高いため、職場に精神科、心療内科、神経科専門の産業医が来ていて、週に2日ほど、予約で相談可能。

職場ストレス上、メンタルヘルスについては上長も認識が高いものの、彼女の日々の素行は、性格の問題と思っていて、言えば直るという期待を持っている。
このような状況で、彼女は高機能障害ではないかと言うのは気が引けて、ここで相談している。

産業医の相談は予約すれば可能なので、上長と相談して、対応を考えてみる。

【回答③】
おそらく何らかの障害がある。

勉強をして身につける部分は得意だと思うが、考えを纏める分野(知覚統合)が苦手なのだと思う。

病院にいっても、社会適応訓練は殆どやってくれない。

臨床心理士か、社内で体制を組むなどして、彼女が困難に思っていたり、他者から不都合に思われる場面や対応について、マニュアルを作り、覚えて行く。そういう社会適応の形になる。

また、アサーションという、自分の気持ちを適切に伝える訓練は非常に重要。勝間和代さんの書籍や発言の中にも、このトレーニングに関わる内容があるので見直すと良いかもしれない。
ロールプレイをする所もある。企業における意思疎通能力向上という視点でのセミナーより、自己評価を向上させ、正当な自信へと導くタイプのセミナーを推奨。
ASの人は、対人関係が「何故か上手くいかない」事に、非常に傷ついており、鬱発症率も有意に高い。

状況の自己判定であれば、AQテストがある。行動の偏りを捉えるには良いかもしれない。

http://www.the-fortuneteller.com/asperger/aq-j.html

上記のリンクに、論文があり、分野毎の、定形、AS/高機能自閉の平均と標準偏差があるので、5つの分野毎の得点と、統計的な評価も可能。あくまでも目安なので、これをもって断定する事は危険。

⇒以下は、質問者からの返事。

●過去
彼女が課長から仕事をふられた時、以下のような事が過去3年間で2回ぐらいあった。
(1)課長がアドバイスすると、ブツブツ文句の独り言が多くなる。
  自席の作業で、頭の中で考えている事をブツブツ言いながら
 パソコン作業するようになる。
(2)さらに仕事を与えると仕事が溢れ返り、翌日から突然
 「頭が痛いので休みます」と言って1週間会社に来なくなる。
 
課長は具合が悪いなら病院に行った方が良いと言った。彼女は、頑強に「唯の体調不良です。私が心の病になるはずがない」と言って、病院に行く事に抵抗していた。

●現在
今年になってから、(1)が出てきたので、仕事の負荷を減らしている。しかし、新人よりも仕事しないで、ブツブツ言いながら席に座って高い給料を取得している状態に陥っている。

彼女が自覚しないのであれば、上長に相談したい。

【回答④】
アスペルガー症候群にも様々なパターンがあり、詳しくは専門家が診断しないと判断は難しい。その上で対応方法も変わる。

質問者の投稿には彼女の長所や秀でた部分の記載が無いが、長所は無いのか?

専門家の診断に行かせるのは、名誉棄損やパワハラと言いだすタイプとも推察出来るので、質問者の口から言うのは推奨しない。職場全体に影響があるのなら人事や上司の方も含めて相談する事を推奨。

⇒以下は、質問者からの返事。

彼女の長所だが、思いつかない。
○こつこつした仕事
面倒がりで、作業を頼むと、理由にもならない理由で、自分の担当の仕事にも関わらず拒否する(ズボラ)。簡単な仕事は派遣の仕事なので、単純な仕事は総合職の彼女の領域ではない。
出来上がる資料も女性とは思えない感じで、ガサツと言うのがぴったりな資料ばかりが出てくる。
交通費や出勤のシステム登録さえ、毎週システムに入力する必要があるのに、催促しても3ヶ月溜めるような性格。

○アイディアを出す仕事
自ら勉強するような体質でないので、客や世の中の事を、本や情報を取って調べたり勉強する事は無い。よって、いつもノーアイディア。親が教師のため、学生時代は、親に仔細を指示されて育ったらしい。

長所を伸ばそうというアイディアは、管理職の間でもあって、部長や課長と何が彼女の長所か議論したが、、何の長所も指摘出来ない有様だった。

【回答⑤】
質問者の部下はアスペルガー症候群では無いと思う。
アスペルガー症候群の人達は自己中心的で、相手を傷つける言葉や行動をする事がある。しかし、それは自分の事しか考えられないからだ。その反面、自分のためなら凄まじい集中力で没頭する。多くの場合、人からの評価を気にする。そして低い評価を「こんなに頑張っているのに」と受け入れない。質問者の部下は逃げてばかりで何もしないという点が当て嵌まらない。

以前、アスペルガー症候群の同僚がいたが、自分の興味がある仕事は異常な程集中して行い、ある時は他の人なら見逃すような事象を見つけた。

⇒以下は、質問者からの返事。

個人的には、アスペルガー症候群よりも、高機能自閉症かと思っている。

意味の無いぎこちない身振り・手振りをしながら、一生懸命話そうとするが、何を言っているのか解らず、単語が足りない。
頭の回転が速い客からは、「○○さんの言っている事って、●●って事ですよね?」と、客に自分の言っている内容を説明・確認される始末。

今度、親から紹介された見合いで、交際も3ヶ月程度で結婚し、そのまま仕事を続ける。(旦那のほうが給料が安いため)
彼女の仕事の進捗がさらに進まなくなるのではと思う。

部長・課長も彼女の仕事ぶりは分かっているが、彼女の性格の問題だと思っている。彼女の素行は、性格なのか、先天性の障害なのか、治療出来るかが知りたくて質問した。

*************

この部下に対する質問者の意見は、周囲の人間の僕に対する感想だろう。

性格というよりは、概念形成、想像力、抽象化の問題なのだと思う。こうした事はどうすれば良いのか?

自分の問題としては、精神科の先生の言うように、障害者手帳を取得し、障害社年金をもらうべきなのだろう。職場に復帰しても、上記のような人間が上手く適応出来るとは思えない。

質問者の理解も、回答者の意見も的外れだと思うが、的確な分析が出来るほど、脳科学が進歩していない。だから、現状が変化しない前提で生きていくしかないのだと思う。

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論理的である事は正しいのか?

何回か書いた事。

リンダ問題という心理学の問題がある。

【問題】
リンダという女性が存在すると仮定する。以下の選択肢1、2から、リンダについて真実度が高い方を選べ。

選択肢1:リンダは銀行の出納係である。
選択肢2:リンダは銀行の出納係であり、
     フェミニスト運動の活動家である。

【解答について】
この問題は、論理的に考えるか包括的に考えるかで答えが正解が変化する。

<論理的に考える場合>
文章を2つの要素に分解する。

要素1:リンダは銀行の出納係である。
要素2:リンダはフェミニスト運動の活動家である。

要素1が真である可能性をX%、要素2が真である可能性をY%とする(XとYは100以下)。要素1と要素2は独立の事象であり、互いの真実度に影響しないと仮定すると、要素1と要素2の両方が真である確率はX×Y = Zとなる。
XとYは100以下なので、真実度について、X OR Y > Z という式が成立する。選択肢1が真である可能性はX%、選択肢2が真である可能性はZ%。X > Z なので、選択肢1の方が真実度が高い。

<包括的に考える場合>
文章全体で考える。

この問題の場合は、選択肢1と選択肢2を別の人間が提供している情報であると仮定する。選択肢1をA氏、選択肢2をB氏が提供している情報であるする。

その場合、リンダ氏についてより詳細な情報を提供しているB氏の方が、リンダ氏と近しい関係にあると推察される。A氏、B氏の背景を推察し、選択肢2の方が真実度が高いと推察する。

************

上記のリンダ問題は、文章の詳細度が高まるにつれ、論理的には真実度が低くなるはずなのに、人間が詳細な情報の方を信用する事例として知られている。

問題の一つは論理的な真実が、真実では無い事であると考える。

『論理』とは上記のリンダ問題のように、背景となる情報を捨てて、要素毎の因果関係を構築する事に本質がある。そして「要素」は抽象的であるほど望ましい。以下のようになるほど抽象性は向上していく。

抽象度1:銀行の出納係であるリンダ氏
       ↓
抽象度2:リンダ氏
       ↓
抽象度3:女性R
       ↓
抽象度4:人間R
       ↓
抽象度5:生物
       ↓
     ??????

そして導き出された因果関係は、以下の2つの条件を満たしている必要がある。

①時代や場所に関係なく、常に正しい(同一律)。
②他の因果関係を否定しない(矛盾律)。

リンダ問題については、情報を提供しているA氏、B氏の背景等、言語化出来ない情報を考慮する必要があるが、論理的思考は非言語的な情報を処理出来ない。

そして二つ目の問題は、人間の思考が論理的で無いにも関わらず、論理が重視されている事にあるのだろう。

論理的な意見は、『主張』と『理由』から成り立っている。

だから誰もが自らの意見を論理的あると考える。論理的に正しい事は真実である。論理的な意見は同一律と矛盾律により、異なる意見を否定する。

自らの意見には根拠がある。それは正しいものと確信出来る。だから相手の意見は間違っている。こうした事だろうか?

実社会でもそうだけれど、インターネット上では意思疎通における文字情報の比率が高いから、より『論理』が重視されるのだろうか?しかも、様々な人が参加しているから反対意見と同時に賛成意見が出てくる可能性が高い。

それでは論理は人間の意見を変えられるのだろうか?

以下はインターネットの掲示板で見かけた文章。

「この間、秋葉原の電気街にいったんだけど、朝鮮人の観光客が話しかけてきやがった。それで、お前らはどうして大嫌いな日本に旅行になんて来てるんだって言ってやったら、薄汚い朝鮮語を叫びながら逃げて行った。あいつらはまともなコミュニケーションもとれないのか」

上記の意見を論理的に否定出来るだろうか?出来るかもしれない。では、上記の書き込みを行った人間の意見を論理で変える事が出来るだろうか?出来ないだろう。

否定する事は簡単だ。納得させる事は難しい。だから、僕が「善」であると感じ、否定する事が出来ない事柄であっても、別の観点から見ると、「悪」になってしまうはずだ。

そう思っていても自分の感覚を変える事が出来ない。

全ての人間の意見が正しい。そうだろう。しかし、それを実生活に適用する事は出来ない。

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ボーっとする

頭の中がすっきりしない。
集中出来ない。

精神科の先生と面談。

僕が普通に就職して働く事は無理だという事。障害者手帳の取得、障害者年金をもらうよう手続きするべき。家族の理解が無いので、家族への説明も実施する。

各種の手続きがどうなるのかは予測出来ない。

家族の理解も難しいと思う。この前に話した時は詐病であると言われた。僕が怠けるために、発達障害という診断を下す医者を探したに違いないらしい。障害者という事にすると甘えて怠けて努力をしなくなるという理論だ。

発達障害とは子供の病気である。本人に、駄目なところを教えれば、直そうという努力をして大人になる時には普通の人間になる。そうした思想だ。

皮肉な話だと思う。あなたには出来ていない。教えても直らない。直らない事も理解出来ない。
自らに「愛情」や「優しさ」、「共感性」があると思い込んでいる。共感性を持っているから他人を傷つける事が出来ない。そう思い込んでいるからこそ、他人を痛めつけても平気になれる。他者からの批判は逆恨みにしか聞こえない。あなたが感じている共感性は、他者から見たら共感性ではない。

彼らは特殊な人間ではない。誰もが自らと自らに都合の良い人間には、素晴らしい特性があると思うし、そうでない人間は努力をしないから素晴らしくなれないと思う。

互いにそう思っているが矛盾を感知する事は無い。

気持ち悪い。気分が悪い。

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周期的な変動が発生する原因は何か?

産業革命がフリン効果を発生させたのでなく、フリン効果によって産業革命が発生したのではないだろうか?

フリン効果について読んでいる。『Are We Getting Smarter?』の邦訳は出るだろうか?

以下は『フリン効果』についての記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-854.html

『フリン効果』とは、世代毎にIQテストのスコアが上昇していく現象。

スタンフォード・ビネー式知能検査、ウェクスラー知能検査:
1900年代初頭から1年間に0.3ポイントずつ上昇。

レーヴンのマトリックス検査:
1938年に開発されたIQテスト。1年間に0.5ポイントずつ上昇。

具体的には、以下のように人間の知性は変化してきたとしている。

①1910年には、平均的な人間が解答出来た問題
「銃といえば弾丸、弓といえば?」
⇒具体的な関連性を予測する能力。「矢」という答えが正解。

②1960年には、平均的な人間が解答出来た問題
「四角といえば三角、丸といえば?」
⇒具体的な物質ではなく、抽象的な形について考える能力が試される。四角形を半分に分割すると三角形になる。よって「半円」が正解。

③2010年には、平均的な人間が解答出来た問題
「 *といえば&、M といえば?」
⇒この問題は、関連は文字である事以外に共通点は無い。M以外のアルファベットが正解になる。

(*1)同質性に注目するか、差異に注目するか?
問題1:魚とカラスの共通点は?
 1910年の人間 = 魚は海に住み、カラスは飛ぶ。
         同じ括りでは語れない。
         人は魚を食べるがカラスは食べない。
 2010年の人間 = 両方とも動物だ。

問題2:犬とウサギの共通点は?
 1910年の人間 = ウサギ狩りに犬を使う。
 2010年の人間 = 両方とも動物だ。

⇒「動物」とは抽象概念だ。抽象概念を扱う思考が弱いと、物事を分類するのではなく、差異に注目する事になる。「動物」という存在を仮定するように、抽象概念を構築する事で現代の人間は世界を理解する。1910年の人間は、実在の世界に生きていたので、「動物」のように抽象概念を構築する事が苦手だったのか?

(*2)14歳の学生へのテスト
1910年 = 45州の州都はどこか?
2010年 = 米国の多くの州都がその州の最大都市でない理由は何か?

⇒社会的に価値のある「情報」を問うのでなく、情報同士の関連性を問うように変化している。

***************

フリン効果を発見したフリンは、現象の原因を世の中の変化にあるとみているのだろうか?

現代は、カテゴリーや仮説に基づいた事柄、非言語的なシンボルや別の現実を描く視覚映像が支配的な世界だ。そうした世界に対応する事で人間の知性は変化したとしている。

その結果、人間の知性は実在を操作するのでなく、抽象的なシンボルを理論的に分析する傾向に至ったとしている?差異に囚われるのでなく、事象を分類し、仮説や象徴的な関係について思考する。

変化を以下のような生活の変化に由来するとしているのか?

<1910年の生活>
教育:平均的な米国民は学校に6年未満しか通わない。
仕事:工場や商店、あるいは農業に従事して長時間働いた。
人工的な画像:絵画や写真だけ。
非言語的なシンボル:基礎的な算数以外では、楽譜とトランプ。

⇒人々の注意は所有と実用性、有益性と有害物に向けられる。

<2010年の生活>
教育:多くの人々が大学まで卒業する。
   教育の普及で、書物や演劇、芸術を普及させる。
仕事:多くの技術者や科学者、管理者や企業幹部。
 
⇒多くの言葉は多くの概念を生み出す。多くの情報は多くの関連を構築する。仮定的な状況の分析は革新の源になる。

******************

違うのではないだろうか?生活の変化がIQ値を上昇させたのでなく、IQ値の向上が生活を変化させたのではないか?
   
以下は『2022―これから10年、活躍できる人の条件』についての記事。第1章に「七0年周期説」について記載。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-846.html

以下は『コンドラチェフの波』についての記事。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-739.html

上記は、周期的に発生する変動についての記事。変動の実在を疑う意見がある。そのような変動が存在するのなら、フランス革命以前に変動が発生しなかった理由は何なのか?

フリン効果が原因であるとすればどうだろう?

何らかの原因により、人々のIQ値が上昇を開始する。語彙や計算の数値は変化しない。向上するのは抽象的思考力だ。

フランス革命以後、近代的な『国家』という概念が出現する。目に見える村や家族の外にも、世界があり、そこに自らが所属する巨大な共同体がある。それは一定以上の抽象的思考能力が無ければ無理だったのだろう。

産業革命は、時間通りに単純作業を実行する労働者を必要とした。『時間』という概念を理解出来なければ、ルーティンワークをこなす事も不可能だったのでは?

教育制度にしても同じ事。時間通りに動く子供達。さらに『文字』を理解出来る子供が増加していたのでは?それ以前の世界的な識字率の低さは、教育の問題以外の要因があったのか?

フリン効果では、1年間に0.3ポイントずつIQ値が上昇する事になっている。コンドラチェフの波は48~60年の周期で発生する。集団内部の平均IQが15~20ポイント上昇すると、経済的、技術的、政治的な変動が発生するのか?

出典は忘れたけれど、堺屋太一先生の本で、1982年以後に生まれた学生と、それ以前に生まれた学生達の間に明確な差を感じるという記述があった。抽象的思考力の上昇が閾値を越えたという事か?

学級崩壊という現象が実際にあるのならば、それは現在よりも大幅に抽象的思考力が劣る子供に合わせて作られた教育制度が実体に合わなくなっている事を意味している?

少子化と高齢化の影響から、変動が発生する周期は長くなるのかもしれないが、団塊の世代が後期高齢者となる2022年から何かが発生するだろうか?

社会の変化がIQ値の上昇を促進しているというより、IQ値の上昇が変動を発生させていると考えた方が面白いと思う。

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脳で動かすパワースーツ

日経サイエンス 2012年12月号。

『越境する脳』を書いたM.ニコレリウスの記事。

2014年のサッカー・ワールドカップ・ブラジル大会の開幕セレモニーで、パワースーツを装着した障害者にファーストキックを蹴ってもらう著者の計画について。

キッカーが身に付けるロボットスーツは未だ開発中。その原型はミュンヘン工科大学にて組み立てられている。

このプロジェクトは著者達のグループがデューク大学で20年近く行ってきた研究を土台にしており、コンピューター上の仮想空間で思考制御の訓練を積んだ操縦者が、ロボットスーツ = エクソスケルトンを操作する予定である。

ロボットスーツは以下から構成される事になる。

①センサー
ロボットスーツの操縦者は、脳内にセンサーを埋め込み必要がある。著者のチームの研究者は、ワイヤーが上下左右に突き出ているために、三次元的に多くの信号を拾う新タイプのセンサーを開発した。
1本のワイヤーは4~6個のニューロンの信号を記録出来、1つのセンサーに最大1000個のワイヤーがついているので、4000~6000個のニューロンの電気信号を計測する事が可能になる。

こうしたセンサーを前頭葉にある運動野や、頭頂葉(高レベルの運動制御と意思決定に関わる領域)に埋め込む事になる。

②コンピューター
脳からの運動信号は、操縦者が背負っているバックパック内のコンピュータに伝達される。
大量のデータを処理するために新世代ニューロチップが必要とされる。

③伝達システム
脳から検出した信号を義肢に伝達する仕組み。
デューク大学のハンソンは、128チャンネルの無線記録システムを開発。脳波のデータを受信機に送る事が出来る。

④エクソスケルトン義肢
エクソスケルトン義肢は、キッカーの体重を支え、各部を協調して動かすように義足に働きかける。
体勢調節のうち低レベルのものは、神経信号は使用せずに、機械制御回路で直接コントロールする事になる。


著者の提案が開幕式を運営する国際サッカー連盟(FIFA)に承認されるかは定かではない。間に合わない場合には、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックとパラリンピック等の匹敵する行事の開幕を予定しているという。

以下は義肢の歴史。

・最初の歴史的記述:紀元前1500年~紀元前1000年
ヒンズー教の聖典に、戦いで負傷した足を切断し、鉄製の義肢を装着して戦場に戻ったヴィシパラという女性の記述がある。

・古代の義肢:紀元前4世紀
紀元前300年頃に作られた義肢が1858年に南イタリアで発掘された。これが最も古い義肢の一つ。

・14世紀(16世紀?)
16世紀、フランス国王に仕えた外科医パレが義手や義足を装着する技術を開発。背景には、銃による負傷兵の増加がある。

・南北戦争:1861年~1865年
南北戦争による負傷者の増加と、麻酔薬の普及により長時間の手術が可能になった事から、義肢技術の改良が進んだ。

・初期の脳インターフェース:1963年
スペインのデルガードが雄牛の脳内の尾状核に無線制御の電極を埋め込み、送信機を使用した雄牛の行動制御に成功した。

・1969年
ワシントン大学のフェッツは、猿の脳内で発生させた、単一ニューロンの発火を制御する電気信号を記録する事に成功した。

・1980年代
ジョンズ・ホプキンズ大学のジョーゴプーロスは、マカクザルが特定の方向に腕を動かした時に発生する運動ニューロンの電気発火パターンを発見した。

・1990年代前半
チェーピン、ニコレリウスは、脳内に恒久的に埋め込んだ電極により何十個ものニューロンを同時に測定する技術を開発した。

・1997年
マイクロプロセッサー制御の義肢Cレッグが登場した。

・1999年~2000年
チェーピン、ニコレリウスは、ラットの脳活動によって操作されるブレイン・マシン・インターフェースに関する最初の論文を発表。翌年、ニコレリウスは、猿が脳活動のみでロボットアームを制御した事を示す研究を発表。

・2008年~2011年
2008年の夏季オリンピックへの出場資格を得られなかった南アフリカのピストリウスは、2011年に韓国テグで開催された世界陸上選手権の400m競争で準決勝まで進んだ。

・2011年
デューク大学のニコレリウスのチームは、猿が考えるだけでコンピューター内のアバターを操作出来る事を示した。

・2012年
ブラウン大学のドノヒューは、ブレインゲート神経インターフェース・システムを開発し、脳に電極を埋め込まれた被験者がロボットアームを操作して飲物を持ち上げられる事を示した。

・2014年
ニコレリウスの研究室は、サッカー・ワールドカップ・ブラジル大会の開幕式で10代の身障者にエクソスケルトン(ロボットスーツ)を装着させ、ファーストキックを蹴らせる事を計画している。

************

『越境する脳』を読んだ時も思ったけど、M.ニコレリウスの文章の構成は、科学者というより詩人のような趣があるように感じる。

先進的な研究が進んでいる事は分かったけど、それが一般化するのは数十年は未来の話なんだろう。

************

最近、別の発達障害者と話す機会があった。やはり意思疎通が難しいと感じる。その人が悪いのではない。その人の周囲の人が悪いのではない。解決策はあるはずだが、何もわからない。

心理カウンセラーからの診断結果として、僕が組織内で働くのは無理ではないかとう意見があった。

どうしようか。結論は未だに出す事が出来ない。

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誰も理解出来ない

以下は、見かけた言葉。

アスペルガーの人は周囲の人間の愛情や苦労を真には理解出来ません。周囲の人間に迷惑をかけているのに理解出来ない。優しくしてもらっている事を理解出来ない。

アスペルガーはそうした障害です。自分が理解出来ない人間である事を自覚して、理解出来るように努力する事が大事なのです。理解出来る機能がないから出来ないと言うのであれば、駄目な自分に優しくしてくれる周りの人達に感謝するべきです。

***************

こういう思想はどうすれば否定出来るんだろう。アスペルガーとは他人の気持ちが理解出来ない障害では無い。「優しさ」や「愛情」なんて現実には存在しない。

上記の意見は以下のように感じられる。

・私が感じている情動は尊いものである。
・それは「愛情」や「優しさ」という素晴らしい存在だ。
・尊いものによって私は動かされている。
・そうした尊いものが、お前には感じられない。
・だから、お前は私を批判してはならない。

*************

あなたが「悪」と断じている人間も、あなたと同じように思っている。世界中全ての人間が、自分には「愛情」や「優しさ」があり、自分の気に入らない人間には、「愛情」や「優しさ」が無いと思っている。

あなたが他人に苦しめられていると思っているなら、他人の方でもあなたから苦しめられていると思っている。
あなたが感謝されて当然と思っているなら、他人の方でも自分は感謝されて当然と思っている。

それは自明の事だ。だから、他人を打ち倒そうとする。自分は感謝されて当然だという間違った観念を打ち倒そうとするのだ。それさえ訂正出来れば、自然に問題は解決すると思えてしまう。

***************

難しい問題だと思う。僕は休職する時に、以下のような事を言われた。

「こういう風になったのは、全てお前に原因がある。お前が逃げようとした事が悪い。俺達はお前のためを思って、お前を育てようと教育したのに、お前は俺達を愚弄して努力をしなかった。それはお前が悪いんだ」

僕の休職は新型鬱であり、怠けるための演技なのだそうだ。上記の意見に照らし合わせれば、僕が反省し、周囲の人間に「愛情」や「優しさ」があると認めれば、自動的に問題は解決するのだろうか?

心理カウンセラーの意見は違う。

「あなたの会社はどうなってるの?普通、こういう障害だって解ってるなら専門家に対処方法を聞きに来ると思うけど、調べもしないで、自分の勝手な判断で休職にまで追い込んでおいて、そうなった原因はあなたにあるんだって思えばそれで良くなるの?」

多分、あの人達は、自らの内部に何らかの情動を感じる。それに「愛情」、「優しさ」という名前を付ける。それは尊いものだから、僕が自分の思い通りに動かない事が許せない。

自由意志は無い。彼らを動かしているのは、彼らではなく別の何かだ。論理や思考も自由では無い。

僕は我慢しろだなんて思わない。自分がどうすれば良いのか判断出来ないだけだ。

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何が出来るか?

会社に復帰出来るかどうか、ますます怪しくなっている。

会社側との話し合いの機会を設けるよう調整する。受け入れ体制はあるのか?障害者としての雇用は可能なのか?どのように考えているのか?

障害者者手帳の取得について:
・取得する事による利益、不利益は何か?
・障害者としての就職の現実性は?
・障害者として働き続ける事は出来るのか?
・どの程度の収入がダウンするのか?
・人間関係のストレスはなくなるのか?

引き籠る事についても真剣に考える必要がある。情報が足りない。

時間の経過をどのように考えるのか?時間はヨイモノもワルイモノも連れてくる。急ぐ必要はないが、準備をする必要はある。

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知能は伸び続けるか

日経サイエンス 2012年12月号。

今月号の日経サイエンスは面白い記事が多かった。

P96~の『知能は伸び続けるか』(T.フォルジャー著)は「フリン効果」に関する話。

フリン効果:
時代が新しくなるにつれて知能テストの成績が向上する現象。
1984年?に、ニュージーランド オタゴ大学 ジェームズ・フリンが発見。
フリンは、20数ヵ国の知能テストのデータから、点数が1年につき0.3ポイントのペースで上昇している事を発見した。その後の調査でも、知能指数の世界的な向上は0.3ポイントという変わらぬペースで上昇している事が確認されている。

<オクラホマ大学の心理学者 ロジャーズの調査>
約1万3000人の米国の学童の知能テスト結果を調査。

⇒点数の向上は、5年・10年というくくりではなく、1年毎に生じていた。毎年、点数は規則正しく上昇している。この事は、子供のIQテストの点数が親の世代よりも約10ポイント高くなる事を意味している。21世紀末には、子供達の平均IQは30ポイント上昇しているが、これは現在の平均知能の人と上位2%の人の開きに相当する。

⇒ロジャーズはフリン効果の原因は複数あり、それらが互いに変動を相殺してフリン効果が続いていると推測している。

<デューク大学 ワイ、プタラスの研究>
米国の小学5年生、小学6年生、中学1年生を対象にした知能テスト結果170万件からなる20年分のデータを調査。上位5%の生徒の成績がフリン効果と完全に同期する形で上昇している事を発見。

⇒全体の成績が向上している証拠だとか。IQ値上昇の背景には文化的な要因がある?ビデオゲームやテレビ番組の普及が知的訓練の場になったと予想している。

【フリン効果の原因】
IQの上昇は、各種知能テストの特定部分に関する成績向上による。

ウェクスラー児童知能検査(WISC)では、算数と語彙に関するスキルを測定するテストの成績は変わっていない。

IQ値の向上は、抽象的推論に関する以下の2つの個別テストに由来している。

①類似性テスト
 2つの単語の抽象的な類似性を考える力を測定。
 例えば、「林檎と蜜柑の共通点は?」という質問をする。
 「どちらも食べられる」という答えではなく、
 「どちらも果物である」という物理的性質を超えた回答をすると
 高得点になる。
②図形テスト
 幾何学図形の関連性を見極める力を測定。

【抽象的思考力の求めるものは?】
上記の①、②のテストは、経験した事の無い問題を解決する能力 = 流動性知能を計測するように設計されている。抽象的な推論は対象の認識に柔軟性を齎す。

<例1>
パソコン画面上のスタートボタンは、実際にはボタンではない。抽象的な推論が出来れば、「スタートボタンを押す」という言葉によって、画面上のスタートボタンをマウスや指で直接押すのでなく、画面上のカーソルを操作して押そうとする。

<例2>
1920年代、ソビエト連邦の心理学者 ルリアがロシアの農民に行った調査。

以下の質問をする。
「常に雪に覆われている地方の熊の色は白です。北極は常に雪に覆われています。北極にいる熊は何色でしょう?」

回答は以下のようなものだった。
「茶色の熊しか見た事がない」

⇒抽象的思考が弱いと、経験の中からしか考える事が出来ない。それは、抽象的思考が弱い人間が愚かである事を意味しない。そうした思考を必要としない環境に彼らは生きていた。

⇒フリン効果は、人間の知性が「近代的」に変化した歴史を示している。抽象概念の類別や論理的思考は20世紀において、過去になかったほど有用なものになっている。フリンは変化は産業革命によって生じたと考えている。

⇒産業革命は、多くの人間が「小規模な家族農業」ではなく、「組織化された職業集団」に所属する状況を作り出した。新たな職業は、抽象的原理に精通している事を要求した。

【未来はどうなるか?】
フリン効果が継続すると、未来人から見た現代人は、想像力の欠けた人間に見えるだろうか?

反応時間を測定する実験の話。以前は200ミリ秒以前の事例は不確実なケースとして考えられていた。人間が反応し得る最速が約200ミリ秒と考えられていたからだ。しかし、200ミリ秒未満の反応事例が増えている。

⇒人間の反応が実際に速くなっている。

フリン効果と同様に、認知のスピードも向上しているのかもしれない。それは人間の適応性の表れである。人間が自分達を賢くする世界を築けば、未来の人達は現代人の単純さに驚く事になる。

***************

フリン効果を発見したジェームズ・フリンは、2012年9月に「Are We Getting Smarter?」という本を出版したとか。邦訳の出版はいつだろう?

面白いのは、次のような意見だ。

<ミシガン州立大学 ハンブリック>
フリン効果が過去に遡って発生していたとすると、1900年の英国人の平均IQは1990年基準で70になる。知的障害者すれすれの水準で、平均的な英国人はクリケットのルールを理解出来なかった事になる。

社会全体の変化?現代人がクリケットを理解する方法と、100年前の英国人がクリケットを理解する方法が相違している可能性?それは、現状では知的障害者とされている人達に適切な方法論を提示出来れば、彼らの理解が向上する事を示唆している?

100年間で30ポイントの差があるとすると、明治時代、大正時代の美術、文学、音楽、ETCは、現代とは異なる趣で理解されていたのだろう。

記事の中では、100年後の人間は現代人の単純さに驚くかもしれないとある。しかし、僕達は100年前の人間達の単純さを驚かない。

それはどうしてなのだろう?

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日記、年末までにする事、70年周期

①今日の行動
午前 ― OS入門を読もうとするが読めない。
午後 ― ベトナム語入門を斜め読み。

⇒集中力が衰えている。本を読もうとするが読めない。外国語の上達は全くしていない。

②年末までにする事
損失が出ている株式と外貨証拠金取引のポジジョンの決済。税金対策。

株式は以下のようなイメージで見ている。

・外国株   :損が出ている。年末に損を確定させる。
・資源・水関連:横這い。やや利が乗っている。
・原子力関連 :横這い。やや損が出ている。
・REIT  :全体的に値上がり。
        損が出ている銘柄はどうしよう?
・消費者金融 :大幅に値上がり。
        現状の値上がりは一時的だろうか?

⇒来年初からどうしよう?外国株は購入するにしても、何かを考える余裕が無い。一か月程度の時間を使って、ゆっくりと考える。

外貨証拠金取引についてはどうしようかな?何もしないでおいて、年末に損が出ているポジジョンを決済する事になると思う。

③70年周期
この間読んだ「2022―これから10年、活躍できる人の条件」という本に70年周期説というのが出ていた。70年を一つのサイクルとして歴史は繰り返すのだとか。

1945年に太平洋戦争終結による体制転換、1877年に西南戦争による武家政権の終焉。この2つだけでは弱いので、それ以前をWikipediaからの検索で見てみる。

1800年代 ― 間宮林蔵の樺太探検、北海道が幕府の直轄地になる。
1730年代 ― 徳川吉宗の在位(将軍位:1716年~1745年)
1660年代 - 由比正雪の乱は1651年。関係無いかな?
1590年代 - 1592年、1597年に朝鮮出兵。
1520年代 - 特に無いのか?
      この辺りから西洋人が渡来するようになる。
1450年代 - 応仁の乱は1467年。
1380年代 - 南北朝合一は1392年。
1310年代 - 1318年に後醍醐天皇即位。建武の新政は1334年。

⇒遡っていくといくと、どの年代でも事件が発生しているから数十年の範囲で考えれば周期というのは作り出せてしまうのだと思う。
昔、太陽の黒点の周期によって経済活動が予測出来るという話を聞いたけど、それも同じようなものだろうか?

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