就職セミナーに行ってきた

発達障害者の仕事について。
久しぶりにスーツを着て、他人と話したが、精神的に弱っている事を実感した。

以下の2つの考え方がある?

①障害者手帳を活用する
企業は、障害者を一定の割合で雇う必要がある。法制度を利用しての就職を実現する?
その場合、以下の仕事が望ましいのか?
・データ入力
・総務等のバックオフィス業務

⇒求められる適性としては、パソコンを操作する技能、時間通りに動く体力、ETC。
⇒企業側でも、以下の施策を実施する。
 ・一週間の予定を事前に決めておく。
 ・時間管理方法の相談。
 ・外部との折衝は他の人に任せる。

⇒技能習得や安定性の面で不利。若いうちは推奨されない。

②専門技能を身につける
例えば、プログラマーとしての技能を身につける。上記①の場合、アルバイトと同じように簡単に解雇される。自分の価値を高める事が安定のための第一歩。
当然、組織内でやっていくために、プレゼンテーション、ミーティング、目標設定、業務効率化、ETCの方法論を学習する必要がある。

**********

学生時代に、就職活動をやっていた時の事を思い出した。アドバイスされた事と同じ事を10年前の僕は考えていたと思う。内勤で、人と接する事の少なく、且つ、専門的な技能を身につける事が出来る仕事。

10年後の僕には専門的な技能も経験も無い。自分が、これほどに駄目な人間だとは思っていなかった。セミナー中も考えたけど、復職するという選択肢が難しくなっている。

以下は、キャリア・カウンセラーの言葉。
「私、殆どの場合は今の会社に残るべきだって言うの。でも、あなたの場合、会社を辞めちゃって新しい自分を探した方が良いかもしれない。根拠はないんだけど何となくね」

*************

要するに、現状の資産を保ったまま、50歳まで持ち越せば良いのだ。組織に所属して生きていく道は僕には辛いものなのだ。

以下は聞いた言葉。

「30代になると、20代の頃の夢や希望が無くなっていくでしょ。でも、それは最初から出来なかった事なんだよ。だから、30代になって考える夢や希望は実現可能な夢や希望なんだ」

夢も希望も考えられない気がする。

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富・戦争・叡智

読んだ本の感想。

バートン・ビッグス著。2010年4月23日 1版1刷。



文章を楽しむ本なのだろうか?著者が冒頭で書いているように、一次資料から情報を取得しているのでなく、二次的な情報のまとめなのだろう。冗長な気がするので、後半の15章、16章を読めば、大意は理解出来る気がする。内容は繰り返しが多いので、通して読むと損をした気分になってしまう。

集合知としての株式市場の有能さを第二次世界大戦時の各国を例にして記述している。

例1:英国
1940年6月、イギリス軍のダンケルク撤退を切っ掛けとしてロンドン株式市場は反発する。投資家達はドイツ軍のイギリス侵攻が不可能である事を予測したのか?

例2:ドイツ
ベルリンの株式市場は、ドイツ軍がモスクワの前で立ち往生する少し前の1941年11月に天井を付けた。報道管制が厳しい中でも株式市場の予測力は効力を発揮した。

例3:日本
1942年の秋に日本の株式市場は天井を付けた。報道管制にも関わらず、ミッドウェーでの日本軍の敗北を察知していたのだ。又、1950年7月には、朝鮮戦争で下落していた株価は上昇を開始する。これは良いニュースが流れる数カ月前の事である。
⇒野村証券を起こす野村家は、大勢の海軍士官が帰ってこなかった事から、株式を空売りし、不動産を購入している。戦後、野村証券は日本最大の証券会社になる。

例4:米国
日本とは逆に1942年のミッドウェー、珊瑚海での反攻が始まるまで株価は歴史的安値を付けていた。

著者は分散投資による資産保全を有効であると思っているのか?面白いのは資産の5%を農園や牧場に投資すべきと書いている点。戦争によって文明が崩壊する可能性も考慮しているのか?

***********

20世紀の間、戦勝国(米国、英国等)における株式の実質リターンは年率6.5%、長期国債は1.8%、短期国債1.2%だった(同期間のインフレ率は3.5%)。敗戦国においては、株式の実質リターンは年率4.2%、長期国債は-0.3%、短期国債は-0.8%である(同期間のインフレ率は6.1%)。

ただし、敗戦国においては1940年代で、それまでの40年間の上昇幅を打ち消しており、戦争中は株式よりも食料や薬品の方が購買力を持つ。

分散投資の優位性については、企業の寿命も関連しているとする。技術革新は特定の企業の優位性を脅かす。1917年にフォーブスは米国の大企業100社のリストを発表したが、1987年には、その内の61社が消えていた。21社はトップ100から外れており、残り18社の中ではゼネラル・エレクトリックとコダックを除いて株価指数よりもパフォーマンスの低い企業だった。

インデックスに採用され続ける企業は少ない。

ベインホッカー、ロバート・ウィギンス、ティム・ルエフリの調査では、40業種、6772社の企業の戦後の業績をデータベース化したところ、10年以上優秀な業績を収めた企業は5%であり、20年以上競争優位を保てた会社は0.5%だった。

金、宝石、美術品もあまり良い投資先では無いかもしれない。征服者や泥棒に盗まれるかもしれないし、持ち運び難い。

本を読んでいると、投資先の選定は本当に難しいと思う。戦争中や戦争の直後では株式に流動性は無く、農場を所有しようにも、戦後の日本のように没収されてしまうかもしれない。

何が発生するのか、何が値上がるのか予測出来ないから分散するべきなのか?

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資本主義2.0―宗教と経済が融合する時代

読んだ本の感想。

水野和夫、島田裕巳著。ニ00八年五月三0日 第一刷発行。



1995年を境に、情報化とグローバル化を背景に、経済環境に根本的な変化が発生したとする。資本主義1.0(宗教の代わりに国家が人民の生活を保障する仕組み)が有効に機能しなくなった。新しい枠組みである資本主義2.0は誕生するのか?

序章 これまでの経済理論は通用しない
1995年を境に社会は変わった。
1997年9月12日に、日本の10年国債利回りが、初めて2%を切り、1998年8月26日には、世界最低記録だったイタリア・ジェノバの1.125%を下回り、1.120%を記録した。

その後、長期金利は2%を下回り続けている。

これは1611年~1621年にかけて、イタリア・ジェノバの金利が2.0%を下回った「利子率革命」に比肩する事態。イタリアの低金利は、中世封建社会・荘園制経済の終焉の時代に発生した。日本の低金利は「資本主義」が終焉し、「グローバル時代の資本主義」の開始を意味する?

これまでの資本と国家が一体化した国家資本主義では、インフレを基調とした経済が一般的だった。従来の政策金利は国内のインフレ率に基づいて決定されていたが、グローバル資本主義下では国境を跨いで活動する金融経済に対応するため、資産価格の変動によって政策金利を決定する事となる。

世界的に金余りが続く状況では、長期金利には低下圧力が働き、金利が低い国ほど経済の基礎的条件が悪い事になる。

第1章 一九九五年に何が起きたのか
1995年に米国の財務長官に就任したロバート・ルービンの「強いドル政策」。

その狙いは、世界中のマネーを米国に集中させ、再度世界に配布するマネー集中一括管理システムの構築。

日本においては、企業部門が資金余剰センターになり、キャッシュフローが投資額を下回るようになった。

大きな変化の背景には冷戦の終結があると見る。ルービンの政策によって、海外の資金が米国に流入し、金融機関やクライスラー等の軍需産業まで外資に買収される。これは冷戦構造の下では不可能。インターネットも国防用コンピュータのネットワークが基礎にあり、冷戦の終結が無ければIT革命は無かった。

オウム真理教も崩壊後のソ連で力をつけており、冷戦構造の崩壊は世界を大きく変えた。

第2章 マルチ商法国家の脅威
サブプライムローン問題の背景について。世界的に資金が余っており、運用先を求めている。集中した投資によってバブルが生み出され続ける。

その前後で発生している事象は、16世紀の価格革命と同一と見る。ゼロインフレが続いていた中世荘園制社会において、16世紀になって地中海世界がオランダ、イギリス、東欧、ロシアと一体化し、大量の貨幣が必要になる。そこに南米から大量の銀が流入し、小麦の値段が6~8倍に上昇した。

21世紀において、銀の大量流入に匹敵するのは株式、債券の貨幣化。略奪行為は国境の内側にいる人々に対して行われた。それに伴い、資源・食料の価格革命が発生している。

主権国家が国民を守る力を失った結果、国家は崩壊するのか?地球温暖化は国家の敵を作る目的がある?

第3章 なぜ経済を語るのに宗教が必要なのか
1990年には世界のGDPの1.7倍だった世界のマネーは2006年になると、GDPの3.2倍、1京6千兆円になっている。

この金余り現象の背景には以下の2つの要因がある。

①マネーを吸収する装置の消滅
戦争に伴う消費の減少。冷戦が崩れた結果、軍事予算を出さなくなった。
⇒冷戦下よりも、現在の各国の軍事費の方が多いんじゃないかな?

②マネーを作り出すメカニズムの変化
銀行の信用創造でなく、株式交換等の手段によってもマネーを作り出せるようになった。

戦争と同じように「宗教」も余った金を吸収する。ベネチアの宗教的建築物、奈良の大仏等。

古来の権力者は必ず、宗教美術を作り出していた。しかし、資本主義経済下では宗教的な美術にお金をかけなくなる。人間は金を持ち、自然から離れると暴走する。それを抑えるのが宗教なのか?資本主義下の宗教は、世俗化して弱まっている。

以下は、日本最大の新宗教「創価学会」と経済の関わり。

【創価学会】
中下層階級を中心に構成される。日本では、高度経済成長期に、労働者階級を取り込む事で成長した。日蓮から受け継がれた正しい信仰は、日蓮正宗トップの法主に受け継がれているとする、日蓮正宗と関わりがある?

設立者:牧口常三郎
小学校の校長を歴任しており、当初は創価教育学会といって教育者の団体に近かった。1920年代の終わりに日蓮正宗に入信し、その10年後に創価教育学会を創設。

二代目:戸田城聖
現生利益 = 信仰による今の世での幸福を説く。これは高度経済成長期の労働者に合っていた。地方から出てきたコミュニティの無い人々を救ったのが、新宗教であった。そのため、創価学会は都会で強い。

1990年に日蓮正宗と創価学会の間で対立が発生。日蓮正宗に巨額の資金が流入していた事が原因?

創価学会は、宗教集団というよりも人が集まる共同体である?

⇒興味深いのは、日本では衰えているが、海外では信者を増やしている新宗教の存在(生長の家、ETC)。日本では通用しなくなった「勤勉に働けば豊かになれる」という新宗教の道徳は、経済成長が続いている国では意味を持つ。

グローバル下で経済発展が生じると、格差が生まれ、その矛盾を解消するために、新宗教が台頭する。南米では原理的で終末論を煽るペンテコスタ派、福音派のキリスト教。韓国では、リーダーが神がかりしたキリスト教が流行。中国では、経済発展から外れた北の地域の人を中心に法輪功が広がる。

経済が発展した結果、余った金は古代は宗教に投資されていた。宗教的な建築物や美術は、さらなる富を生み出さないから最終的な消費と成り得る。現代の資本主義は、余った金をさらなる投資に振り向けるため、バブルを生んでしまう。

第4章 世界経済を支配するイスラム
イスラム金融:
①無利子
イスラム今日の根幹をなす法体系である「シャリーア」では利子を認めていない。そのため、システムが欧米の金融機関とは異なる金融機関が生まれる。

ムガーラバ:出資者が事業者に資金を信託するパートナーシップ。
ムシャーラカ:事業者と金融機関が一定比率で事業に出資。

⇒利子は駄目だけど、事業完了時の収益の分配や配当金の受領は良いのか?

②投資していけない対象
酒類、豚肉を扱う会社、ギャンブルや一般の銀行も駄目。

著者の島田氏は、イスラム教は神道に近いと見る。キリスト教のような禁欲主義の発想がなく、聖と俗が区別されない。神に礼拝するための作法を核にしている点で神道と似ている。

資本主義とも親和的なイスラム教は大きな力を持っている。

第5章 富者と貧者―引き裂かれる日本
景気回復が庶民の生活を豊かにする前提が崩れている。

自動車、鉄、IT産業をグループ分けして、長期での一人当たりの実質GDPを調べると、非製造業と比較して、成長トレンドが上方屈折している。
⇒産業間での景気の違い。経済全体が大きくなると、全体が豊かになるというパラダイムが変化している。

新興国の近代化と関連性が高い企業や、IT関連産業の実質GDP成長率は、1990年~1994年までは年率0.9%だが、1995年~2006年以降は年率7.3%となる(同期間の日本全体の成長率は、それぞれ1.1%、1.3%)。

グローバル化に対応出来る人間と出来ない人間に格差が生じている。中小の非製造業が就労人口の6割であり、景気上昇が波及しない。

地域間で見ても、トヨタを有する東海地方や金融が集積した東京、アジアに近い福岡の経済と北海道、東北の経済とは連動しない。

日本人としての一体感は維持されるのか?道州制についても、各地域が独自に海外に市場を持つ事が不可欠であり、地方経済を安定させる市場が無ければ格差が拡大してしまう?

国内において海外と商売をする事は可能か?

第6章 「資本主義2.0」の時代へ
近代資本主義である「資本主義1.0」がコロンブスのアメリカ大陸到達(1492年)に始まり、移行期の終わりがウェストファリア条約(1648年)とすると、移行期は約150年続いた。現在はドッグイヤーとされ、前回の移行期の7倍の速度で進んでいるとすると、1995年に始まった資本主義2.0は2020年頃に移行が終焉する?

2002年のベースアップゼロは、企業が利益を社会に還元しない事を宣言したのか?宗教によって相互扶助や贈与を実行出来ないのか?

イスラム教には「五行」という奨励されるべき行為があり、「信仰告白」、「礼拝」、「喜捨」、「断食」、「巡礼」と、金銭や物品を寄付する喜捨が奨励されている。

キリスト教には慈善、チャリティーがあり、仏教にも喜捨の概念がある。

古来から宗教は社会福祉の性格を持っており、宗教美術の作成や喜捨による富の還元を行っていた。近代になると、国民国家が誕生し、社会福祉の役割を国家、政府が行うようになる。

国民全体から税金、社会保険、年金を徴収し、社会に還元する仕組みは、経済の拡大が続いている間は機能したが、経済や人口の停滞が発生すると、有効に機能しなくなる。

経済学の理論も同様に宗教的な前提の元に成立している?

神の見えざる手 = 市場原理主義:宗教的な予定調和。
                 神に委ねる思想。
人間とは合理的な経済活動をする生物であり、将来を見通して行動するという根拠の無い前提。

マルクス経済学:資本主義社会の崩壊は、終末論と構造的に同一?

マルクスの資本という概念は神秘的である。資本は自ら意志を持ち、蓄積する事を目的にしている。資本家という存在は資本によって動かされており、主体性を持たない。この資本とは神ではないか?産めよ、増やせよと拡大を目指す。

かつての宗教は富を社会に還元したが、プロテスタンティズムの説く世俗内禁欲によって、儲けた金を新たな投資に振り向ける事で資本主義は発生した?キリスト教には禁欲という概念がある。

仏教のように神を持たない宗教は有効だろうか?神でなく、因果によって原因を探る。人間が煩悩から脱し、苦から解放されるには、修行でなく、正しく認識する事が必要であるとする。

現状では、資本主義1.0の思想に囚われず、経済の発展は国民全体の福祉に結びつかず、むしろ格差を拡大するという認識が必要?

終章 これからの五百年をリードする日本
かつて日本は米国を追いかけていた。しかし、日本の一人当たりGDPが1987年に米国を追い抜いた辺りから、逆転の現象が発生する。土地バブル、オウム真理教によるテロ等、米国に先駆けて、様々な事象が日本で発生する = 近代日本の転倒性(柄谷行人)。

日本の急速な近代化は宗教の力が弱められていた事と関連があるのではないか?

織田信長:
比叡山の焼き討ち。

豊臣秀吉:
キリスト教の禁圧。

江戸時代:
宗教勢力は幕府に管理される事となり、寺請制度のもとで、役所の戸籍係のように国民全体を管理するようになる。

⇒宗教の世俗化。

そのため、戒律や教えによって世俗の権力が縛られなかった事が、近代化の要因?

資本主義1.0では、経済が拡大しているので格差が肯定されるが、資本主義2.0では経済が拡大せず「努力した者は報われる」という前提は通用しなくなっている。

その前提では、人口が減少していく日本は外部から移民を受け入れるしかないのか?その場合、無宗教である事は大きな強みになる。

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ファリア司祭

本の虫干しをしていたら、『モンテ・クリスト伯』を見つけた。



以下は、Wikipediaの『モンテ・クリスト伯』の記事へのリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E4%BC%AF

高校生の時に、何回も読んだ。序盤のファリア司祭が登場する箇所が好きだった。後半の展開は記憶していないけど、その部分は印象的だった。

ファリア司祭:
イタリアの神父。イタリアに統一政権を樹立しようとしたため、1808年からフェネストレルの城塞に幽閉され、1811年からシャトー・ディフに収監されている。脱獄を企てトンネルを掘っているうちに隣りの独房のダンテス(主人公)と出会う(1820年頃?)。周囲からは狂人と思われているが、各種の言語(ドイツ語、フランス語、イタリー語、英語、スペイン語)、数学、物理学、歴史に精通している。ダンテスが脱獄するまでの2年間にダンテスを教育する。
貴族に伝わる古文書を解読して、隠された財宝の場所を知っている。死の直前に、ダンテスに財宝の場所を話して死ぬ。

監獄に幽閉されている人間が限られた環境の中で、自らの生活を改善していた事が面白かったのだと思う。ファリア司祭は、監獄の中で以下の物を作成している。

紙:
シャツ、ハンカチ等の布を羊皮紙のように、平らに薄くする方法を発明した。

ペン:
魚の頭の軟骨でペンを作成する。

インキ:
暖炉のススを葡萄酒に溶かして作る。重要な箇所は、指を突いて血を出して書く。

時計:
窓から射し込む日差しを利用して日時計を作成。

蝋燭:
食事の中の肉の脂肪を溶かして固めて作成する。石と焦がした布、硫黄を使用して火をつける。

縄:
シャツ、ベッドのシーツから作成。

針:
魚の骨から作成。

*********

監獄の中での彼の生活も楽しそうだった。この人、幽閉されている方が楽しいのではないかな?上手く選択した150冊の本があれば、それが全ての知識とは言えなくとも、知っていて役立つ事が得られる事を発見した。逮捕されるまでの3年間に繰り返し、その150冊を読み、内容を暗唱している。トウキディデス、クセノホン、プルタルコス、ティトス、リウィウス、タキトス、ストラダ、ヨルナデス、ダンテ、モンテーニュ、シェークスピア、スピノザ、マキャベリ、ボシュテ、ETC。

以下は、監獄の中で彼がやっていた事。

論文の作成:
『イタリーにおける統一王国建設の可能性について』

語学:
古代ギリシャ語を応用して現代ギリシャ語を勉強中。

************

現在の僕は、ほとんど外出しないで生活しているけど、上記のような文化的な事はやっていない。何もしないで一日が流れていく。

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もう闇のなかにはいたくない

読んだ本の感想。

ビルガー・ゼリーン著。1999年10月1日 第1刷発行。



重度の自閉症と診断され、一言も口を利かなかった少年が、18歳の時にパソコンを使った療法に出会い、自らの内面を綴るようになる。その記録。詩集なのか?

ファシリテーティッド・コミュニケーション(FC):
信頼のおける人間が、精神障害がある人達と一緒にパソコンに向かい、手や腕を支える。他人の助けによって、自分の考えを表現するエネルギーが生まれる。
オーストラリアの教育学者ローズマリー・クロスリーの発案で精神障害者の中には、知的能力を持っていながら、運動能力や心理的な障害のために、喋れないケースがあるという前提に立っている。

以下は適当な抜き出し。平仮名を漢字にしたり、構造を変えたりしている。

P84:
ぽろぽろ落とすのは常同行為 僕は耽溺してしまう 孤独の所産 不可視の産物を 僕はこうして可視にする

P85:
僕は絶えず同じ事を繰り返して言わなければならない。さもないと僕の考えは決まってカオスの海で溺れ死んでしまう。

P101の質問に対してP104で回答:
①机とは何ですか?
 ⇒机とは素晴らしい物体です。
  我々の文化園では、この特別な家具は、勉強したり食事をしたり
  するのに使われます。
②弟のヨナスには兄か弟がいますか?
 ⇒ヨナスには一人兄がいます。その兄はビルガーという名で
  ギーゼラさんによろしく言っています。
③世界にはバラと花のどちらが多いですか
 ⇒バラは花ほど多くはありません。何故なら、バラは特別な植物界の
  一部に過ぎないからです。
  そして花のグループに入ります。

質問は3月2日?、回答は3月14日?

P155:
事項に関する質問に答える事は、僕には優しいのです。けれども外界の事実を正確に記述する事が出来ません。
(中略)
自分の自閉症的なものの見方を、現実的な見方に応用する事が出来ません。目下些細な出来事も現実的に把握するよう努めてはいます。
けれどもそれが正しいかどうか、どうやってチェックしたらいいのか解りません。
僕にとっては現実は殆ど把握不可能なのでしょうか。

P161:
時間と空間の関係を説明する事が恐ろしく難しいため、僕らがそれをどのように考えているかを、人は殆ど知りません。僕は所謂、普通の人のように時間を配分する事が出来ません。単に食事の時間とか、寝るとか、起きる時間とか、そういう些事に合わせて日を送っているだけです。

P172:
反復行為や強迫行為に、このところまた酷く苦しめられています。心の安まる時がありません。

P188:
皆さんの仲間にはなれません。僕の世界が未だしかと僕をとらえて離さないからです。

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フリーエージェント社会の到来

読んだ本の感想。

ダニエル・ピンク著。2002年4月18日 初版発行。



10年前に出版された本だけど、今でも沢山の媒体で参照されている。高い能力を持つ人間が企業から独立して、個人で活動するようになるのか?

この本の主張に沿って、社会制度の改革が進めば、一般的に無能力とされる人達にとっても住み易い社会が構築されると思う。

以下は、凄く適当なまとめ。

第Ⅰ部 フリーエージェント時代の幕開け
ウィリアム・H・ホワイトが『組織の中の人間―オーガニゼーション・マン』の中で記述したオーガニゼーション・マン(組織人間)は20世紀後半の米国経済の象徴だった。それに対して21世紀前半の米国の象徴はフリーエージェントである。
しかし、21世紀初頭の米国最大の雇用主は、人材派遣会社となり、フリーエージェントを理解しなければ、ニューエコノミーを理解出来ない。
従来のテイラー主義(科学的管理法)に代わる概念であるテイラーメード主義。多くの人間を定型に当て嵌めるのでなく、一人一人が自分に合った働き方を追求する。
フリーエージェントは①フリーランス②臨時社員③ミニ起業家の3種に大別出来る。従来の労働統計や法制度では彼らを把握できない。

フリーエージェントの登場には以下の4つの背景がある。
①従業員が忠誠心と引き換えに安定を保障される社会的契約の終焉
②生産手段が個人で所有可能になった
③経済発展の結果、稼ぐ事だけが仕事の目的ではなくなった
④組織の寿命の短命化

デジタルマルクス主義:コンピュータが安価になり、
           労働者が生産手段を手にする事が
           出来るようになった。

第Ⅱ部 働き方の新たな常識
P77:
どう行動すべきかを何時も社会が教えてくれる世界、即ち、社会が次のステップを指図して、エスカレーターに乗せてくれる楽な世界では、自分の弱みや失敗に直面する事が無いだけでなく、自分の強みを知る事も無い。
―エイブラハム・マズロー
P84:
人間は、責任を持つよりも、他者に依存し、受け身でいたいと考えがちだ。しかしその例外は、大きな成功を収めている人達である。
―エイブラハム・マズロー

フリーエージェントにとって、重要な事は安定よりも自由。1999年のルー・ハリス社の調査では、フリーランスやミニ起業家の99%は金銭よりも自分の優先順位に従って、他人の指図を受けずに行動したい事を最大の動機としている。

ピーターアウトの法則:出世するにつれて、仕事がつまらなくなり、
           優秀な人材が会社を出ていく。

従来の労使関係では、組織が個人に保障を与え、個人が組織に忠誠を誓った。その代わりにフリーエージェントは仕事を分散する事で安全の保障を得ようとする。忠誠心も従来の縦の忠誠心でなく、横の忠誠心が生まれる。

仕事の時間も午前9時~午後5時でなく、臨機応変な労働時間に変化する。フリーエージェントは完全にオフの状態になる事は滅多にない。

第Ⅲ部 組織に縛られない生き方
フリーエージェントは小規模なグループを作る。一緒に仕事をする非公式なチーム、ブレインストーミングの集まり、同窓会グループ。共同体の性格が変わる。

人間関係は、流動的で選り好み可能になる。中央集権的なピラミッド型の組織構造にはならない。

仕事と家庭を二者択一するのでなく、仕事と家庭をブレンドする。従来の家庭休暇制度は、仕事と家庭のバランスを取る事を目標としていたため、有効に機能しない。定型を強要するのでなく、個々人の特性を認める事が大切。

第Ⅳ部 フリーエージェントを妨げるもの
米国の古い制度は、フリーエージェントの増加に対応していない。

医療保険:雇用主を通じて保険に加入する事になっている。
税制:給与所得者よりも負担が大きく、複雑な作業が必要になる。
地域地区規制:在宅のビジネスに厳しい規制。

劣悪な環境で働かされる臨時社員達。フリーエージェント達は労働組合に加入すべきか?

第Ⅴ部 未来の社会はこう変わる
①引退の減少
定年で仕事を止める人間が減少する。インターネットによって仕事を探す(eリタイヤ)。
②テイラーメード主義の教育
学校での義務教育が廃れて、多様な教育形態が誕生する。
20世紀に主流だった教育モデルは、公教育に子供を押しこんだ後に、雇用主に引き渡していた。これからは、子供は主体的に学習する習慣を求められるようになる。
③生活空間と仕事場の融合
以下の種類のオフィスが登場する。
・プライベート・アイダホ:静かな個人用スペース
・フリーエージェントの山小屋:仲間が協力し合う場
④個人が株式を発行する
FAN債:フリーエージェント版の社債。
⇒確かに2012年現在、個人間金融市場は発展している。    

将来的にフリーエージェントの増加によって、税制の簡素化、マイクロファイナンスの充実、臨時社員の権利章典の制定、個人失業勘定制度の創設等が達成される?

規模の経済の恩恵を受ける企業が巨大化する一方で、ミニ企業も増え続ける。反対に中間サイズの企業が減少する。管理職も減った結果、従来の直線的なキャリア形成から、レゴのブロックを積み上げるように、多様なキャリア形成が一般的になる。

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働くことがイヤな人のための本

読んだ本の感想。

中島義道著。2010年2月1日 第1刷発行

(2001年2月に日本経済新聞社から刊行された本に加筆、修正したもの)



読んでいて、プラトンと老子の対比を思い出した。

この本は、失業中の人間が職を探すための本では無い。仕事に意味を見出す事が出来ない人間、自分に能力が無いと思いつつも中味の無い仕事をする事に苦痛を感じる人間を対象としている?

以下の20代、30代、40代、50代の架空の人物との対話によって本書は成立している。彼らは作者が各年代で考えた事を代弁しているのだろうか?

A(20代):
留年を繰り返す内に25歳を過ぎた学生。公務員試験や司法試験に合格する力も無く、会社員にもなりたくない。人間と関わりたくないため、人と関わらない人生を模索するが、答えは見つからない。

B(30代):
結婚して子供を持つ事に疑問がある。仕事にも興味を持てず、自己表現のために同人雑誌を作成している。将来への不安があるが、道を開けない。

C(40代):
社会から脱落する事が恐ろしいため、今まで会社員をやってきた。今のままの人生に疑問を感じているが、自分の本当の望みがわからない。

D(50代):
人生に疑問を感じずに生きてきたが、検診で癌と告知される。後に誤診と判明するが、それを切っ掛けに人生に疑問を持つようになる。会社も家族も真の意味で「自分のもの」ではない。真の自分を探求するために、哲学をするべきなのか?

**********

登場人物達の発言は、各年代で著者自身が考えた事なんだろうか?

著者の振り返る今までの人生は面白い。子供時代から普通でありたいと願っても、集団が恐ろしく人と交われない。学生時代は大学受験とう至上命題によって持ち堪える。
大学合格後は、目標を見失い、大学生活を12年間送る事になる。
職を探し、30歳になってから塾講師になるのだが、ここまでの道程が面白かった。会社の面接に行く事が出来ない。就職活動をしている事を喜ぶ親に冷たい態度を取る。何か仕事が無いかと思っても自分が適応出来る場所を見つけられない。
その結果、塾講師の職を見つける。同僚は皆、捻くれた人達で、選良になり損ねた知的人種であって、著者は初めて自分と合う人達を見つける。
しかし、著者は塾講師としても適応出来ず、2年間で職を辞し、単身ウィーンで哲学を学び、37歳にして学者になる?

************

著者の人生は、プラトンのようにイデア = 真理を求める事を目標としているのだろうか?真の『自分』という存在がある。本当に自分がやりたい事を追求すれば、他者を責めない、他人の評価も気にせず、羨む事も無い。本当の自分さえ見つけてしまえば、成功や失敗は問題ではない。自分自身には従うしかないのだから。

その疑う事の出来ない自分は存在しないのではないか?

一方で、真理は見つからないという確信もあるのだろうか?P133に「僧」と「俗」のせめぎ合いが書かれている?「僧」=組織の中に存在する者、「俗」=組織を離れた者。両者ともが、自らの境遇によって自己を正当化する。それは避けられない現象なのか?

確固とした自分を求めながらも、安定した時点で、それは自分では無い。求め続ける事を著者は望んでいるのか?そのためにこそ、「自我」という存在を仮定してしまう?

自分を知るためには、他人の存在が必要としているのか?自己実現のために、本当にやりたい事をやっていれば、収入を得るための望まない仕事や無為から救われるとしているのか?

プラトンのイデア論と比較されるのは、老子の思想だろうか?絶対的な真実、即ち、外面に囚われない「有」を希求するプラトンに対して、老子は「無」を望む?

昔は老子の以下のような思想が納得出来なかった。
「有と無は互いの比較から生じる。困難と容易、美と醜、善と悪、長と短、高と低、前と後、ETC。価値判断は比較から生じる」

容易な事が無くとも、困難は困難だ。美も醜も、善も悪も、その他の価値判断も比較から生じるという思想はどこからやって来たのか?

多分、老子は間違っているから正しいし、正しいから間違っている。プラトンの思想も同じだろう。そもそも僕の理解は間違えだらけのはずだ。

周囲から影響されない真の意味での自分を見出す事は出来ない。しかし、人間は世の中に規定されており、世の中が自分を見出す事を強制するのだから、無理やりにでも「自我」を求めざるを得ないのか?

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超幽霊

今日も疲れている。

何となく、『超幽霊』という伝説を思い出す。確か、中国西部の民話だったと思う。

「人間」が死ぬと「幽霊」になるが、「幽霊」も死ぬ事があり、「超幽霊」という存在になるらしい。

ある男が幽霊から呪われたために、御先祖の超幽霊に祈りを捧げ助けてもらう。そのような伝説があったはずだ。

当然、超幽霊にも死が存在し、超々幽霊が存在するのだろう。超々幽霊が死ぬと超々々幽霊となるし、超々々幽霊が死ぬと超々々々幽霊となる。

死ねば死ぬほど強くなるから、超×無量対数の幽霊も存在するのかもしれない。或いは、どこかに限りがあるのだろうか?死に続けていると、どこかの段階で現世に復活するのかもしれない。

死に続けていると、生まれてくる事になるのか?その辺りは伝説では、どのように解釈されていただろう?

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新型鬱について

新型鬱について、インターネットで検索してみた。
以下が読んだサイト。

「新型うつってなんですか?」精神科医・冨高辰一郎氏に聞く(前編)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/312489/

「新型うつってなんですか?」精神科医・冨高辰一郎氏に聞く(後編)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120621/313347/

以下は、内容の適当なまとめ、意訳、抜き出し。

【開始】
精神科医・冨高辰一郎氏へのインタビュー。

新型鬱が注目される理由。
①啓発活動の影響で様々な人が受診するようになった。
②日本の精神医学が「うつ病患者は几帳面で責任感が強い」と
 ステレオタイプ化して説明してきたので、その反動が
 出ているのではないか?

「新型鬱」ブームもメディアによるステレオタイプ化した報道による影響がある?若者に多い、又は最近の教育の影響等、血液型占いのように、定型化した分類に説得されてしまう。

冨高氏が講演会で、「新型鬱とは、啓発活動の影響で鬱病受診者が多様化した影響が大きい」とグラフを見せて説明しても、物足りない人間が多い?現代の若者論を入れないと納得感が得られないのか?

先進国ではSSRIという鬱の新薬が発売されると鬱病受診者が急増するというグローバルな現象が起きた(日本では、SSRIが発売された1999年から2006年までの間に、抗薬市場は220億円から875億円に増加した)。新薬発売に伴って行われる啓発活動の結果、社会の認識が高まり、受診する人が増加する。

官公庁や企業ではは年間、約1%前後のメンタル休職者が存在する(国家公務員の場合、メンタル休職率は、1996年の0.2%から2006年の1.2%に増加。地方公務員の場合、1993年の0.2%から2006年の1%に増加。1999年のSSRI発売から、メンタル休職率は急増している)。

鬱病の診断に使用する、DSM-IVでも、はっきりと鬱は診断出来ない。
①気分が著しく落ち込んで、気分が晴れずに、憂鬱な状態、悲しい、何の望みも無い状態が殆ど1日中、殆ど毎日、2週間以上続いていますか?
②殆ど全ての活動、特に自分が好きだった、又は楽しんできた趣味・活動にも興味がなくなり、ニュースや新聞にも興味が無く、殆ど全ての活動において喜びを感じなくなる状態、何をしても面白くない、何かしようとは思わない状態が、殆ど1日中、殆ど毎日、2週間以上続いていますか?

上記の①、②に該当しなければ、鬱病と診断されないが、当て嵌まるか否かは、曖昧にならざるを得ない。『憂鬱』と言っても、定義付けは困難。

人間の抑鬱度を客観的に数値データ測定出来る「抑鬱計」が発明され、臨床データが蓄積されて、鬱病の定義や検査方法が確立していくのは、現実にはまだまだ難しい。

【終了】

鬱病については、以下のリンクが理解し易いと思う。

やる夫がうつ病になったようです
http://yaruomatome.blog10.fc2.com/blog-entry-163.html

やる夫がうつ病になったようです その2
http://yaruomatome.blog10.fc2.com/blog-entry-164.html

やる夫でなく魅音が非定型うつ病になったようです……?
http://yaruomatome.blog10.fc2.com/blog-entry-348.html

**********

『名前』を作り、定義を構築しなくては理解出来ない。『名前』を作ると、誤った理解を構築する。だから、新しい『名前』を作り続ける事になる。

言葉から納得感が感じられたとしても、言葉が正しい保証は無い。考えても考えても間違っている。

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僕に向いている仕事

結論から言うと、スーパーのレジ打ちや品出しの仕事になる。しかし、それは根本的な解決にならない。

精神科の先生の診察を受ける。
会社指定の産業医との面談が実施されない事について、会社側として僕の状態を把握しない事に問題は無いのかと言われる。

その後、会社側とも話してみたけど、必要は無いという認識であるらしい。

実際に会話してみると、会社側への不信感が和らぐ。確かに、会社指定の産業医と面談したところで、何かが解決するとは思えない。

中間管理職になった気分だ。難しい問題なんだ。僕という個人の詳細な情報を省いて、休職前に送信されていたメールの内容や、僕に対して実施されていた『教育』の中味を見ると、狂っているとしか思えない。

しかし、実際に僕のような人間が、身近に存在した場合、どのような人間も狂ってしまうのだと思う。

僕の休職は、怠けるための演技だと思っていると言われた。現在も職場では、皆がそう思っているだろう。しかし、外部の産業医は僕についての詳細な情報を知らない。そして、メールの内容や僕の作成した資料等の客観的な情報を見て、鬱になるまでの経緯を考えると、周囲の人間にも問題があった事になってしまう?

唯の妄想だ。何の証拠もない。会社側を悪く思う事は出来ない。原因は僕にある。僕自身、僕のような人間が身近に存在した場合、嫌悪感を抱くはずだ。そう思ったところで、何も出来ない。

復職が怖いというより、人と関わる事が怖い。

**********

自閉症スペクトラムの人間に向いている仕事について、本を読んでみる。

整備士、研究員、プログラマー、統計の専門家、製図、経理、人事、図書館職員、獣医、翻訳、ETC。

今から、上記のような専門職につく事は現実的ではない。もしも20年前の自分にアドバイスする事が出来た場合、数学と英語を学ぶように忠告するだろうか?

単純作業や繰り返しが苦にならない。一人で延々と作業する事が出来る。自発性や想像力に乏しい。自分自身を分析すると、適性があるのは、スーパーのレジ打ちや品出し、又は倉庫の管理人になるだろうか?

**********

発達障害者向けの就職相談会に参加して思うのは、発達障害者としての就職時の武器は『専門性』と『障害者手帳』の2つである事。企業側として、一定の割合で障害者を雇用しなくてはならないため、障害者手帳の取得が必須なのだとか。これ問題無いのかな?

実際に視察した人間から聞いた話だけど、自閉症スペクトラムの人間を雇用している事で有名な、デンマークのスペシャリステルネも、プログラムの検証作業等の付加価値の高い仕事をしている人間は、数人しかおらず、大部分の人間は単純作業をしており、政府の補助が無ければ、成り立たない?

周囲の慈悲に縋らなければ生きていく事も出来ないのか?

9月には、別の説明会にも参加してみるつもりだ。やっぱり手帳の申請をするしかないのか?申請すれば取得できるとは限らない。

**********

周囲に同情を求めている訳でもないし、許容しろとも思っていない。唯、仕事上の計画の立て方や指示の出し方について、お互いが得をするような仕組みを提案したいだけだ。

しかし、現状では、「アスペルガー者」 = 「空気の読めない病気」という偏った解釈が蔓延しており、折角の概念が有効活用出来ていない。

30過ぎて、株とFXとバイトで生きていこうだなんて夢物語だろうか?しかし、復職後には精神を壊す事が見えている。試みる事を止めるわけにはいかない。

後、もう一つの収入源が必要だ。

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中国経済にハードランディングの兆し?

以下は、2012年8月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙の記事『中国経済にハードランディングの兆し?』からのコピペ、抜き出し、意訳。

【開始】

2012年3月に中国の温家宝首相が2012年の経済成長目標を7.5%に設定すると発表した。2008~09年の世界金融危機にも関わらず、過去10年間の経済成長率の平均値は11%近くある。ところが、ここ数カ月は経済活動が予想を大幅に上回る沈静化を見せており、7.5%という目標が野心的なものに見え始めている。

中国の2012年第2四半期の経済成長率は7.6%となり、2012年第1四半期の8.1%を下回った。このペースでは、2012年の通期の経済成長率は1999年以来の低水準になる。

中国では2012年6月上旬にほぼ4年ぶりの利下げが実施され、それから1カ月も経たないうちに追加利下げも行われたが、経済指標は景気が7月に入っても減速し続けている。

製造業の活動状況を示す鉱工業生産指数:
2012年6月の前年同月比伸び率=9.5%
2012年7月の前年同月比伸び率=9.2%

輸出:
2012年6月の前年同月比で1%の伸び
2012年7月の前年同月比で11.3%の伸び

UBSのエコノミスト、汪涛氏が中国のハードランディングの影響について語る。
「中国のハードランディングは、2008年第4四半期と2009年第1四半期の時のようになる。輸出が急減し、何千万人もの労働者が解雇される。しかし、欧州がバラバラになる、或いは不動産市場に深刻な問題が生じない限り、そのような状況にはならない」

不動産開発投資は、中国の2012年上半期の国内総生産(GDP)の13%超を占めている。過去10年間の大半で経済成長をもたらす原動力だった。

しかし、2012年1月から7月までの住宅用地の購入は前年同期の実績を24.3%も下回った。そして、多くの大都市では2012年6月、7月に住宅価格がほぼ1年ぶりに上昇した。

中国政府は2010年から住宅価格の抑制に努めており、住宅価格高騰により、不動産には厳しい規制がかけられる可能性。不動産開発投資が急減する?

中国の景気減速は比較的マイルドだが、企業業績、特に不動産開発業者や、不動産関連の事業に従事する企業に大きな影響が及んでいる。

中国経済がハードランディングすれば、中国の需要を頼りにしているコモディティー輸出国にも甚大な影響が及ぶ。間接的にも投資家の心理を冷やし、世界の金融市場を混乱させる恐れもある。

HISグローバル・インサイトのアリステア・ソーントン氏:
「中国のハードランディングは、グローバルな投資家の心理にも波及し、世界中の金融市場で混乱が生じる」

中国向けの外国直接投資(FDI)は2012年7月、前年同月比で8.7%減少。2012年1月から7月までの累計では同3.6%減少している。

清華大学のパトリック・ホバネツ氏
「実質的な中国経済の成長率は4%か5%だ。中国の2011年のGDP伸び率9.2%のうち、5%分は投資によるもの。もし中国の投資が昨年の水準で終わったら、今年のGDP伸び率から5%分が失われる。中国の経済成長は、利潤無しに増加する投資に依存している」

政府高官や国営メディアのリポート:
輸出や不動産建設の不振は地方政府が大規模なインフラ整備投資に乗り出してカバー出来る。

 ↑                         ↓

アナリスト:
地方政府の収入は法人税と不動産開発業者への用地売却が頼りで、両方が減少しつつある現在、新規の建設事業を始める力は弱まっている。

⇒地方政府のインフラ投資でカバー可能か?

【終了】

人為的に公共事業で就職口を増やす方法は、上手くいかないという事か?需要が需要を作り出すというロジックに対する反証となり得るだろうか?詳細を省いた抽象的な論理では、『需要』は唯の数値である。しかし、より詳細に観測すると、『需要』は各種の商品、サービスに差別化され、単純に資金を投入しても生産は増加しない。

現状は金銭で数値化不可能な需要が増加しているのか?

と、鳥瞰的な思考を止めて、目前の投機戦略に目を移すと、コモディティー関連の通貨を売るべきなのか?2012年6月~7月の豪ドルを売る戦略は失敗だった。

豪ドルの高格付け?米国、欧州、からの資金の流入?市場は1豪ドル=0.97ドル~1.07ドルの範囲で動くとみているという意見?

別に豪ドルに拘る必要はないのか?

どうしよう?

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9月、ユーロ危機は天王山へ

以下は、日経ビジネス 熊谷徹のヨーロッパ通信『9月、ユーロ危機は天王山へ』からのコピペ、抜き出し、意訳。

【開始】
ヨーロッパ各国の政治家や市場関係者の間では、「今年9月がユーロ危機の天王山となる」という見方が強まっている。

その理由は、以下の3つ。

1)EU、国際通貨基金の監視団「トロイカ」が、ギリシャに3兆円近い援助を実施するか報告書を発表する。

ギリシャは2012年2月に、EUとIMFから1300億ユーロの緊急融資を受ける条件として、経済改革や緊縮政策を実施すると約束した。

・公務員の削減
 2015年までに公務員を15万人削減する。
 ⇒2012年6月のギリシャの失業率は22.5%、
  若年層の失業率は2011年末で49.3%。
  公務員の削減は、さらに失業率を悪化させる。

ギリシャは、2013年と2014年に合計115億ユーロを節約しなくてはならない。
しかし、2012年6月の選挙で誕生した連立政権は、EUに経済改革の実施期限の2年延長を要請している。

連立政権を構成するNDとPASOKが、選挙期間中に、「EUが押し付けた条件の見直し」を公約している。

⇒トロイカが、ギリシャへの援助を不適格とした場合、何が発生するか?

EUは9月14日と10月8日の財務相会議で、ギリシャへの312億ユーロの援助可否を決定する。この援助が実施されない場合、債務不履行になったギリシャはEUから脱退する?

欧州諸国やIMF、民間債権者が第一次救済措置(2010年5月)と第二次救済措置(2012年2月)で実施したギリシャへの援助額は3470億ユーロに達する。これはギリシャのGDPの約166%に相当する。ユーロ圏のGDPの2.1%を占めるギリシャに巨額の税金が投入されている。

2)スペイン政府がEUに対し、救済を正式に申請する可能性。

2012年6月にスペインのラホイ政権は、同国の国債買取をECBに要請した。ドイツがECBの国債買取を禁止するリスボン条約に基づき、国債買取に反対している。ECBが2010年5月以来実施していた加盟国の国債買取もドイツの反対で、現在は実施していない。

条件の緩い援助を求める南欧諸国と、インフレに抵抗感があるドイツの間に溝がある。
以下は、南欧諸国の求める援助?

①国債を市場で売れない国債を、ECBが無制限に買い取り、
 利回りの高騰を防ぐ。
②2012年7月1日に発足したEUの融資機関ESMに銀行機能を与えて、
 南欧諸国の国債を買い取らせる。
 ⇒銀行機能があれば、ESMは南欧諸国の国債を担保とする事で、
  無制限にECBから資金を調達出来る。

⇒南欧諸国から見ると、無制限に援助を受けられるが、債権国から見ると、無制限に援助しなくてはならない仕組み。

2012年8月2日のECBの理事会で、ドラギ総裁は、ECBの国債買取の条件として、債務国からの正式な援助要請と経済改革、緊縮策の受け入れを明言した。
⇒無条件の援助はあり得ない。
スペインの10年物国債利回りは、7%を超えている。スペインのラホイ首相が夏休み明けに援助の正式申請に踏み切る可能性。
2012年9月の最初の週にユーロ圏加盟国の首脳が臨時会議を開き、「スペイン救済のための特別な措置」を発表する可能性。2012年9月6日には、ドイツのメルケル首相がマドリードを訪問する予定。

3)ドイツの連邦憲法裁判所が、同国のESM(欧州金融安定メカニズム)参加が合憲か否かに判決を出す。

2012年9月12日に、ドイツの連邦憲法裁判所が「ドイツがEUの融資機関ESMに加わるのは、合憲か否か」を巡る訴訟に判決を出す。

これは2012年6月29日にドイツ連邦議会が承認した、ドイツのESMへの加盟について、キリスト教社会同盟のペーター・ガウヴァイラー氏らが、提訴したもの。

連邦憲法裁判所が「ドイツのESM参加は違憲」と判断した場合、ESMの事実上の崩壊に繋がるかもしれない。ただし、ユーロ救済のように大きな問題については、政治的な判断が働き、ESM参加は合憲となる可能性が高い?
【終了】

2012年9月のユーロ/ドルの相場が上下どちらかに動く可能性?しかし、相場は適正状態にあるように思える。ユーロ崩壊という抜本的な変化が発生しない限りは、大きな動きは発生しないのでは?

むしろ未だに注目を集めていない事象が、大きな影響力を持つ可能性があるのか?

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発達障害とチャート分析とファンダメンタルズ分析

以下は何回も書いているが、上手く表現出来ない事。書いてみる。

『発達障害』という概念を普及させる意味。株式市場において、チャート分析しか信じない投資家(投機家?)達にファンダメンタルズ分析を普及させる事と同一の効果?

以下は僕の適当な分類。

【チャート分析とは?】
投資対象となる企業の価値は、過去の『株価』に反映されているものと考える。
株価チャートを作成し、解釈する事で株価動向を分析する技法。チャートは、縦軸に株価、横軸に時間を記録し、期間内の株価の動きを一覧視する事が出来る。
チャートが一定の法則に従って動くものと仮定し、法則を知る事で利益を出そうとする。

【ファンダメンタルズ分析とは?】
投資対象となる企業の価値は、『経済的要因』を分析する事で算出可能と考える。
企業の財務諸表から健全度、成長率、保有資産、利益率、期待配当利回り、ETCを予想し、それらが将来的には株価に反映されるものと仮定する。
算出された企業価値と、現在の株価の乖離を利用する事で利益を出そうとする。

***********

株式投資の実践という観点からみると、上記2つの理論は儲けるための役には立たない。その前提で考えてみる。

現在の社会は、チャート分析を行っている投資家(投機家) = チャーチストしか存在しない株式市場のようなものだ。チャーチスト達が、「指示線」、「抵抗線」、或いは「上髭」、「下髭」といった存在しない法則に基づいて株式を売買しているように、ほとんどの人間が「人格」、「性格」、「心」、「善悪」、ETCといった実在しない妄想に従って行動している(もちろん僕もその一人だ)。

株価の動向が一定の法則を持っているように見えるように、人間の行動も一定の法則に従っているように思えてしまう。それによって、行動を操作する事が可能だと思い込んでしまう。人間はパターン認識能力を肥大させた猿の一種だ。

他者の行動を認識すると、そこに存在しないパターンを見てしまう。それは操作可能なように見える。だから他者を操作する事は簡単だ。「語りかける」、「痛みを与える」、「褒めて自信をつけさせる」、ETC。

例えば、ある人間が自らにとって不快な行動を実施したとする。「性格」の存在を仮定する限り、その原因は、彼が自らを「過大評価していて」、周囲の人間を「愚弄しているから」である。それは正しく感じられる。ならば対処方法は簡単だ。自らが駄目な人間であると思い知らせれば良い。

この方法は成果を出すように思える。何故ならば、効果が無かった場合、「アドバイスをしているのに、変わらないのは、奴にやる気が無いからだ」と、対処方法以外に原因があるように思えるからだ。

チャーチストが、統計的に見れば効果が無いはずの罫線理論を信じる事と似ている。僕にも、そうした法則が見えてしまう。そして実在しない法則に従ってしまう。

ファンダメンタルズ分析の肝は本質を見る事にある。株式市場で高く評価されている銘柄、低く評価されている銘柄の本質的価値を、財務諸表や企業の特性に立ち返って分析するのだ。株価が値上がるのは指示線に補助されているからではない、他社以上の収益見通しがあるからだ。株価が値下がるのは抵抗線を突破したからではない、粉飾決算の疑いがあるからだ。チャート分析とは違う観点からの思索だ。

発達障害を導入する意味は、「性格」以外の観点から、他者の行動を分析出来る事にあると思う。ある人間が不快な行動をとるのは、「自己の過大評価」、「他者の過小評価」以外の要因があるのではないか?それは諦める事を意味しない。今までの不合理な対処方法から脱却し、合理的な対処方法を探る意味合いがあるのだ。

以下はインターネット上にあった意見。

『本当の罹患者は障害が上手く出来ない理由一つには​なっても、障害を出来ない事への言い訳には絶対しな​い。

⇒本質を理解していない。罹患者など存在しない。全ての人間は独自の脳構造を保有し、それに従って行動する。発達障害は人工的に形成された概念だが、性格や人格も人工的に形成された概念だ。

一人の人間を「頑固」、「意地悪」、「怠け者」と形容する事と、「自閉症スペクトラム」、ETCに分類する事の違いは、対処方法の違いにあるはずだ。

病院で診断を受ける事、方法論をセミナーや本で学ぶ事、話し合う事、ETC。現状では、どれも有効な解決策たり得ないが、数十年の内には、相当に有効な手段になっているはずだ。

学校や職場に適応出来ない人間がいる。その場合、発達障害という前提に立てば、積極的に特別支援学級への編入や転職を推し進める事が出来る?上手くいかない原因を要因に立ち返って分析すれば、ワークフローを改善する事も出来るかもしれない。(僕が言うのもなんだが)

問題があるとすると、ファンダメンタルズ分析も上手くいかない事だろうか。所詮、財務諸表は定性的な情報を定量的に数値化したものであり、一時点を部分的に切り取ったものに過ぎない。チャート分析もファンダメンタルズ分析も、将来を見通す事は不可能だ。

脳内構造の可視化技術が発展し、脳内の電気信号や神経伝達物質の動きを分子単位で計測可能になったとしても、それは極度に抽象化された情報を部分的に抽出しているだけのはずだ。僕が未だに機能局在論から抜け出せないように、解析する方法論の妥当性にも疑問があるはず。

そうした問題点が明らかになるのは、100年後の事だろうか?

現在、株式投資においては思考停止型のアプローチが最も信頼性があるとされる?同様の思想が社会に広まった場合、確かに「人間」は消えてなくなる事になる。

それは遥かに遠い未来の話だろう。

当面の僕の問題は、会社に行く事が出来ない事だ。抽象的な事を書いているが、具体的な解決策が見つからない。

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発達障害と哲学の関連

以下は、本からの抜き出し、コピペ、意訳。
哲学というより、西洋哲学。東洋思想(儒教、仏教、道教、ETC)が現代人の思考様式に与えた影響に関する資料は少ない。

『哲学』という観念は、古来から「世界はどのようにあるのか」、「人間はどのように認識するのか」、ETCといった問題について考えてきた。「発達障害」という観念は、それらの概念を根底から覆すものである?

【古代ギリシャ】
ソクラテス:紀元前5世紀頃の哲学者。
      産婆術(*)を使用した。
      (*)対話を通じて相手に疑問を提起する事で矛盾を
        自覚させ、相手自身に心理を発見させる手法。
      ⇒彼の手法は、当時の賢者達の無知をさらけ出す
       事となり、公開裁判によって処刑される。
プラトン :ソクラテスの弟子。
      著作を行わなかったソクラテスの代わりに
      「ソクラテスの弁明」という対話集を作成。
      対話によって真実を追求する「弁証法」を使用。
アリストテレス:プラトンの弟子。
        論理学の始祖?
        経験から演繹的に事実を導き出す手法を使用?

【中世欧州】
スコラ哲学が主流となる。スコラ = Scolaticus(学校に属するものを指すラテン語)。
学習にあたり、以下の段階を踏む。
①読解
 教師がテキストを読み、生徒は思想の理解を行う。
 生徒側からの質問は無い。
②討議
 生徒が事前に質問を提示して、教師が疑問に回答する。
③自由討議
 生徒が自由に質問し、教師が回答する。
 筆記者が、討議を記録し、要約された議論に対して最終回答を
 作成する。

⇒同時代の東洋世界の学問は、討論では無く、読解による学習を基盤としていた。討論を学習の基礎とした事が西洋と東洋の差異を生み出した?疑問を持つ事が西洋世界の発展の原因なのか?

【近代思想の基礎】
以下の2人が代表する。

①フランシス・ベーコン
帰納法を提唱する。事実と理論が相違している場合、事実が真実であり、事実に応じて理論を修正するべきとした。

②ルネ・デカルト
演繹法を提唱する?積極的懐疑によって、全てを疑い、最後には「自分」の存在以外に疑う事の出来ない事は無いとした。

⇒2人とも、主観と客観の不一致を処理しようとした。中世までは、自分の内部世界(イメージ)と外部世界(実体)は一致するものと考えられていた。人間の認識について根本的な転換が発生する。

【近代思想】
疑問を提起する思想は権力に対する抵抗の基礎となる。主観と客観の分離は、世界を変化させる思想なのか?
自然科学が発達すると、神の仕業と考えられた事象について、多くの矛盾が発見され、神ではなく、人間の論理によって事象が説明される事となった。

①ジョン・ロック
王権神授説の否定。公権力に対して個人の優位性を主張する。人間の生まれたばかりの心は白紙(タブラ・ラサ)の状態にあるとし、観念の起源は経験にあるとした。人間は外的な感覚と内的な反省によって発達する。外的な感覚 = 観念、内的な反省 = 思考、意思、感情。
感覚よって得られた「単純観念」が複合する事で「複雑観念」に発達する。

②エマヌエル・カント
経験では説明出来ない世界を主張する。先天的(ア・プリオリ) = 人間の持つ経験によらない認識手法。
1個の林檎に2個の林檎を足すと、3個の林檎になる。1個と2個という別の数の集合体を組み合わせると、3個になる。これは誰が見ても「事実」だ。この普遍的な現象は経験によるものでなく、「総合判断」という人間に生まれつき備わったもの。
⇒普遍的な思考様式をカテゴリーと呼ぶ。時間と空間の概念は経験でなく、誰もが普遍的に持っている観念である。

*********

後近代の思想について僕は知らない。しかし、西洋の思想は多くの影響を後世に与えていると思う。「発達障害」という思想が提起している問題は、カントのア・プリオリに対するものであると考えられる。人間は普遍的な観念を持っているのかもしれない。しかし生得的な観念は、個々人において全く異なるものであり、同一足り得ない。ならば何故、人間同士での意思疎通が発生するのか?

それは、人間の意志疎通が鏡に映った自分自身を相手にするように、他者への投影を基盤にしているからではないか?他人の心は存在しない。翻ってみると自分の心も存在しない。全ては幻想であるが、その幻想という観念自体も幻想である。

認識は堂々巡りだ。

*********

人間の近代へ至る歴史を「知」の一般化へと至る道程とみなす方法もある。「知」 = 「理性」とは18世紀~19世紀までは、一部の特権階級の独占物であり、大半の人間には疑問を持たずに従う事が求められていた。古代の神仏が否定された後は、「理性」という近代の神が信望され、欧州においては一貫して絶対的な存在を人々の頭上に置く信仰が続いてきた。

ならば、人々の属性が相違するために、同一の神を頭上に置く事など不可能である事が明確になった場合、何が発生するのか?

人間の脳構造の研究と伴に、人工知能の研究も進められている。大半の人間は人工知能には「理性」が無いと言う。人工知能の実行する「計算」は人間の尊ぶ「閃き」の対局に位置する?

機械は、保存された全ての情報を丹念に、洗い出す。全ての情報について、規定された手続きに従って加工して分析する。

その手法は人間とは異なっているとされる。だから人工知能は「理性」を持たない。しかし、人間の思考様式が個々人において大幅に異なっている事が明確になった場合、何が発生するのか?

人間が肉で出来た機械に過ぎない事が明らかになる。その先もあるはず。「理性」が世界に氾濫した後、否定される事になるのか?

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読むんじゃなかった

陰鬱な気分になるコピペなんて読むんじゃなかった。

昨日の選択を後悔している。僕は落ち込み易い。

・精神科医に相談する事
 会社指定産業医との面談
 やる必要があるのか、必要がある場合はどうするのか、ETC

・カウンセラーと相談する事
 転職する場合の選択肢について

明日までに、会社側の言い分をまとめておく。今日、久しぶりに知らない人間と話した。予想以上に疲れる。

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無能な社員についてのコピペ

以下は掲示板の文章を改変して、コピペしたもの。僕に対する周囲の印象も同じようなものだろう。

【いびり社員】
自職場に前の部署で陰湿な苛めをやらかして一人女の子を退職させた社員が来た。要するに厄介払い。

しかし、そいつは全く反省をしていなかった。職場のリーダーである私の指示にはほとんど従わず大きな声で私を罵った。私がそいつより年下であるにも関わらず、指示を出される事が気に食わなかったらしい。要するに私が次のターゲットになったのだ。

毎日いびられ体重が5キロも減った。だが私は耐えた。何故なら、そいつは私の直属の上司と仲が良かったからだ。私には時間が必要だった

まず始めにその社員がいびっているパートさんや派遣さんたちを徹底的にかばった。彼女たちがいびられる時には私が敢えて矢面に立った。
案の定彼女たちは私に対して好意的な態度を取り、自分たちを苛める社員を忌み嫌った。ここが第一段階

次に、これは私にとっての幸運だったのだが、件の社員は仕事が出来なかった。普段威張り散らしている割にはミスが多い。

もちろんその場で叱り飛ばすなんて事はしない。その代わり裏では上司にはきちんとミスの報告をした。他の誰かがやらかしたミスもそいつがやった事にして、仕事に厳しい上司は次第にそいつを疎みはじめる。親しげな呼び方から呼び捨てに変わった。

私は時期が来たと感じた。

ある日、何時ものように私をいびり始めたそいつに対し、「そんなに私のやり方が気に入らないならてめぇでやってみろや!!!!」と声を荒げた。

そいつは逃げた。普段あんなに強気なのに、だが私は逃がさなかった。

襟首を掴み引きずり倒して「ほらやってみろよ!」と脅す。涙目になっていたが誰も助けには来なかった。周りにいるパートや派遣は冷笑を浮かべてその様を見ていた。

ついには上司に向かって助けを求め始めた。だが上司は「いいから仕事しろよ。納期間にあわないだろ?」とだけ答えた。そいつはその後三日会社を休んだ

三日後、出社し何も無かったかのように周りの子に話しかけようとするそいつに私は言った。「三日休んだら頭にリセットかかるのか?お前のメモリー、ファミコン以下だな」。そいつは泣いたが当然誰も助けには来なかった。

その後社員は転属を何度も願い出るが、前の部署で散々やらかしていたため、どこにも受け入れてくれる場所が無くなっていた。

明日はちゃんと会社に来れるかな?

*********

上記のレスの下にあった意見?を内容を変えてコピペ。肯定と否定が混じっているように感じる。

【意見1】
おつ、文章が読みやすかった!今後は皆と上手くやれそうだね。

【意見2】
逆恨みだったり、ズレてたり、明らかにやりすぎだったりは胸糞悪いだけなんだよなー。さらに自分に都合の良い事しか書いてないだろうってのも合わせて考えたらなあ。

【意見3】
「いびり社員」ってさ、これ、唯の逆恨みと嘘でその社員を陥れたってものだと思うわ。自己正当化、捏造、被害者は自分、陰湿な手回し等々、男なのか女のか分からんように書いてるが、行動は女そのものだ。冷静に読んでみるとかなりキモい。

>他の誰かがやらかしたミスもそいつがやった事にして

しかもこれって明確な犯罪だよ。どこをどう取り繕っても、やってる事は「悪質な社内イジメ」でしかない。
総合的に判断するに、相手が自殺しても良いと思ってるんだろうし、一歩間違えれば自殺教唆だ。典型的な女のイジメだよなあ・・。

【意見4】
女叩きをしたい訳じゃないんだけど、女が陰湿だのどうだのっていうのは、
・女はグループで群れる傾向がある、グループとなると個人が変質する
・男は単体行動が多い傾向がある、グループとなっても個人のまま
・女は女に愚痴る傾向がある
・男は他人に愚痴らない傾向がある
といった差による所があるのかも???

例えば、前段については、女は男より相手に共感と肯定を求める傾向が強いせいなのか、女の場合、グループに強制力のある空気が形成されやすく、個人でいる時とグループでいる時とでは相手に対する接し方が異なる、という事を指している

後段については、前段の性質も相まって、個人にとっての嫌な奴がグループにとっての嫌な奴となり易い、という結果が推測出来るという事を指している。


***********

【後輩A】
会社の後輩Aの話。
Aの口癖はこの会社は間違ってる。話を聞いてみると、まあ判らなくはないが会社の規模や業務内容を考えてみれば、ぶっちゃけお門違いの内容だった。

そして同僚達の仕事を批評するのが大好きだった。話してみて正直、胡散臭いタイプだなというのが俺の感想。直接関わり合いのない俺は、適当に流しながら相手をし日々送っていた。

そんな俺がある時、Aと仕事を組む事になってしまった。ある程度予想はしていたが、その予想を上回る程Aは無能だった。Aは自分の理屈を語る事は得意だが、語る内容の1/10も行動と実力が伴わない男だった。

それでいて持論だけはもっともらしく語り、それへの反論は一切認めないA。aをbにしてくれと言うと、勝手にaをcにしてまい問題を発生させる。そんな一番たちの悪いタイプだ。
しかもそれに問題がありクレームとなってもAはどこ吹く風で、独りよがりの理屈を話すA。

怒りを抑えつつ、aをcにする事による問題点等をAに穏やかに説明した。Aはそれを理解出来ないのか、したくないのか、そんな俺にAは独りよがりの理屈で答える。
「しかし、現実に問題が発生しているだよ。じゃあ、逆にどうすれば、aをcにして発生した問題を解決出来ると思う?」と聞いてみた。

その回答に俺は呆れ返った。
内容を要約すると、「自分が正しいから失敗ではない。クレームがあるとしたら相手側に問題があるのだ」
との事だった。そして、自分がどれだけ正しいかを繰り返す。さすがにうんざりしてきた。

それでも問題は解決しなければならない。俺は上司の許可を得て、同僚Bに応援を求めた。Bは自分を前面に押し出してくるタイプでは無く、基本的に無口だが仕事振りは堅実で信用の置ける男だ。

そう、Aとは対極に位置する男だった。それからはAの尻拭いの為に奮闘の日々。そんなある日それは起こった。Bの仕事を見ていたAが、Bの仕事振りをいつも調子で論評し始めたのだ。 「Bさんの仕事の仕方は効率が悪くて云々」と。それは何時もの如く独りよがりの理屈、かつ上から目線の発言だった。

それを聞いた時、俺はキレた。

「いい加減にしろ。この口先ヤロー。テメエのへ理屈はもう聞き飽きたわ!誰の尻拭いしてると思ってんだ。テメエのご立派な発言の半分でいいから真っ当な事をやってみろ。あれが悪いここが悪いって言うだけの役立たずが! 自分の立場と能力を考えて喋れや。皆、間違ってる、判ってないだと。皆がそう言うなら、テメエの方が間違ってるとは思わねえのか?そんなにご立派ならそれを評価してくれる所にでも行けや!だが、何処行ったってテメエなんか・・・」

一気加勢に怒鳴る俺を止めたのはBだった。Bは俺の肩に手を置くと、無言のまま首を振った。そして一言「無駄」と言う。

俺はBに怪訝そうな視線を送り、それからAを見た。俺のあまりの剣幕に蒼白となっていたA。その顔が赤く染まっていく。「この会社はおかしい。俺のやり方にそぐわないのが問題なんだ云々」。絶叫し始めた。

もう、うんざりだった。俺はAの喉口を掴み黙らせると、「お前はもう帰れ、上司には俺が話をしておく。お前のお守りを する程暇じゃねぇんだ。俺はお前の保護者じゃねぇんだよ」 と、静かに言った。

Aが消えた後、上司に電話を入れた。仕事からAを外す旨を報告する。上司の反応は、やっぱり無理か、とういう感じだった。上司もAに問題がある事は認識し、扱いに苦慮してるとの事だった。(そんなもん、あんたの仕事だろ。なんとかしろよ)

とは思ったが、まあ、首を切るにもそう簡単にはいかない世の中だし、 俺自身Aと関わってみて心底うんざりさせられていたので、上司に少し同情しつつ電話を切った。

振り返ると、Bが缶コーヒーを俺に手渡しながら 「お疲れ」と、休憩所へと誘ってきた。喫煙室で一服しながら、BからAの話を聞いた。それによるとこれまでAはさんざん失敗を繰り返していたらしい。

それがあまり表面化しなかったのはBらがそれをフォローしていたかららしい。「無駄」と言ったのは、今まで色々と指導やアドバイスをしたが、それが無駄に終わったが故の発言だったのだ。
「しかし、あそこまで言うんなら、辞めて実力が評価されるとこ行きゃいいんじゃねぇのか?」

吐き出した煙をぼんやりと眺めながら言う俺に。 「彼にその覇気はないよ」Bの言葉が静まりかえった深夜の休憩所に響いた。

そして、後味の悪い話。あれから6年経ったが、未だAは会社を在籍している。周りは色々と変わっていったが、Aは6年前と何も変わっていない。さすがに部署は移動となり、閑職というか雑用係のような存在である。

皆から冷ややかに対応されるA。新人や新しく来た派遣に自分が如何に正しいか、そして他の人間がどれだけ間違っているかを語るA。
そして2、3ヶ月後、新人や派遣もAがおかしいと気付き距離を置き始める。それを毎年繰り返すA。

6年という歳月、小学生なら入学し卒業する程の月日だ。それを無駄に過ごしてきたA。自分を省み自身の向上を図る事もなく会社に粘着し続けるA。そして、Bの言葉を思い出す。「覇気がない」 確かに、そうかもしれないと思う。

別の環境を選び頑張る気持ちはなく、ただ自分の理屈の拘り執着するA。その場に粘着し新しい世界に目を向ける事も無く、ただ不平を述べているのがAにとって楽なんだろうなと思う。

Aを会社で見かける度に悲しいというか、切ない気持ちになる。

***********

自分の姿を外部から見たら、上記の【いびり社員】や【後輩A】のようなものなんだろうな。

組織内に入っていく上で難しいのは、本当に言っている事が通用しない事だと思う。後輩Aではないけど、発達障害の話をしても、独り善がりの言い訳としてか受け取られない。もちろんの僕の伝え方のせいもあるだろうけど。

本を渡したりしても、本の中にある解決策を実行しない。

「無駄」と言ったのは、今まで色々と指導やアドバイスをしたが、それが無駄に終わったが故の発言だったのだ。
⇒どうしても、こういう考え方になってしまう。
 指導やアドバイスなんて意味が無い。
 上手くいかない事を上手くいかないようにやっているんだから
 失敗して当然だ。
 そして、失敗の原因は個人の属性に帰着してしまう。

僕自身、指導する立場になった場合、有効な解決策を見つけられるとは思わない。

約1年前に、僕のBLOGに対して、以下のような意見をもらった。

「私も就職した場合、BLOG主様と同じような立場になると思います。自分が集団の中で上手くやっていく場面が想像出来ない」

多分、学生の意見だと思うけど、未だに僕は明確な返答を用意出来ていない。

発達障害者である事を伝える事は本当に難しいからだ。

「つまり、僕は可哀想な人間だから、許してくれって言ってるんだな」
「怠けるための言い訳だ」
「それは障害だから出来ないのでなく、性格の問題だ」

いろいろあるんだけど、僕は本の内容や診断内容に基づいて、どのように伝えるのか、どのように伝わるのかを話し合いたい。しかし、どうしてもそうはならない。

今までで、最も好意的な反応は以下のようなものだ。

「障害って言うけど、ちゃんとコミュニケーションがとれるじゃん」

そういう事を言っているのでなく、仕事の進め方や、管理の仕方を相談している。一方的に自説を主張しているつもりはない。どのようにすれば上手くいくかを話し合いたい。それがどうしても出来ない。

組織内で上手くいかないなら、組織外で生きていく手段を講じるべきだろう。それだから学生時代から、グレアム、エリス、マルキール、バフェット、フィッシャー、リンチ、ETCと様々な本を読んで、財務諸表の読み方や心理学の勉強もやった。でも僕の中には何も残っていない。

現状の資産総額は6000万円弱程度。それをどこまで増やせるかが、自分の勝負なのか?上記の後輩Aさんも、見えない部分で頑張っているんだろう。もしかすると、後輩Aさんとは僕の事なのかもしれない。会社で誰かを批判したつもりはないが、周囲から見ると、そう見えるのかもしれない。

生き方、稼ぎ方については、未だに解決策を見つけられない。

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仕組みを変える事

以下は、『ファミレス苦戦でもサイゼリヤ一人勝ち 「努力はさせない、仕組みを変える」 圧倒的なコスト競争力』へのリンク。

http://blog.livedoor.jp/kuimonnew/archives/14018367.html

ファミリーレストラン・サイゼリヤの作業改善について。

作業改善はハードの仕組みを対象とする。ソフト(人材)の熟練を期待して、努力や根性でカバーするには限界がある。しかし、発想を転換できれば、50%、80%という改善があるかもしれない。

作業が何故、必要なのか、どんな目的なのかを原理原則まで遡って考え直し、より良い仕組みを作る。

【フロア清掃を効率化する場合】
以下の手順で考える。

①店舗毎の掃除時間の平均をデータ化する。
    ↓
②掃除機をかける時間に最も改善の余地が多い事が分かる。
    ↓
③掃除機を廃して、通路の幅に合わせたモップを導入。
 フロアの規格毎に最短の順路をマニュアル化。

【どうなったか?】
来は開店前の1時間を費やしていた作業が半分の30分に短縮された。全836店舗の人件費が30分×365日分削減すると、年間で大体1億円という試算になる。

【その他の施策】
・フロアの仕事量を移動距離×時間で算出し、
 必要最低限の人数を配置
・手ぶらの移動時間を作らないため、トレーを使わず皿を
 手で運ぶ。
・忙しい時間帯は立ち止まらない。
・スタッフの技能に頼らないため、キッチンに
 ガスレンジ、包丁が無い。

「新しい仕組みを作る時は、『この業務は無くせないか』『何かに置き換えられないか』を考える。扱う品目と作業を減らして単純にする事で、どの店舗でも、どのスタッフでも均一なサービスが提供出来る。『売る、儲ける、努力させる』事から『売れる、儲かる、方法を変える』という仕組み作りへの転換を目指す。

*********

僕の目指す方向は、そういう事なんだと思う。

例えば、僕は整理整頓が苦手だ。その原因を広範囲な把握が苦手なためであると考える。そこで考える事は空間を区切る事だ。本棚から、小物入れ、クリアファイル、紙袋を使用する。普段使用する携帯電話や、鍵、定期は小物入れに入れ、ハガキや通知は紙袋に入れておく。

もちろん、それにも限界があって、沢山のハガキや通知がくると、混乱してしまう。自分はだらしがないという言葉に逃げないで、解決策を考える事は難しいと思う。

僕はメモを取る事が苦手だ。

ならばどうするか?

①何が出来ないかを考える。
 ・字が下手なのか
 ・話に長時間、集中できないのか
 ・後で読んだ時にゴチャゴチャになっていて
  読めないのか
 ・偶然、開いたところから、書き出すので、ページが順序分け
  されていないのか
②解決策を考える
 ・エクセル、ワードをメモに使用する
 ・箇条書きにする
 ・最初から、日付、見出し、番号をノートに振っておく
 ・ページ番号や升目のあるノートを使用する

⇒問題が解決しているとは言い難いが、「努力する」という言葉に逃げたくない。

自分で何かをやろうと、抵抗感がどうしてもある。ここ数カ月間は他人と話をする事が怖いので、発達障害者の互助会にも参加出来ないでいた。

情報を集めようと思う。方法論にしても解決策にしても、僕より遥かに先行している人達が大勢存在しているはずだ。

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分類する意味

『発達障害者』という概念は仮想の概念である。「定型」と「発達障害」という区分は人を間違った方向に導くし、知識の分類に頼る事は錯誤の原因である。

では、何故、概念を構築し、人間を分類するかというと、分類しなくては認識出来ないからだ。人間の認識の本質は分類する事 = 名づける事にある。

対象者を発達障害者としてカテゴライズすれば、知識を体系化し、行動を推論し、解決策を模索する事が出来る。

性格によるのか、障害によるにかという分析には価値がない。それが価値を持つのは、行動を分析する時のみである。

世界は確かに複雑だから分けても理解は出来ない。しかし、思考・認識・知覚の本質が分類である以上、分けなくては理解出来ない。

理解とは仮想であるという前提に立って、単純な仮説を構築し、それを修正していく事が寛容である。

現状では、発達障害に関して新たな概念構造は構築されていない。

それは「性格」の一種として認識される場合がある。その場合、考え方や知識の問題とされ、叱咤激励する事に終始する。

或いは、「病気」の一種として認識される場合がある。その場合、隔離や保護が叫ばれる事になる。

本質は、人間の行動原理に関する、全く新しい概念構造の構築にある。

性格や人格、愛情、喜び、怒り、悲しみ、憎悪、嫉妬、自覚、反省、ETC、心は存在しない。それらは表面的な事象を線で結んだ仮想的な妄想に過ぎない。

新たな妄想が構築されるのか、それとも認識を超越した何かがあるのか?それは僕には確認出来ない。

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発達障害者の受皿について

以下はID:PHAさんのBLOGから『そろそろテレビ出演について一言いっとくか』へのリンク。

http://d.hatena.ne.jp/pha/20100112/1263286453

2010年1月頃の記事。ニートとしてのPHAさんをテレビが取材した事について書かれている。当時、僕もテレビ放送を見ていて、違和感を感じた事を記憶している。

数日後に、番組の話を友人にすると違和感の正体に気がついた。

「その人、ニートじゃなくて働いてるじゃん」

そうなんだ。違和感の正体は、PHAさんは会社員ではないだけで、自分の力で収入を得ている所にある。僕の固定観念として、会社員でないと収まりが悪い気がしてしまう。リンク先のコメント欄を見ていても、PHAさんが『普通』とは異なる生き方をしている事が許せない人が存在する気がしてしまう。

発達障害者の受皿の問題としては、僕のように『普通』とは異なっている事に感じる違和感があると思う。ニートでも引き籠りでも自活出来ているなら問題は無いはずだし、無理矢理に組織に当て嵌めようとすると皆が不幸になってしまう。

発達障害という概念自体が普通では無い事に関する免罪符のようなものだろうか?

普通ではない生き方を模索する事が難しい。今でも出来るだろうか?

収入の問題もあるけれど、自分の感じ方の問題もある。日曜日に、久しぶりに会った知り合いに、ニートやホームレスの話をしてみると、「確かに凄いと思うけど、近づきたくないな」と言われる。

彼は僕の休職の事を知らない。発達障害の話もしていない。

彼は結婚して子供を作る事を考えているらしい。僕達は既に、そうした年齢になっているのだ。

変化しないまま、年齢を重ねる事は恐ろしいと思う。年齢を重ねても欲は無くならない。社会人になって、40代、50代になっても性欲が無くならない事を悟った時は恐ろしかった。

国が管理する制度も重要だけど、社会的に外れてしまった人間を許容する価値観は存在しているだろうか?

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アスペルガーの被告に懲役20年

以下はDIAMOND ONLINEの記事『発達障害40代男性による姉刺殺事件の判決に波紋「社会に受け皿がないから懲役20年」の是非を問う』へのリンク。

http://diamond.jp/articles/-/22838

約30年引き籠り、自宅で姉(当時46歳)を刺殺し、殺人罪に問われた42歳男性に、検察側の懲役16年の求刑を上回る懲役20年の判決が出た事例。

僕は被告を知らないし、擁護するつもりも無い。

僕が嫌だと思うのは、「反省すれば犯罪をしない」という空気だ。

以下は、インターネットの掲示板にあった意見。改変してコピペ。

【開始】
この被告も障害があるからと軽く思ってたのではないでしょうか?

逆恨みで犯行を犯した者が、刑務所から出てきて通り魔にならないかい?そんな怖い世界に一般人は住みたくないですね。

アスペルガーの人と話したり、生活したことがありますか?私はあります。アスペルガーの人は好きな事に関しては一般人の常識を超える集中力や記憶力を持ちます。が、それ以外の事を指導するには一般人の何倍も時間が必要です。
反省していないなら、一般人より時間をかけて、その罪の深さを知り、反省して刑務所から出てきてもらわないと安全が保証出来ませんよ。

よって、この判決は妥当だと思いますし、きれい事ばかり言う日本人に一石投じた素晴らしい裁判だと思います。
【終了】

非常に難しい。アスペルガー者(自閉症スペクトラム)の人間達と生活した経験は僕にもある(未診断ですが)。言っている事が伝わらない事もあるが、何よりも問題なのは、僕自身が怒りや恨みに囚われてしまう事だ。

そこで重要な事は、「反省させる」、「優しさ」、「思いやり」という空論ではなく、「どのように察するのか」、「どのように伝えるのか」という具体的な解決策だ。未だに僕には、それが見つからない。だから怒りや恨みに囚われてしまう。

相手を痛めつけても何も変わらない。それは理解しているが、我慢出来ない事もある。憎んではいないが、難しいものを感じる。

自分自身の問題として考えた場合でも、自分が不快な人間であると自覚したところで何の変化も無い。周囲に我慢しろと言うつもりもないけれど、具体的な解決策が見つからない。生活の仕組み自体を変えるしかない。

国が受皿となる制度を構築する前に、既に仕組みは構築されているのかもしれない。そこに辿り着ける人間は全体の何%なんだろう?

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昼夜逆転

夜になると眠れない。昼になると眠くなる。

そういう状態になっている。

最近の自分が出来ている事。
・ランニング:一日に2~3キロ
・糖質制限:油脂、砂糖類の制限

出来ていない事。
・語学:本を読んでも内容が頭に入らない。
・学習:何も出来ていない。

疲れているというより、体が動いてくれない。それなのに夜になると眠れない。精神科の先生からは考えるなと言われているが、職場の事を考えてしまう。せめて、会社の考えが制度を相談するために、会社指定の産業医との面談は出来ないだろうか?

新型鬱だから、産業医との面談は必要無い。現在、別の精神科に通院しているんだから、問題は無いはずだ。上司の判断で新型鬱か普通の鬱かが決定されるなら、会社指定の産業医なんて存在する意味がないんじゃないだろうか?何故、上司が承認しないと産業医との面談が出来ないんだ。

「盛大に言い訳をしているようだが、お前の話を聞いていると、言い訳にしては普通に日本語を話している。よって言い訳をする時には普通に接する事が出来るが、面倒くさい時は鬱を言い訳にしている新型鬱であると見なす」

「本を読んだが、アスペルガーというのは詐病なんだってな。何でも気の持ちようなんだよ。精神科が金儲けのために嘘を吹聴しているんだ」

結局、転職や配置転換の相談をする事も出来ない。僕を特別扱いしろだなんて言っていない。会社の関係者や家族と話し合いがしたい。僕が踏み出さないだけだろうか。

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世界は分けてもわからない

読んだ本の感想。

福岡伸一著。二00九年七月二0日第一刷発行。



プロローグ パドヴァ、二00二年六月
著者がイタリアで行われた「国際トリプトファン研究会」に出席した時の様子。

【トリプトファン】
蛋白質を構成している20種類のアミノ酸の中でも最も希少。食べ物から摂取しなくてはならない9種類の必須アミノ酸の一種。睡眠に関連するメラトニン、鬱病に関連しているセロトニンの原料。摂取されたトリプトファンの内、メラトニン・セロトニンに変換される割合は数%以下で摂取不足で問題になる事態は考え難い。

変換される割合としては神経細胞毒であるキノリン酸に変換される割合の方が大きい。キノリン酸はグルタミン酸と同一の-COOHで表される官能基を持つ。そのため、グルタミン酸レセプターにキノリン酸が結合し、大量に摂取した場合、神経細胞を過剰に興奮させる事態があり得る。

神経細胞内には、キノリン酸を無害な物質に変換する酵素であるキノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼが存在する。

著者の研究テーマは、上記の酵素の正体を明らかにする事にある。

第1章 ランゲルハンス島、一八六九年二月
人間が他者の視線を感じるのは、目に反射した光を感じ取っているからなのか?
『夜空の星はなぜ見える』(田中一著 1973年出版)について。
光を連続したエネルギーと見なすと、何万光年も離れた欲しから地球に辿り着く光の量は極小である。理論的には、夜空の一点を30秒以上、集光しない限り、星は見えない。それなのに星が見えるのは、光が粒子であり、星から眼に届いた極小の光粒子を眼が感じ取っているからではないか?

パワーズ・オブ・テン(10のn乗)
チャールズ・イームズとレイ・イームズが1977年に完成させた映像表現?

ある日常表現を拡大して星のレベルに、又は縮小して細胞のレベルに映像化する。左のフレームには倍率が10のn乗として表示される。
この映像にはトリックがある。解像度を上げると、明るさも無くなる事を考慮していない。顕微鏡の倍率を10倍にすると、視野の99%は光とともに失われる。

ここで人間の膵臓について記述。1869年にパウル・ランゲルハンスが膵臓の顕微鏡観察を行った結果、膵臓の組織に島のような円形の構造体を見つけた。これはランゲルハンス島と命名され、インシュリンを分泌する役割を持つ。

第2章 ヴェネツィア、二00二年六月
2枚の絵について記述。

①ラグーンのハンティング
湖(遠浅の海?)で船に乗る人々の絵。
米国の美術館ゲティ・センターに所蔵。

②コルティジャーネ
2人の女性の絵。
ヴェネツィアのコッレール美術館に所蔵。
須賀敦子の『地図のない道』の中の「ザッテレの河岸で」では絵について記述されている。彼女はヴェネツィアのインクラビリ(不治の病)という水路についても作品の中で言及している。



上記①、②の絵は一枚の絵の右半分を上下2つに分割したものである。部分を切り取っても、他の部分が何を描いているのかを知る事は出来ない。部分に分けると詳細に集中出来るが、全体が部分と連続している保証は無い。

第3章 相模原、二00八年六月
著者の大学での講義。

【保存料(ソルビン酸)について】
コンビニのサンドイッチが腐らないのは、保存料を添加しているからである。ソルビン酸は-COOHという官能基を持ち、囮物質として機能する。微生物に他の物質と勘違いさせてソルビン酸を代謝させる事で、代謝機能を低下させる事が出来る。
ソルビン酸は、食品の種類によって1キロ辺り1~3グラムの添加が認められている。

安全性は以下の2つの実験で確認される。

①動物実験
ラットにソルビン酸を食べさせる。体重200グラム程度のラットに1.47グラムを食べさせた時点で半数が死ぬ(50%致死量)。成人の平均体重を50キロとすると、体重が増加するほど50%致死量も増加するので、368グラムを摂取しても大丈夫な計算になる。ソルビン酸含有率0.3%のチーズを123キロ摂取しなければ大丈夫。

②インビトロ実験
試験管内での実験方法。シャーレの中に培養した人間の細胞とソルビン酸を入れ、実験する事で無害を証明する。

⇒著者は2つの実験の限界を指摘する。腸内細菌を考慮していない。人間の細胞は60兆個あるが、腸内細菌の数は120兆個~180兆個である。ソルビン酸を継続的に摂取する事で腸内細菌への影響は無いのか?

実験は明瞭であるために、部分的にならざるを得ず、間接的な影響についての情報を齎さない。

第4章 ES細胞とガン細胞
人間を以下の2つに分類可能とする。

①マップラバー
鳥瞰的に全体図を把握する事を好む。全体的で単純化された概念。

②マップヘイター
自分と前後左右。自分との関係性を把握する事を好む。局所的で単純な情報。

①、②が集団でパズルを作成する場合、①は全体図を構築し、局所的な部分と往還する事でパズルを構築しようとする。②は自分の全体的な位置を知らずに、自分の手持ちのピースと合致するピースを探す。

細胞の分化方式は②である。各細胞は周囲の細胞の状態を手掛かりに自分が何になるかを決める。DNAはカタログであり、カタログの中から自分の選択を決定するのだ。

だから細胞を単独で放置すると、何にもなれずに増殖し続ける。

ES細胞:無個性な細胞を初期胚の中に入れる事で、あらゆる細胞に
    分化する可能性を持つ。
癌細胞:増殖を止める事が出来なくなった細胞。

⇒この2つは似ている。実際にES細胞は身体でしばしば腫瘍化する。

第5章 トランス・プランテーション
渡辺剛氏の写真について。

①Border and Sight
国境の特定地点を双方の視点から撮影した。世界の境界線の実在を追求し、且つ、一貫して疑う。

②TRANSPLANT
歴史的、経済的な理由で人為的に切り取られ移植された街や暮らし。ブラジルのドイツ人居住区等。世界の保有する可塑性について。

部分とは本当に存在するのか?部分の集合が全体であるという見方はマップラバーの見立てに過ぎない。例えば鼻は存在するのか?鼻の内部には匂いのレセプターが存在し、神経線維が脳の嗅球に繋がっている。鼻は機能モジュールではなく、身体全体と一体化している。

第6章 細胞の中の墓場
全体は部分の総和以上である。その源泉はエネルギーや情報の流れである。部分を切り取っても全体的な流れを知る事は出来ない。

蛋白質の合成ルートは1つしか存在しないのに、壊すルートは複数存在する。膵臓のランゲルハンス島以外の役割について。消化酵素を分泌している。これがエネルギーをほとんど使わない蛋白質の分解方法である。

他に細胞内の蛋白質を分解する方法が幾つか存在する。エントロピー増大の法則が秩序を壊す前に、自ら蛋白質を分解し、再合成する?この辺りの記述の意味が理解出来ない。

そしてエントロピーが増大した結果、死は訪れる。脳死を人の死とすると脳始は意識の誕生となる?受精後24~27週の出来事なのか?国境線のように存在しないはずの境界線を人間は作り出してしまう。

第7章 脳のなかの古い水路
モナリザの絵を6×6のモザイク絵にしても、モナリザの絵と判別する事象について、人間のパターン認識能力は、鋭敏な知覚を実現するが、これは無関係な事象に因果関係を構築する害にも成り得る。

部分は人工的に切り取られたものであり、知覚する関係は妄想である。解像と鳥瞰の往還。インクラビリ(不治の病)という水路は脳の中にも存在する?

第8章 ニューヨーク州イサカ、一九八0年一月
著者が先輩(コーネル大学のポスドクだった)から聞いた話。

彼の研究室のボス、エフレイム・ラッカーは世界的な研究者だった。彼の研究の根幹はATPの生成と使用にある。

ATP:
アデノリン三リン酸の略号。細胞内でエネルギーを蓄え、細胞内外を移動して、エネルギーの輸送と分配を行う。分解されるとADPとリン酸に分かれる。

ATP分解酵素という蛋白質が分解とエネルギーの取り出しを行う。

ラッカーは以下の仮説を証明しようとしていた。

【ワールブルク効果】
癌の原因について。酸素を使って糖を燃やす細胞の呼吸に異常が発生する事が、細胞の癌化の原因ではないか?ラッカーはATP分解酵素が異常をきたす事で、ATPの消費と生産を繰り返している事が、癌細胞の増殖の原因ではないかと考えた。

【どのように証明するのか】
エールリッヒ腹水ガン細胞(培養された癌細胞)を用いて比較実験を行う。ATP分解酵素を取り出して比較するのだ。

ATP分解酵素の生成は困難で、忍耐と体力が必要な単純作業の繰り返しだった。

ある日、ラッカーの研究室に新人の研究者マーク・スペクターがやって来る。

第9章 細胞の指紋を求めて
SDS-PAGE(ドデシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミドゲル電気泳動)について。

蛋白質の挙動を調べる方法である。以下の手順で調査する。

①ゲルの準備と組立
10㎝四方の二枚ガラス板の間に、アクリルアミド溶液を注入する。アクリルアミド溶液に反応開始剤を加えると、網戸状に連結したポリアクリルアミドゲル(=ゲル)になる。
櫛の形に成型した?ゲルを電気泳動槽に取りつける。

②サンプルの調整とローディング
培養細胞とSDSという薬物を混ぜる。SDSは細胞膜を溶かし、細胞内の蛋白質をコーティングする。細胞をSDSして作成したサンプルを、ゲルの小さな穴(成型して作った穴。一つのゲルに10個)にローディング(注射器で滴下)する。
 
③泳動
電気泳動槽を使い、ゲルの上下両端に電圧をかける。SDSによって蛋白質のサンプルはマイナスの電化を帯びている。蛋白質はプラス極に引き寄せられるが、網目状のゲルの中を動くため、各々の分子量によって進行度合いが異なる事になる。
⇒蛋白質の混合物を分子量の順に整列させる事が出来る。

④染色と脱色
蛋白質だけを染色する青い染料でゲルを染色する。その後、脱色液で蛋白質以外の部分に染み込んだ染料を洗い流す。

⇒染色すると、様々な蛋白質が青いバンドとなって、バーコード状に染め出される。バンドの幅によって各種の蛋白質量を比較する事が出来る。

第10章 スペクターの神業
1980年2月19日、ジャーナル・オブ・バイオロジカルケミストリーにマーク・スペクターの論文が掲載される。

スペクターがエールリッヒ腹水ガン細胞から、ATP分解酵素を精製したというのだ。ATP分解酵素は細胞膜に埋もれて存在しているため、オクチルグリコシドという細胞膜を溶かす薬剤を使用して、ATP分解酵素の精製に成功した?

【ATP分解酵素異常の調査方法】
ATP分解酵素を滴下して、ATP分解酵素の状態を比較する。
正常な細胞のATP分解酵素を用いた実験:
ATP一つで二個弱のナトリウムイオンを細胞外へ輸送する。
癌細胞のATP分解酵素を用いた実験:
ATP三つで一個弱のナトリウムイオンを細胞外へ輸送する。

⇒癌細胞は、細胞内外のナトリウムイオンの濃度勾配を維持するために、正常な細胞の六倍のATPを必要とする。

【ATP異常の原因】
リン酸化が原因であると、ラッカーは考えた。通常、蛋白質が必要な時は、DNAから情報を呼び出し、数分~数日をかけて生成する。
秒単位で対応する時のために、蛋白質をリン酸化する。リン酸は蛋白質を構成するアミノ酸の内、水酸基(-OH)に付加され、リン酸が持つ強力なマイナスを発生させる。自動的には外れないので、不必要な電化が生じた蛋白質の機能は停止する。

⇒癌細胞のATP分解酵素は、特殊なリン酸化酵素によって機能停止状態にあるのではないか?

【リン酸化の確認方法】
リンの質量数は31だが、人工的に質量数32のリンを含むATPを入手する。それを癌細胞から取り出したATP分解酵素と混ぜ合わせる。
⇒リン酸化仮説が正しい場合、癌細胞では、ATP分解酵素はリン酸化される可能性が高いので、ATPのリン酸がATP分解酵素に移動するはず。

第11章 天空の城に建築学のルールはいらない
スペクターの研究は進展する。

【癌細胞のATP分解酵素がリン酸化する理由】
リン酸化のカスケード。
酵素Fが酵素Lをリン酸化する ⇒ 酵素Lが酵素Sをリン酸化する ⇒ 酵素SがMをリン酸化する ⇒ 酵素MがATP分解酵素をリン酸化する。

・ヴォルカー・ヴォークトの研究
癌ウイルスの研究。
ルイスサルコーマウイルス:SRCというリン酸化酵素の
             遺伝子を持つ。
             宿主の癌の原因となる。
⇒SRCは最初は鳥の細胞にあった。元々、細胞内に存在するリン酸化酵素が癌の原因なのではないか?

SRCの分子量は、スペクターとラッカーのリン酸化カスケードの上流に位置するリン酸化酵素Fの分子量と同一の60000だった。F=SRCという証拠となる。             

しかし、実験は虚構だった。ある日、ヴォークトはスペクターの実験台に置かれていたゲルにガイガーカウンターを向ける。カウンターは反応する。
放射性同位体である。質量32のリンは弱いエネルギーしか持たないため、ガラス板越しにカウンターを向けても反応するはずがない。だからゲルの中にあるのは、別の放射性同位体という事になる。

実験結果は、マーク・スペクターによる自演だった。

第12章 治すすべのない病
リンの代わりに使用されていたのは、ヨウ素の放射性同位体だった。蛋白質ヨウ素を人為的に結合させる事は比較的容易であり、ゲルを乾燥させてX線ファイルで撮影すれば、ヨウ素とリンの区別はつかない。

リン酸化酵素FとSRCの同一性については、イニシアチブを取る研究室に共同実験を申し込んだ研究室からサンプルを提供するのが普通であり、スペクターによる細工があったものと考えられる。

ラッカーはスペクターを治すすべのない病と形容した。スペクターはラッカーが見たいと願った絵を切り取っただけなのだ。

エピローグ かすみゆく星座
そしてスペクターとラッカーは正しかった。

癌の背後にはリン酸化酵素が存在し、リン酸化カスケードも実在していたのだ。

細胞の増殖と分裂を調整するリン酸化酵素はMAPキナーゼと名付けられた。MAP=細胞分裂の際に働きが促進される蛋白質、キナーゼ=リン酸化する酵素。

MAPキナーゼをリン酸化するリン酸化酵素はMAPキナーゼキナーゼであり、MAPキナーゼキナーゼキナーゼをリン酸するMAPキナーゼキナーゼキナーゼも存在する。その活性を調節するのは、Rasという蛋白質である。

Ras:
情報伝達の中継点。
細胞は外部の情報を表面に配備したレセプターという分子によって感受する。レセプターの末尾で情報を受け取るのがRasである。その情報をMAPキナーゼキナーゼキナーゼに伝える。癌細胞ではRasが過剰な情報伝達を行う事で細胞が異常増殖し発生する。

この図式はスペクターとラッカーのリン酸化カスケードと一致する。彼らの仮説は部分的には正しかった。彼らが構想に止めていれば、或いは地道な実験だけを継続していれば、彼らの名は天才として残ったはずだ。

ここで北斗七星の例。

北斗七星は、視力が、ある程度悪い人だけに見える星座である。七つの星は同じ平面上に存在せず、視野を広げれば星の中に埋もれるし、視野を狭め詳細化すれば、真ん中の星はミザールとアルコルという2つの星である事が分かる。

星座とは、天空を仰ぐ人間が勝手に繋いで作った空目でしかない。

キナーゼ蛋白質も同様である。カスケードは単純な線形でなく、複数のカスケードは途中で交差し、相互に促進し、抑制する。情報は交換され、フィードバックされる。現在までに発見されたキナーゼの総数は100を超える。Rasも複数の対象に作用し、複数の因子の調節を受ける。

視野を拡大すると、因果関係はかすみ、埋もれていく。視野を狭めると因果関係は詳細の中に溶けていく。一億年後の北空には北斗七星は存在しない。

星は軌道を変えるからだ。明日と昨日は同一ではない。動き続ける事象を見極める事は人間にとって難しい。顕微鏡、試験管、写真、地図、それらは瞬間を切り取るものだ。それらは動的均衡の影であり、現実ではない。

世界中のあらゆる因子は、互いを律し、相補している。瞬間を見ると因果関係が成立しているが、次の瞬間には因果関係は逆転している。世界は分けない事には認識出来ないが、分けてもわからない。

最後に、著者の研究室でキノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼの遺伝子を人為的に停止させたマウスを作成した件について。

キノリン酸を解毒出来ないマウスの作成は、何を齎すのか?世界は分けてもわからないと思いつつ、著者は解像と鳥瞰の旅に出る。

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議論の不可能性について

議論する事は不毛なんだろうか?

他者と議論する場合、以下の2つの様式があるとされているように感じる。現実には、以下の①、②は同一のプロセスなのではないだろうか?

①論理を基盤とする。
②常識、感覚を基盤とする。

上記の2つが有効であるためには、以下の3つが前提条件として成立する事が必要である。

1.人間の思考プロセスは同一である。
  全ての人間の保有する常識、感覚に相違が無く、
  知覚、記憶、因果関係の把握、分類、推論を同一の方法を
  用いて実施している。
  ⇒意見の相違は、一方が、他方の知っている理論、事実を
   知らないからである。
2.自らの議論は感情を排した論理、或いは人間的で尊い感性に
  従っている。
  ⇒自分の意見と相違する意見は、愚かであるか、下劣である。
3.思考は、思考する対象によって思考結果が左右されない。
  別の事象を考える場合でも、同一の思考プロセスを使用するし
  一つの事象から他の事象を類推する事も可能。
  ⇒現実には、人間の思考は先入観によって
   容易く捻じ曲げられてしまう。  

************

上記の1.2.3.は成立する可能性が限りなく0に近い前提条件だと思う。それなのに成立する前提で人間は議論を行ってしまう。僕にしても同じ事。相手に意見を伝える有効手段を知らない。

************

論理とは何か?

『論理』とは古代ギリシアで発生した議論のための技術であるという。古代ギリシアでは、公会の議論によって集団の方針が決定される都市国家が乱立していた。多数の部族の連合体である都市国家において、常識や感覚を共有する事は出来ない。

「常識的に考えれば~」
「普通は~」
「~は良い事」

といった議論は成立しない。

そこで、互いの意見から詳細を省略し、最大公約数をもって議論を行う必要があった。それが『論理』だったのか?

例えば、以下の2つの意見があったとする。

意見1:「剛田たけし」が「野比のび太」を殺す
意見2:「シャーロック・ホームズ」が「モリアーティ」を殺す

上記の意見から詳細を省くと以下のようになる。

意見3:人間Aが人間Bを殺す。

そうして最大公約数である意見3について議論する事になる。ここで論理的であるには、以下の前提が必要になる。

1:出された結論は変化しない。
  10年前の事象であっても、10年後の事象であっても
  詳細を省いた形式が同一であれば、同一の結論を導く。
2:結論は一つしかない。
  詳細を省いた形式が同一であれば、全ての事象について
  同一の結論を導く。

これらは無理がある前提だ。しかし、無理のある前提を真としなければ議論は成立しなかったのだろうか?そして現代社会は古代ギリシアよりも複雑だ。
以前、あるBLOGで、以下のような意見を出している人がいた。

「インターネットは肩書きや感情に囚われない論理的な議論が出来る場所だ。大学教授だろうが小学生だろうが意見の正当性だけで自説を主張出来る」

そして、しばらくして、この意見を出した人はBLOG上の議論で負けてしまう。すると何が起こるのか?自分を言い負かした相手をアクセス禁止にしてしまったのである。この後の展開は不思議だった。彼を言い負かした事が原因でアクセス禁止になったと主張する人達と、ネットマナーが悪かったからアクセス禁止になったと主張する人達の両方が出てくる。議論を積み重ねても最大公約数は得られないのだ。

そして最近はでは件のBLOG人は以下のような意見を出している。

「論理では納得できない人間を説得するには肩書きの力を利用するのが一番です。私の◎◎という意見はノーベル賞を受賞した▲▲の~」

結局、論理も常識も感覚も、人間の意見を一つに纏める力を保有していないのか?

仮に言い負かされたとしても自分の意見を変える事は難しい。例えば上記の「意見3:人間Aが人間Bを殺す」において、人間を殺す事が正しいとなったとしよう。すると、その論理規則を全ての事例に適用しなくてはならなくなってしまう。それで日常生活を維持する事は困難だ。例外事象を決めるにしても、考えられるパターンは、ほぼ無尽蔵であるから、決定する事は不可能なはずだ。

さらに直接的に自分の信念に抵触しない議論であっても自説に影響を与える事がある。

人間を集団A、Bに分割して、以下の可能性を考えてもらう。

集団A:
①今年の夏に市営プールが使用不可になる可能性

集団B:
①今年の夏に市営プールが使用不可になる可能性
②今年の夏に水不足になる可能性

この場合、①の可能性を単独で考えた集団Aよりも①、②の両方を考えた集団Bの方が市営プールが使用不可になる可能性を高く見積もる傾向がある。水不足になればプールは使用不可能になる。その連想が想定される①の発生確率を引き上げるのか?

原子力発電の是非に関わる議論でも同じだろうか?保有している情報と、それを身近に感じる感覚によって、結論が相違する?しかも、両者とも自説が他の事象に影響された事を認識出来ない。だから自分とは異なる意見が愚かに感じられる?

***********

こういった事に対する解決策は、絶対的な力を保有しない事だろうか?批判を許容する。それは僕にとって難しい。誰かと議論していても疲れてしまう。 

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“パニック脳”を科学する 

日経サイエンス2012年7月号からのコピペ、抜き出し、意訳。

ストレスによるパニックを脳構造から分析する。

『大脳皮質前頭前野』の働きがポイントになる。前頭前野は高度な認知能力(集中力、計画力、意思決定力、ETC)を制御する中枢である。大脳皮質の1/3を占めており、20代で完成する。
「錐体細胞」という内部ネットワークを介して働き、抽象的思考、ワーキングメモリ、精神の制御をおこなう。

【安定した状態】
前頭前野は感情や衝動を抑制する制御中枢として機能する。
前頭前野からの信号は以下のように送信される。

①線条体:習慣を調節する信号。
②視床下部:食欲、性欲、攻撃性等の根本的な欲望を抑制する信号。
③扁桃体:恐怖等の情動反応を調節する信号。
④脳幹:ストレス応答の調節。
    ノルアドレナリンとドーパミンの生産が調節される。

【ストレスを感じる状態】
脳全体に突起を伸ばしている「脳幹」の神経細胞から覚醒化学物質(ノルアドレナリン、ドーパミン)が過剰に生産され、前頭前野の活動が弱まる。
副腎が視床下部からの指令を受け、コルチゾールを血中に放出し、
前頭前野の働きが弱まり、情動を調節する扁桃体による支配が優勢になる。


・エール大学のG.ラルーチ、アーンステンの実験。
前頭前野は高濃度の神経伝達物質やストレスホルモンにさらされると、神経連絡を断って発火しなくなる。
対照的に大脳基底核(欲求や情動反応、運動反応を調節)にドーパミンが到達して、脳の深部の領域が人間の行動を強く支配するようになる?

・カルフォルニア大学のJ.マゴーの実験
ノルアドレナリンやコルチゾールが脳内に存在すると、扁桃体は危険に備えるように他の神経系に警告を発し、恐怖等の情動に関わる記憶を強める。

*******

ドーパミンやノルアドレナリンによって前頭前野のスイッチが切られても、これらの神経伝達物質を分解する酵素が働くため、機能停止は続かない。
しかし、慢性的なストレス状態にさらされると、扁桃体の樹状突起が拡大する一方、前頭前野の樹状突起は委縮する。ストレスが特に強いと、前頭前野の樹状突起の回復力が失われる事がある。前頭前野の胚白質の委縮は過去のストレス体験と関連している。

こうした事象が発生すると、以後のストレスに対してさらに弱くなる。

*******

ストレス下では、大脳基底核が優勢となるため、兵士や救急隊員は反射的な反応を脳構造に教え込む?幼少期に軽度のストレスに直面して何度も乗り越えた経験があると、ストレス対処力に優れた個体に育つ。
休養や深呼吸、瞑想等の対処方法でストレス反応を抑制可能。

以下の薬物による対処。

①プラゾシン
一般的な高血圧治療薬。
ノルアドレナリンによる有害な作用を一部妨げる。アルコール欲求を低下させる効果もある。

②グアンファシン
一般的な高血圧治療薬。
ストレス反応を抑制して、前頭前野のネットワークを強める効果がある。ADHDの未成年者にも適用される?ADHDの未成年患者に処方されるグアンファシン徐放性製剤。


◆◆◆◆◆◆◆

記事の最後にはコントロール感による制御の可能性がある。これは疑わしいと思う。自分で自分の行動をコントロール出来ると思えば、安心感が高まる事はないと感じる。

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PHAさんのBLOG

以下は、昨日の記事で感想を書いた『ニートの歩き方』の著者のPHAさんのBLOG。

http://d.hatena.ne.jp/pha/20110523/neet#tb

「無職の才能」という題名。PHAさんが凄いのは、実践しているところだと思う。

わりとお金がなくてもなんとかなるし、楽しいこともいくらでもできる。

僕には無いのは、そういった割り切りなんだろうか?

やっぱり現金を持っていないと不安になってしまうし、家族や世間と断ち切られてしまう事には恐怖心を感じてしまう。

PHAさんのBLOGのコメントを読んでいると、僕と同じように、PHAさんは才能がある人間だから、ニートとして生計を立てる事が出来ると思っている人間が多いように感じる。

今やニートになるほうが、会社員になるよりも才能が必要になってしまっているんだろうか?

どちらにしても、『会社』という所得分配形式が生産性の上昇と伴に、所属可能な人員数を減らしている現状では、PHAさんのような試みを多くの人間が実施する事になるのだろう。

僕の場合、30歳を過ぎて、PHAさんの言う自分探しの期間を過ぎてしまっているが、未だに迷っている。

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久しぶりに本を読む

体調が少し良くなったので久しぶりに何冊か本を読む。お金は払わない。本屋での立ち読みだ。所要時間は1時間30分程度。内容理解度は5%くらいだろうか?

以下は読んだ本。

『独立国家のつくりかた』

著者の言う「独立国家」とは何なのかが上手く言語化出来ない。著者がホームレスの生活に刺激を受け、駐車場にリアカーのような家を立て、格安で住居を作ってしまうところがポイントだろうか?
視点を変えるだけで、生活は楽になる。廃棄物を利用するだけで、月収50万円を稼ぐホームレスがいる。図書館は彼の本棚であり、食べ物はスーパーの手伝いをすれば手に入る。辛い労働は本当に必要なんだろうか?常識を疑う。僕には非常に難しい。何て言っても常識には強制力があって、考える事や試す事は恐怖や苦痛が伴う。



『ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法』

職場に発達障害の部下や上司がいたら、読んでもらってはどうでしょう?勤労の美徳は本当に正しいのか?ニートに対して「親が死んだらどうする?」と質問する人間がいるが、会社に依存する事も親に依存する事も大差がないのではないかという視点は秀逸。
著者は自分を無気力な人間としているように見える。しかし、アフィリエイトで年間80万円を稼ぐ。twitterで欲しい物を知らない人からもらう。インターネットで人間関係を構築する。ギーグハウスの主催。ETC。こうして書いていると著者はスーパーマンにしか見えない。



『2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する』

多分、物凄く誤解されている本。インターネットでの書評では2050年に日本の一人当たりGDPは韓国の半分になると書かれているとされている。しかし、それは本の中に記載されている表を部分的に抜き出しただけで、韓国云々については記載されていない。章の終末のまとめ、あとがきに、本文には記載されていない日本の衰退が記述されているのは何故なのだろう?

欧州や日本、中国が高齢化によって体制転換を余儀なくされる。国家は構造的な問題を、民営化によって乗り切る?グローバリゼーションを推進したパターンと抑制したパターンの経済成長率の比較。今後、数十年の内に情報技術を利用した破壊的な新業態が出現する。遺伝子工学の分野で革新的な発明がある。儒教的な年長者を敬う思想が批判的な思考を抑制し、東洋各国の科学の発展を阻害している?ETC。
書かれている内容は、レイ・カーツワイル、アルビン・トフラー、ロジャー・ブートル、ETCと有名な人の言っている事を踏襲しているような気がする。良く言われている事を纏めた本と考えれば良いのだろうか?

日本や韓国、中国の将来性という以前に国家や人種による区別は、遺伝子工学が進歩した後も存在するのだろうか?



********

ニートや違う思想の推奨本なのかもしれないけれど、普通の人間が上記の本の著者たちのようになるのは、相当にハードルが高いと思う。以前にコメント欄で推奨された本も少しずつ読んでみようかな?

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何故コメントを残すのか

コメントに返信しないといいつつ、BLOGにコメント機能を付加している理由について考えてみる。

考えみた結果、特に理由はないな。

あえて理由を、こじつけると感想を知りたいという事になるだろうか?

最近は敏感になっていて、コメントに過剰に反応してしまう気がする。意見が違うのは当たり前だから、その辺りは気にしない事が一番だと思う。

困るのが何らかの反応を期待されるパターンだ。反応や改善を求められても、どうすれば良いか分からなくなってしまう。コメントに病的なものを感じる時もあって、そうした時も困ってしまう。

そして考えてしまうのが、相手を打ち負かして屈服させようという議論の不毛さだ。言い負かす、論破するという事自体が無茶だし、正しい意見なんて存在するんだろうか?

存在しないと思っても、何かが正しいと思ってしまう。

以下は適当に書くパラドックス。

【クレオパトラのパラドックス】

クレオパトラが日食を見る事の可能不可能を論理的に判断出来るか?

意見1:
見掛け上は複雑な地球や月の運動も、太陽を中心とする規則的な法則に支配される。天体の運動は規則的なのだから、2000年前のエジプトで日食現象が発生したかどうかは計算式によって算出可能。
よってクレオパトラが日食を見たかどうかは論理的に判断可能。

意見2:
大気は常に不規則な運動を行っている。不規則運動は予測不可能であり、計算式による算出は不可能。日食を見るためには空が晴れている必要があるが、天候は計算式から算出不可能。
よってクレオパトラが日食を見たかどうかは論理的に判断不可能。

********

どちらの側に立つかによって、異なる意見は屁理屈になってしまう。
意見1から見ると、意見2は不確定事象を盛り込んだ意味の無い意見になってしまうし、意見2から見ると、意見1は極度に抽象化された意見になってしまう。

議論を行うためには、意見1のように計算式によって共通の結論が出る事が前提となる。それは不可能なんじゃないだろうか?

外部の状況や、個別の経験等の言語化不可能な膨大な情報を伝える方法はない。ではどうするのか?いやどうなるのか?

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会社との関わりについて

精神科医との面談。

会社のスタンスがおかしいのではないかと言われる。

・休職期間中に一度も会社指定の産業医との面談をしていない。
 こちらから頼んでも断られる。
 上司の承認をとらないと、産業医と面談出来ないのは何故か?
・会社の人事、上司を交えて、会社としてどこまで出来るのか
 を相談出来ない。
 転職するのか?配置換えをするのか?
 今の部署に在籍し続けるのであれば扱いをどうするのか?

会社として僕の存在を隠蔽しようとしているのか?会社側との話し合いについては、別途、調整するらしい。精神科医から直接連絡する?不信感を持っても仕方がない。誰かが悪いのではない。

会社側の制度の確認をするべきだろう。会社指定の産業医との面談を行ってしまうと、部署として記録に残ってしまうのが問題なのか?

休職に至る経緯からいって、精神科医からの診断結果を課長に言っても納得してもらえず、人事に直接連絡して、人事から部署に連絡がいった事が切っ掛けだった。

「人事に連絡?何て事をしてくれたんだ。これだけの事をしでかしてただで済むと思うなよ」

これで復職は無理なんじゃないか。会社に問題があるのでなく、僕に問題がある。そう思っているが解決策が思い浮かばない。

心理カウンセラーとの面談も、躓いている。お互いに、相手を直そうとか変えようとかいう事を止める。その上でワークフローを変える事が出来るのか?出来ないのならば会社を辞めるべきなのかを調整する必要がある。その調整は不可能なんじゃないだろうか?相手が話し合ってくれない。

障害者手帳の取得についても相談。会社側との相談の上で決めるべきなのか?これも難しい問題だ。制度が出来あがっていない。

多分、部署の管理職の立場も微妙なんだろう。本心としては能力の無い僕には辞めてもらいたい。しかし、会社の制度上、こういった理由で辞められると自分達の問題を追及される?

誰かが悪いのではなく、システムや常識に縛られていて、思うように動ける人間がいない。

社員を簡単に解雇出来るシステムがあった方が問題は上手くいくのかもしれない。ニートや引き籠りが生き方の一つとして認められるようにならないだろうか。

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僕に取り憑かれた男

コメントには返信しないようにしていますが、返信します。

かものはし様

基本的にコメントは何を書いても良いと思っています。善意の攻撃性とか、かすりもしていないとかについては、答えようがないです。感想は的外れなように読めますが、僕の理解はいい加減なので、そちらの意図を正しく汲み取れているとは思えない。自由にコメントしていただいて良いのですが、僕の回答を期待しないで欲しいというのが、正直な意見になります。

何を書いても良いですが、そちらの期待通りのリアクションはとれません。

一昨日の記事については、僕の意見について、僕の意見が全く理解されないという事が会社や家族との関わりの中であったので、怒りの吐け口として書きました。良くない事なんですが、そういう風になってしまいました。自由に書けといって批判するのは矛盾しています。

結局、本人の意気込みの問題になってしまうんです。性格の悪い事の言い訳と言われて解決策を考える事も許されない。

発達障害に関しては、詐病であるという本が出版されていて、家族がそれを読んで、僕がインチキの精神科医に騙されていると言います。あなた達も発達障害で、他人の気持ちなんて分からないと言っても聞き入れない。

会社側に関しては、新型鬱という用語が流布していて、仮に復職しても扱いが酷い事になるのが目に見えていて、復帰して上手くやれるとは思えない。

それなら他の道を探そうと思っても、僕には何も無い。

誰かのサポートが欲しいのですが、本人の意志の問題に帰着してしまい、有用なアドバイスを得られない。求める事が間違っているとは思っています。

********

以下は何回か書いた話。

【僕に取り憑かれた男】
数年前に同じ職場にOさんという先輩がいた。職場のエースであり上司や同僚からの信望も厚かった。僕の教育担当だった他の社員が、僕の教育を放り投げてしまったため、彼が僕の教育担当となっていた。

厳しく躾けるというのが、Oさんの持論だった。書式は何回も書き直しをやらされたし、居残りもさせられた。以下はOさんに言われた言葉。

「お前は今までの人生で甘えてばかりいて厳しい努力をした事が一度もないんだろう。その甘えた性根を叩き直す必要がある」
「(僕の口真似をしながら)ボクハコンナニガンバッテイルノニドウシテコンナニイワレルンダロー。馬鹿野郎、それは駄目な人間だからだ」
「これはな、お前のために厳しくしてやっているんだぞ。こうやって甘えた心を修正するんだ」
「派遣社員の人とかさ、仕事が出来ない場合、出て行ってもらうんだけど、お前は仕事が全然出来ないのに社員だから解雇されなくて、楽が出来て羨ましいな~」

周囲の人間はOさんに同情的だった。僕が泣くと皆が笑った。そしてOさんは別の部署に異動する事になる。Oさんの異動先の部署には、同期のK君という知り合いがいたが、K君から驚くべき話を聞く事になる。Oさんは異動先の部署で干されているというのだ。

干される事になった経緯は以下のようなものである。
仕事の都合で休日出勤をする事になったOさんが課長に許可をとりに行く。

課長「お前、何、一人で勝手にこんな話を進めているんだ。
   こういう話は定例会とかで他の人間に相談した上で
   決める事で、いきなり持ってくるっていうのは違うだろ」
O  「だって説明したって分からないじゃないですか」

そして、そのしばらく前にK君の部署でトラブルがあった時に、課長が他の人間に対応を任せて、早く帰ってしまった事があったらしい。

O  「あなた、あの時に何もしないで帰っちゃいましたよね」

そして、Oさんは干される事となり、仕事が何も無くなってしまったそうなのだ。その口論の前からOさんの態度は目に余るものがあったらしい。

「全てが、あの人の頭の中で完結している」とK君は言っていた。

「普通さ、出来ない奴がいるのなんて当たり前じゃん。そんなの自分の仕事が終わらない理由になんてならないだろ。でも、あの人は、自分じゃなくて他の奴が悪いんだってなると、そこで考えるのが終わっちゃう。自分のせいじゃないから、それで良いってなっちゃうんだ」
「言い返さない人に対して態度が大きい。自分の中にどんなに見下していても態度に出す人っていないけど、あの人の場合、ヤルキヲダサセルタメニヤッテイルって自分の中で理屈付けがなされると、相手が納得するかどうか、お構いなしに態度に出す」

話を聞いていて思った。これは全て、僕に対してやっていた事だ。そしてOさんは反省文を書かされ、細かいチェックを受け、まるで僕のような扱いを受ける事になる。

「あの人さ、自分が変な事をやるから、煩く言われるのに、気がつかないし、直そうとしないんだもん。本当に駄目な人だよ」
「一日中、何にもしないで態度だけは大きいし、時々、前の課の課長が遊びに来て、何を話しているのかと思ったら、お前の悪口でさ、自分より駄目な人間がいる事がよっぽど嬉しいんだろうね」

思うのだ。反省文を書かせるとか、細かいチェックとか、それ以外の解決策は無いんだろうか?Oさんは自分が「やらせる立場」だった時は、上手くいかないのは指示通りに動かない僕に原因があるとしていた。しかし、自らが「やらされる立場」になった途端に何も出来なくなってしまう。

周囲の人間もOさんを痛めつける事自体が目的化してしまい、仕事上の目標を達成する事に目が向かなくなってしまう。

そして周囲の厳しい視線にさらされてOさんが人間的に向上したとは思えない。
以下はOさんが、K君の部署に在籍していた時に僕に対して言っていた言葉。

「今の部署にさ、お前の同期のK君っているんだ。K君の事、泣かせていい?人間は悔しい思いをするから努力をするんだ。俺、そうやって後輩を2,3人、追い込んで会社を辞めさせてるんだ」

悔しがって努力なんてしないんじゃないだろうか?自分自身を客観視する事は不可能だと思っている。

そしてOさんは僕の部署に戻って来る事になる。

O「普段やってる簡単な通常業務ならMさんやNさんにも出来るけど
  設計とか難しい事が出来るのは、俺しかいないから俺がいなく
  なると仕事が回らなくなるんじゃないかな」
    ↑              ↓
K「何で?あの人、半年間、仕事何もしてないけど
  誰も困ってないじゃん」

僕の課に戻ってきたOさんが最初にやった事は、僕に反省文を書かせる事だった。

僕「僕がこういう事をやってるって課長は知っているんですか?」
O 「・・・・・・」

僕が反省文を書かないでいるとOさんがやって来る。

O 「ねえ、何で反省文を書かないの?舐めてるの?」
僕「もう、こういうの止めませんか?僕は多分、新人だった
  時から、あなたに言われるままに反省文書いたり、
  スケジュール書いたりして、で、これ、書いた結果、物事が
  上手くいった事、今まで一度で良いからありますか?
  あなたは僕の事を何でも言う事を聞くロボットみたいに
  考えていると思うんですけど、僕はそんなに器用でも賢くも
  ないんです」
O 「サラリーマンというものは全てロボットのようなものなんだ」
僕「・・・・・・」

********

結局、こんな感じで意志疎通がままならない。それは今の部署に異動した後も続く。解決策を模索する方向に話が進まない。本人の心構えや考え方の問題に帰着してしまう。

自分に合った生き方を僕が自分で見つけるしかないのだと思う。

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先が見えない日々

今週は精神科との面談から会社との話まで色々とあった。

自分は不安定な状態にあると思う。会社に在籍し続けるという選択肢は無理がある。では他の選択肢はなんなのか?

方法論は様々だから確かめる必要がある。しかし思うように体が動かない。

会社に復帰する事を考えると気が思い。心理カウンセリングやソーシャル・スキルの訓練をしていると、上手くいくには一つの前提がある事が分かる。周囲の理解だ。

それを求める事が間違っているとは思う。組織内で生きていけないなら、組織外で生きていくしかないが、長期的な展望を持てない生き方だ。

結果的に、現状を甘受しなくてはならなくなっている。他の生き方とはなんなのか?しばらくは何もしていないから、何かをやるべきなのだろう。何かとは何か?

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