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『共感』という生理現象

「共感」という言葉は素晴らしい物であるかのように語られる。今後、それは変化していくのではないか?

「共感」という概念がある。他者の思考・感情を我が事のように追体験出来る?さらにそうした感情を持つ事によって、他者の痛みが理解出来るから、悪事を働かなくなるのだとか。本当に?

僕のいい加減な知識によると、共感という妄想は「島皮質」という脳部位に関わっているものであるらしい。島皮質は間脳、前頭葉、頭頂葉の内部にある部位で、以下を司るとされる?

①内臓や身体の感覚
②情動、感情の一部

心理実験では、被験者に不快感を示している人間の顔を見せると、島皮質が活性化される事が確認されている。

立てられている仮説は、以下のようなものである。

上記①により、島皮質は自らの身体状況を把握する。それが自らが刺激に対して、どのように反応するか予測するためのモデルとなる。こうして構築されたモデルが、他者の刺激に対する反応を予測するためのツールともなる。さらに他者の刺激への予測が各種の情動・感情とも結び付く。

こうした島皮質の活性化を『共感』と呼ぶのか?

共感とは、空腹になったり、汗をかいたり、息苦しくなったりする事と同じような自動的に働く生理作用の一種と思われる。こうした生理現象を必要以上に尊ぶ事が問題だと思っている。

例えば、発達障害について以下のような意見がある。

「俺が失礼な人間に対して怒りを感じるのは彼らが俺を見下していると思うからだ。だから相手が発達障害であると理解出来れば怒りを感じる事はない」

自分は刃物で切りつけられた場合でも、怒りや恐怖を感じないとでもいうんだろうか。怒りは生理現象だから理解によって操作出来るとは思えない。そもそも理解する事と我慢する事は違う。

これは難しいと思う。僕は自分の好きな話を延々と話し続けてしまう癖がある。ここで「自分の好きな話ばかりを話してしまうのは共感能力がないからだ。もっと他人を思いやるようにしよう」と思うのは、何もしない事と同じだ。

他人を思いやるって、どういう行動なの?

そこで自分の特性の原因を以下のように再定義してみる。

・相手の反応を解釈する能力の弱さ
 ⇒複数の情報を統合する力が弱い。
  通常の人間を8~12とすると、僕は6だ。
  相手の言葉だけでなく表情や体の動きまでを統合して
  察知出来ない可能性が高い。
・欲求を管理する力の弱さ
 ⇒最後まで話たいという欲求が強い。
  お弁当を残してはいけない気分です。

こうした事に対処するには、自分の中にルールを作るべきなのだと思う。僕は自分の興奮状態を上手く操作出来ないので、知らない内に大声で喋っていたり、早口になってしまっているので、どうやって対処するのか考えるべきなのか。

ルール1:
相手が自分の話に興味を持っているか、判断するポイントを定める。
(総合的な判断力の弱さを補う)
1.相手の表情(無表情か、どのような表情か)
2.相槌の有無(反応が弱くないか)
3.話し中に時計を見ていないか
(ETC)

ルール2:
流れに逆らわない。相手が話題を変えてきたら、自分の話が終わっていなくとも、相手の話を聞く。

ルール3:
沈黙を怖がらない。無理に話すよりも黙っている方が良い場合がある。

******

こうした行為を自分が実践できているのか?また出来ていたとして本当に効果があるのか?

疑問は尽きない。

最初から他人と関わらない生活が出来れば良いけれど、それも難しい。結局、結論は出せない。

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