発達・学習障害もここでは立派なビジネス

以下は、日経ビジネスのコラム「Tech MomのNew Wave from Silicon Valley 」の『発達・学習障害もここでは立派なビジネス 多様性を活用するシリコンバレーのど根性』からの抜き出し、コピペ、意訳。

以下は、コラム主の海部美知氏のブログへのリンク。

http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/

発達障害についての特別支援教育について

発達障害に対処する訓練を受けるには、お金がかかる。米国では、出来る人から訓練を受けるという思想が一般的なのか?
最初から全員に行き渡る事に拘ると始まらない。始める事が大切で、ニーズがあるなら特別支援教育であっても格差が許容される。

シリコンバレーに、自閉症の人達のためのスマートフォン・アプリ「Voice4U」を開発・販売しているベンチャー、スペクトラム・ビジョンズという会社がある。その創業者の久保由美さんに誘われて、コラム主は近所の自閉症専門私立学校のファンドレイズ・イベントに参加した。

コラム主の感想として通学している児童の父兄には富裕層が多い。

「自分の子が特別支援学校に行っている」事は、ある意味で「ステータスシンボル」だ。教育熱心で裕福な家庭の証左だからだ。

特別支援に関して、公的には「IEP(Individualized Education Program)」という仕組みが存在する。以下のように、学校の校長・担任・専門家と親が対策を話し合う仕組みだ。

①子供にテストでの評価を行ない、学区が認めるとIEPの対象となる。
②特別支援クラスに行く、スピーチセラピストに通う、
 普通クラスの中で補助をつける、ETCの対策が実行される。

⇒仕組みを運用するコストは学区が払うので、学区によっては、IEPの対象となり難い。そのため、教育熱心な家庭では、良いサポートをしている学区に転居事もある。

⇒良いサポートをする学区とは、富裕層が多く住み、住民税収入に余裕のある地域だ。

民間のセラピーや塾も多い。軽度の障害だが、集団生活や学習に問題がある子供は、高額の民間サービスを利用する。

リンダムード・ベル:
読み書きに問題のある子の学習サポートをマンツーマンで行う塾の全米チェーン。子供への直接のサポートの他、学校の先生や学区関係者へのワークショップやリサーチ・サポートも行なう。

自閉症・アスペルガーもADD/ADHDもディスレクシアも、脳の機能障害であり、治る事はない。専門の学校でも、障害を「治す」わけではない。体の機能の一部が失われた時、他の機能で補う訓練するリハビリテーションのように、他の部分の力を活用して自立出来るように訓練する。出来ない事の克服だけでなく、得意な事を伸ばし、職業に繋げる事も、自立のためのポイントだ。

発達障害・学習障害自体でなく、自信をなくしたり、いじめられたり、逆に欲求不満が溜まって爆発したり、といった「二次障害」に対処する必要もある。状況に応じて意志疎通や感情を操作する訓練も重要だ。

以下のような、直接的に原因を攻略するセラピーも試されている。

・字が読めない、書けない症状
⇒両目や目+手の調和等の「目の機能」が問題である可能性がある。ビジョンセラピーという目の機能訓練で改善される。

・聴覚を司る脳部分に問題がある
⇒聴覚過敏により、特定の音に過敏になり、問題が起こる事がある。苦手な音の周波数をカットした特別な音楽を繰り返し聞くセラピーを実施する。

・ADDやアスペルガー
バイオフィードバック訓練を行う。脳波検査で脳の活動が弱い個所を見つけ、そこに計測装置を設置した状態で、パソコンでアニメを見る。脳の活動が閾値を超えて上下するとアニメが止まり、気持ちを安定させると動き出す。
「脳波の可視化」と自分の意思で脳波をコントロールする「瞑想」の原理を組み合わせたもので、興奮状態を自分で意識的に操作したり、注意力を維持出来るようになる。
「アンガーマネジメント」という、怒りの感情を自分で制御するためのカウンセリングを行う事もある。

いずれも医療的な「治療」ではなく、教育の範疇に入る「訓練」で、完全には治らない、又、効果が出るのに時間が必要な事も多い。家庭でも長期間続ける必要があり、親も子も忍耐と努力が必要だ。

こうした対策も、行き渡っていない。異なる問題が複合している可能性があり、効果的な対策が見つからない障害もある。頑張っても効果がないかもしれない。

それでも、具体的に「問題」が何であるかが分かり、それが「改善」出来る方法があるなら、問題を隠すよりも解明する方が良い。お金で問題が解決出来るなら方法はある。問題児を追い出したり隔離する以外に方法が無かった時代は既に終わっている。

発達障害でも学習障害でも、コストをかけて対策をしても、社会の「多様性」の一つとして扱う、という考え方がシリコンバレーでは強い。

サンフランシスコ近郊は、米国中から嫌われようとも、人種差別やゲイ差別との戦いで常に先頭に立ち、外国人を積極的に受け入れてきた。「人が多様である」事が、自らの強みだと本能的に知っている。

偉大な発明家や起業家には変な人が多いし、アスペルガーの過集中傾向はプログラマーに向いている。「発達障害・学習障害」という多様性を、「許容」どころか積極的に「活用」しようというのが、シリコン・バレーの強かな根性なのだ。

同一を是とする日本では受容されない考え方かもしれないが、具体的対策については取り入れられるのではないか?

*************

その高額な訓練によって、どのような人間が養成されるんだろう?

コラムに書いてあった、元サンフランシスコ市長で現カリフォルニア州副知事のガビン・ニューサム、シュワブ証券創立者のチャールズ・シュワブ、シスコ・システムズCEOのジョン・チェンバース、ETCのディスクレシアを克服した有名人達。

克服、或いはリハビリという考え方になってしまうのか?

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