今日も何もしない

疲れている。他の病院への予約は入れた。

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ニートのコピペ

以下は掲示板からのコピペ。

【開始】
もう2年も前のことになるけど・・。ニートしてる兄貴が親と喧嘩して「生活保護受けて一人暮らしする!」って役所行ったのね。1分の間に3回「絶対無理です」って言われて瞬殺されてやんのw。

帰ってくるなりそのことを喚いて怒りまくってんだよ。 そんで自分の部屋に戻ったと思ったら、血相変えてまた出てきたのね。 兄貴が役所に行ってる間、俺と親父で兄貴の部屋にあったモン全部段ボールに詰めてたんだよ。

わなわな震えながら「なんだよコレっ!」って叫ぶ兄貴に、「はあ?お前が一人暮らしするつったから荷造りしてやっただけだろーが」って答えたら絶句してやんのw。追い打ちをかけるように「今夜からお前の食事はねえから。だって出てくんならいらねーだろ」って言ってやった。

兄貴はしどろもどろになりながら「・・・こ、こういうころして家族ころされらり・・」とか言いだしたのね。 もう俺と親父で大爆笑っすよw。「おー怖っw そんな怖い人とは一緒に暮らせんなあー 今すぐ出ていけw」って責めたてたら、 兄貴は泣きながら家を出て行ったのね、しかも出がけに「1万円くれ」。やるかそんなもんww。

結局その4日後、兄貴は水死体で見つかった。 自殺か事故か分からずじまいだったけど、まあどっちでもおk。検視終わって遺体引き渡されたら直葬で即お骨化。もちろん葬式なんてしない。火葬代とかいろいろで15万ほどかかったけど、役所や親父の勤務先から出た金で黒字。お骨はさっさと先祖代々の墓の中に納めて終了。

母はちょっとだけ悲しんでたけど、翌月には兄貴の部屋をウォークインクローゼット化してた。「家の中広くなったから大きいテレビ買ってもいいわねえ」ってw。兄貴が死んでくれたお蔭で家の中が広くなっただけでなく、雰囲気が明るくなったし、経済的にも楽になった。

年忌法要とかもしないから、家族全員兄貴のこと忘れてる。こういうニートスレを見る時だけだな、思い出すのはw。はよう職まみれになろうぜ。
【終了】

上記は有名なコピペ。掲示板の下の方にあった読んだ人間の意見は以下の通り。

意見①:
まあこれがニートの現実だよ。親が死ねば自分も死ぬしかない。兄弟姉妹は絶対に面倒は見てくれない。生活保護もらう?五体満足ならそんな甘くないよ。自殺するか乞食になるか刑務所に行くかしかないよ。

意見②:
最後は自殺するから良いやと考えてる奴ほど、その時が来ればこういう兄みたいになるんだろうな。最近よく親の年金目当てで死体そのままにしてる50代とかが逮捕されるけど、あれがニートや引き籠りの末路だと思う。

意見③:
穀潰し擁護するつもりは無いけど1も低劣な部類の屑野郎だよ。せめて自分が屑だって自覚しないとお前が一番嫌ってる奴らと同じようなレベルの人間になるぜと言いたい。

意見④:
家にも30手前のメンヘラニートがいるけどマジで洒落にならん。アイツらあれで社会共同体の一員だと思ってるんだからマジで寄生虫以外の何者でもないわ。

******

ほとんどニートになっている僕は上記のような書き込みを見ると気分が沈んでしまう。

就職している事が自分を高く見せる手段なのだと思う。僕が期待したいのは時代の変化だ。

1980年代の米国の労働者は失業後、再就職まで平均5週間かかった。1990年初頭には8週間かかり、5~15%の賃金削減を甘受しなくてはならなかった。今後、仮想空間の現実化に伴い、自国のみで人間を集める必要がなくなる。アウトソーシングが拡大され、コストの低い外国人労働力が導入される。

社会学者ジェレミー・リプキンは2020年頃にはロボット・人工知能の技術革新によって、現在の労働力の95%が必要でなくなるとしている。米国政府は2020年~2030年には既存の職業の80%がなくなり、現在とは異なる形態に進化するだろうとしている?オーストラリア政府は2020年には1人の労働者が退職するまでに、平均して40余りの職場を転々とするだろうと予測している?

僕は期待をしているが信じる事が出来ない。既に公務員や大企業(特にホワイトカラー)では、必要の無い仕事が蔓延していると思う。多くの人間が自分は共同体に所属しており、必要とされる存在であるという妄想を必要としている。

スティグリッツ教授のレポートでは、現在の不景気を打破するには20世紀前半に農業から製造業に労働者が大量移動したような変化が不可欠であるとしていた?20世紀において、その契機になったのは第二次世界大戦だった。

当時は軍部が暴走し既存の秩序を破壊した。同種の暴走は現代でも発生している。

本当に既存の秩序は10年以内に破綻するだろうか?とても信じる事が出来ない。これほど多くの人間が自らの拠り所としている妄想が崩れてしまうのか?

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不眠解消法

東洋経済2012/6/16 P41『5つの不眠解消法』からコピペ。

①頭寒足熱
眠れないときは深部体温(体の内部の温度)と脳の温度が高い。深部体温を下げるには手足等を温めて、その気化熱を利用する。能の温度を下げるには冷たいタオルを枕の上に置いたりする。

②入眠時心像
入眠時心像とは、脳が外部の刺激を遮断し、眠り易くするために見せる映像の事。目を閉じて動かないでいると数分で入眠時心像が浮かんでくる。その映像に集中する事で眠る事が出来る。

③メモ
眠れない時に考えている事をメモする。脳は以下の2に分かれており、下記の1.2.は競合関係にある。

 1.前頭連合野(思考を司る)
 2.後方連合野(感覚を司る)

メモを取る事で後方連合野を働かせ、前頭連合野の働きを抑制する。この時、事実を簡潔に書く事がポイントで感情を書いてはいけない。

④不要な物
脳は状況に影響を受け易い。睡眠時には眠りにと関係の無い物を近くに置かないようにする。

⑤15分眠れない場合
眠れない時は脳が過剰に興奮している。15分間、眠れない場合、頭を使わない事をして眠気を我慢する。眠気が我慢出来なくなった時に寝床に入る。これを繰り返す。

*******

今日も風邪気味で体が思うように動かない。ここしばらくは本当に何もしていないと思う。精神科の先生と面談すると、復職は職場環境が改善するまで待った方が良いと言われる。

「普段、送信されてくるメールの内容から見て、あなたの周囲の人間達はまともではない」

違います。僕が近くにいると、まともではなくなるんです。

これからやる事。

・別の病院への予約。
・発達障害のサークルを探す。
・自分の改善計画を作ってみる。

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予測力-「最初の2秒」で優位に立つ!

読んだ本の感想

ケビン・メイニー、ヴィヴェック・ラナディヴェ著。
2012年3月30日 第1刷発行。

現在、人間社会において発生する情報量はコンピュータの処理能力を超えており、2010年代にはコンピュータ科学と神経科学が融合し、人間の思考過程を参考にした次世代型の思考機械が誕生する可能性がある。

第1部 天才の脳

第1章 ウェイン・グレツキーの予測脳
ウェイン・グレツキー:アイスホッケーの選手。
           1981年~1982年にNHLで92得点の
           活躍を見せる。
身長180㎝、体重77Kと、NHL選手としては小柄な彼が活躍出来た背景には、彼の卓越した予測能力があったからではないか?アイスホッケーの解説者からはグレツキーは他選手の2秒先を見通すと言われた。少し先を見通す力が重要だ。

『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』(マルコム・グラッドウェル著)でも同種の理論が語られている。脳は経験をパターン別に記憶しており、経験を重ねるほど、パターンは複雑になり、僅かな情報からの推察が可能になる。

テクノロジー分野でもグレツキーのように、全てのデータを元に分析しようとせず、一部のデータから予測モデルを構築するシステムが検討されている。

時代の推移は以下の通り?銀行の支店業務に例えている。

エンタープライズ1.0:
インターネットの普及以前。情報を集計し、レポートを作成するには数日~数週間が必要だった。

エンタープライズ2.0:
取引情報がデジタル化され、情報の流れがリアルタイムで把握出来るようになった。

エンタープライズ3.0:
取引情報以外の、あらゆるイベント(取引しない客の存在や支店前の通行者数等)をデジタルデータに置き換える。イベントの傾向を分析し、顧客の次の行動を予測する。

2010年に新たに発生したデジタル情報は1200エクサバイトを超える。新規のデータ量は2年毎に4倍になっており、その7割は個人のSNS、動画、twitter等であり、残りの3割は各所に設置されるセンサーからの水位情報や移動情報等である。

データ量の増加にコンピュータの処理速度が追い付かず(1980年代~2000年代末までで数百倍)、今後の速度向上は2~3倍程度なので、低い処理速度で予測モデルを構築する能力が必要とされる?

第2章 タイプ1とタイプ2、そして大脳皮質

超優良企業の上層部には以下の2種類の人材がいるという意見。

タイプ1:創業者タイプ
素早い判断と大局を概観する能力が特徴。細部に拘泥せず直観的に判断する。

タイプ2:分析者タイプ
情報を集め意志決定する。判断が確信に変わる事は無い。

判断に必要な情報を全て集める事は不可能だ。タイプ1がCEOに向いている。

人の脳は複数の情報をチャンクして(まとめて)概念として定義する。そのため、一部の情報のみを取得すれば、概念と照らし合わせる事で全体図を推測可能。しかも、脳は柔軟に出来ているので、多少の違いを無視して概念を当て嵌める事が可能。

タイプ1が素早い判断を出来るのは、脳が一部の情報をヒントにして、複雑な情報の塊にアクセス出来るからである。

第3章 優れた頭脳
ヴァイオリニストやコメディアン等の優れた頭脳を持つ人間について。人間の脳は、詳細を記憶する事と、細かい情報を捨象して概念にまとめる事を両立させる事は不可能である。蓄えた膨大な情報を拠り所にするのか、情報を概念化して状況に応じて使用するかは人によって違う。

第4章 ふつうの脳の優れたソフトウェア
ボストンのトーマス・メニーノ市長について。彼は2009年に五期目の再選を果たし、2008年の『ボストングローヴ』の調査では支持率は72%だった。
彼の高支持率の背景にあるのは高いIQでなく、ボストンに関して学んだ深い知識を効率の良い発想の枠組みとして形成出来た点にあるとしている。彼は熟考的でなく行動的だ。

高いIQを持たなくとも成功出来る。一流の音楽家は20歳までに1万時間を超える練習をしている。並の音楽家グループは5000時間~7500時間である。卓越した成果を上げる人は入念な練習をしている。

こうした脳の発達プロセスの研究として脳のシミュレーションが計画されている。2009年末にIBM、ローレンス・バークレー国立研究所が猫の大脳皮質に匹敵する脳のシミュレーションに成功したと発表した。10億個の神経細胞と10兆個のシナプス。

しかし、スイスの神経科学・技術センターのヘンリー・マークラムは、神経細胞には何万もの蛋白質が含まれており、それがネットワークを形成して何億回も連絡を取り合っている。こうした複雑さを考慮しないシミュレーションは不完全と意見している。

マークラム自身は2018年までに人間の脳を人工的に再現出来るとしている。

第2部 優れたシステム

第5章 頭脳さえあったら
細かい情報を塊として取りまとめる人口知能は作成可能か?世界のデジタル情報は2007年の281エクサバイトから、2011年には1.8ゼタバイトになると推定される。

アバナード社による2010年の調査によると企業リーダの30%は「必要なデータを迅速に入手出来ない」と言い、61%が「もっと速やかにデータを入手したい」、60%が「活かしきれないほどの情報を抱えている」としている。

情報量が不足しているのに、情報を処理しきれないのだ。それに対応するためにはコンピュータは「質問」に対応するのでなく、「出来事」に対応する必要がある。膨大な情報を後から届けるのでなく、出来事をリアルタイムで把握して反射的に対応する。

リアルタイプ・コンピューティング:
情報を取得して即時に知識を引き出す。例として水泳選手の練習への適用がある。練習中に各種の情報を取得し、過去の情報と照らし合わせる事で、フォームの改善点をリアルタイムで選手にアドバイスする。

予測分析:
オンタリオ大学の研究。未熟児の体にセンサーを取り付け、呼吸等7種類のデータを収拾する。心電図だけで、毎秒1000のデータを取得している。取得したデータを正常値と比較して症状が現れる前に先回りして感染症対策を実施する。

⇒人間が判断して機械を操作するのでなく、機械が判断して人間が操作されている。

小売にしても以前は、何時、誰が、何を買うかを予測していたが、現在は個々の顧客について予測モデルを構築しようとしている。各人の行動全般を予測して商品を勧奨する。

第6章 優れたテクノロジーと優れた企業

P&Gのガイ・ペリーは、組織が予測脳を備えられるかどうかは、8割は社風としている。リアルタイムでの判断を重視するために、各階層の社員が同時にデータを取得出来るようにする?

LEED:
米国ニュージャージー州イーストオレンジの治安を劇的に改善したシステム。2003年から2009年にかけて犯罪総数は71%減少した。
監視カメラや発砲感知情報等を一つのシステムにまとめ、犯罪に繋がり易いパターンをシステムが察知すると、近くにいる警官に連絡し、現行犯を取り押さえようとする。

葡萄園:
米国のカリフォルニアとフランスに拠点を持つフルイティション・サイエンシズは葡萄の木にセンサーを取りつけて分析し、水やりのタイミングと量を管理者に知らせるシステムを提供している。
次の課題は局地的な天気予報の精度を高め、葡萄園について正確な予測をする事。2013~2014頃に完成する?

交通渋滞:
2004年に設立されたINRIX社のシステム。車載のGPS150万台、契約したスマートフォンについて、位置情報・移動情報を入手する。過去の情報を分析するのでなく、リアルタイムでの交通渋滞を予測する。

スマートシグナル社:
ジェット機のエンジンについて、温度・振動・ゆがみのデータを取得し、正常値と比較する事で異常有無を確認する。発電所等の分野についても稼働データを基に知識ベースを構築し、人間では不可能な「予知」を実現する?

カジノ:
ハラーズ・エンターテイメント社。1997年から「トータルリワード」という優待カードを発行し、顧客情報を取得。顧客の個人毎の特性を分析し、自分の中での規定額に達したので帰ろうとしている客に無料チケットを渡して、賭けを続けるよう催す事も可。

書類仕事:
米国のUSCIS(米国市民権・移民業務局)は市民権や在留権の申請を受け持つ部署である。書類仕事を簡潔にするために、PCQ(人を主体とした検索)を導入中?申請者の名前を検索すると、その人に関係する書類や情報を見つけ出して、画面上に表示する。この手法への移行は2014年までかかる。
PCQに予測力を持たせる事が出来れば、個々の出来事(転職、結婚、逮捕、法改正)が申請者に及ぼす影響を予測して、事前に申請者が次にとりべき行動を連絡する事が出来る。

第7章 脳のようなコンピュータとコンピュータのような脳
脳研究が進展するほど、コンピュータで脳を模倣する事が難しい事が明らかになる。脳組織は1兆の神経細胞で構成され、それらを繋ぐシナプスは1京である。脳の神経細胞は全体として1ペタバイトの情報を保有可能(グーグルが1日に処理するデータ量は2010年時点で20ペタバイト)。

IBMが試作中の「レーストラック・メモリー」が実用化すれば2020年代にはUSBくらいの大きさの機器にペタバイトのデータを保存可能?

脳は僅かなエネルギー(12~20ワット)で大量のデータを処理可能。脳内ではプロセッサーとメモリーが一体化しているのでエネルギー効率が良い。

脳は経験を基に情報の塊を作る。一つの情報を取得すると関連する神経細胞が一斉に興奮する。コンピュータは全てを順番に処理するので、こうした同時並行的な処理は不可能。

感情もコンピュータは持たない。感情には情報を特徴づけし、重要性や他の情報との関係を明確にする作用がある。

さらに脳には耐性があり、神経細胞どうしの繋がりを臨機応変に変える事が出来る。

*******

「SyNAPSE(神経形態学的電子工学システム)」について。
1億の神経細胞からなる脳と同等の機能を持ったコンピュータ・チップを開発する事を目的にしている。大脳皮質の神経細胞数は鼠:5500万、猫:7億6000万、人間:200億弱。

第1フェーズ:下等動物の神経細胞を模倣するシミュレーション。
第2フェーズ:鼠のようなコンピュータ・モデル。
第3フェーズ:猫並のコンピュータ・モデル。

「コグ二ティ(認知)・コンピューティング」について。
2006年からDARPAが取り組み始めたプロジェクト。徐々に高等な動物の脳をシミュレーションする。2006年には800万の神経細胞と500億のシナプスからなる大脳皮質をシミュレートした。

「メムリスター」
カリフォルニア大学のレオン・チュア教授が提唱したコンピュータチップ。電圧を通すと抵抗が変わる。信号の変化に応じてチップも変化するので、脳の神経細胞に似ている。メムリスターでメットワークを形成すれば、神経回路を人工的に再現出来るだろうか?
スタンフォード大学のクワベナ・ボアヘンは2009年に「ニューログリッド」というチップを完成させた。6万5536個の神経細胞を模倣出来る。2011年には6400万個の第二世代ニューログリッドの開発をしている?これは鼠の脳に相当する規模であり、使用電力は数Wである。

量子コンピュータ、ジェフ・ホーキンス、ジョバディ!に出たワトソンについて。コンピュータは人間とは異なる種類の知性を手に入れつつある。コンピュータの弱点は意味ある学習だ。データを基づいて発想を変える事が出来ない。

心の理論を持たないため、人間と人間世界を理解出来ないとしている。

第3部 ”最初の二秒”の優位

第8章 ”最初の二秒”の優位とよりよい世界
FRBの意思決定について。
FRBでは取得された大量のデータに基づいて理事達が判断する。現状、年8回の会合という定点的なペースで0.25%以上の大きな幅の金利を操作する。手法を改善して、リアルタイムで景気動向を判断しながら小刻みに金利を調整する事は不可能だろうか?

最大の難関は、FRBの役割を人工知能に委ねる点にある。公定歩合の操作以外の資金供給や金融機関への監督が主要業務になるだろうか?

こうして「最初の2秒」の判断を機械に委ねようという動きは2010年代を通じて、企業活動や安全保障、衛生管理に力を発揮すると予想される。

第9章 ”最初の二秒”の優位とよりよい頭脳
予測力を磨くにはどうすれば良いか?

・入念な練習。
・入念な実地訓練。

新しい情報を得ると、人間の神経細胞が興奮し情報が刻み込まれる。同じ情報が繰り返されると、興奮した情報の繋がりが強まる。

ラトガーズ大学のポーラ・タラールの意見。

①様々な体験を通じ、予測力を発揮出来る分野を探す。
②言葉を身に付ける能力は知的能力と相関関係が高い。
 話し言葉を記する時に複雑な情報の取り纏めをするので、
 前向きにはなしかけ、発言を催す。
③同じ事を繰り返すと学習が強化される。
④特定の事に興味を持ったら1万時間、やってみる?

大人の脳でも能力が向上する事について。人間の脳をシミュレーションする事が可能になれば、脳の回路を改める方法が見つかるかもしれない。

それは実現するのだろうか?

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21世紀の歴史

読んだ本の感想。

ジャック・アタリ著。2006年10月にフランス版原著が刊行。



数値データや出典を示さない詩的な内容になっている。付論の「フランスは、21世紀の歴史を生き残れるか?」では数値データや根拠が示されているので、大局的な記述をしたために物語的な内容になっているのだろうか?

内容は詩的であるため要約・説明が困難。科学技術の進歩についての記述は矛盾があると思う。仕方が無い事だけれど、著者の歴史観は西洋史に重きを置き過ぎている。著者は自らが生きている未来に自分の理解を超える存在が誕生する事を恐れているのかもしれない。

著者の歴史観としては、人類は200万年の歴史の大部分を漂流者(ノマド)として生きてきた。旅の神を信仰し、漂流者の倫理が存在した。農耕の開始により定住民の住む都市が誕生し、人々は都市の神を信仰するようになる。その後の歴史は漂流者と定住民の戦いの歴史と見ている?

漂流者は遊牧民として、或いは商人として個人の利益を共同体の秩序よりも優先する存在として、都市の神の信仰を脅かす。

近世において、漂流者の力が増大し、都市の神の力は弱まっている。多くの人間がノマドとなり、国家という枠組みが消失する。地球規模での個人主義・市場の形成を<超帝国>と呼ぶ?その中での国のレベルを超えた紛争を<超紛争>とする?そして無秩序に耐えられなくなった人間が地球規模で形成する秩序を<超民主主義>と呼ぶのか?

人類は歴史の大半において個人主義で無秩序な状態だった?
都市の成立によって誕生した共同体としての秩序が失われ、現在とは全く違う社会が成立する可能性を著者は恐れているのだろうか?

自我の無い世界の、その先を著者には記述して欲しかった。

第Ⅰ章 人類が、市場を発明するまでの長い歴史

1……宗教・軍事・市場-人類史を動かしてきた三つの秩序
人類の歴史においては、以下の3者が代わる代わる富を支配してきた。著者は、未来には、再生産や知識の伝承を支配する女性が君臨する事になるとしている。

・宗教人(典礼の秩序):神学
・軍人 (皇帝の秩序):国土防衛
・商人 (市場の秩序):個人主義

2……ノマド・カニバリズム・性欲-人類の誕生と知識の伝承
38億年前の生命の誕生から、700万年前の猿人の誕生等。30万年前から死への忌避として食人習慣が始まる。性欲と生殖の区分が始まる。性欲による生殖機能を否定し、別の意味を見出そうとする。特に一神教では性欲を邪悪な力が人間に課した抑圧としている。人類は次世代に知識を伝承する事により力を得た。

3……神・近親姦の忌避・定住化-<ノマド>と<定住民>の衝突
3万年前から、人類は祖先と再会出来る理想郷を思いつく。食人習慣は宗教的儀式に代わられるようになる。神聖な存在がタブーを正当化するようになる。
2万年前から中東での定住が始まり、土地の神が誕生する。文字の発達により知識の伝承が容易になる。

4……<帝国の秩序>から<市場の秩序>へ
6000年前から各地の帝国が巨大化し、宗教の力が弱まる。「王」は個人という概念の誕生のきっかけであり、自由への願望を目覚めさせる。帝国の巨大化が力による支配の限界を見せ始めた紀元前十二世紀頃、地中海において、個人の自由を思想の基盤とする<市場民主主義>が誕生する。

第Ⅱ章 資本主義は、いかなる歴史を作ってきたのか?

1……<市場民主主義>の誕生―紀元前一二世紀
紀元前十二世紀、ペルシャ帝国の隙間にあった地中海沿岸で、市場と民主主義が誕生する。市場の秩序とは個人の自由こそ尊いとする思想である。

2……「自由」こそ究極の目的-古代ユダヤ・ギリシャの理想
ユダヤ・ギリシャの思想では、救世主が変革を齎す事を待つ。すなわち未来は過去よりも素晴らしい。そして物質的に裕福になる事が神に近づく方法である。
同時に紀元前6世紀頃のアジアではブッダや孔子・老子が生まれた。

東洋 :自分の欲望から自由になる事を望む。
西洋 :欲望を実現するための自由を望む。

歴史の教訓
・巨大勢力がライバルに攻撃されると、勝利するのは、
 しばしば第3者である。
・勝者は、しばしば、打ち負かした側の文化に傾倒する。
・世界の権力は西に向けて移動していく。

キリスト教は、貧困と非暴力が救いの道として、個人の欲望追求や進歩の重要性を低下させる可能性があったが、結局、個人の自由への希求を弱める事は出来なかった。

3……市場、都市、そして国家の形成-四~一二世紀
この時代において、中国とイスラム教帝国が、次第に市場の秩序から遠ざかり、欧州において商業的自由が追求される事になる。市場における所有権を保護するために国家が必要とされ、個人の自由は各自の所有権の範囲内に限定される。公では各自の自由は大多数の意見の最大公約数によって規定される。

4……歴史を動かす鍵「中心都市」とは?
市場の秩序ではマネーが共通言語であり、常に一つの拠点を<中心都市>として組織化される。企業や家族は儚い存在なので富の蓄積が出来ない。富の蓄積は都市を中心に行われる。

中心都市は、その時代におけるコミュニケーションの発信地となり、クリエーター達のプロジェクトに投資する金融機関を創設する。新たな技術を実現し、サービスを産業化する。

<中心都市の条件・特徴>
①農業を発展させるための後背地。
②整備された港
③企業家、技術者等のクリエーター階級
 (外国人エリートの受け入れは成功の条件である)
④技術革新の中心地ではない。アイデアを応用する場所

中心都市の周辺地域は、一次産品や労働力を中心都市に供与する事で、<周辺都市>となる。周辺都市を支配するのは宗教や軍事力の秩序である。

市場の形式は中心都市が周辺都市を管理するための富を集めている間は維持されるが、平和維持や戦争のために富を維持できなくなると、中心都市は移り変わる。中心都市が変わる度に、賃金労働が発達し、産業化が発生する。

5……資本主義が世界で産声をあげた
  -ブルージュ/一二00年~一三五0年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:船の舵、食品)

ベルギーのフランドル地方の都市。1277年からイタリアの船が寄港するようになり、交易が盛んになる。1302年に職人達に支援されたフランドル伯が貴族を打ち破り、民主主義が拡大した。1348年に広がったペストによって交易ルートが遮断され、ブルージュの港は砂に埋まっていく事になる。

6……アジアと通じるものが世界を制す
  -ヴェネチア/一三五0年~一五00年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:ガレー船団、衣服)

東洋の製品とドイツの銀を結びつける要所であり、全欧州の金融を支配した。ギルドや軍隊を維持するコストが膨大になり、富を維持出来なくなる。

7……印刷技術が世界を変革する
  -アントワープ/一五00年~一五六0年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:印刷機、書籍)

ベルギー北部の都市。欧州北部の製品と、アフリカやアジアの香辛料等を交換する場所。銀貨を使用する銀行ネットワークがあった。アメリカ大陸で銀が大量に採掘されるようになり、金の相場を支配していなかったアントワープは力を失う。1455年にドイツで再発明された活版印刷を取り入れ、出版分野の中心となる。新たなコミュニケーション手段の確立は社会を中央集権化せず、権力者の障害となり得る。

8……投機という芸術が世界を席巻する
  -ジェノヴァ/一五六0年~一六二0年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:複式簿記、金融)

最大の金の市場があった。軍事力を持たないため、オランダを押さえ込む事が出来ず、大西洋ルートを支配された事と、スペイン発の不況により弱体化する。

9……洗練された船が世界をつなぐ
  -アムステルダム/一六二0年~一七八八年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:オランダ船、運輸集団)

1570年に発明された船(フリュート)は大量生産可能であり、乗組員を1/5に減らした。1604年には株式会社形態による資金調達が開始される。海軍の戦力が低下した事で海上の安全確保が出来なくなり、金融危機にとどめをさされる。

10……蒸気機関という動力が世界を動かす
  -ロンドン/一七八八年~一八九0年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:蒸気機関、軽産業)

1689年の名誉革命によって、王権が弱まり、イギリスは初の市場民主主義の国となる。木材資源の欠乏が石炭を燃料とする産業革命の要因となる。

・欠乏が新たな富を求めさせる。
 不足は野心を生み出すための恵みである。
・技術は発明した場所でなく、文化的・政治的に活用できる状態に
 ある事が重要である。

ロンドンは米国によって金融の中心地としての地位を脅かされ、投機行為による収益に頼らざるを得なくなる。1882年の銀行の倒産の続発により、金融の中心地として破綻し、中心都市としては終焉を向かえる。

11……内燃機関が世界を小さくした
  -ボストン/一八九0年~一九二九年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:内燃機関、重産業)

米国においては伝統が存在しなかったため、大量生産方式の導入が容易であった。1880年から1914年にかけて1500万人(欧州の人口の1/5)の欧州人、世界の預金の1/3がアメリカ大陸に移動した。経済発展は大量消費を前提とした大量生産方式が限界を迎える1929年の大恐慌まで続く。

12……そして電気が、世界に革命をもたらした
  -ニューヨーク/一九二九年~一九八0年
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:電気、電化製品)

18世紀末から始まっていた電気によって市場の秩序は安定した。ある技術革新が一般化するまでは、約半世紀の月日が必要である。家庭の電化は大型公共事業よりも、効率的に世界経済を牽引する。

共産圏との衝突による軍事費が米国を圧迫し、労働・資本の生産性が停滞、革新的企業に資金が流れなくなる。

13……<オブジェ・ノマド>は、世界をどう変えるのか?
  -ロスアンジェルス/一九八0年~?
(商業圏の拡大を可能にした技術、消費財:CPU、意志疎通・娯楽)

カリフォルニアにおいて、大企業の事務処理を効率化する技術革新が発生する。中心都市が権力を手にするのはサービスを産業化するからであり、今回は金融・行政を産業化した。

オブジェ・ノマド:小型超高速情報記憶・処理・伝達装置。

インターネットや携帯電話が普及し、世界規模での市場化が進行している。

14……アメリカ、終焉の始まり

著者は米国が防衛費用の重みに耐えかねて2035年までに覇権を喪失すると見ている。格差の拡大やインターネットの普及による無料化の進展が終焉の兆候である。

第Ⅲ章 アメリカ帝国の終焉

1……アメリカに残された未来はあるのか?

歴史の教訓から見ると、技術の進化が鈍化し、産業の収益性が下がった事で、投機的行為に抑制が効かなくなる事が中心都市が没落する契機である。社会的不平等が拡大する事による人々の怒り、巨大化する債務も問題である。

今後30年ほどの間に市場が中心都市に裁定を下す事になると著者は予測する。

2……史上九番目の「中心都市」の終末-二0二五年

現在、米国の競争相手は見当たらない。2025年までは投資家達は米国とドルの動向を注視する事になる。世界経済が年率4%で成長する場合、2025年には世界のGDPは80%、平均所得は50%増加する。こうした経済成長は民主主義の領域を拡大する事になる。

3……次に世界を制するのはどこか?
  -台頭する「一一ヵ国」と「二0ヵ国」

今後、経済的・政治的勢力を持つ以下の11ヵ国(日本、中国、インド、ロシア、インドネシア、韓国、オーストラリア、カナダ、南アフリカ、ブラジル、メキシコ)が台頭する。11ヵ国は20~25年後には市場民主主義国になる?これらの国の後を追う20ヵ国が存在し、その内、社会機構の欠如に苛まれる国はアルゼンチン、イラン、ベトナム、マレーシア、フィリピン、ベネズエラ、カザフスタン、トルコ、パキスタン、サウジアラビア、アルジェリア、モロッコ、ナイジェリア、エジプトである。

中国
2025年に人口は13億5000万人に達する。中国共産党の能力は衰退し、選挙が行われる事になる。1912年の辛亥革命後の軍閥達による統治と同じ展開になるのでは?国家統一を維持するための侵略行為を試みる可能性が高い。

インド
2025年に人口は14億人に達する。中央政府がインフラ整備や財政再建、不平等是正に失敗した場合、国家が解体する可能性がある。

日本
人口の高齢化に歯止めがかからず、2025年の経済力は世界5位ですらないかもしれない。自衛的・保護主義的路線をとり、軍事的な解決手段に頼る事が予想される。

韓国
2025年までに一人当たりGDPは2倍になる事が予想される。①南北統一を余儀なくされる②北朝鮮との戦争という破滅的なシナリオを避ける事が成功の永続性を保証する。

ベトナム
2025年には人口は1億1500万人に達する。インフラの整備や制度改革に成功すれば経済力はアジア3位にまで上昇する。

インドネシア
2025年には人口は2億7000万人に達する。100以上の民族間の対立や制度改革に成功した場合、イスラム圏第1位の経済大国となる。ただし、これらの問題は、ほどんど解決不可能であると著者は見ている。

ロシア
石油産出による経済発展により、2025年には世界6位の経済大国となる。人口は1億2000万人あたりで安定する。

メキシコ/ブラジル
人口1億3000万人のメキシコは経済発展しながらも不平等が耐え難いまでに拡大する。ブラジルは2025年には人口が2億1000万人なり、世界4位の経済大国となる。やはりインフラ整備や制度改革が不可欠である。

アフリカ
人口の急増が経済成長の効果を相殺し、中間層の育成には成功しない。2025年にはアフリカの人口は15億人に達する。

アラブ諸国
人口の急増が生産性の向上を上回る問題を抱える。安定した政治、政教分離が困難であり、世俗化に成功した北アフリカの国やトルコを除き、経済大国化は難しい?

4……ついに、時間までもが商品となる
技術革新のペースは加速する。食品・衣料の開発から商品化されるまでのサイクルは1カ月から4日になり、自動車・家電製品のサイクルは5年から2年に短縮されたが半年になると予想される。薬品では7年から4年になる。

知識の獲得競争が激化し、人々は自らの就労可能性を維持するための勉強を強いられる事になる。

リスクから身も守るための保険産業と、不安定な現実から逃避するための娯楽を提供する娯楽産業が将来有望である。(保障と気晴らし)

不安から守って欲しい欲求と不安から解放されたいとする欲求。

5……歴史を変える<ユビキタス・ノマド>の登場

2030年までには、極度に貧しい者を除き、全員が高速情報ネットワークに接続する。これをユビキタス・ノマド状態と呼ぶ。クリエーター達は一ヶ所に集まらなくとも情報交換可能になり、メディアは個人化していく。各自が時空を超えて接続される事で2030年頃には超監視社会が形成される。これは市場の秩序に次ぐ形式である。

6……高齢化し、朽ち果てる世界
先進国の平均寿命は2025年には90歳に達し、高齢化が進展する。2025年には米国では1000万人以上が85歳以上になり、65歳以上の人口は1900年の4%から33%に上昇する。この割合は、日本では45%、中国では22%、フランスでは33%である。

現役世代と退職者の割合を維持するためには増税、出生率の向上、移民の受け入れの、いずれかを選択しなくてはならず、2025年にはEU圏のアフリカ系住民の割合は人口の20%に達すると予想される。

7……都市はどのように変貌するのか?
農村から都市への人口移動が最も激しいのは途上国内においてである。人口100万人以上の都市は1950年には80だったが2015年には550になる。

都市への人口移動は世界的な現象となり、30年で都市部のインフラを3~4倍に増強しなくてはならない。中国からロシアへ。メキシコから米国へ。一方で先進国間の移民も年間1000万人に達する。

今後、25年の内に毎年5000万人が祖国を離れて生活し、10億人が自らか両親の出生国と異なる場所で生活する事となる。

8……地球環境の未来―解消することのできない希少なものとは?
2035年までに都市部の人口が倍増する事で原料に対する需要も倍増する。20年後には石炭のガス化や天然ガスの石油製品化により今世紀中には石油が枯渇しない体制が整う。環境問題に対処するため?に別のエネルギー源の模索が不可欠になるが、こうした生物多様性や水、等の環境破壊に対処する方策は技術は見出す事が出来るだろうか?

9……もうテクノロジーは奇跡を演じることはできないのか?
2030年頃にはCPUによる情報処理量と、電池によるエネルギー蓄積量を継続的に拡大しながら発展していく試みは限界に達する。金融市場からの命令により、民間の研究機関は閉鎖的になり、リスクを取らなくなる。企業も投機的取引により、本業での設備投資を怠るようになる。

バイオテクノロジーやナノテクノロジーが生み出す技術の有効性・実用性・安全性・社会的許容度が確立されるのは2025年頃だろう。

⇒この辺りの記述には矛盾を感じる。他の箇所では2030年頃までには各所で新技術が取り入れられ、ノマド化や監視社会の成立が進むとしているのに、おかしくないだろうか?著者は技術とは、国家が開発するもので、営利目的の企業家が見出すものでないと思っているのだろうか?

10……時間―残された唯一、本当に希少なもの
必要な知識は7年毎に倍増しているが、2030年には72日毎に倍増する。就労可能性を維持するための学習や、膨大な情報を処理するための時間。時間は強迫観念となる。時間は作る事も売る事も貯める事も出来ない。

市場の秩序にとって自由は大きな目的だが、自由とは時間の囚人にとっての幻想ではないかと思う者も出てくる。市場の形式に大きな危機が訪れる。

11……アメリカン・ドリームの黄昏
米国は米国型の発展モデルを布教し、個人の自由を推進し続ける。現在の状態に対し、以下の問題が発生するとしている。

①ヴァーチャルな企業が挑戦を仕掛けてくる。
 インターネット大陸が自治権を獲得する。
 独立した実体として米国の米国の政治・文化に逆らうようになる。
②企業が米国を離れる。
 米国の戦略的産業が拠点を海外に移すようになる。
 2025年~2030年には米国は自国企業の利益の大半を領土内に
 止める事が出来なくなる。

こうして2030年頃には社会体制の維持コストを負担できなくなった米国にはクリエーター階級が集まらなくなる?そして米国は北欧型の社会民主主義の国、独裁国家となるかもしれない。

12……はたして、アメリカが歴史を創ることはもうないのか?
10番目の中心都市が米国内に誕生する場合、カリフォルニア方面の都市だろうか?しかし20~30年後には米国は疲弊しているため、可能性は低いと見る。米国は選択的に中心都市である事を断念するかもしれない。

13……一0番目の「中心都市」の可能性
中心都市の候補は以下の通り。

ロンドン:
欧州最大の金融市場。しかし産業的後背地を持たないため、強い不足感が無い以上は中心都市となる事は難しい。高速鉄道で他都市と連結した連合都市の可能性もある?

ストッホルム等のスカンジナビア諸国:
温暖化による気候の快適化。高い生活水準。著者の感覚では、外交に消極的な北欧諸国は中心都市を目指さないとしている。中心都市は中立にはなれない。

⇒欧州は防衛・開発費を捻出できないため、中心都市になる事は難しい。

東京:
高い産業力。しかし、個人の自由を哲学的理想と出来ず、外国からクリエーター階級を集める事も出来ない。中国や韓国との和解。軍事的な役割を担う事が出来ない。東京が中心都市に課せられた役割を果たせる可能性は低い。

上海・ムンバイ:
2030年頃には世界で最も大きい経済規模を有する都市になる。都市のインフラや制度を整備するのに手一杯で中心都市になる事は出来ない。

オーストラリア:
新たな米国としてのダイナミズム。しかし、人口が少なく、地理的に他の地域から離れている。人口を少なくとも1億人にし、東京やロスアンジェルスまでの飛行時間を4時間以内、船便で5日以内にする等、物流面を改善する必要がある。

地球温暖化によって気候が改善されるカナダ・ロシアは、しばらくは信頼出来る候補地にならない。イスラム圏が2035年までに産業・金融・文化・政治的手段を持つ事は難しい。

中心都市の軌跡を見ると、西に移動しているので、今後は東洋を移動し、最後には市場の秩序が誕生した中東に戻り、エルサレルムが中心都市となり、中東和平が実現するという想像も可能である。

また、データ交換の費用が低下した事で、クリエーター階級が同じ場所で生活する必要が無くなった結果、中心都市は必要とされていないのかもしれない。

第Ⅳ章 帝国を超える<超帝国>の出現
    ―21世紀に押し寄せる第一波

1……民主主義・政府・国家を破壊する<超帝国>
2025年から2035年の間に中心都市が消滅すると、複数の支配勢力の周辺に市場民主主義が拡大し、並列して存在する事で、市場の秩序が多極化する可能性がある。世界には指導者が不在となり、相対的に勢力のある者達によって世界は混沌とする。

2050年頃には、市場からの要求により、世界の秩序は地球規模となった市場の周辺に国家を超えて統一される。これを<超帝国>と呼ぶ。超帝国は公共サービス、民主主義、国家を破壊する。

超帝国の価値観は米国の価値観を引き継ぎ、文化=混合型、生活様式=不安定、価値観=個人主義、理想=自己愛である。消費財の大部分もオブジェ・ノマドの延長である。

2……多極化する世界―市場と民主主義の蜜月の終わり
民主主義は世界中に広がるが、アフリカやアジアの植民地化によって人工的に作られた国家は解体し、今世紀末には100以上の国家が誕生する可能性がある。民主主義と市場の力が同等である場合、両者は棲み分けを行い、世界は多極化する。しかし、いずれは市場が国家に勝利する。公共サービスや統治権も産業となる?

3……代替される国家機能―<超監視体制>から<自己監視体制>へ
2040年頃には市場民主主義を組織するコストが低下し、産業界全般の収益は回復する。国家の機能を代替する監視機能を持つ「監視財」が普及する。そして教育・医療・統治は大量生産される製品に置き換えらる事になる。

超監視体制:
オブジェ・ノマドを通じて各人の監視が可能になり、秘密厳守は存在意義を失う。

自己監視体制:
2050年頃、市場は遠隔監視だけでは満足出来なくなる。各人の体内に電子機器を埋め込み健康をチェックするようになる。各人が自分自身の看守となり、自己修繕装置を自らの体内に埋め込むかもしれない。

4……国家は解体されるのか?
上記を通じて、国家財政に占める公共機関への支出は削減される。公共サービスは民営化され、社会的弱者の地位は不安定になる。そして2050年頃には国家の解体が始まる。国家は漂流するノマド達を誘致しようとする。低所得者層による移住も盛んになる。幾つかの国では国家のアイデンティティを保つために、宗教原理主義者、又は人種差別主義者が権力を掌握するかもしれない。

5……徹底的な商品化と市民の孤立化
共同体が崩壊した結果、人々は孤立し、利他精神が減退する。

6……二一世紀の企業のあり方-<劇団型企業>と<サーカス型企業>
2020年頃には多くの企業は定住の拠点を持たなくなる。

代表的な企業の形態は以下の2通り。

・劇団型企業:一時的な個人の集合体。
       プロジェクトの活動期間の間、専門家や
       資本が集められる。
       劇団は顧客が存在する限り活躍し、
       演目を演じた後、解散する。

・サーカス型企業:グループの継続的連合体。
         企業のブランドを通じて組織される。
         市場を頻繁に移動しながら上演する。
         人々はサーカスの評判に引き寄せられる。
         サーカス型企業の実態は下請け業者の
         ユニットを繋ぎ合わせる組み立て屋である。

こうした企業は国内の基盤から離れてノマドと化す。半世紀以内に保険会社が以下を実施した場合、超帝国が勝利する事になる。

①国家に対して規範を課すようになる。
②民間の傭兵が軍隊に取って代わる。
③企業内通貨が主要通貨に取って代わる。

やがて、国家が規制する手段を持たない「海賊企業」や、非営利目的の「調和重視企業」が誕生する。これらが超紛争や超民主主義の契機となる。

7……<超帝国>の支配者とは?-<超ノマド>の登場
超帝国の支配者はサーカス型企業や劇団型企業のスターである。これを超ノマドと呼ぶ。人口は数千万人程度で、行動様式は極めて個人主義的。

8……中産階級の行方―ヴァーチャル・ノマド化とスポーツへの熱狂
2040年には超ノマドの下に40億人の定住サラリーマンと、その家族が存在している。企業の現地移転や移民等のノマドによる賃金低下が問題となる。超ノマドの生活を真似て、スポーツ(乗馬、ゴルフ、ヨット、ダンス)や観戦が盛んになる?

9……<下層ノマド>が<超帝国>を揺るがす―増大する負け組たち
下層ノマドとされる1日2ドル以下の貧困ラインを下回る生活の人達は2006年の25億人から2035年には35億人以上になる。彼らは漂流者となる事を余儀なくなれ、暴動にも参画する事になる。

10……国家なき市場のガバナンス
市場が国家を打ち負かした結果は、談合や無駄、反社会勢力の拡大を促す。1912年の中国、1990年のソマリア、2002年のアフガニスタン、2006年のイラク。市場が存在するには、悪徳プレイヤー、武力の排除、所有権の保護、消費能力の維持、暴力の管理等を実施する国家の存在が不可欠である。

格付け機関や保険会社が、秩序を維持しようとするが、犯罪組織との争いになる。超帝国のガバナンスの手本としてサッカーのFIFAの存在がある。

11……二0五0年、はたして人類は現状に満足しているだろうか?
2050年に超帝国は極度の不均衡に見舞われる事になる。超群衆達は閉塞感に耐えられなくなる。そして人類から抜け出そうとする試みが活発化する。性欲(快楽)と生殖(機構)との分離。自己のクローン化、デザイナーズベイビー等により、人間は商品となる。死を乗り越えようとする試み。

⇒ここでも著者は矛盾している?人間が加工物になる前に、人類は試み抵抗するようになるとしている。本当に人間を商品化出来るかは怪しいが、自我が否定された世界への無意識的な拒絶反応があるのだろうか?地獄絵図?人によっては極楽ではないだろうか?

第Ⅴ章 戦争・紛争を超える<超紛争>の発生
    ―21世紀に押し寄せる第二波

1……国家の弱体化、地域紛争の続発
市場によって差異が均等化された結果、万人の万人に対する争いが始まる。グローバルな紛争や地球規模の動乱を<超紛争>と呼ぶ。

2……世界の<多極化>と剥き出しになる各国の野心
中国、インド、ブラジル、ロシア、等の地域的な野望が相互に激突し合う事になる。

3……<海賊>と私設軍隊の衝突
マフィア、ギャング、テロ組織等の武装勢力を<海賊>と呼ぶ。国家が解体されると、こうした武装勢力への統制が効かなくなる。下層ノマドの集団による移動はゲルマン民族大移動のような脅威になるかもしれない。

4……反グローバリゼーション運動の行方-怒れる一般の人々
グローバル化から恩恵を受ける事の出来ない者達が中心都市や市場を攻撃する。個人の自由すら、利己主義を助長するとして批判の対象となるかもしれない。

5……宗教原理主義の行方―怒れる信者たち
上記の人間疎外に対する代替案としては宗教への回帰がある。ユダヤ・ギリシャの理想では進歩と個人主義は市場の秩序の成果であるが、他の宗教から見ると、それは人類の自由が神の秩序を超越する事になってしまう。キリスト教やイスラム教、新興宗教が資本主義と対立する事になるだろうか?

6……想像を絶する兵器の登場
ユビキタス・ノマドを使用した監視装置やロボット等、新兵器が誕生する?未来の主要兵器とはプロパガンダ等、コミュニケーションであるかもしれない。

7……いかに武装し、誰が味方となるのか?
現在、米国は多額の軍事費を費やしているし、膨大な軍事費を負担するために、連合が生じるかもしれない。しかし、市場、民主主義、海賊を操作する事等不可能だ。

8……いかに交渉し、誰を支援するのか?
市場民主主義は政教分離やテロ組織の一掃、市場経済の基盤整備を通じて、自らの的にも自由を拡大しようとするが、社会自らが育成する効率的な市民社会の確立が無い限り、平和な社会は不可能だ。

9……好戦的国家体制・海賊への説得と先制攻撃
海賊に対しては、説得は不可能であり、先制攻撃しか手段は無い。

10……希少資源をめぐる紛争-石油と水
過去50年間、人類は水をめぐって37回の局地的紛争を経験したが、この頻度は増加する。

11……国境をめぐる紛争-中東からアフリカ地域
民主主義の勝利によって、国よっては新たな紛争が発生する。

12……国民世論の関心をそらすための紛争
世論の関心を内政から逸らすための戦争。

13……<海賊>と<定住民>の紛争
古来から海賊は定住民を攻撃してきた。こうした行為は激化するだろうか?

14……<超紛争>の発生
   -私たちには凄惨な世界しか待っていないのか?
いかなる国際機関も超紛争の調停に乗り出す事は不可能である。世界は巨大な戦場と化す。超帝国は崩壊するが、著者の信念としては、その後に民主主義が海賊を打ち負かす事になっている。

第Ⅵ章 民主主義を超える<超民主主義>の出現
    ―21世紀に押し寄せる第三波

1……人類は自滅から逃れられるのか?
著者は富や軍による支配よりも宗教による支配を受け容れる事が、破滅を避ける方策としている?

2……<超民主主義>という衝撃
超民主主義の実現に向けて活動する人をトランスヒューマンと呼ぶ。彼らは利他主義者である。産業は軌道修正され、ゆとりのある生活・時間を実現する財や共通資本を発展させていくだろうか?

3……新たな歴史の担い手たち
  ―<トランスヒューマン>と<調和重視企業>
利己主義な超ノマドに対して、トランスヒューマンは利他主義である。女性は男性よりもトランスヒューマンに似ている?マザー・テレサはトランスヒューマンなのか?序盤にあった女性が権力を握るという思想は、ここに繋がるのか。

全員が競争しあう市場経済でなく、利他主義経済が作り出される。他者は競争相手だが、自分自身の存在証明であり、孤独を癒す手段である。

調和重視企業の占有率は既に世界のGDPの10%を占めているが、これは増加していく。

4……いかなる制度・機構をもつのか?
ユビキタス・ノマドや超監視体制の技術を用いて、選任された者を監視する民主主義の新たな形式が誕生する?地球規模の制度・機構が誕生する。市場が対象外とする不可侵な領域を定める。単一通貨の創設や海賊と戦う地球軍の設立は可能だろうか?

5……市場と民主主義はどうなるのか?
市場と民主主義は地球規模でバランスを見出す事になる。規制された地球規模の市場が誕生し、民主主義の聖域には入らない事になる。調和重視経済は市場の効率性に依存し、市場の効率性は、調和重視経済が生み出す社会環境に依存する。

6……国家・企業・共同体の変貌
  ―共通資本となる<世界規模のインテリジェンス>
共通資本とは、市場原理、国家管理、多国間所有では対処出来ない資本である。森林資源や文化財等。集団のインテリジェンスは個々のメンバーの知識を足し合わせたよりも複雑である。

世界規模での相互接続・インテリジェンスが誕生する事になる。これは人類のインテリジェンスを超えた<超インテリジェンス>を生み出すかもしれない。さらに生命の生命の超インテリジェンスが誕生した結果、人類は構成要素の1つとなり、人類の利益を超えた思考が必要なり、人間単独の歴史は終焉するかもしれない。

⇒このインテリジェンスって何?

7……個人の変貌―必需財となる「心地よい時間」
超民主主義の下で、個人は労働や消費に追われない、心地よい時間を手に入れる。そして心地よい時間はインテリジェンスを増加させる。

8……<超民主主義>は”悪用”から逃れられるのか?
超ノマドは超民主主義の価値観の切り崩しを図ろうとするだろうか?利他主義は偽善的?調和重視のノマド・グッズが販売される可能性。慈愛の精神を植え付ける薬品や遺伝子療法。

著者は、人類は自らのアイデンティティが破壊される前に、連帯の必要性を意識するとしている。そのためにはトランスヒューマンが増加し、組織行動を行う事が重要である。

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人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

読んだ本の感想。

水野和夫著。2007年3月14日 1版1刷発行。

見誤る理由は、ポストモダンの時代をモダンの時代のフレームワークで分析しているからか?

膨大な数値データを回帰分析を用いてマッピングし、自説の根拠とする思考特性が見受けられる。終章で語っているエネルギー革命は「シェールガス革命」が2012年現在において発生しているので、予見の書と言えるのだろうか?著者の言う「ポスト・近代の仕組み」とは何なのか良く分からなかった。

コンピュータ・ネットワークの発達により、金融情報が国境を超えるようになった結果、国民国家を凌駕する帝国の時代が開始したとする。自由に移動可能なデジタル情報を駆使する資本家に対し、労働者は「国」に縛り付けられているので両者間の格差は拡大する。労働者の賃金が抑制される事によって先進国ではデフレが定常化し、デフレによって引き起こされる金融緩和によって資産価格の上昇傾向が強まる。

「近代」は地方を破壊し、国家という概念を創出し、普遍的なものとした。ITの進歩によるグローバル化の結果、国家単位の均質性は消滅する運命にある。短期間で近代化した日本は、国家消滅の問題が他国よりも早く顕在化している。

P193~歴史の断絶について記述。

第一の断絶:
紀元前8000年頃の新石器革命(農業革命)。余剰生産物の蓄積により階級が発生した。

第二の断絶:
16世紀前半、主権がローマ教皇から国家に委譲された。それは神聖ローマ帝国の解体であり、原因は宗教戦争を棚上げするために、宗教から独立した地域を国家として承認し、秩序を形成しようとする運動である。国家は地域に限定され、脱宗教化する代わりにナショナリズムを基盤とする。
その特質の一つは領土の概念であり、希少な土地を分けるために国境を定め、得られた利潤を国内に再投資する。「資本家=国家」であるから資本主義が導入されインフレの時代がやって来た。

第三の断絶:
現代。インターネットが国境を無意味なものにし、主権国家は退場する。

第Ⅰ章 覆される戦後経済の常識―分水嶺となった一九九五年

1 日本のデフレーター、史上最長のマイナスに
1995年を境に、日本経済ではデフレが顕著となった。
・1997/9/12から10年国債利回りが2%を下回る。
 1619年にイタリア・ジェノバで記録された債券利回り1.125%を
 375年ぶりに下回る事になる。
・一般物価水準(消費者物価に企業が購入する資本財を含む)が
 下落を続ける。

かつては原油価格が上昇すれば、全般的な物価上昇が生じたが、現在は以下の要因により、原油価格と物価は連動性が薄れている。
①ハイテク化による製品価格に占める原油の割合の低下
②人件費が安い国へのアウトソーシングの活発化

2002/2/12の経済財政諮問会議ではデフレの問題点が整理された。

①実質金利の上昇
 ⇒消費者物価調整後の実質長期金利(10年国債)は
  2002年の2.23%から2006年の1.49%と低下しており、
  実質金利は上昇しなかった。
②実質債務負担が高まる
 ⇒上記①により、債務負担も高まっていない。
③賃金の調整が難しく、生産減少、雇用削減が発生する。
 ⇒雇用者一人当たりの実質賃金は1997年~2004年で
  年率0.8%減少しており、賃金は調整されている。

結局、デフレ脱却は産業の構造調整を遅らせる方便であり、2000年代前半の景気回復は世界経済のグローバル化の波に乗っただけであった。デフレ下であっても景気は回復し得る。

2 ルービンの「強いドルは国益」は米国の「金融帝国」化宣言
米国の「マネー集中一喝管理システム」:外国のマネーを米国民の生活向上のために使用しようとする。世界中の金を米国に集め、世界に配分する。資産価格と外国貯蓄に依存した経済システムの構築。

第Ⅰ期:1995年から米同時多発テロ
ルービン財務長官が「強いドルは国益」と発言しドル高を約束。外国企業の対米直接投資が増加。米企業にリストラの費用を捻出させ、ドル高が米企業に不利になるまで続く。

第Ⅱ期:~2004/3/2
対米証券投資の減少期。グリーンスパンが日本の大規模ドル介入を「呆れるくらい」と発言して止めさせてから開始する。

第Ⅲ期~
米国の成長率は主要先進国で最も高くなり、世界中から米企業への投資が急増した。この時期は石油の高騰期であり、赤字増加額と資本流入額の大半を石油輸出国由来で説明出来る。

海外からの資本流入が経常収支の赤字を上回る事と、海外からの投資収入が海外への利払いを上回る事が、この戦略の骨子である。

3 近代リバイバル・ブームと「新しい中世」の誕生
先進国においては、資本ストックの蓄積(供給力の増加)と人口増加率の鈍化(需要の減少)により、実物投資のリターンが低下し、資本へと投資する事で利を得ようとするインセンティブが働く。日本における長期金利の低下は、実物投資の利潤が低下した事を示している。

そして資本はグローバルな統一ルールを作成する事で対外投資を容易にし、新興国での近代化ブームに資金を提供している。中国で発生しているのは近代リバイバルブームである。

その裏で先進国は国境という概念が無い「新しい中世」をむかえている。国境の画定は近代になってからであり、中世においてラテン語が共通語だったように、現代は英語が共通語になりつつある。

4 金融経済の実物経済に対する優位性の確立
マネーの動きによって実物経済の成長率が決定してしまう。景気動向は株価や住宅価格の従属変数となる。金の流れは資産価値に付随して発生する表層的なものであるはずだが、大規模な金の流れは資産価値を変えてしまう。

第Ⅱ章 重層的に二極化する世界経済―再来する帝国の時代

1 テイクオフの条件が整うBRICs
アジアの近代化は「収斂仮説」によって説明される。

以下の条件を満たすと、低開発国は先進国よりも早く成長し、最終的には先進国の生活水準の7~9割に収斂していく。

【外生的要因】
①地理的要因:消費地との距離、気候、鉱物資源
②地政学的要因:対外勢力の影響
【内生的要因】
・社会制度、技術革新、人口動学要因

IT革命は新興国との距離を縮め、発展の外生的要因となった。BRICs諸国の経済体制が市場経済化する事で資本が投下されるようになった。

2 世界経済の二極化
先進国においては、資本主義は利潤を生まなくなり、新たな投資先を新興国に求めている。21世紀は911以後に米国が帝国化し、ナショナリズムよりも資本の利潤を優先して、経済的な干渉を強め、BRICs諸国が帝国的な色彩を残しながら民主化していく過程であると考える。

3 先進国内の二極化
先進国内では英語圏と非英語圏で格差が拡大している。英語が国際語となた結果、世界中のネットワークに参画出来るのだ。帝国を金融帝国として恒常的に経常赤字を継続可能な国と定義すると、英語圏の先進国には経常赤字と高い成長率が見られる。

米国は新しい体制に順応している。国際資本が容易に移動する世界においては、企業が生産拠点を海外に移すので、産業振興をしても輸出は増加しない。ならば経済を維持するのは家計の消費になる。金利を高くして海外から資本を呼び込む事で、企業の活動資金を担保し、国民生活を維持する。

インフレの時代には低金利を実現する事が経済の強さを示す指標だったが、現在は潜在成長率を示す高い金利が経済の強さを示す。

4 日本国内の二極化
①大企業・製造業と中小企業・非製造業
 アジアの近代化とリンク出来るグローバル企業と、
 販路が国内に限られているドメスティック企業との間で
 収益格差が拡大している。
 大企業には失われた10年は存在しなかった。かつては大企業の
 成長が中小企業の成長を促したが、現在では連関は弱まっている。

②資本と雇用
 資本のリターンは上昇しているが、雇用者所得は減少している。
 景気回復下での企業利潤の増加と雇用報酬の減少は上記①に
 起因する。
 グローバル企業で働く雇用者は全体の4%であり、企業利潤の
 分配は株主に行われる。
 多くの雇用者を持つドメスティック企業の生産性を
 向上させる必要がある。米国では積極的にIT投資の10年後に
 非製造業の労働生産性が趨勢的に上昇した。

③大都市と地方
 都市の好景気が地方に波及する現象も①により
 過去のものとなった。
 2004年4月以降の全国平均の生産指数は年4.1%増だったが、
 平均値を挟んで上下2.7%の間に2/9の地域は入らない。

第Ⅲ章 長期循環の「超」長期化と短期循環の「超」短期化

1 密接不可分の関係にあるグローバル化と米国の「帝国」化
米国の付加価値創出は個人部門が主導し、日本の付加価値創出は企業部門が主導する。国境を越えて各国が連携している。米国の戦略は以下の通り。

①貯蓄のホーム・バイアスを取り除く金融の自由化
②米国の保有する外国資産価値を高めるべく内政干渉を行う。
③新興国の工業化を促す事で供給力の制約を取り除く。

上記②のためには帝国化が欠かせない。米国にとってはグローバル化と帝国化は表裏一体なのである。

2 長期循環を「超」長期化させるグローバリゼーション
グローバリゼーションは米住宅投資循環と、それに連動する消費循環を長期化させる。

3 対外不均衡増殖メカニズムを内包するグローバリゼーション
グローバル化すると企業の生産拠点が海外に移動するため、景気回復による波及効果は期待出来ない。世界中の企業が米国への輸出によって支えられているので、世界経済は米国経済に連動する。

4 デバイス循環とパソコン循環
デバイス循環:
IT関連部門の中心は電子部品・デバイス産業である。IT関連部門の在庫循環は従来の50カ月から二年周期の半分に短縮された。短期化した原因はムーア循環(技術革新)にある。
パソコン循環:
上記よりもさらに短い23カ月の超短期循環が発生した。2002年1月を谷とした景気回復局面からは二回の循環が発生している。2年毎に発生するCPUの技術革新が情報関連財の輸出と連動する?
ビル・ゲイツ循環:
従来は10年周期となる設備投資もIT投資に限れば周期は5年となっている。

第Ⅳ章 「大きな物語」の終りと「バブルの物語」の始まり

1 軍需・公共投資主導の経済の終わり
16世紀以降の国家と結婚した資本主義経済の特徴は「インフレは全てを癒す」である。20世紀において物価は61.8倍になった。同一国家内の『国民』が幸福を共有可能とされる「大きな物語」が信望されていた時代は、公共投資や軍拡政策を採用する「大きな政府」の国の成長率が高かった。

政府が民間経済を規制すると非効率化する。生産性が上昇しないため、企業経営者は価格転嫁を行う。政府が価格転嫁を容認する事でインフレが定着する。

貯蓄不足によって巨大な政府を維持出来ない「小さな政府」の体制下ではインフレは定着しない。

読者の参加度が低い、新聞や書籍が主流のメディアであった時代は「大きな物語」が形成され易い。断片的で不確かな情報の集積であるインターネットは「大きな政府」に対する不信を生む。

名目長期金利が2.0%以下となる事を「超」低金利とすると、「デフレの時代」において、それは経済パフォーマンスの悪さを示している。日本では「大きな物語」が続いている前提でデフレ脱却のために長期化した超金融緩和によって生み出された過剰資金が債券市場に流れ込む事で「超」低金利が実現している。

2 資産価格激変の時代の始まり
1960年代初頭にドル危機が発生し、石油危機以後は米財政赤字が急増した。1980年代初頭には債券市場の長期金利が上昇し、財政赤字の増大に有効な解決策を迫る事になる。長期金利の上昇は「市場」からの「大きな政府」に対する不信任決議だった。
それでは成長するための購買力を、どこから捻出するのか?景気回復が雇用者所得の上昇に繋がらないため、家計の購買力を高めるには資産価格の上昇以外には方法が無い。

賃金が上がらない代償として、株価を上昇させる時代となる

3 マネーサプライの新たな役割
マネーサプライ(流通現金と預金の合計)を増やしてもインフレにはならなくなった。国際資本の完全移動性が成立するようになると、マネーサプライの増加は資産インフレを将来する。

1971年~1990年まではマネーサプライが1.0%上昇すると物価は0.7%上昇したが、現在では関連は無い。

「大きな物語」= 国家が自国の市場を統制可能だった時代は、自国のマネーサプライを増やせば、自国の物価が上昇したが、「小さな物語」の下では自国のマネーサプライを増やしても他国の資産価格が上昇するだけかもしれない。

4 「ドル・バブルの物語」の始まり
「ドルの物語」は常にドルは値上がり続けるという期待だ。期待を維持するには「バブルの物語」が不可欠である。

実力以上の生活水準を享受するために、対外純債務の増大が不可欠であり、必ずドルを急落させる事で外国につけを回す事になる。この辺り(P229~P236)に記述されている回帰計算と因果関係の構築が難しい。

第Ⅴ章 資本の反革命における二つの選択

1 誰のための、なんのための景気回復か
内閣府の「国民生活に関する世論調査」では1992年以降、悩みや不安を感じている人の割合が増えている(1991年:46.8%、2006年:67.6%)。その理由で最も高いのは「老後の生活設計について」(54.0%)であり、1997年まで第一位だった「自分の健康」を上回っている。

現状、景気回復は将来の不安を解消しない。大企業・製造業は海外で利益を稼ぎ資本蓄積し雇用者所得には還元しない。外貨建て資産は円高によって目減りする。

2 格差拡大と中流階級の没落
2001年~2006年で、米国の中間層は労働生産性を15%上昇させたが、実質賃金は4%下落している。グローバル化の進行によって先進国ではホワイトカラーの賃金が圧迫されている?格差拡大は学力格差にも結びつき、また、将来不安がかえって刹那主義の原因となっている。

本人と人格的に連続する自らの「子供」を自分の代理人(準本人)として、本人に発生した不公平を準本人に相殺させる代理達成という論理は、未来志向的な態度を伴う。未来志向が弱まっている事が少子化の原因なのではないか?

機会均等を保障せず、「努力した者が報われる社会」を追求し過ぎた事が原因なのではないか?

3 台頭する「超国家企業」と衰退する国民国家のパワー
中長期的な成長率は①労働投入量②資本投入量③技術進歩の3要素によって規定される潜在成長率である。OECDは1995年以降の日本の潜在成長率を年率1.4%としている。

日本経済研究センターによれると、1997年~2006年までの労働投入量は-0.6%程度。さらに資本投入量を増やしても、非製造業の資本生産性が低い(2004年末~2006年6月で0.1%下落、1960年から一貫して低下傾向)事から企業価値が低下してしまう。

大企業は既に「日本」に依存しない体制を作り出しており、日本の大企業・製造業の業況判断DIは日本の実質GDPよりも米製造業ISM指数、米非製造業ISM指数を用いた方が説明力が高くなっている。

対してドメスティック企業の生産性は2006年まで16年間低下しており、成長モデルを志向するよりも、福祉・教育・文化等の無形資産投資を増やす必要がある。国家が巨額の借金を抱えているのに、財政再建よりも成長が先だとする現状は将来不安を高めるだけである。

4 エネルギー革命と流通革命を起こせるか
21世紀は「帝国の時代」である。米国・中国のように単独で帝国を目指すのか、EUのように共同での帝国を目指すのか。
グローバル経済圏の基本原理は「競争」と「効率」であるが、ドメスティック経済圏は「安心」、「公平」を基盤として貯蓄、投資の生産性が0の定常状態を目指すべきなのか。

グローバル経済の問題はエネルギー問題である。省エネ技術が確立されていない段階で新興国が高度成長過程に入っている。回帰計算から中国、インド、ロシアの実質GDP成長率が1%上昇すると、原油消費量が0.69%増加すると仮定する。OPECの原油余剰生産力(305万バレル/日)が増えないままの場合、2008年までに需要が潜在供給量を超える。

ドメスティック経済圏(日本)の問題は非製造業において生産性が低い事である。生産性が低いまま賃金を上昇させようとすると企業がもたない。社会経済生産性本部『労働生産性の国際比較』によると各国の潜在成長率の差は流通業の労働生産性格差で96.5%説明出来る。流通業の労働生産性が潜在成長率に大きな影響を与えるようになったのは1995年以降の事で、英語圏ではIT革命が「流通革命」を引き起こしているが、非英語圏ではは、それが不十分である。

雇用者の圧倒的多数を占める非製造業が、生産性の低さ故に雇用者者所得を増やさず、製造業が輸出に偏重している事が問題だ。日本の経済構造は未だに戦後を引きずっている。

『インフレ(成長)が全てを癒す』は、デフレの世紀においては誤っている。インフレを希求する事による財政出動が将来への不安を呼び、金融緩和が資産インフレを引き起こして国民生活を圧迫する、輸出企業に有利な円安でなく国内企業の生産性を向上させる施策(ITの活用?)がポスト・モダンの時代には求められている。

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『共感』という生理現象

「共感」という言葉は素晴らしい物であるかのように語られる。今後、それは変化していくのではないか?

「共感」という概念がある。他者の思考・感情を我が事のように追体験出来る?さらにそうした感情を持つ事によって、他者の痛みが理解出来るから、悪事を働かなくなるのだとか。本当に?

僕のいい加減な知識によると、共感という妄想は「島皮質」という脳部位に関わっているものであるらしい。島皮質は間脳、前頭葉、頭頂葉の内部にある部位で、以下を司るとされる?

①内臓や身体の感覚
②情動、感情の一部

心理実験では、被験者に不快感を示している人間の顔を見せると、島皮質が活性化される事が確認されている。

立てられている仮説は、以下のようなものである。

上記①により、島皮質は自らの身体状況を把握する。それが自らが刺激に対して、どのように反応するか予測するためのモデルとなる。こうして構築されたモデルが、他者の刺激に対する反応を予測するためのツールともなる。さらに他者の刺激への予測が各種の情動・感情とも結び付く。

こうした島皮質の活性化を『共感』と呼ぶのか?

共感とは、空腹になったり、汗をかいたり、息苦しくなったりする事と同じような自動的に働く生理作用の一種と思われる。こうした生理現象を必要以上に尊ぶ事が問題だと思っている。

例えば、発達障害について以下のような意見がある。

「俺が失礼な人間に対して怒りを感じるのは彼らが俺を見下していると思うからだ。だから相手が発達障害であると理解出来れば怒りを感じる事はない」

自分は刃物で切りつけられた場合でも、怒りや恐怖を感じないとでもいうんだろうか。怒りは生理現象だから理解によって操作出来るとは思えない。そもそも理解する事と我慢する事は違う。

これは難しいと思う。僕は自分の好きな話を延々と話し続けてしまう癖がある。ここで「自分の好きな話ばかりを話してしまうのは共感能力がないからだ。もっと他人を思いやるようにしよう」と思うのは、何もしない事と同じだ。

他人を思いやるって、どういう行動なの?

そこで自分の特性の原因を以下のように再定義してみる。

・相手の反応を解釈する能力の弱さ
 ⇒複数の情報を統合する力が弱い。
  通常の人間を8~12とすると、僕は6だ。
  相手の言葉だけでなく表情や体の動きまでを統合して
  察知出来ない可能性が高い。
・欲求を管理する力の弱さ
 ⇒最後まで話たいという欲求が強い。
  お弁当を残してはいけない気分です。

こうした事に対処するには、自分の中にルールを作るべきなのだと思う。僕は自分の興奮状態を上手く操作出来ないので、知らない内に大声で喋っていたり、早口になってしまっているので、どうやって対処するのか考えるべきなのか。

ルール1:
相手が自分の話に興味を持っているか、判断するポイントを定める。
(総合的な判断力の弱さを補う)
1.相手の表情(無表情か、どのような表情か)
2.相槌の有無(反応が弱くないか)
3.話し中に時計を見ていないか
(ETC)

ルール2:
流れに逆らわない。相手が話題を変えてきたら、自分の話が終わっていなくとも、相手の話を聞く。

ルール3:
沈黙を怖がらない。無理に話すよりも黙っている方が良い場合がある。

******

こうした行為を自分が実践できているのか?また出来ていたとして本当に効果があるのか?

疑問は尽きない。

最初から他人と関わらない生活が出来れば良いけれど、それも難しい。結局、結論は出せない。

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ロイターのコラムからのコピペ

以下はロイターのコラムのコピペ。これからの方針について。

ロイターコラム 2012/6/19
『中国経済の減速に備える5つの投資手段』

中国の胡錦涛国家主席は先週末に、中国は力強い成長を続けていると語った。しかし以下の2つの事象から見ると中国経済は減速している?
・都市の住宅価格が1.5%下落。
・鉱工業生産の落ち込み。

中国の成長は継続する可能性が高いが、急成長は難しいのでは。

既に、以下の中国を主要取引先とする企業の株価は下落している。

①AUSの銅生産会社パンオースト :過去4カ月で株価は19%下落。
②韓国の建設機械メーカー斗山:2012/3/13以降で23%下落。

中国の景気減速に備える手段は5つほどある。

①豪ドルのプットオプション
豪ドルは、中国の資源購入意欲の代理変数であり、その需要が弱まった際には、プットを保有していれば大きな利益が得られる。モルガン・スタンレーの試算では、中国の成長率が年5%を下回れば、豪ドルは最大で15%下落する可能性がある。

②台湾ドルのプットオプション
上記と同じ論理が当てはまる。台湾ドルは中国における投資と観光産業の代理変数である。

③韓国のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
中国は韓国にとって最大の輸出市場であり、輸出が鈍れば韓国の経常収支と財政ファイナンスが圧迫され、韓国国債に対する保証コストは上昇する。

④建設株
長期の防衛的な投資になる可能性がある。中国政府によるインフラ投資の抑制は、景気減速の要因となった。現在、中国政府はインフラ投資を増加させており、これは香港上場の中国建築国際(2012年の予想利益に対するPERは12倍以下)等の企業に有利となる。

⑤銀行債
中国の不動産市場の不振は銀行利益を下押しするが、政府が銀行にデフォルトさせる可能性は小さい。
中国工商銀行(ICBC)のドル建て優先債利回りは4.35%(期間:約10年)で、中国銀行の香港ドル建て債利回りは3.73%。この水準は魅力的には思われないかもしれないが、中国経済が失速した場合は、銀行債は絶好の投資先だと分かるだろう。

********

新聞や雑誌に記載されている今後の見通しは統一されているように思える。

短期的にはユーロの値上がりは続く。理由は以下の2通り。他にもあるかな?

①投機資金の積み上がり
シカゴIMM先物市場のデータによれば、同市場を通じたユーロ・ショート・ポジションは、140億ユーロ(1.4兆円)と未だに過去最高水準である。
②米国の動向
米ドルの実効レートは2012年5月中に5.4%上昇した。対してユーロは対ドルで7.5%の下落。ドル・ユーロの為替相場は米国の動向によって左右される可能性が高い。米ドルの値上がりを警戒した米国から緩和策が出てくる可能性がある。

そして、長期的には景気減速が発生する?中国のバブルが弾けた場合、中国政府が需要を作り出す事が予想されているのか?ならば、資源国の株価、通貨は急落しないのだろうか?

********

佐々木融氏のコラムには2010年の例が記載されている。

2010年5月もユーロ圏の財政問題が懸念され、リスク回避志向の高まりを背景に円・ドルは上昇し、クロス円は5月中に軒並10%以上も下落した。
しかし、2010/6/4に発表された米国の雇用統計が予想を下回り、以降はFRBによる緩和期待が高まり、その後1~2カ月は米ドルは下落基調となった。

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自分がどのように動くかは全く予想出来ない。特定の思想に囚われない事は不可能だ。どうしよう。

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第3次産業革命は発生するのか?

様々なBLOGからのコピペ、抜き出し、意訳。

人工知能は3度目の産業革命を発生させるのか?

第1次産業革命:18世紀後半に英国で発生。
        繊維産業を機械化する事で、各家庭での手作業を
        工場に集約させた。
第2次産業革命:20世紀初頭に米国で発生。
        自動車等の機械について流れ作業による大量生産が
        可能になる。

産業の発達と資本の蓄積はセットになっている。資本(財)は増殖する事を望む。研究し、開発し、販売し、資源を使用する事で増殖していく。未開拓地がなくなり、資源を食いつぶすたびに、新たな資源を探し、新たな地平を探す事になる。一つの国(共同体)が変革を主導し、他の共同体が変革を模倣する事で世界は変化していく。

第1次産業革命の契機となったのは「石炭」をエネルギー源とする蒸気機関の発明だ。第2次産業革命は「石油」をエネルギー源する内燃機関の発明を契機とする。

20世紀初頭からの第2次産業革命は大量生産を特徴とする。安価で良質な商品を生み出す構造は、車専用の道路を作り出し、ガソリンスタンドを出現させ、研究者、工員、販売員、修理業者等の雇用を創出する。

大量生産の構造を世界中の「企業」が模倣する事で、均一な商品が世界中に溢れる事となる。商品が売れている間は社会は順調である。

しかし、商品の販売量には限りがあり、いずれは売れなくなる。第2次産業革命において、この問題が明らかになったのは1929年の米国株式市場の大暴落であるとされる。

株価が暴落するものの、当時は国家が市場に介入するという思想が弱く、一国の保有する金の量以上には通貨を発行出来ないため、財政政策を発動出来なかった。景気後退が進むほど物価も低下し、生産低下と景気低迷の悪循環に陥ってしまう。各国が自国の経済のみを守ろうとした結果、ブロック経済圏が結成され、外れた国は戦時体制を構築して第2次世界大戦が発生する。

当時の社会は大量生産による過剰在庫を戦争によって解消した。20世紀初頭においては各国にて人口の過半数が農業に従事していたが、100年後には数%にまで割合が下がっている。国家が市場に介入し、通貨を発行して余剰生産物を買い上げ、余剰人員に職を提供する事で生産物や人員の滞留を防ぐ戦略が志向されている。

その戦略は限界に近づいている?

現在、ユーロ圏で発生している問題は日本でも発生し得るか?問題の本質は同じユーロという通貨を使用しており、金融ネットワークで結合されながらも、ドイツ等の経常黒字をスペインやギリシャに移転出来ない事にある。これまでは生産と資本は伴って移動していたが、ネットワークの発達によって資本のみが自由に移動するものの、慣習の違いから生産拠点までは移動しないのだ。

日本であれば東京で作り出した収益を北海道や九州に還元する事が可能だ。「同じ日本人」という妄想が所得移転を可能にしている。この矛盾に気がつく人間が増えてくるだろうか?「俺はギリシャ人もポルトガル人も知らないのに、何故、自らを犠牲にして助けなくてはならないんだ」。ならば彼は同国人を何人知っているだろう?知らない人間を助けるのに、何故、身を切るのか?疑問を持つ人間が増えていないだろうか?

IT革命は1人の個人と多数の人間との間接的な意志疎通を可能にした。米国では大量生産方式が確立された20年後に世界恐慌が発生し、商業用インターネットの利用が開始した1988年の20年後、2008年に金融危機が発生している。

「大量生産」の後にやってきたのは「大量情報」の時代だ。現状、金融業にて生産性が向上している。煩雑な計算や照合を自動的に実行し、一人の人間が管理する情報量が増大する。複雑な計算を特別な教育を受けていない人間が瞬時に実行出来るのだ。専門知識は抽象的なモデル構築にしか使用されなくなっている。

この流れは製造業へも波及するだろうか?コンピューター上で製品を設計し、3次元(3D)プリンターで「印刷」する事が可能になる?機械によりあらゆるモノが、あらゆる場所で作れるようになる?この場合、現状、問題になっている労働の移動困難が解消されるだろうか?

第2次産業革命においては開業に膨大な資本が必要とされたが、第3次産業革命においては人工知能と創意工夫さえあれば巨額の資金は必要無いかもしれない。

雇用の大半は、設計技術者、エンジニア、IT専門家、物流専門家、マーケティング担当者などの専門職になる。退屈な反復作業の多くは、時代遅れになる?
       
既に一部の自動車メーカーでは、従業員1人当たりの自動車製造台数が、10年ほど前に比べて2倍になっている。生産性が向上し少ない人員での生産が可能になったのだ。これまでは、人件費を抑えるために、工場は賃金の安い国に移されてきた。だが、人件費の比重は下がり続けている。初代「iPad(アイパッド)」の価格499ドルの内、製造人件費は33ドル程度で、その中で中国での最終組み立てが占める額は8ドルだった。

ボストンコンサルティンググループ(BCG)の推定によれば、輸送、コンピューター、金属製品、機械等の分野では、米国が現在中国から輸入している製品の内、10~30%が2020年までに米国内で製造されるようになり、米国の生産高を年間200億~550億ドルほど押し上げる可能性があるという。需要の変化に迅速に対応するために、顧客の近くに拠点を置く事を企業が望むようになっているためだ。       

そして、専門職のみが必要とされ、一般職員が必要とされなくなる未来以外が実現する可能性がある。

大量情報時代の問題点は意思決定の画一化だ。高速ネットワークが整備され、瞬時にして膨大な情報が世界中を駆け巡るようになった。意志決定までの時間は短縮される事となり、しかも影響は広範囲に及ぶ。

結果として誰もが1次情報を確認出来ないまま、無自覚の内に同じ結論を出す事となる。意識的に知覚可能な情報が膨大なのに無意識的に知覚される情報が過小である事も問題を難しくしている。

大量情報時代の真の問題点は、人間の意識的な情報処理能力がネットワークを介した情報処理に適合していない事にある。

現状の人工知能は、人間に操作される情報解析型であり、問題を解決しない。必要とされているのは人間を操作する概念形成型の人工知能だ。意識情報の氾濫に起因する複雑さに対処するには計画、洞察、検証する機械が不可欠となる?

人間を超える知能は実現されるのか?社会は変化するのか?変化するのであれば何年後か?米国労働部が産業全般の再構成が発生すると予測する2015年~2020年か?日本では団塊の世代が70歳に到達し、現在の医療・介護・年金のシステムが維持不可能になると予想される2017年~2022年か?

技術革新は遅延するとしても、既存の財保存手段が危険な事は確かだ。何をするべきか?

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弓道の練習について

高校生の時、弓道部に所属していた。月間の的中率は消費税率と同じくらいだったと記憶している。

弓道の練習については表面的な事象に囚われるのでなく、原因について仮説を立て、それを改善していく事が重要だと思う。矢が左に外れるから右を狙う。上に外れるから下を狙う。というのでは本質的な解決策にはなっていないし、本人のやる気の問題に帰着させる事は怠慢だ。僕は普段の練習で考えないで弓道をしていると言われていたし、それは克服出来なかった。

以下は架空の話。

後輩にA君という人がいた。彼が試合に出た時の事だが、僕は弓を引く時の彼の立ち位置が的の正面でなく、向かって左側になっている事に気がついた。(この時、僕は彼の荷物持ちをしていた。)

僕:「A君、立ち位置が的の正面になっていないよ。
   向かって左側になっているから、もっと後に下がった方が
   良いよ」
A: 「でも、これで正面に的があるように見えますよ」

何故、そう見えるのだろう。改めて彼の射を見てみると、顔向けが浅い事に気がついた。弓を射る時は左肩越しに的を見るのであるが、顔の入りが浅いのである。顔が正面を向いていないから的の位置がずれて見えるのか?この時は対外試合であり、普段、練習している道場とは違う場所で弓を射ているので、余計に立ち位置が掴み難いのだろう。

僕:「A君、顔向けが浅いから的の位置がずれて見えるんだよ。
   もう少し前に立った方が良いよ」
A: 「わかりました」

しかし、しばらくするとA君の顔向けは元通り浅くなってしまうのである。何故だろう?理由を考えた時に僕は彼の顎が左右均等でない事を思い出した。若干、顎の左側が小さいのである。片噛みであって食事中、顎の右側を中心に食物を咀嚼している?その場合、右側の視力が弱まり左右の視力に差異が生じる可能性がある。

顔向けが浅くなる理由は、視力の良い左目を中心に的を見る癖がついているからではないか?これは短時間では改善出来ない癖であり、ある程度時間をかけて右目で的を見るよう練習する必要がある。

僕のアドバイスが採用されなかった原因は、それが合理的なアドバイスでなかったためであり、A君のやる気の問題ではなかったのである。

こういう感じで他人に意見をする事は難しいと思う。時間は有限なのだから、長期的に改善すべき点と試合に向けて改善すべき点を分けて考える必要がある。試合まで1週間しかないのであれば、1週間で出来る事を見つけ、完璧でなくとも最善の形を目指して計画的に練習する必要がある。

以下も架空の話。

B: 「アさん。僕、弓の引き方が2種類あるんです。
   1つ目は弓を自分の体に近づけてから下ろす方法で
   2つ目は弓を下ろしてから自分の体に近づける方法です。
   どちらの方法が正しいんでしょうか?」
僕:「両方とも間違っているね。頭の高さまで弓を打ち起こした
   後に弓を引こうとした場合、45度の角度で
   体に近づいてくるはずだよ。
   未だに弓に慣れていなくて、手先の力を使っているから
   そうなるんじゃない。
   慣れてきて体の中心の力が使えるようになれば、
   そうした問題も無くなると思うよ」

このアドバイスもどうだろうか?弓の引き方は外面の問題であり、重要な事は理由だと思う。この場合、弓を引く時の角度が問題なのでなく、手首の力で弓を引いている事が問題なのだからそれを改善するようなアドバイスをするべきなのだか、そうした力は僕に無かった。

学生時代を思い出すと、弓を左手で押すのではなく右手で引く癖があり、それも改善出来なかった。2本の鉛筆を用意して一方を弓、一方を矢に見立てて的を狙うと、弓で真っすぐに狙いをつけた場合、矢先は的の右側を向いてしまう。弓には幅があるので、右側につがえた矢の先は前を向かない。

それだから、弓を射る際は左手の親指付け根で弓の右側を押す必要がある。そうでないと的に対して真直ぐに弓を引いた場合、矢は的の右側に飛んで行ってしまう。これは難しい技術だと思っている。学生時代は左手で押す事を諦め、最初から矢先を的に向け、発射の際に左手を動かさない事で的中を出している人もいた。一つの解決策であると思う。

こうして学生時代を思い出すと立ち方が難しかった記憶が蘇ってくる。足を踏ん張るのでなく腹が足の上に乗っかっている感じ。矢をつがえた弓を頭の位置まで持ち上げ、持ち上げた力を利用して左右に引き分けていく。この時、仰け反りそうな感覚があり、腹の力を使って足先から両肘までのバランスを取らなくてはならないので集中力が必要だった。

そして自分の射をビデオで見てみると清々しくないのである。

以下は学生時代、先輩と一緒に試合のビデオを見ていた時の記憶。

僕 :「見て下さい。この人、凄く変ですよ。アハハ」
先輩:「これ、お前だよ」
僕 :「えっ」

そしてビデオ画面を良く見てみると、その変な人と一緒に試合に出ているのは僕の部のメンバーなので、間違いなく変な人は僕自身なのである。

自分を客観視する事が難しい。

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ほとんど何もしない日

今日の行動は以下の通り。

5:00  起床、朝御飯(チーズオムレツ)
~16:00 何もしない。
~17:00 買い物。
~18:00 食事(鶏肉と果物の炒め物、豆腐素麺)

気がつくと何もしていない。あまり食べなくとも平気なのはカロリーを消費していないからなのか?何かをしようとしているが何もしていない。

昨日の記事は削除した。馬鹿な事を書いたと思う。

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ダークゾーン

読んだ本の感想。

貴志佑介著。



主人公は気がつくと異世界ダークゾンにいる。彼はここで「赤の王」として「青の王」と戦略遊戯で勝利する事を求められる。7戦して勝ち越せなかった場合、敗者は消滅する?

【ゲームのルール】
①将棋を模した戦略ゲームである。「赤」と「青」に分かれて
 戦い、どちらかの王将が死んだ時点で勝負は決着する。
 先に4勝した側の勝利となる。
②戦いは南北480m、東西160m、面積6.3haの島で行われる。
 島の外に出た人間は消滅する?
③島では3時間毎に月が出て沈む。太陽は出ない。
④殺された人間は敵の持ち駒となる。持ち駒となった人間は
 王将の好きな場所に出現させる事が出来る。
⑤王将とDF以外の駒は以下の手段で3000ポイントを獲得した
 場合、昇格して能力を上げる事が出来る。
 ・時間:盤上にある駒は自動的に1分間で1ポイント取得する。
     (持ち駒は盤上にない限りポイントを取得出来ない)
 ・補殺:敵駒を殺すと、その価値に応じてポイントを獲得する。
     鬼土偶:2700、死の手:2100、
     火蜥蜴・皮翼猿:1800、
     一つ眼:1500、歩兵:900、DF:600
 ・地点:敵を殺した後で端島神社に行くと1000ポイントを
     獲得可能。
⑥自動的に1分間で1ポイントを獲得するため、50時間後に
 全ての駒が昇格する「狂瀾のステージ」の段階に至る。
 その状態から決着がつかずに50時間が経過すると
 引き分けになる。
⑦互いの戦力は1局毎にリセットされる。記憶は引き継がれる。
⑧島の上では、空間はヘックスという目に見えない六角形のます目
 に区切られている。基本的に同じヘックスに2つの駒が同時に
 入る事は出来ない。

【駒の種類】
赤の軍、青の軍の持ち駒は以下の通り。歩兵とDFは各6体存在し、他の駒は1体ずつしか存在しない。

赤の軍(青の軍)の各駒の能力は以下の通り。相対する駒同士の能力は互角であるらしい。

・赤の王将(青の王将):暗視能力、歩兵・DFよりも高い戦闘力。
           目に2つずつ光彩があり、
           戦いに負ける毎に視力が衰える。
・一つ眼(聖幼虫)  :テレパシー。ルールの説明役。
・鬼土偶(青銅人)  :死の手(蛇女)以外の駒には殺されない。
・火蜥蜴(毒蜥蜴)  :炎(毒霧)を100m先まで飛ばす。
           能力は1時間に1回しか使えない。
・死の手(蛇女)   :全ての駒を殺す事が出来る。
           ただし遠距離攻撃は不可で防御力も弱い。
・皮翼猿(始祖鳥)  :飛行力を生かした偵察役。
・歩兵、DF    :歩兵とDFは同じ戦闘力だが、
           DFは昇格する事が出来ない。
           その代わり、DFは円陣を組む事で円内の
           駒を守る事が出来る。6体のDFの円陣は
           10体の歩兵の攻撃を防ぐ。5体でも7体の
           歩兵の攻撃を防ぐが、それ以下の数では
           円陣の優位性は失われる。

【戦の流れ】
第1局:赤○青×
序盤に皮翼猿を殺された事で、赤軍が劣勢になる。青軍は逃げ切りを狙うが、自軍の歩兵を殺され、持ち駒とされた事で王将の隠れ場所が明らかになってしまい、赤軍が勝利する。

第2局:赤×青○
赤軍は王将、一つ眼、死の手が隠れる事で戦闘によるリスクを回避する戦略を採用する。しかし、死の手が戦闘に参加しない事で、敵軍の青銅人を殺せず、他の駒が殺される。戦局が不利になったまま赤の王将が殺され、青軍の勝利。

第3局:赤×青○
赤軍は皮翼猿を偵察役として、兵を本陣(王将、一つ眼、DF×6)、火蜥蜴隊(火蜥蜴、歩兵×2)、鬼土偶隊(鬼土偶、歩兵×2)、死の手隊(死の手、歩兵×2)の4つに分け、相互に援護しながら戦う戦略を立てる。しかし青軍が歩兵を昇格させる戦略を取った結果、戦力バランスが青軍に有利になり、青軍の勝利。

第4局:赤○青×
青軍が近くにいる事を察知した赤軍が急襲を仕掛け、赤軍が勝利する。

第5局:赤×青○
赤軍は鬼土偶の腕力を利用して、敵を殺した歩兵を神社に投げ込む事で昇格させる戦略を採用。しかし、敵が毒蜥蜴を昇格させた事で戦力が逆転し、青軍の勝利。

第6局:引き分け
初めて「狂瀾のステージ」に至る。一つ眼(聖幼虫)が予知能力を備え、テレパシーによって未来を味方に伝えるため、戦力的に互角な赤軍と青軍の戦いに決着がつかずに引き分けになる。

第7局:赤○青×
赤軍は「狂瀾のステージ」にて有利になる事を狙い、取得した持ち駒を直ぐに盤上に出現させる戦略を取る。青軍は「狂瀾のステージ」に入る前に赤の王将を殺そうとするが、赤軍は建物を鬼土偶によって壊し、上部にいた青の王将を圧死させる事で勝利する。

第8局:赤○青×
赤軍はヘックスを意識した作戦を立てる。DFの円陣(籠目囲い)は6体で内部の駒を囲む事でヘックスの隙間をなくしている。5体の円陣(晴明枯梗囲い)では、一つの駒を囲む6つのヘックスに空きがあるヘックスが出現する。赤軍は青の王将を囲む円陣に空のヘックスを作り、そこに持ち駒を置く事で青の王将を殺し、赤軍が勝利する。

*******
大人になれなかった子供の話なのだと思います。主人公の強さは未来を信じる「子供の強さ」です。最初に持てる優位を生かし、攻撃に出る事で勝利しようとする。それに対して「大人の強さ」は存在している劣位を受け容れる事。慎重に、あらゆる要素を勘案して上手に負ける事が大人という事なのかな?

主人公は自分が大人になってしまう事で「子供の強さ」を失ってしまう事を恐れています。彼の攻撃性は恐怖心の裏返しであり、自分の弱さを見たくないがための虚勢です。中島敦の「山月記」の主人公みたいです。

誰もが気がつかない内に妥協して、大人になっていくのに主人公は自らが大人になっていく瞬間を自覚してしまったために大人になり切る事が出来ない。

断章8では、一度は妥協しながらも結局は妥協出来ない主人公の心の動きがあります。戦う事は逃げる事なのか?

関係無いかもしれませんが、断章4では、主人公は女性から着信拒否をされているんですが、何回、電話をかけたんだろう?「あの瞬かない冷やかな目で見つめられるのが怖かったのだ」―この辺りのエピソードは物語の構成上、記述出来ないんでしょうね。

僕は面白いと思ったけど、amazonのレビュー上の評価が低い事が残念な作品でした。

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「新型うつ」と早期退職の経済学

以下は週刊現代六月三十日号のP62~P65『「新型うつ」これが真相です』からのコピペ、要約、意訳。

【開始】
年収500万円の社員一人が12カ月休職した場合、休職前とリハビリ期間を各3カ月とすると、傷病手当金、福利費、代替社員に必要なコスト等で1512万円が必要になる。
同期間を普通に働いた場合の給料、福利費は872万円なので、173%も会社の負担が大きくなる。
民間企業では休職が長引く社員による負担を減らすため、就業規則を見直す会社が増えている。労働契約とは労働者が労働を提供し、使用者が対価として賃金を支払う契約なので就業規則で記しておけば退職させる事も可能。
【終了】

記事の中では、辛い事に直面したら逃げる、自分の利益を最優先している人々が蔓延している時代背景が「新型うつ」の原因としている?

主張が正しいかどうかは判断出来ない。しかし別の側面もあるのではないか?日経ビジネス(2012.6.18)の特集「早期退職の経済学」には時代の変化が記されている。

内閣府が2011年12月にまとめた経済報告書「日本経済2011~2012」によると社内失業者を表す「雇用保蔵者」は2011年9月時点で465万人いる。厚生労働省の労働力調査によると2011年平均の日本の雇用者は4918万人なので1/10は余剰人員になる。

2006年4月に施行された改正高年齢者雇用安定法により、企業が①定年制廃止②定年年齢の引き上げ③希望者全員の雇用継続制度のいずれかを段階的に義務づけられた事も余剰人員の問題を難しくしている?

大企業や公務員で「新型うつ」が増えている事が事実だとすると、この余剰人員の問題と関係があるのでは?そうした集団での非効率なワークフローを改めれば、余剰人員は1/10よりも遥かに多くなるはず。仕事のための仕事をしている時のストレスは大きいものがある。

特集の中では一橋大学 守島教授の意見として、多くの企業で40代以上の社員は全体の2割の①中核人材:会社に残って欲しい人と、全体の8割の②一般人材:辞めてもらって構わない人に選別されているとしている。

本人達は自覚していないかもしれないが、40代以上の社員の内、80%が社内失業者なのだ。そして鬱になる危険性が高いのは「中核人材」の人達としている?

特集では産業医 奥田弘美氏の意見として、大企業の中核ミドルは全員が過労鬱予備軍としている。月の残業時間が45時間を超えると健康を維持するために必要な6時間以上の睡眠が取れなくなる。1990年代後半から2000年にかけ、日本企業の管理職の死亡率は約60%増加している。

仕事が出来る人間ほど、心身が追い詰められ、過労鬱になり易い状態にある?

特集では、会社に残った方が得か辞めた方が得かを記している。

①転職する場合
総務省の「労働力調査」(2012年1月~3月)によると全国の完全失業者は296万人。その内、無業期間が1年以上の人が116万人。中高年の失業者は退職から1年以上を経過しても希望の就職先が見つからない可能性が高い。さらに55歳を過ぎると、就職先は清掃員・雑務員、警備員等、限定される。生産管理やIR業務、語学等の市場価値の高い経験や技能を持っていない限り、転職して待遇が改善される事は難しい。

②独立・起業
日本政策金融公庫総合研究所の調査では、2006年に開業した同社の取引先2897社の内、15.2%が2010年末までに廃業している。世間体を考えて勢いで開業した見栄開業や入念な調査を行わない夢開業は上手くいかない。
全国農業会議所によれば、就農する場合の平均初期投資額は機械設備代(約560万円)、営農資金(約160万円)を含む約720万円。就農後3~5年は赤字が続く事になる。
独立・起業した場合、入念な準備を行い、会社員時代の2~3倍働かなくてはならない。

③海外移住
海外滞在型余暇の普及を目的として設立されたロングステイ財団によると、一か月の滞在費を比較すると、ハワイ:30万円~38万円、オーストラリア、カナダ:23~30万円、タイ:22万円、マレーシア:20~26万円と想定以上に生活費が必要になる。治安を考慮すると海外の住居費は安くない。また、現地に永住しない限り、日本の拠点を維持する費用が発生する。

******

総務省の家計調査によると世帯人数2人の場合、1カ月の平均消費支出は25万円(2011年平均)。45歳で早期退職し、その後、収入が無いまま90歳まで2人で生きたとすると1億3500万円が必要になる。65歳以降、月額19万円の年金が貰えたとしても8000万円が必要だ。

平均消費支出から「家具・家事用品」、「被服及び履物」、「自動車等関係費」、「教育費」、「教養娯楽費」、「交際費」、「たばこ」、「理美容サービス」を除いても45歳からの早期退職に必要な資金は約5300万円となる。

以下のような理由で安易に離職するのは危険。

・今の会社に残っても給料が減る。
 ⇒第2の人生では、もっと収入が減る可能性がある。
・こんな会社にいても碌な事が無い。
 ⇒思考停止状態。明確な目標もなく現実逃避のために早期退職を
  決めている可能性がある。見栄開業で失敗する典型例。
・残っても倒産したら元も子もない。
 ⇒自社のリストラが「攻」か「守」か確認する必要あり。
  「攻」の場合、業績が好転する可能性がある。
・持ち家だから気楽だ。
 ⇒固定資産税や修繕費の負担は大きい。
・挑戦するなら若い方が良い。
 ⇒夢を追うのは現状認識が出来ていない恐れがある。
  転職・起業は会社員時代以上の体力・気力が必要である。

*******

他にも年金の減額だとか住宅ローンの問題だとか生涯年収の低下等の問題がある。それでも40歳以上の社員の80%が余剰人員であり、20%に過労の問題がある以上は、どこかで早期退職について考えなければならないのだろう。

会社に残留すれば過酷な職場環境で精神や肉体を病んでしまう。早期退職すれば社会的名声や経済的安定を失う。どちらにしても覚悟が必要だ。

*******

特集を書いた人の意図としては読者に覚悟を決めて頑張って欲しいのだろうか?しかし、僕が特集を読むと精神的な負担を軽減するために、休職している現状が合理的に思えてしまう。

会社の他の人達から見ると僕の存在は迷惑だろう。それでも会社内で自分をアピールする能力も、独立して生きていく能力もない。早期退職に必要な45歳で5300万円という金額は、何とかなるかもしれないが、今後数十年で貨幣価値は大幅に毀損している事が予想されるし、それに対処する確実な方策も無い。

どうしたものか?

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風邪気味

今日も体調が良くない。

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『新型うつ』という言葉に感じる怖さ

「新型うつ」という言葉がある。

勤務中だけ鬱になり、仕事を離れれば普通の生活に戻る事が出来る。鬱病とは憂鬱感が続くのが常識とされるが、新しいタイプとされる?

日本うつ病協会のホームページでは、「新型うつについては精神医学的に厳密な定義はなく、その概念も検討されていない」としている。

この言葉には恐ろしさを感じる。少なくとも医学的には定義されていない言葉が、何故、マスコミによって大々的に流布されているのだろう?

鬱病の治療法として、①休養②薬物療法③精神療法の3種類がある。治療法に何か違いがあるのだろうか?

周囲との間にストレスを貯めないよう人間関係を調整する。合わない仕事であれば転職を考える。何か趣味を見つける。休養する。ETC。

これらの対処方法は同じなのではないか?それでは区分けしようとする理由は何なのか?それは攻撃する事を正当化するための大義名分なのではないか?

各雑誌に記載されている「新型うつ」の特徴を抜き出すと以下のようになる。

①悪いのは他人という自己中心的な他罰性
②些細な事での挫折
③周囲から見ると健康に見える。
④自ら鬱であると主張する。

これらの事は「鬱病」に分類される人間に全般的に見られる症状なのではないか?これは僕が周囲の人間から言われている言葉と似ている。曰く、反論するな、俺の目から見て甘えているから、お前の意見を聞く必要は無い、これは苛めではない教育だ。

こうした思考を正当化するために「新型うつ」という概念が広まっているのでは?

こう言うと、「病気という事にすると、彼らに何をされても文句を言えなくなってしまう」と考えてしまう人間が存在するだろうか?

仮にそうだとすると非常に不可解な思考だ。

目が見えない人間が存在する事を認めると、その人が車で人間を撥ねても裁けなくなってしまうから、視覚障害者を分類しようとする人間は少ないだろう。業務に制限を設ければ良いし、問題があるのなら適性に合った仕事を紹介すれば良い。

発達障害についても言えるけど、性格によるものなのか障害によるものなのか区別する必要があると主張する人間は、そんなに熱心にボランティア活動や募金活動に勤しんでいるんだろうか?通常、障害者とされる人達に冷淡なのに、どうして発達障害や鬱病だけを区分けして、そうした人間を特別扱いしようとするんだろうか?

僕が思うに、「自分は障害者だから努力しなくて良いや。病気だからこれで良いや」と思っている人間とは、鏡に映った自分自身の姿なんじゃないだろうか?

こいつの行動の原因は性格なんだと思えば、痛めつける事が正当化される。良い結果が出なくとも相手が努力をしなかったからだと思えば逃げられる。自分の嫌悪感の原因を相手の心理に帰着させれば、他人を攻撃する事が出来る。

以下のような事を喋る人間がいる。

「私の子供は本当に自己中なんだ。すぐに切れるし我儘だし、しかも何か変な事をする度に変だって教えてるのに直さないんだよ。自分を尊いと思っているからそうなるんだ。厳しく躾ける。努力する人間にするんだ」

では、『努力』という観念を維持したまま発達障害という思想を導入すると、その人は何をしなくてはならなくなるだろうか?(以下の事を僕はやれと言わない。僕には出来ない事だと思う)

まず情報を取得する必要が出てくる。本を読み、セミナーに通い、専門家の話を聞き、どのような方策があるのか知識を得る事になる。
次に疑う必要が出てくる。自分の今までやってきた事は本当に有効な解決策だったのか。問題と思っていた事は本当に修正しなくてはいかない事だったのか。考えなくてはならなくなる。
そして試みる必要が出てくる。多動児の教育方法としてスポーツをやらせる事が推奨されている?必ず上手くいく解決策は存在しないから、試してみて反省する必要がある。

何より難しいのは相手との間に信頼関係を築く事だろう。これは本当に難しいと思う。

そして、こうした行動を実行する事は出来ないはずだ。するとどうなるか?直そうとしないのは自分自身だった事になる。他人に何かを強要するのならば、自らも何かをしなくてはならない。失敗した場合、原因を考えなくてはならなくなってしまう。

自由意志や自己責任を否定した途端に、自らは無力な被害者ではなくなってしまう。能動的に解決策を探す事が出来る事になってしまう。怠ける事が出来なくなってしまう。恐ろしいはずだ。少なくも僕には、そうした能動的な行為を実行する事は出来ない。

*******

僕はそうした事を実行しなくてはならないと思わない。不可能だと思っている。そして今まで不可能な事を気に入らない他者に強要していたのだ。

「新型うつ」にしても支持する人間達は、自らが一方的に我慢しなくてはならない。一方的に努力しなくてはならない事態に陥る事を恐れているのでは?

そして彼らは自分が我慢も努力も出来ない事を知っているのではないか?

だから僕は自分にも他人にも何かを強く求めない事が重要なのだと思う。嫌なら嫌と言えば良い。ただし、他人に干渉し過ぎる事も止めた方が良いのでは?他人や自分を痛めつける解決策は、解決策として成立してない。

*******

久しぶりに長文を書いて疲れた。相変わらず意味の解らない文章だ。

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久しぶりに過呼吸

特に原因は無いが日中に息苦しくなる。

会社指定の産業医との面談について回答あり。発達障害についての認識や僕の処遇について確認するのは難しいようだ。

『新型鬱』という言葉があるらしい。「なんちゃって鬱」。本当は平気なのに怠けるために鬱と言っている。厳しくすれば治る。甘えるための言い訳。

間違い無く職場の人間は僕を『新型鬱』だと思っているだろう。この言葉は学会で認められた概念なんだろうか?

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ダラダラしている

今日の行動。

午前:寝ている。
午後:何もしない。

睡眠量は適正なはずなのに眠い。目が痛い。会社に復帰する事を考えると頭が痛くなる。父に早く働けと言われる。精神科の先生の意見を話すと、あの医者はいい加減だから他の医者にセカンドオピニオンを求めろと言われる。会社からは未だに産業医との面談についての返答が無い。

逃げるための言い訳とされても、自分の処遇について確認する。

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河野さんのコラム

ロイター 2012年6月16日の河野龍太郎氏のコラムから適当にコピペと意訳。

日本の経済主体がドル安・円高によって悪影響を受けるのは、米国に対する競争力の低下でなく、ドルにリンクして通貨が減価する新興国への競争力の低下が原因だと言える。

新興国での生産性の上昇は、日本に産業構造の調整圧力(生産性ショック、相対価格ショック)を齎しデフレ圧力の原因となるが、為替相場が変動制であれば円安・新興国通貨高が進み、デフレ圧力は緩和するはず。

しかし、新興国の為替レートはドルとリンクしているため、新興国通貨は円に対して割安に推移している。

新興国の経済規模が小さい場合、ドルとのリンクは問題とはならない。しかし、経済規模が先進国並みに拡大した新興国が増えており、世界経済の不均衡の原因となっている。

割安な為替レートを続ける事は、以下の問題がある。

①輸出企業に有利な経済環境。
 (海外へ割安な値段で商品を売る事が出来る)
    ↓
②家計部門の実質購買力が犠牲になる。
 (海外から割高な値段で商品を買わなくてはならない)
    ↓
③個人消費の持続的な成長が困難になる。

そして実質為替レートの低位安定は以下のように難しくなっている。(中国の場合)

①これまで物価が高騰しなかったのは、国内の賃金水準が
 低かったからである。
    ↓
②それを支えていたのは戸籍制度だ。
 戸籍制度により都市と農村の労働移動が制限されている。
    ↓
③中国では賃金上昇を抑制してきた農村部の余剰労働力の
 都市部での吸収が収束する『ルイスの転換点』を通過した。
    ↓
④沿海部では急激な賃金上昇が始まり、物価上昇の回避は
 難しくなっている。
    ↓
⑤名目為替レートの切上げを選択するか、賃金水準の上昇が
 予想される。

実際、中国の実質為替レートは上昇し始めており、各国の経済データを見ると中国からの輸入比率は頭打ちとなっている。中国の生産性上昇と割安な為替レートがもたらす日本へのデフレショックは、最終局面に近づいているのかもしれない。

******

過去数年間で見れば人民元は対円で10~20%程度上昇している?河野氏の別のコラムでは為替相場は実質的に米国の政策によって決定すると見ている?米国内の失業率が高止まりしている現状では、日本の政策がどうあれ、円高・ドル安が続くのか?

しかし、新興国通貨に対して円が割高に評価されている事は事実だろう。この乖離をどうやって利用するか?

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この国のかたち

読んだ本の感想。

司馬遼太郎著。

日本の歴史の特徴について。
日本において『思想』は内部において自然発生するものでなく、外部から渡来する学問であった。『思想』は言語によって記述される人工の世界であり、多くの人々に共有される幻想を生み出して一つにまとめ、権力者の行動に理由づけをする事で権力を正当化する。稲作、鉄器の製作技術は中国長江流域?や朝鮮半島?からの渡来人が齎したものであるのに対し、『思想』は留学生が持ち帰った要約であり、書籍によって伝わる断片であった。

血肉を伴わない『思想』は力弱く、日本においては『思想』は支配の道具とはならず、集団をまとめるための共有物となり、支配者は象徴として機能する事になる。日本では『思想』は人々の生活を規定する事なく、土着の風俗と融合する。

・神
 仏教の渡来後も土着の神々は駆逐されず、仏と融合する。
 普遍的な存在が神としても仏としても存在する。
 八幡神は、インドの神であった事になり、東大寺の建立の
 ために託宣した。
 和光同塵。山や石などの地方的存在が、仏教の抽象的論理に
 よって仏としても認識される。
・宋学
 大義名分によって正邪を判断し、王を尊び。野蛮を嫌う。
 蛮族である金朝に圧迫された宋が矛盾を説明するために、
 生み出した『思想』。
 日本に輸入された際には夷は、武士政権、或いは異民族とされ
 後醍醐天皇の倒幕運動や、幕末の尊王攘夷運動の理論的支柱と
 なる。前提条件を無視して形式のみが輸入された例?
・風俗
 儒教が生活を規定しなかったため、血族による共同体でなく、
 集落が共同体として意識される「公」の概念が残る。
 いとこ婚や若衆制等の南太平洋の風俗も残存する。
・伝わらなかったもの
 道教:正式には伝来しなかったが、概念は断片的に
    流入している?虚の概念?
 科挙:試験による選抜が行われなかったため、学問に規範がなく
    諸学が発生した?
 宦官:去勢する技術がなく、近代まで馬も去勢されなかった。
    代わりに世襲の「御坊主」が雑用を行った?

また、儒教の成立後、中韓では文字は志や国家について記述するものとなり、自伝の記述が抑制される事になるが、日本ではかな文字によって日記が記述される事になる。これは欧州においては教会に管理されていた個人がプロテスタンティズムの成立により、個人として神と向かい合う事になった結果、自伝の記述が盛んになった事象と対比される?

以下は歴史の流れ?中央集権体制を作り出そうという試みが大和政権、後醍醐天皇、織田信長によってなされるも結局は封建制に逆戻りしている。明治維新後の中央集権体制も軍部の暴走によって破綻をきたしたが、現代は単純化、集権化している?

・4~6世紀
 統一政権は存在せず、諸部族が乱立している状態。
・7世紀~奈良時代
 大和政権の樹立。中国の隋の成立が対外恐怖心を共有させ、
 統一政権を樹立させた?
 中国の法律である「律・令・格・式」を輸入し中央集権制を
 樹立しようとする。土地・人民は皇帝の所有物であり、軍事上
 は徴兵制が導入され、仏教は鎮護国家のためにあり、民衆の
 救済の理論ではなかった。
 権威の基盤は以下の2つ?
 ①平城京(710年)
  長安を模した都。加藤清正の熊本城のように雄大な建築物は
  解りやすい権威の象徴なのか?
 ②鉄
  鉄製の犂・鍬は高級品であり、役所が所有していた。
  農民は国家から鉄器を借用する事で農作業を行っていた?

 この時代は原始的な農業・狩猟を基盤とする、多様性が
 発芽する前の状態であり、国家等の抽象概念を語る言語も
 未発達だったため、『思想』の力は強力だった?

・平安時代
 仏教が力を持ち過ぎる事を嫌い、大寺が集中する平城京から
 平安京(794年?)に首都が移転する。
 新しい首都の周辺では大寺の建設が制限された。

 真言宗、天台宗等の平安仏教は貴族のための祈祷を実施するが
 国家権力に入り込む事はなかった。

 建前上は土地は国家が管理していたが、新規に開拓した土地を
 貴族に寄進する事で私有しようとする農民達が出現し、彼らが
 武士階級として台頭していく事になる。

・鎌倉時代
 現実に土地を支配していた農民(武士)達による政権が成立する。
 
 初代棟梁の源頼朝は自らを正当化するために八幡神を利用した。
 律令制を乗り越えるには別の普遍的思想が必要だった?

 仏教は国家統一の原理から民衆救済のための理論に変化した。
 法然、親鸞、一遍。

・室町時代
 鉄器の製作コストが低下し、普及する事で小規模農場主(地侍)
 の力が増した。政権は形骸化し、各地方で自立の気風が蔓延し、
 各地方毎の生産努力により農業生産量は増加した。

 土地に根差す農業勢力(北朝)と市場に基礎を置く商業勢力
 (南朝)の対立が始まる。この対立は形を変えて、何百年も続く
 事になる。

 秩序が崩れていく世の中であったが、別の一面において秩序が
 求められ、連歌等の制限のある文化が普及し、中央の作法を
 地方豪族が身につけるようになる。

・織豊時代
 織田信長は中央政権の樹立を意図していた?計画を立て、
 人間を計画に従うものと考える?
 土地を恩賞とする豪族の集まりでなく、君主からの報奨によって
 成立する軍隊を形成し、中間を排除して直接的に農民を
 支配する?

 豊臣秀吉は信長の後を継ぎ、楽市楽座を全国に普及させ、
 大阪を商業の中心地とする事で、日本を1つの経済圏に纏めた。
 また、検地を実施する事で地侍層を一掃し中間を排除した。

・江戸時代
 織田、豊臣の革新から離れ保守の時代となる。
 徳川将軍は大名を束ねる存在であり、絶対的な君主ではない。
 
 貿易による経済の過熱は鎖国によって回避したが国内市場は
 発展する事となる。商業の中心地だった大阪は封建制の
 中で異質な地域となり、近代的な思想が誕生する。

 近代的な思想とは神による観念から離れ、計測可能な質・量に
 よって事象を観測する思想である。
 商品は「義」ではなく「利」によって値段が決まり、権威や
 神仏の加護も商品経済の中では価値が無い。
 否応なく、個人の自立性が意識される事になる。

・幕末から第二次世界大戦
 アヘン戦争や黒船来航により、海外への恐怖心が意識され、
 徳川時代の封建性から天皇制による中央集権体制が
 構築される事になる。
 新体制の役人達は主家を裏切ったという罪悪感から身を守る
 ために「一君万民」という思想を必要とした?

 やはり新体制樹立のための『思想』が海外から輸入される事と
 なり、法や文化が刷新される。

 増強された軍備が自己増殖を開始し、三権を超える統帥権を
 正当化の根拠とした事で戦争が始まる。

**********

各時代において、人々は自らの行動を理屈付けするために『思想』を必要としている。前提条件や発生した土壌は伝わらず、上澄みである「理論」のみを導入する事が日本史の特徴なのか?

中国において異民族という実体が先にあり、それを「夷」として定義し、自らを「華」として定義する事で正当化する。日本に、この思想が伝わると、「夷」という言葉が先にあり、それに当て嵌まる実体を探す事になる。

日本史においては、何者かが決定するのでなく、決定してしまっている事が多い?織田信長も部下を道具として扱いきれず、結局は領土を与え領主としての自立性を認めざるを得なかったのか?第二次世界大戦も個人の意志が感じられず、作られた組織が暴走する事を追認するだけだったのか?

完全にオリジナルな思考は存在するのだろうか?著者は新しい物品が、想像力を刺激して、変化を生み出す事を示唆し、それが支配者層の脅威になると記述している?これは「ローマ史」あたりに同じような記述があった気がする。

戦前の左翼がマルクシズムの思想を直輸入し、ロシアの農奴と日本の農民を無理矢理に対比した事を著者は批判しているが、僕の考えている事の内、どのくらいが同種のこじつけの基に成立しているんだろう?

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本を読むのに一苦労

今日も集中力が無い。

睡眠時間は4~5時間程度。頭の中が曖昧模糊としている。

会社に産業医との面談日程について問い合わせをしたが返答が来ない。何かの勘違い?

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テレビには出ません

精神科の先生から、発達障害者の特集番組に出てみないか聞かれる。取材の依頼が来ており、発達障害者本人にインタビューする企画があるらしい。もちろん断る。

以下、精神科の先生から言われた事。

・鬱を治すには半年程度の時間を覚悟した方が良い。
 焦って治そうとする事が良くない。

・次の2つの事について考える。

①発達障害に適応する事。
 ⇒サークルに参加する事を考えてみてはどうか。
  市役所には、発達障害関連のサークルの情報が沢山ある。
②会社との話し合い
 休職期間中に会社の産業医と面談する事になっている。
 その際に会社側で発達障害者を、どのように見ているか。
 自分に向いている部署への異動はあるのか確認する。

・傷病手当金について確認する。
 手続きをすれば健康保険組合から、お金が1年半支給される?

焦るなと言われても五里霧中な状態だから毎日が不安だ。

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自分は存在しない

以下、相変わらず上手く書けない事。

会社で言われる事。

「発達障害だから出来ない事と性格的に出来ない事が混じってるから難しいんだよ。出来る事もあるでしょ」
「ねえ、発達障害だから出来ないって本当に思ってるの?じゃあ出来ないのは自分じゃないから、これで良いって思っちゃうじゃん」
「本人がやろうと思えば出来るんだ」

僕には理解出来ない思想だ。性格なんて存在しない。

間違えたのは自分でないと思う事の何が問題なんだろう?彼らは僕の顧客への納入機材に悪戯をして、僕の顧客先での評判が悪くなるように仕向けるし、平気で僕の悪口を言う。そうした事は「自分」がやった事だと思えばやって良くなるんだろうか?

僕が恐ろしいと思うのは周囲の人間の同調行動だ。

一人の人間が以下のようなメールを僕に送信したとする。

【開始】
以下の中から、あなたの仕事に関する姿勢を選択して回答して下さい。

①仕事をやる気が無いし、周囲から教えてもらう気もない。
②仕事をやる気が無いが、周囲から教えてもらう気がある。
③仕事をやる気が有るが、周囲から教えてもらう気はない。
④仕事をやる気が有るし、周囲から教えてもらう気もある。

④を選択した場合、普段の自分の行動が、そうなっていない理由を30分以内に教えて下さい。
【終了】

上記のようなメールが課員全員をccに入れて日常的に僕に送信される。するとどうなるか?他の人間も真似をするようになる。同じようなメールが何通も僕に対して送信される。そして彼らの気に入る反応がないから送信されるメールの数は増え続ける。

こうした事象を変だと思う人間はいない。僕に対して大量のメールを送信する事で課全体として効率は低下しているし、何の利点も無いのだが、その事を疑問に思う人間はいない。他の集団で実験しても同様の事象が発生するはずだ。人間の思考や行動は周囲の環境に無意識的に影響されるし、同調圧力や模倣による学習も逆らう事の出来ない強力な本能なのだろう。

心は無い。自我も存在しない。

新興宗教や自己啓発セミナー、マルチ商法に勧誘された事があるが、入会した人間は必ず「決めたのは自分だ」と言い切る。自分という尊い存在が決定した事だから正しい行為だと言うのだ。

他者への操作欲求や懲罰衝動を伴う強烈な自己肯定感を「自我」として定義すると、それは選択肢が限られた場面や恐怖や重圧を感じた時に、どうしようもなく感じられてしまうものなのだと思う。

マインドコントロールをする際には、「自分で考えた」という妄想を抱かせる事が重要であると言う。

強烈な「自己」を感じるのであれば、その人間は危機的な状況にあるのかもしれない。

自分で考えるのではなく、人の話を聞く事が重要なんだろう。多様な人間。多様な環境。一つの場所に依存しない事。

そのためには何をすれば良いんだろう?会社に寄生して生きている僕は精神操作されている状態にあり、ここで考えている事は強烈な妄想だ。

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今日も集中力が無い

何冊か本を読むけれど、読む行為を長時間持続出来ない。

考える事は今日も変わらない。

どこへ行っても他人からの敵意に晒される自分。

一般的には「他人を信頼しなければ、他人から信頼される事はない」という妄想が蔓延っている。

自分という存在が心や体を自在に操作していて、行動には説明出来る理由があり、自己に都合の良い甘えを取り去って、他人を思いやる気持ちを持てば周囲に愛情が伝わる。

こうした気色の悪い妄想が一般的になったのは200~300年前からだろうか?神による支配から法による支配へ。人間の思考形式は社会構造に影響を受ける?同時に人間の思想が社会構造を変化させるのか?

主体と客体が入れ替わりながら相互に作用する。

農村が形成された時に信仰された神々は、都市の発展とともに実体に合わなくなった。操作出来ない天候ではなく、人間の動きが興味の対象になる?神の没落は社会構造の変化を求める。

神々の没落は支配階級の没落を伴うのだから、王族は変化に対抗する。

享保の改革、寛政の改革、天保の改革は、都市を基盤とする商人の力を抑えて、当時の支配階級の基盤となる農村を復興するものだった。

改革の矛盾は、商業を重視出来なかった事にある。支配階級の資金を商業に投資した場合、必然的に商人達の権勢が高まる。改革が上手くいくほど、社会構造の変化が促進され、支配者達は落ちぶれる事になる。

発達障害の一番の問題もそこにある。

現状の会社組織や家族は上下関係によって成立している。この社会構造の中では思考・行動の正当化の方便として「自我」という妄想は必然的に形成されてしまうのだろう。

仮想現実が現実と入り混じる社会は50年~100年は経過しないと成立しないだろうか?

******

結局、考える事は同じ事だ。僕だって会社組織の中で優位に立てるのならば、本を読んだところで理解なんて出来ないだろう。努力・訓練・修行、こうした行為が有害だと思う事は難しいし、異端者に罰を与える時には正当化するための理屈が必要になる。

あらゆる体制が現状のままでは維持できなくなるはず。思考する機械の誕生を考えれば30年後、国家機能の限界を考えると20年後、人口構成の変化を考えると5~10年後。

遠いな。同じ事ばかりを考えている。現実逃避の一種だろう。

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今の不安

今日は中国語とベトナム語の入門書を読む。やはり内容は頭の中に入ってこない。自己満足のためと割り切る。自分の中の強迫観念を処理するためにやっている。

復職後の事を考えて不安になっている。周囲は怠けていると思っているから復帰した後の僕の扱いは前よりも不条理なものになるだろう。

会社に居場所が無いのだから精神的に限界がくる事は目に見えている。自分の何が悪いか。何を改善すべきか。何が出来るか。そうした事を考える事が難しくなっている。仮に答えが出たとしても実行する事は出来ないと思う。

先延ばしにするという選択肢しかないだろうか?

貯金する。学習する。それを繰り返す。

その先には何があるんだろう?

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予想される大損にどうやって対処するか

現在、FXの口座清算価値:48,308,748円。

危険。危険。

豪ドルの売りポジジョンは半分が決済された。やや円安に備えた布陣となっている。

急激に利益が出たという事は急激に損が出るという事。どうやって対処するか?

今の自分の問題点。

①焦り
 何かをやらなくてはならないという強迫観念が強い。
 必要の無いリスクを取る可能性が高い。
 ⇒何故、実行するのか理由を考えるようにする。
  素早く行動する時は方法を考え、慎重に行動する時は
  理由を考える。
②時間軸に対する意識
 今後10年間を考えると、あらゆる貨幣の価値は減少する事が
 予想される。
 今後1年間を考えると投機取引に要注意。
 今後一か月は予想不可能。
 こうした事を織り込めていない。
 ⇒一回に投入する金額を制限する。素早く撤退する。
  同時に簡単には撤退しない。

無になる。石になる。水になる。心中にある確信を崩す。秩序を見ない。混沌を見る。それは様々な情報、感情、想像、直観が並列に結合したものだ。流動的な思考は論理を超える。

僕の道術も弁証法も出発点にすら立っていない。

来週、どれくらいの損が出るだろう?その時に自分は正気を保てるだろうか?不安だ。

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ぼんやりしている

苦しい。

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今日も散歩

今日も散歩する。

時間を区切りながら本を読む事が出来る。それでも集中力が足りないと思う。長時間、連続して何かをする事が出来ない。

それと食べ過ぎ。動いていないのにカロリーを摂取し過ぎている。

ベトナム語入門を読んでみる。声調が難しいと思う。基本的な事も理解していないし、これからも理解出来ないだろうか?

何のために、こうした事をしているかというと、何もしていない事が恐ろしいのだと思う。何らかの成果を出す事を目的にしているのであれば自分のやっている事は時間の無駄だろう。

自分の中にある強迫観念を消費するための学習と考えれば意味はあるのか?体を鍛えるためのランニングと考えれば2㎞走る事は無意味だ。体調の管理と考えれば意味があるだろうか?

家に帰って資産総額を計算していると、このままいけば今年度は多額の税金を支払う必要がある。6000万円は達成出来ないか。

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どうにも集中力が無い

本を読んでいると記号でなく模様を眺めているようで内容を頭に入れる事が困難だ。意味化する事が難しい。出来ない訳ではないけれど、気がつくと字面を眺めているだけになっている。

午前中は散歩をした。ジョギングはそろそろ再開する。休職中に体調を良くしておかないとどうにもならない。

次回の精神科への通院までに会話が出来るような状態にする。

これで復職出来るだろうか?怠けるために休職していると思われているのだから、復職後には辛い仕打ちがあるのだろう。どうしたものか。

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快感回路

読んだ本の感想。

デイヴィッド・J・リンデン著。2012年1月30日初版発行。

第1章 快感ボタンを押し続けるネズミ
快感回路の経緯等。

1953年、マギル大学のピーター・ミルナー、ジェイムズ・オールズが思わぬ発見をする。ラットの脳の正中線上、中隔と呼ばれる箇所に電極を差し込み、電気刺激を与えた所、そこが快感中枢、報酬回路である事が分かったのだ。レバーを押すと、埋め込まれた電極を通じて自らの脳内の快感回路を刺激出来る事を学習したラットは1時間に7000回ものペースでレバーを押し続けた。

ロバート・ガルブレイズ・ヒース博士
チューレン大学神経学部の学部長(1949~1980)。精神科の患者の脳に電極を用いて刺激する実験を行う。同性愛の患者の中隔を電気刺激し、異性愛者にする実験。

脳内の報酬回路は複数の構造が繋がりあって形成されている。腹側被蓋野(VTA)、側坐核、内側前脳束、中隔、視床、視床下部。全て脳の基部、正中線に沿って分布する構造であり、生み出される報酬感は部位によって違う。

中軸はVTAのドーパミンニューロンと軸策であり、側坐核、情動の中枢:扁桃体・前帯状皮質、習慣の学習?:背側線条体、記憶:海馬、判断や計画:前頭前皮質、電気信号を送る。

同時にVTAは前頭前皮質、内側前脳束から興奮性の電気信号を、側坐核からは抑制系の電気信号を受信する。

側坐核内には以下の2種類のニューロンがある。(P141)

D1ドーパミン受容体遺伝子を発現:腹側淡蒼球以外に投射。
D2ドーパミン受容体遺伝子を発現:腹側淡蒼球に投射。
                (VTA標的領域での
                 ドーパミン信号伝達が弱く、
                 依存症になり易い?)

⇒快感の中枢はVTAである。取得された情報がVTAを活動させた場合、そこからドーパミン・ニューロンを通じて標的にドーパミンが放出され、快感として感じられる?

また、電気刺激でなくとも覚醒剤等も脳内のドーパミンの軸策内への取り込みを邪魔する事で快感を得る働きがある。

上記の例としてパーキンソン病の患者がドーパミンの補充治療を受けた結果、快感回路の機能が活性化され衝動抑制障害やギャンブル依存になる例が記述されている。

人間の報酬回路は判断、計画、情動、記憶と関連し複雑である。

第2章 やめられない脳
あらゆる時代、地域において脳を刺激する薬物が使用されていた。これらの薬物は以下のような種類がある。

①ドーパミン系の内側前脳快感回路を強く活性化させるタイプ。
 (ヘロイン、コカイン、アンフェタミン)
②ドーパミン系の内側前脳快感回路を弱く活性化させるタイプ。
 (アルコール、大麻)
③快感回路を活性化しないタイプ。
 (LSD、メスカリン、ペンゾジアゼピン、SSRI)

一般的に上記①が依存症になり易いとされる。タバコの向精神作用が小さいのに依存性が高い理由はニコチンが迅速に機能するため、短時間で幾度も摂取するから?

依存症が進んだ状態では、快感と記憶が結び付き、感情中枢との繋がりが形成される。ある程度の期間、薬物を摂取しないと、「感作」と呼ばれる現象により激しい快感を覚える。依存症の発生しない薬物では、このようなVTAでの変化(長期増強)が発生しない。薬物による快感と感覚・感情が結合するにはVTAの変化が必要なのか?

また、ドーパミン受容体の一種でD2と呼ばれるサブタイプが多い遺伝子を保有している場合、依存症になるリスクが低下する。(P78)

第3章 もっと食べたい
快感回路は食物によっても活性化する。肥満な人は低機能な快感回路を持ち、補うために多く食べるのか?D2受容体との関連は?

体は脳内の視床下部によって体重を検出し、維持するために食欲を調整する。体脂肪から分泌されるレプチンを視床下部のレプチン受容体が検出する?

短期的な満腹感は胃や腸の細胞の活性化を視床下部の内側基底部が察知する事で発生する?食欲の回路は複雑であり、様々な信号が多様な経路を通る。

第4章 性的な脳
人間の恋愛形態が脳構造によって規定される可能性。恋愛によって感じられる快感はコカインによって刺激されるのと同一のVTAによって生じる。

単婚型の繁殖をするハタネズミの脳内を調査すると、V1a受容体遺伝子(バソプレシン受容体)に特徴がある。乱婚型のハタネスミはV1a受容体遺伝子が外側中隔に多く分布し、腹側淡蒼球で少ない。単婚型は逆である。

このV1a受容体をブロックする薬をハタネズミに投与すると、つがいを作らず子育てもしなくなる。単婚型になるには、腹側淡蒼球内でD2受容体とパそプレシン受容体が何らかの相互作用を形成しているらしい。

上記の結果は人間にも適用かのうだろうか?

第5章 ギャンブル依存症
ギャンブル依存症の患者は、薬物依存の場合と違い、1/3が1年以内に依存から独力で脱却可能。ギャンブルの快感は不確実性に対する快感である。惜しい結果が出た場合、VTA関連領域は「勝ち」の場合と同じくらい活性化する。被験者が自分で何かを操作した場合、快感はさらに高まる。

内側前脳のドーパミン信号が抑制されていると、ギャンブル依存になり易い?本来的な快感物質がなくとも人は依存症になる。

第6章 悪徳ばかりが快感ではない
抽象的な観念も快感と結び付く。瞑想、神秘体験、社会的評価等でもVTA関連領域は活性化する?

第7章 快感の未来
カーツワイルの予測について。著者は懐疑的な意見。将来的には遺伝子的な検査から依存症の危険性を判断出来、また、治療する事が出来るとしている?

脳内スキャンの技術が未だに未発達である事が悲しい。そして先端を行く研究者であっても未来を見通す事は出来ないのか。

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どうするか

今日の睡眠時間0:00~1:00。

会社の事で悩んでいる。障害者手帳の取得手続きについては見合わせる事にした。書類に書かなくてはならない出来ない事は本当に出来ないのか?各種の権利を手に入れる事は本当に正しいのか?精神科の先生と相談して、もっと追い詰められた段階で、再度、検討する事にした。

本人が仕事が嫌だと言っている。周囲の人間も彼がいると迷惑だと言っている。何故、そうした人間が会社員をやっているのか?問題はそこにあると思う。

自分の何が悪いのかは分からない。どうすれば良いのかについても解答は無い。カウンセリング機関でも精神科でも答えは出せない。

喋り方にしても喋る内容にしても、文章の書き方にしても、僕の行動の一つ一つは社会の規範に合致していないのだと思う。常識もないし、それらを学習によって身につける事も出来ない。

僕が感じるのは、どうしようもない困難だ。

休職の申請を課長に相談した際には、「そうやって逃げるのか?」、「お前は精神科の医者が休職しろって言ったらホイホイと言われた通りにするんだな。本当の鬱はそんなんじゃないんだ。数年前に◎◎さんが鬱になった時はもっと辛そうだった」

と言われてしまう。課長は僕が怠けていて、その気になりさえすれば全ての問題が解決すると思っているのだろう。

確認会にしても、誰もが損をしていると言っても、誰も言う事を聞かない。僕の行動の間違い探しをする事自体が目的化してしまう。

「本人がなおそうと思えばなおる」、「アドバイスをしているのに変わらないのは、痛めつけられる事が好きなんだ。本当にマゾだね」

検査結果を見せても、本を渡しても、周囲は変わらない。その気になれば修正出来るというのは僕に向けられる言葉で、彼らが実行する言葉ではないのだ。求める事が間違っているのは知っている。

確かに周囲は正しい。存在するだけで皆が迷惑する。それなら存在しない方が良い。

現在は何も出来ない気分だ。何か改善案を提示されても実際の行動に移す事は出来ないだろう。体が動かない。何かを喋ると間違い探しをされる。文章を書くと添削される。それを修正しても周囲の納得出来る形にはならないから、指摘は永遠に続く事になる。

フリーターをやりながら貯金を切り崩す生活が現実的だろうか?資産運用によって生活出来る確証は無い。結局、このまま会社に寄生しながら貯金して、精神が保たなくなったところでニートになるしかないのか。現在、税金の支払いを考慮しても6000万円くらいの資産がある。これで生活は無理だろう。

休職期間中に回答は出ないだろう。問題点はなんだろう。

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